2022/8/25 Thu
はじまりの地へ.
朝4時起床.
相変わらず足の調子は良い.
ここ数日,肩にはロキソニン湿布を貼ってから寝ている.
これも効果的だったようだ.
普段の生活より肩が軽い(気のせい?).
ただ服用にしろ,湿布にしろロキソニンは劇薬(つい最近まで処方箋が必要).
頻繁に使うわけにはいかない.
5時には全ての準備を終え,最後のステージへ.
夜が明けきれぬ薄明かりの中,しばらく進むと前方に,別のホテルに泊まってたAさん,Bさんの姿が.
先行者を見かけるとペースが上がる.
二人に一声かけて前へ.
ちょっとした坂を登り,振り向くととんでもない光景.
撮影後に走り出し,しばらくすると半袖半パンのガチチャリダーに抜かれる.
ブルベライダーではない.
こんな早朝から練習?
どこから現れた?
思い出の地,三石.
道の駅の手前に朽ち果てたライダーハウス(元バス停)がある.
1989年の画像はこちら.
ここに泊まったのは1989年.
まさか33年も経ってから自転車で訪れることがあろうとは...人生とは不思議なものだ.
隣接するドライブインも廃墟化している.
忘れもしない.
ここに泊まった際,8時頃,食事をしようと入店したが,もう今日は閉めるからと追い出されたことを...あの夜は空腹が辛かった.
ここからはやや下り基調.
そろそろ補給の時間.
まだ6時前のため,みんな大好きセイコマはまだ閉まっている.
セブンイレブンを見つけピットイン.
24時間営業のありがたさ.
コーヒーとおにぎりで補給していると,Aさんもピットイン.
前日遅れていた連れのBさん,昨夜は23時にホテルに着いたらしい.
Aさんによると,今回のブルベでBさんは毎晩3時間ほどしか眠ってないらしく,それでも平気なそうな.スゲー.
そんな睡眠時間では,Kazchariには耐えられそうにない.
今回,初の4桁ブルベを走るにあたり,様々な懸念事項があった.
睡眠時間の確保もその一つ.
先人のブログを読むとホンマに寝てない.
Kazchariの経験上,「600」ではさすがに3時間ほど仮眠した.
しかし,2本走った「400」は朝出発,昼出発とも不眠.
意識明瞭とは言わないが,マイクロスリープと言い切れる状態にもなったことがない.
むしろ,普段の仕事中の方が居眠り...おっと.これは秘密だ.
今回の「1300」,ここまでは睡眠時間を毎日5,6時間確保できている.
これは日常生活とほぼ同じ.
身体・精神とも好調なのは,生活リズムの乱れがないことが大きいと思われる.
と,言いつつ,本日のゴール後にぶっ倒れたり,歩けなくなったりして.
さて,襟裳岬からの北上ルート,つまり西海岸は大きめの町が多い.
たとえば静内.
有名チェーン店が立ち並ぶ,ある意味北海道らしい風景である.
当然通行量も増える.
そして道路状況も良くない.
なかなか快走とはいかない.
やがて,道の駅「むかわ四季の館」に到着.
ここから左折し,内陸に入るかと思うとやや安心.
釧路から続いた海岸線ライドがようやく終了する.
追い風,向かい風,横風と各方向からの風があったが,どれもさほど激しいものではなく,淡々と距離を刻めた気がする.
「むかわ四季の館」には温泉があるが,もちろん入っているヒマなどはない.
そして,ついに残り100kmを切った.
ここまで来ると凱旋気分.あとは当別太美のゴールを目指すだけ.
ただ気になることが一点.
ちょうどブルベ仲間のOさんが「シャーマーズネック」になったのがこのあたり.
頸が上がらない⇒前を向けない,というロードバイク乗りにとって致命的なアクシデント.
SNSを最大限に利用し,様々な工夫で乗り越えられたが,ここからゴールまで,よく走れたもんだとリスペクト.
かく言うKazchariは現状,ほぼ問題なし.
シャーマーズの兆候は見られない.
念のためサドルバッグには頸と肩のサポーターを入れておいたが,ありがたいことに出番はなさそうだ.
頸はともかく,暑い.
30℃近いのではないか?
道道10号を通って久々の田舎道.
GPS(GARMIN etrex)を見ると,以前走ったブルベのPC表示が出てきた.
全く記憶がない.いつのブルベだっけ?
それはローソン遠浅店だった.
建物を見ても思い出せない.
ヤバイ.視覚性記憶も衰えてきたか.
