『吹上露天の湯』とスパルタ練再び

2020/3/17 Tue

何年ぶりだろう?

OLYMPUS TG-5

Mostly Cloudy, 3°C, Feels like -1°C, Humidity 61%, Wind 4m/s from WSW

わんぱく盛りにもかかわらず,日々軟禁状態の息子があまりにも不憫なので,有給取って”冒険に”連れ出すことにした.まず午前中は車で十勝岳『吹上露天の湯』へ.いやぁ,何年ぶりだろう.以前訪れた時は,駐車場から温泉までの道がなく,ラッセルしながら下った記憶がある.その反省を踏まえてスコップ持参でGo!

旭川の自宅出発時は晴天だったものの,上富良野からのヒルクライムで徐々に曇り⇒雪へと変わる.途中からは真冬状態.路面はアイスバーンつるつるである.昨年末はこの道,ファットくんで登ったなぁ…

今回は凌雲閣へは行かず,分岐を左に曲がって露天風呂方面へ.毎夏ロードバイクで通るがいつも駐車車両多め.今日は冬&平日ということでガラガラだった.温泉へのアプローチは期待外れの完全除雪.少し前にドラマか何かの撮影があったらしい.そのせい?
大はしゃぎの息子.「ここどこ?」「お風呂どこ?」「お金はどこで払うの?」「ここで脱ぐの?マジか?」と質問攻め.よそ見してると崖下に落ちるで.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

露天風呂着.寒い寒い.速攻で服を脱いで飛び込む…とその前に湯温確認.手前側(いわゆる下側)問題なし.スコップは周りの雪で温度調整するため持参したのだが,不要だった.

OLYMPUS TG-5

しばらく貸し切り状態.ええのぉ…やっぱ北海道最高.
40分ほどかな? ゆったりと湯につかる.その間,GoPro撮りっぱなしで,息子と”水どう的コント”を繰り広げる.家族しか笑えんな.身体を拭き,服を着ていると登山ウェアの方が下りてきた.挨拶すると明らかに関西人のアクセント.こちらに越してきて40年ほどになるが,やっぱり方言は抜けないそうな.同意.抜く気もないし.(この後,帰宅して驚いたのだが,この方,ヨメさんの知り合いだった.すんごい偶然!)

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

やたらに社交的な息子.湯につかる先ほどの方にずっと手を振りつつ歩いていた.よそ見したらあぶないって.
凌雲閣で再度風呂に入りつつ昼食,というプランもあったのだが,温泉は十分堪能できたのと,まだ腹が減っていないということで,旭川の道の駅まで戻ることにした.

「醤油ラーメン」と「鳥の甘酢から揚げ定食」の昼食後,一旦帰宅.

まだまだ遊び足りないのか,元気な息子.午後からはチャリのスパルタ練.馴染みの公園まで行く.慣れない自転車で一人で行かせるのはちょっと…ということでファットくんで付き添い.寒風吹きすさみ耳がちぎれそう.ブレーキのかけ方やらライン取りをえらそうに指導.全然聞きゃしねぇ.まだ乗り方がおぼつかなく,雪と坂のコンボは押して歩く.

お気に入りの公園に着くと,息子の知り合いがたくさん遊んでいた.子供らの屋内待機も限界やろなぁ.後で迎えにくると約束し,Kazchariは一人お散歩ライドへ.山頂と違って街中の路肩にほとんど雪がなく快走.良いころ合いで公園に戻り,ぶー垂れてる息子をピックアップし家路に着く.

”正義マン”にお叱りを受けるかもしれないが,久々の友達との”濃厚接触”は楽しかった模様.コロナよりもココロが病む方が怖い.

OLYMPUS TG-5

BRM824旭川400km(その2)

【PC1~PC2セイコーマート本別店】

基本的にPCのコンビニでは座り込まないようにしている.
さて,雨も止んで晴れ間も出てきたため,再びレインウェアをキャストオフ.
知る人ぞ知る「ヌグフルキルヤムの法則」が発動しなければ良いのだが...おにぎりやらバナナで軽く補給して出発.

