Day56:取り戻す日常~さらば鎖骨バンド

2025/2/4 Tue

骨と歯

iPhone15 Pro

昨日は骨折後8週目の受診.
レントゲンにはうっすらと仮骨の影が.

ついに医師から「(バンド)取りますか」とのご神託(誤用)
ココロの中で思わずガッツポーズ.
プロトコル通りと言えばそうなのだが,素直にうれしい.

こ,これで(夢にまで見た)サウナに行ける!(※1人でバンドを装着できなかった)

凍結した道を慎重に歩いて帰宅.
ここでこけたらシャレにならん.

家では息子がゲーム中.
1日1時間の縛りを“自主的に”守る変な生真面目さがある.
誰に似たのやら.

それはともかく,ゲーム終了後,自宅前にて新車ほやほやの「GIANT TALON」の試走.
融けかけの雪なので,通常のブロックタイヤで問題ない.

息子がこれまで乗っていたのは20インチのキッズバイク.
それと比べて27.5インチ/フルサイズの軽さは驚愕らしく,大喜びで乗り回しておる.Uターンもなかなか上手い.

iPhone15 Pro

サドル位置を上げたが,停車時にトップチューブに座ることができずあたふた.
まっ,すぐに慣れるであろう.
チャリ,英才教育開始である.

(ガチでやってる)ラグビー練習+有酸素運動の組み合わせで心肺を鍛えよ!
筋トレが人生の悩みの99%を解決するのだァァァッ(ピシィ)

超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由

とまぁ,息子に己の信念を押し付けまくった後,今度は歯科受診.

ちょっとした偶然によって,歯科を変更してから数年通っているが,本当に良かった.何しろ説明および治療が細かく丁寧.

ここに通って以来,口腔内の調子はかなり良好.
半年ごとの定期健診(歯石除去)のおかげで歯茎が引き締まり,出血が皆無になった.
その分,歯茎が下がって歯の根元が見えてスカスカになったのと,食物繊維が歯につまりやすくなったけどな.

先週の定期健診では,問題のある歯が2本見つかった.
その治療が今日から始まる.

Kazchariは「親知らず」を4本とも抜歯済み.
隣接する奥歯は上下とも3本分,詰め物ありで歯周病も進行している(ポケットが深い).
本日のターゲットはこのうちの1本.

まずは詰め物をリューターにて,♪チュミミ~ンと掘削.
歯の内部を確認.
歯根の片方が既に崩れており,どうしようもないとの見立て.

つーことで,抜歯してからの「ブリッジ治療」決定!

インプラントか?ブリッジか?迷った時に知っておきたいポイント

費用は「インプラント」に比べると,高くなさそう(¥2~3万?).
そやけど...ついに永久歯を抜く日が来てしまった.
筋肉や脳,内臓より,目や歯は着々と確実に老いを知らしめてくるなぁ.

「8020」プロジェクト待ったなし.
人間,食えなくなったらタヒぬだけ.
しっかりとした歯のケアを継続しなければ.

フィリップス 電動歯ブラシ ソニッケアー 3100シリーズ (軽量) HX3673/33 ホワイト 【Amazon.co.jp限定・2024年モデル】

コンクール ペパーミント ジェルコートF Multicolor 単品 90グラム (x 1)

ウエルテック コンクールF 100ml ×1個+ライオン オリジナル コップ ×1個 マウスウォッシュ

知られた話だが,歯には1本¥100万前後の資産価値があるという.

知っていますか?歯の資産価値

Kazchariの「人生2大後悔」の1つが,歯をあまり大事にしてこなかったことである.
最初からこちらの歯科にお世話になっていれば,失わずに済んだかもしれない.

もう1つの後悔は,サウナ趣味を始めるのが遅かったこと.
「サ歴」は4年ほどしかない.
日本全国は元より,フィンランドにすら行ったことがあるのに...ことごとく有名サウナ・ポイントをスルーしてきたことに超後悔.

だがしかし,約2ヶ月のブランクを経て,サウナがようやく復活する.

それにしても肩周りが軽い.
油断せずに地味にリハビリ開始(一応プロ).

「骨(サウナ)↑と歯↓」対決.
結果的に本日の人生収支はプラマイゼロだぁー!(そうか?)

ネタバレは安心・安全?

2025/1/31 Fri

2周目なら無問題

先日,友人達と興味深い会話をした.

集まったうちの一人が「小説を読んだり映画を鑑賞する際,あらすじやあとがき,もしくはネタバレサイトを先に見る習慣がある」と告白.

この行動ってまんまこれ.

『映画を早送りで観る人たち』を読んだ

一時期,非常に話題になった本.

コスパどころかタイパまで気にする世代および,それを可能にするコンテンツやガジェットの登場を解説.こうした傾向を非難するわけではなく,落としどころも上手い.

その実践者がこんな身近にいたとは.
確かに「YouTubeを倍速再生で観ている」という声は割と聞いていたし,ハウツー物や旅系など内容によっては配信者自身がおすすめすることもある.

ただ,「物語」が対象だとさほど多くはない...と思っていた.

その友人曰く,「ハラハラドキドキしたりするのが嫌,つまり安心が確保された中で読みたい.別に先にネタを知っても,“これ”が“あれ”につながるのがわかっていくので楽しいですよ」とのこと.

これは,先ほどの書籍にも記載がある.
もちろん,この考えを否定するわけではない.
ただKazchariとは“楽しむ”の基準が根本的に異なるようだ,との感想.

それを踏まえた上で,あえて言うなら.

