2024/3/21 Thu
おもしれー街
晴れ時々曇り.温度:21 ℃,湿度:60%,体感温度:20 ℃,風速:9.9 km/時.風向:SSW
Day4(その2)はこちら ⇒ 台湾一周(環島)ライド Day4 嘉義~高雄(その2)
朝6時に起床.
時差が1時間あるのに...体内時計恐るべし.
今日はこの「環島」初の休息日なので非常に気が楽.
1階に下りて朝食(ビュッフェ式).
西洋風なホテルの雰囲気と異なり,メニューは中華寄り(パンもあるけど).
おかゆ&甘い謎肉,それに肉まんが美味し.
さて,食べ終えて部屋に戻る前に今夜の宿泊代をクレカ決済.
連泊のせいか,さらに値下がり.
素晴らしい.今日も風呂に入れる.
それはさておき今日は高雄散策の日.
ちなみに「タカオ」ではなく「Gāoxióng」と読む.
「タカオ」のままだと,どうしてもツンデレ・メンタルモデルが頭に浮かぶなぁ(町の名前と重巡に関係はない).
休息日と言えど,バスや徒歩ではなくチャリに乗るのがサイクリスト.
結果的にこれが正解だった.
事前にkindle版『地球の歩き方 台湾』をiPadにダウンロード済み.
D10 地球の歩き方 台湾 2023~2024
この旅に出てから初めて読む.
さぁ,まともな観光の始まりです.
結論から言うと,この高雄という街,かなり気に入った.
何しろアートが爆発している.
西洋と東洋,過去と現在と未来が共存している街.
そこをフリーダムの象徴たるチャリで駆ける.
タイムマシンもマルチバースも不要.
ここ高雄には全てがあった.
つーことで,まずは「駁二芸術特区(The Pier2 Art Center)」へ.
モダンが爆発.
ところで現在の我が愛車,SURLY TOURING BIKE.
パニアは付けたまま(外すのが面倒)だが中身は空.
元々重量があるため,あまり軽くなった気はしない.
ただし,クロモリフレームの特徴なのか安定感が抜群.
初日からまるで違和感なく乗れているが,やはりサドルを自前にしたのが正解だったかも.
セラロイヤル(SELLE ROYAL) R.e.med(リメッド) サドル ブラック/ブラック
ようするにこのチャリ...ものすごく気に入った.
旅用にクロモリフレームのチャリが欲しくなったなぁ(ヤバイ).
野外展示の現代美術を堪能した後は,湾に沿って移動.
すると目前にひときわ目立つデザインの建物が.
まるでキングジョー.
成田亨がデザインしたレトロフューチャー的建造物.
それが目の前にある.
「海音館」と言うそうな.
他にも変なデザインの建物だらけ.
港にもアート.
それに路面電車がおしゃれ.
枕木ではなく芝生に埋め込まれたレールの上を走る.
それに歩道との境目もない.
そう,まるで井上直久先生のイバラードの世界.
イバラード物語: ラピュタのある風景
余談だが,井上先生はKazchariの高校時代の恩師だ(美術).
その後,先生は画家として活躍.
ジブリの目に留まって『耳をすませば』の劇中劇の背景を担当することになったスンゴイ方である.
「バロンのくれた物語」の物語―映画『耳をすませば』より (ジブリ THE ARTシリーズ)
港を離れて市街地に向かう.
腹が減った.
目にとまったのは「摩斯漢堡(mósīhànbǎo)」ことモスバーガーである.
さすがの観光地,久々に英語が通じたぜ.
レジ横に目立つマークがあったので,新たなチャレンジとして「LINE-Pay」を使ってみた.
日本でクレカ情報を登録済み.
「(アプリ上で)使用場所を日本から台湾に変えてください」との指示があったが,起動すると勝手に変更されていた.
あっさりと支払い完了.
悠遊カードとかクレカよりよっぽど手軽やん.
購入履歴も確認しやすいので,これ以降,コンビニでの支払いもLINE-Payに切り替えた(コンビニでは使えないというブログも散見されるが,普通に使えます).
バーガー,ポテト,紅茶のセットで200元(約¥900).
やっぱり高けーな.
お次は,昨日も通った蓮池潭.
ぐるっと回ると...中華爆発! バーンチャイナバーン!
嫌いじゃないね.こういうのも.
高雄まで来て,西洋人の姿をやたらに見かけるようになった.
さすが台湾の第二都市,一大観光地である.
いわゆる市内の見所は周ったので,いよいよ本日のお楽しみである.
この旅最大の目的の一つである「芒果雪花冰(máng guǒ xuě huā bīng)」,つまりマンゴーかき氷を食べに行く.
『歩き方』に高雄の老舗店が掲載されていた.
ナビを起動して無事到着.
例によって,膨大なメニューの数だが,“超人気”とあったヤツを指さし注文.
115元だったかな.
席に案内されてしばし待つ.
出てきたそれは...
超人気も頷ける巨大さ.
腹冷えそう.
たぶん,こういうのって複数で取り分けて食べるのが標準やろな.
しかあし,そこはサイクリスト・ストマック.
十分な運動+暑さのおかげで常にカロリー&水分不足.
こいつも最後までおいしくいただけました.
マンゴー,日本で食うと高いしな.
実は「ふるさと納税」で注文済みなので届くのが楽しみ.
それにしてもこの旅は楽しい.
「こんなに人生楽しくて良いのだろうか?」と不安になるほど楽しい.
さて,あまり乗りすぎると休息日にならないので程々にして,ゆっくりと宿に帰還.
レセプション前にて,英語を話すちょんまげスタッフに呼び止められる.
