2021/7/23 Fri
灼熱地獄を越えて
GWに続き,うちの小学生男子(8歳)と二人でキャンプ旅に出かけた.
これは以前からの約束でもある.
息子の本音としては「かーちゃん&ねーちゃんを交えての家族キャンプ」がしたいようなのだが,その姉は今年受験生.そう簡単に連れ出すわけにはいかん.
まぁ,息子の場合,友達は現地調達するので遊び相手には事欠かない.
隣のテントのキャンパーのみならず,管理人のおばちゃん,広場でサッカーをしている同年代の子供らとすぐに仲良くなる.
自分の息子とは思えないぐらい社交的.
さて,本来であれば連休期間をフルに使って,木曜日出発の3泊4日を考えていたが,前日にキャンプの準備を全くしていなかったのと,個人的に休みが欲しい(主にモンキーいじり)という理由から,出発を1日遅らせることにした.
その準備日である木曜に思わぬトラブルが発生.
前回のGWキャンプでは,駐車場からサイトまで,重い荷物を担いで数往復して相当歩いた.
その経験から,アウトドアワゴンの必要性を感じ,この度新規購入した.
最近すっかりお気に入りの日本メーカーWAQ製である.
「商売上手やなぁ」と思うのは,一度でも購入したり,LINEで友達になると割引クーポンがもらえ,常にオトク感をちらつかせてくる.
さらに言うなら「A8net」のセルフバックにも対応.
もちろん製品そのものも非常に良いので,他のグッズもつい買ってしまう.なんておそロシア.
そのワゴンを使用前に開封・展開してみた.
ふむふむ,よくできている.
容量106リットル,耐荷重150kgだけあって頑丈かつかなり重い.
セットで買うと割引される,アルミテーブルもついでに購入.
開封するも,なんと,あるはずのパーツ(テーブルを固定するポール)が入っていない.
残念ながら同梱忘れか.
「うわぁ,こんなことあるんや」と,早速LINEにてWAQに連絡.
1時間ほどして返信があり,至急送るとのこと.
こうした対応の素早さは新進メーカーならではやな.
下手うったらSNSでボロカスに書かれてしまう時代やしな.
まぁ,ここまで迅速に対応してもらえると,実に好印象(はい,こうしてブログにも書きました).
残念ながら,今回のキャンプではテーブルは間に合わないが,仕方がない(帰宅後に届いていた).
で,明けて金曜日.
最終パッキングおよびハスラー後部座席に荷物を詰め込んで出発.
二人でもいっぱい.もう4人で行くのは無理な量.
とりあえず,初日の目的地を「阿寒湖畔キャンプ場」とし,ナビに従って出発.
国道39号から無料である旭川紋別自動車道を使って東へ.
いつも思うのだが,チャリに比べると,クルマは体感速度がやたらに遅く感じる.
午前中からすでに猛暑のきざしが見える中,クーラーを効かせ,ジュースを飲み,音楽を聴きながらラクな姿勢で快適に移動.そうか,これが原因か.
やはりクルマの旅はヴァーチャル感が強い.
無料高速のIC併設の道の駅「しらたき」着.
「ポージングしてぇ」のリクエストに応えてくれるのでありがたい.
それにしても暑い.
高速を降りて,昼食に入ったとあるドライブイン.
メニューはほぼラーメンのみ.
注文後,60歳代と思しき夫婦の旅行者が入って来た.
東京から遊びに来たと言うそのおっさん,レジの女性にいきなり「何歳?」と尋ねた後…
「うわー見えないなぁ,20代かと思ったぁ」
「こんな田舎にいないで東京に出て働きなよぉ,あなただったら飲み屋でかなりかせげるよぉ」
「ホントこの辺何もないねぇ.北海道なんだからどこでもジンギスカン食べれると思ったけど,探しても店ないの~ あなた普段何食べてるの?」
「えぇ高校生の子どもがいるのぉ?若い時に作ったんだぁ.田舎だと他にすることないもんね~」
と失礼極まりない.
他にも,東京に比べて北海道は...的な話を延々と話し続ける.
ラーメンが届いたら届いたで,おもむろにノイズキャンセリングヘッドフォンを取りだし装着.となりに座る奥さんは一言もしゃべらず,能面のような顔でラーメンをすすっている.
ホンマ,絵にかいたような醜悪なおっさんやった.
絶対ああはならんとこ.
