旅の回顧録~1993年のカンボジア(8)

旅先での病気ほど不安なものは無ひ.

1993/3/20 Sat

昨夜は39℃の熱が出た.

幸い,この「Sunrise Guest House」には安宿にはめずらしく冷蔵庫がある.
薬を飲み,凍らせたミネラルウォーターのボトルを頭に押しつけ,懸命に熱を下げる.
体力をつけねばと思い,サンドイッチとバナナを腹に詰め込む.
明け方,ようやくこの日記が書けるまでには回復した.

今日は全く動けない.
カンボジアからの手紙を友人に出そう.

ここは地の果てカンボジア
照りつける太陽
ハエが飛ぶ飛ぶプノンペン
国中暴走 UNTAC
足の無い人うーじゃうじゃ
一雨来ればゴキブリ,ネズミがゾーロゾロ
飛行機ケチって列車に乗れば,屋根にしか座れない
人類の至宝アンコール,拝観料70ドル,払うが嫌さに抜け道行けば,“地雷危険”の標識あり
昨日は1ドル=2900リエル,それが本日5800リエル.
下手な両替バカをみる
こんな場所でも住めば都のカンボジア
私の旅はまだまだ続く

と,病明けのとち狂った頭で考えた文章を数名に送ることにした.
今,熱をはかると37℃.
マラリアではなかったようだ.

明日は再び,アンコール遺跡を見にいく予定である.
(その9へ)

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