ここから前半の山場,三国峠アタックが始まる.
ちょうど2ヶ月前に「旭ヶ丘ヒルクライム大会」に出場したのだが,あまりに不甲斐ない成績だったため(出し切ってない!),「走りたりん」と大会後に一人で登った.
その際はヒルクライム用装備として軽量ホイール(BONTRAGER Paradigm Elite),軽量タイヤ(Panaracer Gillar 25c),軽量チューブ(tubolito),1400円の中華製カーボンサドル(98g!)の他,ボトル,ツールボックス,ベル,ライト全部外しての最軽量仕様(と言っても,Domaneなので7.4kgが限界).
さらには手持ちのウェアを全て計量し,もっとも軽い半袖ジャージ,Giroの軽量シューズ(片足150g!)など数々の飛び道具を導入したものの...惨敗.
まぁ,タイムはともかく,自分より年長者に抜かれたのが悔しいぞ.
この悔しさを怒りに変えてモチベーションアップに努めるわけだが...その時の比べると今日のブルベ仕様はさすがにヘビィ.

と,様々な思いを抱きつつ,えっちらおっちら登る.
この峠,こちらの上川側から登る方が楽な印象.
昨年の『アタック三国峠300km』で士幌側から登った時は辛かった.
なんだかんだで15:30頃,峠のCafé着.
いっそここでカレー夕食をとも思ったが,明るいうちに距離を稼ぐことにし,フロントポーチに収納していたジャムパン&缶コーヒーで補給後,ダウンヒル開始.
何度通っても美しい峠の架橋.
車やチャリで通るたびに,30年ほど前にオートバイ(当時はHONDA NX-125)で通った際の記憶がよみがえる.
その頃はまだ未舗装ジャリ道で,大型トラックにばんばん抜かれたなぁ...

森林エリアで一番怖いのは鹿の飛び出し.
その危険を担保しつつ抑え気味に...すると,後方から来たダウンヒルバー装備の他の参加者に抜かされる.
速い! 速い人は体幹,大腿,下腿の張りが違う(この方とはその後PCごとに出会うことになる).

やがて糠平温泉峡着.
夏休み期間のせいか,大学生っぽい集団サイクリストにやたらと会う.
友達と一緒もええけど,野宿キャンプはソロがええでぇ~とおっさん的には思うわけですよ.

このまままっすぐ上士幌か...ではなく,左折して道道へ.
長い上り坂&川沿いの細道&10mおきの舗装段差アタックを受ける.ふっ,なかなかの攻撃だぜっ!(手が,手がぁ~)
「一本元気バー」をかじりつつ(甘すぎるし,歯に詰まる),ケイデンス90を保ちつつ巡行.
次のPCまではまだまだ遠いので道の駅足寄湖でドリンク休憩.
ここのレストランの鹿肉シチューが絶品だった記憶があるが,グルメしている余裕はないので,トイレを済ませてそそくさと出発する.
自衛隊車両がゾロゾロと進入してきた.

しばらくすると太陽が沈みはじめる.
黄金色の夕焼けにシャッターチャンスとばかり停車.
継続する参加者のシルエット.
なかなかいい画が撮れた.

ブルベに持参するカメラはいつもOLYMPUS TG-5.
明るいレンズ,防水,耐衝撃,顕微鏡なみの超絶接写のアウトドア最強カメラ.
STRAVAはじめ,ネットアップ用なので基本的にARTフィルターのポップアートで撮っています.
昔からデジカメはオリ党.

陽が落ちる頃,本別市街へ.
セブンではなくセイコマを探す.
18:20,PC2セイコーマート本別店着(181.8km地点).
なかなか良いペースである.
先着3名ほどがイートインで食事中.
これで全行程のほぼ半分が終了.(その3へ)

BRM824旭川400km(その1)

2019/8/24 Sat

2019年8月24~25日.

SR狙いでRandonneurs Sapporo主催の400kmブルベに参加した.

遡ること2週間前にBRM810宗谷岬600kmを完走(33時間27分)した.

