台湾一周(環島)ライド Day10 花蓮の休息

2024/3/26 Tue

第3部スタート

OLYMPUS TG-5

晴れ.温度:25 ℃,湿度:73%,体感温度:27 ℃,風速:6.4km/時,風向:ENE

前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day9 池上~花蓮(その2)

昨日のGoggle(スタンド名:ザ・マップ)との戦いによるキズを癒すべく,今日は完全休息日とする.

元々花蓮(Huālián)には連泊する予定.
その際,余裕があったら太魯閣ライドを考えていた.
日本を出る前には「台湾KOM?ふむ.余裕があったら登りたいなぁ」とかなんとかほざいていた気もするが気のせいでしょう.

さらに本日は午後から雨予報.
とても走る気にならん(軟弱軟弱ぅ)
太魯閣は台湾再訪時の愉しみにとっておこう.

で,起床後まず行うことがあった.
明日の宜蘭行きサイクルトレインの予約である.

これまた当初は「シン・台湾一周」たるデンジャラスな崖沿い走行も検討したが,太魯閣アタックともどもやんぺ.
それに自走一周ルートは雨後のがけ崩れが最も懸念されるとのこと.

こらあかんわ.

「うむ.サイクルトレインに乗るのもいい経験だ」と自分を納得させる.

で,Pikaさんの情報を元にネットで予約,購入を試みる.
なんか色々なサイトにリンクがあってよくわからん.
日本語対応のところで列車と時間をチェック.

どうやら花蓮を14時半発の自強号=サイクルトレインであれば輪行袋は不要のようだ.
残り座席は10席とある.
余裕あるのかないのかもわからん.
ややこしい手続きを経てようやく決済場面へ.

クレカ払いしたところ,なんと悪夢の二段認証だった.
日本の携帯電話番号にコードが送られてしまった!(海外旅行あるある)
台湾eSIMにしているので確認できないのだッ! ピンチ!

仕方がないので予約番号を持って直接駅に乗り込むとする.
幸いこの宿から徒歩5分.ここにして大正解.

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窓口でパスポートと携帯に保存したQRコードでクレカ決済無事完了.
なんとかクリア.
こういう手間ヒマも個人旅行の醍醐味やな.正にリアルRPG.
念のため,輪行袋についても確認 ⇒ 不要との返事.

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ふう...ようやく朝の大仕事を終えて一安心.
駅周辺を散歩.
「自行車」関連の表示をやたらに見かける.
台湾の中でも1,2を争うチャリ天国なんやろな.ここ花蓮は.

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次は朝飯.
セブンで菓子パンとバナナとコーヒー.
ホンマ,とことんグルメしないヤツ.

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イートイン席のすぐそばに雑誌ラックがあった.
漢字だらけだが馴染みのある表紙のデザイン.

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金と健康と芸能界.
いずこの世界も庶民の興味は共通のようだ.

今日も日差しが強い.
あれ?雨予報はどこに行った?

宿に戻ってチャリで出かける準備.
念のためパニアの中にはレインウェアを入れておく.これが正解だった.

正解といえばやはり片面フラペのSPD.

シマノ(SHIMANO) ペダル(SPD) PD-EH500 トレッキング 片面SPD/片面フラット SM-SH56クリート付属 EPDEH500

高雄での休息日に続き大活躍.
もちろん足元はサンダルだ.

ヘルメットもちゃんと着用.
台湾人も日本人と同様にガチ勢以外着用していない模様.
こちらも努力義務なのか?

特に目的地も決めていない.
とりあえず海岸沿いに向かう.

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走り始めは晴れていたが,海岸に着く頃にはすっかり怪しい天気に...

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『歩き方』によると晴れの日はサイコーに海が美しいらしい.

D10 地球の歩き方 台湾 2023~2024

こんな時はココロの目で見ましょう.

ここにも「自行車専用道」表示.いや,クルマは通れんでしょう.
あっ,バイクか.

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好きな構図.
さすがに泳いでいる人はいない.

