ファットな冬の丘ゆるポタライド

2024/1/29 Sun

静寂とノイズと

OLYMPUS TG-5

晴れ時々曇り.温度:-4 ℃,湿度:87%,体感温度:-5 ℃,風速:2.1 km/時,風向:NNW

本日も晴れ.
絶好のライド日和である.
昨日は街中だったので,本日は郊外に行きませう.

ファットなメンテとネパールカリーライド

ハスラーにファットを搭載.
30分もかからず,いつものデポ地点である美瑛のスポーツセンターに到着.

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ちょうど一週間前の激戦地である.

第3回びえいスノーサイクルフェスティバル

マイナス20℃越えだった先週と異なり,本日は気温かなり高め.

それでもマイナス5℃.
大阪に住んでいた頃だとありえない大寒波である.
慣れとは誠に恐ろしい.

もちろんレースコースは雪で埋まり走行不能.
そらそうだ.

今日は町を抜けて橋を渡り,眺望の良い高台コースへ向かう.
毎年開催される「美瑛センチュリーライド」でも設定されるルートである.

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雲がやや多いものの快晴.
青と白のコントラストが美しい.

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そして...この先が行き止まりのせいか,交通量ほぼ皆無.
締まった雪面に刺さるスパイクタイヤが,サクサクと小気味よい音を奏でる.

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ファットを降りてたたずむ.
すると無風かつ雪が音を吸収するのかほぼ静寂.
めったにない貴重な刻.たまらんな.

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美瑛の主要な道は毎冬走っているので,冬期通行止めのルートもだいたいわかる.たまにインバウンド客増加のおかげで,特別除雪されていることもあって面白い.

走行ペースはゆっくり.
これぞサイクリング,ゆるポタリア.

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レースとなれば,まだガチで「勝ちたい」という気持ちはあれど,年齢を重ねると体力の低下は避けられない.
走力だけでなく,意識の上でもどこかでスイッチングする日が来るのだろう.

意識の変化と言えば,先日酷評した『SEED FREEDOM』

『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』を観た~令和最新版

今のところ興収もよく,内容に関しても絶賛派が多いようだ.
自分ではまだまだ若いつもりでも,これが「今の感性や価値観についていけない」と言う事なのだろう.知らんけど.

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さて,何度か通行止め⇒Uターンを繰り返し,幹線道路に出る.
ここが見事にアスファルトむき出し路面.
積雪が少なく,交通量が多いとこうなる.

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先ほどとは打って変わり,スパイクタイヤが豪快な音を立てる.
まるでレシプロエンジンのプロペラ音のごとし.

まるで雪解け間近な春先のような路面だが,まだ1月である.

経験上,アスファルトを数キロ走ったところでスパイクピンが削れてしまうことはないが,精神衛生上よろしくない.

圧雪路面を見つけてそそくさと逃げる.
ノーマルとスパイクで思考や行動が逆転するのが面白い.

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「拓真館」のそばを通る.
エグほどの観光バスの台数.
森の小道も人であふれている.

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急坂を登り「四季彩の丘」に到着.
ここも大盛況.

昨年と異なり「いよいよ客が戻ってきたなぁ...」という印象.
まぁ,受け入れだけでなくKazchari自身も,直に久々の海外旅行が控えているわけだが.円安による現地の物価上昇に鼻血でそう.

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さて,デポ地点まで戻りますか.「新栄の丘」を経由して.

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このあたりもアスファルトむき出し.
路肩にわずかに残る雪上を走行するも,段差にハンドルをとられて落車の危機に.やばいやばい.正に油断大敵.

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美瑛の中心部に帰還.
いつものセブンイレブンでコンビニ飯にするかと立ち寄るも,店内のトイレ,レジ前とも長蛇の列.そう,観光客である.
「こらあかん」と,デポ地点の体育館まで移動.

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トイレを済ませた後,ハスラーの元に戻る.
見事なつらら.

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ファットを積んで,そのままセイコマに移動.
こちらは駅から離れているためか,通常モードで空いていた.
久々に「かつ丼」とガラナを購入.

セイコマと言えば,こんな記事が話題に.

北海道の離島で豪雪「朝ごはん買いに行くだけで命懸け」 →雪掻き分けコンビニへ→ネット民衝撃「無敵ライフライン」

そやね.
レジ袋もくれるし,やっぱセイコマええよな.
道民の生活に欠かせない.
NHKの『ドキュメント72時間』でも初山別のセイコマが紹介され話題になった.

北海道・初山別村のコンビニで「ドキュメント72時間」 担当ディレクターが語る舞台裏

ポイントの使い方だけはよくわからんけど.

帰宅前に『花神楽』でサ活.
やはりこの時期の外気浴は寒すぎる.
室内浴オンリーの2本目でととのいました...って,ただの居眠りだったかも.

入浴後は,コミックではなく図書館で借りた本の続き.

家より集中して読めるな.
項目の中では「日本の避難所はなぜ体育館なのか」が興味深い.

日本は本当に大丈夫か…大災害の避難場所が「体育館」であることが「深刻すぎる理由」

今まさに能登ではこのような状況におかれている方がまだまだ多数おられる.
ハザードマップ上は安全な位置にある我が家ではあるが,それでも,いつ何が起こるのかわからない.
確かに体育館での長期間の集団生活は耐えられそうにない.
となると車中泊かキャンプかなぁ.
緊急時にすぐ準備できる? 無理です.

夕方17時帰宅.
一足早く春のライドをした気分.

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ファットなメンテとネパールカリーライド

2024/1/27 Sat

あの頃.

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曇り.温度:-4 ℃,湿度:81%,体感温度:-5 ℃,風速:4.0 km/時,風向:NW

土曜日である.
午前中に時間ができた+吹雪なし.
これは出かけねば.

とりあえずの目的地は「ヨシリン」さん.
昨年のクリスマスに訪れたところ,見事に年末休業.
今回はそのリベンジも兼ねる.

ファットな自転車屋巡りとクラッシュライド

オーバーホール後,通勤で毎日使用,山登ったりレースに出たりと酷使したファットくんの点検もお願いしたい.

まずは駅前方面へ.

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旭川の歩道は広いため,歩行者と自転車共用可が多い.
ただし冬はやっかい.
除雪は入っているものの,幅が狭くなるため歩行者を追い抜くことは難しい.
もっとも,この時期に外を歩いている人はほとんどいないけど.

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スムーズに駅前まで移動.
長らく地元住民のKazchariだが,鉄道の利用は数えるほど.
札幌に行くにしても高速バスが安くて便利.

で,そのまま旭町方面へ.
今回は無事営業中.

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駆動系を中心に点検してもらう.
特に問題なし.
さすがスペシャのファットだ.なんともないぜ!

台湾旅行経験者のお客さんから「(Kazchariに)あげてください」と店長さんに託されていた,仏式⇒米式バルブアダプターをいただく.
旅行中,あちこちでポンプは借りることはできるが,仏式対応のモノはめったに存在しないらしい.ありがたい.

そうそう,先日「環島」のチャリを持参からレンタルに変更する旨の記事を書いた.

ここにきて「環島」プランに大変更!?

早速,先方のMathewBikeさんから連絡あり,無事希望の「Surly Touring Bike」が予約できた.

https://mathewbike.com/touring-bike-rental/

デポジットは1,050台湾ドル(約¥5,000).
PayPalで支払った.事前にマイナンバー登録してて助かった.

後は借りれる用品の確認と持参するギアの選定やな.
チャリという大荷物がなくなるだけで,ぐっと気楽な旅になった.

家族連れのお客さんがやってきたので退散.
旭川新橋から冬まつりに向けて製作中の雪像が見える.
そういや何年か前,「アニキ」こと水木一郎が歌ってたなぁ...合掌.

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地味に面白い旭川の市内探索.
クルマでは見逃してしまうような路地裏に様々なオブジェを見つける.

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それに,なんと言っても積雪によるどこもかしこもグラベル化が街中ライドの醍醐味よ.
Go&Stopの繰り返しで距離以上に脚を使う.
それにわだち,雪だまり,穴,アイスバーンなどのトラップ多数.油断するとこける.

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12時を過ぎた.
腹が減った.
「かつやは飽きたしなぁ...」と言いつつも,やはりコスパ最強の「かつや」方面にハンドルを向けてしまう悲しい性.

旭川東光地区.
かつて沖縄料理店があった場所が,いつの間にかネパールカリー屋になっていた.

