ヒルクラ大会後の反省(おかわり)ライド

2022/7/3 Sun

今後の傾向と対策.

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Broken clouds, 28°C, Feels like 31°C, Humidity 65%, Wind 1m/s from N

ヒルクラ大会を無事に終え,昼食も道中で済まして帰宅するとまだ12時前.
とりあえずチャリをクルマからおろす.

旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022

気温は高い.30℃を越えているだろう.
本来ならシャワーを浴びて家でゆっくりが正解.

しかし...どうも走り足りない.
左右の大腿四頭筋「まだ乗れ」と言ってくる.
先程のレースがちょうど良い刺激になったようだ.

つーことで,決戦用軽量ホイールをいつもの安心・安全50mmハイトに戻す.
ペラペラカーボンサドルをいつものスペシャのショートサドルに戻す.
サイコンの充電も済んだ.
ジャージだけ着替えて,さぁ出発.
向かうはいつもの練習コース,美瑛の丘(いつも思うが贅沢だ).

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つーことで走りながらの反省会.

今日のレース内容をSTRAVAで確認すると,レースのセグメントは予想通り歴代3位のタイム.
順位はともかく,年々下がり続けているタイムをなんとかせな.

その対策を考える.

まずフィジカル面.

目標年間走行距離は「月1000km✕12ヶ月 = 約12,000km」
7/3現在「5,720km」.ありゃ? 300kmほど借金が.

うむ.確かに今年は走行距離少なめ(たぶんモンキーのせい).

以前は朝は外乗り(もしくは3本ローラー)20km,夜Zwiftで30kmと,1日に50kmは乗っていた.
それに加え土日は100km越えのライドで,2020年の総走行距離は実に17,730km.

今はさすがに無理.朝,起きれない.
ならば,距離よりも中身の負荷を上げるか.

ZwiftもLSDではなくトレーニングやレースを中心に...いや,アニメや映画を観ながらだと難しい.

筋トレもしばらくサボってたけど復活するか.
こないだ腹筋ローラーやったら,確実に辛くなっていた.

Soomloom アブホイール エクササイズウィル スリムトレーナー ペアリング デザイン 腹筋ローラー エクササイズローラー 膝を保護するマット付き

ヒルクライムのための筋トレ5選!効果的に行うために気をつけたいポイント

休息も大事だろう.
これまでは特に休息日を設定していなかった.
日曜にロングライドすることが多いので,月曜に休むことが多いような気がする.

資料によっては1日置きに休むのが良いという意見もある.
そんなことしたら,たった週3,4回のライド? 禁断症状が出るわ.

サイクリストは週何日休む必要がありますか?

ヒルクライムに限定するなら,減量も重要.
機材の軽量化よりはるかに安くつく.

ロードバイクを使った無理なく楽しくダイエットする方法

いただき画像

向かって右端がKazchari.
60kg近い.
どう見てもクライマー体型ではない.

高校の時は陸上部で長距離を走っていた.
その頃の体重は52kg.さすがに痩せすぎ?

(レース前は)55kgぐらいまで落としたい.
でも,食事制限は面倒だし,頂上での赤コーラは捨てれんな.

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言い訳ばかりのフィジカル面のブラッシュアップは置いといて,次に機材面のプラン.

まず,なんつっても主役機の交代,TREK Emo...のロールアウトを待つ!

当然ペダルも新規購入となるのだが,ここが悩みどころ.
そう,パワーメーターの導入で迷っているのだ.

ファベロ Assioma DUO ブラック 94mmx96mm

かなり評判の良いこいつが気になる.

ヒルクライムで速く走るためにはペース配分がコツ!パワーメーターを利用した走り方を解説!

一方でこんな意見もある.

パワーメーター不要論。つけても強くはならない。

ファベロのAssioma,パワメにしては安いとは言え,それでも¥80,000越え.
お試しに買ってみる額ではない.

また,困ったことに,Kazchariが現在使っているサイコン「Garmin Edge1000J」はファベロに対応していないようだ.

つまり,新たにサイコンを購入する必要もある.

ガーミン Edge 530 本体のみ ブラック

「530」だとかなり軽量化.
いや,いっそ新製品のこいつか.ソーラー充電の最強サイコン.

GARMIN(ガーミン)Edge 1040 ソーラー充電対応モデル(Solar)【日本正規品】

いかーん,これではいくらカネがあっても足らん.
またコレクションを売却して稼ぐか.

iPhone11 Pro ¥300越えの高級アイス.

と,ここまで書いてきたが,ヒルクライムに強くなる最短の方法に気づいた.

それはレースに出続けること.
そしてガチ勢に食らいついていくこと.
リアルな体験.これに勝る手段はなかろう.

...と,言いつつも次の参加予定イベントはこれだったりする.
雨が降らなきゃええけどな.

しかおい小麦グラベルライド

さて,美瑛市街のセブンイレブンでの休憩後,就実の丘まわりで帰宅.
めちゃめちゃ暑いはずだが,考え事をしながらライドしていたせいか,気にならなかった.快走,快走.

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SNSを覗くと,ヒルクライム大会後(案の定)三国峠に登る変...エキスパート達が.

二次会

まぁ,2019年ではKazchariも同じことしてたけどな.

まぁ,こうやって色々考えている時間が一番楽しい.
いやホンマ,チャリは人生を最高にしてくれる.

ヒルクラ大会前のゆるぽた機材調整ライド

2022/7/2 Sat

準備が大切.

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Broken clouds, 22°C, Feels like 23°C, Humidity 78%, Wind 3m/s from S

明日は1年ぶりのヒルクライムレース.
「旭ヶ丘ヒルクライムアタック」である.

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

天気予報は大丈夫そう.
3度目の出走.目標はとりあえずベストタイムの更新かな.(2021は14:08で9位,2019は13:30ぐらいだったような)

Kazchariの旧型リムブレーキのDOMANEは割りと万能マシンで,長距離から軽量化まで換装しだいで対応化(※個人の感想です)

ブルベ時,ヒルクライム時にはそれぞれの装備に換装する.

もちろん今回は軽量化.
外せるのは外し,軽くできるモノは軽くする.

まずは,なんと言ってもホイール&チューブ&タイヤ

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Tubolito Tubo ロードチューブ 700c 仏式バルブ [並行輸入品]

パナレーサー(Panaracer) クリンチャー タイヤ [700×25C] ジラー F725-GL-B ブラック ( ロードバイク / ロードレース ヒルクライム用 )

ホイールはBONTRAGERの「PARADIGM ELITE」.
フロント655g,リア835g.

前輪のみ「Tubolito」
超軽量チューブとして有名(39g)
それは確かにそうなのだが,欠点だらけ...

数年前に「Tubolito」をはめた後輪がパンクした.
専用のパッチで修理を試みたが,どうしてもエアが抜ける.
結果,諦めた.
それに新品であっても,元々エアが抜けやすい.
7Barが一晩で2Barになる.とてもじゃないがロングライドでは使えない.

そして何より高けーッ! 1本¥4,000越え!

こんなナーバスで高価なチューブを使い続けるのは精神衛生上よろしくない.
残るフロントの「Tubolito」がパンクしたら,もう使うことはないだろう.
ひたすら軽いのは間違いないけどな.

タイヤはPanaracer「ジラー」
商品説明にもある通り,ヒルクライム用.つまり軽量.
特に不満はないが,新品時は異常に固く,はめるのが大変だった.

以上がヒルクラ決戦用装備のホイールまわり.

今日の機材調整ライドでは,軽量シューズも引っ張り出した.

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アンダー150gの「GIRO PROLIGHT TECHLACE」

Giro Prolight Techlace サイクリングシューズ メンズ

こいつはホンマに軽い.
材質うすうすスケスケで,完全に夏向き.

今,Amazonの価格を見てびっくりした.
Kazchariは3年ほど前,海外通販で¥40,000弱で購入.
あくまで決戦用.大事に使おう.

で,出発.
定点観測地でまず一枚.

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どんよりしております.
この後はサイクリングロードを爆走して旭岳-忠別湖への分岐入り口へ.

すると中国人墓地の方にいた二人組のチャリダーから「Kazさ~ん!」との声.

「あれっ? 知り合いかな?」とその二人組の方へ向かう.

「こんにちわ~」と声をかけるも,ヘルメットとサングラスのせいで誰かわからない.
ならばとチャリで確認しようとするも見覚えがない.
何より,その声をかけてきた本人が訝しげな感じ.
そして,一言...「すいません.人違いでした」.

まぁ「Kaz」なんてありがちなニックネームやしな.

気を取りおなして,まず忠別ダムへ.
「ふんだらアカン,ふんだらアカン」と自分に言い聞かせ,ダムまでのヒルクライム開始.

