台湾一周(環島)ライド Day9 池上~花蓮(その1)

2024/3/25 Mon

あ,ありのまま 今日起こったことを話すぜ!
な,何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった...

Googleのルーティング通り走っていたと思ったらいつの間にかジャングルに迷い込み道が消えていた.
灼熱地獄の中,頭がどうにかなりそうだった...催眠術とか超スピードとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ.
日の丸1号やボトルのフタをなくすとか落車するとか枝葉で全身傷だらけになるとか,これまであったことのねぇ恐ろしいものの片鱗を味わったぜ...

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晴れ時々曇り.温度:21 ℃,湿度:82%,体感温度:22 ℃,風速:6.3 km/時,風向:SSW

前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day8 知本温泉~池上

時を数時間前に巻き戻す.
6時前に起床.
昨夜のうちに買っていたジャムぱんとジュースの朝食をもそもそと.

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このホテルの名前「Ikegami Tanabe Cabin」の由来は結局わからずじまい.
昨日,おばちゃんに翻訳ソフト経由で訊いてみたが,明確な回答がなかった.
まっええか.日本人がオーナーだったとかそんな理由だろう(たぶん).

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おばちゃんは別の部屋に住んでいるのか,会わないままチェックアウト.
カギを部屋に置いて出発する.

雨は降っていないものの路面がかなり濡れている.
そういえば,この旅,出発してから一週間以上経つが,雨にあたったのはたった1日.
それも2,3時間のみ.
ふっふっふ.晴れ男の面目躍如である.

ほら,雲が晴れて後ろの山もキレイに見えてきた.さらばだ池上.

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と,思った瞬間,どしゃぶりに.
なんてこった.
あわててガソリンスタンドのトイレに駆け込む.

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レインウェアを着用.
パニアやリュックにカバーをかけて再度出発.
しばらく走ると...止んだ.
ヌグフルキルヤムの法則かよ!

暑いのでどこかの駅前でキャストオフ.

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本日も目的地,花蓮までの距離は短め.
よってGoogle先生の指示通りに走っても大丈夫.

うん.こんなモロ工事中の道に案内されるのも慣れた.

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国道に戻る.
何やら藁製のゴリラオブジェ発見.これもアートか.

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隣にはいわゆるアンブレラスカイ
ちょっと地味?

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まぁ,こんな感じで寄り道しつつも順調に進む.
国道に並走するサイクリングロードも例によって快適そのもの.
なんだこれ.

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残念ながら工事中につき,何度か迂回させられる.

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それにしても...天気が良いっつーか,良すぎる.
さっきの雨は何だった?
快晴を通り越して暑い...もうすっかり真夏.

安心の環島1號線標識.この道で間違っていない.

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工事区間を越えて再びサイクリングロードへ.
ヤマト艦内の通路的矢印.

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無常にもがっつり通行止め.
この壁の向こうには橋がある.

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手を伸ばして,壁の向こうを撮る.
むっちゃキレイな道が続いてるやん.
つーか,チャリ専用道にここまで気合を入れるのが台湾の恐ろしいところ.

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国道に戻るとすぐにコンビニを発見.
補給に立ち寄る.

店の前に荷物満載のチャリが...
そして店内に持ち主もいた.
ノースキャロライナ出身のアメリカ人,Jさん.
読み通り環島中だった.

久々のネイティブとの英会話.
実に聞き取りやすい.
また,こちらの拙い発音もちゃんと推測しながら聴いてくれるので会話が弾む.

ただ「台湾の前は台湾をサイクリングしてて...」とわけのわからないことを言う.
「なんやろ,台湾の別の地域のことを言ってるのか?」と思っていたが,後でSTRAVAを確認すると台湾の前はタイをサイクリングしてたらしい.
「TAIWAN」「THAILAND」の区別がつかなかったわけやね.

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つーことでJさんは南下,Kazchariは北上する.
結局,この旅で会って話した環島中のチャリダーは彼だけだった.

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さて出発.
しばらくはおとなしく国道を進む.

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このまま素直に走っていれば花蓮まではあっという間だったはず.

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舗装のしっかりした国道は確かに快適だが,何しろ面白くない.
Google先生が例によって脇道を示してくる.
はいはい.そっち行きましょう!

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ほほぉ,グラベルですか.
たまにはいいですね.

お次は...

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ええ,まぁ北海道から来ているので懐かしいと言えば懐かしいですけど,ホントにこの道で大丈夫? すんごい激坂なんですけど...

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ぬおお,これは美しい.
まるでベトナムの水田地帯のようだ.
Google先生,絶景あざす!

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えっと,何かかなり奥地まで来ましたけど,このまま進んで大丈夫なんでしょうか?
道は...(スマホを覗きこむ),あっ,続いてますね.
少々グネグネしていますけど,峠を2,3個越えると国道につながってますね.

うおっ,またしても結構な坂...えっ?

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どこだここは?

Day9(その2)へ続く.

台湾一周(環島)ライド Day8 知本温泉~池上

2024/3/24 Sun

隠れた名所?

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晴れ時々曇り.温度:27 ℃,湿度:68%,体感温度:29 ℃,風速:10.4 km/時,風向:SSE

前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day7 墾丁~知本温泉(その2)

知本温泉滞在.
昨日の宣言通り,チェックアウトタイムギリギリまで粘ることに.
浴槽に湯をはり,3度目の入浴タイム.
Amazon Primeで『ゴールデン・カムイ』(4期)を鑑賞.

とはいえまだ旅の途中である.(この楽園を去り)北上せねば.失楽園.

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今日は移動日.
走行距離は100キロ未満(のはず).

目的地は池上(Tî-siōng)である.読めん.
もちろん途中で台湾人に「どこまで行くの?」と聞かれても「いけがみ」としか出てこない.

ちなみに本日予約した宿の名前もIkegami Tanabe Cabinという.

そもそもこの地名も統治時代に日本人がつけたらしい.
もともと台湾の東側には日本人の入植者が多く,農地を開拓し原住民との和解・共存を進めたそうな.

台湾は日本人がつくった 大和魂への「恩」 中華思想への「怨」〈新装版〉

手洗いしたジャージの乾きは今一つ.
部屋の中も外も湿気が多いのだ.
仕方がない.体温で乾かそう.

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出発間際,オーナーの李さん登場.
不思議ないい宿でした.

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ホテル群を後に.
昨日の到着時には客引きが大量にいた.個人貸し部屋業やしな.

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国道に出て台東を目指す.

環島のルートとしては,台東から山ルートと海ルートに分かれる.
『歩き方』は風光明媚な海ルートを薦めているが,どうしても距離がある.
それに補給が心配.

よって,今回はより確実な山ルートを選択.
Google先生もそう指示してくるしな.

「距離短め=時間に余裕」ということで,昨日は無視したGoogle先生のおすすめに従ってみる.
当然国道を外れ,”なんてこたない”田舎道に案内される.

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そう,この”なんてこたない”道がいいのだ.
昭和オヤジなので,子供の頃は田んぼや畑で走り回っていた.
木や草や土や昆虫の記憶は強烈.
こうした田舎道を走る時,幼き日々への郷愁にかられる.

で,停車して写真撮影していると,対向車も止まり,おじさんが「フォト?フォト?」とジェスチャーしてくる.
まぁ,なんてこたない場所なのでなんてこたない写真にしかならないのだが,それがいい.

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しかも,このおじさん,別れ際に紙パックのスポーツドリンクをくれた.
ありがたい.もしかしてこれも日の丸効果かな.

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昔から一人旅が好きで,20歳前後はオートバイで日本中を旅した.

今日のように”なんてこたない”道端で休憩していると,地元の方がとうもろこしやジュースなんかを差し入れてくれることは割とあった.
だが,それはこちらの“若さ”があってこそのやさしさだろう...と思い込んでいた.

やがて青年は年を取り,白髪交じりのアラ還に.
そんなおっさんが道端で佇んでいても,通常なら誰も気にかけない(倒れてたら別かも).

なのに,やっぱ台湾の人たちやさしいなぁ...って,いやいやヘルメットにグラサン,それにピチピチウェアだと若者に勘違いしても無理はない.すんまへん.

つーことで,出発が遅かったため早くも昼飯の時間.
セブンにピットイン.相変わらず巨大なイートイン.

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「牛角」ブランドの「炙りチャーシュー弁当」だ.美味し.
飲み物は「ココナツジュース」
やっぱり,台湾のコンビニはレベルが高い.

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しばらくすると台湾人サイクリストが入店してきた.

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実はこのお二人,昨日のダウンヒル途中にも会った.
台北からこちらに遊びに来ているらしい.
早速STRAVA交換.日本にも行ってみたいそうな.

台湾では女性サイクリストの数が日本よりはるかに多い気がする.
ソロもグループもよく見る.
乗っているバイクもMERIDAGIANTのエアロロードだったりする.
おまけにウェアもRaphaだらけ...セレブ?

後で聞いたところによると,確かに台湾は自転車大国だが,ロードバイクに関しては富裕層の趣味なのだそう.
そらそうやろな.
ぶんぶん走り回っているスクーターの3,4倍の値段はするしな.

