夏はチャリイベントが目白押し!

2023/7/14 Fri

今年の夏もチャリ活が忙しい

チャリを趣味にして以来,週末が待ち遠しくて仕方がない.
逆に荒天だとこの世の終わりぐらい落ち込んでしまう.
ジャンキーか.

さて,いよいよ本格的な夏がやってきた北海道.
その週末に有給をちょい足しして,遠征に出かけませう.

残念ながら,のっぴきならない事情により,明日からの3連休はライドできなくなってしまったが,その翌週からはイベント目白押し.

昨日のうちに,エントリーや参加連絡を済ませた.

まずはBRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)

本日,公式より出走ガイド,キューシート,受付確認が発表された.
参加者はなんと50名.
昨年より多いのでは?

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

もちろん出走ガイドも読み込む.
昨年も苦労というか,迷ってしまったのが道の駅「おとふけ」への出入り.
北方面からの帰り(PC1)時は要注意.

昨年との最大の違いは出発時間.
初の3時スタートである.
現状,かねてからの計画通り,近くの温泉施設にて昼寝して体力温存するつもり.

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

もしくは,夕方には温泉を出て,道の駅で寝る?
どっちが寝やすいのだろうか?

昨年もこの時期に道の駅「しかおい」で車中泊したが,暑くて眠れなかったという苦い経験が...

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

いや,暑さだけではなかったな.
ハスラーの車中泊用シートアレンジも大失敗.
助手席と後席の間の段差がひどかった.

今回はネット情報を駆使.
本気で車中泊の快適化に取り組む.

まず導入したのがこれ.

『くねくねファン&使い方無限大』 小型扇風機 充電式 5200mAh

こいつが不要なぐらい涼しいと良いのだが.

シートも助手席のバックレストを後ろに倒す方法にし,さらにこいつを購入.

この上にエアマットで完璧...のはず.

WAQ キャンプマット 車中泊マット 厚手 8cm

チャリはやはり最強ブルベマシン,DOMANEを選択(※個人の意見です).

問題はサドル.
昨年までは,300km以上のブルベでは革サドルを使っていた.
もちろんケツ痛対策である.

Selle Anatomica セラアナトミカ WaterShed X1 Black ブラックリベット 防水 革サドル

先月の『きのこの山300』は山岳キツ目だったこともあり,通常サドル(Specialized POWERサドル)で出走.ケツ問題生じず.
軽量化によるクライムへの貢献度,疲労度の軽減に役立ったと思われる.

BRM610きのこの山300km(その0)

昨年の『トカプチ400』は革サドルで出走.
確かにゴールまでケツは快適だったが,重量増による登りのキツさと膝への負担のせいか,250kmあたりから腸脛靭帯炎を発症してしまった.
手持ちの抗炎症剤を塗布するものの,休憩後の漕ぎ出し時は,声が出るほどの痛み.
DNFが頭をよぎった(なんとか完走).

その反省を踏まえ,続く『オホーツク1300』でも,革サドルを使ったものの,痛みが出る前にテーピング.
結果,腸脛靭帯炎は発症しなかった.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その0)

以上を踏まえると,少なくとも前半200kmの山岳(幌鹿-三国峠)パートでは通常サドル.
ここで問題が生じた場合は,PC1こと道の駅「おとふけ」にてサドルチェンジ,という作戦でどうだろう.面倒くさいので何もしなさそうやけど.

うん? 雨が降ったら? もちろんDNS.

悪いことは言わない。ブルベで雨ならDNSしとけ

その翌週は旭川にあるサイクルショップ,吉田輪業さんの「吉田会サイクリング」に初参加の予定.
Kazchariにしてはめずらしくグループライド...いや最近はそうでもないか.
途中で平坦or山コースに分かれるとのこと.もちろん後者!
走行後の焼肉パーティ.これにひかれた.
さて,どのチャリで行くかな(吉輪で買ったファットちゃうん?)

さらにさらに,その翌週は初の夜間ブルベ2023BRM805前田サマーナイト200にもエントリー.

こちらのブルベも当日朝に家を出て,いつもの定宿『万葉の湯 ふとみ銘泉』にてサ活
リラックスルームにて仮眠して,21時の出走に備えるという計画.

現在,蟠渓温泉の花火大会とかぶるらしくルート見直し中らしい.
花火をバックに映える写真が...撮れる?

翌日曜日のニセコHANAZONOヒルクライムも考えたんやけどな.
「55歳以上」というカテゴリーがあるので,入賞の可能性があったしぃ(甘い)
ただねぇ...エントリーフィーが¥7,000
時間も短いし.コスパがねぇ...
最近ブルベばっかり走っているKazchariにはハードルが高い.

と言いつつ,9/23-24のPANARACER NISEKO GRAVEL AUTUMN RIDE 2023にはしっかりエントリー.

もちろん走るのは「EXTRA LONG COURSE」(120~130km,グラベル率55%以上,獲得標高2500m)である.
早期申込割引で¥14,949.
高いが安い!(たぶん)

もちろんチャリはCannondale Topstone!

TOPSTONEなシェイクダウン!ライド

ここを走るために買ったようなモノ.
現状,もちろん”ぼっち”エントリー.

パンクトラブルが心配だが,やはりチューブレスにした方がええんかなぁ...まだ考える時間はある.

もう1つの懸念事項は宿.
もはや日本の中の外国ーニセコ.
ホテル代が高い.
つーことでキャンプもしくは車中泊を考えている.
ヒ素が含まれているという蘭越の水柱被害も気になるけどな.

開催日が前後するが『ニセコグラベル』の前にはブルベ3本に出走予定.
うち2本はエントリー済.

BRM812北海道300kmPW北見大集合★知床峠/2023

BRM813北海道200kmPW北見大集合★サロマ湖/2023

後者は『オホーツク1300』と一部コースがかぶるが,前者の『知床300』,つまり知床峠をチャリで登るのは初.
言うなれば500ブルベ.
楽しみである...そやけどクマ,出―へんやろな.

この2本のブルベはAJ-H名物「パラダイスウィーク」に組み込まれている.

ゆえにお祭り的な側面もあって,11日には集合地点である「北見自然休養村センター」にて焼肉パーティ,12日は名物のゴール後「おつカレー」,13日にも交流会が開かれる.
中2本しか出ないKazchariも11日の焼肉パーティにちゃっかり参加.

そう,ありがたいことに,北見自然休養村センターは宿泊もでき,予約済みなのだ.この時期の宿は混む&高いので助かる.

そして9月にはBRM902北海道200km釧路が開催される.
こいつには有給チョイ足しして,ブルベ外で道東を少し走ってみたいな.

以上,チャリ三昧(予定)の夏でした.
油断するとGWの二の舞に...

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

道内のみなさまも,道外のみなさまも,ご安全にいい旅を.

モンキー125,ふたたびブルベを走る!?

2023/7/9 Sun

今度は400だ!

iPhone11 Pro

本日は先日記事にした2023BRM722旭川400(ACP・BRM400㎞100周年記念BRM)ブルベの試走日.
チャリではなくモンキー125で出撃.
同行はRS-札幌の中の人,Kaba3である.

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

チャリに比べると,エンジン付きの方が明らかに楽そうに思えるが,そこは125cc.
この排気量で400kmはなかなかの苦行だろう.
たぶんこれまでの最長距離はこのツーリング.

モンキー125,えんべつ旭温泉へ

集合はブルベのスタート地点である神楽岡公園に朝5時半.
よって4時半に起床して,5時過ぎに家を出た.

ウェアはkomineのメッシュジャケットを今期初着用.

パンツは綿パンの下に冷感アンダーと膝パッド.

途中の高校は文化祭中.
名物のタペストリーが展示されていた.

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少し先のローソンにピットイン.
朝飯のおにぎりを購入.
何を間違えたのか,普通のドリップコーヒーを買ってしまった.
ゆっくりと飲んでいる時間はない.
仕方なくプラの蓋をつけて,ハンドルのボトルケージに挿す.
走り出したは良いものの,やはり少々コーヒーがあふれてしまった.アホや.

iPhone11 Pro

集合時間5分前に公園着.
おにぎりを食べ,歯を磨いているとKaba3も到着.

奇しくも昨年のブルベ試走ツーリングも今日と同じ日だった.

モンキー125,ブルベを走る!?(その1)

iPhone11 Pro

Kaba3の愛車はKSR110...なのだが吸排気系,サス系といじりまくられていて,オリジナルとは似て非なるバイクに仕上がっている.
前回のツーリングでも乗らせてもらったが,すんげートルクと固いサス.ようするにクソ速い.
外装カスタム中心のKazchariモンキーとはえらい違いである.

