BRM824旭川400km(その5)

【通過チェック~セブンイレブン東光東3条店(ゴール)】

小雨の中,カッパも着ずに出発したが,幸いひどく降ることはなく,地面の濡れ,つまり水しぶきだけが気になる.

すでにシューズ,下半身は(再び)ビショビショである.

カッパと言えば,ブルベ民の間では,レインパンツを履くか履かないか問題がある(と思います).
どれだけ高価かつ優秀なパンツ(Goretex!)でも,結局は自分の汗で蒸れてしまうので濡れるし,結果股ズレの原因になるとかならないとか.
Kazchariはスタート時に雨なら履く派です.
しかしながらこれが正解とは思えず,今回に至ってはスタート前に脱いで以降,ずっとサドルバッグに入れたまま.
単なるオモリである.

股ズレの中でもやっかいなのが,いわゆる毛嚢炎(おでき).
Kazchariの場合,いわゆる会陰部に生じやすい.
ブルベでは最強サドルのセラアナトミカに換装しているためか,臀部そのものの圧迫痛はそれほどでもないが,摩擦はどうしようもない.
よって出発前にはシャモアクリーム(お得な大容量Muc-offを愛用)をたっぷり塗っているのだが,当然時間とともに効果が薄れてくる.
ゆえに途中のPCでProtect S1(摩擦皮膚保護クリーム)を追加で塗るようにしている.
前回の宗谷600では,この携帯用のクリームが途中で切れてしまい,後半は地獄の痛みであった.
特に完走後の入浴がキツかった.

このまま国道273号沿いでまっすぐ美瑛か?と思わせつつ,コースは踏切を渡って麓郷,鳥沼方面へ.
通称“斜め道路”である.
かつてオートバイツーリングでよく通った.
まぁ,国道よりは車も信号も少ないし,快適に走れるわ~と思ったのは最初だけ.
永遠に続くかと思われる直線にさすがに飽きてきた.
ほとんど車も通らないので,ど真ん中を大声で歌いながら走る.

上富良野に突入する頃に空が白んできた.
夜明けである.
雲が多いせいか,朝焼けとは言えないものの,とうとう完徹したなぁ...と感慨にふける.

やがて国道273号に戻り,北上を続ける.
日も昇り,フロントライトも不要になった.
美瑛に入る.おおっ,ここで左折して丘ライドかぁ(事前のコースチェックをあまりしてないのです).

いつもの練習コースやん.

しかもAM5時.
普段の自分がよく走っている時間やん.
もちろん自宅も近い.このまま帰って...帰るわけがない.

空港脇を抜け,東神楽町へ.
旭川市内に入ってからの信号坂アタックにイライラしつつも,ゴール間近のアドレナリン効果で目がギンギン.
ようやくSRゲットの達成感を抱きつつ,秋月橋を越え,ゴールのセブンイレブン東光店へ.
エナジードリンクによる胸焼けのためか,食欲が全くなかったので,お腹にやさしい牛乳でファイナルレシート.

時刻は6:16.19時間16分でゴール!
目標の20時間切り達成!
STRAVAによると,平均速度は23.5km/h.まぁまぁか.

買い物を済ませると,後続のTさんも到着.
さらにはスタッフの北のHGことkaba3もお迎えにいらした.
どうやらKazchariがトップゴールだったようで,そろそろかと様子を見に来たとのこと.

ゴール受付時,豚汁をいただきながら,レシートチェックを受けて無事終了.
このあたりからじわじわと眠気が出てきて,そろそろヤバい状況.
徹夜なんて何年ぶりだ?

kaba3にはファットバイクでのブルベ参加を強烈に薦められるが,そこまで自分を縛る根性ありまへん.
興味がないわけではないが,ファットはパンクしたら手に負えなさそうというのが渋る理由です(今思えば,9月の「ちょいグラ200」は楽しそうで出ればよかったと思わないこともない).
とりあえず次年度のアイスブルベ参加を宣言しつつお暇する.

自宅まで10kmの自走.帰宅後はざっとシャワーを浴びて12時過ぎまで昼寝.
洗濯と洗車?
そんなんは明日!

(おまけの雑感)
ブルベ界ではヨメ坂(もしくは家族坂)という言葉がありまして.
ようするに家族サービスもほとんどせず,毎月毎月わけのわからない距離を自転車で走りに行くという旦那にあきれつつ,嫌味だけならともかく,場合によって参加許可すらでないという難易度の高い激坂です.
しかしながら,今回のブルベを終えて面白いことに気づいた.
自分の普段の夏トレは,朝は3本ローラーか外を1時間,夜はZwiftを1時間,土日で外を200kmほど走り,週あたりの走行距離はだいたい300~400km.
この合間をぬって,仕事やら家事やら子どもの相手をしているつもりですが,当然,ヨメはんに良い顔はされない.
ただ,今回のブルベ,帰宅後にトップゴールだったことを伝えるとやたらに喜んでおりまして...「レースではないので順位は関係ない」「ゆっくり走って観光を楽しむ人もいる」と説明しても,「んなこたぁどうでもええ.一番は一番や」とのこと.
つまり,「毎日異様な時間と距離,自転車に乗っているのだから,ちゃんと結果(優勝?)を出しなさい」「ただの趣味だから」とか「速さを競っているわけではないから」と言い訳するなということ?

結論.
(うちの)ヨメ坂攻略の最適手段はイベントで結果を出すこと.
スポーツ観戦(特にラグビー)好きの,やたら勝ち負けにこだわる男前の体育会系ヨメはんで良かったと(こういう時には)思うわけですよ.
この考察,合っているのだろうか?(ビクビク)

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