で,少し走ると久々の大都会,台東着.

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例によって中心地の混雑を避けるため,Google先生のお導きのまま走ると現れるのが...

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はい,出ました.廃線跡のサイクリングロード.

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板張りなので少し走りにくい...うん,ZWIFTの石畳コースのような感じ.

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こんな感じで駅舎も残っている.
で,サイクリングコースを外れ,再び幹線道路へ.
こちらも廃駅.えっ,ビンロウ駅?

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またまたGoogle先生おすすめルートへ.
いや,まぁ...ええけど,時間あるし.いずこへ?

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久々に天気がイマイチ.
雨こそ降らないが曇天.
涼しいから良し.

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後で断面図を見ると,ずっとなだらかに登り続けるルートやったな.

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目的地の池上が近づくと,田んぼが増えてきた.
そう,池上は「台湾の米どころ」として有名なのだ(全くノーチェック).

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これ,青空やったらむっちゃキレイな風景やろな.

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とは言え,水田風景は日本人にとってそれほど珍しくはない.
超有名ガイドブック『LONLY PLANET』のアジア編ではやたらに「ライスフィールド」を推すけどな(バリ島とか).
西洋人にとっては神秘的に映るようだ.

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で,そんな「水田+青空+山+池」の美しい風景の中をレンタルチャリで走るアクティビティが,ここでの一番人気.

このオブジェのすぐそばにもレンタルチャリ屋があった.

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うーむ.天気だけはいかんともしがたい.

池上の市街地が見えてきた.
Google先生の指示する場所に着いたが,宿の「Ikegami Tanabe cabin」が全然見つからない.

その場所にはやたらデカいマンション風の建物が.

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どう見てもホテルには見えない.入り口から中庭にチャリで乗り入れてみる.
何らかの表示を探してうろうろしてたら,2階のベランダからおばちゃんがKazchariに対し中国語で「fjkkkjjdbdfrjvンhkvb?」と叫ぶ.

もちろん何が何だかさっぱり.
仕方なく建物を指さして「「Ikegami Tanabe cabin」?」と訊いてみる.
すると,そのおばちゃん,うなづいて部屋の奥に引っ込む.

しばらくすると建物から別のおばちゃんが出てきた.
日本語で「こんにちは~」と言ってくるので,「おっ,日本語OK?」と思いきや...挨拶だけでした.
そのおばちゃん,スマホを取り出して翻訳アプリをポチポチと.

なんとこのマンション風の建物の一室が「Ikegami Tanabe cabin」で正解だった.そらわからんわ.

建物の中にチャリを入れる.

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4階の部屋っつーか,一室に案内される.
今回は入り口は1つ,いくつかある部屋の1つを借りる方式のようだ.

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部屋は割と広め.
照明が暗いのが残念.
トイレ・シャワーは共同でした.

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次におばちゃん,LINE交換を指示してくる.
よくわからないまま友達になると,中国語のメールがどかどか送られてきた.
泊り客,全員に送る定型文のようだ.
もちろん,漢字のみで意味不明なのでLINEに翻訳アプリを実装する.

チェックアウトタイムなどの基本情報から近くの食堂,お土産屋さん,そして目玉の田んぼサイクリングルートなどの観光情報だった.
いいシステムかもしれんな.

「他に質問は?」と聞かれたので「洗濯機はあるか?」と返す.
宿のは使えないので町中のコインランドリーへ行って,とのこと.
夕食も兼ねて出かけることにする.

交番の前にあるコインランドリーに洗濯物を放り込んだ後,まずは町の中心にある池上駅へ.

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台湾の駅はどれも個性的だ.
少し歩いたけど,オシャなカフェや土産屋をぽつぽつ見かける.
知られざる通好みの観光地?

腹が減ったので,ローカル食堂へ.
例によってメニュー漢字の解読(想像)&指さしで注文.

水餃子ル―ローハン,そして「豚骨ラーメン」
このラーメン,何かに似てるなぁ...と思ったら,これ沖縄の「ソーキそば」やん!

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炭水化物漬けの後は,スーパーに寄ってビールとスナック菓子と明日の朝食を.
コンビニより安い...という話を聞いて期待していたのだが,そうでもなかった.円安めぇ.

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つーことで宿に戻り,YouTubeを視聴しつつ晩酌.

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ふー,今日も無事に一日を過ごせた.
それにしても...この観光地としてはややマイナーな台湾の東側,変なホテルを始め,なかなか味わい深い.

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いよいよ運命のDay9へ続く.地獄を楽しみな! ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day9 池上~花蓮(その1)

台湾一周(環島)ライド Day7 墾丁~知本温泉(その2)

2024/3/23 Sat

至福の時

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晴れ時々曇り.温度:24 ℃,湿度:85%,体感温度:27 ℃,風速:16.2km/時,風向:SE

前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day7 墾丁~知本温泉(その1)

時刻は既に9時30分.
北上を開始する.
ここから愛と絶望の139kmが始まる.

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もう寄り道していられない.
夜間走行はしたくない.
確実性をとり,Google先生の指示通り来た道を戻ることに.

※ちなみに「けんたさん」は東周りで北上したようだ.

なぜかモアイオブジェ.何つながり?

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墾丁のメインストリート&リゾートエリアを通過.さらばだ.

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信号待ち時,目の前を「環島」中っぽいサイクリストが通過.
この旅で初めて見た.
「追いつくかなぁ」と思ったが,なかなかの豪脚.
すぐに姿が見えなくなった.

そう,一見気軽に見えて「環島」はなかなかハード.
これに挑戦しようとする者は(日数にもよるが),普段から乗り慣れている者がほとんどのはず.

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高雄行きと山越え方面の分岐路に差し掛かる.
コンビニを発見して小休憩.
徐々に気温が上昇してきた.

...だのに,なぁぜ台湾人ライダーはダウンを着るのか?

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海を離れて内陸へ.
軍の駐屯地らしき場所に出る.

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これは国共内戦時のオブジェかな.
どことなくゆるキャラ風味(いいのか?)

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戦車もあった.
『ガルパン』推しの娘にLINEで送ると,大興奮していた.

そして,いよいよ山岳のスタートである.

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渓谷だ.
しばらく進むと博物館風の建物が見えてきた.
牡丹社事件紀念公園らしい.

牡丹社事件とは,日本による台湾統治のきっかけとなった事件である.
正直,アジア近代史というか,日本と台湾の関係についてはあまり詳しくない,いやなかった.
博物館周囲の壁画を見れば,どういう事件かはなんとなく想像がつく.
帰国後,色々調べて知識を吸収中.
一度訪れた国の出来事は,もはや他人事ではなくなるのだ.

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もう一つの有名な事件である「霧社事件」に関しては,映画のおかげで多少は知ってたけどな.

『セデック・バレ』を観た~台湾人って誰のこと?

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この門をくぐると激坂スタート.
たぶんSTRAVAセグメント.

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久々の本格ヒルクライム.
斜度はだいたい7~8%くらい?
平地では気にならなかったSURLYの重さがズシッと脚にくる.
幸いこいつはフロント3枚.
リアも使い切って,一番軽いギアでゆっくりと登る.したたる汗.

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足元にトロピカルなクモの死骸.
こういうのを見ると外国にいることを実感する.

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とりあえずの頂上(?).
ここが惨劇の地,牡丹村らしい.

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つかの間のダウンヒル.
水はまだあるが,カロリーになるモノが欲しい.
もちろん,こんな山奥にはコンビニもなければ自販機もない.

やがて街道沿いの街が見えてきた.
商店は...あった!

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もうこいつさえあれば何もいらない神飲料,赤コーラを購入! 至福.

昼間からたむろってるおっちゃん達.
もちろん,日本人は大歓迎ムード.
つーか,ここに立ち寄る旅行者って,なかなかいないのでは?

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知ってる日本語を懸命に思い出そうとされる.
それが難しい場合はスマホの出番.
こちらも翻訳アプリを駆使し会話.
楽しいね.

腹が減ってきたが,残念ながら食堂などの設備はないようだ.
もう少し進んでみる.

分岐点にて幸運にも食堂発見.
「ここがおそらく最後の食事ポイント」と,Kazchariのゴーストがささやく.

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先にいた中年のお客さん,日本語が非常に流暢.
「私のお父さんとお母さんは日本人でした」と意味深な発言.

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メニューの漢字から,中身を推測.
「咖喱」の文字を見つけたので注文.
しばらくすると「チキンカレー」っぽいモノが出てきた.

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これが想像と違って,全然辛くなくて優しい味だった...って,たぶんボンカレーのルーを使っているような...美味ければヨシ.
(よく見ると,辛いのが苦手な人は先に言ってねみたいな注意書きが貼ってある)

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美猫もいるし,おばちゃんも親切だし(水とチョコレートくれた),カレーも美味いしで良い所でした.
ココロも腹も満たされて,まだまだ続くヒルクライムに挑む.