ただし...燃費はリッター30kmほど.
こちらはリッター70kmを誇る我がモンキーの圧勝!

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6時少し前に出発.
ちなみにブルベ当日は11時発である.

Kazchariが今回とほぼ同じルートの「旭川400」に出たのは2019年.

BRM824旭川400km(その1)

スタート地点も市内を出るまでのルートもやや異なるが,当麻町に入る頃,見覚えのある道に合流した.
国道39号からは上川町を目指す.
そしてPC1「セブンイレブン上川層雲峡店」着.
やっぱりバイクだと速い.

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さて景観に配慮して地味な意匠のセブン.
スキージャンパー高梨沙羅の実家(経営?)らしい.
ところが,ドアの張り紙を見て驚愕.

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本番のブルベは22日開催なので,PCとして使えるっちゃぁ使えるのだが,なんと女子トイレが故障中で使えない.
もはや閉店日まで修理する気もないような雰囲気.
ここは近くのセイコマにPCを変更した方が良いのでは?

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オートバイなのにハラが減る.不思議だ.
つーことで2回目の朝食.美味し.

その後,どう考えてもチャリで通るのは危険な銀河トンネルを抜ける.
実際,2019年のブルベでは参加者がクルマに追突されている.
少々荒れているが,ここは歩道走行を推奨.命には代えられない.

そして,三国峠まで一気に駆け上がる.良い天気だ.

iPhone11 Pro
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まだ朝が早いせいか,人の姿は少ない.
名古屋から来たというツーリングライダーに声をかけられる.

「小排気量だとしんどくないですか?」

いえ...普段はチャリなので,ずっと楽です(と変なマウント)

ここからは下り.
走行中は意識していないというか,楽天的というか鹿やクマの飛び出しの可能性を全く考えなかった.
そういや登りの途中,血の跡も生々しい小鹿の死体を見た.

糠平温泉街に到着.
観光センターでトイレタイム.

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400の記念ブルベ2本は7/22の同日に行われる.
「旭川400」は11時発,「トカプチ400」は3時発.
最初はともに約100km先の三国峠を目指すのだが,時間的に出会うことはなさそう.

ここまでの時間経過だと,ほぼ「トカプチ」と同じスケジュールやな.

出発時,鹿発見.

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下りの途中で国道を逸れ,道道478へ.
記憶に新しく,またQシートにある通り,この道がとんでもなく悪路.
道路の継ぎ目が深く,かつ連続する.まるで波状路.
確か2019年のブルベでも,ボトルが吹っ飛んだりメカトラが頻発したはず.

国道に戻り,本別町へ.
モンキーのガソリン残量計が2メモリ=2リットルになったので,念のため給油.
概算で4リットルは消費しているはずなのだが,なぜか2リットルほどしか入らなかった.うん?
ちなみにKaba3のKSRは5リットルほど給油.同排気量・同じペースでこれだけ燃費が違う.

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本別のPC2を確認後,しばらく走るとKaba3からストップサイン.
Germin etrexが動作不良を起こしたらしい.
振動? 暑さ?

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道の駅「うりまく」へ.
懐かしい.去年も寄ったな.

しかおい小麦グラベル+おまけライド(その1)

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PC3「セブンイレブン新得町南店」.

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昼食をとる店を探す.
新得と言えば「そば」なのだが,新そばシーズンでもなく,KazchariもKaba3もこだわりがないので,Google先生おすすめの店へ.

駅前にある定食屋(?)「暖笑」
ここが大当り.
Kazchariはチキンカツ定食を頼んだのだが,このボリューム!
カツ以外の総菜もめちゃめちゃ豪勢.
これで¥1,300は超お得.美味し.

iPhone11 Pro
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新得から次のPC「セブンイレブン富良野山部店」まで,バイクを交換することに.
去年KSRに乗らせてもらった時の感想は正直「パワフルだが乗りにくい(サスが固い)」だったが,Kaba3曰く,「いろいろいじったので大丈夫」とのこと.

KSRにまたがって,エンジンスタート.
ギアをローに落とそうと,チェンジペダルをがちゃがちゃ踏むが全く動かない.

そこへKaba3,「ごめんごめん.そいつ一番下がニュートラル.後はペダルを上げていくだけ」とのこと.レーサー?

おそるおそるアクセルを回す.
「うわっ」っつーくらいトルクフル.
モンキーと同じ排気量とは思えない.車重もだいぶ軽そう.

なんだかんだで狩勝峠を越える.
サスもなめらかになって,こりゃ楽だ.
小型バイクとは思えない走り.
シートに慣れていないせいかすぐにケツが痛くなったけどな.

PC4に到着.
冷たいモノが欲しくなり,ちょっと贅沢に¥300のアイスを購入.

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布部から富良野市内をパスし上富良野に向かう通称”斜め道路”に入る.
2019年のブルベでは,ここを走っている時に夜明け.
美しかった...(ただし変なテンション)

前回はそのまま国道を通って北上したのだが,今回は上富良野名物「ジェットコースターの道」を通るルートに変更された.
風景としてはこちらの方が良いのだが,この終盤のアップダウンは結構キツそう.

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で,いつもの美瑛練習からの帰り道をなぞって旭川市内へ.
ゴールの「セブンイレブン旭川緑東大橋店」着.

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到着時間は16時14分.
スタートしたのが6時ちょっと前だったので,おおよそ10時間の行程である.
長丁場だったが,二人で走るとあっという間でした.

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うん? 何かおかしい.

Kazchari場合,400ブルベだと約19時間かかる.
今回のオートバイによる走行時間は約10時間

今日のモンキーのAveスピードも決して遅くなかったはず.
ほぼ制限速度で走っている(性能的にもスピードが出ない).

確かにブルベ時に比べると休憩時間は長くなるが,何時間も停車しているわけではない.

なのに...チャリと比較して所要時間は”たった”半分だけ.
なんてこった.パンナコッタ.

やっぱ,チャリはおかしいわ.まさに人力最強.

ただし盲点もある.

今回のガソリン消費量は約6リットル.
単純計算でリッターあたり66.6kmとなり,最近のガソリン価格だと¥1,000ちょい.
これはこれで125ccバイクのコスパの良さもわかる.

チャリだとそもそも燃料不要だから,同距離を安く走れる...と言いたいところだが,そうはいかん.
乗り手(ライダー)の燃費が悪すぎる.
PC,その他のコンビニ休憩時の補給回数や量を考えると,チャリの方がコスパ悪いかもしれん.

iPhone11 Pro

まぁ,いずれにせよ,あらためてチャリ,いや,自転車という乗り物のスゴさ,運動変換効率の良さを実感じた一日でした.
楽しいね.

それでは,7/22の「2023BRM722旭川400(ACP・BRM400㎞100周年記念BRM)」に出走される方,ご安全に.

『映画を早送りで観る人たち』を読んだ

2023/7/7 Fri

倍速視聴はしないけど

7/1より『ツール・ド・フランス2023』が始まった.

例年だと,一週目は出場選手の顔見世.
つまり,個人TT,スプリントステージ,丘陵ステージ,週末に一級山岳1つだけステージなど,ヴァリエーションに富むものの,まったりペースでスタートすることが多い.

だが今年は別物.

珍しくラインレースとなった第1ステージから全力全開.
早くも総合2強のポガチャルとヴィンゲゴーの争いが見られるなど,とんでもない展開.

第4ステージのスプリントもサーキットゴールが大混乱を産んだ.
道が広すぎ=ライン取りの自由度が高すぎて落車続出というスペクタクル.

そして,まさかのポガチャル失速からの倍返し!の第5,6ステージ.
面白すぎる.

今のところ天気も良く,悪天候続きだったジロの陰鬱さとは真逆.
毎日楽しみにしている.

イマイチ盛り上がらない今年の『ジロ』

さて,そんなツールだが,Kazchariは例によってJ-SPORTSオンデマンドの月払いパックで視聴中.

毎晩たいてい21時前後に放送開始となる.

とは言え,ずっと画面を見続けているわけではなく,山場を除き,洗い物やらZwiftなど何か別のことをしながらという,ラジオ的な活用をしている.
トイレ・浴室にも持ち込むけどな.
毎晩23時半には就寝するので,そこで視聴は中断.
続きは翌朝,というルーティン.

