2021/5/28 Fri
世の中には二種類の人間がいる
Kazchari家は夫婦ともどもオートバイ乗りである.
時に2004年.
大阪から旭川への転居時は荷物を先に送り『HONDA XR-BAJA』と『HONDA SL230』はフェリー経由で自走.
2021年.Kazchariはとうとう『BAJA』を下取りにして『モンキー125』を購入.
先日,ようやく8月納車確定との連絡をもらった.
まだ2ヶ月先か...
『モンキー』はともかく,今日はヨメさんの『SL230』の話.
北海道のバイク乗りは冬期間,バッテリーをショップに預けている人が多い.
ひと冬で¥2000ほどの預け料がかかるが,定期的にメンテ(充電)しないと劣化するかららしい.
Kazchari家では「真冬でも車庫の中でエンジンをかければおK」「外したバッテリーをストーブのそばに置いておけばおK」と,どこで聞きかじったか分からない謎理論で保存していたこともあったが,見事失敗(バッテリー寿命を大幅に減らした).
結局「ショップ預けが無難」との結論に達した.
ヨメさん,先週になってようやく,そのバッテリーを取りに行ったらしい.
ガレージから『SL』を引き出して取り付ける(マイナスから外したのでプラスから).
エンジン無事始動.
タイヤ圧チェックや軽く洗車をした後,「運行前点検」のためにバイク屋さんに出かけていった.
その点検にて「ブレーキパッドの減り」「キャブのオイル漏れ」他,不具合が多数見つかり,修理交換に10万ほどかかると言われたらしい.
そらそうだ.
走行距離こそ4万kmほどだが,購入して25年ほど経っている.
”世界のHONDA”ではあるが,残念なことに部品供給には限界があるらしく,現状在庫が怪しい(生産中止含む)パーツがいくつかあるらしい.
それに,ゴムなどの劣化しやすいパーツは未使用であっても,徐々に使えなくなる.
中古バイク販売大手の『レッドバロン』が,部品ストック量を宣伝しているが,こういうことなのねん.
基本的に使い捨てというか,結局「乗れる時に乗りたいバイクを楽しむ」のが現代社会のスタイルなのだろう.
いずれにせよ,必要なパーツが入手できるかどうか調べてくれるらしい.
その際,もちろん新車乗り換え話もあったそうな.
ヨメさんは拒否したらしいけどな.
バイク屋のおばちゃん曰く「最近,カブが売れてるのよねぇ.アニメの影響ってすごいねぇ」とのこと.
ここでいうアニメとは,もちろんHONDA全面協力の『スーパーカブ』である.
Kazchariも毎週配信を観ているが,いやもうこれ色んな意味でスゴイ.
数年前から「おっさん趣味」や「マニアックな趣味」と女子高生を掛け合わせるアニメがやたら作られている.
有名なのは『ガールズ&パンツァー』.
そしてその最高峰は『ゆるキャン△』であろう.
そして『スーパーカブ』も『ゆるキャン△』同様,山梨周辺に住む女子高校が主人公の(一応)日常系アニメ.
しかしその内容は完全に逆張り.
色々な意味で狂っている.
今思えば,第4話あたりまでは割とまともだった.
バイク“あるある”ネタのオンパレード.
不器用だった主人公の子熊(カブ=小さいけど獰猛からか?)が,カブと出会ったことで世界がどんどん広がっていく
てっきり,夏休みネタとして,サブキャラの礼子と一緒にツーリングに出かけ,ちょっとしたトラブルを乗り越え,そして...というベタな展開かと思いきや...全然違った.
※ 以下,ネタバレ.
まず第5話.
定番の夏休み回.
なぜか富士山の山小屋でバイトしている礼子.
キャタピラ道の路面チェックになぜか毎回「郵政カブ」でチャレンジ.
ダートでコケまくり,最終的には壊してしまう.
第6話.
定番の修学旅行回だが一筋縄ではいかない.
熱発のため欠席の連絡を入れる子熊.
なぜかひと眠りすると平熱に.
鎌倉の宿泊ホテルまでカブで行くことにする.もちろん担任には秘密だ.
途中で富士山の五合目に寄り道と自由気ままにツーリング.
夕方,ドヤ顔でホテルに乗り付ける.
なぜかあり得ないほどゆるい学校で,少し叱るだけで実質おとがめなし.
翌日,なぜかヘルメットとタンデムステップを持参していた礼子(お前はヤマトの真田さんか?).
二人乗りで鎌倉の直線道路をタンデムツーリング!
こんなこともあろうかと,カブは52ccにボアアップして原付二種化!
そやけど子熊は免許取得1年未満なので二人乗り不可.立派に道交法違反だ!(リアリティをめぐって少々炎上中)
そして問題の第7話.
定番の文化祭回.
新キャラの女の子(OPでミニベロに乗っている娘?)が模擬店で忙しそう.
特に協力するつもりがない心はヤンキー,ハードボイルドなカブ乗り二人.
礼子はしっかりハンターカブ購入済み(大嫌いなインジェクションじゃないの?).
模擬店で使うグッズを運ぶはずのクルマが手配できないトラブル発生.
ここぞとばかりにカブの優秀性を自慢し「よかったら運んであげてもいいわよ」的な態度で協力を申し出る.
なぜかマルシン荷台とリアカーをどこからか借りてきて,それぞれのカブに取り付ける.
どう考えてもその手間を考えると,親とか他の先生のクルマに頼む方が早くて安全では...
無事任務を果たす二人.
新キャラ女子「私も乗ってみたいなぁ...でも無理だよね」という女子的社交辞令で話かけるも,なぜか子熊は「そんな気持ちなら乗らない方がいい」と謎のマウント.
おいおい,あんたもこないだ免許取ったばっかりやん.転倒経験もないし.
つーことで,どんどん好感度が下がっていく主人公.
しかぁし,バイク乗りのKazchariにはわかってしまう.
バイクに乗り始めた頃って,やたら気が大きくなって万能感MAX,「オレってすげぇ」感がマシマシになるんよ.
結果,多方面にマウントを取りたくなる.
完全に重度の中二病.
はい.Kazchariも実際,子熊のような恥ずかしい言動,たくさんやってました.
正に黒歴史.
つーことで,毎回斜め上展開の『スーパーカブ』.オススメです.
ああ恥ずかしい...