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暑いわ,しんどいわ,脚は終わりかけやらでゾンビ走法に徹する.
それにしても,西側とはまるで異なる台湾である.
あの高層ビル群やらごちゃついた商店街はどこいった?

そしてついに...

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国道との分岐点にあるサイクルセンターに到着.
登りが終わった.
ここまで来ればこっちのものである.
満身創痍でボスキャラを攻略した感.

サイクルセンターは台湾あちこちにある.
ウォーターサーバーで水の補給ができる.素敵.
日本だとジュースの自販機が...(贅沢)

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そしてウルトラご褒美のダウンヒル開始!
ここからは天国.
こんなに楽しい時間はなかなかない.

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ご覧ください! この美しい道を!
永遠に続くかと思われる極上のダウンヒル.
しっかりレーン区分もされていて安心感も半端ない.

なんで日本の道はあんなにボコボコなのだ?

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ついに海,東海岸に到着ぅ!
色が,海の色が超絶に美しい.

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肝心の風向きは...なんと追い風だッ!
このクソ重いSURLYでAve.30km/h越え!

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止まるのがもったいないシチュエーションだが,調子に乗っているとハンガーノックor脱水
東海岸は町が少ない=補給個所も少ないのだ.
コンビニを発見してピットイン.

ちらっと映るプリン
この物価高の台湾において20元(¥100)という良心価格.
サイズも味も「Bigプッチンプリン」とクリソツ.
この旅の間,何個食べたことか.

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アート爆発な台湾.
キレイな浜辺にはオブジェが点在する.

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めずらしく市街地.
歩道橋すらアート.

例によってGoogle先生が気をきかせて,街中のオススメポイントに案内してくるが,さすがに今日はシカト.
細かい脇道は全部パスして,国道をひたすら北上する.

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またしてもオブジェ.
ついつい止まってしまう(えっ,さっきの決意は?)

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東海岸は決して平坦ではない.
結構なアップダウンである.
交通量も多い.

うむ.
この辺りですらこんな状況なら,噂の「花蓮-宜蘭」間の崖沿いルートはやはり避けた方が無難かも.

驚いたのは「歩き環島」の人を何人も見かけたこと.
マジで四国のお遍路並みのブーム?
互いにサムズアップで励まし合う.

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最後の峠を越えて下りきった場所.
いやぁ,疲れた.

後方の道を見る.
よう走ってきたなぁ...人力を最高の効率で推進力に変換する夢のマシン,やっぱりチャリはスゴイわ.

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この地点から本日の宿まではまだ20kmほど残っているのだが,文字通りヤマは越えた.
相変わらずの追い風基調の中,知本温泉エリアを目指す.

途中,G-Mailにて宿のオーナーから「今どこですか? 何時に到着ですか?」という確認メールが届く(中国語を翻訳).
何か不思議なメールやなぁ...と思ったが,「5時過ぎには着くと思います.チャリで行きます」と返しておいた.

後で謎が解ける.

今日のホテル「Chihpen Hot Spring Hotel」はいわゆる通常の宿ではない.
簡単に説明するなら,集合住宅の一室を借りる...ようなシステム.
どうやらフロントのようなモノは存在せず,各部屋のオーナーと契約する形式になっているようだ.不動産投資みたいなもの?

で,国道を離れて少し山側に進むとようやく知本温泉街が現れた.
Google先生の指し示す建物付近でうろちょろしていると「自転車で来た日本人」という目印で気づいたのか,オーナーの李さんが声をかけてきた.

互いに翻訳アプリを駆使.説明を受けつつ部屋に案内される.

ドアを開けて感嘆の声を上げてしまった.
なんつー広さとキレイさ!

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もちろん温泉の出る浴槽付きだ!
うれしさに涙が出た.

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これで1泊1,500元(¥7,500)
何も言うことはありません.

李さんが去った後,汗だくで異臭を放つウェアを脱いでお湯をはる.
そして...Amazon Prime で『姫様』を鑑賞しつつまったり入浴.
太ももの日焼け跡がエグイ.

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たっぷり2時間は入浴.
その後,外に食事に出かける.

ホテル周辺の環境が素晴らしく,食堂の他にコンビニまである.
例によって9時閉店のようなので,急いでこの食堂に入る.

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メニューに「蝦」の文字を見つけたので「久々に海鮮食うか」と注文.
ニンニクが効いていて美味し.エビも殻ごといただきました.

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コンビニでビールとつまみ,明日の朝食を買って2階の部屋に戻る.

1階ロビーにチャリを置く.
一応チェーンロックしたが,台湾では盗まれる気配は全くない(楽観的?)
まぁレンタル品なので,限りなく現地のチャリっぽく見える.
自前のDOMANEやったらこうはいかんな.

iPhone15 Pro

部屋の前の廊下.
前後とも広大.
ホラー映画『シャイニング』っぽい...不気味.

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もちろん,寝る前にもう一度入浴.

OLYMPUS TG-5 俺は犬神家に勝ったんだぁー!

歓喜のあまりスケキヨ遊び.
(安心してください.わいせつ物は写っていません)

つーことで,苦労の甲斐あって至福の時を過ごせた7日目でした.
明日はチェックアウトの11時まで動きません(もったいない)

Day8に続く.

iPhone15 Pro ホテルの入口 いろいろおかしい

台湾一周(環島)ライド Day7 墾丁~知本温泉(その1)

2024/3/23 Sat

ザ・茶番.

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前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day6 高雄~墾丁(その2)

晴れ時々曇り.温度:24 ℃,湿度:85%,体感温度:27 ℃,風速:16.2km/時,風向:SE

昨夜のうちに今日の目的地は決めておいた.
東海岸,台東市の手前にある「知本温泉」(Zhī běn wēnquán)である.

知本温泉

台湾には統治時代に日本人が開発した温泉があちこちにある.
この旅の間,一度くらいはどこかに入りたいとずっと考えていた.

知本温泉は,ここ墾丁から最短距離で140kmほど離れている.
これだけでもかなりの距離なのだが,さらに山越えを含むため獲得標高も1500m近くになるはず.
加えて...これは台湾最南端を経由しない場合の距離でもある.
もし,「最南端」を含めると走行距離は160km近くになる計算.

うーむ.普段の練習で乗っているDOMANEEMONDAなら大したことはないのだが,いかんせんクロモリ+荷物満載の激重SURLY.それに南国の暑さとこれまでの疲労が足かせ.
いずれにせよ,本日がクイーンステージなのは間違いない.

それが心配だったのか5時過ぎに起きてしまった.
疲れているはずなのに睡眠時間が短い.
ホンマ,ショートスリーパーやねー.

iPhone15 Pro

外に出る.
夜間,少し雨が降ったようだ.
チャリが濡れていた.

チェーンルブを挿し,タイヤの空気圧のチェック.
今日になって気付いたが,このチャリ,前輪が仏式,後輪が米式という変則仕様.自前のポンプだと面倒だったかも.

朝食券に書いてある「魔法厨房」まで歩く.
6時には食事を提供してくれるらしい.

実はKazchariは旅好きのクセに方向音痴.
方向感覚が怪しく,店の場所がわからん.
作業車に乗っていたにーちゃんに場所を尋ねる.
親切に探してくれる.このあたりはやはり日本人っぽいな.謝謝.

で,発見.

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いくつかの選択肢のうち一番下のセットを注文(適当).

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「これでいいか?」と言われて出されたドリンクは「甘くない豆乳」だった.

そして出てきたのはサンドイッチっぽいナニカ...不気味なモノがはみ出ているが...

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な,なんとKazchariが地球上で最も苦手とする,いやヒトの食物と認めていないキュウリ山盛りのサンドだった(泣).

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もちろん丁寧に取り除かせていただく...(朝食なしにすれば良かった)

さて宿に戻り,全てのパッキングを終えて宿を出発したのはなぜか7時30分
のんびりしすぎだ.

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実は出発寸前まで最南端を諦めて昨日来た道を戻り,本日の目的地である「知本温泉」までの最短ルートを走るつもりでいた.

だがしかし,細い路地を抜け大通りに出た途端「やっぱり最南端行きに変更!」というまさかのどんでん返しで右折する.
良く言えば柔軟,悪く言えば優柔不断な性格が爆発してしまった.
そんな装備,いやノリで大丈夫か,Kazchariよ?(後にこの性格が大事件を引き起こす)

一応,脳内で演算.
ここから最南端までは往復で約18km.
平均速度および向こうでの滞在時間を含めて1時間もあれば「最南端」までの往復も可能.
それくらいなら問題ない...はず.

不思議なことにGoogle先生は最南端から東側を進むルートを表示しない.
地図上,細くてカーブだらけなので推奨しない方針なのだろうか.

幸い懸念していた強風はなく,むしろ追い風.
いい感じで進む.

途中「日の丸をバッグに挿すのを忘れてた」と一旦停止.
パニアのフタを開けて取り出す.
そう,この時だ.
パニアのフタのロックをし忘れたのだ.

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次に停止した際にそれに気づき,パニアの中身をチェック.
何かが足りない.

サ,サンダルがないッ!

そう,日本から持ってきた,もう15年以上使っている(要はボロボロ)のKEENサンダルがなくなっていた.

