ドム,刻を越えて~模型人生の軌跡

2026/7/15 Wed

変わる技術と変わらない情熱

iPhone15 Pro

本ブログはほとんどがチャリ関連の記事だが,Kazchariにはインドア系の趣味もある.
時折ネタにしているので周知の事実ではあるが,それはガンプラを中心としたプラモ製作である.

ロードバイクに乗り始めたのが2006年

一方でプラモ趣味のスタートは...6歳か7歳頃?
はっきりと記憶に残るのは,1970年代に販売されていたイマイの『ロボダッチ4箱セット』
同系列のロボが4点シュリンクされて¥300.
おもちゃ屋で購入し,そのまま対面にある銀行の駐車場まで移動.
芝生の上で青空モデリングまでがルーティン.
こいつらは今でも入手可能だ!(もちろんプレ値)

イマイロボダッチ4点パック

やがて,Kazchariは中学生に.
ついにやってきた第一次ガンプラブーム.
あの時の熱狂はエグかった.
ご多分に漏れず,早朝から模型店に並ぶ.

もちろん最初期のガンダムやザクのキットも組んだ.
悪名高い肩関節の「C型パーツ」にはずいぶん苦しめられた.

ブーム真っ只中,苦労して入手したのが『1/144リック・ドム』
定価は¥500だ.

時は『HOW TO BUILD GUNDAM』の影響で改造および汚し塗装の時代.

『How to Build ホビージャパン』を読んだ

こいつの完成は中学二年生の頃.
つまり今から45年前の作品となる.

iPhone15 Pro

パテで胸の厚みを増強.
頭部バルカンの穴を空けて,左手首を新造した.

そして”衝撃の”小説版ガンダムを読んでしまったせいで赤く塗ることに.
もちろんラッカー筆塗りである(水性塗料なんて存在しない)
なんとスカートの白ラインも筆で塗っている.

ウェザリングが一大ブームだった,塗装が剥離して素地のシルバーが見えてる風.今ではまず見ない表現だ.
実に味わい深い.

指揮官機なので当然ツノ付.
後年の公式設定だと赤いドムもツノ無しだが,なぜだろう?

iPhone15 Pro

モノアイはムギ球ではなく発光ダイオード,すなわちLEDに置換.
懐かしの「ニノミヤ無線」にてパーツ単位で購入.
今は現存しない台座の方に抵抗を仕込み,トグルスイッチで発光度を変えられるようにした.中二のオレ,すげー!

iPhone15 Pro

デカールの選択や貼る位置がめちゃめちゃやな.
これが中学生の限界か.

もちろんの現代目線で見るとプロポーションに難あり.
可動も全関節が1軸でポージングどころではない.

だがしかし,それらを補って余りある当時のガンプラに対する思い入れが伝わって来るな.
何より,45年間朽ちていないという事実が驚異的.

その後,高校の合格祝いで「エアブラシ」「コンプレッサー」を買ってもらう.
高校では陸上部に所属し,長距離選手になった(わりとガチ勢).
一方,自宅ではガンプラを含むアニメキット製作を継続.
アウトドアとインドア趣味の両立は昔からやってたな.

大学に進学.
厳しそうな運動会系,チャラいテニスサークル系とも興味がわかず,Kazchariが所属したのは「模型研究会」
当時の文系学生らしく,講義にはロクに出席せずサークルに入り浸るか,バイト三昧の日々だった.
稼いだ金でオートバイツーリングにはまってたか.
この頃はアニメキットの他,戦闘機や戦車,クルマなどのスケールモデルも作ったなぁ...馴染の模型店のコンテストに出品したりした.

この時期の作品は数点を除き,ほぼ残っていない.
大部分が「阪神淡路大震災」の時に棚から落下して壊れてしまった.

ちなみに我が模型サークル,とっくに消滅したかと思いきや,名称が少し変化しているものの,ちゃんと生き残っているのにびっくり.

関西大学模型同好会BLOG

大学卒業後はしばらく模型製作から離れた.
就職に伴い遠方での寮暮らしになったこと,自主退職後は海外を放浪したり,やたら忙しい専門学校に入ったりと,模型を作る時間が取れなかった.