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高雄に比べるとおとなしいが,ここもアート爆発.
イミフなオブジェが多数.いや,こいつはブランコ付きで実用性あり.

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一刻の愛車「SURLY TOURING BIKE」
オレンジ色のニクイヤツ.
昨日のジャングルでの激闘を始め,ホンマよく走ってくれる.

普段使いのMyサドル持参の効果も大きいと思うが,クロモリバイクは想像以上に乗りやすかった.
日本一周やら世界一周する長距離チャリダーがこぞってクロモリを推薦するのもわかる.

長旅で何より心配なのがメカトラ.
こいつもレンタルバイクとして使い倒されているはずなのに,実に調子が良い.
結局,旅の最後までパンクもなく,完全にノートラブルだった.

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ゆるポタ続行.
これはトーチカ? いつの時代のものだろう?

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アート爆発してますね.
少々モアイ的.こういうのも数千年後には謎の遺跡化するのだろうか.

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そうこうしているうちに雨がぱらついてきた.
さらには風も.
逃げ惑う人々.

Kazchariもあわてて天幕(?)内に逃げ込む.

ところが,この風はヤシの木を見ればわかるように横殴り.
こんなオープンな場所では雨風は防げない.
柱の陰やトイレに潜む.完璧に不審者である.

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いつまで経っても雨がやみそうにない.
覚悟を決めて,レインウェアを着用.
パニアにもカバーをかける.

思えば,この旅は天候に恵まれている.
2週間の旅でレインウェアを着たのは2回のみ.
しかも1度目は半日だけ.今日の2度目は休息日である.

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本降りになった.
上の写真の場所にて変なデザインの建物をみながらしばし雨宿り.

ホンマ,無理して太魯閣に行かなくて良かった.シャレになってなかった.

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止みそうにないので,意を決して豪雨の道路に飛び出す.

台湾人ドライバーの運転は酷いとよく言われるが,そうでもない.
クルマと二輪のレーンが完全に分かれてるので事故の確率は日本より低いのではとさえ思ってしまう.

びしゃびしゃの状態で宿に帰還.

めったにいない宿の主人と遭遇したので「タオルを貸して」と頼むと「持ってないのか?」とまさかの返事.
「小さいのしかない」と答えると渋々と出してきた.
うむ.ここはマイナスポイント.
ずぶ濡れの客のリクエストにそれはないやろ.ムカ.

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ここが連泊したホワリエン バーズ ハウス ホステル (Hualien Bird’s House Hostel)のシングルルーム.
ベッドの置き方(はめ込み方)が斬新.

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シャワーを浴びて一息つく.
「Amazon Prime」やら「YouTube」を見ながら時間をつぶす.

旅を開始してから10日後にして,”日常”が戻ってきた感.
これまた完全個人旅の醍醐味やな.
何をするのも自分で決められる.

ゴロゴロしていても腹が減る.
サイクリストの基礎代謝は半端ないのだ.
相変わらず外は雨.
宿の人に傘を借りて出かける.今度はニコ.

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昨日,夕食を食べた店と同じ並びにステーキ屋を発見.
値段もそこそこ(300元~).よし,ここにしよう.

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例によって英語が通じない店員とスマホ翻訳&悪戦苦闘しながらなんとかオーダー.「黒コショウ風味のチキンステーキ」を食べる.美味いが辛い.

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フリーのドリンク,スープとアイスクリームが付く.
白米がないのが残念(スパゲティが炭水化物扱いなのか?)

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雨の中,宿まで戻る.気温も低い.

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ふたたび宿でゴロゴロ.
暗くなったところで今度は夕食.
この怠惰な生活がたまらん ⇒ Youは何しに台湾へ?

コインランドリー経由で街へ.

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夜になってようやく雨が止む.
なんかファミレスっぽい店ばかり行ってたので,今夜は台湾ローカルフードにしよう.

店内に客がたくさんいる小籠包の店を発見.
こういう店にハズレ無しと判断し,そこに決める.

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10個入りで60元だったかな.