久々の軽量ホイール,やっぱり軽いわ.
ギア一枚得している感あり.

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みんな大好き「チョボチナイゲート」.
やっぱり開いてません.

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忠別湖親水公園.
もう湖底も走れません.

モンベルがカヌー体験会を行っていた.
カヤックで湖,チャリでヒルクラ,トレイルランで旭岳の「SEA TO SUMMIT 大雪 旭岳大会」が開催予定.

SEA TO SUMMIT 大雪 旭岳大会

昔は泳いでなかったっけ?
トレイルランがきつそう(※個人の感想です)

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相変わらず大盛況の湧水公園.
もちろん,ボトル一杯分いただく.
調整ライドでなければ旭岳...もちろん今日は行きません.

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ダムをぐるっと周回するルート.
ここにも「ユイの壁」と呼ばれる楽しい坂があるのだが,ここもガマン.

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これまたいつもの忠別ダム.夏も冬も通ってしまう.
ヒトとチャリだけが横断して対岸に渡れます.
いやホンマ,旭川発だと様々なルーティングができて楽しい.

ダムを渡っていると何やら右のクリートがグラグラする.
ネジが緩んでいるようだ.
やはり調整ライドしてて正解.
車載工具で締め直す.

【日本正規品】 LEZYNE (レザイン) 自転車 携帯工具 マルチツール V PRO 多機能 六角レンチ コンパクト 耐久性 耐腐食性 |2年保証|

ダムの管理局でコーラを飲んで,さくっと帰宅.
残りの軽量化を進める.
まずはサドル.

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TENDOC 超軽量 98g フル カーボン シート サドル レール Full carbon ロードレース

今は値段が爆上りしているが,Kazchariは¥1,500ほどで購入した記憶がある.
ご覧の通り,ペラペラで長距離は向かない.
かつ,信頼性はあまりないので(突然パキっと逝きそう),普段遣いも怖い.
あくまで決戦用.
なんと言ってもアンダー100g.割れたらまた買いそう.

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金属製のRECマウントも外す.
測ったら100gもあった.

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ステム側にプラ製のマウントを装着.
これで準備は万端.

さぁ寝るべ.明日は4時起き.
うーん,今日は暑くて寝苦しい...(緊張してへん?)

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チャリの話題あれこれ

2022/7/1 Fri

充実のチャリライフ

7月ですな.本日は自転車関連の小ネタ集.

【新型,穴あきMADONE発表!】

TREKのエアロロード,MADONEの第七世代モデルが発表&発売になった.

TREK MADONE

先にレースでお披露目済みだが,話題になったのがそのデザイン.
シートチューブ(と言って良いのか)にガッツリ穴が開いているのだ.
F1やオートバイのウイングやらカウリングっぽい.
空力を追求した結果の形状らしいが,サドルの高さ調整は大丈夫なのか?とミクロマンのKazchariは考えてしまう.

その他の印象.
旧モデルに比べると,全体に角張った感じ.
前半分はキャノンデールのSYSTEM6っぽい?

性能の向上はともかく,Kazchariの好みは...旧モデルかな.
このPROJECT-ONEは本当に美しかった.

TREK MADONE購入のタイムリミット,迫る

さて,新型MADONE,賛否両論のデザインもたいがいだが,一番の驚きはその価格.

電動コンポ化した105の「SLR6」ですら¥1,155,000である.
これもみんな円安ってヤツのせいなんだ...

そういやApple製品も今日になって突然の大幅値上げ.
ひょっとして先週の騒動の原因が”本当に”iPhoneの故障だったら,値上げ前の値段で「13 pro」を買っていたはず.
ラッキー? アンラッキー?

現代社会最大の恐怖!~スマホが利用停止!?

つーことで,とんでもデザインになったMADONEの話でした.

【ツール・ド・フランス2022開幕!】

まさにこのブログを書きながら第1ステージをJSPORTSオンデマンドで観戦中.
ここ数年の夏っつーか7月の風物詩.
寝不足が続くなぁ.

ユンボビスマの箱根学園感がスゴイ.
UAE(もしくはバーレン)は総北?
総合優勝者予想は...やっぱりポガチャル3連覇かな.

それにしても...スペシャライズドのTTヘルメットがダサ過ぎる.

【Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaidoエントリー!】

いよいよ今夏の大冒険,本格始動.

こんなボクでも「オホーツク1300」走れますか?

不安と言えば以下の2点.

一つは天候.
ずっと雨はないやろうけど,ずっと晴れもないはず.
それよりは猿払や襟裳近辺の風が気になる.
フラペ,もしくはSPDペダルに変更すべき?

まっ,天候ばかりは神のミソ汁.

もう一つはサドルの痛み.
先日の「トカプチ400」で思いもよらぬトラブルが発生.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その1)

”ソファのような座り心地”と称される革サドル「セラアナトミカ」を使用.
いわゆる臀部の痛みはほぼないが,問題は会陰部つまり尿管痛.
ここが圧迫されて排尿時の痛みがエグい.結石ってこんな感じ?

しかしながら1000kmを越える長距離ブルベで,通常サドルは考えられない.
やはり「セラアナトミカ」をチョイスするつもり.
「摩擦防止クリーム塗りまくり作戦」しかないのか.

8月のお盆明け出走予定.さぁ,次は宿の予約やな.

【旭ヶ丘ヒルクライムレース参戦!】

いよいよ日曜日に迫ってきた.

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

今回で3回目のチャレンジ.
前回は前々回に比べタイムが30秒近く落ちてしまった.
調子が悪かったと思いたい.

とは言え,今年は今年で練習不足.
体重は変わらんけど,筋肉が落ちてる気がする.

いかんいかん.
走る前から言い訳をするのはよそう.
うちのアホ息子に怒られるわ ⇒ Kazchari家の家訓は「やる前から諦めるな」である.

つーことで,チャリ関連話題の小ネタ集でした.ちゃんちゃん.

モンキー125,ヒルクライムレースの試走をする

2022/6/26 Sun

そんなに疲労するようになったのか.Kazchari.

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土曜日の午後から始まった「スマホ使えない事件」は関係各所の協力により,10時過ぎには解決を見た.
となれば,連絡手段も無事復活したことだし,出かけねばなるまい.

本来であれば週末のヒルクライムレース対策(練習)として,近所の激坂エリアにでも出かけるのがスジなのだろうが...

いかんせん,身体の調子がよろしくない.
自称ショートスリーパーでさえ自覚する睡眠不足.
および,継続する右膝腸脛靭帯の痛み...オデノカラダハボドボドダ!
そして木々を揺らす強風でチャリは辛い.

となればアイツしかいない.
そうモンキーくんですよ.
何もしないという選択肢はnothing.

気温高め.
春先から来ていた春秋ウェアでは暑い.
今年もプロテクタ付きメッシュジャケットの出番である.

コミネ(KOMINE) バイク用 プロテクトメッシュパーカ-テン Navy Marble M JK-114 1096 春夏秋向け プロテクター CE規格レベル2 メッシュ素材

グローブも指出し.
安全面はともかくモロモロの操作性は素晴らしい.

コミネ(KOMINE) バイク用 プロテクトメッシュハーフフィンガーグローブ ブラック/レッド L GK-242 12976 春夏秋向け プロテクター メッシュ素材

アンダーはジーパン.
昔だったらこのままGoだったが,時代が変わった.
ジーパンの下にインナー+膝パッドを組み合わせる.

ちなみにKazchariは30年ほど前,コーナリング中のマンホールで滑って転倒 ⇒ 膝を割っている.

おたふく手袋 夏用インナー 7分丈パンツ [吸汗速乾 消臭 接触冷感 コンプレッション メンズ] JW-631 ブラック S

コミネ(KOMINE) バイク用 エアスルーCEサポートニーガードフィット ブラック Free SK-827 12997 プロテクター CE規格

次は行き先である.
ちょうど一週間前に訪れた「三国峠」をこちら側から登る.
悪くない考えだ.

一番速いのは国道39号で直行なのだが,それでは面白くない.
並行して走る道道など未知の道を走る.
すると...

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またしても新しいダートを見つけてしまった.
クルマ(作業車)の通行量も多そうで地面は締まっている.楽しい.

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2,3km走ると舗装路へ.
見覚えのある道.
場所は把握した.これでいつでも来れる.

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その後は素直に国道を使って上川へ.
お気に入りの越路地区へと左折.
しばらくはキレイなアスファルトが続くのだが,やがて...

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ここのダートも楽しいな.
景色は期待できへんけどな.

ダートを抜けて今度こそ上川市街へ向かうつもりが...

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またもや楽しそうな道を発見.

