2020/7/6 Mon
なぜか増えていくライトたち
たぶんKazchariだけではないと思われる.
ブルベな人は自宅に自転車用のライトがごろごろしているのではないだろうか.
その理由として,ブルベに用いられるライトに求められる条件が厳しいため,試行錯誤を繰り返し,次から次へと買い足すからだろう.
その条件とは...
・明るいこと
・持続時間が長いこと
・軽いこと
・充電しやすい/バッテリーの入手が簡単なこと
・防水性能
・振動に強いこと
・取りはずししやすいこと
・安いこと
・デザイン性
などなど贅沢極まりない.これら全てを満たす逸品はなかなかない.
ブルベに参加する度に,ああでもないこうでもないと悩み,ついつい新しいライトを買ってしまう.
つーことでて今回は,これまで使ってきたライトを紹介.
その美点と欠点を考察していきたいと思う.
まずはフロントライト編.
【BONTRAGER Ion800R】
(Good)
・照射角度270度
・最強の800ルーメンは非常に明るい
・充電時間が短い
・蓋がしっかりしているので雨天走行も安心
・デザインすっきり,車体への取り付けもバランス良し
・ボディカラーのホワイトがDomaneにマッチ
(Bad)
・金属の塊なのでやや重い
・ランタイムは800ルーメンだと1.5時間,450ルーメンで3時間なのでオールナイトは難しい
・高い(12000円)
高価だが新車購入時の勢いで購入.
デザイン,装着箇所の収まりが良いので専用機材っぽい.
日中,トンネル走行がたまにあるライドでは全く問題ない.
ただし,これ一本での夜間走行は不安.
今では同デザインの後継機あり.
「BONTRAGER」はTREK傘下のパーツ会社.
ほぼ専用品のような扱いだが,ライトやホイールをはじめ,値段と性能のバランスの良い商品をたくさん出していると思う.
しかしながら,他メーカーのチャリに乗っている人たちからはスルーされがち.これがブランドイメージというヤツか.
ちなみにKazchariのサドルは「SPECIALIZED」だ.
【LEZYNE POWER DRIVE 1100i】
(Good)
・2灯1100ルーメンはマジで明るい
・照射範囲が広い
・バッテリーパックをつなげば照射時間が2倍に
・たぶん防水
・デザインがかっこよい
・見た目より軽い(150g)
(Bad)
・カタログ上のランタイムは,
1100ルーメン:1.15h
650ルーメン:1.45h
450ルーメン:2.50h
150ルーメン:9.30h
やはり単体でのオールナイトは厳しいか.
・ボタン部分がやわ.中の端子に両面テープで高さを増した.結果,水没が心配
バッテリーパック付き450ルーメンなら夏の夜は一晩OK
なぜか実物は2段階しか調整できないような気がするが…
【CATEYE URBAN アーバン HL-EL145】
定番品.CATEYEは商品ラインアップ多すぎと思うのはKazchariだけ?
これと先代モデルの「EL-140」も所有.
黄緑色の限定カラー「EL-140」は2016年の美瑛センチュリーライドの参加記念品.
この頃の景品は優れ物が多かった.前年のサコッシュもデザインが良いので普段使いしている.
ただし,あまりにも暗い.短めの昼間トンネルぐらいにしか使えない.
しばらくしてから,パワーアップ版として発売されたのが「EL145」である.
単三電池2本で30時間点灯.宣伝をそのまま信じるなら光量が2倍になったらしい.
よく考えれば夜に比較したことないな(Amazonの商品レビューで詳細に検証している方がいる).
それでも50ルーメンなので,ブルベで通るような街灯のない山間部では不足.
結局,一番の使い道はヘッドランプとしての機能であろう.軽いし.
ブルベではGoProマウント経由でヘルメットに装着している.
頸の負担を避けるため,ギリギリまで電池は入れへんけど.
やはり進行方向を照らせるだけで安心感が違う.
キャットアイ(CAT EYE) 自転車用LEDライト ヘッドライト URBAN アーバン HL-EL145 前照灯として使える JIS規格・BAAのライト準拠モデル 800カンデラの明るさ
【CATEYE SL-LD400 DUPLEX】
こいつは元々がヘッドランプ専用機.
最大の特徴はリアライト(赤色)も付いていること.
「EL145」に比べると単四電池用など軽量化.おまけにこれまでのヘルメットのリアライトを不要にするならと,発売時に即買い.
ただ,1,2回ブルベで使用したが,現状お蔵入り.
悲しいことに前照灯はわずか30ルーメン.手元しか照らせない...
ついでに電池ケースの取り出しも厄介.めちゃくちゃ固い.工具必要.
ないよりマシなので,GoProマウントを付けていないヘルメット用として使えないことはないのだが...
キャットアイ(CAT EYE) ヘルメットライト SL-LD400 DUPLEX
【中華製18650ライト】
もう様々な無名のメーカーから発売されまくっている,いわゆる「18650バッテリーライト」.
Kazchariは「Helius」というメーカーの物を3500円程度で購入.
この類のライト,何しろ宣伝が大げさ.
なんつっても公称3500ルーメンだっ!(絶対ウソ)
とまぁ,それは流しても”明るくて電池長持ち”は本当なので,実際に400ブルベで使ってみた.
自転車搭載を考慮しておらず,ゴムバンドライトホルダーで強引に装着.径が太いので走行中は揺れて不安定.
確かに明るいのは明るいが,最大広角(つまりノーマル)にしても照射角度が狭く,丸くスポット的.
本当に暗い場所では「ion800」や「1100i」と併用する必要があった.
結局,一晩走りとおしたのでランタイム時間は不明のまま.一応,予備電池として「26650バッテリー」も2本購入.これで3晩ぐらいはもつはず(適当).
なんだかんだで来年の『納沙布1200』でも使用候補にあげたい.
とりあえず,キャンプなどで使う懐中電灯としては最強かも.
【Knog Blinder MINI NINER FRONT】
詳細は以下に.
極小・軽量ライト.
もちろん犠牲になるのは明るさとランタイム.たった20ルーメンと2hもつかもたないか.
自分の位置を知らせるという意味では問題ない(リアも同様).
デザイン優先でUSB端子剥き出し.充電時はポートに直差しする.
60分内で帰宅する朝練(特にガスっぽい朝)には最適.
ロングライドには全く向かない.
上記のサイトでは結構な値段だが,Wiggleをはじめ海外通販は安い.
【キワモノ系】
これまた怪しい中華製OEMだらけライト.
バッテリー別体式を試したくて2個購入.おまけのヘルメット用リアライトも付属している(電池式で明るいが金属製で重い).
さてライト本体はIPX6,1200ルーメンとのことだが半分はウソ.
本体の防水性はともかく,バッテリーとのUSB接続部分は,ビニールテープで保護していたにも関わらず,雨の侵入を許し故障した.
とりあえず稼働中のもう一つはファットバイクに常時装着中.
明るさとデザインは非常に良い.
それに安い.セール時で2000円くらいだった.
後継機らしきモノも販売されているが,Kazchariはもう買わない.
次回はリアライト編.