男の闘い(ただしクワガタ)

2020/9/16 Wed

「けんかをやめて~」「はぁ?」

先月息子と採集してきたカブトとクワガタ
特に中二病の“虫愛ずる娘”が小まめに世話をしてくれるおかげで,9月半ばになっても,飼育箱の中で“一応”元気に動いている.

息子と一緒に昆虫採集ライド

最初に捕まえたのは計10匹.
その後,メスがいないことに気づき,Kazchari一人で追加採集
一時は15匹ほどに増えた.

さすがに,自然死で数匹逝ってしまい,カブト虫は4匹(オス3,メス1)が生存.
こいつらは非常に元気で,箱のフタを開けて脱走することもしばしば.
見つけたヨメさんがパニくるので,重しとしてフタ上には辞書を置いてある.

問題はクワガタ虫.
カブトとは別の箱で飼育している.
ある日,フタを開けると見事に頭部を切断されたオスの死骸が!
なんとその翌日も別の頭部が転がっていた!

どうやら,一匹非常に乱暴な殺虫鬼がいるようだ.
容疑虫は4匹(オス大2/小1,メス1)

昨日の夕方,フタを開けて,Kazchari,息子,娘の3人でしばし観察.
早速,オス(大)がにらみあってバトル開始
明らかに片方が強い.こいつが犯虫か!
その闘いを箱の隅から見守るメス.
ここで流れるのはあの有名な昭和歌謡.

♪けんかをやめてぇ~ ふたりをとめてぇ~

なぜか7歳の息子も知っていたので3人でリピート(サビしか知らない)
静かな闘いを繰り広げていたが,片方がじりじりと後退.
頸チョンパの惨劇はなかったものの,勝敗は決した.

勝利した方はメスを追いかけて交尾開始
それを柱の陰から見つめる負けたオス.泣けるぜ.

さて,親子で歌った先ほどの曲だが,歌詞全体をご存じだろうか?

けんかをやめて

特に2番がひどい.
昭和歌謡史上最悪のビッチソングと言われるだけのことはある.
以前,ヨメさんと歌詞を確認して大爆笑した.

1982年リリースということは,Kazchariは中学生か.
河合奈保子に限らずアイドルに興味なかった時代やな.

評論家の橘玲が著作で「ビッチはなぜ男と女の両方に嫌われるのか」について言及していた.うろ覚えだが確かこんな主張.

(ヒトは狩猟採集社会から進化していない前提で)男は自分で産むわけではないので自分の子であるという確信が持てない.結果,多数の男と関係を持つ女を嫌う.なぜなら,他人の子を育てさせられるかもしれないから.ゆえに処女信仰が強い.一方,身体能力的にハンデがあり“強い”男に守ってもらう必要がある女は,男にアピールできる武器を安売りする女を我慢できない.自分の“商品”価値が下がるから.

例によって身も蓋もない論説.
さて,クワガタの死闘を見たKazchariの子供たちは何を思うのだろう.

今日も飼育箱に血の雨が降るか.
そして,誕生するであろう幼虫の冬越えは可能だろうか?

『Tour de France 2020 Stage16』の感想

2020/9/16 Wed

スロベニア選手権ツールステージ.

『Tour de France 2020 Stage16』はアルプス山岳三連戦の初日.
明日が超ハード(クイーンステージ)なので今日はおとなしめと思いきや,やっぱりおとなしめ.

休息日PCR検査の結果は全員陰性とのこと.
後はパリがロックダウンしなければ...もしかしてシャンゼリゼは無観客?

逃げ切りチャンス,およびスプリントポイントが前半にあるので,激しい逃げの打ち合いがありなかなか決まらない.
結局BORA不発でサガン乗れず,Sベネとのポイント差を詰めることができない.
トレンティンはなぁ...

総合勢は総合勢で,やはり先週のベルナル脱落が招いたのか,ゴール寸前を除き,どことなく緊張感を欠くステージになった.
Kazchariだけかもしれんが,視聴者側も少々熱が下がったような.
昨年はアラフィリップが最後までひっぱってくれたので(あのTT!),第三週は楽しみでしかなかったのだが.

事実上,今年のツールはどちらのスロベニア人が勝つかに絞られてきた.
いっそ,二人でよーいドンして決着しても良いのでは?
あっ,第20ステージのタイムトライアルがそうなるか.
ポガチャルは今日明日の山岳を,ユンボトレインの一人として走り,ゴール前で飛び出し,ログリッチェから数秒でもタイムを奪い,TTでなんとか...これじゃ勝てんか.

ステージ優勝はBORAのケムナー
ヒルシ同様,前ステージで負けたことへのリベンジとなった.
バイクはたぶん最新の『TARMAC SL7』.いいなぁ,欲しいなぁ...(諭吉150枚)

ベルナルは集団からもじわじわと遅れ,チームカーを呼んだ時点で止めるかと思ったが一応完走.
チーム戦略も変更となり,周りのアシストもフリーになって一人で走るシーンが痛々しい.
休息日のメディアインタビューでは「これも人生」と達観し,受け入れている様子も見られたが,常勝INEOS(SKY)の「ゼッケン1」の重みは軽いものではないだろう.
ドーフィネから続く背中の痛みに加え,膝痛も出てきたという.
「止めてもええで」と声をかけたくなってきた.

その他,Jsports実況・解説コメントから拾った話題.

【山岳賞の行方】

先週および前半の山でがんばったピエール・ロラン
いつもいい所まで行くのに,ふにゃふにゃと失速してしまう.
それでも赤玉山岳ジャージ同点首位! 今日で奪取できるか?
ところで,ロランのバイクは日本では珍しいKTM
KTMと言えば,BMWと並ぶビッグオフ(モーターサイクル)メーカー
いっそオレンジカラーにすれば良いのに.
ジャージはジャージで肩から背中にかけてのダダ模様がダダっぽくって良い(なんじゃそら).
胸の真ん中の〇にB&Bはイマイチだが.

【Zwiftドーピング?】

負荷のかけられないローラーとスマートローラーで差があったり,ローラーをモーターで回すような不正ができたりと,Zwiftの走行データも怪しい面は多々ある.
しかし,それらをクリアして同条件にしたとしても,どうしようもないハンデがある.

それは標高差.

室内とは言え,標高の高い場所と低い場所では酸素濃度が違う.
ガチレースになればなるほど,標高が低い方が有利.
「脚質デジタル」なんて揶揄されている選手もいるが,こうした環境面の違いも見逃せない.
他にも空調が効いているかいないかの差も以前話題に上がってたなぁ.
ちなみに旭川もここ数日ようやく気温が下がり,Zwiftが快適になってきた.

【1対170】

ロードレースはチームスポーツであるが優勝者はあくまで1名.
2位以下およびチーム賞には誰も価値を見出していない.
球技などの団体戦はチーム対チーム,言うなれば1対1の勝負だが,ツールはアシストを除くと1対170.
勝つことがどれほど困難か.
ツールで一勝すれば末代まで称えられるというのは大げさではない.
逆に,プロになっても一勝すらできず引退も珍しいことではない.
そしてごく一部のスター選手を除き給料激安で不安定.
まさに修業

https://www.youtube.com/watch?v=eUd5mkIYBTo