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山へと伸びる道.
入り口にちゃんとした「◯◯林道」の看板があったので,きちんと整備されていそう...と進んでいると道が徐々に荒れてきた.
深いワダチ,陥没,ジャリ,水たまり...
行けないことはないが,モンキーをコカしたくないので途中でUターン.
次はファットバイクでリベンジ!(クルマをどこにデポするか問題があるけど)

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と,あちこち寄り道するおかげで,どうやら今日の「三国峠」行きは遠のいてしまいそうだ.

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しばらく進むと「越路小学校跡」を見つけた.
先日のNHK北海道ローカル番組『北海道道』(ミスターがMC)では,ちょうど「廃村」特集を放送していた.

ここに限らず,道内あちこちで「廃~」を見つけてしまう.
30年も経てば,このあたりの地域,いや日本はどうなってしまうのだろう?
もっとも,その頃,Kazchariは存在してないけど.
永遠の命が欲しいな.鬼でも誰でもええから,くれへん?

はい.
結局,今日の最終目的地となる.
旭ヶ丘にやってきました.
日曜日のイベント用看板がある.

早くも『旭ヶ丘ヒルクライムアタック2022』エントリー開始

Kazchari3度めの挑戦.
今回はグループではなく,一斉スタートとなるようだ.
作戦は...特に無い.

一週間後か...あかん,ロクに走れてない.

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さすがオートバイ.あっという間にゴール.
初夏の好天日.
前回の訪問時と異なり,観光客多め.

クルマから自転車を下ろしセッティング中の2人連れがいた.
あくまで印象だが,来週の参加者の試走...という雰囲気はなかった(違ってたりして)

ガーデンやらジェラートという気分ではなかったが,このまま帰るのも何なので,坂を少し下った先を右折し周辺ツーリング.

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なかなか素晴らしい景色でした.
農作業エリアに入り込む前にUターン.
そのまま国道まで下りて,帰路につく.

と,その前に...腹が減った.

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本日はチャレンジ(冒険)せず,安定の美味しさの「山の食房」さんへ.
「ボークステーキ」を注文.これで¥900はありがたい.

愛別と言えば「きのこ」,特に「舞茸」推し.
確かに美味しいのだが,ラーメンにしても丼にしても,やや高めのプライス.
ゆえに,注文コスパが良いと思われる,一番美味しい時期を知りたくなった.

おあいそ時に「すいません,ちょっとお聞きしたいんですが,きのこって旬あるんですか?」と尋ねてみた.

すると「愛別ではきのこを工場で作っているのでいつでも同じですよ~」と元気な返事.
い,いや確かにそれはそうかもしれんけど,だとしたらわざわざ愛別で食べる意味が...

「三国峠」をパスしたおかげで変に時間ができてしまった.
相変わらず肩こりもひどいし,ここはひとつ温泉にでも入るか.

Google先生に聞いてみたところ協和温泉が一番近い.
なんだか久しぶり.
確か”ちゃんとした”温泉だったことを思い出し,向かう.

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いいお湯でした.
7月以降,入湯料が¥600に値上げになるとのこと.うーむ,ここにもインフレの波.

さて,入浴後,コーラ飲みながら休憩室で少し横になったら30分ほど熟睡してしまった.

いや,ホンマに疲れてるわ.慢性疲労症候群とかとちゃうやろなぁ...って,診断基準は6ヶ月以上の疲労感継続か.

大丈夫,まだ400ブルベ後1週間や(いや回復に時間かかりすぎやろ).
大会当日まで,少し練習は抑え気味にしよう.

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その4)

2022/6/18 Sat

それは夢か幻なのか

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Clear sky, 18°C, Feels like 18°C, Humidity 85%, Wind 0m/s from SSE

自主補給ポイント,セイコマ大樹店を出発.
すぐに下りが始まるのだが,少し風にあてられただけで全身に震えが…

なっ,何ぃ! まさかの低体温症なのか

停車で汗冷えしたこと,それに冷たいスポドリを飲んだことが原因だろう.
さらに,陽が落ちて気温も下がってきている.

やはり防寒具が必要だった.
PC2で置いてこなくて良かった...
愛用のパールイズミ,ウインドブレーカーを着る.

[パールイズミ] ストレッチ ウィンドシェル 2300

大樹町の町外れから折り返し,いよいよゴールに向け,北上スタート.
時間的にも道路的にも交通量激減.

当然,民家も街灯も減り,ライトで照らされた前方のわずかな範囲以外は真っ暗.
そう,そろそろ「100キロBBA」(=妄想)が出没する時間である.

このKazchari,夜間走行は嫌いではない.
非日常感がたまらん.

感覚が研ぎ澄まされ,風の音,虫の音,鳥の音,タイヤの音,チェーンの音,ラチェット音,そして謎の音...もう何がなんだかわからんが普段見えない,聞こえないものが存在感を増す(気がする).

瞑想状態に近いかも?

夜間走行のメリットは他にもある.
左車線幅一杯を専有できるのだ.
当然だが,日中チャリは左の路肩ギリギリを走ることを強いられる.
チャリにバックミラーを付けてはいるが,気が付かないうちにクルマがすぐ後ろに接近していることがよくある.特に最近は静かなクルマが多い.

ビーム (The Beam) ドロップバー用サイドミラー 国際特許 CORKY [コーキー] バーエンドミラー

幸いKazchariに接触事故の経験はないものの,「旭川400」では別の参加者がトンネル内でクルマに追突されたと聞いた.

もちろん深夜の田舎道とは言え,交通量は皆無ではない.
ただ,ヘッドライトの明かりのおかげで,近づいてくるのが早々に認識できるのだ.
その際は素直に左端に寄る.

面白いのは,クルマ側の反応.
ハイビームにしたり,ロービームにしたり,妙にスピードを落としたりと,こちらの存在を訝っている様がよく伝わる.

そら,深夜,人里離れた山奥に電飾ピカピカの謎の物体が現れたら,向こうも恐いよなぁ(後の伏線).

Bikeguy トライスター充電式 LEDリアライト 防水 強力発光

R250(アールニーゴーマル) おにぎりリフレクター R25-L-REFLECTOR

293.7km地点 通過チェックE 歴船橋着.

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ここはわかりやすい.
そそくさと写真を撮って出発.

前方交差点に黄色の点滅信号.
油断せずゆっくりと侵入する.
すると...交差点の中心に全高30cmぐらいの人影がうごめいているのに気づく...

(イメージ)

あれは何? あれ敵? あれは何だ?
しかも,そのうちの1人(?)がこちらの走行ラインに近づいて来る!
「うわっ!」と声を上げながら減速.

...えー,その正体は小ネコでした...(たぶん)
色々な意味で恐い恐い.

その後も山の中では,聞こえてくる様々な音や声にビビりまくる.
念のため,眠気対策用に「MP3プレーヤー+骨伝導イヤホン」も持参しているが,この非日常感を楽しむ余裕はまだあった.
回している限り,右膝の痛みもさほどではない.

ダウンヒルをこなすと,かすかに潮の香りが.
どうやら海岸沿いに出たらしい.
灯台の明かりも見える.
肝心の海は...真っ暗で何も見えない.
波の音だけが聞こえる.

ギリギリ隊だと,このあたりで朝日を拝めるのだろうか?

そして最後の通過チェックへ.

336.9km 通過チェックF 十勝発祥の地の碑着.

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GPSに入れたデータに,ここの通過チェックポイントを入れ忘れていたようで,表示が出てなかった.
こんな時にスマホ(Google先生)は便利だ.ちゃんと行き先を案内してくれた.

碑の真下までチャリを移動させ,撮影とクイズの答え探し...うむ,これは難しい.見つけても読めないかも.

「わからん.これでいいんか?」と,碑の周りをブツブツ言いながら歩いていると,隣の建物の2階の窓が突然開き,声をかけるでもなく,Kazchariをずっと監視している...

そ,そうか,この碑の隣は駐在所だった.
まだ(もう?)21時半だが,完全に不審者認定されたようだ.

手でも振り,場合によっては何者か説明しようかと思ったが,すぐに姿が消えて窓を閉めてしまった.いや,職務的に良いのか,それで?

この後も早朝にかけて,参加者がゾロゾロやってくるはず.
そのうちマジで職質が始まるかも.

残り100kmを切って,いよいよラストスパート.
国道336,いわゆるナウマン国道を北上.
豊頃町を過ぎ,十勝川にかかる橋の手前で左折する.

昨年の「十勝200」でも走った,やたらに広い河川敷ロードを走る.
電灯の類,全くなし.
チャリのフロントライトと,遠くにほのかに見える街の灯りだけが頼り.

それにしても,「Bontrager Ion800」は優秀だ.
400ルーメンに落として使っているが,配光も充分だし,かれこれ5時間近く経過しているはずだが,まだバッテリも問題ない.
このまま行けばサブのLEZYNEは使わずに済みそう.

