映画『LAMB/ラム』を観た~無垢な考察

2023/1/7 Sat

膨大な知識が必要?

今回,Zwiftの友として選んだのが映画『LAMB』.

LAMB/ラム(字幕版)

西洋の宗教画のようなサムネ.
YouTubeで誰かがあげた解説動画の「変な映画」とのサムネ.
北欧テイストの傑作『ミッドサマー』っぽい映画かな,と思い鑑賞.

結果...惨敗.

以下,特に他人の意見や考察,感想を未見のままネタバレまとめ.

キーキャラクターが,顔と右手が羊,他が人間の幼児という姿からして,間違いなくキリスト教もしくはアイスランド民話をベースにした話ということはわかる.
羊と言えば生贄.

一方,そのアダの父親(?)のビジュアルは顔だけが羊.
巻角が立派で,毛深い昔ながらの悪魔のイメージまんま.

登場人物は3人.

夫:イングヴァル
妻:マリア
夫の弟:ペートゥル

そして...

ナニカ:アダ(※某BLACKSUNの怪人ではありません)

名前からして...妻と弟は聖書と関係ありそう.イングヴァルって何か別の読み方あったっけ?
まぁ,西洋人の名前ってだいたい聖人から取られているしな.マリアさんなんて世界に何億人もいそう.

舞台は,これまた珍しいアイスランド.
たぶん会話もアイスランド語(難解らしい).
人里離れたど田舎にて,夫婦2人で羊牧場を経営している.
かつては娘がいたが,亡くなっているらしい.

あらすじというより,それぞれの視点から見た出来事を整理する.

【イングヴァル】

毎日毎日特に変化のない羊の世話と機械の整備.
妻との会話も最小限.
「タイムマシン理論」に興味?
ある日,頭と右手だけが羊で,身体が人間という”ナニカ”が生まれる.
少し驚いただけで,何かの啓示と受け取ったのか,自分の子供として育てる.
何かをやらした元ミュージシャンの弟が帰ってきた.
(一応)いつまでもいていいと告げ,迎い入れる.
弟がアダに草を与えようとするのを見て激怒.「俺たちの幸せを壊すな!」
やがて弟とアダが打ち解けるのを見て安心.
妻ともかつての感情が蘇ったかのよう.
テレビでバスケ(?)の試合を見ながら泥酔.
目を覚ますと妻と弟がいない.
仕方がないので動かなくなったというトラクターを修理するため,アダを連れて出かける.
そこへ顔だけが羊の大男(?)が現れ,いきなり銃で撃たれる.
アダを連れさられる.
何が何だかよくわからないまま死ぬ.

【マリア】

毎日毎日特に変化のない羊の世話.
夫との会話も最小限.
「タイムマシン理論」が完成したら過去に戻ってやりなおしたい.
ある日,頭と右手だけが羊で,身体が人間という”ナニカ”が生まれる.
少し驚いただけで,何かの啓示と受け取ったのか,自分の子供として育てる.
アダを生んだ羊が,アダを連れ出したり,部屋の窓のそばでしょっちゅうメエメエ鳴くので,鬱陶しくなって射殺.
何かをやらした元ミュージシャンの弟が帰ってきた.
この弟が何かを口説いてくる.満更でもない?
夫が泥酔して寝てしまった際,また弟が迫ってきた.
しかも「アダの母親を殺したことは言ってあるのか?」との脅し付きで.
これは不味いと,弟を油断させて納屋に閉じ込める.
翌朝,クルマに乗せてバスが通る道まで送る(金を渡して追い出す).
帰宅すると夫とアダがいない.
嫌な予感がしてトラクターのところまで走ると夫の遺体を発見.
しばらく泣くがやがて冷静になり,(たぶん)アダ父とアダを見つめながら納得の表情を見せる.

【ペートゥル】

何かやらかしてど田舎に置き去りにされる.
兄貴の牧場まで歩く.
納屋で休んでいると,兄嫁が羊を射殺するのを目撃.
兄に帰郷を歓迎される.
食事中,突然アダを紹介され驚く.
兄夫婦は不可解ともなんとも思っていないようだ.なぜ?
兄嫁とアダの入浴シーンを覗く.
羊扱いしようとして兄に激怒される.
アダがあまりに不気味なので銃殺しようとするが,一瞬,別のナニカが場面に映ると翌日からアダを認めるようになる.
兄夫婦とも和解.アダとも一緒に漁に行く.
バスケTV観戦の夜,かつて自分が作ったMVを流されて大盛りあがり.
兄が酔いつぶれてしまったので,その隙に兄嫁を口説こうとするが,かわされる.
そしてアダの母親の件を話すと納屋に閉じ込められてしまい,翌朝追い出された.

【アダ】

成長しても言葉は話せないが,何を言っているのかはわかるようになった.
イングヴァルとマリアはやさしくしてくれる.
突然現れたペートゥルおじさんは,最初怖かったけどいい人.
ある日,玄関先に誰かがやってきた.
犬が調べにいったけど,動かなくなっちゃった.このヒト誰?
鏡に映るボクと似ている.
イングヴァルがトラクターの修理に行くというので付いていく.
さっきのヒトが現れて,イングヴァルを殺しちゃった.
よくわからないけど,ボクに似たこのヒトに付いていくことにしよう.

以上...
えー,何がなんだかわかりません.

とりあえず,アダをあっさりと受け入れてしまう登場人物達がひたすら不気味.
これは何かの比喩なのか?

それにアダの姿もアダ父の姿も突然画面に現れるのでびっくり.
「まぁ,たぶんそういう姿やろなぁ...」と想像した通りの姿.

超退屈そうな日々が,悪魔と弟の登場で活性化.
その先に待っていた悲劇?
違うなぁ...

子羊と言えば生贄.
この映画ではアダ母(羊)とイングヴァルがそれにあたる.
その全てに関係しているのがマリア.
母としての嫉妬,妻として(気持ちの上での)不貞かな.
犬が殺されたのは...猫を贔屓してたから?(これは違う)

てことは,ラストシーン後,やはりアダ父にマリアは殺されるということなのか?
もしくは母親の代わりとして連れ去る?
ゆえに,マリアは満足げな表情をしているともとれる?

うーん.
だとしても,やはりこの映画のテーマはわからん.
極東の無宗教人には理解不可能?

助けて! Google先生!

えっ,そうなん? ヤラレタ.