値段は良いのだが...ハズレ無しのはずがハズレた.
グルメ番組でよくみる「レンゲのうえで崩すとじゅわ~と肉汁が広がって」みたいなモノを期待していたが...
日本の冷食を解凍したようなパサパサ感だった.
それに,ついでに頼んでしまった汁なしのルーローメンともども量が多すぎた.

く,食えん...とは言え,残すのはMottainai

そこで隣の大テーブルの家族に話しかけ,食べきれなかった小籠包をもらってもらう.英語で話しかけたが,ちゃんと通じた.

重い腹を抱えつつ,コインランドリーへ戻る.
金はかかるけど乾燥までしてくれるので楽だ.

旅先だと頼りになる存在だが,最近,日本でもやたらにコンランドリーが増えている気がする.なぜ?

コインランドリー経営は儲かる?2023年の開業がおすすめの理由!

どうやら投資対象になっているようだ.大丈夫なのか?

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てなわけで,この旅最強のダラダラ日となった.

そういやかつての無期限(のはずだった)東南アジア旅の日々もこんな感じやったなぁ.
「今日は洗濯したから終わり」「今日は郵便局行ったから終わり」という「ONE DAY ONE THING」なんて言葉があったくらい.
懐かしいね.

そう.ここ最近の旅は忙しすぎたのだ.
特にダイビング・ツアー.
後悔はしていないが,ひたすら何もしないという日があっても良かったかな.
いや,思い出せ,2015年のタオ島を(あれは悲劇?喜劇?).

旅の回顧録~2015年のコ・タオ

いずれにせよ「楽園の暇」とは正に今日のような日のこと.

この年齢になっても,旅先でこんな日を過せるなんて,30年前の自分に教えてやりたい(意味なし).
なんだかんだで幸福なのだよ.お前は.

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Day11へ続く.

2024BRM429日高門別200

2024/4/29 Mon

天国と地獄と

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晴れ.温度:8 ℃,湿度:69%,体感温度:6 ℃,風速:9.5 km/時.風向:NW

2024年ブルベシーズンin.
初戦はランドヌ札幌さん伝統の「日高門別200」である.

誰かが言った.

「ブルベが楽しいのは300まで」

つまり「日帰り可能距離まで」ということなのだが...確かに同意.
Kazchariは完徹ライドの400も嫌いではないが,あれは楽しい,楽しくないを越えた非日常体験ゆえに”楽しい”(チャリ廃人向け)

そんなわけで,本年一発目は確実に楽しい200kmである.
メダルも新デザインになるようだしワクワクな気分.

おまけに獲得標高も少な目の平坦基調.
「プライベートの軽装ライドで何回も走ってる距離と高さだし楽勝!」
と思っていた時期がKazchariにもありました.

つーことで,今回は”縛り”の意味もこめて(なぜ)Topstone,つまりグラベルロードをチョイス.
車重10kg越え,それにブロックタイヤ44cの激重バイクだ.
トレーニングにちょうど良い.

あれ? 確か前回もこいつでブルベ走ってぶーぶー言ってなかったっけ?

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠(その1)

いいのだ.
ヒトは過ちを繰り返す生き物なのだ.

ちゃんと合理的な理由もあることはある.

ただでさえよろしくない北海道の路面状況.
特に雪解けすぐのこの時期は砂利が未清掃だったり,陥没箇所の修復がなされてなかったりと,ロードバイクの細タイヤでは不安要素だらけ.
そのストレスを軽減したかったフシもある.

てな感じで,まずは前日の日曜日.
もはや雪は降らないだろうと,まずはハスラーのタイヤ交換.
Topstoneを積み込んで,札幌イベント時の常宿ふとみ銘泉 万葉の湯へ.

いろんな意味で”デス・ロード”の国道275号を使って16時頃に着.

『ふとみ』宿泊時の夕食と言えば,すぐ近くにある焼肉&ラーメンの『なかむら』が定番.
夕方の営業は17時から.
まだ誰もいない駐車場にてしばし待機.