スタッフ「今日も泊まるんだよね?」
Kazchari「ああ,昨日Agoda経由で予約した.ちゃんとスタッフのにーちゃんの前で予約ボタン押したで.朝,クレカでもう払った」
ス「なんかわからんけど,お前の名前で予約が二人分入っている」
K「へっ? なんで?」
昨日いたスタッフのミスなのか,Agoda側の問題なのかわからんが,確かに2人分予約状態になっている.
スタッフと交渉し,一人分は無事(ノーチャージで)キャンセルできた.
Agodaは便利やけど,まだ改善してほしい点がある.
一番困るのは,宿泊料の支払い方法がバラバラなこと.
1)予約時点で登録済みのクレカ引き落とし
2)現地到着時にてクレカ支払い
3)現地到着時に現金払い
1)は問題ない.
2),3)に関しては,クレカ決済可能なのか,現金のみなのかは行ってみないとわからない.事前に宿に直接メールで問い合わせても,返事がある場合とない場合がある.
それにノーショー(こっちの都合でキャンセル)した場合,登録済みのクレカから自動的に引き落とされる(つまりデポジット)仕組みになっている.
今回の「Single Inn」は2).
もし1)だったら,このダブル予約でややこしいことになっていたかもしれん.
で,この支払いシステムが後にとんでもない事態を引き起こすのだが...
部屋に戻ってアホほど撮った写真のバックアップ作業.
その間にお楽しみのスーパーお風呂タイム.
2階の浴室に下りる.
脱衣所に左肩から胸にかけて,がっつり彫り物の台湾人にーちゃんがいた.
洗面器がないことにとまどっている様子だったので「シャワー使うしかないで」と英語で教える.
こちらが中国語ができないので気付いたのか「ジャパン?」と聞かれ,「Yes」と答える.
後はカタコトの日&英会話.
この方,野球選手らしい.
「日本に行ってみたいけど,刺青があると風呂に入れないんだろ?」と聞かれた.
「まぁ原則そうなっているけどなぁ.こんだけ旅行者が増えるといちいち断ってられんやろなぁ.実際,近所のスーパー銭湯でも割と見かけるしなぁ」と答える.
確かに台湾人は男女問わず彫り物を入れている人が多い.
こんな記事を見つけた.
「刺青(タトゥー)はファッション!?」…台湾人と日本人の価値意識
一方,大陸では禁止らしい.
中国でのタトゥー文化や意識とは?~中国のタトゥー事情を紹介します~
18時になったので再び外出.
今度は歩きで「世界で二番目に美しい駅」とされる美麗島駅へ.
まず駅名がいい.
コンコースのステンドグラスが有名.
どこをどう切り取っても絵になる.
確かにこれは美しい.
一見の価値はある.さすがアートな街だ.
工事中だったので,光の演出ショーみたいなのは見られなかったが十分満足.
ちなみに世界で一番美しい駅はベルギーのアントワープ中央駅らしい.
【世界一美しい駅】大聖堂のような駅、いったいどこ?「これが駅ですか?! 」「あの時計の裏に違う世界がある」
テイストが全く異なるので比べるのはおかしい気がするが.
さて,どうしようもなく腹が減ってきた.
本当はこの後,夜市で食べるつもりだったが,屋台料理の前にちゃんとしたモノを...(と考えたKazchariがアホでした)
駅地下レストランっぽいところで牛肉麺と水餃子を食べる.
それなりに量はあるものの280元もした.うむ,高い.
もはや日本より高いのでは? 場所のせいかなぁ.
で,地上に出て有名な六合国際夜市へ.
雰囲気めっちゃいい.それに...割と安いし,何よりも美味そう.
LINE-Payが使える店もあったりする.
うーん,むっちゃ後悔.ここで少量多種にて食べたらよかった。
立ち並ぶ屋台の裏側に「日本薬品~」と描かれた店を見つける.
ドラッグストアだ.
ちょうど日焼けによる唇の痛みがMAX.
リップを購入しよう.
いつも使っている「メンソレータム」が115元.
よくわからんメーカー品が89元...どっちも高いって.
結局後者を購入した.
で,肝心の夜市だが,もはや固形物が入るスペースはないので,本場のタピオカミルクティーを買う(65元).
味は...まぁ普通.
それにしても,あらためて物価の高さを感じる.
ただ,日本と同じと考えると台湾の宿や食事のクオリティの高さは別に驚く必要はないかもしれんな.
国は違えど等価交換が成立している.
ゆえにそれほど不満はない.
これがヨーロッパやアメリカだと,同等のサービスで日本の3,4倍はしそう.
30年前に東南アジアを貧乏旅行していた頃は,安さ=正義だったし,実際安かった.
エアコンのない灼熱地獄の部屋でなんとか寝ようとしていた頃に比べると今はって...そうか,こちらの考えが変わったんやなぁ.
「金で快適を買う」ことに抵抗がなくなった...これが年を重ねたということか(大げさ).
宿へ戻る大通りにはやたら語学教室の看板がある.
ほとんどが「英(米)語」「韓国語」「日本語」だ.
台湾のことがマンガで3時間でわかる本
帰国後に読んだこの本によると,台湾でも小学校から英語教育があり,1996年からは高校にて第二外国語教育の実施が開始されたらしい.
2020年の調査では13言語中,50%以上の学生が日本語を選択したとか.
おや?
その割には,なぜかこの旅,英語もしくは日本語が流暢な台湾人にめったに会わんぞ.
なぜ? たまたま?
入国後,初めて”観光”した気がする.
よい休息日だった.
Day6(その1)へ続く.