2022/1/26 Wed
最弱が最も最も最も恐ろしいィィ
興味深い記事を読んだ.
「近所で遊ぶ子どもがうるさい」とネットに書き込む人は、ただの子ども嫌いではない
この筆者の着眼点が興味深い.
「うるさくて迷惑」とか「放置している親が悪い」とか「大人が不寛容になった」ではなく,「どうして誰も注意しないのか」という点に着目している.
そう,今や下手に注意すると通報され,場合によっては傷害罪が適用される,つまり犯罪者になってしまうのだ.
つまり,子どもは子どもであるだけで弱者,守られる存在という範疇を越えて「最強の弱者」のポジションにいる.マギィィィ!
この記事にある,元ネタのサイトも見てみた.
事故物件を扱う有名なサイト「大島てる」と同じ作り.
静かに安全に暮らしたい場所を求める人のニーズにぴったり.
合わせてハザードマップも確認する方が良いと思います.
そこそこ都会のうちの近所もしっかり載っている.
うちの子どもは15歳と8歳.
正直,子どもを怒る(叱る?)ことはまだある.
その後,冗談で「近所の人に通報されるかも」と,ヨメさんと話をすることもあるが,実の親であっても,虐待案件として逮捕されるという,シャレにならない事例もあるようだ.
さて,昔の話.
Kazchariは大阪出身なので,となり近所の子ども密度が半端なかった.
幼稚園,小学校から帰るなり,カバンを家にほっぽって遊びに行く.
当然,TVゲームなんてない時代だから,遊びは基本的に外である.
向かうは,空き地か稲刈りの終わった田んぼか道路.
集まるメンバーの年齢はバラバラ.
まさに発達心理学でいうところの「ギャング集団」であった.
もちろん悪事を働くわけではない.
故意ではなくボールでガラス割ったり,クルマをへこませたり...はあったような,なかったような...
その場合,もちろん,おっちゃんが出てきてむっちゃ怒られる.
たまにはどつかれる.
最近のサザエさんやドラえもんに,そのような描写はあるのだろうか(ないやろな).
「最強の弱者」はもちろん道路族の見知らぬ子どもたちだけではない.
学校の生徒,会社の部下など,いわゆる「目下の者」(この言葉自体がまずい?)全般を指す.
先生,上司だからと,上から目線はもはやご法度.
直接的に怒鳴るどころか注意,指導ですら「傷ついた」と言われたら終わり.
親しみをこめた「からかい」もヤバイ.
ポリコレやツイフェミさんと似たような発想をする地雷もあちこちに埋まっている.
怖いなぁ.
これならいっそ誰とも関わらない方が安全...いやいや,それは不可能.
もちろんアカハラ・パワハラはご法度だが,自分の世代のコミュニケーション作法が通じるとは考えない方が良さそうだ.
ポスト・コロナ後は,ますます清潔・フラットな世界に変化していくのだろう.
既にマスクは下着と同じやしな.
人前で取るのは,かなり恥ずかしいこと.
何より,唾液の飛ばし合いはいかがなものか(すると性行為は?⇒少子化進むなぁ...)!
気が置けない仲間の前だけで,素顔の開示は許される.
この記事の時も書いたけど,抑圧されたヒトの衝動性はどこ向かうのか?
スポーツ? もしくはフィクション? VR?
とんでもないクオリティで,容赦なく残酷なシーンが展開される『鬼滅の刃』と『進撃の巨人』が,深夜とはいえ普通にテレビ放送されているこの国,ひょっとしたら健全なのかもしれん.