[キーン] サンダルYOGUI(旧モデル) ヨギ メンズ

出発地点から既に5kmは走っている.
その間,寄り道はしていない.
つまり,このまま引き返せば見つかるはず.
ただし反対車線から発見できるか?

「もう新しいヤツ買うたらえーやん」と悪魔のささやき.
あかん! あれだけ足に馴染んだサンダルはあらへん!

そう,迷っているヒマはない.
「絶対見つかるッ!」と祈りながらUターン(北向き)

ロックし忘れた=「日の丸」を装着したポイントまで戻る.

見つからん.

さてどうする? ここで問題だ.

この時間がない中で,どうすべきか?

2択-どちらか選びなさい.

答え①
ハンサムなKazchariはもう一度Uターンし,サンダル探しつつ最南端を目指す.

答え②
サンダルも最南端も諦めて北上,最短距離で東海岸を目指す.現実は非情である.

冷静に判断するなら②だろう.
しかし,Kazchariが選んだのは①!

「『最南端に行く』『サンダルも見つける』『両方』やらなくちゃあならないってのが環島チャリダーのつらいところだな』覚悟はいいか?オレはできてる」

再度Uターン(南向き)し,必死の形相で再び右車線を走る.
数キロ進むと...なんと見つけてしまった!

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思えば,台湾到着初日の「悠遊カード紛失事件」

台湾一周(環島)ライド Day0 旭川~台北

今,そのリベンジを果たした感!(そうか?)

紛失から発見までに要した時間は約30分.
まだUターンして「北上する」という選択肢も残されているが...いいや,行くね,南だ! おっさんは南端を目指す!

遅れを少しでも取り戻すべく,脚を削って回しに回し,無事到着である.

いわゆる鵝鑾鼻灯台はまだオープン前なので,細い歩道のようなところを通って「台灣最南點碑」まで行く.途中の激坂と犬の猛攻は辛かった.

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最南端の碑に着くと,台湾人のカップルがおられた.

いつも通り「撮りましょうか?」⇒「謝謝!(日の丸を見て)日本人?」⇒「リーベンで~す」⇒「あなたの写真も撮ってあげるわ」⇒「一緒に撮りましょう」のルーティン.いい旅だ.

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さて,今回の旅の目標の一つである「台湾最南端」にかろうじて到達.
トラブルに見舞われつつも,この選択は正しかった...はず.

この旅もついに折り返しとなる.
あぁ,なんか既に走り切った感が強いわ(甘かった)

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Day7(その2)へ ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day7 墾丁~知本温泉(その2)

EMONDAな春の陽気に誘われてライド

2024/4/14 Sun

何が違うのか

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晴れ時々曇り.温度:11 ℃,湿度:75%,体感温度:10 ℃,風速:4.3 km/時,風向:SW

日曜日である.
今日も快晴&気温も上昇するようだ.
絶好のサイクリング日和である.

昨日は充電切れで動かせなかったEMONDA
無事充電完了.
気のせいか一世代前のDi2より“持ち”が悪くなったような気がする.
距離だけでなくギアチェンジの頻度も影響するはずなのでなんとも言えんけど.

つーことで,EMONDAの今季初出撃である.

しばらくアップライトポジションのチャリばかり乗っていたので,この前傾ポジションは新鮮.
ハンドル幅も380mmなので狭い.
道路のジャリや水たまりに気を遣いつつ進む.

多くの地元チャリダーのお気に入りスポットで撮影.

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短足のKazchari,ハンドル位置を目一杯下げてもサドルはこの高さ...シクシクシク36.

撮影後,4人組のロードバイク・グループが走ってきた.
(たぶん)知り合いじゃない人たち.
会釈する.

Kazchariも参加する6月のFlèche Hokkaido」の詳細が徐々に明らかになってきた.
(とは言っても,各種手続きは函館のPikaさんに任せきりなので.恐縮しきり)

現状4名での出走となる.
参加メンバーとやり取りしているのだが,やはり通常のブルベとは色々と異なるようだ.

1つはフェンダーの取り付け.
集団走行(ドラフティング含む)ゆえ,雨天時の後続車への水撥ね配慮.
日本ではそうでもないが,海外のイベントだとフェンダーなしはむっちゃ嫌われるそうな.

400km近く走ることになるので機材はDOMANE
こいつにはフェンダーをポン付けできるダボ穴なんぞない.
いわゆるアス・セーバーでは意味がない.

そこで,もうじきセールのAmazonで検索.

ROCKBROS(ロックブロス)自転車 泥除け ロードバイク フェンダー 700c マッドガード 角度調整 泥よけ フロント リア 軽量 耐久性 取り付け簡単 柔軟性 PP材質 ブラック

これとかどうだろう? 簡易過ぎる?
テストが難しいね.
一番良いのは当日に雨が降らず無用のグッズになること.

他にはチーム戦ゆえの時間管理の厳しさ.
ブルベの場合,PCに到着したかどうかはレシートの打刻時間でチェックされるのだが,チーム内で15分以上のズレがあると認定されないとか.

うわっ,いつもぼっち走行のKazchari,大丈夫だろうか?

で,この後もぼっちでいつものコースを.
美瑛の丘はいわゆる丘陵コース.
登りと下りを繰り返す.

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後でSTRAVAを確認すると,いくつかのセグメントで自己ベストを更新している.
めちゃめちゃがんばって踏んだ記憶はない.
身体機能が急に伸びるわけはないので,やはりマシンの力によるところが大きいと思われる.さすがEMONDAである.

美瑛市内から青い池まで続くサイクリングロードへ.
相変わらず美しい道だ.

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ただし,残り1/3ぐらいで雪に阻まれてストップ.

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並走する道道に回れば池まで行けそうだが,特に「池」にこだわりがないのでUターン.

代わりに例の農道を爽快にダウンヒル.

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補給のために美瑛のセイコマに立ち寄る.
シュークリームとコーヒーで休憩(カロリー補給).

SNSを確認すると,”上富良野のルイーダ酒場”ことYAMAICHIさんが投稿されていた.
アスパラ人気に押されて魯肉飯があまり出ないこと.
そのせいなのか,特別メニューとして「アスパラパスタと魯肉飯」のセット販売が告知されていた.
これは行かねばと,YAMAICHIへ向け出発.

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沼崎の坂を「はぁはぁぜいぜい」と登ってYAMAICHI着.

目当てのセットをオーダー.

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後から来たチャリダーを交えて台湾話などなど.

台湾一周(環島)ライド Day1 台北~新竹(その1)

カミヒルも今季初登りの人が徐々に増えてきているようだ.
来週あたり行っとく?

で,国道の西側(裏側)を通って帰路につく.

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15:00頃帰宅.

気が付けば100km越え.
思えば台湾でも毎日ほぼ100kmぐらい走ってたけど,やはり快速マシーンのEMONDA,疲労感が全然違う.余裕.

ただ,フレームの固さのせいか,脚への負担はそこそこ.
それに,ポジション的に頸の後方にも違和感.
まっ,シーズン初めなのでじきに慣れるでしょう.

アマチュアには意味がないだのと,なんだかんだ言われるけど,やはりハイエンド・ロードバイクは乗っているだけで満足感が高い.
それが継続へのモチベーション.

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台湾一周(環島)ライド Day6 高雄~墾丁(その2)

2024/3/22 Fri

どことなく懐かしい

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晴れ.温度:19 ℃,湿度:76%,体感温度:19 ℃,風速:5.5km/時,風向:ENE

前回はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day6 高雄~墾丁(その1)

さて,腹も満たされて水も補給した.
走りますか.

Google先生の指示通り,またしても幹線道路を離れる.

ふと「〇〇福徳宮」という看板を見つけた.
なんと,〇〇にはKazchariの名前が入る.
「宮」とは日本で言うところの寺.
「そんな地名もあるのか」と,面白そうなので立ちよってみることに.

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どうやらこのあたりは「〇〇」という地区らしく,お寺だけでなく「〇〇公園」も発見.
バスの停留所名も「〇〇」.
世界広しと言えど,まさか自分と同じ名前の場所を見つけるとは.
漢字圏ならではやね.
偶然,偶然のすんげー確率.
なかなか得難い経験をした.

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幹線道路に戻ると,ルーフやバックにチャリを固定したクルマを何台も見かける.

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この付近で何かの大会が開催されるのだろうか?
そういや明日は土曜日だ.

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あまりに暑いのでセブンにピットイン.

アイスとジュースを買ってベンチに座ると,隣に座る台湾人が話しかけてきた.
おそらく「今日は暑いねぇ~」と言ってきたと思う(空を指さしていたので).
この方,色黒で非常にホリが深かった.
いわゆる「原住民」と呼ばれる人なのだろう.

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この「原住民」という言葉,日本人には”未開の民族”っぽく聞こえて抵抗があるかもしれないが,侮蔑的な意味はない.

日本語の「先住民」と同じニュアンスで使われている.
ただ,中国語で「先住民」だと「絶滅した民族」になってしまうらしい.