隣接するラーメン屋とどちらにするか,しばし熟考.
ランチメニューが意外に安かったカリー屋チョリチョリにする.これが大正解だった.

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店に入ると「ナマステ~」の元気な声.
てっきり色黒の顔の濃い人かと思いきや,メガネをかけたモンゴロイドなご主人.

「あぁ,チベット系の人かなぁ.日本語うまいっつーか,自然やなぁ」と勝手な思い込み.
後でわかったけど,ご主人は純な旭川出身の日本人でした.

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本格的な店内の装飾,さりげなく置いてある書籍(旅行人ノート)からして,ひょっとして只者ではない人かも...と思い,他にお客さんがいなかったので「ひょっとして元バックパッカーですか?」と質問.

やはりそうでした.
あまりにも経歴が多様だったので,全てを正確に思い出すことは無理だが,アフリカに5年ほど住んでいたそうな.
ソマリア,イラク,アフガン,ブラジルのファベーラなど,かなりアレな地域にも滞在.
街の地図作成を趣味(?)にされており「旅行人」にもページを持っておられた.

他に日本のボランティア団体のアテンドやら,東京で芸能事務所を開いていたとか,いやはや凄まじい経歴である.
で,今はシェルパ族の奥さんと結婚し,この店を開いたとのこと.

旅話の内容が,Kazchariの知識や経験とかぶるところが多かったので,失礼を承知で年齢を尋ねたところ,やはりというかなんというか...同い年でした.
まぁ「遊星通信」とか「ジュライ」「楽宮」「北京飯店」の話が通じる同志はめったにいない.

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パッカー旅のあるあるで盛り上がっていたところ,注文した「豆カレー」「チキンカレー」とナンのセット(Cセット)が到着.
これにサラダとドリンク(チャリ),デザートのアイスクリームがついて¥1,270はかなりリーズナブル.
ちなみに(巨大な)ナンはおかわり無料だ.もちろん美味し.

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旅の話の他,Kazchariのファットバイクに興味津々.
値段やら走る場所など色々とレクチャー.
冬チャリ最高! ようこそ〇ンタイの世界へ.ダヒャダヒャ.

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さほどクセもなく,辛さも選べるので子供連れでもなんとかなりそう.
今度,うちの子らも連れてこよう.

で,ツインハープ橋を渡れば,家まですぐである.

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帰宅後はさっとシャワー.
街中ライドとはいえ,汗はかく.

本日はハスラーのメンテナンス日.
ディーラーに行かねばならん.

うちのハスラーも10年目.
ディーラーに行くたびに「そろそろ新車どうですか?」と勧められる.

うーん,秋に発売されるらしい新型の「スペーシア・ギア」が気にならないことはないことはない.

スズキ 新型「スペーシアギア」フルモデルチェンジ 2024年10月発売

そやけど基本価格が...
ぐぬぬ.DOGMAと同じ価格帯か...(おい)

おっと,その前に「クランカー」さんへDOMANEを輸送.
そう,今度はこいつのオーバーホールである.

DOMANEの今期オーバーホール完了!

誰や,チャリは金かからんって言うたんわ!
台湾には連れていけなくなったけど,DOMANEには今年もブルベで活躍してもらう予定だ.
現在61000km越え.まだまだぁ!

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家が壊れる.生活が壊れる.

2024/1/24 Wed

カタチがあっても壊れんといて

わりと楽天的な性格のせいか,我が人生,(あくまで自分基準で)あまり悲惨な目には遭っていない気がする.
もちろん細かい悩み事は日々発生する.
ここ数日,それが一気に来た感じ.

漱石曰く.

『世の中に片付くなんてものは殆どありゃしない。一遍起った事は何時までも続くのさ。 ただ色々な形に変るから、他にも自分にも解らなくなるだけの事さ。』

まさにその通り.

と言っても「金」と「時間」さえあれば,なんとかなる状況ではある.
ようするに,ここにきて我が家のあちこちに,一斉にガタが来ているのだ.

【水道管】

寒暖差の激しい“北海道の家屋あるある”だが,どうにもこうにも水道管が痛みやすい.
このブログでも水道管修理についての記事を何度か書いた.

その最後の修理からそれほど経っていないにも関わらず,またしても水道局から「漏水してませんか」との指摘.
台所の床下に潜って確認すると,案の定,シューシューと水漏れ.
それほど激しくないものの,“また同じ場所”であることに愕然.

さすがに前回の修理業者にクレームいれたり,再修理を依頼する気力はない.
「やっぱ,マグネットカードを配りまくる全国チェーンはあかんわ」と判断.
今度の修理は地元の業者に頼むことにした.

ただし,この時期の旭川は凍結事案があちこちで大量発生しているので,修理予約がなかなか取れない.
こればかりは仕方がない.待ちます.

【ボイラー】

水道管からの漏水と関連があると思われるのだが,「湯温センサーが働きボイラーが水を沸かす」頻度がやたらに増えた.
結果,灯油の消費量がシャレにならなくなり,先月分の請求金額はまさかの¥40,000越え!

漏水との関連は仮説なので,ひょっとしたらボイラーそのものが寿命かもしれん.
最終的な判断は水道管の修理が終わってからだが,ボイラー本体も決して安いものではない.安いものでも¥100,000以上する.ぐぬぬ.

【地デジアンテナ】

強風のせいか雪のせいかはわからんが,屋根に設置してあるアンテナが横に倒れている.もしかしたら基部が経年劣化で折れた?
受信状態に問題はないが,このまま屋根から落ちてきたらキケン.
修理は自分でできないか?...やめておこう.
この時期,屋根からの転落死亡事故は決してめずらしくないニュース.

【電球切れ】

まず,台所の白熱灯がヤバイ.
基部が取れそうになっており,いつ落ちてきても不思議ではない状況.

おまけに,1階と2階の隙間に水が溜まっているのか,はたまた夜間に凍結した氷が融けるのか,雨漏りまで発生.

うぎゃぁ.

玄関の電球もスイッチが入ったり切れたりと挙動不審.
こうして室内あちこちの電灯が不調.
少し調べてみると,世の中,LEDどころか人感センサーが当たり前になりつつあるのか.

知らなかった.高価だが便利.

【除雪が来ない】

これは自宅とは直接関係ないが,家の前の道路,なぜか今年は全然除排雪してくれない.
長年住んでいるので,このくらい降れば除雪に来るはずと予測.で,だいたいその通りだったのだが,今年はあかん.

結果,本日も家から幹線道路に出るまでの道がボッコボコ.
それだけならまだ良いが,実際に車高の低いクルマがスタックしている.

Kazchariはファットバイクで通勤.
それでもあまりにわだちが深く,ドロッパーを下げるか,押し歩くかしないとまともに走れない.

一体全体どうなっとるのだ?

市役所に勤める“中の人”によると,今年は除排雪予算がかなり削られているらしい.
で,その金がどこに回っているのかというと...インバウンド事業関連だそうな.ムカッ(※真偽不明の噂です)

つーことで,今年の冬は例年以上に大変.

太古から続く終わりのない戦いとして「一戸建てか借家か」論争がある.
Kazchariは十数年前に「中古住宅をできるだけ短いローンで買う」という決断をした.
ゆえに今では「老後も安心,負債なしの持ち家ライフ」を送れているが,代わりに「移住の自由」を失った.

ただ,こうしたトラブルが続くとココロが揺らぐ.
気軽に引っ越すわけにはいかんけど.

一方で,人で不足を反映した,この手の広告をよく見かける.

島職

ジャマイカから帰国後,次の働き場所を決める際,北海道か島(沖縄)かで少しだけ悩んだ.
結局,ツテのあった旭川にしたが,その選択に間違いはなかったと思う.

ただ残り10年ほど働き,一線を退いた後は,また違う土地で暮らしてみたいと思う気持ちもある.
幸い,Kazchariの本職(国家資格職)で検索をかけると,65歳以降でも働ける場所はけっこう見つかる.

もちろん,”島”も含む.

まぁ,実際にネットに転がる移住日記など読むと,離島暮らしは北海道と比べ物にならんぐらい大変らしいが.

いずれにせよ,もう少し,あるいは最後まで“ここで”生活します.
ちびちびと我が家を直していきますか.

ホーム・スイート・ホーム

第3回びえいスノーサイクルフェスティバル

2024/1/21 Sun

全てが凍る世界でヘンタイたちが走る

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晴れ時々曇り.温度:-19 ℃,湿度:99%,体感温度:-23 ℃,風速:5.0 km/時,風向:SE

さぁ.いよいよ第3回びえいスノーサイクルフェスティバル当日である.