再就職&結婚で生活が落ち着いてきた頃,ガンプラを再び手に取る.
時代は「マスターグレード(MG)」.かつてとは完成度が段違いだった.

これまたMGのガンダムやザクを経由した後,手に取ったのは,やはりドムだった.25年前に作った『MG 1/100 リック・ドム』である.

iPhone15 Pro

正に「ドムのキットにハズレなし」という格言を定着させた神キット.
こいつの発売は1999年.一部パーツ差し替えのリニューアル版が2022年に発売されたが,あくまでリニューアルであって,ver.2ではない.
それほど完成度が高い.

iPhone15 Pro

旧キット同様,赤く塗装.
既に公式設定出てたかなぁ...いずれにせよ色味が気に食わない.
ゆえにMS-06Sに近いカラー,いわゆるシャアピンクにしてみた.どことなく和菓子.

背部にはブームのゴテゴテバックパック追加.
ビームバズーカのマウントラッチ付き.
ベースはクラッシャージョウの「スケートボーイ」

数年ぶりにエアブラシを引っ張り出して,一世を風靡していた黒立ち上げのMAX塗り.

iPhone15 Pro

こいつを完成させたのは25年前である.
旧作とは20年の開き.もはや懐かしさを越えた一つの歴史.

で,先月組んだのがHGUCではなく,ジークアクス版『1/144 リック・ドム』である.

iPhone15 Pro

少し前に比べるとだいぶ買いやすくなったガンプラ.
特に「水星」「ジークアクス」系は店頭でもネットでもダダ余り.
この「GQドム」をはじめ,モノによっては50%オフなど投げ売り状態に...

とは言え,さすが最新フォーマットのガンプラである.
プロポーション,可動性とも改造せずっつーか,どこにもいじるところがない.

せいぜいカラーリング変更しか楽しめないが,いまだエアブラシ環境が整っていないので,成形色仕上げ.
すなわち,つや消しトップコート後,エナメルで墨入れ(ブラック),ガンダムマーカーでシャドウ,水性シルバーで角にドライブラシ.

デカールは貼り忘れた.

鼻詰まりで不眠,ブルベはDNS.心身ともにボロボロな週末に起きた凡ミス

iPhone15 Pro

正面からはともかく,背面はオリジナルデザインとはかなり異なる.
このエヴァ的センス,受け入れられない人が多い=売れないのも納得.
Kazchariは肯定的やけど.

iPhone15 Pro

その異形の最たるものが,3本脚設定.
特に足裏のバーニアの暴力に,集合体恐怖症の人はゾワゾワもの.

iPhone15 Pro

重機動メカっぽくて良い(ドム・ルブ?).
劇中には三連星ならぬ二連星(ガイアとオルデガ)が登場.
昔ならもう一機作って並べないと気が済まないところだが,そんなこだわりはなくなった.

ガイヤとオルデガ機が3本脚なのは,政治家になったマッシュのドムをバラして1本ずつ無理矢理取り付けた,つまり,本来のドムは2本脚...というネット民のオレ設定が興味深い.
そう考えると『シャリア機』が単なるカラバリなのは気に食わない(安かったので買ったけど)

こいつは二本脚に戻し,ニュータイプ用実験機としてジオングの腕,つまり有線サイコミュが取り付けられている...というミキシングでもしょうかなぁ.
ただし,『RGジオング』は肩の軸受けの凹凸が逆なのでポン付け不可.グヌヌ.

てなわけで,20年間隔の刻を越えて集合させた新旧ドムを3体並べてみた.
実に感慨深い.

iPhone15 Pro

それにしても,ドムのフォルムには色褪せない魅力があるねぇ.
各時代それぞれ最高峰の造形.
このペースだと,次の未来の「ドム」を作るのは80歳前後.もしかして遺作?

少年から青年,中年を経て老年期へ.
人生を通して夢中にさせ続けるガンプラ.
チャリとは別方向で,出逢えてよかったと思える一生ものの楽しみである.

ただし,積み(罪)プラが増殖する一方なのが困りものだけど...

iPhone15 Pro これでも一部...