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徐々にクルマが集まって来た.
ほとんどが家族連れ&焼肉目的.

入店後,Kazchariはクールに名物「テールラーメン(塩限定)」を注文.

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とてつもなく美味い.Kazchariの注文後,品切れの声が店内に響く.

で,食事後『ふとみ』にチェックイン.
サウナ4セットをこなし,相変わらず順調に狂っている(ホメ言葉)『カーレンジャー』の配信2話分を見た後,21時にはリラックスルームにて就寝.
0時頃に一度目が覚めるが,起床予定時刻の4時まで割と眠れた.

5時前にチェックアウト.
値上げやら何やらで,最近あやふやだったオーバーナイト料金は¥1,600.
共済割引のおかげとは言え,札幌圏でこの宿泊代はありがたい.

駐車場にてジャージに着替える.
寒い.
明らかに1桁気温.
日中もそれほど上昇しなさそうな予報だったので,起毛のビブと裏打ちありのジャージにする.

発進.
スタート地点近くの「もみじ台陸上競技場」の駐車場を目指す.
途中のセイコマでおにぎり&コーヒー朝食.

30分ほどで到着.
グランドそばの芝生でテントを張っている人がいた.
平和やな.

ブルベ参加者らしきクルマが続々と到着.
今回は直前にスタート地点が変更となり,各自で駐車場を確保することになったのだ.やはり,ここが一番近いようだ.

さて防寒装備の何を持っていくかで悩む.
結局ウインドブレーカーだけをサドルバッグに突っ込んでおく.

6時頃にはスタート地点に着いてしまった.

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早く着きすぎて,受付開始までの待ち時間が寒い.
毎年,シーズンinと終わりのブルベには大量の参加者が集まるのがお約束.
今回も90名がエントリーしていた.
数名はDNSしたようだが,それでも結構な人数である.

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名物のプロンプトン軍団もいた.
最近ミニベロが気になるKazchari.
いいなぁ...やっぱ欲しいかも(物欲退散!)

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つーことでブルベカードをGet.
名前を書いて反射ベストのポケットに入れる.

6:45にブリーフィング.
次に車検.今日は中の人の鉄夫さんのチェックを受ける.

さて,いよいよスタートである.
う~それにしても寒い.

何台かの先行者を抜いた後,BMCのTTバイクに乗ったWさんに合流&お話.
互いにブルベ参加が長いので,共通の知り合いが結構いる.

ドラフティング,おっと参加者同士の協力で後ろに付かせてもらう.
時々,前で引こうとするが「グラベルだと徐々に脚にきますから,僕が前走りますよ~」とのうれしいお申し出.
かなり楽をさせてもらった.
追い風も相まって,心拍も120くらいまでしか上がらない.
ありがたい話である.

だがしかし,今回気づいたことがある.
グラベルロードでノーマルロードの前後を走るのはキケンを伴う.

ロードバイクは荒れた路面が苦手.
ジャリやら陥没穴を避けて通る必要がある.
結果,やや蛇行せざるを得ない.
それに転倒・パンクリスクも高い.

一方でグラベルロードは少々の路面の荒れはビクともしないっつーか,むしろ得意.
この季節の砂利&陥没路肩グレーチングもどんとこいやーなマシン.
前でも後ろでもロードとの走行ラインがかなり異なる.

確かにドラフティング...もとい協力効果は絶大やけど,グラベルの時はあまり乗ったり,引いたりしない方がいいかもしれん.

とまぁ,そんなことを考えている時に悲劇が起こった.
右カーブの際,Kazchariの後方を走っていたベテランのTさんが落車.
本人曰く「右折の手信号を出すのに気を取られて,地面の穴にはまってしまった」とのこと.

両ひざにかなりの擦過傷.骨折はないようだ.
Kazchari他,数名停車し,ツールケースに入れていたバンドエイドを渡す.

思えば,ちょうど1年前にKazchariもやらかしたなぁ...