そう,ロードレースは中継時間が長いのだ.
一時,スーパースター・ペテル・サガンが「このスポーツは退屈すぎる.オレだったら最後の5分くらいしか観ない」なんてことを発言して物議をかもした.

確かに.

コスパ,タイパとうるさい昨今,競技時間が5,6時間かつほとんどの画面が「おっさん達のサイクリング」というエンタメが生き残っていること自体が奇跡.

さて,先日,このコスパやタイパ志向がすっかり強くなった現代人による映像作品の視聴スタイルについて言及した書籍『映画を早送りで観る人たち』を読んだ.

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~ (光文社新書)

最初にこの本について知ったのは,数ヶ月前の岡田斗司夫ゼミだったかな.
そこで興味を持ち,図書館に予約を入れたのだが,人気本のためか,なかなか確保できなかった.それをようやく読了.

さて,内容をざっとまとめる,

最近,映画やドラマ・アニメなどの映像作品を倍速再生や飛ばし見視聴する人が増えている.
具体的には「会話のないシーンや風景だけの描写シーンは飛ばす」「連続ドラマのサブキャラのエピソードは飛ばす」など.
さらには「後悔したくないのでドラマ視聴前に先にネタバレ・考察サイトを読む」などのコスパ志向.

これらの行動,Kazchariには,この本の著者同様,作り手に敬意のない失礼な態度と感じらたのだが,本人たちは「買ったモノはどう扱おうが個人の自由」という思考.

こうした人が増えたのは以下の理由.

1)サブスクが普及し,膨大な作品をチェックする時間に追われている.
映画館に行く,ビデオを借りるなどの手間が不要な分,視聴が手軽になりすぎた.

2)SNSで共感し合いたいので,多くのコンテンツを知っておかねば.
多数の人と話を合わせるため,もしくはマウントをとるためには,とりあえす流行りのコンテンツを押さえておく必要がある.

3)全てをセリフで説明する作品の増加.
登場人物自身が状況,心情をセリフで丁寧に説明しまくり.構図や風景,表情からキャラの思惑を類推しなくてもよい=画面を観続ける必要がない.

ようするに,視聴が手軽になったコンテンツをできるだけ多く,早く”消費”したいという効率化が何よりも優先されている.
だが,それはもはや”鑑賞”とは呼べない.

一番驚くのは,ネタバレ禁どころか,むしろ自分からネタバレ・考察サイトをチェックしてから,その作品を観るかどうか決める人がいるということ.
ハズレを引きたくないというコスパ志向に加え,「予想外の展開や心が揺さぶられる内容は疲れるから避ける」という驚愕の理由.

現実の生活で心身ともに疲れ切っているのに,単なるエンタメに芸術性や高尚さなんぞは求めていない.ただ楽しみたい.ひたすら見たいものだけを観たい.激しい感情を喚起させられたくはない...

世の中ハラハラドキドキ,喜怒哀楽も全て体験してなんぼと考える厨二なKazchariには理解できん.
単なる現実逃避に思えるけどな.

...と,こうしたコスパ・タイパ至上主義者に賛同しかねるのだが,次の一文で論破されてしまった.

「自分もAVでは早送りする」といったお茶目な反応が複数あった.たしかに,“目的”のために“物語”を無視して“お目当てのシーン”だけを“繰り返し”視聴する映像ポルノは,快適主義が求めるものと要素としては同じだ.

えー,はいすいません.
ヒトなんて根っこのところではみな同じ.
優劣はないっつーことやね,きっと.

それでも,現代社会のこの膨大なコンテンツの海に放り込まれた結果,「ヒマ恐怖症」になりがちなのも確か.
少しでも時間があれば,スマホを手に取り「情報」という名のエンタメを注入され続けてる.

「我々は暇を恐れすぎている」と,エライ人が言っていた.
つまり脳を休ませて,これまでの知識や経験を整理整頓する時間が必要.
そうでないと,脳が汚部屋になるだけ.
ようするにデジタルデトックスが重要ということやな.

そこで登場するのはやはりチャリ.

「ツール」の放送もダイジェスト版があるけど,やはり同じような画面が延々と流れるLIVE中継を,ダラダラと酒でもチビチビ飲みながらボーッと観るのが心地よかったりする.

そして何より,頭からっぽにして夢を詰め込めるブルベがやっぱり最高.
例えば400ブルベの200~300kmの間なんて,究極の退屈さ.

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

チャリこそ人生を満足させる最強のコンテンツ!...と言いたかっただけ.

「MINOURA MoZ-Roller」のメンテとパワーアップ

2023/7/1 Sat

魔改造ではありません

iPhone11 Pro

ロードバイクの室内練習用として,2台のローラー台を使い分けている.

1台はダイレクトドライブのスマートトレーナー「Tacx Neo Smart」である.

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2018年に海外通販のWiggleにて¥110,000ほどで購入.
今よりかなり安い.
そうかぁ,もう5年になるのか.
Zwiftで毎日使っているが,ノーメンテで運良くトラブルなし.

もう一台は定番の3本ローラー「MINOURA Moz-Roller」

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こいつは最初のロードバイクとほぼ同時,つまり2006年から使っている.
となると...17年モノか.丈夫だ.

この2台,特性がまるで違う.

スマートトレーナーはZwift用,つまりゲーム的に楽しめている.
坂道やダートでの抵抗付加機能も面白い.
Kazchariはめったにやらないが,トレーニングやレース参加もパフォーマンス向上に効果的.

選択したコースによっては,アニメや映画を観ながらダラダラと漕げる.
ブルベの練習になっている?

当然,昔ながらの「3本ローラー」の方が実走に近いのは確か.
バランスが重要,つまり全身を使って漕いでいる.
そして油断すると落車する.

念のため,Kazchariはベッドの横に設置している.
これで,いつ転けても安心・安全(そうか?).

前方に鏡があるとフォームのチェックにもなる.

ただしダンシングができないので(技術の問題),長時間乗るとケツが痛くなるのが困る.

そして最大の欠点は...うるさいこと.
振動もスゴいらしい.

Kazchariは2階で使用している.
防振マットや防振ゲルなどを使って色々と対策しているものの,先日,とうとう階下にいた家族から「うるさい」とクレームが来た.

イヤホンをしているので自分でわからない.

ただし,このMoz-Rollerはもう17年も使っている.
なのに今さら苦情とは...

とうとう故障?

つーことで,調査および修理を試みることにした.
参考にしたのが以下のサイト.
さすが人気商品,レビューがたくさんある.

ミノウラのサポートデスクにモッズローラーのメンテ法を訊いてみた

ミノウラ モッズローラー(3本ローラー)の異音対策

【効果あり】3本ローラーを末永く使う方法|ローラーローテーションで寿命は3倍

確かにローラーの溝付近,赤いプラが削れて,防振マットやベルトが粉まみれになっている.
つまり2つ目のサイトの状況に近い.
参考にしてローラーを分解してみる.

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ナットのサイズは17mm.
自転車用工具では見かけないサイズだが,オートバイでは使う.
ゆえにすでにメガネレンチを所有していた.

トネ(TONE) ロングめがねレンチ(45°) HPM45-1719 二面幅17×19mm

うん?

参考サイトにあるような,赤い樹脂が削れてクルクル回ることはない.
ローラーを降っても異音なし.

つーことで,これ以上の分解はせず,ローテーションだけを行うことにした.
つまり後輪用を受ける前と後ろの2本を入れ替えた(前の方が負荷が高いはず)

そして組付け.
なぜか真ん中の支持プレートのネジが締め付けできなくなった.
ネジ切ってしまった?
仕方なく強力両面テープで対応(問題なし).

さて,ここからが本番.
先日購入したこいつを取り付ける.

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買った理由は...もちろん,レース前のアップ用だ.

恥ずかしい話だが,以前ノーマルの3本ローラーをクルマの横に設置し,アップを試みたが,転倒・落車が怖くてできなかった.
スピードに乗る=回せば安定するのはわかっているのだが,度胸がなかった.

でも,これなら安心.

そして朝からDOMANEEMONDAの洗車と整備.
明日のレース車両の最終選定.

まずはDOMANEをヒルクライム仕様にチェンジ!

- 軽量ホイール(BONTRAGER Aura5からParadigm Eliteへ)
- タイヤサイズが28から25cへ
- TPUチューブ
- サドルをペラペラの中華激安カーボンに
- レックマウントのステーを外してサイコンはステム直付け
- 閉鎖コースゆえ,ライト,ベル,ツールケースを外す

これで重量6.9kg.