台湾の中央山塊には原住民が多く住んでいるという.
これから出会いが増えそうな気がする.

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東海岸(台東)方面への分岐に到着.
左の高架道路を進むと最短距離になる.
南端を目指すKazchariはもちろん直進する.

海岸に時折点在する変なオブジェ.

「そういや三脚もってたわ」と久々に自撮り.
期せずして翼...ではなくツインテール写真になった.

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このあたりでは一番大きい街,恒春(Hêng-chhun)を通過.

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なぜかゴーカート場がたくさんある.
戦場っぽいオブジェとか恐竜の装飾.
後で聞くところによると,ファミリー旅行先としてメジャーな場所らしい.

ゲストハウスの他,ダイビングショップも点在.
潜ります? いやいや今回はパス.

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そして墾丁

今日のうちに「南端まで行って帰って来る」という計画は時間的に断念.
素直に予約した宿に向かいませう.

しかあし,例によってGoogle先生のナビが超絶わかりにくく,指示通りに進んだらコテージだらけの大規模リゾートに進入してしまった.
どう見ても不審者である.

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なんとかそこを抜けだすと墾丁のメインストリートが現れた.
今度こそ到着ぅ...と思ったが,肝心の宿が全然見つからない.

仕方なく,マッサージ店で暇そうにしてたおばちゃんに尋ねる.
さすがリゾート地.
英語が完璧に通じる.
通じたところで,道を聞いて走り出すがやはり見つからない.

計3人ほどに道を聞く.
全然見つからないので,”途上国あるある”の「わからんから適当に指さしとけ」的な扱いを受けているのかと,すっかり不信感(みなさん,すいません).

うろうろしていると,チャリ一台がやっと通れる通路を発見.
まさかと思い進入すると,ようやく宿を発見.

ケンティン ホステル (Kenting Hostel)

いやぁ,苦労した.
白ペンキのいかにもリゾートなホステル(Agodaの写真は盛り過ぎだ)

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受付のねーちゃんは英語ペラペラ.
ただし,困ったことに宿泊代はキャッシュのみ
うげー,これで手持ちの現金がなくなった.

トイレやシャワー,明日の朝食の場所(離れた食堂),チェックアウト時の注意点を聞く.
部屋はまぁまぁ.
使い道がよくわからないロフトがある(後で助かった).

残念ながら洗濯機がない(ゲストは使えない)ので「コインランドリーに行け」と言う.量も少ないので手洗いしますか.

シャワーを浴びて落ち着いたところで洗濯開始.

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足洗い場の水道を拝借.
怒られなかったので無問題.
幸いバスタオルも2枚,それにドライヤーがあるのでいつもの乾燥方法が使えそう.
それにロフトもあるので”巻き巻き作業”もしやすい.

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走行データのSTRAVAへのアップやら何やらを済ませて外へ.

すっかり日が落ちて外は暗い.
いや,暗いだけでなく寒いぞ.一旦宿に戻りウインドブレーカーを持ち出す.
3月の台湾は1日の寒暖差が激しい ← 要注意.

先ほどの細い路地を抜けてメインストリートに出ると...いきなり夜市のにぎわい
さすが台湾随一のリゾート地.
西洋人観光客がうじゃうじゃ歩いている.
地元民より多いくらい.
それにエロいっつーか,セクシーな衣装のおねーちゃんがアルコールを提供している屋台(?)も散見.
一方でちゃんとしたレストランもある.

この雰囲気はどこかで...台湾というより,懐かしのタイのカオサンっぽい.
だいぶ小規模やけどな.

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さぁ「メシ食うで」とあちこち見ていると,珍しく英語表記の看板を掲げた食堂を発見.それに一皿100元程度とそれほど高くない.海鮮もある.
ここにしよう.

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豚肉とイカの炒め物と白飯をオーダー.

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味は良いのだが,昼と違って今度は量が少なかった(やはり予測が難しい).
それに...辛い

台湾旅行は楽しいのだが,難点が2つある.

一つは言うまでもなく排ガス.

もう一つは,食堂で水が出ないこと.
確かにビールでもジュースでも店で買えばいいんですよ.
時々は買っているけど,もちろん(日本同様)コンビニや商店で買うより強気の価格設定.

「飲食店での水はタダ」という意識が根付いている日本人は,どうしても「モッタイナイ」が先行してしまう.
世界標準的には「サービス過剰でノーチップ」な日本がレアなのだが.

で,我慢することになるが,今回のように辛い料理だと辛い.
味わうより,かきこむようにして食べてしまう.

周りを見渡すと不思議なことに,飲料がないまま食事している人もけっこういる.
結局は慣れの問題なのだろうか.

ちなみに外からの持ち込みはX,もしくは5元ほどのチャージが必要な場合がある.
ガイジンなので何も言われないこともあるけど.

てな感じで食事を済ませて通りに出る.
口の中がヒーヒーするので,甘く冷たいモノが欲しい...
おっ,ここは...

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少々高いが,台湾スイーツの魅力には抗えない.
で,注文.

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ででん!
「綜合鮮果」180元!
やぱり巨大だが美味し.
食い終わった時,むっちゃ寒かったけどな.

さぁ,腹も落ち着いたし散歩.

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iPhone15 Pro なぜか海人

ホンマ,iPhoneはよく写る.
夜間撮影でここまで撮れるなら一眼いらんな(芸術性を求めなければ...だが).

夜市のにぎわいはまだまだ続くが,一人旅のKazchariはクールに宿に戻りますか.

ありゃ.せっかくの夜市なのにまーた屋台メシ食ってねーや.
まぁええか.”グルメ”にあまりこだわりがないのだ.

それよりも問題は明日の予定.

最南端周りだと今回の旅の最長距離を走ることになる.
それに山越えもあるため獲得標高もエグくなりそう.
さーて,どう戦い抜くかな.

激闘が確実視される「Day7」へと続く ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day7 墾丁~知本温泉(その1)

iPhone15 Pro この看板で「ケンティン・ホステル」と認識しろと?

台湾一周(環島)ライド Day6 高雄~墾丁(その1)

2024/3/22 Fri

Go Go リゾート!

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晴れ.温度:19 ℃,湿度:76%,体感温度:19 ℃,風速:5.5km/時,風向:ENE

Day5はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day5 高雄の休息

今日は走る.
できれば台湾最南端まで行っておきたい.

なぜなら明日の天気はかなり怪しい.
強風マークがついている.

ただ,アプリごとに予報がバラバラ.
きっと良い方に外れるだろう.
なんつってもKazchariは晴れ男なのだ(キリッ)

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)

宿泊地は墾丁(Kĕndīng)
いわゆる最短最速の「環島」から外れたオプションコースとなる.
時間があればこその旅程.

朝食後出発.
本当にいい宿だった.
今後も高雄に来ることがあったら,この宿一択やな.

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大都会だけになかなか脱出できない.
廃線跡のサイクリングロードをつないで走る.

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大型車の交通量が多い道路だが(区画された)二輪走行レーンがあるだけで安心感が違う.

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高雄空港を通過.

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MRTで街中とつながっている.
こちらを旅の拠点にしても便利だろう.

途中で変わったスクーターをみた.
やけにスピードが遅い(チャリで抜いた)
不思議に思いつつ確認すると,なんとリアに補助タイヤを付けて4輪化,
さらには車椅子もサイドに積んでる.
もはやクルマで良いのでは?

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工場エリアを抜ける.ぐっと田舎化.

南に向かうにつれ,気温がどんどん上昇中.
幹線道路は面白くないので,懲りずにGoogle先生に頼る.
すると...

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ここは一体どこなんだ?

どうにかラビリンスを抜けだし,とあるファミマで休憩.

ホンマ,コンビニの存在はありがたい.
「環島」がこれだけメジャーなのは,コンビニの多さ=便利さも要因にあるような気がする.他の国ではここまで流行らないかも.

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ホテルの朝食で食べきれなかった肉まんとコーラで補給.
なぜか店内でイヌが寝ていた(めずらしくない).

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これも台湾の日常.
動物にやさしいというか何というか...

そういやここまでの旅では,吠えまくる犬に3回くらい追いかけられたな.
海外旅行で何が怖いってやはり病気だろう.
特に日本では絶滅した感染症群.
犬の場合は狂犬病だ.

台湾では2013年に狂犬病地域から削除されたようで,噛まれたところで大丈夫...って,うんなわけあるかい!

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海沿いに出た.
あちこちの壁に書いてある「南無阿弥陀仏」は何の冗談だ?

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とある公園の横を通る.
説明の看板に「乃木」の文字を見つけ,緊急停車.

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なんと,乃木希典将軍 台湾上陸地点(今は公園)だった.

幹線道路からはかなり離れている.
チャリ旅でなければ絶対に気が付かなかった場所.
つーか...これだけきれいに整備して残していることに驚き.
よくも悪くも日本との強いつながりを感じさせる.

しばらく進むと,枋寮郷(Fāngliáo)に到着.

今や世界中あちこちにある巨大地名オブジェがここにもある.
これ見つける度についつい記念写真を撮ってしまう.旅人の性ですな.