「ゴールを知って,そこに向かうのは1本道,先人の歩いた道をトレースすること.一方で読み進めながら次の展開を考えることは,己の想像力を涵養することにつながる.最終的に作者の設定したゴールにたどり着けなくても,途中で生まれたいくつもの世界線,つまり可能性は,その後の人生,何かの機会に実を結ぶことがあろう.そう,ここまで来ると受け手ではなく,送り手/作り手に立場が変わっているとも言える」

と,反論(?)したが,ピンと来ないようだ.
ま,そやろな.これって信念対決

それにしても,最近はヒト,モノに限らず,対象に対する向き合い方が浅くなっていないか?
ながら”が当たり前になったというか.

よく見る風景として,スマホ画面を見ながらの食事.
ファミレスで座るカップル,家族全員がこの状態だったりする.
もちろん会話なし.

これは“味わう”の対極.
ただの栄養補給.
ここまで来ると,料理じゃなくても栄養補給カプセルでなんとかなりそう.
ヒトの脳は,マルチタスクできる構造をしているが,シングルタスクの方が生産性が高いという説もある.

マルチタスクは効率が悪い?シングルタスクが評価されてきている理由

昔はテレビを見ながら食事するのもどうか,という意見もあった.
えっ,その前に家族全員が揃って食卓を囲むことすらまれ?

いずれにせよ,インプット方法が雑すぎる.
食事も創作物もゆったりと味わう体験.
その方が血と肉になるのでは.

さーて,なんか新しい特典もらえるらしいし,『GQuuuuuuX』の2周目行ってこようか!

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

うん,ストーリーも小ネタもみんな知ってるけど,むっちゃオモロイわ!

...あれ?

iPhone15 Pro 中身がエグい

全ては夢の中~『GQX』の考察から

2024/1/27 Mon

みんなで騙されよう

テレビ番組の番宣映画としては異例の大ヒットとなっている『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX-Biginning-』(以下『GQX』).

Kazchariもネット(サムネ)による不意のネタバレを回避するため,初日に鑑賞した.

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX-Beginning-』を観た~開始0.5秒で泣ける

「下手にネタバレすると,観ていない人に〇されそう」なレベルだったので,このブログのみならず,良識あるYouTuberさん達も核心には触れず,小出しに情報を発信していた.
これって珍しいパターンでは? それくらい力のある作品だった.

で,公開してから1週間以上経過し,公式もネタバレPVを打ち出し始めたため,界隈でも解説・考察動画やブログがバシバシアップされるようになった.

そのいくつかを鑑賞&拝読.

ポスターや画面の隅にちらりと映る小物,キャラのセリフ,ちょっとした表情から真意をくみ取り,パンフのスタッフ発言,または古今東西の名作のプロットを参考に『GQX』ワールドを解き明かし,今後の展開を予測する...

いやぁ,スゴイわ.
シャア!これが人の叡智だ!

Kazchariなんて単純に「ファーストのパラレルやろ.面白ければなんでもあり!」レベルで観てたけど,考察マニアの方々には超一級のミステリとなっている.

映像作品では一時期タイムリープ物が大ヒット.
有名どころでは『バタフライエフェクト』『まどかマギカ』など.

ついで『スパイダーマン:ノーウェイホーム』によって,マルチバースという概念(手法)が一般人に浸透.

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観た~そう来たか!

では『GQX』も,単純に”マルチバース”で片付けていいのか?

前半と後半での絵柄の違いをどう説明する?(『スパイダーバース』では様々なルックのキャラが同居しているけど)

それに,1年戦争の描写と違いクランバトルにはまるでリアリティがない(民間人にMSの整備は無理?).

それらの疑問に対し,数名の方が『GQX』=「作中作」説をあげている.

要するに,前半の「ジオン勝利の物語」は,マチュ達の世界で広く読まれている「架空戦記小説」であり,実際には戦争は継続中,もしくは勝っていたとしてもシャアの活躍なんてなかったのが「現実」.
もしくは,後半のマチュパートこそが「物語」であり,正史の中で読まれているラノベ的書物である,という説.
「現実感がない」とつぶやく主人公.いわゆる「胡蝶の夢」的構成.

一番近い構成の創作物として,フィリップ・K・ディックの『高い城の男』をあげている人も数名.

さらには,当然ながら『GQX』そのものが物語=作り物であり,その世界を観ている我々も物語の一部...あぁキリがない.

カラーと言えば旧ガイナックス.
『エヴァ旧劇』で,映画を観ている観客(オタク)の実写画像を公開した前科もあるしな.

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に

かなり信ぴょう性が高い考察ではあるが,こうした一般視聴者が思いつくようなネタは外してきそう,”あの”カラーなら,さらに越えてきそうな気がする.

そうそう,『エヴァ』と言えば『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開前に「最初の「序」「破」「Q」は「NOT」ルートと「NOTなし」ルートを交互に上映している」という考察を上げている人がいて感心した.

「序」⇒ YOU ARE (NOT) ALONE. シンジ君は一人じゃない
「破」⇒   YOU CAN ADVANCE.  シンジ君は進める
「Q」⇒ YOU CAN (NOT) REDO.  シンジ君はやり直せない

確かに映画の内容と合致.
となると,NOT有り無しが逆転したルートもあるので「別の機会に映画化されるのでは?」と期待したが,『シン』は意外にも普通の続きモノだった.

正確には「全てのエヴァにさよなら」なので,「NOT有り無し交互説」も含んでいると言えば含んでいるのだが.

閑話休題.「作中作」に話を戻す.