で,機材ドーピングと意気込んで購入した新車のEMONDA.
そのカスタムは「ライト,ベル,ツールケースを外す」のみ.

これで重量7.6kg.

おっ,意外にもDOMANEの方が700gも軽い(そりゃねぇ).

ホンマはあの大チョンボさえなければ,EMONDAもさらなる軽量化ができてたのになぁ...

機会損失~ ボクは...取り返しのつかないことをしてしまった...

はい,つーことで明日のレースはDOMANEで.
これはあれやな.
某キリンさんが,デカ尻との決戦であえてカタナで挑むのと同じやな(意味不明).

早速,庭にMoz-Rollerを持ち出して,DOMANEを接続.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

ピンディングシューズを履いて乗ってみた.
見た目不安定だが,意外にガッチリ.
よくできている.
一応,マニュアルには「ダンシング禁止」と書いてある.

漕いでみる.
おおっ,普通だ.
ノーマルローラー時より,若干後輪荷重に思われるので,こればっかり使っているとタイヤの摩耗が早そうな気がする.
ああ,そういや昔一時使ってた固定ローラーがそうやったな.

つーことで(自分との)決戦の準備はできた.
後は前回の記事通り,栄養管理をして明日に備えよう.

ヒルクラ大会前の栄養管理

機材は用意できた.
明日のスケジュールを確認.
以下の記事を参考.

レースモードに切り替える、ハシケンおすすめのウォーミングアップとは?|ヒルクライムデビューガイド

4:00 起床・朝食
5:00 出発
6:00 受付
6:20 ~ 6:50 アップ
7:20 移動
7:45 整列開始
8:00 スタート

アップは徐々に強度を上げていくが,トルクよりケイデンス重視で.
最後の10分はクールダウン.

さて,どう戦い抜くかな.

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ヒルクラ大会前の練習と道内穴場キャンプ(その2)

2023/6/25 Sun

健康な生活

iPhone11 Pro

晴れ.温度:27 ℃,湿度:47%,体感温度:27 ℃,風速:4.9 km/時,風向:NW

キャンプ初日はたいてい熟睡できない.
慣れるまで2泊は必要.
昨夜は21時に横になったものの,まどろみの中,4時前には動き出す.

あれ?

7時間睡眠?
いつもより寝てるかも.
ただし横に寝ている息子に蹴飛ばされた記憶もある.

暑くもなし,寒くもなし.
ちょうどいい気温.

昨日も思ったのだが,このキャンプ場,虫があまりいない(ゼロではない).
羽虫系よりも,地面から飛んでスネあたりをかじるノミ系の方がやっかいなのだが,そいつらもいない.

おまけに,芝なのに夜露べったりもない.
タープが多少結露するぐらい.

季節のせいかな?
ちょっとないくらい快適な環境である.

もちろん既に外は明るい.
息子も起きてきた.
ショートスリーパーは遺伝するのか.

ショートスリーパーとベジタリアン

階段を下りてトイレへ.

自販機でブラックの缶コーヒーを2本購入.
コーヒーミル,フィルターなどは持参していたのだが,情けないことに豆を忘れた.
この缶コーヒーを沸かして飲むことにする.

チェアに座り景色を堪能.
ホンマにロケーションが素晴らしい.

ちなみにここエルム高原家族旅行村キャンプ場は通年オープン,つまり冬キャン可能な場所としても有名.
アクセスも便利だし,温泉も近いし,料金も安いしで冬キャンデビューに最適.
おっと,これは...

同僚とその息子も起きてきた.
なんでもかんでもホットプレートな「焼きそばパン」およびバナナの朝飯.

プレイリストから「朝の音楽」的な曲を選択.
今回始めて使用するこのスピーカーなかなか良い.

JBL CLIP4 Bluetoothスピーカー USB C充電/IP67防塵防水/パッシブラジエーター搭載/ポータブル/2021年モデル オレンジ JBLCLIP4ORG

本来チャリに装着して音楽を流し,クマよけに使うつもり用.

ただしぃ...食器洗いのために炊事場に行ってテントに戻ると...

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インスタントラーメンの中身がカラスにヤラれた.
これで2回目である.ウキーッ!

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まったりとした時間を過ごし,7時過ぎには撤収作業を開始.
なんと8時半には,全てのギアをハスラーに積み込んでしまった.
一晩過ごしたものの,ほとんどデイキャンのような早業.

「もう帰るの?」という不満げな息子の声を無視し帰宅の途につく.

こんなに天気が良いのだ.
早く家に帰ってチャリに乗りたい ← ワガママ.

つーことで,あっという間に今年初のキャンプ終了.
紅葉の秋だけでなく,真冬にも来たくなる穴場でした.
おすすめです.

さて,昼前には家に戻る.
ギアを片付け,干すものを干す,洗うものは洗い,息子に昼飯を食べさせ,早速ライドへ.
もちろん,今日もEMONDA

気温は30℃近い.
今年一番の暑さだろう.

半袖半パンなので日焼け止めを塗る.
昭和基準だと,黒い方がかっこいいっちゃあかっこいいが,疲労感が増してしまう.
何より肌のダメージ⇒皮膚がんリスクが怖いしな.
健康第一.

日焼け止め アグレッシブデザイン トップアスリート サンプロテクト ファイター 62g

向かうは涼しい所=標高が高い...と言えば時間もちょうど良いし,久々に旭岳を登ろう.
セグメントのゴールであるロープウェイ乗り場はさぞかし涼しいに違いない.

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サイクリングロードを通って東川へ.
ジャングルである.

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ついこないだのイベントで走ったのと同じルート.

Topstoneな第6回キトウシ国際サイクリング

前回はグラベル.今回は軽量ロード.
アウター縛りで少し踏んでみる.
ラスボスは旭岳なので抑え気味に.

さほど無理せずのんびりと湧水公園着.
水を補給.

不思議なことに,これほど天気が良いのに,サイクリストに全然会わない.
いや,天気が良すぎて暑いのか.

で,ここから登攀開始.

旭岳は十勝岳のようにずっと登り,というわけではなく,二区間ほど平坦or下りポイントがある.ここで踏み倒してタイムを稼ぐ.

引き足とダンシングを適度に入れ,脚の疲労を防ぐ.

心なしかいつもよりペダルが軽い気がする.

ハァハァ,ゼイゼイとロープウェイ乗り場到着.

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自己ベストに次ぐタイム(約15秒遅れ).

ただしベスト時はふもと(湧水公園)にクルマデポ,および軽量化したDOMANEで登ったと思われる.

今回は自宅から自走.
特に軽量化にこだわったわけではないので割りと重い.
やはりEMONDAの登攀能力は高い...ということか.

うわ,週末の機材選択,悩むなぁ...

『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2023』にエントリー!~坂バカ宣言

さて,ビジターセンターで神の飲み物(赤コーラ)を堪能.

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下りますか.
確かにふもとに比べれば涼しいが,それほどでもない.
このまま半袖ジャージでもいけそうだったが,新兵器のミニ・ジレを投入.

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Morethan サイクリングウィンドブレーカー ベスト ノースリーブ ショート丈 メンズ WVP-030

丈がやたら短い=コンパクトという,夏場のヒルクライム⇒ダウンヒルに最適という触れ込み.
デザイン性は皆無だが,そのアイデアがベネ.

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旧ビジターセンター.
近いうち取り壊されそうな雰囲気.
お世話になりました.

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いつもの「旭岳温泉」モニュメント.
さすがに雪はない.

下り続ける.
いつも思うが,よくこんな道,登ってきてるな.
ホンマ,ヒルクライマーってアホやと思います(ホメ言葉)

元々ダウンヒルが苦手な上に,例の落車事故以来,路面状況に敏感なKazchari.
ディスクブレーキをキーキー鳴らしながら下る.

EMONDAな初クラッシュライド~わりと重傷

北海道の場合,夏と冬の寒暖差が激しいためアスファルトにぽっかり穴が開いていることがる.
それに加え不快なのが段差.
一定間隔で「ゴツン,ゴツン」と来る.

特にEMONDAのようなサスなしで硬いフレームだとなおさら.
(それと真逆なのがTopstone

振動だけならまだしも,とうとう機材に実害が...

そう,サイコンマウントである.

「かっこいいから」とネットの海を探し回って入手した「K-edge」
海外通販(Bike-inn)で購入したものの,むこうの手配ミスで,なぜか「水中マスク」が送られてきて,そのクレーム対応やらなんやらで大幅にストレスを感じた.