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台湾人の団体さんが写真の撮り方で大騒ぎしていたので,英語で「撮りましょうか?」と話しかける.
すると大喜びで「謝謝!」との返事.

おばちゃんがチャリに挿した日の丸を見て「リーベン?」と聞いてくる.
そこからはさらにテンションアップ!
Kazchariのピン写真を撮ってもらった後は集合写真.
何台のカメラで撮ったことやら.
こういった記念碑的なところだと,だいたいこのパターンやね.

こういう時,スマホは便利だ.
みんな使い方わかってるしな.
一眼カメラを渡すと,たいていの人はビビるし,腕を伸ばして液晶を見ながら撮るのでブレたり,構図が歪んでいることが多い.

つーことで挨拶して先に進む.再見.

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広い道路に出た.
日本のごとく,大規模ドライブインが点在している.

さて,派手派手ドライブインにピットイン.
昼メシにする.

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Googleレンズを駆使し「チャーハン」「ワンタン麺」を注文.

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いや,これ多すぎやろ.
ホンマ,多すぎたり少なすぎたりと量がわからん.
値段だけでは判断できない.

基本的に中華圏の人って大勢でいろんな種類の料理を頼み,みんなで取り分けて食べてるイメージがある.
「ソロ飯」がレアなのかもしれない(たぶん).

それでも,サイクリストは「全ての摂取カロリーを0にする特殊能力」を持っているので平らげてしまった.
余裕余裕と思ってたら後から入って来た台湾人のおっちゃんが,山盛りのカモ肉と焼きそばを注文してた.
すんげー食欲.

そしてマスターらしき人から1リットルの水の差し入れ.
ありがたい.
こんなんなんぼあってもいいですからね.

ボトルに残っていた水で顔を洗い,腕にかけて冷却(効果的).
もらった水をボトルに入れて,さぁ出発.

しつこいようだが,マジで暑い.
3月でこれなら夏はどうなる.
タヒぬぞ,これ.

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Day6(その2)へ続く.

台湾一周(環島)ライド Day5 高雄の休息

2024/3/21 Thu

おもしれー街

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晴れ時々曇り.温度:21 ℃,湿度:60%,体感温度:20 ℃,風速:9.9 km/時.風向:SSW

Day4(その2)はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day4 嘉義~高雄(その2)

朝6時に起床.
時差が1時間あるのに...体内時計恐るべし.
今日はこの「環島」初の休息日なので非常に気が楽.

1階に下りて朝食(ビュッフェ式).

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西洋風なホテルの雰囲気と異なり,メニューは中華寄り(パンもあるけど).
おかゆ&甘い謎肉,それに肉まんが美味し.

さて,食べ終えて部屋に戻る前に今夜の宿泊代をクレカ決済.
連泊のせいか,さらに値下がり.
素晴らしい.今日も風呂に入れる.

それはさておき今日は高雄散策の日.
ちなみに「タカオ」ではなく「Gāoxióng」と読む.
「タカオ」のままだと,どうしてもツンデレ・メンタルモデルが頭に浮かぶなぁ(町の名前と重巡に関係はない).

休息日と言えど,バスや徒歩ではなくチャリに乗るのがサイクリスト.
結果的にこれが正解だった.

事前にkindle版『地球の歩き方 台湾』をiPadにダウンロード済み.

D10 地球の歩き方 台湾 2023~2024

この旅に出てから初めて読む.
さぁ,まともな観光の始まりです.

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結論から言うと,この高雄という街,かなり気に入った.

何しろアートが爆発している.

西洋と東洋,過去と現在と未来が共存している街.
そこをフリーダムの象徴たるチャリで駆ける.
タイムマシンもマルチバースも不要.
ここ高雄には全てがあった.

つーことで,まずは「駁二芸術特区(The Pier2 Art Center)」へ.
モダンが爆発.

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ところで現在の我が愛車,SURLY TOURING BIKE
パニアは付けたまま(外すのが面倒)だが中身は空.
元々重量があるため,あまり軽くなった気はしない.
ただし,クロモリフレームの特徴なのか安定感が抜群.
初日からまるで違和感なく乗れているが,やはりサドルを自前にしたのが正解だったかも.

セラロイヤル(SELLE ROYAL) R.e.med(リメッド) サドル ブラック/ブラック

ようするにこのチャリ...ものすごく気に入った.
旅用にクロモリフレームのチャリが欲しくなったなぁ(ヤバイ)

野外展示の現代美術を堪能した後は,湾に沿って移動.

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OLYMPUS TG-5 なんだこれは!?
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すると目前にひときわ目立つデザインの建物が.

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まるでキングジョー.
成田亨がデザインしたレトロフューチャー的建造物.
それが目の前にある.

海音館と言うそうな.

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他にも変なデザインの建物だらけ.

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港にもアート.

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それに路面電車がおしゃれ.
枕木ではなく芝生に埋め込まれたレールの上を走る.

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それに歩道との境目もない.
そう,まるで井上直久先生のイバラードの世界.

イバラード物語: ラピュタのある風景

余談だが,井上先生はKazchariの高校時代の恩師だ(美術).
その後,先生は画家として活躍.
ジブリの目に留まって『耳をすませば』の劇中劇の背景を担当することになったスンゴイ方である.

「バロンのくれた物語」の物語―映画『耳をすませば』より (ジブリ THE ARTシリーズ)

港を離れて市街地に向かう.

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腹が減った.
目にとまったのは「摩斯漢堡(mósīhànbǎo)」ことモスバーガーである.
さすがの観光地,久々に英語が通じたぜ.

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レジ横に目立つマークがあったので,新たなチャレンジとして「LINE-Pay」を使ってみた.
日本でクレカ情報を登録済み.
「(アプリ上で)使用場所を日本から台湾に変えてください」との指示があったが,起動すると勝手に変更されていた.
あっさりと支払い完了.
悠遊カードとかクレカよりよっぽど手軽やん.
購入履歴も確認しやすいので,これ以降,コンビニでの支払いもLINE-Payに切り替えた(コンビニでは使えないというブログも散見されるが,普通に使えます)

バーガー,ポテト,紅茶のセットで200元(約¥900).
やっぱり高けーな.

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お次は,昨日も通った蓮池潭
ぐるっと回ると...中華爆発! バーンチャイナバーン!

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嫌いじゃないね.こういうのも.

高雄まで来て,西洋人の姿をやたらに見かけるようになった.
さすが台湾の第二都市,一大観光地である.

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いわゆる市内の見所は周ったので,いよいよ本日のお楽しみである.
この旅最大の目的の一つである「芒果雪花冰(máng guǒ xuě huā bīng)」,つまりマンゴーかき氷を食べに行く.
『歩き方』に高雄の老舗店が掲載されていた.
ナビを起動して無事到着.

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例によって,膨大なメニューの数だが,“超人気”とあったヤツを指さし注文.
115元だったかな.

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席に案内されてしばし待つ.
出てきたそれは...

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超人気も頷ける巨大さ.
腹冷えそう.
たぶん,こういうのって複数で取り分けて食べるのが標準やろな.

しかあし,そこはサイクリスト・ストマック
十分な運動+暑さのおかげで常にカロリー&水分不足.
こいつも最後までおいしくいただけました.

マンゴー,日本で食うと高いしな.
実は「ふるさと納税」で注文済みなので届くのが楽しみ.

それにしてもこの旅は楽しい.
「こんなに人生楽しくて良いのだろうか?」と不安になるほど楽しい.

さて,あまり乗りすぎると休息日にならないので程々にして,ゆっくりと宿に帰還.

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レセプション前にて,英語を話すちょんまげスタッフに呼び止められる.

スタッフ「今日も泊まるんだよね?」

Kazchari「ああ,昨日Agoda経由で予約した.ちゃんとスタッフのにーちゃんの前で予約ボタン押したで.朝,クレカでもう払った」

ス「なんかわからんけど,お前の名前で予約が二人分入っている」

K「へっ? なんで?」

昨日いたスタッフのミスなのか,Agoda側の問題なのかわからんが,確かに2人分予約状態になっている.
スタッフと交渉し,一人分は無事(ノーチャージで)キャンセルできた.

Agodaは便利やけど,まだ改善してほしい点がある.
一番困るのは,宿泊料の支払い方法がバラバラなこと.

1)予約時点で登録済みのクレカ引き落とし
2)現地到着時にてクレカ支払い
3)現地到着時に現金払い

1)は問題ない.

2),3)に関しては,クレカ決済可能なのか,現金のみなのかは行ってみないとわからない.事前に宿に直接メールで問い合わせても,返事がある場合とない場合がある.
それにノーショー(こっちの都合でキャンセル)した場合,登録済みのクレカから自動的に引き落とされる(つまりデポジット)仕組みになっている.

今回の「Single Inn」は2).
もし1)だったら,このダブル予約でややこしいことになっていたかもしれん.
で,この支払いシステムが後にとんでもない事態を引き起こすのだが...

部屋に戻ってアホほど撮った写真のバックアップ作業.
その間にお楽しみのスーパーお風呂タイム.

