2021/5/5 Wed
少年時代の良き思い出に
暖かい夜だった.
まぁ,だいたい3日目ともなると,身体の疲労度が増し,そしてシェラフに慣れてきて,快適に眠れるようになってくる.
この法則は今回も適応された.
午後からは雨予報である.
晴れのうちに撤収作業ができるのはありがたい.
菓子パンとバナナの朝食.
ロールケーキを焼いたけど甘すぎて胃にもたれる×2(by息子).
さて片付けタイム.
まずは一番大変なシェラフ類.
手伝ってほしいが,息子にはまだ早い.
それしても私的熱烈絶賛中の『WAQ:インフレータブルマット』
膨らませるのもラク(バルブを開くだけ),空気を抜くのもラク(バルブを開いて一度巻くだけ).
付属のゴムバンドで固定して,収納袋へ.
これが余裕のサイズで入れるのもラク.
アウトドア用品の収納袋は,だいたいサイズぎりぎり&ピチピチが多いが,このさっと入れれるのは快感.
WAQ 車中泊マット 厚手 8cm キャンピングマット 特殊ウレタン 軽量
次にテント.
息子にペグ抜きを頼んだが,昨日の予測通り,深く刺さったペグが全然抜けない.
この反省を次回は...生かせることを願う.
居心地の良いキャンプ場だった.
ただ,レビューサイトによると夏は「アブ」が大量発生して地獄だとか.
うん.川が近いしそんな気もする.
つーことで8時過ぎに出発.
海岸沿いを出発してまず北上.
道の駅「てっくいランド大成」に寄るが,オープン前でスタンプ押せず.
駐車場には車中泊をしたとおぼしきクルマが多数.
雨は降らないものの天気はすっきりせず.
北檜山にて右折し,またまた噴火湾側の長万部を目指す.
そう,今回の旅程は道南の西と東の海を行ったり来たりする旅だった.
海岸沿いを,往路でも通った道の駅「とようら」を目指す.
ここでちょっとしたハプニング発生.
国道を直進するKazchariのハスラー.
そこへ道の駅の駐車場から軽トラが突っ込んできた!
ホーンを鳴らしまくるが,全く意に介せず迫る軽トラ!
「こらあかん!ぶつかる!」とブレーキを踏んだところ,ギリギリで回避.
ぜぇぜぇ...じーさんが運転していた.
見えてへんのか!
Kazchariはすぐ先の交差点を左折したが,そこまでの間,ハスラーに搭載したミサイルを,その軽トラに撃ち込みまくったのは言うまでもない.
命拾いというか,面倒くさそうな事故処理をせずに済んだ.
ホンマ油断ならんな.
こちらがいくら注意していても,もらう時はもらってしまう.
左折して道道を北上すると目前に羊蹄山が.
さすが蝦夷富士.美しい形をしている.
道の駅「とうや湖」で休憩.
息子に「初日に泊まった場所が,この中島の反対側」と伝えるも,なかなか信じない.
彼の脳内ではどのような地図が展開されているのやら.
羊蹄山周辺にも多数の道の駅があるが,どこもGWの大混雑.
危険回避で全てパス...つーか,段々とスタンプ帳押しへの情熱がなくなってきた.
5号線を通って余市へ向かう.
さすがの交通大動脈,みんな大爆走.怖っ.
余市市内に入ったら今度は渋滞.
腹が減ったので,息子リクエストでラーメン屋を探す.
国道沿いに「山岡家」を発見しストップ.
旅先でチェーン店というのもアレだが,空腹には変えられない.
12時ちょい過ぎにも関わらず,比較的空いていた.
座敷席にもしっかりとビニールシールドが.
いつまで続くがわからんが,数年後は,これもまた懐かしい風景になっているのだろうか.
小樽へ.
運河沿いを通ったがあまり観光客少な目.
札幌をパスして石狩方面へ.
ブルベで馴染みの国道337号を通って275号へ.
最終休憩地点の道の駅「つるぬま」にてソフトクリーム.
ここでスコール.
こういう時だけは「クルマで良かった」と都合良く考えてしまう.
なんだかんだで結局16時頃には家に着いた.
本日の総走行距離は360kmほど.
さすが北海道である.距離の割には早く帰れた.
帰るや否や早速公園に遊びに行く息子.元気やな.
さて,今回の旅.
意外に面白かったな.
たぶん息子もそう思っている.
早くも次の旅が楽しみになっている.
(おそらく)幻となるオリンピックのおかげで誕生した7月末の4連休.
その辺りがねらい目かな.
家族キャンを経て,少しずつ戦力になっていく息子.
ようやく頼もしくなってきた.
走ったり,飛んだり,歌ったり,汚れたり,水につかったり,虫を採ったり,草原で転がったり,ペグ打ちで失敗したり,寒さに震えたり,見たことのないモノを観たり,退屈な時間を感じたり...
確かにキャンプは子供を成長させると思う.
ただし,親の思う通りに育たないのも世の常,人の常.
少なくとも世界の美しさを感じ,“あの山の向こう”を見たくて,居ても立っても居られなくなる人間になってほしい.丸大ハム.