あぁ異国の地よ~過ぎ去りし日々

2023/9/7 Thu

全てが愛おしい

先日,Yahooニュースで面白い記事を読んだ.

いま空港でトラブル続出…日本人の若者の7割がじつは知らない?「パスポートの落とし穴」

この記事の若者(?)を笑えない.
新しいことに関しては誰もが初心者,失敗して成長するのだ.

むしろ,代理店に頼まず自分でやろうと思ったことを評価したい.
その考え方だけで既にチャレンジング.素晴らしい.

新コロ禍が(ほぼ)明け.今夏から海外旅行に出かける人が増えているようだ.
ただし円安が猛威を振るっている.

PBP参戦などの記事を読むと,燃料サーチャージはもとより,現地での飲食代,日用品の値段がえげつない.
赤コーラが¥500とか...

Kazchariが最後に海外(インドネシア)に出かけたのは2019年12月.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

当時ですら,円の価値は既に怪しかった...

本当に時代は様変わった.
海外旅行って,もっと気軽に行けていた気がする.
では,そんなKazchariは,これまでどこを旅してきたか.

Kazchariが人生初の海外旅行に出かけたのは1989年である.
大学の卒業一人旅.行き先はケニア,インド,ネパールだった.

なぜこのように変則的なのかと言うと,当初は西アフリカのトーゴが目的地(フォスターペアレントの寄付先)だったからだ.
旅行代理店に相談したところ,「旅行初心者に西アフリカは難易度MAX」と諭され,代わりにメジャーな観光地であるケニアを薦められて変更した経緯がある.
今のスキルがあれば,ケニアからトーゴに飛べただろうが,当時はレベル1の雑魚.素直に断念した.

その際,利用した航空会社はエア・インディア.
往路,復路ともムンバイ(旧ボンベイ)でのトランジットが可能だった.

それで,インド(とネパール)を旅することになったのだが...いやもう,噂に違わぬカオスっぷり.それまでの全ての価値観がぶっ壊れた22歳の春だった.

その後,会社勤めをしたが,仕事のあまりのつまらなさに3年も経たずに退職.
大企業だったため,いわゆるブラックではなかったけど.
ひたすら自由が欲しかった.山の向こう,海の向こうの景色が見たかったのだ.

向かったのは盗難...おっと東南アジア.
タイ(バンコク)を皮切りにラオス,カンボジア,ヴェトナム,マレーシア,シンガポール,インドネシアを10ヶ月ほどバックパッカー.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(1)

旅の回顧録~1993年のヴェトナム(1)

戻ったタイにて睡眠薬強盗の被害に遭い,パスポートと有り金を全部ヤラれたので旅は強制終了.
そんな26歳,無職の秋.

猛勉強(?)の末,専門学校に合格.
入学前に旅館住み込みバイトで軍資金をため,再びタイの事件現場へ渡航.
その時,お世話になった方々に御礼.
落とし前をつけるため,そこから前回の旅をリスタート.
訪問を予定していた国,ミャンマー(ビルマ)を訪れる.
あそこまでやさしい国民性を他に知らない.

専門学校にておとなしく1年を過ごす.
比較的時間のあるうちにと,進級前の春休みに再びインドへ.
全く予定になかったが,現地思いつきでモルディブを訪問.
ありえない美しさの海にて,初めてスキューバ・ダイビングを経験する.

『南の島の大統領』を観た~モルディブの思い出

残りの専門学生生活を送る.
バイク事故により1年留年する羽目になったが,無事卒業し国家試験合格.
同級生だったヨメさんと結婚し,久々にまともな社会人生活を送る.

3年が経過.
かねてからの野望,青年海外協力隊への参加を模索.
参加要件を満たしたため,選考試験を受ける.
ちょっとした病気に罹患したことにより,見事に不合格.
資格を活かして1年間パート勤務.

2回目の選考試験で無事合格.
ジャマイカに2年間滞在することになった.
そんな35歳の冬.

派遣中は3週間の自主的な海外研修が可能.
近隣&許可された国だったドミニカ共和国,パナマ,コスタリカを訪問.
各国の隊員によるアテンドがディープだった.

無事2年間の任期を終えた...のだが,これまた自費での帰路変更可能.
メキシコ,ベリーズ,グアテマラに立ち寄ってから成田の地を踏んだ37歳の春

これまた資格を活かして職を見つけ,大阪から北海道へ引っ越し.
失業状態から再就職まで3ヶ月ほど時間ができたので,ヨメさんと地球一周の旅に出る.

世界一周堂の3大陸コースを選択.

アメリカ(アラスカ),メキシコ,チリ,アルゼンチン,パラグアイ,ブラジル,スペイン,モロッコ,ポルトガル,エジプト,フィンランドを訪問.
特に幼年期からの憧れ,イースター島が想像以上に素晴らしかった.

旭川に住み,再び定職についてからしばらくはGWおよび秋の連休を利用して渡航する生活が続いた.

その多くはダイビング目的.

パプアニューギニア(マダン,キンベ湾)から始まって,フィリピン(セブ)タイ(コタオ)インドネシア(コモド)パラオメキシコ(ラパス)...

リゾート滞在やクルーズ船での旅である.
国内も沖縄の離島や小笠原にも行ったなぁ.
特に気に入ったのは西表島多良間島だ.

やっかいなのは潜るだけでなく,一番金のかかる水中写真にもはまってしまったこと.

スキューバダイビング,やめよっかな?

他にレンタルバイクによる「ボルネオ島縦断ツーリング」(ツアー)にも参加.
東マレーシア(コタキナバル),ブルネイ,インドネシア(ポンティアナック)を走破.
モニターツアーだったせいか,代金が格安だったのが印象的.
その大盤振る舞いのせいなのかどうなのかわからんが,数年後旅行会社が倒産するというオチ付き.