さて,河川敷を順調にトバすKazchari.ほぼ無風.
寒さもあまり感じない.大樹町での低体温は一時的だったようだ.

遠くの方にぼんやりと動く灯りが見える.
同形状が2つ.しかも点滅している.

(イメージ)

「うん? 並走している参加者かな?」
「追いつきそう?」
「深夜ライド中に後ろから声かけるとマジでビビらせてしまうので要注意」

とかなんとか考えつつ漕ぐ.

明らかにこちらのペースの方が速いはずなのに,なぜか全然追いつけない.
そのあまりに規則的な挙動が却って不気味.

あれは何? あれは敵? あれは何だ?

謎を秘め襲い来る侵略者なのか?
脳内には「3メートルの宇宙人」のイラストが浮かぶ.

https://dic.pixiv.net/a/3%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E4%BA%BAより

このままキャトられてしまうのか,Kazchari?

力が欲しいと願っていたら,やがてその光が停止した.
「えーい,ままよ」と接近.
すると,こちらのライトの光で見えてきたのは...

クルマの横で,賢明に手を振るスタッフ(?)の姿であった.
「がんばってくださ~い! 後少しで~す!」

Kazchari「(とまどいつつも)お,おう...がんばります...」

うわぁびっくりした.
ようするにスモールランプとポジションランプを付けたクルマが深夜の河川敷をゆっくりとバックしていた...というのが真相らしい.
うん? いや,これもむっちゃ不自然.
なぜバック? なぜいつ来るかわからない参加者を暗闇の河川敷で待機?

今思うに,あれはやはり宇宙人...もとい幻覚だったのだろうか?

つーことで永遠に続くかと思われた河川敷ライドも,橋を渡って対岸へ.
そして再び河川敷に入るのだが...目の前に現れたのは!

センターだけ抜かれたかまぼこバンプ!

幸い,スピードが出ていなかったためクリアできたが,寝ぼけ頭や高速走行時だったら危険だったかも.
実際,昨年の「十勝200」では,眼前でタイヤをとられて転倒した参加者を見た.
どこかに「この道はやばかったなぁ...」という記憶が残っていたのが幸いしたかもしれない.

そして,ついに最終PC到着.

376.1km PC4ローソン池田利別店着.

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いやぁ腹減った.
日付が変わったのに腹減った.

大樹のセイコマでの反省を踏まえ,ここでは身体が温まるものを...ということで,ブルベ初,「カレーヌードル」を購入.
胃がもたれそうだが,残り30kmもない.まぁ大丈夫だろう.
そして温かいカフェオレも注入.

さぁ,最後のライド.
クリートをはめて,痛む右足に力を入れる.

「いける」

心に広がる安心感.
快調なペースでゴールを目指す.
まだまだ現れる丘陵.
アップダウンをこなす.
下りで意識がとんだ...わけではないが,今,自分がどこにいて何をしているのか認識が曖昧になる瞬間が数回.
軽くマイクロスリープ状態だったかもしれない.

これだけ長時間,思う存分大好きなチャリに乗れる人生に感謝しつつ眠りに...あかんあかん.まだ着いてへんて!

GPSにゴールマークが現れた.
昼間の喧騒とは打って変わり,静まり返った道の駅「おとふけ」の駐車場着.

ゴールである.

402Km finish 道の駅おとふけなつぞらのふるさと着.

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24時間トイレの前に設置されたゴール受付.
主催のAJ-北海道,Fさんが座っておられた.

本当,運営お疲れ様です.
新コロのせいでゴール受付がなく,はがき投函のブルベも多い中,参加者のゴールを待ち続ける姿勢に感服いたします.
寝ぼけていたので,充分なお礼が言えていなかったなぁ...と今,反省.

当日購入のメダルもGet!
このデザインになってから2個目である.
ベテランになると,もうどうでも良くなるらしいが,Kazchariはまだまだメダルが欲しいお年頃である.

ゴール景品の甘納豆とタオルもいただき,クルマに戻る.
汗だくなので,温泉に入ってから旭川に戻りたいところだが,深夜2時に開いている施設はない.
6時になると近所の日帰り温泉が使えるらしいが,そこまで待つのはなぁ...
汚れた身体とジャージは我慢して,帰れるところまで帰ろう...とクルマに乗り込んだ途端,雨が降ってきた.

つーことで,久々の400も無事終了.

今回もいろいろと幸運に恵まれた気がする.
200よりも300,300よりも400はやはり達成感がある.
600は距離は長いものの,一旦睡眠で途切れるしな.

ハードすぎて避けられがちな400ブルベだが,今シーズン,もう一度くらいチャレンジ...おっと,その前に膝の痛みをなんとかせんと.

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Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その3)

2022/6/18 Sat

夜の帷の黄昏と

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175.4km地点,PC1セイコーマート鹿追店にて昼食をがっつり摂る.
すぐ隣にはセブンイレブンもあり,別のブルベでは,そちらがPCの時もあった.

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道民のKazchariとしてはやはりセイコマ派.
安いし美味い.
ここのPCでは「オムナポリタン」「梅おにぎり」「スポーツドリンク」「水」「エナジージェル」を購入.

先着していた青ピナレロのSさんに「がっつり食べますねぇ」と言われる.

先程の「幌鹿峠ハンガーノック事件」が尾を引き,食欲への強迫観念があったのは否めない.幸い胃腸に問題ない.
ブルベでは,糖分過多のコンビニ食や細かな振動による胃腸系へのダメージによって,徐々に食欲が減退する場合がある.

食べられるうちは,固形食が鉄則!

実はこの時,胃腸の調子より気になることが...
それは膝の痛み.

Kazchariには左膝蓋骨骨折という既往がある.
もう30年近く前の古傷なので,日常生活に何の支障もないのだが,長距離ライドで痛くなることがたまにあった.
しかし,今現在,痛みはなぜか右膝外側に発生 ⇒ 腸脛靭帯炎が考えられる.

いつもと違うサドルなのでポジションが出ていなかったのか,それともペダリング中,左をかばい過ぎて無意識に右膝に負担をかけていたのかもしれない.
今すぐライドを中止できれば良いのだが,まだ”たった”175km(十分なのだが).
ここでDNFしても,音更に戻る手段がない.もっともDNFする気も毛頭ないが.

手持ちの抗炎症剤を塗布.

[Amazon限定ブランド]【第2類医薬品】PHARMA CHOICE 外用・鎮痛消炎剤 メタシンパス1%ゲル 60g ※セルフメディケーション税制対象商品

これが効かないなら,ロキソニン再投入!(最終手段)

この後,ビアンキのDさんや,ビルケの森でご一緒したIさんが到着.
補給,もとい食事も終わったし,さぁ出発!

漕ぎ始めは先程の右膝に痛みを感じるが,すぐに消える.助かった.
エネルギーも満タン.すこぶる調子良く巡航.
風も追い風基調.助かる.

やがて全くノーチェックだった「駒場の白樺並木」のそばを通る.

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光が斜めに入って良い感じ.
確か以前クルマで来た時は曇ってたな.

さて,今,Kazchariはスタート地点だった道の駅「おとふけ」に向かっている.
その近くの高速道路入り口に着く頃,サイコンが「200km」を示した.

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なんと,ここまでの走行時間は8時間48分.
山岳ステージだった割にはペースが速すぎる.そら膝にも来るわけだ.

Kazchariの場合,ブルベは「100km:5時間」をベースタイムとしている.
そこから1時間以上の貯金.
悪くないけど,後半保つだろうか...

202.3Km PC2 道の駅「おとふけなつぞらのふるさと」着.

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スタッフのチェックを受ける.
朝の7時の出発以来,久々に戻って来たが,さすが土曜日である.大混雑.

膝の痛みのこともあり少しだけ,ほんの少しだけDNFも考えたが,いざこうやって到着してみると,そんな弱気はどこへやら.
すっかり継続することに決定.

ここへの道中も,後半に向けて装備の見直し(クルマを駐車してあるので)を考えていたが,面倒くさくなった.このままGo!

「いやぁ,まだ半分ですね.さすがにキツいっす」というKazchariの弱音に対し,スタッフの「もう200kmしか走れませんよ.がんばってください!」が忘れられない.

みんなで筋肉体操語録 ~あと5秒しかできません!

そう,全ての痛みは電気信号に過ぎないのだ.

つーことで後半戦.

ちょっとややこしいコース取りで,国道に出,向かうは帯広市街.
交通量が増える=信号坂祭りのはじまりだ.
くぅ~膝にくるぜ!

Go-Stopを繰り返し,ダラダラ走っていると後方からラチェット音が...
そう鹿追のセイコマで先に出発した青いピナレロのSさんだった.

なんと,帯広名物「インディアンカレー」を食べて来たそうな.
おお,この余裕.
そうやな,太ももの太さが常人離れしてはる.さすがや.

