『Tour de France 2020』の視聴環境

2020/9/2 Wed

何がしたいのやら.

OLYMPUS Tg-5

ようやく始まった『Tour de France 2020』
KazchariはJSPORTSオンデマンドを,開催中の8~9月の2か月間だけ契約するつもりで視聴中.
2015年大会から続けている習慣なので6回目か...今年は2ヵ月に渡るのでやや損した気分ではある.

基本的にiPadのJSPORTSアプリで視聴.
洗濯物を干しながら,台所仕事しながら,トイレにこもりながら,風呂に入りながらと,いつでもどこでも観ている.全くタブレットにはまいったぜぃ!

だいたいロードレースは長すぎる(サガンに同意).
スタートからゴールまでの英語コメンタリーをフルに観ると約5~6時間
途中から始まるJSPORTSの日本語解説付きでも3~4時間は付き合うことになる.

常に観てないと観終わらない.
とは言え,日をまたぐ前には一旦終了.
翌朝午前中になんとかゴールまで観る!が習慣化している.

ここでついつい結果を知る前にネットを覗いてしまうと,うっかり「第〇ステージは〇〇の勝利」なんてネタバレに遭遇してしまう.
幸いマイナースポーツゆえ,Yahooのトップ記事になることはめったにないが.

先ほど“ながら視聴”が多いと書いたが,その最たるものが,“Zwiftしながら”である.
選択コースはもちろんフランス,もしくはパリやね.
シャンゼリゼは石畳の振動がキツイけど.

ただし,”ながらZwift”の場合,一台しかないタブレットを使えないので,各デバイスの割り当てに悩む.
現時点での振り分けは以下の通り.

iPad ⇒ Zwift(アプリ)
iPhone ⇒ Zwift Companion(アプリ)
PC(Panasonic Let’s Note J10)⇒ JSPORTS オンデマンドサイト

残念ながら,ノートPCのモニタは画面が小さすぎる.
臨場感を得るため,HDMIケーブルでBENQの24インチモニタにつないでいる.
理由はよくわからないが,このモニター,スピーカー付きにも関わらず,PCからのHDMI接続では音が出ない.
よって,PCのジャックから長いケーブルを使ってイヤホンを接続して聴いている.ようするにケーブルが増えて邪魔.

また,先日までこのノートPCをチャリの近くに設置できなかったため,色々不都合(Zwift中にPCがいじれない)があったのだが,今回のAmazonタイムセールにて,こんなのを買った.

Actnow 三脚スタンド 対応 テーブル 台座 プロジェクター や ノートパソコン を固定 台 省スペース

カメラ用三脚に装着するテーブルですな.
こいつのおかげで手が届く位置にPCを設置できるようになった.
しっかりとした作りで,大きめのPCは元より,プロジェクタの重量にも十分耐えられそう.
もちろんトレーナー使用時の専用台も販売されているが,何しろ高い.

NinoLite B120 自転車 室内サイクリング専用デスク 高さ調整可能 タブレット ipad スマホ ノートパソコン 補給ドリンクボトル対応 滑り止め付トレーナーテーブル

そもそも置く場所がない.
結果,現状こんな感じで「Zwiftしながらツール」を楽しんでます.

OLYMPUS TG-5

おお,画面だらけで,株トレーダーロボのコクピットのようだ!
「ここまでPCが近いと,モニターの意味ないじゃん」というつっこみは無しで.

この台は,別の部屋に設置している3本ローラー練でも重宝.
部屋のレイアウト的に右前方にテレビがあるので,視線をそちらに向けたままこぐことが多い.
体幹バランスを鍛えることが主目的の3本ローラー練では,右方向を注視することになるポジションはあまりよろしくはないはず.

しかし,なんということでしょう!
この台を使えば正面にモニターを置くことができるのです.

OLYMPUS TG-5

台の設置に,当初はVelbonの重量級三脚を使っていたが,もう少し軽く小さくても使えそうなので,こっちを試してみた.

SLIK 一脚兼簡易三脚 スタンドポッド STAPOD

先日のAmazonタイムセール祭りでは,他にも”あるモノ”を買ってしまった.
届き次第,この台ともども“アレ”を試そう...ふふふ.

『Tour de France 2020 Stage3』の感想

2020/9/1 Tue

長い一日.

『Tour de France 2020 Stage3』は最初から最後まで標高高めでデコボコな一応平坦コース(詐欺という声も).

内陸の丘陵のためか,晴れたり降ったりと天気の変化が激しい.
今年のコースはスプリンターが勝てるステージが非常に少ない.
そんな中,今日は優勝のわずかなチャンス.
一方で,総合系にとっては休息日(走りながらの回復日)
集団のレース開始2時間後の平均速度は20km/h台に落ち込む.

最後は直線だけどやたら幅の狭い道での集団スプリント
優勝者はポケット・ロケットことカレブ・ユアン
幻の多角形コーナリング...ではなかった,右に左にラインを変えながら,先行者を巧みに利用しながらの見事な追い上げ勝利だった.
解説者は「忍者の様な動き」と言ってたな.

彼はオーストラリア国籍だが母親が韓国系のため,外見は思いっきりアジア人
おまけにそのニックネーム通り小柄.
164cmだそうな.Kazchariとほとんど変わらん.
もちろんスプリンターゆえ,脚の筋肉,特に大腿四頭筋の発達がエゲツないけどな.
「アングロサクソンに比べ体格に劣るアジア人は(特にスプリントで)勝てない」と思われていた.それをカレブ・ユアンが覆している(父親がどんな人か知らんけど).

