Aal izz Well - 『きっと,うまくいく』を観た

2020/3/30 Mon

Everything’s gonna be all right!

きっと、うまくいく(字幕版)

Amazon Prime Videoにて『きっと,うまくいく』(2016)を観たでぇ,ヘイ,マスタル! いっそ原題も「3 idiots」じゃなくて「All is well」じゃなくて「Aal izz Well」でよかったのでは?

例によって,あらすじをコピペ.

日の出の勢いで躍進するインドの未来を担うエリート軍団を輩出する、超難関理系大学ICE。エンジニアを目指す天才が競い合うキャンパスで、型破りな自由人のランチョー、機械より動物好きなファルハーン、なんでも神頼みの苦学生ラジューの“三バカトリオ”が、鬼学長を激怒させ、珍騒動を巻き起こす。 抱腹絶倒の学園コメディに見せつつ、行方不明のランチョーを探すミステリー仕立ての“10年後”が同時進行。根底に流れるのは学歴競争。加熱するインドの教育問題に一石を投じ、真に“今を生きる”ことを問いかける万国普遍のテーマ。(C)Vidhu Vinod Chopra Production 2009.All rights reserved

以下,ネタバレ含む.

【良かった点】
・”努力は報われる”という普遍的テーマをストレートに
・反権威主義が心地よい
・創意工夫でたいていのトラブルは乗り越えられる(と思わせてくれる)
・基本的に悪人はいない(ヴァイラス先生もギリギリ)
・ラストシーンのロケ地がやたらにキレイ.あれ?『ROBOT』でも使ってた?
・“嘘も方便”とはインド人のためにある言葉

【ここはちょっとな…】
・やっぱ下品.小学生男子が喜びそうな下ネタのオンパレード.まっ,そこは文化の違い.
・3人の行動はやはり犯罪では? 処分も仕方ない.
・ランチョーに会いに行く日が,なぜかピアの結婚式当日
・チャトル(スネ夫的ポジション)の扱いがひどい.彼も外地生まれのヒンディー語が話せなかったマイノリティで,努力でのし上がった人なのに.ただ,なんだかんだでランチョー(ワングル)は契約してあげそう.

他人に迷惑をかけたくないと萎縮するよりも,やりたいことやって幸せになった自分を見て幸せになってほしい」というわがまま気質が最高! さすがB型大国インド(偏見です).

さて,新コロの攻撃によって,ヨドンヘイムな時世ですが,今こそ.この映画のテーマである「Aal izz Well」を唱えながら日々過ごしましょう.一方で「自分だけは大丈夫」という正常性バイアスが働きすぎて,何の防御もなく不用心に出歩くのもやめましょう.バランスよく過ごしていきたいものです.

…と,本日,志村けんが亡くなった.流れが変わる.

インド映画に関しては続きを書くつもり.

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