「作中作」もしくは「劇中劇」作品の歴史は古く,Gemini先生に訊いてみると,『アラビアンナイト』『ドン・キホーテ』『カラマーゾフの兄弟』などが例として返ってきた.
映画だとクリストファー・ノーランの『インセプション』も該当(?).
夢の中で夢を見る夢.完全に頭のいい人向け映画.

インセプション(字幕版)

「作中作の代表」では検索にひっかからないけど,『GQX』は鈴木光司の『ループ』に近い物語構造だったりして.

『ループ』は,言わずとしれた大ヒットホラー『リング』3部作の最終章(スピンオフもあるけど).
初めて読んだ時は「なんじゃそら」と思ったが,「呪い」に整合性を求めるなら”あり”な設定かも.

現実世界においても,古文書や戦記物の記載はあくまで勝者の歴史.
真実とは限らない.
誰かが書いた「物語」が遠い未来では正史として採用されるかもしれない.

ちょうど先日の『べらぼう』第4話では公文書偽造シーンが出てきた.
アナログの方が改ざん記録が残らないため偽造しやすいかも.

まぁ,『GQX』も本放送が始まると新たな考察が乱立.
その後,謎が明かされるまでのお楽しみ期間ですね,今は.

最近はこうした複雑な構造を持つコンテンツが多くなったように思う.
やっか...いや,目が肥えてきた視聴者を満足させるのは大変.

いずれにせよ,公開日の1/17以来,『GQX』の前半パートのせいで,大量のおっさん達が夢を見せられ続けているのは確かである.

Day48:骨折7週目の日曜日~素晴らしきオタクライフ

2025/1/26 Sun

なんですか,この陽気は?

いきなり大人げない論評.

【『わんだふるぷりきゅあ!』最終回】

休日なのにヒッキーなJK娘と一緒に鑑賞.
娘号泣.そこに容赦のない感想を叩き込む毒父Kazchari

もちろん監督・脚本家が考えに考え抜いた終わり方なんだろうけど,「(視聴層的に)やはり,ここまでか...」というのが率直な感想.

放送前の勝手なKazchari予想だと,

「日本狼(ガオウとスバル)の話はキレイに終わるとして,焦点は主人公側.
ニコガーデンとアニマルタウンの関係が終了.
こむぎ,ユキ,大福はプリキュアどころか,人間体になれなくなる.
ココロは通じているが,会話ができなくなる」

おお,ここまでは正解!

「さらに数年後,いろはと悟の結婚生活が描かれるが,そんな中,こむぎが寿命を迎える...」

これはさすがにハズレたか.
まぁ,メインの女児にはトラウマになってまうしな.
そやけど,数話前で「ペットのタヒ」を描いているのだ.
このスタッフなら,主人公サイドも...と思ったのだが.

本編では「一旦会話ができなくなったけど,奇跡が起きて,姿は動物のままだが,再び人語が話せるようになった」という展開.
しかし,人の姿やプリキュアにはもうなれない? オールスターズの時に困る(誰が?).

と,そんな大友の戯言はともかく,続いて10時からは...

【『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』制作発表イベント】

これまた特撮オタクのJK娘と鑑賞.
こっちは完全に意気投合.
毎年恒例の番宣だが,過去イチの盛り上りだったのでは?(「あなたのNo1は?」の質問コーナーを除く)

50周年記念作品ゆえ,オールレッド登場だが,前もなかったっけ?

指輪キーアイテムだけに,敵組織はブライダル関連がモチーフ.
敵幹部の方の”ギンガマン愛”が最高だった.
後,司会のおーねーさんもリアル『トクサツガガガ』でノリノリ.

昼食後はクルマでお出かけ.

【DOMANEのオーバーホール】

クランカーさんへOHお預かり.
EMONDAと,どちらを出すかと悩んだが(2台分の余裕なしッ),夏に「納沙布1200」を控えるDOMANEにした.

参加しない理由なし!~2025北海道1200km納沙布岬

懸念していたフロントスプロケットだが,走行67,000kmオーバーにも関わらず,まだ使えるとのこと.
登りの時,全然トルクかけてない?
そして「シートポストのISOスピードは分解するな」とのお達しがメーカーからあったとのこと.なぜ?

で,結局,OHおよびバーテープとワイヤー交換で約¥30,000の工賃.
やっぱりロードは贅沢な趣味だ.

そっか,節約のためには,自分で整備できたらいいのか.
一度でもバラ完にチャレンジしたらスキルが身につく?

iPhone15 Pro

【図書館にて】

店を出て,予約本の連絡があった図書館へ.
他にも数冊借りるつもりで館内をうろうろ.

昔からなのだが,図書館に来るといつも絶望する.
これら膨大な知の宝庫の収納物を,読み尽くすことは決してできないのだと(当然です).

まぁ,仮に超速読術を身につけて読破できたとしても,自分のタヒ後も新刊は発行されるわけで.
結局,今ある本,興味ある本をできるだけ多く読むしかないわけで.

と言いつつも,以前に比べずいぶん読書量が減ってしまった.
この本,身につまされるなぁ...

【3本ローラーセットアップ!】

DOMANEをOHに出してしまったので,スマートローラーが使えない=ZWIFTはしばらくお休み.
ゆえに久々に3本ローラーを用意.EMONDAと合体!

iPhone15 Pro

いかんせん骨折治療中.
何よりも室内落車が怖いので,前輪固定バーを使う.
要はヒルクライムレースのウォーミングアップ仕様やな.

で,今夜この状態で観たのが...

【『べらぼう』第4話】

いやぁ面白いわ.

今回は女郎周辺ではなく,本屋と幕府のそれぞれの策謀がメイン.
旧来のしきたりvs新しい価値観.この2つのステージ,どこかで交わるのか?

