2021/12/13 Mon
いくつものトラブルを越えて.
ファットバイクを購入してから,そろそろ3年になる.
これほど面白い乗り物はなかなかない.
ロングライド特化機(Domane)には及ばないものの,現在の総走行距離は8800km.
STRAVA上の記録距離なので,実際はもっと走っているはず.
オーバーホールに出してもおかしくないが,とりあえず自分でいじれる箇所を.
つーことで,先日はブレーキパットを交換.
チラみせの赤色のパットがかっこよい.
“効き”も良くなった(気がする).
ただし,ディスクローターが濡れると,相変わらずひどいブレーキ鳴りが響く.
こういう時にはGoogle先生に相談.
すると,このブログを紹介してくれた.
ふむふむ.
前輪をスパイクタイヤに交換した際,指示通りに中性洗剤でローターを洗浄.
確かにブレーキ鳴りは消失...かに思えたが,やはり濡れると復活.がっくし.
ならば「いっそローターごと新品に交換してやろうか」と考えるようになった.
元々ローターも消耗品である.
交換時期は摩耗して幅が1.5mm以下になった時らしい.
元々付いていたローターはそこまで摩耗していないようだが,新品を試したくなってきた.
まっ結局はカスタム熱である.
Amazonで販売しているモノは,名もなき中華製品だらけ(安いけど).
ブレーキという安全に直結するパーツだけに,ちゃんとした品質のモノが欲しい.
こんな時には海外通販である.
まず『Wiggle/CRC』をチェック.
値段と評判とデザインからHopeのローターに目をつける.
我がファットバイク『Specialized FATBOY(2017)』のローターサイズは,前180mm,後160mm.
好みのレッドカラーでこのサイズは売り切れていた.
「仕方がないブラックで妥協するか...」とさらに検索を続けたところ,オランダの通販『Bikeinn』にて希望カラーとサイズを発見.
おまけに¥1000ほど安かった.
『Bikeinn』から買うのは初めてだが,とりあえずサイトは日本語対応(=日本人スタッフがいる)と楽観的に考えてポチることにした.
待つこと約3週間で無事入手.
到着までが長かった.
後輪のスパイクタイヤ交換と同時に作業すべく,確実に雪が積もる前日に作業に取り掛かる.
夜間の作業なので室内(居間)に持ち込む.
なかなかシュールな図.家族の視線が冷たい.
前輪を外す.
さぁ,ネジを外してローターを...
ここで第一の試練.
なんと,ローターの取り付けは普通の六角ネジではなかった.
そう,星型のトルクスネジであった.
どうしてここだけ?
「うわっ,こんな特殊工具持ってたっけ?」とあわてるが,ファットバイクのツールボックスに入れている携帯マルチツールにちゃんと付属していた.
さすがTOPEAK!
ただしサブサビ.
トルクスレンチ,初めて使いました.
それにしても持っててよかった.
よけいな買い物をするところだった.
結構,がっつり固定されていたので,ネジをなめないように潤滑油を注入.
こんな時のワコーズのラスペネと...
げっ空っぽやん!
ワコーズ 業務用浸透潤滑剤 RP-C ラスぺネC 業務用 350ml A122
仕方がない.
代わりにチェーンルブを使うか.
ワコーズ CHL チェーンルブ 浸透性チェーン用防錆潤滑剤 A310 180ml A310
はい.無事外れました.
取り付けは簡単.
新しいネジにはグリスを塗って固着を予防.
安全パーツゆえ,ちゃんとトルクレンチ(簡易版)を使い5Nで締める.
TOPEAK(トピーク) コンボトルク レンチ&ビット セット TOL23500
完成.おお,このウネウネしたデザインが実に良い.
しかし,喜ぶKazchariに第二の試練.
前輪フォークにホイールはめてみるが...
あれ?
ローターのインナーとアウターの境目にある丸いパーツに,ブレーキキャリパーの基部が擦れてホイールの回転が阻害されてしまう.
ガーン,なんてこった.
こういうのってユニバーサルではなかったのか?
買ったのに使えないってどういうこと?
「やっちまったか~」と絶望.
だが「もしや」と思い,キャリパー基部のネジを緩める.
すると,キャリパー本体を外側にズラすことで,ローターとのクリアランスを確保可能だった.
おおっ,この仕組みで様々なメーカーのディスクに対応しているわけだな.
つーことで無事装着.
後輪も同様にローター,スパイクタイヤに交換し,装着.
おお,かっこよくて惚れ惚れするぜ.
うちのモンキー125のカスタム方向性と同様,レッドの差し色がええね.
さて,翌朝(12/13).
夜間降り続いた雪によって,外は突然の冬景色.
いつもの12月の風景となった.
通勤時,ディスクローター交換後のファットバイク初試乗.
その変化に驚いた.
ブレーキ鳴りが全くしないのは当然だが,ブレーキのタッチフィリーングが全く異なる.
旧型がいわゆる「カックンブレーキ」だったのが,新型は「ジワー」っと効く.
まるでリムブレーキの様な感覚.
現状「別物になった」という感想のみで,制動性能がアップしたかどうかまではわからない.
近いうちに雪山ダウンヒルで実験やな.