「シン・フランダースの犬」とながら勉強

2021/12/28 Tue

知る喜び.

今やTVよりもYouTubeの方がはるかに面白い.
特に雑学系コンテンツが,実にタメになる.
もちろん,素人ではなくプロが作っているものに限るけど.

このブログでも度々取り上げる『岡田斗司夫ゼミ』は元より,最近のお気に入りは『山田五郎 大人の教養講座』
主に西洋美術について語るチャンネルである.

「ドガのNTR」回が最高.
しかし,先日,それを上回る傑作動画が誕生.
それは「ルーベンスのキリスト降架」.
そう,日本人なら誰もが知る『フランダースの犬』のラストシーンで,“なんだか眠くなった”ネロが死ぬ間際に見た絵である.

「これまで常識と思っていたことが実は◯◯でした」系のネタは好奇心が満足されて楽しい.
そうした経験を得るのは,かつては書物からと相場が決まっていたが,読書には多大なエネルギー,および時間と視力も必要.

その点,YouTubeはそれらの欠点を補ってくれる.
そりゃ,誰も本読まへんようになるわな.

もちろん,紙とモニター越しでは視覚認知に差があるという話も聞くし「知識として蓄積されるか?」という点において過信は禁物.
だが,YouTubeという媒体は,知的好奇心を満たしてくれるツールとして誠に秀逸である.
このようにブログネタとして,アウトプットすることで,情報の整理と脳への定着に期待する.

さて,この動画で感心したのは2点.

1)『フランダースの犬』はアニメ放送以前から(なぜか)日本人に大人気

舞台となったベルギーでは,この物語の知名度は全然高くない.
アニメの放送後,日本人旅行者が現地でやたら「ルーベンスの絵はどこにありますか?」だの「ネロが生まれた家は?」とやたら尋ねてくるので,現地の人が不思議がっていたというのは有名な話.
...と,ここまでは,ライトなオタクならみんな知っている.
実は,明治以降,菊池寛や林芙美子など名だたる文豪によって訳されていたそうな.
つまり,アニメ化以前に日本人好みの話として知られていたことを初めて知った.

2)パトラッシュ視点だと全く違う物語に

極貧,いじめ,免罪そして最後は病死とさんざん不幸な目にあったネロ.
悲劇的で全く救いがない.
この展開は原作小説も同じらしい.
しかし,ネロではなく,パトラッシュ視点で物語を読み解くと話が変わってくる.
パトラッシュは老犬で,既に死が近い.
犬ではあるが,なぜか信心深く,その犬生の最後に普段は絶対入れない教会に,ネロの願いやミサの終了タイミングなど,偶然に偶然が重なって,ルーベンスの絵画を見ながら昇天できた...
つまりネロ(人間)を利用して,犬が天珠を全うしたという,キリスト教ベースとは思えない物語が見えてくる.
なんでも,原作者のウィーダさん(イギリス人女性)は有名な愛犬家で,動物愛護運動に熱心だったらしい.
このパトラッシュ視点の解釈を五郎さんは「シン・フランダースの犬」と名付けた.GJ!

あまりに面白く.
感嘆の声を上げましたよ.

ネットが発展したおかげで,様々な人の意見に触れる機会がぐっと増えた.
特に映画や小説の,各々の考察や解釈が実に興味深く,以前よりも事象のナナメ読みをするクセがついてしまった.
ホンマ,提供してくれるネタが多く,生きることに飽きない.

興味を持たれた方は動画も是非.
ルーベンスの絵そのものの解説も面白い.

これって,一周回ってラジオの感覚に似ている気がしてきた.
聞き流しながら知識がつく.
この忙しい時代のながら勉強にぴったりやな.

そういや,最近娘が,学校の技術家庭科でラジオを作ったらしく,それを家でよく聴いている.
もちろん,スマホのアプリでも全国のFMラジオを聞くことは可能なのは知っているが,あらためてラジオの面白さに目覚めたとのこと.
えー,勉強中のオフだけはお願いします.

【Rapha Fastive 500】進捗報告

12/24
Zwift 65.17km

12/25
3本ローラー 22.78km
極寒の図書館ライド(実走)8.18km
Zwift 47.38km

12/26
よもやよもやの雪の美瑛ライド(実走)46.69km
Zwift 31.47km

12/27
3本ローラー 13.82Km
Zwift 50.58Km

12/28
3本ローラー 12.54Km

計298km
残り 202km

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