2階の浴室に下りる.
脱衣所に左肩から胸にかけて,がっつり彫り物の台湾人にーちゃんがいた.
洗面器がないことにとまどっている様子だったので「シャワー使うしかないで」と英語で教える.
こちらが中国語ができないので気付いたのか「ジャパン?」と聞かれ,「Yes」と答える.
後はカタコトの日&英会話.
この方,野球選手らしい.

「日本に行ってみたいけど,刺青があると風呂に入れないんだろ?」と聞かれた.

まぁ原則そうなっているけどなぁ.こんだけ旅行者が増えるといちいち断ってられんやろなぁ.実際,近所のスーパー銭湯でも割と見かけるしなぁ」と答える.

確かに台湾人は男女問わず彫り物を入れている人が多い.
こんな記事を見つけた.

「刺青(タトゥー)はファッション!?」…台湾人と日本人の価値意識

一方,大陸では禁止らしい.

中国でのタトゥー文化や意識とは?~中国のタトゥー事情を紹介します~

18時になったので再び外出.
今度は歩きで「世界で二番目に美しい駅」とされる美麗島駅へ.

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まず駅名がいい.
コンコースのステンドグラスが有名.
どこをどう切り取っても絵になる.

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確かにこれは美しい.
一見の価値はある.さすがアートな街だ.

工事中だったので,光の演出ショーみたいなのは見られなかったが十分満足.

ちなみに世界で一番美しい駅はベルギーのアントワープ中央駅らしい.

【世界一美しい駅】大聖堂のような駅、いったいどこ?「これが駅ですか?! 」「あの時計の裏に違う世界がある」

テイストが全く異なるので比べるのはおかしい気がするが.

さて,どうしようもなく腹が減ってきた.
本当はこの後,夜市で食べるつもりだったが,屋台料理の前にちゃんとしたモノを...(と考えたKazchariがアホでした)

駅地下レストランっぽいところで牛肉麺水餃子を食べる.
それなりに量はあるものの280元もした.うむ,高い.

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もはや日本より高いのでは? 場所のせいかなぁ.

で,地上に出て有名な六合国際夜市へ.

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雰囲気めっちゃいい.それに...割と安いし,何よりも美味そう.
LINE-Payが使える店もあったりする.
うーん,むっちゃ後悔.ここで少量多種にて食べたらよかった。

立ち並ぶ屋台の裏側に「日本薬品~」と描かれた店を見つける.
ドラッグストアだ.
ちょうど日焼けによる唇の痛みがMAX.
リップを購入しよう.
いつも使っている「メンソレータム」が115元.
よくわからんメーカー品が89元...どっちも高いって.
結局後者を購入した.

で,肝心の夜市だが,もはや固形物が入るスペースはないので,本場のタピオカミルクティーを買う(65元)

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味は...まぁ普通.

それにしても,あらためて物価の高さを感じる.
ただ,日本と同じと考えると台湾の宿や食事のクオリティの高さは別に驚く必要はないかもしれんな.
国は違えど等価交換が成立している.
ゆえにそれほど不満はない.
これがヨーロッパやアメリカだと,同等のサービスで日本の3,4倍はしそう.

30年前に東南アジアを貧乏旅行していた頃は,安さ=正義だったし,実際安かった.
エアコンのない灼熱地獄の部屋でなんとか寝ようとしていた頃に比べると今はって...そうか,こちらの考えが変わったんやなぁ.
「金で快適を買う」ことに抵抗がなくなった...これが年を重ねたということか(大げさ).

宿へ戻る大通りにはやたら語学教室の看板がある.
ほとんどが「英(米)語」「韓国語」「日本語」だ.

台湾のことがマンガで3時間でわかる本

帰国後に読んだこの本によると,台湾でも小学校から英語教育があり,1996年からは高校にて第二外国語教育の実施が開始されたらしい.
2020年の調査では13言語中,50%以上の学生が日本語を選択したとか.

おや?

その割には,なぜかこの旅,英語もしくは日本語が流暢な台湾人にめったに会わんぞ.
なぜ? たまたま?

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入国後,初めて”観光”した気がする.
よい休息日だった.

Day6(その1)へ続く.

台湾一周(環島)ライド Day4 嘉義~高雄(その2)

2024/3/20 Wed

ややこしいねん

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晴れ時々曇り.温度:18 ℃,湿度:49%,体感温度:17 ℃,風速:3.6 km/時,風向:N

Day4(その1)はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day4 嘉義~高雄(その1)

補給完了(?).
再び自行車道に戻る.

iPhone15 Pro 旧駅舎

廃線跡から一旦,通常の道路へ.
この寺は非常に立派.これくらいが落ち着くな.

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と思いきや,そこはGoogle先生,突如グラベルへご招待.
ここ,どう見ても果樹園内の農道.

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怪しい(楽しい)と思いつつも進むと,今度はこんな細っそい橋を渡れとなっ!

OLYMPUS TG-5

もうね,Google先生が全力で笑わせにきているとしか思えない.

それにしても今日は暑い.
南下につれ,気温も湿度も上昇傾向にある.

そのせいなのか,今日は途中で事故りかけた.
高架道路からのダウンヒル中,緩いカーブを曲がりきれず,ブレーキをかけながら,コンクリの壁に右肘をすりすり.
幸い落車はせず無事に停車.
インナーの肘部分が破れたが軽い擦過傷だけで済んだ.
完全に気が抜けていた。
なんだかんだで疲労が溜まっているのだろう。

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そろそろ休憩&昼食が必要.
偶然見つけたローカル食堂.

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おばちゃんが清掃中だったが,ジェスチャーで食べれるかどうか聞いたところ,OKとのこと.いただきます.

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指さし注文しようと思ったが,ぶっかけ系ではなかったので難しい.
すると,おばちゃんがメニューを出してきてくれた.
...わ,わからん.

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助けて,Google先生~(レンズ発動!
ここで再びおばちゃん登場.
「これとこれのセットで100元.これにしなさい」的なアドバイス.
あぁ,サービスセットなわけね.わかりました.

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ル―ローハン(?)と牛肉スープ.
量は少々物足りなかったが美味し.

最後に記念撮影.ごちそうさまでした.

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道路沿いに檳榔(ビンロウ)の販売店が増えてきた.

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ビンロウと言えば,石灰と混ぜてくちゃくちゃ噛んで,道路上にペッと血のようなツバを吐き出すアレやんなぁ?
タバコのような嗜好品で,覚醒作用があるとか.
東南アジアパプアニューギニアでもよく見た.

このあたりは名産なのだろうか?
色々と品質にランクがあるようで面白い.
上級だとトビ具合が違う?

そうそうこれだけ堂々と売られているのに,道端に赤いシミを見かけない.
どうやら,台湾では販売はともかく,道路へのツバ吐きは禁止されているそうな.

ビンロウ

そういや地下鉄(MRT)も飲食一切禁止だし,後で知ったが路上飲酒もダメらしい(イートインならOK)
食のマナーに関しては,なかなか厳しい台湾である.

なんだかんだで大都会,台南に突入.

OLYMPUS TG-5
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iPhone15 Pro 大ロータリー
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交通が落ち着いたところで発見した「全家便利商店」に飛び込む.

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アイスで休憩.
「ガリガリくん」「爽」もあるが,輸入アイスは高い.
ついつい選んだこの韓国品も高かった記憶あり(値段忘れた)

冷房の効いたイートインでLINEを立ち上げると,Kazchariに先行して台湾一周中のPikaさんから衝撃の報告が.

前日に最南端はクリアしたものの,本日は風が強く,輪行にて手前の街に引き返したとのこと.
強風かぁ...全然考えてなかったなぁ.
最南端に行くには襟裳岬同様の心構えが必要ということか.

で,その列車も輪行袋がないと乗せてくれない車両だったとか.
Kazchariは輪行袋なんて持っとらん.

そして,例の花蓮-宜蘭間ルート.
それこそ輪行袋なしで乗せられる「サイクルトレインは早めに予約した方が良い」とのアドバイス.

これまたノープランだった.
まだ先の話なので,せめて前々日あたりには予約を考えよう.

で,ようやく高雄到着ぅ.

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めちゃめちゃ交通量の多い幹線道路をクリアし,高雄の有名観光地「蓮池潭」が見えてきた.

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夕日がキレイだ.

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Google先生の指示通り,やたら狭い商店街を通り,予約していた「Single Inn」を発見.
「今日も無事ゴール!」と安堵したものの,嫌な予感.

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なんと,この宿は地下にあるのだ.
それも急な階段を下りないと受付に行けない.
ようするに荷物満載のチャリを運べる環境にない.
「やっちまったか...」と,逡巡していると,階下から旅行者風の若者が上がって来た.

Kazchari「この下がホテル?」

若者「そうだよ」

K「マジか.自転車がおろせない」

若「とりあえずここに置いといたら?」

おっしゃる通り.
で,自分だけ階段を下りてレセプションへ.
例によってパスポートとスマホの予約画面を見せる.

スタッフ「あー,この予約はここじゃないよ」

げっ,またか.