Kazchariは第1回より連続参加中.

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

さてこの日.
観測地点により若干差はあれど,どこもかしこもマイナス20℃を軽く下回った今朝の美瑛.
もちろん今季最低気温である.

会場はいつもの美瑛スポーツセンター.
自宅からの距離はそれほどないが,前日は早めに寝た.

ちなみに前日のディナーはイオンの「王将」
炭水化物,脂質,たんぱく質たっぷりの「天津飯定食」だ.
カーボローディングどころか胃がもたれたぞ.

で,日曜は朝5時起床.
寝ているヨメさんには悪いが,がちゃがちゃと騒がしく,いつもの朝食を作る.

そして,レース前と言えばこいつ.

水で割って会場に着くまでの間,車内でチビチビやる.

凍てつく早朝の道路を美瑛へ.

7時には会場in.
まだ関係者の車両しか停まっていない.

ハスラーからファットを降ろす.

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これは...マジで地獄の寒さ.
素手で金属を触るのがキケンなレベル.
道民歴20年近いKazchariもめったに体験したことがない.

外,もしくは暖房なしの車内にいてはタヒんでしまうので,受付の体育館に避難.
開始時間の7時半まで間があったが,早めに受付を済ませ,ゼッケンやらビブスを受け取る.今年のゼッケンはなぜか巨大.
補給食(?)としてパン,いちご大福,水も供給.

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運営スタッフで参加のヤマタケさんO西さんを発見.
いやいやこれだけ寒いと,選手よりも動かないスタッフの方が辛いのでは...と思っていた時期がKazchariにもありました.

えー,この気温では動こうか動かまいが関係ありまへん.
屋外の長時間滞在はマジであかん日です.

とは言え,晴天は晴天.
寒さでレースが中止されるわけもなく,show must go on

試走の許可が出たので軽く走ってみる.
ダウンジャケットおよび防寒テムレス着用である.

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昨年度とはコースレイアウトが少し変更された.
凹凸が少し減った印象.

森の中のテクニカルコースは健在.
この気温およびレース前の荒れていない状態だと走りやすく感じたが,昨年のレース後半の地獄が容易に想像でき...まさにその通りになった.

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そして試走段階でも冷気が襲い掛かる.
防寒テムレスをもってしても,指先のしびれは回避できず.
またバラクラバのマスクで口元を覆うと,自分の息がサングラスにかかりレンズが即凍結.
視界が真っ白になる.
で,途中でサングラスを外すと,まつげが凍る.ヤバイ.
マジでこれ,ギアッチョのスタンド攻撃やん.

特に辛かったのは鼻の頭.

痛い.

一周走ってO西さんのところに行くと,「Kazcahriさん,鼻の頭真っ白でヤバイですよ.それ凍傷になってますよ」との指摘.
冬山専門家の指摘だけに事態は深刻である.
いわゆるⅠ度凍傷状態だろう.
登山家の黒くボコボコになった鼻の絵面が頭に浮かぶ.

あわててハスラーに戻り,去年の反省からサーモボトルに入れたコーヒーを飲み,暖かいはずの飲み口付近を鼻にあてる.

だが,刻すでにお寿司

サーモボトルの保温性能の限界をとっくに越えていたのか,ただのアイスコーヒーと化していた.

反省 ⇒ 来年はカイロをはじめとする暖房グッズをかならず持参すること.

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参加者もぞくぞくと集合.
リュックに緊急時に使いそうなモノを詰めてスタート位置へ.

ソロではないエンジョイチームの面々はテントやイスなどを準備.
暖かそうなナニカをすすって談笑しておられる.
う,うらやましくなんかないんだからね!

その後,本番と同じウェアで試走したり,寒さ防止でぴょんぴょんはねたり,知人と話しているうちにいよいよスタートラインへ.

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ソロ選手は30秒先行してスタート.
さぁ,地獄を楽しみな.

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...えー,特にカメラ類は装備していないのでレース中の様子は公式発表のものを待つつもり.
結論から言うと,常勝のFさん,Nさんがスタートダッシュを決め,あっという間に先行.すぐに後方から追い上げてきたTさんに抜かれ,ほぼそのままのポジションで2時間走り続けました.

何週目だったかの森セクションでわだちにタイヤを取られ派手に落車.
その際,この寒さでガチガチだったフロントフェンダーが割れて吹っ飛ぶというアクシデントあり.ぐわー,これで2回目.

よく考えればフェンダーなんぞ,冬(雪道)の間は不要の代物.
3月あたりの雪解け路面が出てきたらまた買いなおしますか...シクシクシク36.

で,予想通りレースが後半になるにつれ路面状態が悪化していく.
正しいっつーか,走りやすいラインは人が殺到するので,誰かが転ぶとそれにつられてストップ.
それを避けようとラインを変えたら変えたで,別のわだちトラップが...と正に阿鼻叫喚の地獄絵図
体力低下と相まって,暴れるチャリの抑えが効かず蛇行状態に.

ファットだとまだマシ.
こんなコンディションの中,小径車やらピストバイクも走る.
ますますヘンタイ祭りの様相を呈してきた.

そんな中,トップの3人はケツを振りながらも,わだちを気にせず,最適・最短ルートでガシガシ進んでいく.
うん.やっぱ人外だ.

で,2時間経過のタイムアップまで約2分を残して最終周回へ突入.
よし,これで1周稼げた.
ただし,ここで油断すると同周回の人に抜かれて順位を下げてしまう可能性もあるので,手,いや脚を抜かない.
そう,終盤は緑ゼッケン(ソロ)の人と抜きつ抜かれつの“デッドヒートのI love you”状態だったのだ.

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結果は先ほど述べた通り,39周という異次元の同周回の中で争っていた1,2,3位の方がたに,圧倒的差をつけられての4位(34周)でした.ぐぬぬぬ.

年初の目標「何かの大会で表彰台にのる」⇒ 初戦敗退

まるで2023年ツール・ド・フランスの第16ステージ(個人TT)にて,ヴィンゲゴーとポガチャルの走りを見たワウトの「自分が人間の中で一番速かった」という迷言を想起させるレースでした.

“I’m dead.” ”We survived.” ツール・ド・フランス2023を振り返る

久々のガチレース.
やっぱりこの強度はキツイ.

寒さ?

気温がやや上がってきたためか,途中から気にならなくなってきた.
サングラスも曇らなかったし.
ただし,走行中は鼻水が20cmぐらい垂れ下がったまま半凍結状態でぶらんぶらん.
カッコ悪いにもほどがある.

先ほど粉砕したフロントフェンダーを拾った後,ハスラーに戻り持参した菓子パンをかじろうとするが...キンキンに冷えてやがる.歯が砕けそうなのでヤメタ.

さて,レース終了後は表彰式&お楽しみの抽選会.

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協賛企業から提供していただいたグッズがもらえます.
当選ゼッケン番号は事前にPCにて抽選済みだそう.
昨年は保温ボトルをもらいました.
さて今年は...

あれ?

全然名前が呼ばれない.
実は「101」は当たりにくいのか?

結局,抽選分は何ももらえず勝負は後半のじゃけん大会へ.
最後の最後にようやくツキが回ってきたのか,ステキな帽子をいただきました.

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つーことで極寒の中,文字通り鼻がもげそうな地獄レースでしたが,達成感・充実感は半端なし.
“普通のホモサピエンス”としてはまずまずの成績だったし,体力は維持できていたということで...(一応)ベネ.

出場者&運営のみなさま,お疲れ様でした.
来年も出ます.

ゴール後に「旭ヶ丘ヒルクライムアタック」の中の人,Rくんと白金温泉「パークヒルズホテル」に向かい“サ活”することに.

まずはセイコマで昼食.
イベントライド後の定番「ホタテカレー」(¥580)を購入(そうなのか?).

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ホタテ線維が歯につまる.

で,お楽しみのサウナ.
これだけの疲労,高温サウナ,極低温水風呂,雪の中の外気浴,そして天然温泉でととのわないわけがなく,実に気持ちの良い“サ活”だった.
そうそう,ここのサウナ室にはテレビがないのもグッド.

ただし,天然温泉だけに床がヌルヌル.
見事に滑って後方に転倒.情けない.
レース後で足がガクブルだったせいかもしれんが.

で,16時過ぎまで滞在し,素直に帰宅.

さすがに疲れた激闘ライド.
森の中での複数回の落車か,温泉での転倒のせいか全身あちこちが痛い.