普段,良い人役を演じることが多い役者さんが,今回悪役になるパターン多め.わざと?
いずれにせよ,今回の大河は比喩・暗喩ではなく,マジお仕事ドラマやな.

で,最後にHG「ジークアクス」の完成.

iPhone15 Pro

この”ダム”(ふくらはぎ)の形状が斬新.
複雑すぎる.
CGじゃないと絶対動かせんな.

iPhone15 Pro

つーことで,まだ外乗りが許可されていないチャリダーの,ヤケクソでオタクな休日でした.

もう一歩.さすれば...勝つ!(何に?)

数十年ぶりに(紙の)月刊ホビージャパンを購入

2025/1/13 Mon

善いこととは続くこと

iPhone15 Pro

総合模型誌『月刊ホビージャパン』
Kindle Unlimitedの対象なので,電子版で購読しているが,昨年末,数十年ぶりに”紙版”を購入した.

理由は言うまでもない.
付録が欲しかったためだ.
よくあるガンプラのディテールアップパーツなどではない.

2024年11,12月の2号連続で「ホビージャパンMEMORIAL」と称する80年~90年代の特集記事をまとめた小冊子がついてくるのだ.
この冊子は電子化されないので,今回ばかりは紙版を買った次第.
特に11月号の「1980’s」は思い出深い.

時代はガンプラから波及したキャラクターモデルの全盛期.

色プラなんぞなく,基本的にパーツは一色成形かつ塗り分けが必要.
素組みでは似ても似つかぬ造形で改造が必須.
でもそれがひたすら楽しかった.

その手助けをしてくれたのが,これらホビージャパンの一連の記事.
見様見真似で手を付けたものの,どうしようもなくなって放棄したキットも多数.
高解像スキャンが素晴らしく,古い雑誌の復刻本にありがちな滲みなどはない.実に読み応えがあった.
プラモ作りに夢中だったあの頃が思い起こされる.

ホビージャパンについては,以前も記事を書いている.

『How to Build ホビージャパン』を読んだ

雑誌が売れなくなって久しいという.

生き残り策として,過剰な付録がつく傾向がある.
特にファッション系やアウトドア系の雑誌に顕著.
本誌ペラペラなのに対し,付録のせいでとんでもない厚さだったりと...今もそうなのだろうか? リアル書店にすらしばらく行ってない.

せっかく買ったホビージャパン,もちろん本誌も読む.

iPadの小さいモニタではなく,紙の大判,良いねぇ.
さすがにプロの作例は上手いのは上手い.
特に表紙のマラサイ.ゴテゴテディテールを廃したシンプルな造形.

ただ,もはや日常的にネットで個人の超絶作例を見てしまっているので,かつてほどの驚きはない.

そう,以前は一般のモデラーとプロの技術格差が激しかった.
今ではその差が限りなく小さくなっている.
むしろ,スポンサーや時間的な縛りがない一般モデラーの方がエグイ作例をガシガシ出してくる.
専門誌としての方向性,難しいやろな.

いわゆるガンプラ系YouTuberでは「ぷらばん」さんのチャンネルが一番好みだ.
特にレジン系の作例,その製作過程には狂気すら感じる.

マネする気すら起きない.ひれ伏すしかない.
失敗に失敗を重ねても,創意工夫で乗り切っていくというスポ根的面白さがある.
動画ならでは.この熱量は活字媒体では伝わらない気がする.

ゆえに,Kindle Unlimitedに含まれているから読んでいるけど,紙版を継続購読する意義は持てないなぁ.
それに後半の怒涛の美プラページはちょっと抵抗がある(偏見)

そういう意味においては,売れ筋のキャラ物の掲載を頑なに拒否する「モデルアート」の姿勢はスゴイ.経営は大丈夫なのだろうか?

それはさておき,相変わらず鎖骨骨折が治癒していないので,休日は家に引きこもっている.
映画みたり,本読んだり,ブログ書いたり...そして,積み/罪プラを崩す.
新コロやインフル感染時と行動パターンが同じやな.

まずはプレバン限定の『MG 1/100 ガンダムストームブリンガーF.A』.

iPhone15 Pro

素組み後,成形色に「つや消しスプレー」を吹いてからの「ガンダムマーカー」汚し.最後に「水性シルバー」で尖凸部にドライブラシ.

ホンマ,最近のガンプラは,こーんなお手軽仕上げですんげーカッコよくなる.
40年前のKazchariが見たらどう思うだろう.
「手応えがない.これではまるで立体パズル」と憤るだろうか.
実際,ご同輩にはこういう思いの持ち主が多いとか.

iPhone15 Pro

そう,Kazchariもこれで十分...とは思いたくない.
魔窟と化している屋根裏部屋からコンプレッサーを発掘すれば,全塗装に踏み出せるはず!(使えるのか?)
そやけど,新品のエアブラシもコンプレッサーも安くなったなぁ...(一般基準では安くありません)

おっ,そう考えるとプラモ作りって,ホンマに長く続けられる趣味やな.

よく考えればチャリを趣味にしてから20年に満たない.
オートバイは? 35年か.
こうしたアクティブ系の趣味はやがて身体的に不可能になる時が必ずやってくる.

しかし,プラモは”老眼”を除けばなんとかなりそう.
今も細かいパーツはメガネ無しで組んでたりするし.

...にしても,最近快晴が多い.
日本海側は寒波で大変らしいが,ここ内陸の旭川は極めて平和である.
この3連休も快晴が続いたので,出かけられなかったのがいと悔し.
今日なんて美瑛の丘,むちゃキレイやろうなぁ...