ボルネオ島縦断ツーリング

モルディブ帰りにスリランカもバイクで走った.

娘が生後4か月の時にはグアム,2歳の時にはタイ(プーケット)に連れて行った.何の記憶も残っていないそうな.

息子ができてからは4人で台湾に行った.
娘はともかく,こちらも1歳に満たなかった息子は何も覚えていない.

そして2020年,新コロ禍の到来.
以降,パスポートのスタンプは増えていない.

こうしてまとめてみると,行きたいと思った場所にはほぼ足を運んでいる.
一度は断念した場合も,なんだかんだで最終的には到達している,なかなかリベンジな人生やな.

辛いこともあったけど,やはり旅以上に楽しいことはないな.

自由が欲しい,社会的地位も欲しい.
内面が見たい,外面も愛でたい.
片方しか知らない人生は送りたくない.
これは19歳でヘルマン・ヘッセの『知と愛』を読んで以降,Kazchariの行動指針となっている.

知と愛(新潮文庫)

何だか全てが終わってしまったかのような書き方だが,まだ見ぬ土地への憧れはあるか?
答えはYESだ.

「若い時旅をせねば老いての物語がない」(とある古典)

見るべき物,経験すべきこと,会うべき人ははまだまだ存在する.

スポーツの競技人口

2023/4/7 Fri

熱しやすく.

先月は日本中で大いに湧いていたであろう「WPC」
わが家でも“Kazchariを除いて”盛り上がっておりました.
ちなみにうちの家族はサッカーでもラグビーでも甲子園でも駅伝でも大騒ぎ.

そもそも自転車以外のスポーツにはまるで興味がないKazchari.

世間でも,野球に興味を示さない人間に「なんで観ないの?」と奇異の目が向けられ,“WPCハラスメント”なる言葉も生まれていたらしい.

Kazchariの答えは単純.

自分が競技者じゃないスポーツはつまらん.

「一流選手のパフォーマンスを見て,次の自分の実践に活かす.そうでないと見る意味はないッ!」と暴言.

それでも食い下がってくるヤカラには「しょせん野球なんて世界の中ではマイナースポーツ!」と論点ずらしの返答をすることにしている.

サッカーの世界大会開催中も似たような現象が起きがち.

デスゲーム系サッカーマンガの『ブルーロック』は好きやけどな.

サッカーには全く興味ないのに『ブルーロック』を読む

試合ごとに同一キャラが味方になったりライバルになるアイデアは秀逸.

そう言えば,世界のスポーツ競技者数ランキングってどうなってたっけ?

JSPORTSのツール中継では,解説の栗村さん達が「オリンピック,サッカーワールドカップ,そしてツールが世界三大スポーツイベントです」と度々述べている.

まぁ,その人気や視聴者数から言ったら概ね間違いじゃあないんやろうけど.

では,実際の競技人口数はどうなっている?

予測では「サッカー,クリケット,バスケットかなぁ」と思っていたのだが...調べてみて驚いた.

スポーツの競技人口ランキング!世界で最も競技人口が多いのはどのスポーツ?

へぇー,バレーボールなんや.
基本屋内やろうし,ネットも要るし,それほど手頃とは思えんが.

バスケは人数が揃わなくても行いやすいか.

卓球は...まぁわかる.

一方でサッカーが5位とはなかなか意外.
ボールだけあれば遊べるので,もっと多いと思っていた.
中南米やアフリカの子供らが裸足でボールを蹴りまくっているイメージ(偏見).

知っている人は知っているのがクリケットの人気.
そう,かつてのイギリス領,今のイギリス連邦では大人気なのだ(USAを除く).
その人口は26億人で世界総人口の1/3を占める.
もちろんインドの存在が大きい.

Kazchariが滞在していたジャマイカもイギリス連邦所属.
もちろんクリケットが一番人気だった.
陸上,ましてやボブスレーではない.

そやけどクリケットのルール,何度説明を聞いてもよくわからなかった.
Wikipediaを読んでもよくわからない.

フルの試合だと5日かかるとか,短縮版でも7時間とか,途中でお茶の時間が設けられているとか,ボールを投げる時肘を曲げたらあかんとか,ユニフォームは全員真っ白だとか,実はバッターは守備だとか,360°どの方向に打ち返しても可とか,野球しか知らない脳にはその特殊性が面白いけど.

つーか,なんで未だにオリンピック競技にならないのか不思議(アメリカのせいか).

ちなみにジャマイカではもう一つの隠れ人気スポーツがあるそうな.
それは「ポロ」

もちろんジャマイカ人がするわけではない.

旧宗主国のみなさんが馬を空輸してプレイしている(という噂).
貴族趣味にもほどがある.

上記のサイトには日本のデータも載っている.

スポーツの競技人口ランキング!世界で最も競技人口が多いのはどのスポーツ?

「これはスポーツなのか?」と思わずつっこみたくなる種目多数.

また,気になるのが個人競技だらけという点.
日本の野球/サッカー人気から考えると,見るのは団体競技,するのは個人競技というのが興味深い.

そういや,世界も日本もランク外のラグビー.
ちなみに息子は以前記事にした通り,ラグビー少年になりつつある.
良いことだ.

息子,鍛えてます~最強の財産

ついでにチャリもどうすかね? 山行くぞ!

機会損失~ ボクは...取り返しのつかないことをしてしまった...

2023/2/23 Thu

歪む宇宙.

本日は天皇誕生日である.

その昔,青年海外協力隊派遣前の皇居訪問にて,皇太子時代の陛下に謁見を賜る機会を得られたことがある(敬語の使い方合ってる?).
すぐ目の前に立たれていた陛下は,何よりも目の輝きが印象的だった.