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

それにしてもTさん,このクラッシュ後も走行を継続,Kazchariよりも先にフィニッシュされていた.さすがだ.

落車シーンをはっきり見てしまったので,嫌でもこの後の走りが慎重になった.

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で,「オホーツク1300」やら「きのこの山300」でも通った馴染みある馬牧場脇を走る.
おお,ここは懐かしのパンク地点ではないか.

BRM610きのこの山300km(その3)

で,51.9km地点【PC1:ローソン安平遠浅店】着.

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昼飯にはまだ早い.
PCでの滞在時間は短い方が良い.
まだまだ消耗していないが,神の赤コーラ(ミニ)を購入.
プラス,ハンドルバーバッグに収納した「ミニあんぱん」で軽く補給.

やはり参加人数の多いブルベである.トイレで待ち時間発生.

ここからは単独行.
いつものブルベになってきた.

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相変わらず路面状態は”アレ”だが,北海道らしい直線道路はやはり走っていて気持ち良い.
で,これまた懐かしの道の駅「むかわ」を通過.

のんびりこの写真を撮っていると後続のランドヌールがぞろぞろとやってきた.
ここから左折していよいよ海岸沿いルートとなる.

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なんと,そのグループの先頭を引いていたのが先ほど落車&流血していたTさんである.なんというタフさ!

さすがに気の毒に思い「前,ひきますよ」と先頭に出る.
幸い,ここに来ても追い風基調継続.
調子に乗ってがんがん回していると,後続のチャリがどんどん脱落して集団を破壊してしまった.すいません.

おや,すっかり今日のマシンがグラベルだったことを忘れてたわ.
まさかここでの”いちびり”が,Wさんが言った「後で脚にきますよぉ~」が現実化してしまうとは...

で,なんだかんだで95.7Km地点の通過チェックA【旧日高門別駅】着.

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ここまでの100km近くをほぼ4時間で走破.
ノーマルのロードならともかく,クソ重のグラベルのタイムとしては驚異的っつーか,明らかにオーバーペース.
後でGarmin先生に怒られそう.

駅舎を後にして,北東方面に進む.
はい.見事に向かい風.予想通りとは言えマジか.

もう,前半のように気持ちよく走れないさそうなのと,「そういや全然写真撮ってねーや」と,集団形成を諦めて一旦停車.
しばらく一緒だったTさんやらNさんらを見送る.

馬と桜とグラベルバイク.日高らしいいい構図だ(自画自賛)

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単独行のまま111.4km地点,PC2【ローソン平取本町店】着.
さすがに昼飯タイム.
個人的にブルベ定番食である「大盛ペペロンチーノ」を購入.
後は水とフルーツジュースかな.

こうやってチャリ旅の途中でコンビニ飯を食べていると「台湾一周」を思い出す.もう一か月前か...時の流れは速い.

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ランドヌ札幌さんからのいただき画像.
台湾以来,Vサインではなくサムズアップがクセになった.なんとなく.

いただき画像

ここから約半分,残り90kmである.
やっぱり200kmは短いなぁ...ではなく,向かい風攻撃がさらに苛烈さを増す.
漕いでも漕いでも全然進まん!

前半の追い風による貯金がどんどん削られていく.
ついにAve.15km/hを切る区間も出てきた.
キ,キツイ.
これは,あの時の再来...

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

すっかり心折れ,もはや写真を撮る余裕もなくなっていたが,この神社だかなんだかの鳥居と桜並木はキレイだった.

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PCでもなんでもないセイコマで休憩.
Kazchari以外にも多数のランドヌールが停車していた.

定番の「牛乳モナカ」.美味し.
おや,冷たいものが欲しくなるとは...寒いのか暑いのかよくわからん天気だ(自律神経が壊れたか)

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で,ようやく181.3km地点の通過チェックB【舞鶴スポーツ公園トイレ】着.