あれ? なんだかんだでガンプラ作ってるのはチャリ乗れないから?
まぁ,インドア&アウトドア,両方とも楽しみましょう.

iPhone15 Pro

「アメリカ横断ウルトラクイズ」の思い出

2025/1/7 Tue

連想ゲーム

時に西暦1992年.
会社員Kazchariは沼津に住んでいた.
そして,その年に行われた『アメリカ横断ウルトラクイズ』に出場した.
もちろん会場は東京ドームだ.

アメリカ横断ウルトラクイズ

「ウルトラクイズ」については説明するまでもない...と言いたいところだが,今の若い人は知らんやろなぁ.

要は莫大な金と手間暇をかけた,今では実現不可能な一般参加型の超大型クイズ番組である.
まず,後楽園(後年はドーム)の国内予選で100名まで絞り,成田空港のじゃんけんでさらに半分,グアム,ハワイ経由後に10名前後がアメリカ本土に上陸できる.
アメリカ各地でのバラエティに富むクイズを経て,1名ないし2名が脱落していく.
(例外もあるが)1対1のニューヨーク決戦で勝てば,クイズ王の称号とクセの強い優勝賞品を獲得!

福留アナの「ニューヨークへ行きたいかぁー!」「罰ゲームは怖くないかぁー!」のフレーズはあまりにも有名.

Kazchariは小学生時代から毎回テレビで視聴(木曜スペシャル!)
いつかの出場を夢見ていた.
なにせ出場にはパスポートが必要なのだ.

で,満を持して応募した第16回大会
約26,000名の参加だったらしい.

記念すべき第1問は,

「ニューヨークの自由の女神像,STATUE OF LIBERTYがアメリカ合衆国の硬貨に描かれたのは,1986年,100周年記念の時が初めてである.〇か×か」

毎回第1問は自由の女神に関するネタがほとんど.
今なら手元のスマホで即検索...となるのだが,そんなオーパーツは存在しない.

電話ボックスは長蛇の列.
知人に電話して百科事典などで調べてもらうも,それでわかるような答えではない.

結局,勘頼り.

Kazchariは「〇」を選択.確か1塁側スタンドに乗り込んだ.

さて,結果は...なんと正解!
そらもう大喜びで,隣に座っていた見知らぬおねーちゃんと抱き合って飛び跳ねた!(痴漢行為ではありません)

すかさず第2問.
これに正解すれば人工芝に降りられる!

「アメリカの象徴『自由の女神』.もちろんアメリカ海軍には,現在その名を持つ軍艦がある.〇か×か」

知らんがな.
〇と思うならスタンドに待機.×なら芝へ.
これまた勘を頼りにKazchariは芝へ降りた.

正解は...なんと「×」!
2問目もクリアしてしまった.
こうなると気分はもうすっかりアメリカ.
「3週間も会社休めるだろうか」とかのトラタヌ.

そして第3問.

「オリンピックのメダルとノーベル賞。両方とも獲得した人は1人もいない.〇か×か」

ボールを持って左右どちらかに走る!
Kazchariは〇の方へ走った.

さすがにそんなチートな人はおらんやろぉ...と思ったのだが...いたんだなぁ,これがッ!

それは英国のフィリップ・ノエル・ベーカー卿
この方,1916年のアントワープオリンピックの1500mで銀メダル.
その後,1959年にノーベル平和賞を受賞されているのだ.
知らんがな...って,後で聞くところによると,界隈ではベタ問だったらしい.

ナナマル サンバツ (1) (角川コミックス・エース 245-4)

つーことで,残念ながら3問目で敗退.
ドームの外に追い出されてしまった.

次年度でのリベンジを誓うも...ウルトラクイズはこの16回を最後に終了してしまった.

一応,数年後(1998)に第17回として“今世紀最後”が開催/放送されたが,その時には,もはや情熱はなかったなぁ(全く記憶に残っていない).

そしてテレビからは一般参加のクイズ番組が減り,芸能人もしくは東大生がわちゃわちゃはしゃぐだけの番組だらけになった.
そこには「ウルトラ」に見られた濃密な人間ドラマは存在しない.

で,なぜ唐突に「ウルトラクイズ」かと言うと,年末大掃除の時にこんな本が出てきたのだ.

iPhone15 Pro

懐かしい.奥付を見ると1990年発行とある.
中には鉛筆での書き込みが多数.真面目に解答している過去のKazchariがいた.
当時は(今も)雑学好きだったこともあり,「アタック25」などへの参加を真面目に考えていた.名は忘れたが別番組のペーパークイズ予選を受けて落ちた経験もある.

「ウルトラ」名物の一つと言えば,その優勝賞品.
当時は懸賞金の上限が100万円と決められていたこともあり,その枠内で工夫を凝らした賞品が設定された.

https://x.com/sakkurusan/status/1771540905893507339より

懐かしい.
油田,飛行機,潜水艦,無人島など,一見ロマンあふれる賞品が並ぶのだが,どれもこれも「思ってたんとちゃう」的オチが用意されている.

中でも,第13回大会の「冷凍人間保存権」は異彩を放っている.
受領時のエピソードについては,優勝者の長戸さん自身が日記を公開されている.

Scarlet Column SPECIAL 『28年前日記』 その19

これって人類の夢,不老不死に現状最も近い科学技術だろう.
『エイリアン』『アバター』などの宇宙旅行系のSF映画で多用されている.

放送から36年.残念ながら未だ実現化したという話は聞こえてこない.