それはさておき,運がいいとか悪いとか,ヒトは時々口にするけど,「オレはツイてる」と思える瞬間に,一生のうち何度出会えるのだろう?

話が大きくなり過ぎるとまとまらないので,ここではいわゆる「当選」について書きたいと思う.

まずはっきり覚えているのは1997年12月発売の「G-SHOCK LOVER’S COLLECTION」
いわゆる「ラバコレ」.
それまでは黒主体だった「G」のカラーに革新をもたらし,大ブームの先駆けとなったモデル.
1997年発売の「ラバコレ」の2代目にあたる.

iPhone11 Pro

さすがに約25年前の製品だけあって,ケースは色褪せて割れ,本体も電池が切れている.
しかしこいつは処分できない.今後も絶対に処分しない.

なにせ,これを購入する時の抽選倍率は,なんと640倍だった.
これほどの幸運アイテムはなかなかない(縁起担ぎ?).
2,3回使用したので新品ではない.
そういや,ヨメのオヤジさんに結婚報告する時にも付けていったような...(文章が変)

大阪・梅田の某店で購入したのだが,発表当日は店頭に抽選時の模様を録画したビデオが流され,不正がなかったことをアピールしていた.
すんげーコンプラ遵守の時代やな.

今と異なりネットがさほど普及していない時代.
欲しいものはひたすら足を運んで並び,もしくはハガキや抽選箱で入手.
パソコンの前に張り付いてどうこうできる時代ではなかった.

次に印象的な「当選」は以下の通り.

以前参加したとある海外ダイビングクルーズ.
その運営会社は,オフシーズンに日本にて,次期クルーズの説明会を開くのが習わしになっていた.
Kazchariにも招待状が届くので,札幌の説明会(同窓会)に数回出かけた.

少々せこい話だが,この説明会の最大のウリは「クルーズ無料乗船券」のプレゼント企画! もちろん基本ダイビング代金も含まれる.
現地までの飛行機代などは自己負担だが,それでも格安になるのは間違いない.

Kazchariは計3回参加した.

一回目 ⇒ クジで敗れる
二回目 ⇒ 参加者が少なくビックチャンス.だが,1/4の確率を外す
三回目 ⇒ じゃんけん! 三度目の正直なのか,ついに「チケット」ゲットォ!

いやもう,これほどの奇跡があろうかと(周囲がひくほど)大喜び.

ただし,このチケット,一つだけ条件がありまして...二人以上の参加で,一名が無料になるシステムだった.

基本ぼっち趣味なKazchari,チャリだけでなくダイビングもぼっちだった.
子供がいるのでヨメさんも☓.
細いつながりを辿って,色々な人に声をかけたが全てアウト.

ダメ元で「半額一人参加じゃあダメですか?」とツアー会社に頼んでみる.
ありがたいことに,ご厚意でOKをいただいた.
で,無事に参加.
楽しいダイビングツアーだった.

特に思い出に残る「当選」は上記2つかな.
こんな奇跡はもう起きないやろなぁ...とぼんやり過ごしたいた先週,こんな出来事があった.

いつも視聴している某自転車系YouTube.
その回では「コスパの良いカーボンホイール」を紹介していた.
登録者数が多いチャンネルなのか,企業案件がよく来るようだ.

で,その動画の最後に「前後で1200g台の超軽量ホイールを視聴者にプレゼント!」とぶっこんできた.
なんと総額15万の一品である.

「こ,これは欲しい.けどさすがに当たらんやろなぁ...」と,ダメ元で申し込んでみることにした.

条件として「Twitterにて動画作成者とホイールメーカーをフォローすること」とあった.
実はKazchari,以前はTwitterのアカウントを持っていたが,あまりにもどうでも良い情報が垂れ流されてくるため,退会しアプリも削除していた.
で,今回改めてアカウントを作って応募,そして...応募したことをすっかり忘れていた.

ある日,何気にTwitterを開いたところ,新着DMが来ているとのお知らせが.
見覚えのある送信者の名前,そして開いてみると,なんと「当選のお知らせ」!とある.
「うぉぉ!!」と,叫びつつスクロール.

ところどころ日本語が怪しく,解釈し辛い箇所もあったが当選は確かなようだ.
「表記されているアドレスにアクセスして個人情報を入力,クーポンコードをもらってください」とある.

「よっしゃあ」とそのアドレスをクリックしようとしたが...文章の最後に注意書きが「本日中に登録されない場合,当選が無効になります」

「うん? 今日は日曜日やんなぁ...で,メールが届いたのが...ぐぉぉぉぉぉ,土曜日やん! アウトぉぉぉ!」

はい.
つーことで,久々にやってきた幸運を,自ら逃してしまった哀れなおっさんでした.
だってさぁ,Twitterなんてそんなちょこちょこ見る習慣ないって.
ネット廃人じゃあるまいし(←通知設定しとけ!)

と,さも平気な風を装ってはいるが実はかなり動揺&後悔...もったいないことしたなぁ.

もらえたはずのホイール,は,EMONDAにはかせている「BONTRAGER AEOLUS RSL37」よりさらに軽い.
乗り心地や耐久性はわからんけど,中華製の格安TPUチューブ超軽量タイヤを履かせて決戦用に仕上げるとか,色々できたのになぁ...と悔やんでも悔みきれん.

...それでも済んだことは仕方がない.
気持ちを切り替えよう.

この平和な日本に生まれたことに感謝.
いや明石家さんま的に「生きてるだけで丸儲け」なのだと.

ラ,ララァ,私を導いてくれ...