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ここからの約20kmが長かったこと...
交通量の多い国道に戻り,朝通ってきた道を逆方向に走る.
Garmin様のクライムプロ詐欺(距離がおかしい)に遭いつつも,最後はご褒美のダウンヒル.
まぁ,201.9km地点のFINISH【セブンイレブン札幌青葉町8丁目店】まで,最後の最後にちょろっとだけ登りますが...

ふー,やっとゴールだ.
最後に買った「キャラメル味のプロテイン」「バナナスムージー」が美味かった...けど,うん? 何か寒い.
いつの間にかすっかり気温が下がっていた(冷たいドリンクのせいでは?)

少し経つと前半ご一緒したTTバイクのWさんも到着.
ゴール受付のショッピングセンターまで案内してもらう.

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最終タイムは9:38
「ファットな200」よりは速いか(獲得標高が違う).

ファットなBRM911旭川200km(その1)

にしても,歴代最凶レベルにキツイ200だった.

前半追い風天国,後半向かい風地獄.
結果的に400ブルベ並の消耗度合...そう,要するに充実したブルベだった.
やっぱりこれからも200はグラベルで(マジで?)

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そうそう,次回参加のブルベは「あまちゃん200」

ランドヌール札幌さん「あまちゃん200」の正体が判明!

例のフェリースケジュールの変更に伴うスタート時間の変更(選択)に関して中の人に聞いてみた.後日参加者に確認のメールが送られてくるそうな.

で,駐車場に戻る.
ブルベが終了して緊張感がなくなったせいか寒くてたまらん.
ウインドブレーカーを着用.
やはり,GWの北海道は準冬装備が必要やな.

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さて,ここまでカラダが冷えたとなるとやはりサウナが恋しい.
時間的にも帰宅前に十分立ち寄り可能(200ブルベの特典)
この付近で気になっていた場所と言えば...

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最近リニューアルした岩見沢の北村温泉
かつて「北村300」のスタート地点だった場所である.
あの時もゴール後,入浴してから帰ったなぁ.

18時頃には到着.
ここはホンモノのかけ流し温泉.
全ての浴槽がしょっぱい...顔の日焼け跡にしみるぜ.
サウナ3セット.しっかり外気浴でととのう.

夕食も館内のレストランで.
ハードな運動の後には”肉”でしょう!
ステーキ丼,美味し.

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つーことで,再び”デス・ロード”の275号線を北上して22時前には帰宅.
いやー,疲れた疲れた.
そやけど,なんだかんだでやっぱりブルベは楽しい.

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そろそろ長いヤツも出るか.
おや,こ,これは!?

2025年北海道1200km納沙布岬

戦いは続く(何の?)

台湾一周(環島)ライド Day9 池上~花蓮(その2)

2024/3/25 Mon

生還.

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晴れ時々曇り.温度:21 ℃,湿度:82%,体感温度:22 ℃,風速:6.3km/時,風向:SSW

前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day9 池上~花蓮(その1)

知らぬ間にジャングルに案内されていたKazchari.
こ,これはGoogle先生のスタンド(ザ・マップ)攻撃っ!

おかしいと思った時点で引き返せばよいものの,進んでいけばいつか道は切り開かれる=舗装路が現れると信じて前進する(iPhoneの画面上は道がつながってるッ!)

そして重量級とは言ってもチャリはチャリ.
オートバイと違って押し歩きもできるし,持ち上げたり,担ぐことも可能.
多少の悪路であってもなんとかなる!(と,思っていた時期がKazchariにもありました)

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まだまだ道らしきだった頃.まだ大丈夫.進軍!

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やがて,人道というか獣道へ.
車両が通った痕跡はない.

「フフン.ちょっとした冒険だな」と考える余裕がまだあった.

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ちなみに平坦ではなく登り.
もはや乗ってこいではいられない.
押し歩く.暑い.

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倒木発見!
なんのこれしき.チャリを倒せばくぐれるぜッ!

痛ッ.
トゲトゲの草がむき出しのひざ下を狙ってくるッ! 流血!
ぐわぁ~ ジャージがほつれたぁ~

OLYMPUS TG-5

そして完全に道が消失!
いや,よく見ろ.わずかに人が通った跡がある.押せ!押せ!
(もはや地獄のインパール作戦...)