で,21時には就寝.
鼻の頭がもげないように願いながら,深い眠りにつきましたとさ.したっけ.

読書習慣を取り戻せ!~叙述ミステリー

2024/1/16 Tue

感受性の衰え?

「趣味は何?」と聞かれたら,もちろん「自転車」と答える.

少し前なら「オートバイ」「ダイビング」,そして「読書」だった.

大学生の頃に,

「あのな,どうせ本読むんやったら,何十年,何百年間も人の評価に耐えてきた古典文学を読むべき!」

と,のたまう悪友に感化されて,古今東西の名作,いわゆる純文学を読みまくった.

確かに面白かった.
学校の「文学史」で名前だけを知っていた作者と作品がコネクト.

遠い時代,遠い場所の感性も価値観もまるで異なる人々の人生模様に,どうしてここまで心が揺さぶられるのか...結局ヒトの根底に流れるモノはみな同じということか.

なかでもその後の人生に多大な影響を与えてくれたのが「ヘルマン・ヘッセ」である.
ホンマ,彼には感謝してもしきれない.
まっ,夢見がちで神経質っぽいおっさんなので,隣にいたら嫌やけど.

圧倒的大傑作は『知と愛』

両極端に答えはない.
人生は白か黒かではないのだ.

で,純文学の有名どころを一通り読んだ後はエンタメ作品に回帰.

世は何度目かのミステリーブーム.
宮部みゆき綾辻行人が人気だった.

午後11時「寝る前に少しだけ読もう」っと,ページをめくった『火車』
読了時,気が付けば朝を迎えていたのが,人生で最も強烈な読書体験だった.

綾辻行人を筆頭とした「新本格」と呼ばれる小説群は,コナン・ドイルやアガサ・クリスティー,横溝正史などのトリックをアップデート.
「読者に挑戦!」なスタイルがKazchariを魅了した.
代表作はやはり『十角館』かな.

とりわけ「叙述トリック」系は,作者と読者の知恵比べが楽しい.
いかに思い込みを廃し,描写の不自然さに気付き,過去の名作からプロットに仕掛けはないのかなどなど,思考しながら読み進める.

時間を忘れて物語世界にのめりこむとは,正にこのこと.

『葉桜の季節に君を想うということ』『ロートレック荘事件』『アヒルと鴨のコインロッカー』『ある閉ざされた雪の山荘で』etc..は特に印象に残っている.

とまぁ,しばらくは充実した読書ライフを送っていたのだが,それを邪魔するものが現れた.

そう,インターネットである.

デスクトップパソコンが中心の頃はまだ良かった.
やがてグラフィックや通信性能が著しく進化し,スマホやタブレットが登場.
映画にしろ,ドラマにしろ,視聴が手軽過ぎる.
結果,エンタメの享受が読書ではなく動画に置き換わってしまった.

受け身で,延々と好きな“刺激”を浴び続ける日々はまるで麻薬.
残念ながら圧倒的に心地よい.

読書の楽しみを忘れてはいかんと「Kindle Paperwhite」も購入し,小説も数冊ダウンロードしたが,紙の読書とはやはり何かが違う.

(コミックを除き)電子書籍による読書習慣は持続せず,気が付けば,絶望的なほど年間読書量が減ってしまった.

だがすべては言い訳.
たかだか道具・手段の一つに過ぎないインターネットではなく,読書習慣がなくなってしまったのは,年を重ね衰えてきたKazchari側に問題があるかもしれん.

老後は読書できない⁉︎老化で本が読めなくなった原因3つと対策2つ

うーん.これは違う気がする.
単純に視力や,実践できるかどうかといった功利的な問題ではないはず.
特に娯楽小説は当てはまらない.

やはり感受性が鈍感してしまったのだろうか.
活字情報のみから,イメージを広げるといった作業が困難になりつつあるのか.

また,空想の世界にのめりこみたい.
コミックや映像と違って,そのイメージは圧倒的に自由!

つーことで,2024年の目標としてチャリ関連だけでなく「読書の愉しみを取り戻せ」も掲げる.

リハビリとして,大好きな叙述トリック小説として有名だが,未読だった2作を連続して読んだ.

うーん.すっきりしない.

正直言うと,両作とも最後まで”トリック”には気付けなかったので,作者との知恵比べには負けたことになるが,真相を知った上でのカタルシスがなぜか来なかった.

まるで,ととのわなかったサウナのごとし.

よく練られたプロットで共に傑作なのは確かなのだが,なぜか乗れなかった.
ネタバレはできないが,再読するとあちこちにヒントが散りばめてあるので,フェアな小説ではある.

驚くことに前者には映像作品まである.

このトリックをどうやってヴィジュアル化したのだろう?

観るつもりはないのでレビューをチェックすると,完全に開き直り,最重要トリックは先にネタバレしているらしい.
それももう別の作品では?

つーことで,読書習慣を取り戻すためのリハビリは道半ば.
とりあえず,就寝直前,ベッドの中で読み進めることにしたおかげで,タブレット使用は控えることができた.
ブルーライトは安眠の敵.

むしろ,新作よりも再読の方が良いかもしれん.
過去と今での感性の違いを確認できる.

ところで読書ってデメリットあるのか?

読書はデメリットとメリット、どっちが大きい?ガチで本を読んで気づいたこと

「1-6」に激しく同意.

あれ?
感性ではなく記憶の問題なのか?

ファットな旭岳初登りライド

2024/1/14 Sun

晴れない週末

OLYMPUS TG-5

曇り,温度:-7 ℃,湿度:76%,体感温度:-11 ℃,風速:9.5 km/時,風向:S

うーん,朝起き抜けは青空見えててんけどなぁ...
つーことで「アサヒル」もとい旭岳クライムしてきた.
今年初登りとなる.

家から自走で向かうと途中で挫折するのは目に見えているので,当然クルマデポ方式である.

9時半頃出発.結構冷えている.

私有地なのだろうか.
途中で庭(農地?)を除雪し,クローズドのサーキットにしている家を見かけた.
そこを125ccかな? オフ車が走り回っていたが,一般人にも開放してほしいなぁ...って,来週久々のレースやん!

第2回びえいスノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース~

東川を抜ける頃には日差しはなくなり,どんよりとした天候に.
雲に入っただけならよかったのだが,青空はどこにも見えない.

ダムを越え,クルマのデポポイントである湧水公園着.

OLYMPUS TG-5

天気も悪い.気温も低い.こりゃ山をやめて天人峡に変更しようかなぁ...と心が折れかけるが,いざ走り出してみると自然に左折してしまった.

OLYMPUS TG-5

つまり旭岳方向にカラダが向かってしまう.
心ではなく肉体がトレーニングを欲しているようだ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

で,登攀開始
もちろん真冬&ファットバイクなのでタイムアタックは狙えない.
のんびりと景色を楽しむとしよう(ウソ)

旭岳クライムでは,だいたい2kmごとに標識があるので,自分の調子を確認しやすい.

OLYMPUS TG-5

ガマ岩で一旦停止.

OLYMPUS TG-5

ここから500mほど平坦が続く.
ロードならフロントをアウターにして激漕ぎするところだが,今日は休息エリアとなる.

残り4km標識.
この付近から雪が降り出す.
それほど激しくはないが,標高とも相まって気温低下.

OLYMPUS TG-5

この付近から路面状況も悪化.
おそらく深夜か早朝にキャタピラ付きの除雪車を走らせているせいだと思うが,表面が波打っている.
ファットの極太タイヤでも「ガタガタ」と走りにくい.

年末のカミヒルはふわふわ新雪路面の空転に悩まされたが,今回は除雪後のデコボコによるハンドリングの悪さに悩まされる.

ファットな年忘れ厳冬期カミヒルライド

顔面からの放熱でサングラスが曇りだす.
外してハンドルにかける.
この現象は年末のカミヒルでも起きたなぁ.

そういえば,本州からの「年越し宗谷チャリダー」のブログを読むと,サングラスではなく,スキー用ゴーグルの利用者が多い.
曇って困るというコメントも多い.

Kazchariも一応ゴーグルを所有しているし,実際に試したことがあるが,走行中に曇ってどうしようもなかった.スプレーを使ってもあかん.

で,結局サングラス(安物,薄目レンズ)に戻した.
最適解は電熱ゴーグルなのだろうけど,むっちゃ高いしな,あれ.

SWANS (スワンズ) スノーゴーグル XEDシリーズ 日本製 スキー スノーボード 発熱レンズ バッテリー付き

ノーグラスのまま,温泉ホテル群まで到達.
さぁ,ここからゴールのロープウェイ乗り場まであと少しである.

