BRM610きのこの山300km(その1)

2023/6/10 Sat

晴れ男はどこにいる

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曇り.温度:15 ℃,湿度:83%,体感温度:14 ℃,風速:23.7 km/時,風向:SSE

前回はこちら ⇒ BRM610きのこの山300km(その0)

ここは「ふとみ銘泉」リラックスルーム.

めずらしく,比較的短時間で深い眠りについたKazchari.
一旦,2時過ぎに目覚める.
だいたい5時間睡眠.
ショートスリーパーなKazchariなので,十分と言えば十分な睡眠時間...かな?

ショートスリーパーとベジタリアン

まどろいの中,”起きるか起きまいか音頭”を踊っていると,ヴァイブレーションアラーム発動!
4時になった.
アラームを止めて身体を起こす.
周りを見渡しても誰もいない.
どうやら,昨夜この部屋を使ったのはKazchariだけのようだ.

顔を洗いにロッカールームへ.
途中の窓から外を見ると,どんよりとした曇り.
雨が降っていないだけでありがたし.

例によって朝風呂は6時からなので今回も入れない.
こればっかりはねー.

チェックアウトして駐車場へ.
既に明るい.
壁際につけたハスラーのバックドアを開け,ビブとジャージに着替える.
ジャージはBRM200記念の長袖ジャージ.
正直,着心地はイマイチだが,ロングライドは長袖が良い.
後は...気分かな.

一方のビブはパールイズミの「メガビブパンツ」

ブルベの際はこれ一択.
サドルが少々硬くても,こいつの極厚パッドで無問題.

ナビで確認すると,ここからスタート地点の屯田公園まではクルマで30分ほど.
近い近い.
やっぱりこの宿は便利だ.

走行車両が少ない中,スタート地点へ向かう.
朝飯の買い出しをどこでするか迷っているうちに目的地到着.
なんや,すぐ隣にコンビニあるやん(本日の最終PCでした).

「日本人は米!」っつーことで,おにぎり2個とバナナ,缶のブラックコーヒーを購入.
サイクルジャージにブルベベストという正装なお客さんもチラホラ入店してくる.

サイクルイベントでよくご一緒するOさんを発見.
Oさんと言えば,雨や強風などの悪条件をこよなく愛する...いや違うな,その対処方法の開発に情熱をかける〇〇サイクリスト.

一方のKazchariは極めてノーマルなので「いやいやOさん,晴れそうですね~ だひゃだひゃ」と煽る.
Oさん,「いやいや風”が”強いですね~」となぜかうれしそう.

屯田公園の駐車場にてチャリを下ろしてセッテイング.

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確かに風が強い上に少々寒い.
おまけに雨も降ってきた.
ウインドブレーカーを羽織る.

本日の装備品,最終確認.
サドルバッグ(オルトリープ)に何を積んでいくか問題.

これ以上雨が強くならないことに期待して,レインウェアはジャケットのみ持参.
走りにくくてしょうがないレインパンツは置いていくことにした.

その空いたスペースにロングフィンガーグローブを突っ込む.
そして,この時の判断で一番助かったと思ったのが,モンベルのGORE-TEX オールラウンド ソックスである.

今降っている雨が止んだとしても,路面はしばらくの間びしゃびしゃ.
フェンダーを付けていないので,背中の汚れは致し方ないが,シューズへの水の侵入は防ぎたい.

事前に,このオーバーソックスをソックスとシューズの間に履く.
さすがGORE-TEX,今回はその性能を100億%果たしてくれた.
スタートからゴールまで足元はずっと快適.
いい買い物をした(高いけど).

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さて,5時45分ブリーフィング開始.
リストを見ると結構なDNS者が...(47名中9名)
まぁ,この天気やしなぁ.Kazchariも札幌民やったらDNSしてたかも.

ブリーフィング後,公園トイレにて最後の軽量化(紙がないので注意).
車検を終えて6時.いよいよ300ブルベのスタートである.

雨は止んでいた.

これまた道内ブルベでよくご一緒するTさんの後ろに付かせてもらう.
まずは5,6人程度のトレインでゆっくり進む.
旭川民のKazchariに,札幌の土地勘はほとんどない.
田舎道に出るまでは,道をよく知っている人の後ろにつくのが正解.

Tさんのチャリにはリアフェンダーが付いていた.
とは言え,少々の泥はねは避けられない.
噂ではPBP:Paris–Brest–Parisでフェンダーレスのチャリはものすごく嫌われるとのこと.
やはりブルベは紳士のスポーツですな(そうか?).

しばらくTさんが先頭だったが,そろそろ街を抜けるタイミングで後ろから追い抜いていくチャリあり.
そちらにトレインを乗り換える.
その先で追いついたランドヌールと三人で,しばらく進む.

この頃には空に晴れ間が見えてきた.
そして気温が上昇.
ふぉっふぉっ,正に“自称”晴れ男の面目躍如である.

Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(その3:紋別~釧路)

本日の第一関門,こばやし峠に向かう斜面で,先行を決めたKazchari.

先行するOさんらを追い抜くと,STRAVAで何度も見た「こばやし峠」の碑が見えてきた.

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あれ? ここって,こんなに短い峠やったんや.やや拍子抜け.

記念写真を一枚だけ撮って,即ダウンヒル.
ここで先程斜面で追い抜いた方々に抜かれる.
ダウンヒルが苦手なKazchari.

いやいやいや,こんな濡れた未知の道を,よくあのスピードで下れるもんだ,と感心.

ここからしばらく交通量の多い幹線道路を走る.
途中,学生服の高校生に引かれたり,路線バスとのデッドヒートがあったりと,ペースが落ちる.うーみゅ.

そうこうしているうちに,再び山エリアへ.
“自称”おっさんヒルクライマーとしては,ここでかかる.
以後,本日のブルベもここからゴール直前まで単独行となる.

一山越えて,公衆トイレで休憩.

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また森の中に入り,ヒルクライム開始.
このブルベ前半の特徴であるアップダウンが続く.

https://ridewithgps.com/routes/43038894より

なーんか,また曇ってきた.
雨というより霧雨.

普段はコンタクトのKazchariだが,300km以上のブルベからはメガネを使っている.
長時間になるとコンタクトはキツイのだ.
メガネ着用時は当然バイザー付きヘルメット.
Kazchariは旧製品「OGK KABUTO R1」を愛用.

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やや重めのエアロヘルメット.
頭頂部にはヘッドランプ用のGo-Proアダプターを装着.

今は「R2」に進化.

どっちのヘルメットSHOW~ロードバイク編

霧雨の中,バイザーに水滴がつく.
グローブでぬぐう.
こういう状況下では,サングラスより良いかも.

ジャージが濡れることもなく,寒さも感じない.
ヒルクライムにはちょうどいい気温.

「支笏湖国定公園」の看板が見えてきた.
特に頂上らしい頂上もないままダウンヒル.
開けた視界の先には支笏湖があった.

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いやいやいや.まさかここまで晴れるとは.
DNSしないでよかった.
すでに昨年のリベンジを果たせた気がする.

このまま順調に下り,支笏湖畔の周遊道路に出る.
久々の平坦およびやや追い風基調となり,下ハン握って距離を稼ぐ.
ここは非常に気持ちよく走れた.
結果,写真を全く撮らなかった.

さて,またまたヒルクライム開始.
今度は美笛峠を登る.

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昨年はがけ崩れで通行止めとなり,迂回を余儀なくされた峠である.
以前クルマで走った.
まだそんなにキツくない.
ラスボス(オロフレ)前のウォーミングアップ的な?

ただし...交通量がめちゃめちゃ多い.
特に大型トラックの追い越しはヤバイ.
全く車間をとらない.
おまけに前方からも追い越しクルマが次々にやってくる.
ホンマ,チャリの存在なんて全く認識されていないに等しい.

路肩の状況も最悪.
砂利だらけ,陥没だらけ,溝だらけ.
よくパンクしなかったものだ(伏線)

極めつけはトンネル!
長くて路肩が狭く,道も荒れ気味.
複数のライト(特にリア)と反射ベストは,ブルベじゃなくても必須装備かも.

OLIGHT SEEMEE30

[TRIWONDER] 反射ベスト

なんとか無事に峠を下りきって計103km.ようやく本日最初のPCにたどり着く.

おっと,その前に昨年,道内で初の廃駅となった道の駅「フォーレスト276大滝」前でパチリ.
ここはなんつっても,総工費数億円だかの「黄金トイレ」や「自動ピアノ」で有名だったはず.
ようするに金のかけかたがおかしい.
つぶれた理由がわかる気がする.

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で,その隣のPC1「きのこ王国」には10:43着.
山岳ルートにしては,まずまずのペース.

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ここは有人PC.
主催のS山さんが待機していた.
その隣にはなぜか見慣れたオレンジジャージの”鉄人”T夫さんが.
「さすが,T夫さん,速いぜ!」と感心してたら膝の痛みでDNFしてクルマで移動,運営側のお手伝いをしているとのこと.

すると...「Kazchariさん,一番で到着ですよ」と告げられる.
ありゃ,マイペースで走ってただけやけどなぁ.
他の参加者はラスボス(オロフレ)に備え,力を貯めているということなのだろうか?
(チャリでは)初コースなので,ペース配分を間違えたかと少々不安.
とりあえず補給だな.

トイレに行くと新鮮な湧水が.
まず水を補充.

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S山さんに「ここ(きのこ王国)を過ぎると補給場所ないんですよね?」と確認.
すると「数キロ先にホットシェフ付きのセイコマがある」というじゃぁ,あーりませんか!

今日の昼飯はそこだな.

(その2へ)