趣味にかけるカネ~豊かな青春,豊かな老後

2023/2/20 Mon

つっこみ覚悟で.

FINANCIAL FIELD編集部という,よくわからん企業からの発信で変な記事を見つけた.

自転車は富豪の趣味? 娯楽費が3年で10倍になった夫が振り返る「ヌマ」の怖さとは

Yahooトップ画面にしばらく表示されていたため,閲覧者はそれなりに多いと思われる.
それにしても...いつの時代の話だ?
出てくる完成車やパーツの値段が安すぎる.
今と2~3倍くらいズレがあるような.

真性のコタツ記事なのか? それとも昔の記事の焼き直しなのか?

結論としては「趣味に金をかけすぎると人生/家庭が崩壊しますよ」的な主張のようだが,登場人物,全く経済的に破綻しているように見えないし.

そもそも最大のつっこみポイントは「チャリ趣味に年間50万円かけたら富豪」というナゾ意見.
”富豪”と言うには,どう考えても0が1つ2つ足りないのでは?

それに大人の趣味にかける費用としては,どう考えても安い部類に入るやろ.

完全な負け組趣味のギャンブルはもとより,クルマとかオートバイだとこうはいかない.
ゴルフとかもっとかかるんちゃうの? 知らんけど.

ただし,昨今はチャリ関連の値上げがエゲつないのは間違いない.
ほぼ全ての商品が値上がっているが,特に海外ブランドは円安のせいでむちゃくちゃ.
この傾向が続けば,Kazchariも「EMONDA」が最後の散財になるだろうなとは思う(ホンマかぁ?).

アガリの一台~TREK EMONDA SLR7 First Light

眺めているだけで大満足.
春になり,実走したら鼻血でそう.

それはともかく,家族や知人からは変...いや趣味人とよく言われるKazchari.今さらながらこれまでヌマった,もしくは現在進行中の趣味をあらためて思い出す.

中学生:第一次【ガンプラ】ブーム.
ご多分に漏れず,デパートや模型店に早朝から並んだ.
抱き合わせの商品を買ってしまった.
パテによるパーティングライン消し,ラッカー塗料の筆塗り.
そしてプチ改造も.

iPhone11 Pro

このシャア専用リックドムは当時の作品だ...って,うわ,40年前か!
発光ダイオード(まだLEDという言葉はなかった)で目が光る.しかもボリューム調整可.我ながらよく保存してるな.

高校は...模型より,部活の陸上部が生活の中心やったな.
3年の11月まで走っていた(駅伝のため).
その後の人生,ランニングは趣味にならなかった.

大学に入って模型熱再燃.
なにせ,親にねだった合格祝いはエアブラシとコンプレッサー.
サークルに入り,作りまくった.

大学生活2年目にオートバイ購入.
【ツーリング】が趣味になった.
北海道や信州を【キャンプ】ツーリング.
メカいじりより旅だな.

社会人になって静岡の沼津に引っ越し.
オートバイ趣味は相変わらず.

就職3年で退社.
1年間の東南アジア放浪の旅へ.

帰国後,2度めの学生生活.
活字中毒と言える【読書】
この頃は図書館ではなく,手元に置きたくて購入していた.
すっかり近眼が進む.
そして,やはりオートバイ.

病院勤務と結婚.
ヨメさんをオートバイ趣味に巻き込む.
そして,これまたブームだった【G-SHOCKコレクター】に.
デパートに並び,抽選はがきを出しまくった.

青年海外協力隊としてジャマイカに赴任.
現地滞在中,【スキューバダイビング】のライセンスを取得.

帰国後,北海道に引っ越す.
ジムニー購入.
一方でオートバイに乗る機会が減少.
長女が生まれ,おもちゃ屋に行く機会が増える.
SHFフィギュアーツの「仮面ライダーW」を見つけてしまったのが運の尽き.
以降,ヒーローやロボの【フィギュア収集】も趣味となった.

この頃【デジタル一眼レフ】購入.
もう,わかりますね.
レンズ沼の始まりです.
標準のキットレンズに飽き足らず,望遠,広角,マクロ...と決して安くない機材が増殖していく.

そしてスキューバダイビングも本格的にスタート.
GWに沖縄,9月頃に【海外旅行】というルーティン.
かなりの出費.
さらに...最初はコンデジによる【水中写真撮影】だったのが徐々にエスカレート.

ミラーレス一眼による撮影へパワーアップ.
ボディが変わるごとにハウジング購入,当然レンズごとにポートも...
ストロボ,アーム,ライトを装着し.あっという間に巨大な”カニ足”完成.

OLYMPUS TG-4 / 2015年9月撮影

キリがない.

そして,2006年にいよいよ【ロードバイク】を購入.

OLYMPUS TG-4 / 2006年5月撮影

しばらくはおとなしかったが,2017年にハイエンドの「DOMANE SLR」を購入.

OLYMPUS TG-5 / 2017年8月撮影

以降,ヒルクラ,【ブルベ】,Zwiftとのめり込む.
そして【ファットバイク】追加.

去年からは新しい趣味としして【サウナ】を追加.

もう止まらない.

中高生時のプラモ趣味はともかく,以降をまとめると...

【バイクツーリング】
【キャンプ】
【読書】
【G-SHOCKコレクター】
【スキューバダイビング】
【フィギュア収集】
【写真撮影】
【海外旅行】
【水中写真撮影】
【ロードバイク】
【ブルベ】
【ファットバイク】
【サウナ】

ジャンルがかぶっているモノもあるが,だいたいこんな感じ.
うち,半数は継続中.
新コロのせいで完全にケチがついた【スキューバダイビング】はそろそろ怪しいけど.

スキューバダイビング,やめよっかな?