一方のKazchariはプライベートならともかく,ブルベで”寄り道グルメ”はほとんどしない.
時間的な余裕は十分あるのだが,それでも追い立てられる感の中,落ち着いて食べるのは...無理.

信号坂が続く国道を,しばらくSさんの後ろに付きながら走る.
左折し中札内方面へ.

昨年の「十勝200」で走ったルートに合流.
”いかにも”な風景が広がる.

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無理矢理チャリを立てて撮影.
この田園風景,肉眼以上の素晴らしさはやはり写真では表現できない.

やがて,見逃してしまいそうな地味~な通過チェックへ.

236.5km地点 通過チェックD 右折直後の「夜間除雪していません」看板着.

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ちょこちょこ停車していたこともあり,Sさんに完全にちぎられる.
そう,今回の400ブルベ.行程の半分以上がソロライドだった気がする.

それにしても...確実に中札内に向かっているはずなのだが,残り距離が全然減らない.
漕いでも漕いでも進んでいないような気がしてくる.

個人の感想だが,山岳-平坦にかかわらず,400ブルベで一番辛いのは,この200~300kmの間ではないだろうか?
残り距離が2桁になると,一気に楽になる...はず.

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253.4Km地点 PC3 ローソン中札内店着.

ここについたのは夕方6時頃.
まだ明るい.
「バナナ」と「エナジージェル」「アイスクリーム」「水」を買って無事レシートGet.

先行していたSさんも休憩していた.
ここで夕食をどこで取るか問題発生.

Kazchariは,コース後半も「十勝200」と同じと思いこんでいた.
ゆえに大樹町をパスし,広尾町あたりで夕食を食べるつもり...とSさんに話してみる.

「えっ? 広尾町? 行かないですよ.大樹町過ぎたらコンビニも何もないですよ?」とアドバイスされる.

改めてマップを確認.
ホ,ホンマや.大樹町パスしてたら,エライめに会うとこやった...
事前確認およびヒトと情報交換することは大事ですね.

sさん出発.
それ以降,このブルベで他の参加者の姿を見ることは二度となかった.

しばらくしてKazchariも出発...のはずが,チャリにまたがろうと右膝を少し曲げただけで激痛!
うわぁ,完全に悪化しとる.

またもや抗炎症剤を塗りたくる.

まだだ,まだ終わらんよ!

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なんてこたない夕方.人気のほとんどない中札内の市街を,軽いギアでゆっくりペダルを回しながら進む.
いやぁ,これはキツイわ.
こんな所でDNFしてもどうしようもない...
残り150kmが絶望的な距離に思えてくる.

7時を過ぎて陽が沈む.

一旦停止してフロントライト点灯(Bontrager Ion800).
リアライトはOLIGHT SEEMEEを点滅から点灯へ.さらにCATEYE OMINI5も点灯.

夜を駆ける準備はできた.
振り向けばマジックアワー(残照)が美しい.

交通量は多いものの,国道236号は路肩も広く走りやすい.
忠類の道の駅を過ぎれば大樹町はすぐである.

目当ての「セイコマートたちばな大樹店」を発見.
PCでもなんでもないが,ここで夕食を取る.

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セイコマ名物「豚丼」「スポーツドリンク」で補給.
右膝はボロボロだが,胃は全く問題ない.
このブルベ,まだ戦える.

ゴールまで残り130km...(その4へ)

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その2)

2022/6/18 Sat

養分をくれェェェ~!

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三国峠では十分な水分&カロリー補給…したはず.

結果的に前者はともかく,後者は不足していたかもしれない.
この時,漠然と「幌鹿峠越えたあたりで残った補給食をたいらげるか」と考えていた.

ダウンヒル開始.
この時間はまだウインドブレーカー不要の暖かさ.
走行風が気持ち良い.

折り返しルートなので,反対車線からはまだまだ登り(地獄)中の参加者とすれ違う.

Kazchariはダウンヒルが苦手.
ゆえに最高速度でもせいぜい50km/h程度.
とは言え,この速度でも落車や鹿・熊にぶつかればただでは済まない.

数年前の「アタック三峠国300」では,石北峠をダウンヒル中,先行者が路面の縦ギャップにタイヤをとられて落車した場面に遭遇したことがある.
続くKazchariもヤバかった.
当時はGoProを付けていたので,ハンドルがぶれまくった恐怖の映像(記憶も)がまだ残っている.

ツール・ド・フランスなどのレースでは,下り90km/hオーバーは珍しくない.

オートバイのプロライダーが「自転車のヤツらはクレイジーだ.あんな薄い布切れ1枚と発泡スチロールを頭にのせただけで峠を下るとは」と呆れていたという記事を読んだ.完全に同意.
ここ数年,オートバイの機材・ウェアの安全への意識は大進化している.夏用のメッシュジャケットですら,フルプロテクター装備である.

コミネ(KOMINE) バイク用 プロテクトメッシュパーカ-テン Navy Marble M JK-114 1096 春夏秋向け プロテクター CE規格レベル2 メッシュ素材

まっ,ここは国道なので,路面は非常に整備されている.
夜間は...動物が多そう.熊の横断記事も読んだことがある.

ある程度下ると,休憩ポイント(トイレ・自販機設置)となる防雪センターが近づいてきた.

ここで「額にピキーン!」&「種がパカーン!」とニュータイプ能力が炸裂!

なぜだか脳内で「寄れ,寄れ,寄ってコーラを飲め,でないと死ぬぞ」という囁きが反響.
いわゆる”虫の知らせ”なのだろうか?
快調にトバしていたものの,そのお告げを信じて立ち寄ることにする.

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しっかり神の飲料,赤コーラ360mlをガブ飲み.
道路を数名のランドヌールが駆けていくのが見えた.

10分ほど滞在し出発.

すぐに後方からピナレロのSさんビアンキ(しかもオルトレ+TTバー!)のDさんのトレインが追い抜いていった.
一瞬,便乗させてもらおうかと思ったが,さすがにオーバーペース.
Kazchariはマイペース走法をキープ.

糠平温泉の分岐点到着.
ここからいよいよ,次のボス「幌鹿峠」クライムが始まる.

数年前に走った「新十勝200」以来,2度目の糠平温泉側からのアタック.
その時は大豪雨でまともに登った記憶がない.
いや,逆に雨のおかげで登攀の苦しさが紛れたかも.

この峠,取っ掛かりが斜度最大.10~12%はある.
それを超えるとかなり楽になる.

一応軽量級のKazchariは先程の先行者2人をパス.

そう,最初は良かったのですよ...
Ave13~15km/hほどのペースで登れていたが,峠まで残り2kmぐらいから,急に足に力が入らなくなった.

2%の斜度でさえ苦痛.

なんだこれ?
ここまでパワーダウンした経験はない.

まっ,まさかこれが噂のハンガーノック!?

恐ろしいのは「そうかも」と思いつつも,停まって補給をするという判断力すら失われてしまうこと.
「早く頂上へ!あの看板まで」という思いのみが強くなる ⇒ ますます悪化.

速度は1ケタに落ちた.
やがて知らぬうちに消耗し,完全に動けなくなってしまうんやろね.

ふと,バッグミラーを見ると,先程パスしたSさんの姿が見える.
ここで意識が少し回復.
(レースではないが)抜かれたくないと,最後のパワーで踏む.

そして...ゴール!
そして,冒頭の「幌鹿峠」看板の前で撮影.

もう,看板の所までチャリを動かすのすら,膝ガクブルで生まれたての子鹿状態.
めまいを伴うふらつきもある.
続いて到着したSさんと言葉を交わす(「キツイっすねー」)も,他の内容はほとんど覚えていない.

とりあえず峠に着いて一安心.
さすがに冷静さが戻ってきたため,ポーチに入れておいたジャムパンとエナジージェルを注入.

ウィンゾーン 栄養補給ゼリー エナジージェル おためし3味 6個セット (各2個)

超甘い.超甘いが美味い.
三国峠同様,残ったボトルの水をガブ飲み(これがダメ.途中でちびちび飲まないと).

それにしても,登る前にコーラ飲んどいて良かった.
もし防災センターをスルーしてたら...くわばらくわばら.

先に下ったSさんを追いかけてダウンヒル開始.

うぉー,この道はやはり走りやすい.
約30年前に泊まったことがある然別湖野営場山田温泉(廃墟?)をパスし,久しぶりに文明漂う然別湖コタン着.

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公衆トイレもあるので,さすがに休憩.
トイレで小用.

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イテテ!
全然尿が出ない,いや痛くて出せない.
ようやく絞り出すと,めっちゃ少量かつ真黄色.
こっ,これこそ正に脱水

完全完璧に水分補給が足りていない.