にしても...「ウルトラ」のようなダイナミックな番組が放送されてた80~90年代.
テレビが,いや日本が輝いていた古き良き時代である(ただのノスタルジー)

ラーニング リソーシズ(Learning Resources) ラーニングリソーシズ 早押しボタン アンサーブザー 4個入り LER3774

『ウシジマくん一気見スペシャル』は見たらあかん

2025/1/3 Fri

怖いもの見たさ

人気作ゆえ,その存在はもちろん知っていた.

ラーメン屋や散髪屋に置いてあったコミックをさらっと読んだことはある.
内容はだいたい知っているし,会話でネタ扱いしたこともある(他にも『カイジ』とかも).

その漫画は『闇金ウシジマくん』

闇金ウシジマくん(1) (ビッグコミックス)

年末年始恒例企画なのか,その『ウシジマくん』のコミックに声優さんが声をあてた”一気見スペシャル”なる動画がアップされていた(公式です)

何巻分になるのかわからんが,1エピソードで3時間半くらいある.
ヒマつぶし目的なら人生の無駄遣いだが,見る価値は...ある.
普通にコミック買って読むほうが早いけど.

今回読んだ(見た)エピソードは以下の2つ.

「フリーターくん編」

35歳のフリーターが主人公.
薄っぺらい見栄と自己否定感の同居がリアル.
中盤の「何よりも自信が欲しい」というココロの叫びが印象的.
しかしまぁ...(一応)豊かな経済大国と言われる日本で,よくもこれだけ地獄が続くもんだ.正に蟻地獄.
どこで間違えた?
ただ,最終的にはなんとなく希望がある終わり方...(そうか?)

Kazchariも,大卒後に入った会社を3年ほどで辞めて,アジア放浪の旅に出た.
帰国後に専門学校に入り直して,国家資格を得たことで,いわゆる氷河期だったにも関わらず社会復帰できたが,一歩間違えれば,この主人公のような人生になったかもしれない.
そう,”たまたま”運が良かっただけなのだ.

「洗脳くん編」

問題はこちら.
いやはや強烈過ぎる内容.
ホンマ,正月から読むもんとちゃうなぁ.
これだけヒトを鬱にする漫画もなかなかない.
読み終えた後の心身の疲労感がスゴイ.

下手なホラー映画よりも数百倍恐ろしい.

登場する人物は「フリーター編」と異なり,経済的にも人間関係的にもそこそこ恵まれていた.

そこへ現れた稀代のメンタリス...いや詐欺師の口車によって,どん底まで転落していく.
ヒトの脆さを極限まで見せつける漫画やな,これ.

クライマックスのウシジマくんのセリフ,

「誰かを守りてぇなら強くなれ」

「意志のない奴は悪い人間に利用されっぱなしだぞ」

「自分を救えない奴は他人なんか絶対に救えないぞ」

が至極名言.
ただし,このセリフが刺さる人間は,最初からこんな引き返せない状況には陥らない(はず).

「桐野夏生の『OUT』を読み終えた後の脱力感に似ているなぁ」と思ったら,なんと実話ベースとのこと.

北九州監禁殺人事件

なんとなく聞いたことがある事件だが,詳細は知らなかった.
Wikiで読むと,むしろ元ネタの方がエグイ.
あまりにも凄惨すぎて,”他人の不幸報道”が大好きなマスゴミも,報道に二の足を踏むほどだったそうな.ゆえに知名度がやや低め.

ノンフィクションで書籍化もされているが,読むのに強靭な精神力が要りそう.

消された一家―北九州・連続監禁殺人事件―(新潮文庫)

単に「頭の悪い人たちの自業自得話」ではなく,「自分や家族がいつ落ちるかわからない穴があちこちに空いている」「「欲」はいとも簡単にヒトを狂わせる」と認識すること.

それがこうした胸糞話をあえて読む理由.
実際『ウシジマくん』動画にも「人生の教材になる」というコメントが散見される.

他のエピソードも公開されているが,”今年は”やめとこ.
もう十分落ち込みました.
これ以上,読む/見るのはメンタル的にヤバイ.

にしても...年始早々にこんなエグイ動画を公開してくるとは...ついついクリックしてしまったじゃあないか!(操作されてます)

正月らしく,ガンプラでも作って魂の浄化を図ろう.
そして,バランス取るためにこうした書籍も読む.

ダライ・ラマ365日を生きる智慧

今年も残り362日.丁寧に生きましょう.

『13人の命』を観た~知識と経験

2024/12/23 Mon

ひたすらに

Amazon Prime Videoにて『13人の命』を観た.

13人の命

以下,簡単な(映画からの)あらすじ.

2018年,タイ北部(チェンラーイ)にある「タムルアン洞窟」に地元のサッカー少年とコーチ,13名が閉じ込められてしまう.
折しも季節外れの大雨によって洞窟は水没.
タイ軍のダイバーチームが捜索するも,13人の生死は不明.
そこでイギリス人他のレスキュー・ダイバーチームが召喚され,13人の無事を確認.
ただし,細い洞窟内をダイビング経験のない者が泳いで帰還することは不可能.
絶望に打ちひしがれる関係者だが,レスキュー・ダイバーには一発逆転の秘策があった.
それは麻酔科医監修の下,少年たちを眠らせて荷物のように運ぶこと.
誰にも経験のない,決死のミッションがスタートする...

と,もったいぶって書いてますが,一応ドキュメンタリなので史実通り,少年とコーチは全員救出されます.
ただし,洞窟のルート確保の際,タイ軍のダイバー一名がアクシデント(エア切れ)により溺死.

