OLYMPUS E-5が修理不能機種に

2020/2/1 Sat

悲しいニュース.

OLYMPUS E-620 / SIGMA 30mm F1.4 EX DC

年が明けて,OLYMPUS E-5がメーカーの修理不能機種一覧表に記載された.“愛用の”と書けないのが辛い.確かにここ数年,防湿庫に眠らせたままだからだ.

水中撮影をきっかけにカメラ趣味にはまり,最初に購入したレフ機がOLYMPUS E-620.写真はボディよりレンズが重要.さらにレンズは資産になるということで,キットレンズを売り,代わりに高級レンズを多々買いそろえた.結果,レンズが良くなるともっと良いボディが欲しくなるという悪循環(?)にすっぽりはまった.

そこで,2011年2月にハイエンド機E-5購入.
E-5は前作E-3と外見が全く変わらなかったため,世間的には「なんで(センサーサイズが小さいフォーサーズなのに)こんなにデカイの?」「大丈夫かオリンパス?」「やる気あるのか」云々と散々たたかれまくったが,マレーシア在住のカメラマン,ロビンさんの超絶作例がアップされると評価が一変.

ROBIN WONG

特に昆虫マクロ写真が秀逸.
Kazchariもこのサイトを見て購入を決定した.実際,撮れる画は素晴らしい.これでたった1230万画素なのである.

OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4.0
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED 50mm F2.0 Macro
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED12-60mm F2.8-4.0 SWD

確かにAF追従性,高感度,動画はイマイチどころかイマニ,イマサン...しかしながら,レフ機特有のメカニカル感や大きさゆえの重厚感,安心感,何よりもセンサーと処理エンジンのベストマッチにより,味わい深い画が撮れた(撮れる).

オリンパスはE-5を最後にフォーサーズ規格の開発を終了.PEN&OM-Dシリーズを発表し,マイクロフォーサーズに移行する.(あぁ幻のE-7...)
確かにボディもレンズも小型・軽量化した.OM-D E-M1に至っては先ほどのE-5の弱点はほぼ解消された.しかしながら,レンズ性能そのものはフォーサーズレンズの方が良い.マイクロフォーサーズ機でも,アダプターをかませればフォーサーズレンズは“使える”.しかし,AF速度の低下や重量的なアンバランス差は否めない.

今回のオリンパスの発表によって,E-5の他,中古で買ったE-1,E-620,それに手持ちのフォーサーズレンズ全てが修理不能リストに載ってしまった.
デジタル物の宿命であろう.まぁ,よく考えてみれば,写真趣味は機材を所有し眺めるのは本筋ではなく,何をどのタイミングで,どの様に撮るかが重要.

よく考えれば人生も永遠ではない.機械よりも少々長いだけ.
壊れるまで,使い倒し,そのお気に入りの描写性能で残りの日々の瞬間を切り取ろう.

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