それに排尿時の痛みには思い当たる点がもう一つ.
長距離ブルベ用に導入した「Selle Anatomica」のせいだ.

Selle Anatomica セラアナトミカ WaterShed X1 Black ブラックリベット 防水 革サドル

使えば使うほど各人の臀部形状にフィットし,そのあまりの快適さゆえ,“高級ソファ”とも称される革サドルである.
Kazchariもブルベ参戦を始めてすぐに購入.

そんなスーパーサドルにも欠点がある.

1つは重量.
言うまでもなく普段使いの「ショートノーズ小型サドル」に比べると圧倒的に重い.

もう一つは,使用を重ねる毎の革のヘタレである.
ようするに革がのびて中心がへこんでくるのだ.
良く言えば自分のケツの形状に合ってきたということになるが,悪く言えばポジションが固定されてしまって動かしにくい.

さて,Kazchariの「Selle Anatomica」はどうか?
坐骨,いわゆるケツ部分は問題ないものの,肛門から会陰部にかけてが痛い.

サドルが盛り上がっているため,ペダリングの度に皮膚がこすれる.
また,穴あき形状になっていないため,尿道を圧迫し続けている.これが排尿時痛の原因だろう.

いずれにせよ,持参した保護クリームを患部に塗り塗り.
ブルベの必需品.
毛嚢炎になるとやっかいだ.

Protect J1 長時間持続型保護クリーム 35ml

もう一点述べるなら,雨に弱い(伸びる)らしいが,それは純正のカバーでカバー.

SELLE ANATOMICA セレアナトミカ Rain Saddle Cover サドル レインカバー

トイレのそばにある蛇口から水をガブ飲み&ボトルに補給.
然別湖の写真を撮って休憩完了.

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少しだけ坂を登って白樺峠へ.
この峠は明らかに鹿追側から登る方がツライ(次週ヒルクライム大会があるとか).

カバチャレ2022

ここからは豪快にダウンヒル.
ようやく低地に戻ってきた気がする.
そして,このブルベもクライマックスを越えた!(と,のんきに思っていた時期がKazchariにもありました)

何度か右折,左折を繰り返す.
175.4km地点 PC1 セイコーマート鹿追店着.

腹が減った.さぁ食べよう!

残り225km.まだ半分も終わっていない.

(その3へ)

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その1)

2022/6/18 Sat

山岳ステージ.

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朝4時過ぎ,極度の頭痛で目が覚めてしまう.
それに寝汗がひどい.

ぐおー!睡眠6時間か.いつもと一緒やな.

もう眠れそうにないので予定より少々早いが起床する.
シャワーを浴びて,昨夜買った「総菜パン」「アイスコーヒー」の朝食.

頭痛がなかなか消えない.
こんなこともあろうかと持参した「ロキソニン」を服用.
早々に効いてくれと願う.

【第1類医薬品】ロキソニンSプラス 12錠 ※セルフメディケーション税制対象商品

カーテンを開け外を見る.
快晴.
夜間の降水確率30%が気になるが,いずれにせよ降りそうな気配はない.
雨具の出番はなさそうだ.

手早く荷物をパッキングし,5時頃,宿を出る.
ここから出発地である道の駅「おとふけなつぞらのふるさと」には10分ほどで着いた.
新規移転オープンしたばかりのこの道の駅は駐車場が巨大.
以前の施設と比べ物にならない.

車中泊のミニバンやらキャンピングカーに混じって,ルーフや荷台にチャリを乗せた参加者らしいクルマもちらほら.

Kazchariも駐車して出走準備をはじめる.
通常のソロライドより装備多め.
選抜メンバーは以下の通り.

【サイクルコンピュータ】
Garmin Edge1000j

【GPS】
Garmin etrex30x

【フロントライト】
BONTRAGER Ion800
LEZYNE 1100i

ブルベ用ライトについて(フロント編)

【リアライト】
CATEYE OMINI5×2
OLIGHT SEEMEE30(日中点滅用)
CATEYE WEARABLEX(おにぎりリフレクターに入れてサドルバッグに取り付け)

ブルベ用ライトについて(リア編)

【ヘルメットライト】
CATEYE URBAN HL-EL145(GoProマウント使用)
Bikeguy LEDリアライトTRISRTAR

【フレームバッグ内】
Anker PowerCore 10000(サイコン用)
ボールペンほか各種書類

【ハンドルポーチ内】
ミニジャムパン,エナジージェル,塩タブなどの補給食

【サドルバッグ】
替えチューブ1本
予備ライト(OLIGHT RN1500,CATEYE RAPID X TL-LD700-R
予備電池(eneloop単3×4)
防寒用レインウェア(上のみ)
ウインドブレーカー(パールイズミ)
長指グローブ
レッグウォーマー
ロキソニン,下痢止め薬,絆創膏などのファーストエイド
補給食

そしてボトルツールケースおよびサドルバッグスタビにボトルゲージを付けて,予備ボトル輪行バッグを挿す.

ミノウラ(MINOURA) 自転車 サドルバックホルダー アクセサリー SBS-250 シートバックスタビライザー

フルアーマーDomaneは当然のごとく重い.
ただし,車輪とは不思議なモノで,走行中はさほど重さを感じることはなかった(坂を除く).

通常のソロライドだと,400kmだろうとここまでフル装備にはしない.
コースが決められている以上,公共交通手段皆無の土地も走ることがある.
何よりもトラブルでDNFしたくない.
(やや過剰に)準備しておくのは当たり前だろう.

身に着けるウェアはパールイズミの「メッシュインナー」+去年買った「BRM200記念ジャージ」(ミーハーだ),安定の「パールイズミ・メガパッドビブ」

そして忘れちゃいけない蛍光ベスト
前回の「十勝200」に続いて2度目の投入だが,使い勝手が非常に良い.
なんと言ってもポケット付き.
ここにブルべカードが差し込める.
「背中には凍らせたペットボトルを入れて...」と宣伝にはあるものの,実践者はいるのだろうか?
※ 現在Amazonでは品切れ中.

さて,6時半になった.
軽く試走して集合場所へ.

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名前は存じないが,過去のブルべで見かけた人がちらほら.
また,STRAVA上でのみつながっている人も多数(顔写真やチャリで判断).

Kazchariは参加ブルべの出走リストがアップされると,STRAVAで名前を検索しフォロー申請することにしている.
同じルートを走る同志としてリスペクト.

特に今回のブルべでは,他のランドヌール(特に地元民)と情報交換し,命拾いした感がある.

そして,集合場所にはやたらにビデオカメラが.
そう,前回も書いたように,ローカル紙「十勝毎日新聞」の取材が入っているのだ.

この日は先頭グループが三国峠に到着するまで密着(?)取材.
昼過ぎに撤収して,その日の夕刊に記事が載るわ,オンライン版には動画がアップされるわで仕事が早い!
Kazchariも前の方を走っていたためか割と映っています.

【動画】ブルベトカプチ400開幕

音更町のサポートもあり.(ゴールすると)特産の甘納豆とタオルがもらえます.

待ち時間中,参加者のチャリっつーか,装備品をいろいろチェック.
荷物が異様に少ない人,逆に多い人さまざま.
Kazchariは中間ぐらいかな.
今回は参加されていないけど,ブルべ仲間のOさんほど過...いやフル装備の人はいなかった.

Oさんのフル装備

さて,ブリーフィングが済んだところで,いよいよ出発.
ベテランさんも嫌がる(地獄の)400かぁ...

400kmブルベの準備と走り方・攻略法

通過チェックAまではペース抑えめで.
よく考えれば,足に関しては丸二日の休養明けである.急に回すのはよろしくない.
それに,これまでのブルベの反省(特に2019年の北村300)もある.
ケイデンス低め,つまり高負荷で長時間回すと確実に膝に痛みがやって来る.

ケイデンスは90以上.これを法と心得よ! バーフ・バリィ!

とは言え,ギリギリ隊(制限時間フル活用隊)を目指すわけではない.
条件が異なるとはいえ,2019年の「旭川400」では約19時間でゴールしている.

BRM824旭川400km(その5)

今回も20時間は切りたいところ.
それに速すぎても遅すぎても,身体・精神の疲労度はほぼ同じ.
つまり自分の気持ちの良い速度で走るのがベストなのだ.

と,余裕を持って考えられるのも,序盤は追い風基調だったため.
これにはホンマに助かった.

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23.4km地点.通過チェックA着.

AJ北海道の“のぼり”および,スタッフさんがいてくれたおかげでクイズの対象となっている標識を無事発見.
話によると,ネットで調べると答えがわかってしまうクイズ(橋の竣工年など)がたまにあるそうだが,さすがにこれは無理だろう.