以上,これまでの人生,年間50万どころではない散財だが破綻はしてないぞ.

つーことで,最初のニュース記事は論破...じゃなくて,一度きりの人生,少しでも興味を持ったことはやる,しかもある程度突き詰めると楽しくなる.

それに,残念ながら好奇心には限界があるらしい.そう”老い”のせいだ!
「今日が人生で一番若い日」という絶対真理.

ところが,ロードは(ガチでやれば)もれなく,健康というご褒美がついてくるというミラクルな趣味.
そう,”老い”にも逆らえるかもしれんのだ.

そして,また新しい趣味を見つけてしまうかも...っつーか,常に探しているKazchariでした.

ニホン人っぽい週末~温泉とマンガとメシ+α

2023/2/19 Sun

つかって,読んで,食う.そして届ける

iPhone11 Pro

週末,息子のラグビー遠征の付き合いで芦別温泉スターライトホテルに滞在した.

Kazchariは以前,夏にもモンキーで一度訪れたことがある.

モンキー125,カナダなサ活?

このホテルのウリは3点.

一つ目はもちろん温泉.

硫黄臭プンプンのいわゆるホンモノ.
さらにはサウナに力を入れている.
セルフロウリュウ可能なストーンおよび塩サウナ.

iPhone11 Pro

そして露天風呂には例の”ととのいイス”が設置してある.

自宅にも欲しい欲しいと思いつつ未だ購入せず.
重量があるので持ち運びは困難.
ベランダでの昼寝兼自宅サウナでもあれば即買いやな.

ちなみにAmazonPBだと格安.
特にこちらのシャア専用は通常の3倍リラックス(ウソ).

Amazonベーシック 椅子 折りたたみ アウトドア ゼログラビティーチェア レッド

2つ目はメシ.

詳しくはホテルのサイトを参照.
こだわりの食材と調理.
今回は料金的なこともあり,夕食は館内レストランで.

iPhone11 Pro

煮込みハンバーグ定食.美味し.

そしてなんつっても朝食バイキング.

iPhone11 Pro

写真は一周目.
昨今,ビジホ含め,どのホテルも朝食に気合を入れていると聞く.
ここもご多分に漏れず...美味し.
当然だが,朝から尋常でない量を食べる.これぞ幸福.

ただ...増改築ホテルあるあるなのか,受付システムや部屋の配置,こうしたバイキング時の動線がイマイチ.
通路が狭く渋滞,あるいはぶつかりそうになる.
致命的...というわけではないが,今後さらにお客さんが増えるとエライことになりそうな予感.

そして,3点目は,このホテル最大の特徴かもしれぬマンガ・雑誌読み用ごろ寝スペースの充実具合だろう.
ハンモックやクッション,隠れ家スペースなどの遊び心にあふれている.
もちろん蔵書もエグい.

自宅近所の入浴施設花神楽も,明らかにここをパク...いや真似て読書スペースを作った.
いわゆる旭山動物園の行動展示方式が全国に広まっていったようなイメージ.
フリードリンク(コーヒー&デトックス水)もあるし,正直,朝一で入館して深夜まで滞在しても退屈しないだろう.

つーことで,土曜の夜と翌朝,上記全てを堪能してホテルを出発.

ここで話は変わるが最近非常に楽しみにしているYouTube動画がある.

Kazchariはネトウヨではないので,根拠なしの「ニホンバンザイ」「ニホンサイコー」「ニホントクベツ」的なコンテンツには距離をおいている.

世界中あちこち回って思うこと.
どの国も素晴らしい点はあるし,当然闇の部分もある.
それは過去の栄光であったり,過ちであったり,現在進行中のものであったりと様々,
国民性,つまり「◯◯人だから◯◯」ではなく,何より個人差が非常に大きいことも理解している.

それらを踏まえた上で,お気に入りなのが「日本食を食べる外国人旅行者」系の動画である.
いくつかあるが,一番のお気に入りは「Momoka Japan」というチャンネル.

おそらく街をぶらついていた外国人旅行者に声をかけ,興味のある日本食を尋ね,翌日以降会う約束をし,高級すぎない店に案内して撮影...という流れなのだろう.
何よりこのMomokaさんのキャラが素晴らしい.
常に明るくハイテンション.おもてなし感満載.
旅行者の字幕はなぜか関西弁(^^;

どの回もたいてい面白いが,留学やら仕事で何年も日本に住んでいて,たまたまその料理を食べてなかった人よりも「初来日,マジで初のホンモノ日本食」のパターンがベスト.
リアクションも良いし,ここまでホメちぎられると,別にその料理を作ったわけではないのに,自分も日本人というだけで,何故かどこかくすぐったくなる.

意外なのは「カツ丼」「梅酒」「お好み焼き」が大好評なこと.
「スシ」「テンプラ」に比べるとメジャーではないからなのか,初挑戦者が多いようだ.

いずれにせよ「日本食は美味い,美味すぎる」.その気持ちはよくわかる.

Kazchariはジャマイカに2年間滞在した.
帰国したその日,成田空港で久しぶりに食べた日本食の美味さに,マジで涙が出た.

当然,その後の日本での生活時間が長くなると,再び慣れてしまって,その時の感動は薄れてくるのだが.

さらに先の動画の出演者たちは,こぞって日本の清潔さと治安の良さを上げていた.多いコメントは以下の通り.

- ゴミが全く落ちていない.
- 公衆便所がキレイ(無人なのに).
- 深夜,コンビニに女性が一人で出かけられる.

そして「財布を落としても中身が完全なまま手元に返ってくる」なんて奇跡は日本でしか起きない(たぶん).