いや,もちつけ.これは非常にマズイ状況かも...
チャリを置いて先にヒトだけで通れるかどうか確認しないと.

OLYMPUS TG-5

背の高さほどある草地を抜けたと思いきや,ついに目の前に垂直の壁が立ちはだかる.
高さは1.5mほど.

がんばれば,がんばればなんとかチャリを持ち上げることができそう.
これが最後...ここを越えても道がなければ引き返そう.
ポイント・オブ・ノーリターン.キリンは泣かないのだ.

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ぜぇぜぇ...汗だくになりながらなんとか崖上に押し上げる.
地の利を得たぞ!(意味不明)

一応,人工物(コンクリート)補強がある.
ということはもう少し進めば,広い道路に出るはず...(懲りない)

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と,喜んだのもつかの間.
その先には,鎖があっても不思議ではない,さらに急峻な崖がそびえていた.

この期に及んでもGoogle先生は「先に行け」と指示してくる.
青い道に△マークがついている.
ここは信仰を試される時...って,さすがにもうええわ.

膨大な時間と労力を費やした,この地獄の進軍もここらで撤退.
先ほどのコンクリ補強のところまで戻る.
1.5mの崖からチャリを降ろし,さらに先ほどの草地を押して,元の道へ引き返す...

やっとれんわ.

そこで諦めの悪いKazchariは最後のあがき.
なんとわずかに残る人が通った跡をたどり,別のルートを進む選択をした(く,狂ってる)

OLYMPUS TG-5

なんと,一か八かで選んだ抜け道,とっかかりは狭い獣道だったが,進むと徐々にまともな道幅になってきた.
倒木や生い茂る草もなくなり,あまつさえチャリに乗って,ダウンヒルができるほどに!
勝った! オレはこの緑の地獄から生還したぞ!

だが,しかし!

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油断大敵&好事魔多し.
岩と岩の間にフロントタイヤを取られて見事に転倒落車!
スローモーションの中,古傷の左ひざをかばい,なんとか最小限の打撲で済ませる.

マジでやばかった.
こんな人里離れたジャングルで動けなくなったら,マジで人生終了やった.

カラダの次はチャリのチェック.
なんとボトルの蓋がいつの間にかなくなって,中の水もかなりこぼれている.
黒い方の水も後わずか.
まさかの水切れの危機?

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パニアに挿していた日の丸も紛失.
後年,この場所で日の丸を見つけた人は何を思うだろう...

OLYMPUS TG-5 ゾンビ?

幸い,この旅最大のピンチはこれで最後.
しばらくすると人家が現れて一安心.
生き延びた...っつーか,ここって,さっき牛の放牧してたとこやん.
ジャングル内をぐるっと一周して戻って来ただけ...Google先生ぇ,どういうことっすか!?

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素直に走って来た舗装路まで引き返し,国道に合流.
もうお腹いっぱいです.
本日の残りの行程はGoogle先生は全無視し,最短距離で花蓮を目指すことにする(やっと正気に戻った)

国道に戻るとエグイ日差しが突き刺さる.
水も心もとない.
ここは一刻も早くコンビニにピットインしたいところ.
何しろ冷たくて甘い飲料が欲しい.

だが...補給地点たる町には全然たどり着かない(台湾東側の特徴).
やがて「舞鶴」という名の丘を登る.
うん? なんか日本っぽい名前だ.

OLYMPUS TG-5

このあたりは舞鶴観光茶園
石碑の漢字を解読すると,やはり統治時代に日本人が開拓したコーヒー園のようだ.
コーヒーに適している=お茶の栽培にも良い土地らしく,今では名産地になっている.

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しばらく進むと本格的なカフェを発見.
ここを逃せば休憩場所はしばらくなさそう...ではなくもう限界.
ピットインしないとタヒぬ.