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この時,後ろを走っていたIさんから「Kazchariさんですか?」と声をかけられる.
なんでも「ビルケの森スノーレース」のファット部門で4位だったそうな(Kazchariは3位).

第1回びえいビルケの森スノーサイクルフェスティバル~120分耐久レース

こういう知り合いはうれしいね.
このIさんのおかげで,次の通過チェックBを間違わずに済んだ.
スタート時にクイズ内容をロクにチャックしないKazchariが悪いのだが.

36.3km地点.通過チェックB着.

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これも難問.
現地に行かないと絶対にわからない(たぶん).

さて,次のチェックポイントは大ボス,三国峠である.
ある意味迷わない.

それにしても天気が良い.
正直,長袖ウェアは暑かった.
半パンの足がヒリヒリする.

ホンマ,チャリはウェアリングが難しい.
走っている時,止まっている時,登っている時,下っている時,雨の中,雪の中(えっ?)など状況によって体感温度がころころ変わる.

よく風邪ひかんもんだ.
まぁ,この趣味のおかげで(ひょっとしたら)新コロに感染せず(悪化せず)に済んでいるのかもしれないが ⇒ 運が良いだけ.

三国峠への登りに突入する前にセブンイレブン上士幌店の前を通過する.
これまでも数回ブルベのPCになっているが,新コロ以降ゴミ箱が撤去されて,使い勝手が悪化したらしい.
しかし,ここで十分な補給をしておかないと,この後がもたない.
三国峠から折り返すにしても,層雲峡側に下りるにしても,しばらくコンビニが存在しない.
試走レポートにもあった通り,PCではないのにも関わらず,参加者らしいチャリが停まっているのが見えた.

Kazchariは走り抜ける.
まぁ,手持ちの食糧でなんとかなるでしょう(甘かった...).

上士幌の市街を抜ける.
200mほど前方に1名.後方に数名のトレイン(?).

ブルべの面白いところは大人数のトレインを組むことが少ない.
レースではないので速く走ることが目的ではない,という理由もその1つだろう.

あくまでソロツーリング扱い.
たまたま同じルートを,同じ様な服装の人々が走っている...という体.
今回みたいに大々的に宣伝される方が珍しい.

Kazchariはその先行者につかず離れず,軽いギアで進む.
標高が上がるにつれ,徐々に涼しくなってきた.

糠平温泉で先行者に追いついてしまったので,「お先に」と声掛けして分岐を三国峠方面へ右折.

いったん下るが,すぐに上りが始まる.

旭川まで129kmの青看板を見る.
プライベートで来た時は「あっ,そんなもんか」と思った記憶がある.

かってに旭川400ブルベ改330獲得標高ましましライド

一方,本日はまだ300km以上走らねばならない.
やっぱりどこかおかしい.この距離感.

三国峠はこちらから登る方が斜度低めで,楽と言えば楽.
その分長い.
チャリ,オートバイ,クルマと様々な交通手段で何度も通っているが,やはり景色は素晴らしい.

特に気に入っているのが,この直線白樺通り.

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トロッコ乗り場,タウシュベツ川橋梁,除雪ステーション,幌加温泉などのランドマークを通過しつつ,(とりあえずの)ゴールが近づいてくるのを感じる.
そして現れるのが...

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“例の橋”である.
チャリの場合,毎回「あそこまで登るのか...」と絶望感を覚える.
だがしかし,今日は調子が良い.
まだまだ足が残っている.

いや,違うな.

実際は「まだ残っている」と思いたいだけかもしれん.
なにせ,まだ全工程の1/4も済んでいない.
そしてここから斜度がやや上がる.

写真を撮っていると後方から来た参加者に追いつかれる.
しばらく一緒に頂上を目指す.

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着きそうでなかなか着かない頂上のパーキングがようやく見えてきた.

94.4km地点.通過チェックC着.

天気も良いし,オートバイだらけ.
例の看板での撮影も順番待ちでした.

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スタッフFさんのお出迎え...つーか通過チェック.
クイズの答えは...うん,これもネット検索ではわからないだろう.

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到着時刻は11時前.
スタートからまだ4時間しか経過していない.
なかなか良いペースだ.

11時からカフェがオープンするらしいが,さすがにここで長時間の休憩は避けたいところ.
手持ちのジャムパンや菓子類,塩タブで補給.
もちろん水もがぶ飲み&汲み放題.

この後の惨劇を思えば,ここで名物の「大盛カレー」を食べておくべきだったかもしれない...と後悔してもアフターフェスティバル

そう残り距離は308km.いつの間にか頭痛は消えていた.

(その2へ)

Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ(その0)

2022/6/17 Fri

闘いは前日から始まる.

https://ridewithgps.com/routes/36550480より

はい.予告通り(地獄の)400ブルベに参加してきました.
その名も「Audax Japan BRM618北海道400kmトカプチ」

なんでも,全国に6つある国交省の指定のナショナルサイクルルートに含まれているらしく,その記念大会の意味合いもあるそうな.

Cycle Tourism Japan トカプチ400

しかし,まぁ”常識人”であれば,せいぜい1回100Km程度のライドで観光やグルメを楽しみながら,十勝地方の美しさを堪能するサイクリングのはずなのだが,そこは距離感がぶっ壊れた変...ランドナー達である.
1日で全ルートを走りきってしまおうという狂気の企画,それがこのブルベ.

400Kmだと,どれだけ速い人でも確実に夜間走行が含まれる.
山間なんて電灯もなく真っ暗.
前方を照らすのはチャリの小さなライトのみ.
不安・恐怖・危険・眠気マックスである.

今回,スタート前にエライ人の挨拶やら,十勝毎日新聞の取材があったが,よくサポート(?)がついたものだと思う.

今回のコースの話に戻る.
ざっくり言うと,新規移転オープンの道の駅『おとふけ』を起点に,前半は北部200km,後半は南部200Kmを走ることになる.

前半のクライマックスは三国峠,そして折り返してからの幌鹿峠越えである.
そして一旦スタート地点に戻る.
この時,体調が優れなかったり心が折れた場合はDNFも良し.
クルマを停めているため,夜間走行の他,防寒や雨具などの装備の変更も可能.
よくできたコースだ.

山だらけの前半に対し,南は平坦.
実は南側は昨秋に「200ブルベ」で体験済み.

BRM1017北海道200km十勝(旧530・926)~その1

この時とは設定がやや異なり,音更を起点に逆ルートおよび広尾町パートをカット.
(後から思えば,ほぼ同じルートを走っていた経験に助けられたと思える場面多々あり)

さぁ,3年ぶりの(地獄の)400,スタートです.

6/17は午後から有給を取得した.
帰宅後,まずはDomaneを洗車&注油.

昨日,今日とローラー(Zwift)していない.
つまり丸2日間,足を完全に休めたことになる.
これが吉と出るか凶と出るか.

iPhone11 Pro

Domaneにはハンドルポーチ,フレームバッグ,サドルバッグを取り付け.
そして,サドルをいつもの「Specialized Power Saddle」からロングライド用の革サドル「Selle An-Atomica」に変更.
これだけでもかなりの重い.
この後,荷物を詰め込むとファットバイク並みの重量になってしまう.
前半の登りが修行かも.

14時過ぎ,ハスラーに積み込んで自宅を出発.
ここから目的地のホテルアルムinオトフケまでは160Kmほど.
18時前には着きそうだ.

つーことで,道中何の問題もなく音更着.
ホテルにチェックインする.

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ビジホにしては広い.
照明も明るめ(どうしてやたらに暗いホテルが多いのだろう?)

これで¥3,750はかなりお得では?

禁煙部屋ゆえ,無断喫煙に厳しいっぽい(発見時はクロス総張替え弁償とか).
良いねぇ.こういう姿勢.

部屋の鍵こそかかるものの,建物の入り口があちこちにあってかなりフリーダムな造り.
海外の格安ホテルではありえない.
治安の良い,日本ならではの構造かも.
朝飯・夕食も依頼可能で,長期滞在者が多い印象.

さて,これから明日の朝までどう過ごすか?

ここ最近,デスクワーク過多のためか,道中も持病の首コリ・肩こりがかなりひどく,愛用の矯正バンドを付けっぱなし.

柔道整復師が考えた 姿勢サポーター 姿勢ベルト 男女兼用 (Lサイズ)

明日の長距離ライドに向けて不安しか無い.
いっそ400km走行中も着けて走る? そんなアホな.

少しでもこのコリを和らげるべく,近くの温泉を検索.

「木野温泉」を発見.

数年前,何かの折に立ち寄った記憶がある.
モール温泉で露天もあったような...よし決定.

クルマで5分ほど.
1時間ほど滞在.
平日で客が少なかったため,露天風呂では全身ストレッチ.
「やはりこの程度ではラクにならんか.いっそマッサージにでも行くか」と思ったが,さすがに今日は早く寝たいのでやめた.