いずれにせよ,新城/別府選手に続く日本人の有力ライダーがなかなか出てこない.
去年のジロで活躍(マリアネラやけど)した初山も引退したし.
やはりマイナースポーツゆえ選手層が薄すぎる.

自転車関連のサイトを見ていたら,新城選手と一緒にリオ五輪を走った内間選手が,ロードを引退して競輪に転向するという記事が出ていた.

内間康平がロード引退を発表 競輪へキャリア転向

色々と理由も書いてあるが,やはり自分の人生というか生活を考えたら,”稼げる職業”を選択するのは当然なのかもしれんな.

その他,雑感.
-雨中のディスクブレーキはプロでもうるさい
-しっかりサガンがグリーン・ジャージを着ることになった.さすがだ.
-160kmぐらい逃げて敢闘賞を取った長髪モジャ毛の髭のクザン.走っている時も表彰台でも全く笑ってなかったなぁ.濃いキャラだ.

『Tour de France 2020 Stage2』の感想

2020/8/31 Mon

サガンのモチベーション.

『Tour de France 2020 Stage2』はフランス人のアラフィリップが勝った.
今回もガッツポーズが決まってたな.
ホンマ,画になる
ラテン系ちょい悪オヤジっぽい雰囲気がカッコよい.
実際にはどんな人か知らんけど.
昨年の大活躍が再び!とフランスは大盛り上がりだろう.
でも...3週目でまたベルナルにやられてしまうのだろうか?

さて,序盤からいきなり登場する山岳ステージ
総合系の争いが早くもはじまると言われつつも,中盤の一級山岳では平和
なんだかんだで一週目は何も起きない,起こさないのだろうかと思いきや,ニースに戻ってからの山2つで動きだした.
町中で抜け出した3人に,後ろから大集団が怒涛の如く迫りくる,非常に見ごたえのあるレースだった.
いつも思うのだが,アダム・イエーツ(サイモンでもええけど),あの細い身体のどこに,あんなエネルギーが蓄えられているのだろう?

アラフィリップはともかく,もう一人のスーパースター「ペテル・サガン」について思うこと.
何しろ強い.おまけにイケメンでおしゃれで自由人
インタビュー時のハイトーンで朴訥な英語にも親近感.
「怪童」というあだ名がこれ以上似合うキャラはいない.
元々MTB出身のスロバキア人.リオ五輪ではMTBで出場した.
YouTubeでのプライベートチャンネルでは,ロードでの階段上りやMTB練,それに筋トレをよくアップしている.
ちなみに,これまでのロードレースの成績は...

世界選手権ロード:2015年・2016年・2017年優勝
ツール・ド・フランス:2012年〜2016年・2018年・2019年ポイント賞、2016年総合敢闘賞,区間12勝
ブエルタ・ア・エスパーニャ:区間4勝
2011年〜2015年・2018年国内選手権ロード優勝
2013年GPモントリオール優勝、ヘント〜ウェヴェルヘム優勝
2015年ツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝、国内選手権個人タイムトライアル優勝
2016年ツール・デ・フランドル優勝、GPケベック優勝、ヘント〜ウェヴェルヘム優勝、欧州選手権ロード優勝
2018年ヘント〜ウェヴェルヘム優勝、パリ〜ルーベ優勝

お腹いっぱい.
JSPORTSの放送でも,元チームマッサーの中野喜文さんが,サガンの同国人マッサーから聞いた話として「もうこれ以上欲しいものはない.次に何をしてよいのかわからなくなった」とサガンが漏らしていたというエピソードを紹介していた.
他にも「ロードレースは観戦するのに長すぎて退屈」「つまらないから2021年でロードを引退する」などと発言したり...お前は夜神月グリフィスか!

まぁ,極めてしまった者だけが言えるセリフなんやろね.

それに対し,中野さんはポガチャルファンアールトなどの強い若者の台頭に,再度闘志を燃やしてほしい,というようなこと言われていた.

今日のレースではクリストフのイエロージャージ獲得による繰り上げで,早くも標準服たるグリーン・ジャージを着ているいつものサガンが見られた.
スタートから16km地点にあるスプリント・ポイントを目指し,逃げにのる.
しっかり2位でポイントをゲット.
クリストフとの差を詰める.
ここまではセオリー通りの展開.

この後はキツイ山岳が控えているため,集団に戻って休みながら集団ゴールを目指すのがセオリーなのだが,なぜかサガンは戻らない.
この行動に関しては,解説陣も首をひねっていた.

いくら“登れるスプリンター”とは言え,残り距離も長く逃げ切りはどう考えても困難.
勝手な想像だが,単純に「自分の気持ちの良いペースで走っていただけ」が正解かもしれん.知らんけど.

口では色々言ってるけど,何よりも自転車が好きなんやろな,サガンは.
少し前の2016年の発言らしいけど,こんな言葉も残している.


“Maybe it’s good weather or bad weather, if it’s cold then hot―you’re always on the bike. You have to like that. If you don’t like that, it’s hell.” ―Peter Sagan

「天気が良くても悪くても、寒くても暑くても、バイクに常に乗っている。乗るのが好きじゃないとね。嫌いなら、それこそ地獄だよ」- ペーター・サガン
(スペシャライズドの公式ブログより転載)