さて,この事故,日本でも報道されていたので記憶している人も多いはず.
Kazchariも知ってはいたが,どの様に救助されたのかまでは知らなかった.
麻酔科医,スゲーな.

で,映画の感想だが,脚本,撮影とも実に素晴らしかった.
あくまで実話ベースなので,わざとらしい誇張もなく質実剛健な作り.
140分という長尺を飽きさせない.

主役らしい主役は不在.
しいてあげれば外国人のレスキュー・ダイバー達だが,タイの軍人さんも,洞窟内に雨が流れ込まないようダム作りを行った水道技師,苗の全滅よりも子供らの安全を考え排水を受け入れた農家のみなさんなど,各エキスパート全員が協力的.
何もなかった洞窟入口に次々とテントが建てられ,食事を作るおばちゃんが集結.そう,食事シーンもちゃんと描かれる.
マスコミは...まぁどうでもいいや.

責任を巡っての知事と大臣の確執や,ミャンマーから逃れたシャン族のタイ国籍問題など,政治的な背景も少し描かれるが,深くは掘り下げられない.

発見された際,10日間ほど食料を口にしていない13人はちゃんと痩せている.
幸い水だけは豊富なので生き延びられたのだろう.
何よりもメンタルの強靭さに驚く.
劇中ではコーチによる瞑想が精神の均衡を保つのに役立ったと描写されていた.
タイ人は敬虔な仏教徒.一時的な出家も必須.
こういう時の宗教は強い.

細かい点だとタイ人がちゃんとタイ語を話していることもベネ.
外国人と話す時は,できる人だけが英語で応答.
こうした所にこだわっている映画は名作.

ストーリーは,その救出作戦に完全にフォーカス.
最初の1人が助かった後,残り12人はダイジェスト的に流すのかなぁ...と思ってたらほぼ全員にフィーチャー.そら,この上映時間になるわ.

水中撮影も秀逸.
洞窟の狭さや急流の表現.タンク残量メーターを見ての絶望と焦りも...うん,実感.

脳天気なハリウッド映画のヒーローと違って,過酷な作業にレスキュー・ダイバー達も疲労困憊.
カラダとココロも限界.イラつくし,弱音も吐く.
疲労感がこれでもかというほど伝わってくる.

そして全てが終わった後,みなそれぞれの場所に帰る.
日常の大切さを味わう.

この映画の制作は2022年.
なんとこの規模の作品で,劇場公開はされていないらしい(Amazon独占配信).

そうそう自分でも忘れていたがKazchariはダイバーでもある.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

洞窟ダイブ(CAVE DIVING)の経験もある.
一番印象に残るのは,やはりメキシコのユカタン半島のセノーテ

とんでもなく美しい所で,ダイバーなら一度は潜りたい場所.

メキシコセノーテに行く前に知っておきたい一日の流れや持ち物

何よりも,地上では決して見ることができない光のカーテンの神秘さよ.
浮上後,「This is my best dive!」と叫んだことは覚えている.

当時はデジタルの水中カメラを持っていなかったので,現地で「潜ルンです」(写ルンですの水中撮影用)を購入.
写りは期待していなかったが一応撮影.
だがしかし,空港の荷物検査X線でヤラれた(フィルムが感光して全滅)
記録より記憶に残っているのでヨシッ!

類似した出来事としては,2010年に起きたチリの鉱山事故も有名.

コピアポ鉱山落盤事故

こちらも映画化されている.

チリ33人 希望の軌跡 [Blu-ray]

以前観たことがある.
主役がアントニオ・バンデラスということで,タイの映画に比べると”いかにもな”脚色がされていたような印象.

確か,この映画ではオミットされていたと思われるが,閉じ込められた鉱夫のリーダーが,”たまたま”ドラッカーの愛読者であり,その理論に基づいて,各人の適性・能力に応じて坑内での役割を決定.
その的確なマネジメントによって,閉鎖空間においてもメンバーがパニックに陥らず,無事救出されたという話があったとかなかったとか...

チリ鉱山事故、奇跡の生存から学ぶ希望とリーダーの役割

マネジメント[エッセンシャル版]

タイの瞑想,チリのマネジメント.
ホンマ,いつどこで何が身を助けるかわからない.

豊富な知識と経験,これぞ人生のエッセンス.

生き物の話題~ベニクラゲ

2024/12/20 Fri

答えが難しい

先日学生に呼び出された.
別にオレイマイリではない.

来年度の学校紹介の(非公式)パンフレットを作るので,Kazchariの写真を撮らせてほしいとのこと.
ついでに,その際のコメントも頼まれた.

コメントにはお題があるらしく,それは「一日だけ別の生き物になれるとしたら何になりたいですか?」というもの.

「小学生か!」というつっこみはともかく,少し真面目に考えてみた.
さぁ,どう答えようか.

ここはネコやらイヌやらトリだと普通過ぎて面白くない.

何かうんちくが語れる生き物は...
で,思いついたのは「アノマロカリス」...うーん,デザインが好き以外の理由が思いつかない.

色々考えた末,ここはやはり「ベニクラゲ」
云わずと知れた不老不死生物である.

ベニクラゲ(Wikipedia)

同じ「赤色」ということで「アカクラゲ」とよく間違えられるが,こっちは普通...っつーかただの毒クラゲ.

ちなみにベニクラゲには”ちゃんとした”研究所があり,ヒトへの応用が日夜探求されているとかいないとか.

まぁ,厳密には死なないのではなく「若返りを続けている」ということらしいけどな.あれ,死ぬヤツもいる?

https://www.terumozaidan.or.jp/labo/technology/41/02.htmlより

空前絶後の大傑作『火の鳥 宇宙編』の元ネタ?

