2024/9/16 Mon
ジャリの記憶
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曇り.温度:13 ℃,湿度:87%,体感温度:12 ℃,風速:6.1 km/時,風向:SW
♪チャラチャララッチャッチャ~
前日の雨の滝めぐりライドを終えたKazchariは無事に朝を迎えた.
ファットな仁宇布滝めぐり,HIGUMA CYCLE便乗ライド
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無事? 疲れているはずなのに,なぜか眠れなかった昨夜.
根が神経質なのか,枕が変わる,もしくは集団雑魚寝は相変わらず苦手なのかもしれん.
国内外を問わず,旅先でぐっすり眠れた感はあまり持てていない.
出発後,一週間,二週間と過ぎて,旅が日常に変わりつつあると,そんなことはないのだが...(優雅だ)
で,熟睡感のないまま,6時過ぎには目が覚め,起きることにした.
なぜか「GARMIN INSTINCT 2X」 の睡眠の質は「普通」.
あてになるのかならんのか.
ガーミン(GARMIN) Instinct 2X
まぁ,元々ショートスリーパーゆえ,経験上,寝不足でもそれほど身体パフォーマンスに影響はない(はず).
今日の激闘に備えるぜっと.
朝食は昨日のうちに買っておいた菓子パンと「カップヌードルカレー味」 .
濃い.レース前だと絶対に摂らない食事内容だ.
さらにはYさんから挽きたてのコーヒーもいただく.ありがたい.
9月中旬にもなると北海道の朝はかなり冷える.
外部が一桁気温になるのが普通である.
さて,朝の補給&軽量化完了.
9時出発にそなえ,コテージから温泉横の駐車場に移動する.
そこへ日帰り参加の旭川最強クライマー,Iねーさん 到着.
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中古で買ったらしいが,どう見ても新車にしか見えない真っ赤なMERIDA製グラベルバイクにて参上.タイヤは38cくらいか.
Kazchariのファットをはじめ,他がMTBだらけなので,グラベルタイヤが細く,頼りなく見えてしまう.いかんせん“あの道” やしな.
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つーことで出発.
まずは国道を南下.
昨日同様,ロードの端っこツアーのようなハイスピードトレインにはならず,のんびり回してウォームアップ.
やがて有名な「函岳34km」 看板を左折する.
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ここからグラベル開始まで4.5kmは舗装路が続く.
ファットの轟音タイヤノイズがあたりにコダマする.
我々を抜いて行く荷物満載のオートバイの姿もよく見かけた.
ビッグオフやハンターカブならまだしも,SSやネイキッドであのジャリは危険では...と懸念(ここ伏線).
で,懐かしの函岳山頂へと続く「道北スーパー林道」 入口に到着.
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登りに備えて各自装備のチェック.
気温も上昇中.こりゃ熱くなるな.
長い長いグラベル・ヒルクライムのはじまりです.
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いつものペースで登る.
上体を起こし,呼気2回リズムを意識.
グラベルの場合,ロードと異なるのはダンシングがあまりできないこと.
フラットならまだしも,函岳名物の深ジャリゾーンでは後輪が空転する.
さらに軽すぎるギアもダメ.
多少重い方がジャリへの食いつきが良い.
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それにしても,やはりファットなタイヤで正解やったな.
この食いつきのおかげで車重の不利を完全に相殺.
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先行するKazchari,「頂上まで20km」 という絶望看板が見えたところで一旦休憩.後続を待つ.
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さすが,HIGUMA CYCLE に参加される方は猛者ぞろい.
既にグラベルライド3日目にも関わらずお元気だ.
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(明言は避けるが)メンバーの平均年齢は相当高いはず.
しかあし,この登りをこのペースで登りきる.
メンバー各人の体力は一般人のそれをかなり凌駕していると思われる.
そしてチャリの持つ可能性,つまり人力を最も効率的に推進力に変える仕組みにあらためて感心する.
とは言え,さすがのIねーさんもグラベルバイクの細タイヤによるジャリ登攀に苦労されているようだ(それでも速い) .
そしてまだまだ続く登り.
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クルマやバイクからの励ましがうれしい.
気温はかなり上がってきたが,水切れになるほどのノドの渇きはなく,ちょうどいい感じ.
何より前回よりも快晴.森が林が美しい.
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この後もつかず離れず,抜いたり抜かれたりを繰り返し,完全なぼっちライドになる時間はあまりなかった.
そのせいなのか,3年前の登攀時よりも良いペースで,分岐点の加須美峠に着いた.
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ここで一旦休憩.
最後の10kmクライムにそなえて栄養補給.
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普段はリュックを背負わないKazchariだが今日は例外.
さすがに食料が多い.
何かあっても何も手に入らない場所なのだ.
さて,いよいよ最後の踏ん張りどころ.
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1台クルマに抜かれて,しばらく走ると,そのクルマと先行していたKさんが停車しているのが見える.
対向車線には転倒したとおぼしきオートバイが...
ライダーがフロントフォーク付近をいじっていた.コケたか?
あくまで想像だが前方から来たクルマに対して下り急ブレーキ,前輪をジャリに取られて転倒かな.
車種はおそらくYAMAHAの「XSR900」 .
やはり,ネイキッドでまともに走れる道ではない.
ネット上では「SSで登りましたぁ」 などの記事も散見されるが,それは「腕に覚えがある」 という条件があってこそ.