K「ちょっ,待てよ.じゃあオレが予約したホテルはどこ? まさかの台北?」

ス「いや,すぐそこ」

いや,だからぁ,もうチェーン店とか,同じ名前のホテルはやめてくれ.
心臓に悪い.
で,かようなデジャブ体験を経て,ちゃんと予約したホテルを発見.

シングル イン カオション ステーション (Single Inn – Kaohsiung Station)

交差点の角に立つ,見た目はやたらに狭いホテルだが,その中身がスゴかった.
なんとまさかの大浴場付きなのだ.

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マジか.

そう,沖縄同様ホテルにせよ民宿にせよ,シャワーのみがデフォルトな台湾.
日本人にとって浴槽,しかも大浴場につかるということ以上の疲労回復手段は存在しない.

1階のロビーは狭く,チャリは倉庫に.
荷物運びを手伝ってくれようとするが,いやいやそこまで親切にしてくれなくても大丈夫です.

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客室は8階.
エレベーターで上がろうとするも「8」のボタンが反応しない.
スタッフがとんできて,使い方を指導.
そう,このエレベーターはカードキーをかざさなければ動かない構造なのだ.
セキュリティー面も安心.

エレベーターを出ると下駄箱があって,スリッパに履き替える.
シングル部屋も狭いながら清潔.
久々に窓もある.

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びっくりなのは,館内専用のTシャツ&短パンまで!
枕元には耳栓も.

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早速,洗濯物をかかえてランドリーへ.
宿によっては順番待ちも発生するが,幸い誰も使ってなかった.

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そしていよいよ久々の大浴場へ.

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スリッパ置き,脱衣場,トイレ,そして浴室とに日本のビジホと変わらない作り.
熱めの湯.ちゃんと循環させているようだ.
これ絶対に日本人設計やな(のれんに「ゆ」やし)

まぁ,1点だけ違和感があるとすれば...なぜか洗面器がない.

とまぁ,これほどの充実装備で宿泊料金は朝食付き¥2,500.ありえん.
これはもう,旅の疲れを癒すべく連泊決定.
で,入浴後,レセプションに赴く.

K「ここむっちゃええなぁ.明日も泊まるわ.今ここで予約するのとAgodaを通すのとどっちがいい?」

ス「Agodaでいいよ」

K「よっしゃ,この画面でええな? 予約ボタン押すでぇ」

ス「OK,OK」

というやり取りを経て無事予約.
Agoda最高!(と思ってた時期がKazchariにもありました)

さぁ,明日の予定も決まったし,食事に出かけますか.
夕食は夜市...は明日の夜にして,今日は宿周辺のローカル食堂に行くつもりが,申し合わせたように21時で閉店.そういや嘉義もそうやったな.

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一人での入店が厳しそうな高級焼肉店しか開いてない.
裏通りをぶらぶらしていると見つけたのが,インドネシア料理店.
看板のメニューを見ると「BAKSO」(肉団子)とか「AYAM GORENG」(ヤシ油で揚げたチキン)などの懐かしい名前が.
これはこれは...台湾でインドネシア(印尼)料理,いんじゃあなーい?

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店内に入り,明らかにオラン・インドネシアなおばちゃんに「Ayam Goreng ada?」とかます.
中国語は話せないし,おそらく英語も通じないのだ.それなら最初からこれ.

当然,インドネシア語話者と思われてしまい早口での返答.
海外旅行あるあるやな.

「アダー.ここで食べるんか?」と言っているのがなんとなく分かった.
頷くと厨房に引っ込んだおばちゃん.Kazchariも席につく.

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厨房から大笑いの声は聞こえるが,しばらく経っても料理が全然出てこない.
オーダーが通ったかどうか気になって,店内にいた従業員らしいおっちゃんに,翻訳アプリを使って確認を試みるが,首を横にふるばかり.
その時,おばちゃんが皿にのせたAyamを持って出てきた.

あれ? Nasi(ごはん)は?

すると後ろから若いにーちゃんが日本語で「メシハココ」とジャーを指さすナイスアシスト.

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本場の味でなかなか美味かった.

そう言えばこの裏通りではベトナム料理店もよく見かけた.
移住者が経営しているのだろうか?
ベトナム料理も美味い.
やはりアジア飯はどこもかしこも美味い.

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Day5へ続く.⇒ 台湾一周(環島)ライド Day5 高雄の休息

台湾一周(環島)ライド Day4 嘉義~高雄(その1)

2024/3/20 Wed

天国にはまだ先があったッ!

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晴れ時々曇り.温度:18 ℃,湿度:49%,体感温度:17 ℃,風速:3.6 km/時,風向:N

Day3(その2)はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day3 台中~嘉義(その2)

嘉義出発時,気配を感じて振りむくと女の子の赤ちゃんが日の丸に興味津々で,触ろうとしていた.
その子とお父さんに挨拶して出発.

今日も脚の調子が良い.
つーか,日本にいる時より明らかに体調が良い.
やはり旅は人を健康にする.

今日もGoogle先生のお導き通りに進む.
すると,またしても(良い意味で)とんでもない道へ.
それは路面電車の廃線跡を利用したサイクリングロードである.

iPhone15 Pro

もちろん歩行者&自行車専用.
とんでもないクオリティだ.
こんな道をたまたま(ではないが)発見,走れるのがチャリ旅の醍醐味やな.

iPhone15 Pro
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しかも,途中にはなんとネコ・ゾーンがある.
右を向いても左を向いてもネコだらけ.
(ネコ好きにとって)ここは天国ですか?

OLYMPUS TG-5
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OLYMPUS TG-5

ホンマ,サイクリング環境が日本とは段違いだ.
田舎は言うに及ばず,大混雑の都会でも,車道1車線,隣にバイク&チャリの二輪レーン,そして路肩(駐車スペース)が標準.
それにスクーターは二段階左折が徹底してる.

要は圧倒的に道が広い.
これは中華社会において,自転車が圧倒的な数だった頃の名残りなのだろうか?
路肩皆無の札幌市内を走るより,はるかに安全である.

信号もそれなりにあるが,大阪駅前のごとく変わるまでのカウント表示がされる.これでせっかちさんも安心だ.

それに,チャリの走行ラインは割と自由.
もちろん車道を走ることが基本なのだが,広めの歩道ではちゃんと自転車レーンが存在するし,シェアサイクルの「YouBike」は歩道を自由に走っている(本当はダメ?)

ただ致命的な欠点がある.
それは...排気ガス.

特に都市部.
臭いも相当だが,明らかに空気がよどんでいる.
やたら古いクルマ(どこ製?)が黒煙を吐きながら走っているし,2ストスクーターもまだまだ現役.
Kazchariは特に問題なかったが,呼吸器系が弱い人は辛いかも.
台湾人のマスク着用率が高いのは新コロだけでなく,排ガス対策も兼ねているのでは?

一方でテスラや電動バイクの類もかなり見かけたので,ちょうど入れ替わりの時期かも.
”本当に環境対策になっているかどうかあやしい”電気自動車の是非はともかく,数年後に再訪したら空気がキレイになっているかもしれんね.

OLYMPUS TG-5

基本的にキレイな台湾だが,裏道にはこうしたゴミが堆積してたり...日本も同じか.

さて,本日もGoogle様による“拷問”の時間です.
例によってチャリにとって最適なルートを押し付け...いやガイドしてくれるGoogle先生.
今日もそのスタンド能力がさく裂.
気が付けば幹線道路を離れて脇道散策.面白いけどな.

iPhone15 Pro ここで犬に追いかけられた
OLYMPUS TG-5 なぜか装飾過多な橋が多い
OLYMPUS TG-5 古い長屋風の民家
iPhone15 Pro 広大な堤防脇
iPhone15 Pro 堤防の上も走れます

とにかく道にヴァリエーションありすぎで飽きない.
幹線道路だけでない「環島」の愉しみ.
時間に余裕がないと無理やけどな.

iPhone15 Pro テーマパークではありません
OLYMPUS TG-5 ここ,通らせますか?
OLYMPUS TG-5 左上の家に注目

あまり人の姿を見かけない.
暑いしな.

このあたりから顔の日焼けがひどいことに.
とりわけ唇.
乾燥して裂けてしまい,口を大きく開けると出血.
こんな時にはリップクリームだが...持ってくるの忘れた.

iPhone15 Pro

またしても廃線跡のサイクリングロード登場.
今度はサイドにヤシの木というトロピカル風味.
いやもう,走っているだけで感動.

iPhone15 Pro

延々と走り続けてしまう.このままではハンガーノック
ちょうど旧踏切地点を通過中,ちらっと「全家便利商店」の看板が見えたのでピットイン.

iPhone15 Pro

補給のために立ち寄ったはずなのに,なぜか無糖・ゼロカロリーのドリンクを買ってしまう...アホや.
まぁ,なるべく日本にない商品を選んでいるので.

iPhone15 Pro

走っているだけで笑顔こぼれる台湾.高雄はまだか?

Day4(その2)へ続く ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day4 嘉義~高雄(その2)