火の鳥9 宇宙・生命編 (角川文庫)

よし,こいつにしよう!って答えたけど,別の生き物になれるのは1日だけの設定だったか.”永遠の命”の意味ないやん.

まぁええか,これにしよう.

理由? 唯一無二の不死身の多細胞生物だから.
ストロング・ポイント大事.

いずれにせよ,KazchariのDNAは,既に我がアホ娘&息子に受け継がれた.
「自己認識」「記憶」はともかく,遺伝子レベルでは死んでも死んでないと言える.

普段だらしない生活をしている人間が,運動習慣を身につけるとカラダが引き締まり(短期間だけど)若返って見えるようになるという.
鎖骨骨折以来,確実に運動量が減ったKazchariは絶賛老化中(たぶん).
くそぉ,運動が解禁されたら,マジで鍛え直し,若返ってやる! マッスル,マッスル!

キメツとテノゲカ

2024/10/9 Wed

外科医が最も必要とされる場所

昼間,息子の通う小学校から電話があった.
授業中に突然腰が痛くなり,座ってられなくなったとのこと.
なんだかよくわからんが,仕事を抜けて迎えに行き,そのまま受診することにした.

学校に着くと,痛みでうなっているとかはなく,普通に会話し歩いている.
息子曰く,座ったり前かがみになると痛むらしい.

筋肉痛? それともまさかの内臓系?
うちの息子,週2,3回(ハードな)ラグビー練習してるしなぁ.
思いあたることだらけ.

とりあえず行きつけの小児科に連れて行く.
受付で症状を話すと「すいませんが,整形外科に行ってください」とまぁ門前...いや,仕方がない対応.
次に,Kazchariも通院歴がある某整形外科病院へ向かう.

レントゲンを撮ったり,簡単な問診の末,「おそらく筋肉痛でしょう.鎮痛剤と湿布出しときますね」で終了.とりあえず安心(そうか?).

で,会計のために待合室で座っていると,ふとテレビ下の本棚を見るとコミックの単行本が並んでいるのを発見.なぜか2作品のみ.

1つは言わずと知れた『鬼滅の刃』全巻.

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックス)

うちにもあるのに手に取る息子.
まぁ,何回読んでも面白いわな.

その隣に並んでいたのが白背表紙の見知らぬタイトル.
カタカナ四文字だ.

「テノゲカ」とある.
うん? まさかの「手の外科」のこと?

テノゲカ (1) (少年サンデーコミックス)

「手の外科」とは,整形外科の中でも主に肘から先の治療を専門とする領域.
言うまでもなく手の機能は複雑で繊細.
解剖学的にも小さな筋肉,靭帯,神経,血管が入り乱れていて,損傷時の手術には最高難度なテクニックが必要な分野である.
マイクロサージェリー,つまりルーペを装着しながらの微細な血管や神経の縫合シーンを,ドラマで見たことがある人も多いだろう.

こんな感じのヤツである.

Spark 眼鏡式ヘッドルーペ 2.8倍歯外科手術手作業専用

最近はこうした医療系コミックも細分化してて,外科や精神科などのわかりやすい分野以外にもフォーカスをあてる作品が増えてきたな.
たとえば産婦人科医の『コウノドリ』とか.

コウノドリ(1) (モーニングコミックス)

一応,Kazchariもこの「手の外科」分野のリハビリに関わってきた身.
興味深く手に取る.

ふむふむ.
第一話は交通事故による右手前腕切断の再接合か.
監修がしっかりしているのか,解説が丁寧
これは勉強になるなぁ.

主人公(手塚一心)は”手”の天才外科医という設定なのだが,その理由付けに無理があるようなないような...

第一話のラスト,一心のテクに嫉妬した先輩医師たちが院長(主人公の養父)に,「なぜあいつだけガー」「我々の面子ガー」とクレーム直訴.

そこで院長が問う.

「整形外科医がもっとも必要とされている場所はどこだかわかるかね?」

答えは...戦場.

なんと,一心は18歳でフランスに渡り,医師?として数々の戦場に従軍し,傷病兵の治療をロクな設備もない過酷な環境で行ってきたのだったぁ!(お,おぉ...)
それを聞いた先輩医師たちは黙るしかない.

医師とセラピストでは立場が全然異なるとは言え,青年海外協力隊員だった頃,赴任先のジャマイカにて「ロクな設備ないし,医者もおらん」と文句ばかり言ってたKazchariも反省(ウソ).

と,一話まで読んだところで会計に呼ばれたので,以降どのように話が展開されるのか知らない.
もちろん主人公の過去が徐々に明らかになっていくのだろう.

単語のみだが,本編中に「作業療法」が出てくる.
となればリハビリ場面も描写されていると期待.
そう,手の外科のリハと言えば作業療法士の出番なのだ(理想はハンドセラピスト)

イマイチ知名度が低い我が職種.
このコミックが大ヒットして,アニメ化やドラマ化されば,一気にメジャーに...ならんか.

その昔(1996年)『君と出逢ってから』というドラマの脇役で段田安則さんが作業療法士を演じていたことがあったが,何の話題にもならんかったという前例もあるし.

こうした内容のコミックが,整形外科の待合室に置いてあるのも面白いが(先生の私物?),よくよく考えれば『鬼滅』と並んでいるのが実にシュール.
なんせあちらは鬼,鬼殺隊問わず,手やら足やらがバシバシ切り飛ばされる漫画である.このギャップよ!

それにしても,こんなコミックがあったとはな.
全く知らなかった.
GEOでレンタルしているようなので借りに行くか(買えよ)