旭川の自宅に帰宅.
荷物の片付けやら洗濯.
昼を過ぎ,大量に食べた朝食を消費すべく,ファットバイクにて図書館まで予約本を取りに行くことにした.

誰もいない山中ライドもそれはそれで楽しいのだが,この時期の市街地の歩道も,山あり谷あり穴ありのMTBコースと化しており,トレーニングに最適なのだ(何の?).

見知らぬ通りを走るのも,定点観測も面白い.

こいつは毎年,気合を入れておられるプライベート雪像.

iPhone11 Pro

今年はマリオですか...って,すんげーレベル.

走行中,図書館近くの歩道で財布らしきものを発見.
いわゆるサーファー財布にティラノサウルスのプリント.

「子供の財布やな.一応中身を確認させてもらおか」

なんと,¥5,000近くも入っていた.
しかもご丁寧に小学校と本人の名前も貼ってあった.

「おいおい,金持ちやのー.これ本人焦ってるやろうなぁ.つーか,親御さんにむっちゃ怒られてるんちゃうか?」

と,同じく小学生男児を抱えているKazchariも思わず同情.
つーことで,拾ってしまったこの財布,もちろん警察に届けることにした.

一番近いのは旭川東警察署.

玄関前にファットを停める.
日曜のせいなのか人影があまりない.

入ってすぐ受付があったので「すいません」と声をかける.
10人ほどいた職員さん,一斉にこっちを見る.
いやいやいや,さすがに眼光鋭くすんげー威圧感.
アクション映画やったら,「ヒャッハー!」とマシンガンぶっぱなすシーンやな(おい).

「財布拾ったんで届けにきました」と伝えると,雰囲気が一気に軟化.
係の方に状況説明.
10分ほど待たされて「拾得物件預かり書」をいただく.

確か総額の1割の礼金がもらえる権利があるんだっけ?
もちろんそんな権利は放棄.(おそらく)小学生男児から金をもらうわけにはいかん.
本人からの連絡も不要と伝えた.

警官「でしたら,この預り書,破棄していただいても,記念にとっといてもらっても構いません」

Kazchari「いやいや,むかーし,警察のネコババ事件とかありましたよねぇ? ちゃんととっときます」と,相手を苦笑いさせるギリギリのジョークも忘れない(ヤバイで).

つーことで警察署を出る.

iPhone11 Pro

予定にはなかったが,ここから100mほど先にあるGEOに向かう.
『スターライトホテル』で読みきれなかったコミックの続きを借りるためである.

大改悪によって,レンタル料金半額の株主優待を止めやがったので,株を全部売っぱらい,めったに来なくなったGEO
半年ぶりぐらいだろうか?

レイアウトが若干変わっていたが,幸い目当てのコミックは全て揃っていたので,セット割りが効く10冊をセレクト.
セルフレジに持っていく.
ところが...なんと,料金が税込み¥550だったのが¥660に値上げされていた!
無料の黒バッグもなくなっていた(有料かマイバッグのみ).

値上げの波はここにも来ていた.
もちろん購入するよりは安いのだが,さすがに「高くなったなぁ」と感じる.

そう,最近コミックコーナー拡大中の花神楽の入浴料は¥600なのだ.
もちろんサウナ付きである.
どちらがお得なのか...

このように,あちこちに『スターライトホテル』(もしくは『万葉の湯』)並のコミック設置システムが広がっていくと,GEO,ますますピンチでは?
もちろん品揃えは段違いだし,最新刊が読めるというメリットはある.
それでもなぁ...
レジまで来て,借りるのをヤメるという選択肢はないので,ちゃっちゃと¥660をau-PAYで払って帰路につく.

どこも商売は大変なのだ.
これまでは安すぎた,ということなのだろう.

つーことで,ホテルで温泉&コミック&メシ三昧,そして財布拾ってちゃんと届けるという日本人っぽい週末でした.

数十年ぶりシリーズ~『時計じかけのオレンジ』を観た

2023/1/21 Sat

オレは完全に治ったらしい.

終活の一貫.
昔好きだった,もしくは印象的だった本や映画をもう一度シリーズ.
一時のブームかもしれんけど.

つーことで,今回はAmazon Prime Videoにて,過激なバイオレンス&エロで有名な本作(当時基準),『時計じかけのオレンジ』を視聴.

時計じかけのオレンジ (字幕版)

中学生の頃に観て大きな衝撃を受けた.
正直,ストーリーや思想に関しては理解できていた...とは言えない.

ズレた片目つけまつげ,真っ白い服にペニスガード,袖の目玉の異様なファッション.
歌いながら楽しそうに弱者をいたぶる.
「インナウト」「ハラショー」「デポチカ」など造語だらけのわけのわからんセリフのオンパレード.

なんじゃこりゃあ!

そしてキューブリックと言えば,その独特の映像.
代表的な広角シンメトリカル構図はキューブリックの真骨頂.
観ているだけでゾワゾワする(特に『シャイニング』).

以下,ネタバレ.

言及はされていないけど,近未来の英国.
街が荒廃したディストピア感満載.
住民のファッションやインテリア,ふるまいも狂気.

ストーリーは極めて単純.

4人グループで悪逆の限りを尽くしていた悪ガキ,アレックスはついに殺人を犯してしまい逮捕.
懲役14年の判決が出る.
2年ほど模範囚(のフリ)をしていたが,とある先進的な治療法(暴力衝動がなくなるらしい)を受ければ刑期が減ると知り志願する.

その治療法は「暴力的な映像を観続ける」というモノ.
拘束衣はもちろんのこと,ご丁寧に開瞼器まで装着し,瞬きすらさせない.
有名なシーンだ.
横に座って無表情で目薬を指し続ける助手がなんとも...