海外通販でトラブル!

ようやく手に入れて,EMONDAに取り付けたものの,段差の振動でジョイントがサイコンとライトとベルの重さに負けて,垂れ下がってしまう.

重すぎるのだろうか?

プロが使っているものだからと選んだのだが,そもそもプロはレース中,サイコンしかつけてない.

一方,一般人はサイコンの他,(なぜか)金属性のGoProマウントライトとベルも装着という,明らかに重量過多.

垂れ下がりの修正を諦め,いつもの橋の上で状況をチェック.

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なんてこったパンナコッタ.
2つあるネジのうち,片方が振動で取れてなくなっているじゃぁあーりませんか.
こらあかんわ.

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時刻をみると16時前.
クランカーさん,何時までやってたっけ?

つーことで,遠回りのライドを諦めてクランカーさんを目指すことに.
そうそう,ミニ・ジレ,役に立つ.

ここからは下り基調.
ダムを越えてサイクリングロードを走り,17時前には店についた.

ちょうど,他のお客さんの納車中.
白地にメタリックレッドの「X-Caliber」か.
かっこええな.

で,ご主人に相談.
「K-edge」の保持性がイマイチ信用ならんので,BONTRAGERのブレンダーシステムへの変更を相談.

Blendr システム

残念ながら店頭在庫になく,取り寄せになってしまった.
どうやらエアロハンドルも種類ごとに対応品が異なるらしい.

その入荷待ちの間,サイコン垂れ下がり応急処置として,4mmネジをつけてもらう.
少々大きめなものの,六角穴のサイズが大きくなり,がっちりホールド.

うん?

これでいいやん.

帰宅して工具箱にストックしている手持ちのネジから適合するモノを探す.
おお,少々デカいけどぴったりやん.

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元々のネジがあまりにヤワだったということか.

つーことで,EMONDA尽くしの三日間.
その間,キャンプに行ったりとやたら充実した週末だった.

Di2の充電切れだったり,今回のサイコンステーの緩みとか変なトラブルもあったけどな.

夏らしくなってきた北海道.

なんだかんだで次回ブルベはBRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)に参戦決定.エントリー完了!

さーて,来月のブルベさんは?~悩ましの400

2023/6/21 Wed

三度目.

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2年前から続く「BRM100周年記念ブルベ」シリーズ.

2021年は200km,2022年は300km,そして今年は400kmブルベがその対象となる.

通常のブルベと何が異なるのか?
特別デザインのメダルがもらえる(購入できる)のだ.

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Kazchariも例にもれず,限定品に弱い.

ただし,その年に行われる同距離のブルベ全てが対象となるわけではなく,ある特定の日に指定のブルベに参加する必要がある.

北海道の場合,ブルベ開催団体がAJ-HokkaidoRandonneurs Sapporoの2つがあり,その記念ブルベの開催日もバッティングする.

すなわち...

【2021年:200km】(※予定)

BRM911北海道200km石狩(AJH)

BRM911旭川200(RS)

ただし2021年のブルベ界は大混乱.
新コロまん延からの非常事態宣言発令により,ほとんどのブルベが中止か延期.

上記「200」に関しても延期扱いとなり,2022年それぞれ以下の名称で開催された.

BRM1002北海道200km石狩(AJH)

BRM911旭川200(RS)

そう,延期によって日程がズレたのである.
これぞ正に怪我の功名.
おかげで記念メダルを2個Get!
100年目の奇跡...なのか?

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それぞれの記事は以下に.

ファットなBRM911旭川200km(その1)

Audax Japan BRM1002北海道200km石狩(2021Centenary of BRM 200)(その1)

【2022年:300km】

BRM611北海道200kmトトロ(AJH)

BRM611当丸コースター300(RS)

なぜか昨年は「記念ブルベ」に参加せず.
うーん,今考えればどうしてエントリーしなかったのだろう?
謎だ.
「当丸」なんか面白そう.

で,本題.

【2023年:400km】

BRM722北海道400kmトカプチ朝駆(Centenary of BRM 400)(AJH)

2023BRM722旭川400(ACP・BRM400㎞100周年記念BRM)(RS)

特別メダルが欲しいので,どちらかの「400」に参加するのは決定事項.
つい先日までは「旭川400」一択だったのだが,ここに来て悩ましい状況に...

RSの”中の人”から「開催前に「旭川400」のルートを試走しませんか?」とのお誘いを受けた.チャリではなくオートバイでである.

うれしい申し出である.
少し考えた後「行きます」と返事した.
モンキー125でも400kmはなかなかの距離だが,それはまぁ,なんとかなるでしょう.

問題は試走数日後に同じルートをチャリで走るのは,なかなかのMプレイ...

そこで浮上してきたのが「トカプチ」である.
昨年も出走した.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

ただし今年は内容が大幅にアレンジされている.
コースそのものに大きな変化はないが,周回が時計回りになった(前半が山岳なのは同じ)

一番の目玉はそのスタート時間.
なんと深夜(早朝?)3時発である.

距離的時間的に昇る朝日を浴びつつ,三国峠を登る感じか.
ゆえに「朝駆け」が付く.

夜間に動物多発地帯を走るのに抵抗があったが,あらためて考えると既に明るいかも(もしかしてクマの活動時間?)
それに時間や周り方が変わったことで,新鮮な気分で走れるかも.

遠征に関しても,前日に帯広入りすればヨシ.

日帰り銭湯に営業時間ギリギリまで仮眠しつつ居座り,閉店後に道の駅「おとふけ」まで移動.
セッティングしてたらスタート時間まですぐのはず.

そんな都合のいい施設ははたして...あった!

天然温泉 やよい乃湯

つーことで,すっかり2年連続「トカプチ400」への参加に,大いに気持ちが傾きつつあるKazchariでした.

いずれにせよ,最も過酷と言われるのが「400」.
同時にブルベの面白さは,”眠れない夜間走行”が入る「400」からとも...気合が入るね.

エントリー締切日まで,予断を許さない状況.
楽しいね.

iPhone11 Pro / 2022年6月18日撮影

BRM610きのこの山300km(その3)

2023/6/10 Sat

リベンジャー

iPhone11 Pro

曇り.温度:15 ℃,湿度:83%,体感温度:14 ℃,風速:23.7 km/時,風向:SSE

※その2はこちら ⇒ BRM610きのこの山300km(その2)

PC2「ローソン安平遠浅店」にたどり着く.
昨年の夏は暑くてどうしようもなかった思い出が...
コスプレ風の店員さんとBIGサイズのアイスカフェオレを思い出す.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その5:浦河~当別太美ゴール)

店内に入ると,ブルベ運営,中の人になった(?)T夫さんがいた.
DNF後も走行中のランドヌールを道中およびPCで応援しているようだ.

先程「エビカツサンド」を食べたばかりなので,ここでは「水」「エナジージェル」,そして「赤コーラ」を購入.

待機されていたもう1人の”中の人”と自転車談義をしつつ休憩.

最近グラベルに興味が出てきたそうで,それに食いつくKazchari.
我が相棒,Topstoneを激ススメしておきました.

TOPSTONEなシェイクダウン!ライド

15分ほど休んだ後,出発.

「1300」と同様,コンビニすぐ隣の小道および踏切を渡って田舎道に突入.
ここは安平の馬牧場につながっている.

懐かしい.
馬が何頭が出ていたのでDOMANEと並べて記念撮影.

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山越えの激闘を終えて漂う消化試合感...そう,そんな時に“ヤツ”はやってくる.

パンクである.

コーナーを曲がる際,後輪に違和感.
停車して指で確認すると,「ペシャンコ」まではいかないものの,ふにゃふにゃ.いわゆるスローパンク?

確かにこの辺りの路面状況も決して良くはないが,今日越えてきた山岳や港沿いよりはずっとマシ.
運がいいのか悪いのか,思いもよらぬところでパンクした.

「身構えている時に死神は来ないものだ」は至極名言やな.

さて,エア補充でごまかそうと一瞬考えたが,どうせ徐々に抜けていくであろうと,覚悟を決めてチューブを交換することにした.

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ブルベの際には予備チューブを2本所持している.
1本はツールケース,もう1本はサドルバッグである.

2本セット コンチネンタル(Continental) チューブ Race28 Wide 700×25-32c 仏式 42mm プレスタ [並行輸入品]

つまりパンク2回まで対応可能.
一応パッチも持参しているが,これはあくまで非常用.