決めつけはよくないが,もう少し情報収集してから走るべきだった...なーんてエラそうなこと言っていますが,転倒なんて何が原因で起こるかわからない.
チャリもオートバイも自立できない,不安定で危険な乗り物なのである.
しかあし.「とりあえず行ってみよう」 の冒険心やヨシ.
まぁ,無防備なチャリで熊だらけのジャリダウンヒルやってるチャリもたいがいな存在.
ライダーは無傷のよう
「大丈夫ですか.お気をつけて」 と一声かけて前進する.
そしてやってまいりました.
このコース最大のハイライト.
上富良野以上のジェットコースターポイントである.
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爽快この上ない.
アタック日を今日にして大正解.
これだけ天候に恵まれた函岳はまれだろう.
やはりチャリは快晴の下で走るに限る.
今年は雨のおかげで様々なイベントをキャンセルしたが,久々に大当たり.
晴れ男復活か!(たまたまです)
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で,写真撮影やらなにやらで停車してたので,頂上の小屋には3番手で着.
うむ.懐かしい.
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ここにはしっかりとトイレがある.
ただし水道は通ってないのか,タンクの水で流す方式.
ここで昼食.
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エネルギー枯渇気味だったので,ほぼ食べきる.
まぁ,できれば「肉」 が食いたいところだがそれは無理な話.
中にはこの小屋で一夜を明かす猛者もいるとか.
表ではライダーがコーヒーブレイク中.
いずれにせよ,めったにないと思われる良い天気.
Kazchariも補給(昼食)を早々に終え,懐かしの頂上を目指す.
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絶景である.
日本海も見える.
オホーツク海も見える.
利尻島どころか礼文島も見える.
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前回はぼっちだったが,今回は仲間がいるのでこういう写真も撮れる.
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うれしはずかし青春ジャンプ.
ひとしきり大騒ぎした後,ウインドブレーカーを着たまま下山開始.
ここは極太タイヤの真骨頂! ヒャッハー! と行きたいところだが,やはりMTB勢に次々と抜かれる.
おかしい.
マシン差? 体重差? それとも腕の違いか.
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まぁ,どちらにしてもここで落車するわけにはいかん.
ファットですら深ジャリ突入時には前輪がとられ,コントロールを失いかける場面があった.
慌てず急いで正確にな!
そんなダウンヒル中,登りで見かけたオートバイがまだいた.
相変わらず始動しないのか,他のライダーとともに点検中.
とあるモトブログで「落車したのでJAFを呼んだ」という記事を見たことがあるが,いずれにせよ電波が怪しい,かつレッカー車ってここまで登ってきてくれるのか?
Kazchariに特殊な修理スキルはないので,無事を祈ってスルー.
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途中,先行していたKさんやらEさんやらによる写真撮影を経て分岐点へ.
先ほどのオートバイもどうやら動けるようになったようで,オフ車に先導されて走り去っていった.
時間があれば,これまた様相が異なる歌登側 のダウンヒルを楽しみたいところだが,デポ地への帰還時間が遅くなるので,登って来た美深側に下りることにする.
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下り基調とはいえ,多少のアップダウンあり.
さすがに疲れているなぁ...
途中,例の落車オートバイが再びストップしていた.
結局,同行していたオフ車のライダーが街に行って牽引ロープを購入することになったらしい.大丈夫なのか?
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で,なんだかんだで出口(ゴール)へ.
先着者のみなさんがいたので,“ツールドフランスなヤツ” のハンドル投げ.
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ファットはやはりデカいな(Kazchariが小さいだけでは).
で,後は来た道,つまり国道を逆戻り...と思いきや,Kさんの小技がきいて河川敷から戻る.
15時過ぎ.無事生還.
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うむ.天気に恵まれたおかげか,前回より充実した「函岳アタック」 だった.
年中行事にしたいくらい(そうか?).
ちなみに3年前の”ぼっち”アタックはこちら ⇒ おっさんの夏休み(2)~激闘!函岳登頂ライド
つーことで,HIGUMA CYCLE のみなさんに別れを告げ,帰りましょう.
本日も”サ活” したいところだが,昨日入った「びふか温泉」は外気浴ができないのでパス.
帰り道で未踏のサウナは...サウナイキタイ起動!
おお,この「遊湯ぴっぷ 」 がよさそう.
で,着きました.
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久々の評価表.
サウナ:☆★★★★ - 2段20人は座れそうで広い.ロウリュウなし,TVありが残念やけど,たまたま放送してた未来予測検証番組の「空飛ぶクルマ」編が面白かった.
水風呂:☆☆★★★ - サウナ室を出てすぐ.狭い.せいぜい2人か.ぬるめ
外気浴:☆☆★★★ - 中庭風.天井があるものの風が通る仕組み.露天風呂が気持ちよい.
3セット終えて,休憩室へ.
さすが祝日.
家族連れで大盛況.
食事処もあるが,ラーメンやうどんなどの軽食しかなかったため,旭川まで戻ることにした.ワシは肉が食いたいんじゃぁ!
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もちろん行き先はみんな大好き「かつや」 である.
帰宅時は既に真っ暗.
洗車はあきらめて,泥&埃まみれのファットはそのまま車庫へ.
そやけど,やはりグラベルではなくファットをチョイスして正解やったな.
こいつはまだまだ(冬以外でも) 戦える.
これにて9月の連休第一遠征ライド終了.
いよいよ来週は1年ぶりのグラベル祭りだーッ!