通過地点である美幌では,半袖しか持参していなかった息子のために「しまむら」でジャケットを購入.
うちの息子は小柄なので8歳にして130サイズ.
成長を見越して140を試したらさすがにデカすぎた.
子どもの服選びは難しい.
滅多に通らない国道240号を南下.
これまた久々の道の駅「あいおい」着.さぁスタンプ地獄!(過去のものも持参しているため)
ここの道の駅は「元祖クマヤキ」なるたい焼きのような菓子と,使われなくなった駅と列車が有名.
列車はライダーハウスでもあるのだが,新コロのおかげで現在休止中.
なんだかんだで「阿寒湖畔キャンプ場」着.
この辺りに来るのも久し振り.
いや,数年前に冬に立ち寄って,湖の観光船に乗ったなぁ.
さて,キャンプ場である.
連休だけあって,なかなかの込み具合.
料金はテント一張大人1名+子ども1名で¥945とまずまずの価格.
北海道のキャンプ場も高くなったものだ...
クルマ横づけ(いわゆるオートキャンプ)はできないので,早速キャリーワゴンが活躍!
2往復で荷物を運ぶ.
そして息子の出番.
そろそろ一人で張れそう.
さてテントも張った.
遊びに行きたがる息子を制御し,今日の分の夏休みの宿題をやらせる.
まぁ,遊びに来てまでやらせるのは,かわいそうっちゃぁかわいそうだが,そうでもしないと絶対間に合わない.
北海道の小学校は夏休みが短いのである.
このキャンプ場は敷地内に「足湯」があるのがウリなのだが,なんと現在故障中.さらにトイレも一棟しか使えないと,有料の割には設備が...と文句言ってても仕方がない.
午後4時頃になって,ようやく落ち着く.
明らかに灼熱地獄の旭川より涼しい.
それだけでも,道東までやってきた意味があった気がする.
次は入浴と買い出し.
国道を渡るとアイヌコタン.
ペンダントなど魅力的なデザインのアクセサリーがたくさん売られているが,買ってもつけへんねんなぁ...(うちに何本か転がっておる)
息子は例によってガチャガチャに夢中.せーへんで.
阿寒湖の高級ホテルと言えば「鶴雅」.
連休だけあって,宿泊客が多そう.
クルマがひっきりなしにやって来る.
新コロのせいもあるが,こうした旅館の日帰り入浴は軒並みできなくなっているようだ.
我々はキャンプ場の管理人さんに教えてもらった,温泉入浴施設もある「阿寒湖畔トレーニングセンター」を目指す.
後で考えるに歩く距離ではなかったなぁ...Google先生に導かれながら歩く.
その道の途中で阿寒湖畔に降りるフットパスを発見.
先行する息子.
なかなか良い雰囲気の森である.
熊さんは...とりあえず居そうにはない.居たら終わりだが.
で,少し遠回りした後,無事トレーニングセンター着.
なぜか玄関前でオーナーが待ち構えていて,「入浴ですか?」と聞かれる.夕涼み中?
名称からして地元民用の健康施設.
プールがある.
「水着持ってきたらよかった」と一瞬思ったが,残念ながら水が抜いてあり,プールの営業はしていなかった.
温泉の入浴料金は大人260円,子ども90円と格安.
浴槽は狭いがまぎれもなくホンモノのかけ流し温泉.素晴らしい.
かなり熱かったが,息子よ,よく入れたな.
ほぼ貸し切り状態のまま上がる.
日が傾き,かなり涼しくなってきた.
ものぐさキャンパーのKazchariは自炊が面倒なので,コタンでの外食を息子に提案.
偏食というより少食の息子に却下される.
コンビニのおにぎりで十分だと主張.
そうやねんなぁ...息子とのキャンプ,悪くはないが,食事に関しては不満が残る.
若いんやから,もっと大量にいろんなモノを食え,息子よ!
...すねられても困るので,セイコマでコンビニ弁当(一応ホットシェフ)やら缶チューハイを購入...トホホ
キャンプ地に戻ると,いちびり過ぎた息子が首にかけていたタオルをなくしたことに気づく.
アイヌコタンに引き返すとしっかり落ちていたので無事回収.
風呂に行っている間に,キャンプ地はさらに人が増えていた.
北海道でも,新コロの感染拡大は続いてる.
それをついつい忘れそうになる.
アウトドアの解放感...おそロシア.