パークツール(ParkTool) スーパーパッチ パンク修理用パッチ 6枚入 紙ヤスリ付 GP-2C

DOMANEをひっくり返しリアホイールを外す.
雨走行の泥,およびブレーキシューのカスのせいか真っ黒.
こんな時に便利なのが医療用使い捨てグローブ.

[マツヨシ] 使い捨て手袋 ニトリルグローブ ホワイト 粉なし 100枚入り 病院採用商品 (松吉医科器械) (M, 新パッケージ)

手が汚れなくて快適.

ブルベ中のパンクは二度目.
その他,タイヤ交換時も含めチューブ交換も慣れたもの.
タイヤを外して裏側の異物を確認(この工程が重要).
特にパンクの原因になるようなモノなし.
新しいチューブを組み込む.

ここまではいいのだよ.ここまでは.
さぁ,みなさんお待ちかねの筋トレタイム!
ミニポンプによる地獄のピストン運動だぁーッ!

LANDCAST ロードバイク 自転車 空気入れ 300psi ゲージ付き

...と言われていたのは過去の話.
この「例のポンプ」と呼ばれる,押しても引いても空気が入る機構のおかげで,パンク修理後のエア充填が格段に楽になった.

さらに,こいつはゲージ付き.
しっかり「ROAD」の規定圧まで入れて無事完了.
トータルで20分くらいの停滞かな.

えっ? ボンベの方が楽?
うーん,そうかもしれんけど,結局は手動ポンプも持ち歩くわけやし,個人的にあまりメリットを感じない.

それほど長時間停車していたわけではないが,再出発後も踏む.
できるだけ暗くなる前に,ライトの点灯が必要になる前にゴールを目指す.
なぜ? なんかかっこええから.

で,なんだかんだで...

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266km地点.PC3.セブンイレブン長沼町南店 18:40着.

ここでは「ホットコーヒー」「エナジージェル」を購入.
店先で休憩していると,2番手3番手のランドヌールも到着.
うーむ.先ほどのパンクで追いつかれたか.
レースではないけど,何か悔しい.

ここまでの苦労話を軽くした後,出発.

日の長いこの時期の北海道だが,さすがに限界.
リア,フロントともライトを点灯する.
ヘルメットの尾灯は点滅な.

後はゴールを目指すだけ.

「距離も短いし,あっという間に着くだろう.早めについたら,またサウナに行けるなぁ...」と,思っていた時期がKazcahriにもありました.

はい.
札幌に近づくにつれて,ヤツらが現れる.
そう,信号峠だ.
少し走れば停止,少し走れば停止の連続...グチるグチる.

さらに町中は道が狭く,結果路肩も消失している箇所も多い.
すぐ横をクルマに追い越されるか,もしくはチャリ(自身)が渋滞を作ってしまう.

仕方なく,一部並走する”自転車通行可”の看板がある歩道も走行する.
安全第一.

そうこうしているうちに残り10km.
スムーズな走行を諦め,ちんたら走っていると後方からランドヌールの姿が...

さっきのPCで会ったのとは別の人だった.
もう抜いた抜かれたという場合ではないので,Kazchari先導でクルマで混みこみの札幌市内を進む.

信号待ちの際,このYさんとお話をしたのだが,なんとKazchariと同郷の元大阪人だった(互いの口調ですぐばれる).

で,ようやくゴールに到着ぅ!

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304.1km地点.セブンイレブン季実の里店 20:32着.

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最後のご褒美は...プロテインでしたぁ.

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はい,ここでサイコンのスイッチをオフ.
多少は霧雨にヤラレタものの,全身ずぶぬれになるようなこともなく,トラブルらしいトラブルはパンクのみ.
暑くもなく寒くもなく,なかなか快適・快調・快走なブルベだった.

何よりも昨年DNSのリベンジが果たせたのがうれしい.

で,スタートした屯田公園まで移動.
ゴール手続きを行う.

完走時間:14時間32分.

一番乗りぃ!

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お約束のゴール後サービスとして「きのこの山」「塩せんべい」の甘辛セット.それに「きのこ王国」で買ったという「キノコ茶」をふるまってもらう.
美味し.

もちろん¥1,000払ってメダルも購入.

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スタッフの皆さんに挨拶し,泥だらけのDOMANEを車に積み込む.
時すでに21時.
今からサ活はキツイ.
素直に家に帰るか,下道通って...

そう,明日は明日で別のサイクルイベントに参加予定なのである.

ではまた,次のブルベで.
たぶん「BRM722旭川400km」だな.

BRM610きのこの山300km(その2)

2023/6/10 Sat

ゾゾンビィ

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曇り.温度:15 ℃,湿度:83%,体感温度:14 ℃,風速:23.7 km/時,風向:SSE

※その1はこちら ⇒ BRM610きのこの山300km(その1)

せっかくのグルメな「きのこ王国」なのに,無料の湧き水だけを汲んで出発するKazchari.

”グルメなブルベ”を信条とする方々にとっては,とんでもない暴挙だろう.
Kazchariは生来の味オンチなのか,食に対するこだわりがあまりないタイプ,と言える.

まぁ,レースではないものの,制限時間だけはしっかり存在するのがブルベ.
腰を据えてじっくり味わう余裕は,毎回あるけど...ない.
つーことで,ここでの「きのこ三昧」は,次回プライベートで訪れた時のためにとっておこう(たぶん).

S山さんの言う「数キロ先のセイコマ」を目指してペダルを回す.
あっという間に到着.大滝店である.

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問題を何を食うか,である.
走りながら考えてはいたけどな.

これから登るのは,誰もがビビるボスキャラ,オロフレ峠.
食べ過ぎはNGだろうし,油モノも避けたいところ.
結局,「ビーフン」「おにぎり」「スポドリ」「エナジージェル」に落ち着く.
もちろん全てセイコマブランド.道民の誇りです.

幸い店の前にはベンチがある.
ありがたく使わせてもらう.

味オンチな上,早食いのKazchari.
あっという間に食事終了.
おっと,ジェルが残った.
これはフロントポーチに入れておこう(正解だった).

もちゃもちゃ食っている途中,目の前を二番手のランドヌールが走っていった.
名前は存じないが,札幌市内をしばらく一緒に走った方である.
Kazchari同様に“グルメしない方”と推測.
ここで補給なしとはなかなかのチャレンジャー.
食料は携行されているのだろうか?

で,エネルギーは満タン,ただし重いハラを抱えつつ,オロフレ攻略へ向かう.

天気ももちそうで,それほど地獄ライドにはならなさそう...と思ってた時期がKazchariにもありました.

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ここの直線で,さきほど見かけたランドヌールをパスする.
そしていよいよ,クライム開始.

以前,クルマで走った時のおぼろげな記憶を呼び覚ます.
ひたすら長かったような...

おそらく風景的には一番の見どころでパチリ.
立派な橋脚.だが,交通量少ない.

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それにしても...ホンマに長かった.
サイコンの示す斜度はだいたい5~8%の間をいったりきたり.
平坦もしくは下りに見えてもそれは目の錯覚.
ひたすらだらだらと踏み続ける.
これってどこかで似たような経験をしたような...

こいつだ!

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)

そう,この時の「小清水峠」に斜度も雰囲気もそっくり.
さすがに疲労度は異なるけどな.

ようやく頂上らしき地点に達するが,そこにあったのは「オロフレ峠展望台 2.7km」の看板.

「げっ! まだ登るんかい! しかも幹線道路を離れた展望台への道ってたいてい激坂...ぐぁおー!」

...と心の中で叫んだが「Garmin etrex」のルート表示は直進のまま.

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一旦足をとめ,スマホに入れたアプリ「ブルベマネージャー」でTC名を確認する.

そこには「オロフレ駐車公園」とある.
なんや,まだ先かい!

ミスコースしなくて良かった.
こんな山岳ブルベでのミスはホンマに致命的.

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144.3km地点.TC.13:02着.

ここでは出走前に渡されたクイズに答えなければならない.
「一見〇〇と思わせておいて,実は△△が正解」というややこしい問題を,ヒルクライムで湧いた頭で考えさせるという,なかなかのS(もしくはM)なクイズだった.

さて,これで文字通り本ブルベ最大の山を越えた.
残りはご褒美のダウンヒルとド平坦路のみ!

念のためウインドブレーカーを着こむ.

[パールイズミ] ストレッチ ウィンドシェル 1_2300SS3

だがしかし.
このダウンヒルがなかなかのスリル.
登りより斜度がキツイ上に,急カーブが続く.
さらに路面もボッコボッコ.
ブレーキキシュー,相当削ったんとちゃうか?