さすが観光農園.
店員のおねーさん達は英語完璧.
メニューを見せてもらい「摩卡咖啡厅」ことカフェモカ(150元)を注文.
何が何でも冷たくしてほしかったので「iceプリーズ! coldプリーズ!」と何度も連呼.
「わかった,わかった」と,おねーさんを苦笑させる.

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で,「テラスの方が景色がいいわよ」とのアドバイス.
運ばれてきたカフェモカは...人生最高に美味だった.

ついでに持ってきてくれた冷水をがぶ飲みし,しばし休憩.
おそらく本日はこの旅一番の暑さ.
ジャングルライド+ここまでの登りで消耗した体力をできるだけ回復させる.

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落ち着いて店内を眺めれば,結構な品揃え.
漂うお茶の良い香り...普通の旅行なら一品,買ってたな.

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つーことで,店員のお二人に,たいそう大げさにお礼を伝え,再スタートする.
正にオアシスでした.

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舞鶴茶園のシンボルはやっぱり「鶴」だった.

で,北上を続けると北回帰線モニュメントを通過.
もう写真からして暑そう.

そうそう”こんなこともあろうか”と予備として持参していた日の丸2号をパニアに装着.

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ようやくセブンを発見.
先ほどのカフェでは飲み物だけだったので,これが昼食となる.

「炒飯」と「赤コーラ」と「バナナ」.何も言うことはない.

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完全に独立した自転車レーン.
安心の「環島1號」標識.

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花蓮の街が近づいてきた.
左側の林が日差しをやわらげてくれる.

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それでも暑い,暑すぎる.
熱中症を避けるため,ガソリンスタンドのトイレにて,頭から上半身,前腕にかけて水道水をぶっかける.
日本ですら,ここまで濡らしたことはない.
気化熱を利用した冷却法だが,あっと言う間に乾いてしまう.

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国道に並走する自転車道を走る.快適.

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ようやく花蓮に到着.
久々に大きい都市だ.

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退勤ラッシュはまだなのか交通量少な目.
いや,東側だから元々人口が少ない?

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えーと,長すぎる電動チャリ.

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花蓮の町中をグネグネと曲がり,駅前近くの本日の宿Hualien Bird’s House Hostel」にようやく到着.時刻は17時だった.

ドアを開けてフロント前にチャリを入れようとするが,「10時までは外に置いてくれ.その後は中に入れとくから」とのこと.
そのご主人,何やら食事中で「チキン食うか?」という,うれしい申し出.

「ほ,欲しいけど,めっちゃ疲れてる.とりあえずシャワー浴びてからもらうわ」と2階の部屋に引っ込む.今回もシングルである.
このまま横になったら,疲労のあまり速攻で寝てしまいそうな激動の一日だった.

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で,シャワーを浴びてホールに戻ると,チキンどころかご主人の姿が消えていた.自宅(もしくは自室)に帰ってしまったようだ.

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ここに来る途中に目を付けていたコインランドリーまで歩く.
洗濯物と,ついでに汗だくになったリュックも放り込んで,さぁ食事だ.
(チキンも食いそびれたし)腹減った.

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少し歩いて通りに出ると,ファミレスっぽい店が何軒か並んでいる場所を発見.

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ちょうどメニューが出ていた,この店に決める.

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豚肉の野菜炒め定食...っぽいモノを注文.
小鉢やらドリンクもついて300元(約¥1,500)
うん,店の雰囲気も味もセット内容も,それに値段もファミレス的.美味し.

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残念ながら量が少々物足りなかったので,帰りにコンビニにて夜食を購入.
今日はさすがにアルコール(パイナップル・ビール)も許されるでしょう.
ちゃんと牛乳も飲んでたんぱく注入.

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それにしても...今日はマジでやばかった.
山で遭難する人の心理状況ってこうやねんやろなぁ.
いわゆるコンコルド効果もしくは正常性バイアス」てヤツやな(そうか?).

さぁ,天気予報によると明日は雨.
さすがに疲労のピーク.
休息日にしますか.

Day10へ続く. ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day10 花蓮の休息