OLYMPUS TG-5

それほど負荷をかけず無事到着.
とは言え,やはり汗だく.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

いつものようにロープウェイ乗り場と,(見えない)山頂写真を撮った後,インフォメーションセンターに移動.

汗だくのインナーウェア(ミレーのあみあみ)と,その上に着たパールイズミのセーターを脱ぎ,着替えの乾燥したインナーとセーターに着替える.
そう,冬山のダウンヒルはこの作業が重要.下手すると命にかかわる.

神の飲み物=赤コーラにてカロリーと糖分とカフェインを注入.

テーブルにて,汗(水分)でぐっちょりのアウターとネックウォーマーを展開し,できるだけ乾かす.

iPhone11 Pro

20分ほど休憩.
帰りのことを考えると,ここもチャリダーにはデス・ゾーンなので,デポ地点に早々に戻ることにする.
いやホンマ,登るために登るという行動と目的が完全に一致しているのが冬チャリやな.

インナーとセーターの上に電熱ベストを着用.
グローブも電熱に変更.
鼻の頭が寒さで痛いのでもう一枚フェイスガードを着用.
これでダウンヒルも問題なし...と思っていた時期がKazchariにもありました.

OLYMPUS TG-5

旧インフォメーションセンターは解体作業中.
その昔,散々お世話になったので寂しい.

OLYMPUS TG-5

ドロッパーを下げてダウンヒルモードへ.
この方が低重心で安定するのだ.

困ったのがサングラスの視界の悪化.

ヒルクライム時は顔面の発汗で曇り,下り時は自分の息で曇る.
ファイスガードで鼻まで覆うとそれが顕著.

レンズが曇っただけなら走り出すとクリアになるのだが,ダウンヒル時の気温低下で凍結してしまう.時々停車して,氷をこそげ落とす必要があった.

体感温度がどんどん下がる.
体感でマイナス20℃近い?(適当)

登りの汗で濡れたアウターが凍る.
特に肘から上腕にかけてパリパリである.
電熱ベストは最強にしているはずなのに寒い.

一方で電熱グローブの恩恵は感じる.
カミヒル時と違って,手がかじかむことはなかった.

やはり,冬のヒルクライムはどう考えても“降りて登る”が正解.

つーか,そろそろ冬装備を再考すべきなのかなぁ.
素材も進化してるし.
特にアウターやね.
モンベルのこいつとか...高ぇ

モンベル フレネイパーカ Men’s

ロープウェイ乗り場からデポ地点まで13km.
途中,登り同様のデコボコ路面や,路肩の雪だまりにヤバイシーンもあったが,なんとか無事下山.

OLYMPUS TG-5

デポ地点に着くやいなや,ファットをハスラーに積み込みヒーター全開.

アウターを脱いで電熱ベストを確認するとスイッチがオフになっていた.

なんてこった.パンナコッタ.

一応走り出す前に高温モードにしておいたのだが,暖まっている気がしなかった.
それを越えた寒さなのかなぁと,勝手に解釈していたが,駐車場で確認したところ,知らぬ間に電源オフになっていた.
どうやら,モバイルバッテリー側の過充電安全装置が働いてしまったらしい.

おかしい.

前シーズンは普通に使えていたのだが.
色々調べてみると,モバイルバッテリーも電熱ベストに使用できるものと使用できないものがあるらしい.

試しに家にあった,少し大きめのモバイルバッテリーを使うと普通に使用可.
電圧の関係?
それだと昨年まで使えていたことの理由にならんしな.わからん

電熱グローブも問題.
こいつは専用の小型バッテリーで稼働するのだが,今回充電100%で使用開始.低温モード&極寒ダウンヒル30分程度後の残量を確認すると残り30%! うーむ.期待しすぎてたか.

OLYMPUS TG-5

色々あって実行できなかった「シン・年越し宗谷」
つまり12/31~1/1早朝までの暖房ギアとしての運用を考えていたけど,当日全然使えない装備やったなぁ.
日帰りにして正解だったかもしれん.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

つーことで本日のライド終了.
サウナに行くことにする.
今日は「花神楽」の日.

日曜日にしてはあまり混雑しておらず,サウナ室も余裕.

問題は室内で放送していたバラエティ番組.
内容があまりにひどかった.

(Kazchari基準で)あまり売れていない芸人さんが,赤坂や渋谷など東京各地に散らばってレストランで食事.
その際,事前にスタッフが撮影可能かどうかを確認,
OKならその店で食事をして,次の店へ.
撮影を断られるまで食べ続けなければいけないというルール.

当然,1軒目,2軒目はよいが,徐々に腹が膨れてくると,撮影にOKが出ないことを望むようになる.
そして,出されたその店自慢の料理を嫌そうに食べる.

なんだこれ?

料理人や食に対するリスペクトが皆無.
食べるために吐いたというローマ帝国の貴族か?

石川の被災者がどうとかまでは言わないが,この時期によくこんな下劣な番組を流すなぁ.

やらせ(完食のふり),もしくは内容を告知し許可を得た上での放送だと信じたいが,それでも番組コンセプト自体どうかと思う.
不愉快極まりないのでサウナハットを目深にかぶり,視覚情報をシャットアウトしつつ,3セットを終える.

お楽しみの休憩室でのコミック・タイム.

先日『ゴールデンカムイ』を読み終えてしまったため,新たな楽しみを物色.

そこで目にとまったのが『満州アヘンスクワッド』

満州アヘンスクワッド(1)

10巻まで読了済み.続きの14巻までを発見.
うん,この本面白いわ.
クセのある仲間など,舞台は違えど『ゴールデンカムイ』臭がぷんぷんする.
まぁ,こちらは麻薬を扱っているので,どう考えても主人公に正義はないけどな.
他に全体を通しての謎解き要素もないという違いはある.
しかし,13巻以降のあの1930~40年代の大陸の情勢,特に魔都上海の雰囲気が大好物なひとにはたまらんでしょう.

で,サウナとコミックで3時間以上滞在後に帰宅.

少し雪かきをしてからウェアの洗濯.
家族帰宅後,今夜はホットプレートで焼きそばである.

食事中『姫様”拷問”の時間です』を視聴.

姫様”拷問”の時間です

Kazchariの記憶が確かなら,虜囚になる前の戦闘シーンはアニオリのはず.
で,捕縛された後,例の“拷問”が始まるのだが,原作読了済みのKazchariも含め,家族で大爆笑.
こうして世界に(家族)平和のためのコンテンツがまた一つ誕生したのであった.

いや,ホンマ,サウナ室で観たク〇バラエティとのギャップが凄まじい.
メシは感謝しながら食え!

北海道各市町村の人口

2024/1/10 Wed

住んでみないとわからない

iPhone11 Pro

時に2024年1月.
トイレのカレンダーを張り替えた.

例年はバイク屋さんでもらうオートバイのレースカレンダーを貼っていたが,その店があえなく閉店となり,今年は違うものに.

2024年は灯油配送店からいただいた北海道地図カレンダーとなった.
精神と時の部屋にてこいつを眺め,これまでの,そしてこれからのブルべに思いをはせるのだ...

地図そのものはごく一般的なモノ.
特徴的なのは空きスペースに道内各市町村の2022年現在の人口が表記されていること.

iPhone11 Pro

それが興味深かったので軽く紹介.
まずは「市」のトップ5から(概算).

1位:札幌市 196万人
2位:旭川市 32万人

ここで既にエグイ人口差.

3位:函館市  24万人
4位:苫小牧市 17万人
5位:帯広市  16万人

次に下位の3自治体.

33位:三笠市  7626人
34位:夕張市  6697人
35位:歌志内市 2739人

いわゆる旧炭鉱都市が並ぶ.

中でも歌志内市は“日本で一番人口が少ない市”としても有名.
1948年頃は人口が4万6000人だったため「市」としてギリギリ認定.
それが今では2700人である.市制として成り立つのか?

市町村の認定条件

この「5万人以上」基準でいくと,第16位の登別市(4.9万人)以下は全部アウト.
ただし④の「当該都道府県の条例で定める都市的施設、その他の都市的要件を備えていること。」で無理やり維持している(たぶん).

次に「町」「村」である.
トップ5は以下の通り.

1位:音更町 4.3万人
2位:七飯町 2.8万人
3位:幕別町 2.6万人
4位:中標津町 2.2万人 
5位:新ひだか町 2.1万人

えー,第103位の天塩町(2777人)で歌志内市の人口を越えてます.