それでも無事に下りきり,登別の市内へ.
やはり登別を象徴するオブジェと言えば...

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停車ついでに身体の状態や装備を再チェック.

バッグの固定や,タイヤの状態に問題はなかったものの,なんだかんだで濡れた路面を走り続けせいで,人もチャリもドロドロである.
特に背中! 普通の店どころかコンビニに入るのも遠慮するレベル.入るけどな.

昨年の「トカプチ400」では山越えの後,膝に激痛があった.
いわゆる腸脛靭帯炎である.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その3)

この時は消炎鎮痛剤を塗りたくり,なんとか乗り切った.
後半が平坦ルートで助かった.

【第2類医薬品】ボルタレンEXゲル 50g

その経験を踏まえ「オホーツク1300」ではテーピングを実施.
痛みに全く悩まされることなく,無事乗り切った.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その2:幌延~紋別)

ピップ プロ・フィッツ キネシオロジーテープ しっかり粘着 テーピング 足・ひざ・ふくらはぎ用 50mm×4.5m

もちろん今回のブルベでもこの2つを持参.
サドルバッグに入れてある.
だが,どうやら使わずに済みそうな雰囲気.
膝,絶好調である.

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しばらくすると海が見えてきた.
左折して,国道36号をひたすら東へ進む.

さすが北海道の大動脈.
交通量は多いものの,路肩も十分広いので山間よりもずっと快適に走れる(時々狭くなるが).

そして何よりの恩恵は...追い風だったこと!
下ハン持って爆走.
しばらくAve35km/h~は出てた.

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ここは白老,ウポポイ付近.
施設に向かう道だけやたらキレイ.
そして,何かと評判の悪いウポポイ.
まっ,そういうことやろね(察し).

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ヒルクライムを終え,海岸沿いを激走.
途中でエナジージェルを注入したが,やはりカロリー消費が激しいようだ.
PCでもなんでもないローソン白老店で,補給のために休憩.

ローソンと言えば,レジ付近に置いてあることの多い「カツサンド」もしくは「エビカツサンド」が美味い.
この店にもしっかりあったエビ! しかも見切りで半額! これは買わずにいられないッ! もしゃもしゃ.

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引き続き東へ.苫小牧を目指す.
ようやく市街地にはいった.
札幌以来の信号峠に苦しむ.

しかも港湾沿いルートあるあるなのだが,路肩は広いものの,砂利,針金,ネジ,ゴムバンド,その他用途不明な部品など様々なモノが落ちている.
よくパンクしなかったものだ(伏線)

そしてフェリー乗り場を通過.
ホンマやったら...

苦渋の決断~十和田クラシックDNS

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いつになったら左折して北上が始まるのだろう...と思っていたら,少~しずつ曲がり,なんとなーく見覚えのある道に.
そしてついに...

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226km地点.PC2.ローソン安平町遠浅店.16:37着.

おっ,ここって「オホーツク1300」でも停車したとこやん!

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その5:浦河~当別太美ゴール)

(その3へ)

BRM610きのこの山300km(その1)

2023/6/10 Sat

晴れ男はどこにいる

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曇り.温度:15 ℃,湿度:83%,体感温度:14 ℃,風速:23.7 km/時,風向:SSE

前回はこちら ⇒ BRM610きのこの山300km(その0)

ここは「ふとみ銘泉」リラックスルーム.

めずらしく,比較的短時間で深い眠りについたKazchari.
一旦,2時過ぎに目覚める.
だいたい5時間睡眠.
ショートスリーパーなKazchariなので,十分と言えば十分な睡眠時間...かな?

ショートスリーパーとベジタリアン

まどろいの中,”起きるか起きまいか音頭”を踊っていると,ヴァイブレーションアラーム発動!
4時になった.
アラームを止めて身体を起こす.
周りを見渡しても誰もいない.
どうやら,昨夜この部屋を使ったのはKazchariだけのようだ.

顔を洗いにロッカールームへ.
途中の窓から外を見ると,どんよりとした曇り.
雨が降っていないだけでありがたし.

例によって朝風呂は6時からなので今回も入れない.
こればっかりはねー.

チェックアウトして駐車場へ.
既に明るい.
壁際につけたハスラーのバックドアを開け,ビブとジャージに着替える.
ジャージはBRM200記念の長袖ジャージ.
正直,着心地はイマイチだが,ロングライドは長袖が良い.
後は...気分かな.

一方のビブはパールイズミの「メガビブパンツ」

ブルベの際はこれ一択.
サドルが少々硬くても,こいつの極厚パッドで無問題.

ナビで確認すると,ここからスタート地点の屯田公園まではクルマで30分ほど.
近い近い.
やっぱりこの宿は便利だ.

走行車両が少ない中,スタート地点へ向かう.
朝飯の買い出しをどこでするか迷っているうちに目的地到着.
なんや,すぐ隣にコンビニあるやん(本日の最終PCでした).

「日本人は米!」っつーことで,おにぎり2個とバナナ,缶のブラックコーヒーを購入.
サイクルジャージにブルベベストという正装なお客さんもチラホラ入店してくる.

サイクルイベントでよくご一緒するOさんを発見.
Oさんと言えば,雨や強風などの悪条件をこよなく愛する...いや違うな,その対処方法の開発に情熱をかける〇〇サイクリスト.

一方のKazchariは極めてノーマルなので「いやいやOさん,晴れそうですね~ だひゃだひゃ」と煽る.
Oさん,「いやいや風”が”強いですね~」となぜかうれしそう.

屯田公園の駐車場にてチャリを下ろしてセッテイング.

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確かに風が強い上に少々寒い.
おまけに雨も降ってきた.
ウインドブレーカーを羽織る.

本日の装備品,最終確認.
サドルバッグ(オルトリープ)に何を積んでいくか問題.

これ以上雨が強くならないことに期待して,レインウェアはジャケットのみ持参.
走りにくくてしょうがないレインパンツは置いていくことにした.

その空いたスペースにロングフィンガーグローブを突っ込む.
そして,この時の判断で一番助かったと思ったのが,モンベルのGORE-TEX オールラウンド ソックスである.

今降っている雨が止んだとしても,路面はしばらくの間びしゃびしゃ.
フェンダーを付けていないので,背中の汚れは致し方ないが,シューズへの水の侵入は防ぎたい.

事前に,このオーバーソックスをソックスとシューズの間に履く.
さすがGORE-TEX,今回はその性能を100億%果たしてくれた.
スタートからゴールまで足元はずっと快適.
いい買い物をした(高いけど).

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さて,5時45分ブリーフィング開始.
リストを見ると結構なDNS者が...(47名中9名)
まぁ,この天気やしなぁ.Kazchariも札幌民やったらDNSしてたかも.

ブリーフィング後,公園トイレにて最後の軽量化(紙がないので注意).
車検を終えて6時.いよいよ300ブルベのスタートである.

雨は止んでいた.

これまた道内ブルベでよくご一緒するTさんの後ろに付かせてもらう.
まずは5,6人程度のトレインでゆっくり進む.
旭川民のKazchariに,札幌の土地勘はほとんどない.
田舎道に出るまでは,道をよく知っている人の後ろにつくのが正解.

Tさんのチャリにはリアフェンダーが付いていた.
とは言え,少々の泥はねは避けられない.
噂ではPBP:Paris–Brest–Parisでフェンダーレスのチャリはものすごく嫌われるとのこと.
やはりブルベは紳士のスポーツですな(そうか?).

しばらくTさんが先頭だったが,そろそろ街を抜けるタイミングで後ろから追い抜いていくチャリあり.
そちらにトレインを乗り換える.
その先で追いついたランドヌールと三人で,しばらく進む.

この頃には空に晴れ間が見えてきた.
そして気温が上昇.
ふぉっふぉっ,正に“自称”晴れ男の面目躍如である.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)

本日の第一関門,こばやし峠に向かう斜面で,先行を決めたKazchari.

先行するOさんらを追い抜くと,STRAVAで何度も見た「こばやし峠」の碑が見えてきた.

iPhone11 Pro

あれ? ここって,こんなに短い峠やったんや.やや拍子抜け.

記念写真を一枚だけ撮って,即ダウンヒル.
ここで先程斜面で追い抜いた方々に抜かれる.
ダウンヒルが苦手なKazchari.

いやいやいや,こんな濡れた未知の道を,よくあのスピードで下れるもんだ,と感心.

