ツールのメンバーからフルームとGが...

2020/8/23 Sun

「大きな目標」と「日々の改善」

先日,INEOSからツール・ド・フランス2020の参加メンバーが発表された.

Andrey Amador (CRC/33)
Egan Bernal (COL/23)
Richard Carapaz (ECU/27)
Jonathan Castroviejo (ESP/33)
Michal Kwiatkowski (POL/30)
Luke Rowe (GBR/30)
Pavel Sivakov (RUS/23)
Dylan van Baarle (NED/28)

その人選にビックリ!

クリス・フルームおよび,「G」ことゲラント・トーマスがいない!
まぁ,ドーフィネでの様子からフルームの落選はありうると思ってたけど,まさかGまでとは...

GEMのブライスフォードさんによると,「フルームはブエルタ,Gはジロでエースになる」としてるけど,それすらも怪しい.
何より,この2つの大会は,どうしてもツールに比べると格下.優勝の価値が違う(レースの面白さは別).
それにグランツールで勝つためには,アシストの力が何より必要.
ブエルタとジロは日程が一部かぶるので,優秀なアシストの振り分けはどーすんだ問題も発生する.
つまり,ツールがベストの人選のはず.
残りのグランツールで,何が何でもフルームとGを勝たせるという気概は感じられない.

まさかここまでするとはなぁ...
もし日本のチームやったら,少なくともGは出場させてるやろうなぁ.
感情を排したこの実践こそが強さの秘密なのだろうけど.
他のチームと違って,お金に困ってないから色々試せるというのもあるかな.

そして,イギリス人が一人しかいない!
元々,INEOSの前身のSkyって,イギリスのチームがイギリス人を自転車競技で勝たせるために作られたチームだったはず.
例の「マージナル・ゲイン」に基づく運営で,その目標はたやすく達成された.
あまりに効果的な理論ゆえ,当初の目的を越え独り歩きしつつあるのか.

今後,INEOSはどこに向かうのか?
あっさりと業界から去ったりして.で,代わりにティンコフさんが戻ってくると.

いずれにせよ「INEOS Grenadier」のジャージデザインは早く「改善」してください.

その前に,ホンマにツールは開催されるのか?
規定ではチームの選手・スタッフに2名以上の感染者が出たら,そのチームは丸ごと出場停止になるとか.
パリの再ロックダウンも検討されていると聞く.
途中中断も十分ありうる.

色々な意味でドキドキのスタートやな.

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