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次は夕食である.
これまたGoogle先生に相談.
ほほぉ,すぐそばに回転寿司か.評判よし.行ってみるか ⇒ 待合スペースが大混雑 ⇒ 諦める.

同じ敷地内にお好み焼き屋を見つける.
仕方がないこっちにしよう.♪ぽんぽこぽーん(わかる人にはわかる)

こちらはカップルに続いて2組待ち.
10分ほどで席に通される.

メニューが恐ろしいほど豊富.
ゴローさん並みに悩んで「富士宮やきそば」(¥950)とスタミナをつけるべく「ホクホクにんにく焼き」(¥480)をオーダー.
結論から言うとこれが大失敗.
量が尋常ではなく少なかった...

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これなら「こなもん食べ放題シンプルコース¥1,800」にしとけばよかった.
カーボローディングになったしな(ホンマに?)

単品で頼んだKazchariがアホでした.
味も...イマイチやったし(焼いたのはセルフだが).

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この店に限らず,最近の外食は単純な値上げだけでなく,量を減らす,いわゆるステルスが進んでいるのは気のせいではないだろう.
噂で聞く,食料不足時代の到来が現実味をおびてきているかも...昆虫食待ったなし!?

まぁ,これは飽食の時代への戒め「人類ダイエット計画」の一環として捉えるべきであろう.
少食ブラボー!(と,この日までちょっと思っていました)

「空腹」こそ最強のクスリ

ホテルに戻る前にセイコマに寄り,明日の朝食(惣菜パン2ケ),補給食数品,夜食代わりのプロテインを購入.

カラダに染み付いたソースの匂いを消すため,再びシャワーを浴びる.

フリーWifiでAmazon Prime Videoで『銀河英雄伝説外伝』を視聴しつつ,10時前には眠りに落ちる.
やっぱりラインハルトのセリフ回しと,それを生暖かく見守るキルヒアイスの掛け合いは最高やな.

銀河英雄伝説 外伝 第三次ティアマト会戦

明日は5時起床の予定.

おい,いつブルベの話が始まんねん?
次回からです.すんまへん.

(その1へ続く)

モンキー125,今年も海鮮丼ツーリング

2022/6/12 Sun

晴れたり降ったり.

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日曜日.
昨日に引き続き不安定な天気.
雨こそ降っていないものの,道路には水たまり.
ロードバイクでロングライドのつもりがモチベダウン.

となれば...ここはモンキーの出番でしょう!(インドア活動の選択肢はない)

気温も13℃程度.この後もそれほど上がりそうにないので,いつもの3シーズンウェアで.
いやホンマ,今年の北海道は涼しいを通り越して寒い.
近々,昨年のような酷暑が来るとは到底思えない.

さぁ,出発...あれれ? リアフェンダーの三角マークがなんだか剥がれそうだぞぉ.仕方がないなぁ~ キタナイし剥がすか(ワザとらしい...)

【原付二種125cc】バイクの三角マークは【剥がれたら違法!?】

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これでうちの青猿のカッコよさが倍増したぞ!(そうか?)
さぁ,出発だ.今,日が昇る!(もう10時やがな)

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さすがオートバイ.あっという間に深川着.
既に減っていたガソリンメーターのメモリが半分になった.
これから田舎道.ここのセルフで入れとこか.
ジョボジョボジョボ.
2.5リットル...相変わらず驚異のリッター70Km燃費.

そうそう,今日はなんだかんだで海,つまり増毛-留萌方面に向かっています.
天気予報では晴れている地域だったので.
今日の最終目的は増毛で海鮮丼かなぁ.

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田んぼの真中に良い雰囲気の鳥居を発見.
北海道ではしばしば見かける風景.
写真に撮ってもバチあたらんよな.

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少し遠くになってしまったが,後方の水色の橋上部の突起物は「北竜」の「竜」をイメージしているはず(たぶん).

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海へと続く道道94号
ちょっと前にも同じルートを通った.
オートバイではあっという間にクリアしてしまうが,チャリだと長い長い.
補給ポイントもほぼない樹海ルート.最高だ(?)
思ったより交通量は多いけど.

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なんだかんだで,増毛市街へと向かう側道へ.
食堂が立ち並ぶ旧駅前の大通りまで走るが,時まさに12時.
どこもかしこも観光客で長蛇の列.
うーん,そこまで並んでまで食べたくないなぁ(ボッチやし).

ラーメン屋の類は空いているけど...としばし熟考.
少し待つか.

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一本道路を奥へ.
海岸沿いでしばし佇む.静かだ.
増毛に入ってから,港の匂い,海の匂いが強くなり気分は上々である.
嫌いではない.
新コロのおかげですっかりご無沙汰だが,ダイビングで感じる匂いと同じ.

ああそろそろ潜りてぇ...と思っているうちに世間はシャレにならない円安.
もう海外ダイビングツアーなんて高くて行かれへんのとちゃうか?
復帰第一号は沖縄かなぁ...

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市街に戻り旧増毛駅前に駐車.
廃線跡を撮る.
iPhoneの限界やな.こうした写真(構図)は雰囲気が出ない.

食堂の並びは相変わらずなので,ここでの食事は諦めて留萌に向かうか...と思った矢先,去年の夏も入った寿司屋が目に入った.

新兵器投入!増毛海鮮丼ツーリング

誰も並んでいない.
腹が減った.
ツーリング先では,できるだけ初めての店を選ぶようにしているが,仕方がない.
「旨いのはわかっている」という安心を取ろう.

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「イクラ丼セット」¥2,750を注文.

一昔前やったら,絶対にこんな高い昼飯はありえなかったなぁ...
旨いのは旨いのだが,正直,もう少し量が欲しい.
チャリで来てたら不満炸裂やな(たぶん).
良いのか悪いのか節約マインドを少しずつ開放中の今日このごろ.

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食事後,外に出るとより快晴に.

iPhone11 Pro
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まっすぐ戻らずに,丘の上,つまり灯台まで上がる.
なかなかのヒルクライム.
サガなのが,チャリで登りたくなる.

iPhone11 pro
iPhone11 pro
iPhone11 Pro

留萌まで海岸沿いを走る.
夏やな.

とは言え,砂がやたらに黒い「ゴールデンビーチ」の海開きはまだまだ先なので人影はまばら.

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道の駅「るもい」でスタンプ.
「おびら」にもあるおもしろ自販機(?)がここにもあった.
買ってみる...までにはいかんなぁ(高いわ!)
うん? ここでは節約マインド炸裂か?

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天気があまりにもよいので,もう少し海岸線を走りたくなった.
留萌を出て小平へ向かう...あれ,曇ってきた.

つーことで,馴染みの幌糠行きのショートカットルートを選択.

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トンネルはいいね.
映える.

ちなみにiPhoneのアプリは「無限時計」.
文字通り,配色,フォントの他,カスタマイズ性が高くまさに無限の表示ヴァリエーション.
設定で常時点灯にしている.

ちなみに,ボトルゲージはもちろん自転車用.
これからの季節は助かる.
絶対に落ちません.

iPhone11 Pro
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謎のフットワークコンテナ,北竜ひまわりバス停.
楽しい被写体が多いルートだ.

iPhone11 Pro

よく立ち寄る碧水のセイコマ.
アイスと”温かい”コーヒーを買う.

交通の要所.
東西南北,全ての道からオートバイが走ってくる.
新コロのせいで世間では数十年ぶりのバイクブームだとか.
かく言うKazchariもモンキー買って,本格的にライダーに復帰したわけだが.

かつてに比べ,ソロよりもマスツーリングするライダーが増えたような気がする.
色々と意見もあろうがソロだろうがマスやろうが,個人の勝手なのは事実.
そやけど,20台近いバイクの大名行列はさすがに...アレやと思う.

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道の駅「ほくりゅう」.
スタンプGet.
相変わらずコンセプトがよくわからんオブジェだ.

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深川に戻り,道道を使って神居古潭(R20)を目指していると,目の前にそれはまぁキレイな虹のアーチ
あれ? まさか...

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はい.しばらく走ると土砂降りの雨!(写真ではわからん)
こりゃたまらんと,納内の東屋に避難.
雨宿り中,スマホで雨雲レーダーを確認すると...

なんだこりゃの超局地豪雨.
周辺に雨雲なし.
やや小降りになってきたので出発.

レーダー通り,雲を抜けるとカンカン照り.路面も全く濡れていない.
いやぁ,珍しい現象に遭遇した.
おかげで帰宅したら洗車やな.海沿い行ったし,まぁええか.

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旭川に戻る.
めったに遮断器が下りない踏切で,電車(汽車)に遭遇.
これもまた珍しい現象.

ラッキーなのか?