そんなことはさておき,あまりの暑さに割引キャンペーン中だったマチカフェの「メガアイスカフェラテ」を購入.
店員の若い女性がアニメのようなグレイヘアとメイクだったので少々驚く.
プロのレイヤーさんかな?
さて,このカフェラテ,暑さのあまり一気飲みしたのは良いけど,余った氷の捨て場に困る.
店員さん,快く引き取ってくれた.
やはり,今回,良いヒトにばかり会う.
さぁ,出発と幹線道路を進むと,etrexの表示上,正規ルートからどんどん離れてしまう.
ミスコースだ.
どうやらローソン横の細い路地,踏切を通るのが正解.
ここ行きますかぁ? やはりブルベ=他人がひいたコースは意外性があって面白い.
安平町かな?
ノーザンホースパーク(競走馬放牧場?)脇の斜面に乗用車が落ちていた.
既に運転手はいなかったが.どこをどうすればこんな直線道路で脱輪するのだろう?
次に千歳市に入る.
自衛隊車両を見かけることが多くなってきた.
何か馴染みのある風景やなぁ...って,千歳は先日にも来たばかりやった.
ゴールは札幌ではなく,その周辺市町村を通過していくルートなのだが,それでも交通量は多い.
あまり悪口を言っても仕方がないのだが,北広島市,てめーはダメだ.
何しろ路肩のスペースがほとんどない.
さらには,荷物搬送中とは言え,トラックの路駐が多い.
走りにくいこと,この上なかった.
おまけに休憩で止まったセブンにもゴミ箱なし.
チャリには厳しすぎる.
江別に入ると,そういった走り難さは解消.
やや追い風基調となり,このブルベ,最後の走行.
アオ看板に当別の表記on!
国道脇の小路を進んだりしていたが,ついに「万葉の湯ふとみ銘泉」を視界に捉える.
サ活! サ活! サ活!
踏切を越えると,ゴールのセブンイレブンまではほんのわずか.
そして...ゴール!
ようやくスイッチoffにした「GARMIN Edge 1040」は走行距離「1317km」となっていた.
余分な8kmはどこで?
GARMIN(ガーミン)Edge 1040 ソーラー充電対応モデル(Solar)
おお大事なことを忘れていた.
ゴール証明のレシートをGetせねば.
ここに来る途中も,最後に何を購入しようかといろいろ思案したが,やはりこれやね.
神に捧げる神の飲み物赤コーラ!
こいつをチビチビやりながら,この5日間を振り返る.
レシートの刻印時刻は13:13.
Kazchariの解釈ミスで,スタートタイムが8/21の5時⇒4時扱いになったため,最終的な制限時間は17:05.よって約4時間のマージンか.まずまずやな.
当然ブルベなのでどれだけ走ろうが賞金,賞品の類はない.
いつも通り,認定メダルを買う権利がもらえるだけ.
まさに究極の自己満.
これでいいのだ.
トロフィーは赤コーラで十分.
腹が減った.
サ活の前にメシ食うか.
つーことで,第二景品は近くの「ラーメンなかむら」でホルモン麺.美味し.
第三景品は,帰ってきた「万葉の湯 ふとみ銘泉」でサ活と,リラクッスルームにて昼寝の権利.
そして第四景品は...15分¥300の無重力高級マッサージ機!
こうしたささやかな景品で自分を癒す.
このまま泊まってしまおうかと思ったが,やはり自宅の布団が恋しくなり,旭川まで戻ることにした.
これまたスゴい偶然なのだが,「万葉の湯」のエレベーター前でAさん,Bさんと再会.
無事,制限時間内にゴールできたそうな.
互いに健闘を称えあう.
またいつかどこかのブルベで!
高速は使わず下道で.
完全ブルベ腹のKazchari,旭川に着くころ,またしても腹が減る.
「スシロー」で”うに軍艦”でもたらふく食うか!(最後の景品)
つーことで,無事「Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido」完走.
帰宅後,オンラインでゴール手続きを済ませ,後はメダル待ち.
STRAVAにデータをアップして,走破ルートを見ながらニヤニヤしてしまう.
ロードバイクという,とんでもなく素晴らしい乗り物に出会えたこと,それに運営のAJ-Hokkaidoさんに感謝.
翌日からは,他の人の「1300」のブログを検索し,読みまくっている.
昨年,今年verとも,内容に共感することしきり.
同時に,Kazchariの「1300」がいかに天候に恵まれていたのかを実感する.
今回ばかりはチャリの神様に愛されたなぁ...
そして...「2700」の記事を検索しているKazchariの姿があった.
総走行距離:1317km/1309km(完走)