G-SHOCKとRC30~おっさんの夢

2021/11/9 Tue

ヒトもモノも大切に.

物欲にまみれたKazchariは,いわゆる”ミニマム”とは真逆の生活をしている.
これはこれで悪くない.
敬愛する作家,森博嗣もモノを捨てないそうだ(大金持ちと一緒にしない).

それはさておき,90年代初めの大ブームの時に買いあさったKazchari所有のG-SHOCKが次々と寿命を迎えつつある.
電池切れは元より,電池交換したとしても作動しない,もしくはバックライトが付かないなどのトラブル多数.
特にひどいのが経年劣化(加水分解)によるベルト切れやベゼルの割れ.
モジュールが無事だったとしても,こればかりはどうしようもない.
そこで,メーターに時刻を表示できないモンキー125に,ベゼルを外したむき出しのG-SHOCKを装着-再利用している話を以前にアップした.

G-SHOCKの再利用~モンキー125の時計として

「一生モノ」と思って買ったモノもいつかは壊れる.
いや,モノは残っても肝心のオーナーの命は永遠には続かないのが世の習い.
それでも買っちまうんだなぁ,これが.

最近の若者はあまり所有欲や購買浴がなくなっており,それが経済の停滞を招いているというデータもある.
いわゆる「モノ」から「コト」消費への移行というヤツですね.

若者の消費

そんな中,G-SHOCKの製造元であるCASIOがこんなサービスを行っている.

よみがえれ 「G-SHOCK ORIGINS」 期間限定 レストアサービス

対象には錚々たるレジェンドモデルが並ぶ.
所有している人少ないやろうなぁ...
ちなみにKazchariは復刻版の「DW-5000(スクリューバック)」モデルを持っている.
ベゼル下部の「G-SHOCK」が段になっているタイプである.
遊環が切れたのでラスタカラーで縫って自作.
オリジナルのベゼルも割れてしまったので,パーツ購入し自分で交換した.
それでもしっかり電池切れ.

iPhone11 Pro
iPhone11 Pro

こいつもレストア対象モデルなのかな?
と言っても,スイス高級時計のような機械式ではなく所詮デジタルなのでベゼル,バンド,電池の交換ぐらいやけどな.
「製造終了から8年経ちましたぁ,もう部品がありません,修理不可ですぅ」的な,これまでの大量消費,買い換え需要をターゲットにした戦略からの転換をうかがわせるサービスである.まさにSDGsやな.

こんなサービスが他のメーカーもやれば良いのにと思ってたら,最近,大本命というかとんでもないニュースを知った.

RC30 FOREVER

ちなみにRC30とは34年前の1987年に発売された,HONDA「VFR750R」の形式番号である.

https://news.webike.net/2020/06/30/184757/より

今見ても,超かっけー.
特徴的なリアの片持ちサス(プロアーム).
トリコロールカラーに小さめのデュアルライト.
確か,国内verを買えなかった場合は逆輸入車を買うしかなかったけど,あちらの基準のせいでライトとミラーが大型化されてしまった.少しバランスが崩れただけで,むっちゃブサイクになった記憶がある.
デザインとバランスの奥深さを感じたなぁ.

そしてお値段¥1,480,000! 当時の国産車としてはとんでもない価格だった.
オートバイブームの絶頂期(Kazchari的にも)に発売されたこの1台.
かなり話題になった.
大型免許は持っていたが,当時大学生にこの値段はさすがに出せなかった(「VFR400Z」に乗ってた).

どれどれとその「RC30リフレッシュプラン」とやらをチェック.
「基本メニュー(必須)」「選択メニュー」をトッピングしていく形になっている.
えー,基本メニューの代金が...

¥603,900(税込み)! ひでぶっ!

それに,選択メニューが色々と.
特にエグイのがエンジンのオーバーホール.

¥1,974,500〜! たわばっ!

フェアリングが...

¥2,097,700〜! あべしっ!

その他もろもろを整備・交換すると,総額¥5,000,000以上は確実!
いや,現RC30のオーナーからすれば「高いが安い!」やろうな.
二度と手に入らないモノのはずやったんやから.

ちなみにこのRC30発表後も,HONDAはとんでもないバイクを発売する.

https://www.webike.net/bike/284/service/より

世界唯一の楕円ピストン「NR750」!
1992年発売で,お値段¥5,200,000!
V4エンジンで32バルブのバケモノ(変態).
レッドバロンで1回,走っているのを1回だけ見た.

そして,2013年にこれが発売された.

https://www.honda.co.jp/news/2015/2150611-rc213v-s.htmlより

「RC213VーS」.
お値段¥21,900,000!
ポルシェですか?

この2台も数十年後,リフレッシュプランとか始まるんかな.
もちろん,これら3台も魅力的な夢のバイクだが,Kazchariが一番惚れたのは2007年に発表されたこれ.

https://www.autoby.jp/_ct/17311958より

「CB1100R」は東京モーターショーで発表されたコンセプトモデル.
このまま市販されても何の違和感もない完成度で,発売確定だと誰もが思っていた.
「これ出たら,絶対買います!」と,バイク屋のおっちゃんにも宣言してたけど,結局未発売.なんでだーッ?

つーことで,最近ライダーに復活したKazchariが,昔を思い出して興奮する回でした.

そやけど,たまーに街中で見かける「ZII」「カタナ」「CBX」「W3」とかって,どうやって維持してるんやろ?
故障したパーツは自分で直したり,代替品を使うのだろうか?
まぁ,世の中にはこんなとんでもないことをする(自称)素人さんもいるしなぁ.

※ オーナーさん,このセローをヤフオクに出品中.

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