ここからしばらく交通量の多い幹線道路を走る.
途中,学生服の高校生に引かれたり,路線バスとのデッドヒートがあったりと,ペースが落ちる.うーみゅ.

そうこうしているうちに,再び山エリアへ.
“自称”おっさんヒルクライマーとしては,ここでかかる.
以後,本日のブルベもここからゴール直前まで単独行となる.

一山越えて,公衆トイレで休憩.

iPhone11 Pro

また森の中に入り,ヒルクライム開始.
このブルベ前半の特徴であるアップダウンが続く.

https://ridewithgps.com/routes/43038894より

なーんか,また曇ってきた.
雨というより霧雨.

普段はコンタクトのKazchariだが,300km以上のブルベからはメガネを使っている.
長時間になるとコンタクトはキツイのだ.
メガネ着用時は当然バイザー付きヘルメット.
Kazchariは旧製品「OGK KABUTO R1」を愛用.

iPhone11 Pro

やや重めのエアロヘルメット.
頭頂部にはヘッドランプ用のGo-Proアダプターを装着.

今は「R2」に進化.

どっちのヘルメットSHOW~ロードバイク編

霧雨の中,バイザーに水滴がつく.
グローブでぬぐう.
こういう状況下では,サングラスより良いかも.

ジャージが濡れることもなく,寒さも感じない.
ヒルクライムにはちょうどいい気温.

「支笏湖国定公園」の看板が見えてきた.
特に頂上らしい頂上もないままダウンヒル.
開けた視界の先には支笏湖があった.

iPhone11 Pro

いやいやいや.まさかここまで晴れるとは.
DNSしないでよかった.
すでに昨年のリベンジを果たせた気がする.

このまま順調に下り,支笏湖畔の周遊道路に出る.
久々の平坦およびやや追い風基調となり,下ハン握って距離を稼ぐ.
ここは非常に気持ちよく走れた.
結果,写真を全く撮らなかった.

さて,またまたヒルクライム開始.
今度は美笛峠を登る.

iPhone11 Pro

昨年はがけ崩れで通行止めとなり,迂回を余儀なくされた峠である.
以前クルマで走った.
まだそんなにキツくない.
ラスボス(オロフレ)前のウォーミングアップ的な?

ただし...交通量がめちゃめちゃ多い.
特に大型トラックの追い越しはヤバイ.
全く車間をとらない.
おまけに前方からも追い越しクルマが次々にやってくる.
ホンマ,チャリの存在なんて全く認識されていないに等しい.

路肩の状況も最悪.
砂利だらけ,陥没だらけ,溝だらけ.
よくパンクしなかったものだ(伏線)

極めつけはトンネル!
長くて路肩が狭く,道も荒れ気味.
複数のライト(特にリア)と反射ベストは,ブルベじゃなくても必須装備かも.

OLIGHT SEEMEE30

[TRIWONDER] 反射ベスト

なんとか無事に峠を下りきって計103km.ようやく本日最初のPCにたどり着く.

おっと,その前に昨年,道内で初の廃駅となった道の駅「フォーレスト276大滝」前でパチリ.
ここはなんつっても,総工費数億円だかの「黄金トイレ」や「自動ピアノ」で有名だったはず.
ようするに金のかけかたがおかしい.
つぶれた理由がわかる気がする.

iPhone11 Pro

で,その隣のPC1「きのこ王国」には10:43着.
山岳ルートにしては,まずまずのペース.

iPhone11 Pro

ここは有人PC.
主催のS山さんが待機していた.
その隣にはなぜか見慣れたオレンジジャージの”鉄人”T夫さんが.
「さすが,T夫さん,速いぜ!」と感心してたら膝の痛みでDNFしてクルマで移動,運営側のお手伝いをしているとのこと.

すると...「Kazchariさん,一番で到着ですよ」と告げられる.
ありゃ,マイペースで走ってただけやけどなぁ.
他の参加者はラスボス(オロフレ)に備え,力を貯めているということなのだろうか?
(チャリでは)初コースなので,ペース配分を間違えたかと少々不安.
とりあえず補給だな.

トイレに行くと新鮮な湧水が.
まず水を補充.

iPhone11 Pro

S山さんに「ここ(きのこ王国)を過ぎると補給場所ないんですよね?」と確認.
すると「数キロ先にホットシェフ付きのセイコマがある」というじゃぁ,あーりませんか!

今日の昼飯はそこだな.

(その2へ)

BRM610きのこの山300km(その0)

2023/6/9 Fri

メリとハリ

iPhone11 Pro

いよいよやってきました2023BRM610きのこの山300

台風が来るとか来ないとか,不安定なお天気の北海道.
悪天候ならDNSアゲインか?
降るか晴れるかドキドキの中,さてどうなりますやら...

話は前日,つまり金曜日から始まる.

ブルベのスタート時間は明日土曜日の朝6時.
札幌の屯田公園発である.
とてもじゃないが,当日の朝,旭川から現地に向かうのはいろいろな意味で危険.

迷わず前泊を決定.

あわてて出発するのはイヤなので,金曜日は朝から1日有給休暇を取得.

午前中,久々にスマートトレーナーからDomaneをドッキングアウッ!

庭で洗車をする.

さすがにほぼ室内トレーニング専用機なので,それほど汚れてはいない.
いわゆる水なし洗車を実行.
チェーンやディレーラーなどの駆動系を入念に.

なんだかんだでいつも,数年前に見たこの動画通りにしている.
ただし,ワコーズ製品は高い.
質は最高やねんけどな.
昨今,値上がり中...

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今のストックがなくなったらメーカー換えを検討中.

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「バイク用」とあるけどチャリもOKっしょ.
需要があるのか,モーターサイクル用の方が多少お安い.

そういえばブルベ参加は久しぶり.
ほんまやったら「十和田200」がシーズン一発目やってんけどな.

苦渋の決断~十和田クラシックDNS

つーことで,おそらく昨年10月の「石狩200」出走以来だろう.

Audax Japan BRM1002北海道200km石狩(2021Centenary of BRM 200)(その1)

「300」となるともっと前か.もしかして2019年の「北村300」が最後?

今回の「きのこの山」は300kmでデータ上の獲得標高3272mという,なかなかの山岳ブルベ.
ただし,その断面図が潔い.

https://ridewithgps.com/routes/43038894より

よくこんなコースを考えつくもんだ.
こういう極端なレイアウト,嫌いじゃないわ.

つーことで,14時過ぎに出発.
向かうは常宿ふとみ銘泉である.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その0)

当然ながら高速代ケチって下道.
12号,275号を使う.
月形あたりで取り締まりパトカーをやたら見かける.

2時間半ほどで到着.

先に宿の前にあるセイコマで水や補給食を買い出し.

iPhone11 Pro

17時頃「ふとみ銘泉」にチェックイン.

共済割引にて入浴料無料.これがありがたい.
さらにリラックスルーム雑魚寝のオーバーナイト料金にて一泊¥1,400で一晩過ごす...のだが,これまた昨今の値上げ攻勢で,入浴料の追加料金¥200を払う.寒い時代だ.

早速の温泉およびサウナを堪能.
屋上の外気浴が心地よすぎたのか,一発目からけっこうな”ととのい”の波.
ふらふらして,風邪でもひいたかと思った.

3セット後あがる.
で,夕食.
あまり期待せずに頼んだ「とんかつ定食」¥1,390がなかなかの味とボリューム.

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豊富にそろったコミックから,最近ご無沙汰だった『キングダム』を数冊手に取る.
まだ「趙」が陥落しないのだが?
いったいいつ終わるのだろう?
単純計算で70巻×6カ国で420巻か.うなアホな.

キングダム 68

それにしても,相変わらずすんげー描きこみ.
馬の行列とかえげつない.
これって,デジタルじゃなく手書きやんな?

21時になった.
明朝は4時起きなので早めに寝る.

リラックスルームのごろ寝スペースへ.
さすが平日.誰もいない.
愛用のアイマスクと耳栓を装着.

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バイブレーション式の目覚まし時計を,枕がわりにしたタオルの下に設置.
これで他の人の迷惑にならず起床できる.

さぁ,明日の出走が楽しみだ...と,意識が海底に沈んでいく.
そんなヴィジョンが脳内に展開されると同時に...落ちた.(その1へ続く)

https://randonneurssapporo.net/2023brm610%e3%81%8d%e3%81%ae%e3%81%93%e3%81%ae%e5%b1%b1300/より