息子の初ガンプラ

2020/3/6 Fri

プラモデルは彫刻と絵画のアウフヘーベン.

OLYMPUS TG-5

小中の休校が続く旭川.ヒマを持て余す息子.ちょうど車の点検日が来たので久々に連れ出す.
Kazchari家では小遣い制にはしていないが,息子はこまめな家の手伝いでちょこちょこと小銭を貯めている.出かけたついでに「ガシャガシャがしたい」と言うので,カーディラーを出た後,『100満ボルト』に寄った.息子の目当てはシンカリオンのガシャらしい.以前一緒に行ったとある温泉施設にあったので,そこに行ってほしかったらしいのだが,このご時世ちょっと自粛.その,シンカリオン・ガチャ,残念ながら『100満ボルト』にはなかった.代わりに他のアイテムをなんだかんだ理由をつけて回そう回そうとするので,「本当に欲しいヤツまでが見つかるまでガマンしたら?」という親っぽい説得.
なんせイマドキのガシャ,安くて200円,高いのだと500円なのだ.昔の「怪獣消しゴム」とか「スーパーカー消しゴム」,「相撲消しゴム(これがまぁよく似ていた)」って一回20円だったはず.なんというインフレ率!(たとえが古すぎる)

とりあえず納得した息子,次におもちゃコーナーを物色(半分はKazchariの趣味).そこで,ふと目が留まったのがガンプラコーナー,種類が多すぎて,よくわからない商品展開になっているSDガンダムを手に取る.RX-78のファーストがポイント割引で500円.同じ出すなら,しょぼいガチャよりこちらを買わせた方が,コスパも教育的効果も高いのではと勝手に判断.息子相手に営業トーク.

かく言うKazchariは”元”モデラーである.中学から高校にかけての,いわゆる第一次ガンプラブーム直撃世代.どこそこの模型店に入荷情報があれば早朝から並びを入れていた.大学では模型サークルに所属.主な製作対象はガンプラをはじめとしたキャラ物だが,飛行機,戦車,オートバイも造った.エアブラシ,コンプレッサーも所有.もちろん『Hobby Japan』を定期購読し,記事を参考に改造,改造.大学4年間,何をしてたのやら…(プラモとバイクツーリングです)

以下,現存している当時の作品.MGやらHGがなかった時代.

BANDAI 1/144 サザビー(NIKON Coolpix950)
BANDAI 1/144 ハンブラビ(NIKON Coolpix950)

さて,それから数十年.最近はすっかりご無沙汰.時間がない,意欲がない,デキが良すぎて素組みで十分(ならロボ魂などの完成品で)などが理由だが,なんと言っても「目の衰え」が大きい.小さい部品が全然見えない.日々の鍛錬により体形は維持しているが,目(と歯)ばかりはどうしようもない.如実に年齢を感じる.

そんな話はさておき,すっかり丸め込まれた息子.帰宅して速攻開封.「息子よ,これを使え!」と,作業マットとニッパーを渡すKazchari.

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いいねぇ.これぞ男の子の正しい姿.時折「わからんから手伝って」の声も聞こえるが,なるべく手をださないようにする.あっ,シールは別ね.ニッパーの持ち方に問題があるが,これはサイズおよび筋力的に仕方がない.

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だいたい1時間ぐらいで作業完了.すっかり気に入ったらしく,完成以来常に持ち歩き,一緒に寝,他のトイとバトル.その結果,頭部アンテナが折れて,Kazchariが5回ほど瞬着で修理を繰り返す日が続いている.

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何かと「自分で造ったから(うれしい)」と繰り返す息子.モノづくりは男のロマンだ.覚えておけ.

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