2020/8/9 Sun ~8/10 Mon
夜から朝へ.
キャンプ場の夜は更けて.
湖のそばにもかかわらず蚊がいない.
100mほど向こう側で花火をしている家族もいたがあまり気にならない.
発電機をつけてのカラオケ大会もない.
大声で宴会する若者も,小声(のつもり)で恋バナしているおばちゃんもいない.
脇の道道を走るクルマも多くない.
暑くもなし,寒くもなし.
実に快適な夜だ.
昼のテンションの高さの反動か,自宅よりも寝つきが良い息子.
やがてヨメさんと長女も寝た.
静かだ.
iPhoneをAnkerのポータブルスピーカーにつなぎ,Amazon Prime Musicにて,グレン・グールド演奏の『ブラームス間奏曲集』を選択.
名曲中の名曲.
特に夜の静寂の中で聴くとなおさらである.
「氷結」をちびちびと飲む.
ワインの方が似合う? 飲めないけど.
家族キャンプなれどやはり旅は良い.
ブラームス:間奏曲集、4つのバラードより&2つのラプソディ
不思議なもので9時には眠くなる.
クルマキャンプの一番のメリットは,オートバイでは考えられない量の荷物を積めること.
持参し,組み立てたベッド(コット)に横になる.
ロゴス(LOGOS) neos コンパクトキャンプベッド-AH 73178011
安価で華奢な作りだが,銀マットは元よりエアマットよりはるかに快適.
思い起こせば1988年.
初北海道での初キャンプでは,こうしたマット類の存在を知らず,テントの床にそのまま横になった.
もちろん,背中が痛くて眠れなかった.
そこは初山別のキャンプ場.なにもかも懐かしい.
隣のテントには徒歩で北海道を周っている人がいた.
他にも数名のライダーがいた.
Kazchariをふくめ,ほとんどが大学生.またはプー太郎.
会話の内容は全く覚えていないが,楽しかった.いや,話が刺激的だった.
あの旅の経験がなければ,アジアを長期間放浪したり,協力隊に参加することも世界一周に行くこともなかっただろう.
途中のツルハドラッグで購入した耳栓を装着.
さらに静寂が深まり,意識が落ちた.
朝4時.尿意で目が覚める.
家族はまだ寝ている.
ジッパーを上げ外に出る.
朝の静謐な空気.この瞬間が好きだ.
普段から使っているカセットコンロで湯を沸かしコーヒーを淹れる.
コンビニで買ったインスタントの粉.
30年物のフライパンで,総菜パンを焼く.
これがキャンプ朝食の定番.
今回は買わなかったが「チーズ蒸しパン」も美味い.
やがてヨメさんが起きてくる.
次に息子が起きてくる.昨夜は“洪水”のユメを見なかったようだ(前回エラい目に会った).
中二病の娘はやはり眠り姫.
懐中電灯を兼ねた防災ラジオからの天気予報は,午後からの雨を告げている.
撤収時の”晴れ”はありがたい.
今日はこの後「網走監獄」に行く予定.(その4へ)