その結果,アレックスは自身に暴力衝動や性的欲望が起こると吐き気をもよおす体質に.
胸糞な最終検査に“合格”し無事出所.

すでに帰るべき自分の居場所はなくなっていた.
さらに,以前襲ったホームレスや,警官になった手下がアレックスに復讐.
ほうぼうの体で逃げ込んだのは,これまた自分が襲った夫婦の住んでいた家だった.

アレックスのせい半身不随になった老作家は,最初アレックスの正体に気づかない.
新しい治療の結果,非人間的になったアレックスを反政府活動の攻撃材料にしようと目論む.
しかあし,アレックスの「雨に唄えば」を聴いて,襲撃犯だったことに気づいてしまう.

何も知らないアレックスは,とんでもない形相でにらみ続ける作家と,マッチョな用心棒に囲まれて徐々に追い詰められていく.
そして,睡眠薬で意識を失う.

気がつくと屋根裏部屋.
大音響で流れる「第九」
洗脳時にも使われていたこともあり,アレックスは大好きだった「第九」にも拒絶反応が出てしまう.
階下でアレックスが苦しんでいるのを観察する老作家とその他.
なぜか芸術的な構図.
アレックス,たまらず窓からダイブしてしまう.

気がつくと包帯ぐるぐる巻でベッドの上.
一命はとりとめた.
そこへアレックスに例の治療法を推進した政府の内務大臣が登場.
反政府勢力および世間への牽制のため「キミが更生したことを宣伝させてくれ.今後のキミの面倒は政府がみるから」と協力を願いでる.

しかあし,一度自殺を試みたことでアレックスの洗脳は解除され,元の暴力性を取り戻していた...という話.

もう最後の大臣が切った肉を,口をポカーンと開けて待っている時のアレックスの顔が腹立たしくて...全くスカッとしません.

「ヒトにとって暴力は快感」というのは事実らしい.
ただ法治国家で物理的に攻撃するのは,社会的地位を失うリスクが大きい.

そこでSNSやコメント欄を利用した個人への誹謗中傷が繰り広げられる.
ヒトを攻撃する時,脳内では快楽物質であるドーパミンがガシガシ分泌されているそうな.

つまり,暴力衝動は誰しもある.
それは生物である以上仕方がない.
自分を守るために他者を攻撃する.
でないと生き残れない=子孫を残せない.

その排除を「治療」と称して国家が管理する.
それは正しいのか?

思い越せば,暴力や恋愛を含む感情を抑制し,社会をコントロールする系の話ってSFだと定番.

名作『1984』とか.

1984 HDニューマスター版 [Blu-ray]

ガンカタで有名な『リベリオン』もそう.

リベリオン

1971年製作の『時計じかけのオレンジ』は,こうしたディストピア系映像化のはしりだったということか.

先日,東京で強盗事件があった.

東京・狛江市 高齢女性強盗殺人事件“千葉の事件”捜査過程で発覚 関東で強盗事件相次ぐ【解説】

とはいえ,日本の治安が悪化したかと言えば,統計的には否定されているそうな.
ただ特徴的なのは,闇サイトを通じてその場限りの仲間を集めて犯行というのが現代風.
犯人間に繋がりがないので検挙しづらいのだろうか.

かつて協力隊員として住んでいたジャマイカ.
任期中,他の国に数週間(研修)旅行に行くことが可能なのだが,ジャマイカから他の国に行けても,他の国の隊員はジャマイカに来ることができない規定があった.
なぜなら治安が悪いから.

実際に住んでいるとそうでもない.
確かに首都のはスラム街があって,絶対に訪問するなと言及されていたけど.
Kazchariが住んでいた人口6000人の田舎町でさえ,全ての家の窓にグリル(鉄格子)があったなぁ.

平和が売りだった日本もやがて...窓グリルが標準装備になるのだろうか?

と,同時に思い出されるのが井上陽水の『傘がない』
そうだよなぁ.
漠然とした未来や社会情勢への不安より,自分に直接関わる問題の方が重要.

Kazchariの場合は...ついにと言うかとうとう,親知らず以外の永久歯を抜く刻が来てしまったようだ.
昨日,歯医者で告げられた.
これが老いか...シクシクシク36.

スキューバダイビング,やめよっかな?

2022/11/19 Sat

既にここ3年ほど潜っていないわけだが.

OLYMPUS STYLUS XZ-2 / Indonesia Manado

ブログの自己紹介文に「時々ダイビング」と書いてはいるものの,新コロのせいでここ数年全く潜れていない.

現状,2019年12月の「ラジャアンパット・ダイビングクルーズ」で潜ったのが最後.
既に十分すぎるブランクである.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(1)

さすがにここまで潜らない期間が長くなると,「妖怪モウイイヤ」が頭をもたげつつある.

金はかかるし,機材は重いしオーバーホール必須だし,潜るまでの過程が面倒くさいし,危険だし,自由度低いし,天候・海況に左右されるし,コスパ,タイパ的に超最悪な趣味.それがダイビング.

では,なぜ続けてきたのか?

1) 海が好き

やはり,沈むのでもなく浮かぶのではない(中性浮力),あの非日常感は病みつきになる.
地球上で無重力を体験できるのはスキューバのみ(例外的に飛行機による無重力体験ツアーもあるけど).
水中の魚,甲殻類も,デザイン的に神様の最高傑作だらけ.
カラフルで美しくて危険で...異形.

OLYMPUS E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Komodo
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Indonesia Komodo
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Indonesia Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro Lembeh

2) 旅が好き

海中だけではない.
南の島のビーチの美しさたるや...
これはモニターでは絶対に伝わらない.
アフターの地上散策やアクティビティも楽しい.
特に島には独特の文化がある.