個人的に面白かったのは美瑛町(9514人)より上富良野町(9990人)の人口がやや多かったこと.ちなみに美瑛町の人口密度は13.2人/㎢.上富良野は42.2人/㎢である.

そして札幌周辺には人口の多い「市」も多く,圧倒的な都市圏を形成.
道経済の一極集中というヤツやな.

人口が多いと住みやすいのだろうか?
教育と医療が充実しやすいのは確実.

結果,北海道に移住するなら「札幌周辺」もしくは「雪の降らない胆振地方の海岸沿い」とよく言われる.

ここは我が旭川も周辺自治体と合併し,巨大化すべき(本気で思っていない).
東川町,東神楽町,鷹栖町と合体.がんばって深川市も取り込みますか.
これで人口42万人だー(怒られそう)

昨今,道外からの移住者にダントツ人気なのが「東川町」である.

今朝,こんな記事を見つけた.

東京との土地価格の違いは100倍近く…北海道・東川町で感じた、広い庭のある暮らしの醍醐味

「拠点は東京」かつ「草取りは人に任す」など,ええとこどりのブルジョア生活やなとは思うけど,四季折々の自然の素晴らしさについては概ね同意.

例によってコメント欄がネガティブ.
読解力に難がある,もしくは本文を読んでいなさそうなのは論外として,何人が実際に訪問・滞在しての感想なのだろう.

なぜか旭川と一緒くたにし「あの辺は豪雪地帯なので済むのが大変.移住はありえない」と即断するものが多い.
ジモティからすると「東川」「東神楽」の除雪レベルはとんでもなく高いけどな(走ればわかる).

ところで,Kazchariは在住20年になるが,旭川って客観的に「豪雪地帯」なのか?「青森とか新潟の方がエグイのでは?」という印象.
そこでファクト・チェック.

人口10万人以上の豪雪都市ベスト5  ~上位には意外な都市もランクイン~

...すいません.
年間降雪量基準だと,立派に豪雪地帯でした.

ただし家の造りや除雪システムを含め,対策も進んでいるのであまり感じないのかも.
道外の人や昔ながらの住民にとっては,想像としても実感としても「豪雪地帯」なのだろう.

つーことで,雪に関しては(周りが思うほど)困っていないKazchari家でした.

雪かき作業も冬の筋トレ.

『サ道』に誘われて

2024/1/8 Mon

サウナはじめ

Amazon Prime Videoにて,ドラマ『サ道』の追加料金なしでの配信が始まった.
家事をしながら少しずつ鑑賞中.

サ道

初回放送は2019年.
この番組をきっかけに一大サウナブームが到来した.

雰囲気としては『孤独のグルメ』のサウナ版.
コミックが原作なのも一緒.

マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~(1)

基本的に風呂に入っているおっさんの独白で構成.
関東周辺のロケが多いが,年末のスペシャル版で旭川の「OMO7」「白銀荘」の紹介もあった.
コーネリアスの音楽と主演3人のかけあいがいいね.

Kazchariがサウナにはまりだしたのは2022年の夏.

ファットなしかおい夕食散策ライド

このブログでもたびたび書いているが,Kazchariは主にオートバイにて日本中を旅した.
『サ道』で紹介される“聖地”付近も通っている.
また,サウナ総本山フィンランドにも行ったことがある.
当時はサウナに全く興味がなかったのが心底悔やまれる.

「スタンドはいつでもどこでも存在するが、見ようとしない人が見ないだけである」(The JOJOLands)

ジョジョの奇妙な冒険 第9部 ザ・ジョジョランズ 1

つーことで連休最終日は外ライドをお休み.
風邪(鼻と咳)の状態もだいぶよくなってきたので,久々に「サ活」に行きたくなってきた(単純である).

行き先は万葉の湯 旭川高砂台

この施設,通常料金で¥1,600と,非常に高額.
普段よく行く花神楽や『SPA神楽』のほぼ倍の値段.
だが,Kazchariは某共済の加入者なので¥300で入浴可能なのだ(回数制限あり).

もちろんハスラーで出撃.
冬の旭川は普段の2車線道路が雪のせいで1車線になってしまう.
住宅街だとすれ違いすら怪しい.
ただし,今年は札幌方面の雪が多いようだ.なぜか旭川と反比例する傾向.

ガチガチに凍った路面で,冬の運転は非常に気をつかう.
事故っていないのは運が良いからに過ぎない.

14時過ぎ,無事『万葉の湯』着.

受付を済ませ館内着を渡される.
こういうのを希望者だけにすれば料金をもっと下げれるのでは?

番号指定ロッカーで脱衣.
いつも通り,かけ湯をして身体を清める.
その後,やや熱めの「二股ラジウムの湯」にしばしつかる.

さて,サウナである.

『万葉の湯』にはミストサウナがある.
通常のドライサウナとどちらに入るか悩むところ.
今回,1,2セットは通常のドライサウナ.3セット目にミスト,そして禁断の4セット目にドライサウナというやや変則的な方法にした.

帰宅後に観た『サ道』の「しきじ」回では,「フィンランド式サウナ」と「薬草サウナ」の入り方を指南していた.
ようするに(「フ」⇒「冷水」⇒「薬」⇒「冷水」⇒「休憩」)×3セットを薦めていた.
うん.次回はこの方法を取り入れてみよう.

『万葉の湯』は露天があるので外気浴が可能.
いわゆる“ととのいイス”が設置してあるのだが,そこに座るのはさすがに4分が限度.

コールマン(Coleman) チェア インフィニティチェア

残りの休憩時間は浴室内に引き継ぐ.
ここには浴室の中心にお湯の流れる大理石ベンチがあり,ここに座ると実に気持ちが良い.
うん.冬場は外よりこっちやな.

郊外の入浴施設にしてはめずらしく,西欧系の外国人がたくさんいた.
近くのスキー場からの流れだろうか?

さて,浴室を出て館内着に着替える.
『万葉の湯』と言えばコミックが充実.

自販機でコーラを買って,イスに陣取る.
まずは『キングダム』70巻.

キングダム 70

今巻は韓非子の話.
相変わらずののんびりペース.
同じ大河系の『FSS』と違って,連続で描き続けているのはスゴイ.

そして,ついに『ゴールデンカムイ』の29~31,つまり最終巻まで(ようやく)読了.

ゴールデンカムイ 31

実に面白かった.
これまでになかった北海道とアイヌ文化(おもにグルメ)をモチーフにした壮大なドラマがついに完結.

以下,少々ネタバレ.

クライマックスに向けて下品さと変態さは影を潜め,生き残った全キャラが入り混じる五稜郭での総力戦へ.
主要キャラが次々に死んでいく.
なかでも土方と牛山の死にざまが印象に残る.

これまでもハリウッド映画をリスペクトした展開が多かった本作だが,最後をかざる杉元と鶴見の一騎打ちは迫力満点.
このシーンの実写化には文字通り潤沢な予算と肉体派俳優が必要.

おや?
そう言えば実写版がもうじき公開やったなぁ.
最終回まで完走できるか?

不死身の杉元は最後まで撃たれても刺されても全然平気.
ちゃっかり生き残って,約束通り,東京に住む親友のヨメさんに再会し,約束を果たす.

そやな.このシーンがなかったら物語として成立しない.
杉元が死ぬバッドエンディングは元々なしか.

最後のシライシ国のコインにビルマ語っぽい文字が刻まれていたが,どこに独立国(島)を作ったのだろう? アンダマン諸島?

最終巻まで読み終えたので,やっとこの手のインタビューも読める.

『ゴールデンカムイ』最終巻ラストの真相…野田サトル1万字インタビュー#1

16時半になり,外の風景も暗くなった.
大作を読み終えて,ココロはすっかり北海道...って,住んどるがな.

さぁ,家に帰ろう.
こんなのんびりした1日も悪くない.

ファットな冬の忠別湖ライド

2024/1/7 Sun

晴れない

OLYMPUS TG-5

曇り.温度:-4 ℃,湿度:82%,体感温度:-7 ℃,風速:6.9km/時,風向:SSE

連休2日目.
新年の仕事は既に始まっているが,2日しか出勤していないので,正月からずっと休んでいる気がする.

そろそろ毎年恒例の旭岳クライムに行きたいところではあるが,いかんせん天気がよろしくない.
吹雪くと辛いだけ.

ファットなホームマウンテン旭岳クライムライド

もう少し待ちますか.
で,代わりに手前の忠別ダムまで行くことに.

