『ホモ・デウス』について

2020/3/13 Fri

岡田斗司夫のYouTubeチャンネルで,ベストセラー『ホモ・デウス』解説の再放送を観た.コロナが猛威を振るっている中,実にタイムリーな内容だった.

コロナウィルスは人類文明を変えてしまうのか?「ホモデウス」が語る伝染病の世界 / OTAKING talks. “HOMO DEUS”

さて,世界的ベストセラーの『ホモ・デウス』.直訳すると「神人間」.内容に沿うと「神になるサル」.原作本は未読である.

ホモ・デウス 上下合本版 テクノロジーとサピエンスの未来 Kindle版

以下,YouTubeの要約.

古来,人類の生存を脅かしてきた「飢餓・伝染病・戦争」の3大災厄を克服した人類は,次の目標として「」になろうとする.具体的には「幸福の追求」「不死」「神へのアップグレード」によって.

幸福の追求」は,元々国家戦略としての位置づけだった(byベンサム)が,現代社会では個々人の人生の一大テーマとなっている.それを永遠に続けるために欠かせないのが「不死」.これを生物工学サイボーグ工学非有機的生物テクノロジー(AIロボ?)の進化によって実現を図り,ホモ・デウスへの「アップグレード」を目指す.ただし,アップグレードされるのは一部の特権階級のみ.大多数の人間はホモサピエンスのまま.“神”と“人”の階級がより固定化されていく…無料放送分ではだいたいこんな内容.

追加放送分では,新型コロナ蔓延を受けての岡田斗司夫のコメントが入る.
コロナの最大の被害は人類殲滅ではなく,社会システムの破壊.やたらに感染力が強い(特に高齢者)⇒治療のためのハードや人員などのリソースが必須⇒他の病人への配慮,特に若者などの現役世代が医療システムの恩恵を受けられない⇒国家の衰退へ.

えーっ,これって,先日レビューした『ヒトラーの忘れもの』の”主役”,地雷の効果と共通している.そうそう中東やアフリカの一部地域を除き「戦争」がなくなった理由を,戦争の目的が土地や資源の収奪ではなく,知識や情報などのシステムの使用権を得ることが現代の戦争との考察もあった.例えばシリコンバレーにあるのはシリコンではなく優秀な人材.それを狙っているのは...って,あれ? 新型コロナも生物兵器説が真しやかに流れてるなぁ...これぞ陰謀論? しんあな.

続きが知りたいので原作本を読もうと思ったら,こんなサイトがあった.

ホモデウス図解,要約してみた

ものすごく分かりやすい.原作本,図書館に予約するかどうか迷うな.

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