400は距離は短いものの,仮眠のタイミングが難しいため,ブルベ界では600よりキツイともっぱらの噂.
どうなることかと思いきや,結果的には特に寝落ちもせず,完徹にて無事完走.

以下,その備忘録である.

【スタート~PC1セブンイレブン上川層雲峡店】

午前11時というこれまでに経験のない出発時間.

20時間切りを目標タイムとしていたため,元々仮眠をとるつもりはなく,前夜は寝貯め作戦を実行した...のだが,やはり体内時計は正直.

前夜10時就寝も,きっかり4時過ぎには目覚めてしまった.

脳は起きても身体を休ませることは可能!とダマシ×ダマシまどろんでいたら,6時になったため起床.
カーテンを開ける.期待の天気は小雨っ! 予報通りっ! 残念!

今回の出発地点は自宅から10kmほど.河川敷のサイクリングロードを通って自走参加することにした.
時刻は9時.昼からは天気回復予報かつレインウェアなんぞできれば着たくないし,持参すらしたくない.
逡巡しているとまさかの豪雨.
泣く泣くフル装備で出撃.

「カッパ嫌やなぁ.特にパンツ.漕ぎにくうてしゃあない」とブツブツ言いながら河川敷を走っていると.雨が止み,さらには晴れ間も見えて気温も上昇.
こりゃたまらんとストップ.レインウェアの上下,ブーツカバーをキャストオフ.

その横を同ブルベに参加するランドヌールが通り過ぎた.

AM10:00スタート地点着.

受付名簿にサインするも,なんと参加予定だった同僚がDNS.
メールを確認すると「道路が濡れてて」「ガスってて」「天気不安定だったから」とのこと.
えーい,この軟弱者!

しばらくするとブリーフィング開始.

参加者は30名ほど.
車検へと順調に進む.

300km以上のブルベではライト系装備が重要.
毎回少しずつアップデートしているのだが,今回は...

フロント: BONTRAGER Ion800R,LEZYN 1100i,中華製18650ライト(公称3000ルーメン?),CATEYE HL-EL140(夜間はヘルメットに)

リア: CATEYE OMNI5×2,CATEYE WEARABLE X SL-WA100,Bikeguyトライスター,中華製USB充電リアライト

と,少々トラブルが起きても大丈夫な鉄壁の布陣.
ちなみに600kmもこの装備.
メーカーどころか電力供給方法もバラバラなのが気になるが,まぁ良いでしょう.

てなわけで出発.
まずパークゴルフ場でトイレを済ませ,橋を渡って旭川環状線に突入.
いわゆる信号峠が続き,車の追い越しにおびえ,ところどころに残る水たまりを避け,早く街を抜けようともがく.
通常のライドではまず通らない.

当麻方面に曲がると交通量が減る.
しばらくは集団走行.
先を考えるとペースを押さえ,このままトレインに乗っかるのもよいが...あかん.全然自分の心地よいペースではない.
というわけで,単独走を選択.

一部,旭川200のコースをなぞり,国道39号へ.

いつもは並走する旭川層雲峡自転車道を使っているので何やら新鮮ではある.
しばらくすると,雨がポツポツと...上川に入るころには本降りとなり,レインウェアの上だけ着る.
dhbのこのレインウェア(セールで約10000円),最初は撥水最高,と思いきやあっと言う間にズブ濡れに.
ちゃんとアイロンせなあかんな.(ちなみに下はワークマンのストレッチレインパンツで1900円!)

交通量の多い国道や,やたら長いトンネル(隊道)をビビリながら走り,13時半頃,PC1セブンイレブン上川層雲峡店着.
景観保護のせいか,セブンのロゴが茶色に塗られており,知らない人にはわかりづらい.

後日知ったのだが,先ほどの覆道トンネルでランドヌールが車に追突された事故があったとのこと.
十分あり得るシチュエーション.

お叱り覚悟で告白するが,個人的にこの辺りの覆道トンネルを通る際には川側にある歩道を通るようにしている.
こちらからだと右側通行になってしまうが,命には代えられない.

今回はブルベ中につき,左側通行を守ったが...(その2に続く)