家から自走すると途中で挫折しそうなので,大雪湧水公園までクルマで向かう.
まっ,いつもの方法ですな.

OLYMPUS TG-5

出発時は晴れ間も少しあったがデポ地点では雪がちらほらと.
うん.今日も青空は望めんな.

ブレーキ鳴りがひどいので最近買ったこいつを塗布.

なかなか効果的.

少し進んでダムへの分岐点へ.

OLYMPUS TG-5

交通量多め.
旭岳に向かうのだろう.
ちなみにチャリの姿はない.

OLYMPUS TG-5

この道は走りやすい.
東川でサイクルイベントがある時によく使用される.
「カミヒル」に対抗して「アサヒル」とかやらんかね.
家から近い分,冬も夏も,むしろこちらが(勝手に)ホームマウンテン.

OLYMPUS TG-5

ビアンキカラーの橋を越えるとヒルクライムスタート.
ファットでも6~7%の坂で,Ave.13km/h~出るよなぁ.
以下に先日の宗谷岬ライドが過酷だったのかを実感.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

とかなんとか考えつつ登っていると,ダム管理所着.
キレイに除雪が入っていて,チャリの走行もスムーズ.
年によっては片側に寄せて車線が限られている場合もある.

OLYMPUS TG-5

山が全然見えない.
小雪がちらついてモノクロな世界.
人もいないので静寂な世界.

OLYMPUS TG-5

湖面は全面凍結?
ワカサギ釣り(いるのか?)などは誰もやってないので湖上走行は無理?

そういえば恒例の糠平湖氷上サイクリングの受付も開始されたようだ.

ファットな糠平湖上ライド(地獄篇)

ファットな糠平湖上ライド(天国篇)

今年も行く予定.
中の人の情報によると,早速無許可進入のアホがいたらしい.
ガイドさんが声をかけると慌てて逃げたらしい.
その日に何台走るのかは完全に把握されているので,無断走行は確実にばれる.
こんな輩のおかげで進入禁止措置が取られたらかなわん.

昨年は2月と3月に行ったけど,1月中だとまた違う雪質や景色になるのだろうか? ただし,楽しいかどうかがは天気に左右される.

OLYMPUS TG-5

ダムを渡って対岸へ.
かついでも通れないかと期待したが,当然のごとく通行止め.
まだ雪は少な目.

OLYMPUS TG-5

看板だけで,湖面もその向こうの山々も真っ白で何も見えない.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

雪がひどくなってきたのでダム管理事務所に退避.
ここにはしっかりとcoke-on対応の自販機がセットされているので休憩とする.

OLYMPUS TG-5

暖かいカフェオレを飲みながら,外の景色を眺めながらまったりと.
うん.高級カフェには負けん.
ライド中は甘いモノが美味い.

OLYMPUS TG-5

長時間休憩すると汗冷えでライドが辛い.
雪は降り続く.
余裕があれば「大雪旭川源水公園」経由で忠別湖一周ライドを考えていたが,ココロ折れた.
走行距離は全然やけど,今日は帰りますか.

OLYMPUS TG-5

耐えてダウンヒル.
時折縦溝が現れるので転倒注意.
最近のクルマは静かなので,気が付けばすぐ横を走ってたりする.
公道走行にバックミラー必須.なぜ付けない人多いのだろう?

OLYMPUS TG-5

水墨画な世界.
北海道の景色は冬も美しい.

OLYMPUS TG-5

旭岳からのフルダウンヒルではなかったものの,十分冷えました.

となれば「サ活」の二文字が頭に浮かぶが,風邪が完治していないためパス(チャリ乗るな).
腹も減ったし,庶民の味方「かつや」へ向かおう(今年2回目).

OLYMPUS TG-5

湧水公園のトイレで見つけたポスター.
おお,去年久々にやってたんやのSEA TO SUMMIT

忠別ダムをカヤックでスタート,チャリで旭岳のロープウェイ乗り場までヒルクライム,ロープウェイ終点から山頂までハイキングと,なかなかなアドヴェンチャーなイベント.トライアスロンの亜種?
サイトにリザルトが載っていたので「シングル部門」を見ると32名参加でDNF1名か.思ったより参加人数多いな.
知っている名前は...ない.チャリ(だけ)関連とはまた客層が異なるようだ.

こんな大会があるくらいなら「アサヒル」も行けそうやけどな.

iPhone11 Pro

さて,予定通り「かつや」で昼食後帰宅.
午前中の雪をかく.
以前から気になっていた,除雪車が残していった自宅前の雪山.
けっこうな量だが,ライドが中途半端でトレーニング不足を感じていたので,その雪山を自宅の庭に移動することにした.
思っていた以上にカチカチで崩して移動するのに苦労したが,2時間ほどかけて完遂.
うむ.満足した.筋肉も喜んでいる.

夜,本日より開始の2024年大河ドラマ『光る君へ』を観る.

資料が少なく,バックグラウンド不明の主人公なので,脚本家がやりたいホーダイ.
超やべー悪役を配置し,某アニメのように第一話の終盤に衝撃的なシーンを入れるというクリフハンガー.

面白いかと言われると...とりあえず各演者が誰の役なのか字幕入れてください.みんな「藤原」なので,誰が誰やら覚えるのが大変.

そして,どうしても気になるのが画面のキレイさ.
主人公一家は顔も服もキレイなので落ちぶれた下級貴族に見えないし,京の町中も嘘くさい.
その点,世間的に評判の悪かった『平清盛』の描写はリアルやったなぁ.

さぁ,三連休も残すところ後1日.
何して過ごそうか.

ファットな1日遅れの年越し宗谷ライド(その2)

2024/1/2 Tue

デスライドふたたび

OLYMPUS TG-5

風.温度:3 ℃,湿度:72%,体感温度:-3 ℃,風速:38.5 km/時,風向:WSW

朝5時,自然に目が覚める.
昨夜は名物「夜鳴きそば」をパスして9時に就寝.
都合8時間は寝た.

体調もまずまず.
咳が少し出る程度.

せっかくの天然温泉付きの宿である.
朝風呂にGo!

念のため,本日もサウナはパス.残念.
露天風呂に通ずるドアを開けると...いきなりの強風!
ゴーゴーとうなり音すら聞こえる.
昨夜はほぼ無風だったのに...

頭の中に「DNS」の文字がちらつく.
たかが遊びなのだ.行こうが行くまいが誰に迷惑をかけるわけでもなし...
もしくはハスラーで岬まで行き,ファットを降ろして碑の前でアリバイ写真を撮る...これはむなしすぎる.

部屋に戻り天気予報をチェック.
Yahoo先生の予報はこんな感じ.

風向き的に“行きはよいよい帰りは恐い”状態.
どうすっかなぁ...

とりあえず,“爆盛り海鮮丼”で有名な朝食バイキングに行き,ココロを落ち着かせますか.

iPhone11 Pro

デデンッ!
慌てて盛り付けたため,見た目はアレだが,味がよければ全ておK.
他のメニューを含め,この丼で3倍は食う.
朝食代¥2,300の元を取ることと,本日のライドのエネルギー分をチャージ!って,結局行くの? バカなの?

iPhone11 Pro

そう,飯を食っている間,窓の外を見ると木々の揺れが激しい中,おもむろに発進するオートバイの姿を見る.
そう,ああいう変...いや猛者を見習わなければ!(そうか?)

決意すれば話は早い.
部屋に戻り,テキパキとパッキング.
7時半にはチェックアウト(12時までのレイトステイだったのでもったいなかったが).

道の駅の駐車場までハスラーを移動.
ファットバイクを降ろしてそそくさとセッティング.
こういうのは勢いが大事.

OLYMPUS TG-5

8時少し前,準備は整った.
さぁ,行きますか.
片道約32kmの行程である.
できれば午前中で戻るつもり.

ウェアなどの装備はいつもの冬ライドと同じだが,念のためリアバッグを装着.
中には電熱ベストと電熱グローブ,およびダウンベストを収納.
いざという時に備える.

だがしかし,走り出してすぐに気づいた.

「今日,暑くね?」

そう,実際,駅前の電光掲示板は「プラス3.8℃」を表示していた.

OLYMPUS TG-5

風が強いのは確かなので,上記の防寒セットはそのまま持っていくけどな.

しばらく稚内の市街地を走る.
交通量少なく順調.
片側2車線道路が続くので道幅も広い.

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40号と宗谷岬に向かう238号の分岐.
さぁ,いよいよここからが正念場.
ここから先,風をさえぎる物がほとんど存在しないエリアが続く.

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それにしても交通量が少ない.
三が日の早朝ってこんなもの?
もしかしたら,旅装備のバイクやチャリも走っているかと思いきや,誰にも出会わなかった.

予想通り,ここから宗谷岬まではパーペキに追い風基調.
トップギアで回し切ってしまう.
凧状態で回さなくても後ろから押されて勝手に進む.

面白いのは後輪が巻き上げた雪が,風で押し戻されて背中やら足元にバシバシ当たること.
どんだけ風強いねん.

...と余裕かましながらも,復路の地獄が頭の中をよぎる.
今は推進力となっているこの風だが,当然帰りは逆風オールバックである.
考えたくねぇ...

港などの入り組んだ場所で一瞬風向きが変わる.
油断していると,そのまま横に持っていかれる.
危ない危ない.

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やがて右手に「セイコーマートかみいそ店」が見えてきた.
日本最北のセイコマである.

ここはAJ-H伝統の「宗谷岬600km」のコース上にあるが,営業時間は23時まで.
行きか帰りに,ここで補給できるかどうかがモチベーションの維持に大きくかかわってくるのだ.
何かと思入れのあるセイコマだが,本日から営業開始のようだ.
こりゃ帰りに寄るべし.

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この後も快走は続き,ようやく約束の地(いくつあるんだ?),宗谷岬着である.

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少々わかりにくいが,宴の終わった1月2日の昼前,駐車場に旅人の姿は皆無だった.
駐車中のクルマもない.
テント群も全て撤収済み.

トイレ前にカバーをかけたハンターカブ一台だけが残されていた.

ここで誰もがするのが碑の前での記念撮影.
しかし,撮影を頼める人が誰もいない.

足つきの自撮り棒を持参し忘れたが,あったとしても,この強風下では立たせることは不可能だろう.
実際,ファット自体も横風で倒れるし,風の方向に合わせてもズルズル動いてしまうというとんでもないシチュエーション.

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片手でファットを押さえながらの手伸ばし自撮りだけがかろうじて可能だった.

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トイレに移動.

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有名な青い壁のおみやげ屋さん前に避難.
なぜか電光掲示板の日付は「1月1日」のまま.なぜ?

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そう,ここはエベレストの山頂と同じ.
本来なら人間が長時間とどまることが許されないデス・ゾーン...的な雰囲気が漂う.

滞在時間は10分にも満たなかったように思う.
そろそろ帰ろうかという時,駐車場に入ってきたクルマからカップルが降りてきて,碑の前で記念撮影.
「これは撮影を頼むチャンス!」とKazchariも碑に向かうが,相変わらずの強風.
先ほどのカップルも碑にしがみつき,髪を押さえつつ必死の撮影.
ようするに頼めるような状況ではなかった.

仕方がない.
生きるためにさっさと下山するに限る.

道路を渡り,快調に走ってきた道にファットのハンドルを向ける.
いきなり,グニッとステアリングが押されて曲がる.
そう,えげつない向かい風のせいだ.

OLYMPUS TG-5
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これはまずい.
マンガ的表現だと,こめかみにツーッと冷や汗が流れるシーン.
もちろん,この風と気温でそんなモノは流れない.

意を決してペダルを踏む.
なんだこの抵抗は!

ギアを落としても全く進まない.
サイコンの速度表示は「~10km/h」

ここからスタート地点の道の駅「わっかない」までは約30km.
単純計算で3時間!? この出力で?
一瞬,頭が真っ白になる.
頭の中では現状を回避できないものかと,計算が始まる.

【バスを使う】
あかん.輪行袋持ってへんわ.
その前に,ファットバイクが入るサイズの袋ってあるんか?

【ヒッチハイク】
漁村が点在するので,軽トラが結構走っている.
あの荷台ならファットも問題ない.
ハイエースなら余裕?
あかん.スパイクタイヤや.傷がつく.

【向かい風を避けて猿払周りで戻る】
これはないわー.プラス何km?

もちろん全て妄想.
ひたすら足を回し続けるしかない.

アベレージと心拍数は,ヒルクライム時に酷似.
そうか30km続く登りと思ったらええねん.
トレーニング&トレーニング.

時々,風が止む.
その瞬間を逃さずスピードアップ.
わずかな時間だけ,時速15km/hで距離を稼ぐ.
そしてまた向かい風が吹く.

救いなのは往路で通ったばかりなので見覚えがあるということ.

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ここで思い出されるのが,マラソンランナー君原健二さんの名言.

「私は苦しくなると、よくやめたくなるんです。そんなとき、あの街角まで、あの電柱まで、あと100メートルだけ走ろう、そう自分に言い聞かせながら走るんです」

もしくは,ジョジョ第5部の名言.

「大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。」

さらには,セブン25話の,

「基地はもうすぐだ。基地へ帰れば、温かいコーヒーと、スチームが俺を待ってるぞ!」

が思い浮かぶ.

Kazchariは昔からヤバイ状況になると,これまで見聞きした古今東西の様々な名言を思い出して,現状を「覚悟」しようとするクセがあるのだ(ただの現実逃避)

と言っても,今やっていることはただの遊び.
雪山で遭難したわけではない.
苦労を楽しんでいるレベルに過ぎないけどな.

とかなんとか夢想しているうちに,開いててよかった「セイコマかみいそ店」着.
幸い気温だけは高め.
暖かいモノを求めることなく,バナナ,エナジージェル,そして,ここでも神の飲み物である赤コーラを購入.

iPhone11 Pro

残り20kmである.
思考と足の運動を切り離す「ゾンビ走法」にて,稚内市街に帰還.
ここまで来れば一安心.
余裕が出てきたので,稚内名物の1つである“彼”と記念撮影.

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この時期,彼に会えたのはたまたまだったようだ.

そして,ついに駅前の駐車場に到着ぅ.
なかなかの激闘でした.

OLYMPUS TG-5

公式な「年越し宗谷」には参加できなかったもののなかなかの達成感.
うん.こんなんでいいんだよ(よくわからん).
さて,ファットをハスラーに乗せて向かうは約束の地(いくつあるんだ?)ヤムワッカナイ温泉.
これまた10月以来の訪問である.

勝手知ったるシステムで,ロッカーキーを受け取り,汗にまみれたウェアを脱ぐ.
後は旭川に帰るだけなので,禁を破ってサウナへ.
いつも通り10分間蒸された後,水風呂,そして(外はさすがに寒すぎるので)浴室内浴へ.
おかしい.
心拍が全然下がらん ⇒ “ととのい”どころではない.
特に根拠はないのだが,やっぱ,本調子ではないな,と1セットで終了することにした.
時間もあまりないしな.

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時刻は13時半.
ここで昼飯を済ませるつもりが,さすが三が日.
麺類,定食などめぼしいメニューは全て売り切れ(カレーぐらいしかない).

幸い,朝食で大量摂取したカロリーがまだ枯渇していない.
このまま帰るとしますか.

14時過ぎ,旭川へ向け出発.

帰り道,美深付近から吹雪に遭遇.
既に日は落ちて暗い.
そんな中,路肩で雪にまみれながら地図を眺めるチャリダーをパス.
すごいわ.
そやけど,こんな視界不良の中,走るのは無謀.

その後,道の駅「びふか」にピットイン.
ここにも雪に覆われたカブが停まっていた.
ライダーはトイレ内で休憩中.
声をかける.
もちろん「年越し宗谷」帰りだった.
名寄まで行ければ...という彼にこの吹雪の中の走行はキケンと進言.

そこへ,先ほどのチャリダーもやってきた.
「美深市内の公園の東屋でテントを張るつもり」と,とんでもないことを言う.

いいねぇ,これが若さか.
死なない程度に冬の北海道を体験してくれ.
悔しいので,決して「うらやましい」とは言わんぞ!

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旭川市内の「かつや」にて夕食.

iPhone11 Pro

やはり圧倒的なコスパ.
今年もお世話になります.

帰宅すると,大阪に帰省中のヨメさんからまたしてもLINE通話が.

「あー,明日やけどなぁ.飛行機が飛ぶかどうかわからんから,帰られへんかもしれんわ」

えっ,なんで? ストライキ?

「なんで知らんの? ホンマに日本におるんか? テレビつけてみぃ!」

というデジャブな会話.
パチッとテレビをつける.そこには羽田空港の惨状が映し出されていた.

とんでもないスタートだ,2024年の日本.