OLYMPUS E-5 / Zuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD / Maldives
OLYMPUS E-5 / Zuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD / Maldives
OLYMPUS E-5 / Zuiko ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD / Maldives
OLYMPUS E-5 / ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye / Maldives
OLYMPUS E-M1 Mk-II / M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 / 波照間島
OLYMPUS TG-5 / 西表島

3) 写真が好き

マクロから広角まで,地上では決して撮れない写真が撮れる.
真っ青もしくは真っ暗な水中が,ライトやストロボで照らされることによって,極彩色の別世界に変わる.これに気づけるのは水中フォトグラファーだけの特権.

一方,人工の光で照らさないと,雑誌で見るような鮮やかな風景を見ることはできない,という矛盾も...

OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembrh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / Lembeh
OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Manado
OLYMPUS E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Ko Tao
OLYMPUS E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Komodo
OLYMPUS E-M1 / M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO / Ko Tao

そんなKazchariがライセンスを取ったのは2003年.

青年海外協力隊員としてジャマイカに赴任中の時である.

援助される国=途上国という印象もあるかもしれないが,中米,特にカリブ諸国は,そこまで経済的に困窮しているわけではない.
なのに莫大な国費を使って援助が行われる理由は...(おっと,誰か来たようだ)

ジャマイカの場合,ボーキサイト,コーヒーなどの輸出資源もあるが,何より観光がメイン産業.

海岸沿いには立派なリゾートホテルが立ち並んでいる.
有名なビーチにオーチョ・リオス,モンテゴベイ,ネグリルなどがある.

アメリカ人にとっての“沖縄”的ポジション.

また,カリブ地域のリゾートホテルは宿泊代に食事代や各種アクティビティ代が全て含まれているオールインクルーシブ・システムが有名.

任期中の隊員は居住者扱いとなり,これらのホテルも格安の現地人価格で利用できた.

このオールインクルーシブにはダイビングも含まれる.
ならばライセンス取って潜らないと損(Cカード取得代は別料金).
結局,滞在中にボートダイビングが可能となるアドバンスまで取得した.

2年間の任期を終え,2004年に帰国した後も,すぐに再就職はせず,ヨメさんと地球一周の旅に出かけた.

ここぞとばかりに,日本から遠くてめったに行けないポイントに潜った.

3ヶ月後に帰国して旭川に移住.
そして翌年のGW,初めて日本,石垣島で潜った.

いやいや,この時はマジで驚いた.

器材セッテイングサポート(お姫様ダイブと言われる)から始まって,懇切丁寧なブリーフィング,もしくは徹底した安全確認など,ゲストを楽しませること,およびリスク管理を含めたサービスが徹底的に行き届いていた”海外”

それと異なり,日本のショップの厳しいこと,厳しいこと.

バディとは名ばかりで,基本的にセルフチェック.
かつ,もたもたしていたら怒られる.

潜航できないゲストがいると,ガイドはその人にかかりきりで,先に潜った人間は船の下で延々と待たされる(だいたい45分ほどで浮上しなければならない).

海からボートに上がるときに,少しでもふらついたら,「何してんの!」と怒鳴られたことは今でもはっきり覚えている.

まぁ,そのショップ(もしくは担当ガイド)が,たまたまヒドかっただけかもしれないが,先に海外でのサービスを知っていると,ものすごく違和感があった.

そう,日本の場合,趣味ですら“道”なのである.

まさに「ダイビング道」

レジャーではなく,極めないといけないらしい(ロードガチ勢も似たようなもんか).真面目な国民性の負の側面やな.

さて,上記のエピソードもあり,長期休暇には国内より海外で潜ることがほとんどになった.

そしてすっかりガチダイバー...というより,ガチ水中フォトグラファーへと進化(いや,壊れた).

OLYMPUS TG-4  超重い

最終段階(フル一眼)一歩手前で留まっていただけマシ,とも言える(いえ,既におかしいです).

そして2020年初頭からの新コロ流行.

海外どころか,国内移動の制限も始まった.

ダイビング雑誌は相次いで休刊.
そらそうだ.記事にならない.

現在,なんだかんだで世界的には新コロは落ち着きつつあり,閉鎖していたリゾート施設も行けるようになりつつあるらしい.

Kazchariが登録しているダイビング系メルマガにも,ちょこちょことツアー情報が入ってくるようになった.

しかし,行かない理由を数えつつある.

1)料金が異常

例えば全ダイバーのあこがれガラパゴス.

https://www.club-azul.com/tour/53448

なんじゃこりゃあ! 空港税,国内移動費,燃料サーチャージ,ボートクルーへのチップ代など諸経費は別途である.

ハイエンドのカーボンロード買えるやん!(←おい)

確かに元々高額なツアーではあるが,ここまでではなかったような...

いやいや驚いた.
完全に富裕層の趣味(元々そういう側面はあったけど).

こ,これは極端すぎるか.

では,近場のフィリピンは?
もし新コロが流行らなかったら,次に考えていたのがここ.

https://www.club-azul.com/tour/55790

うげっ.5DV,夕食なし,器材レンタルなしでこの値段...

で,では国内は?

https://www.club-azul.com/tour/56422

4DVでこれかぁ...以前の2倍以上.

2)目の異常

いえ,病気とかじゃなくて老眼...
ここ数年で一気に進んだ.
もうマクロ写真のピント合わせは無理.

3)カメラ機材

何よりパーツの劣化が心配.
ハウジングやライトのパッキン,大丈夫やろか?
ただでさえ,精密機械にとって過酷な環境での運用.
使い続けていえれば,小さい不具合に気付けるが,3年も放置だと一気に水没しそう.

カメラだけじゃなくてBCやダイコンもヤバイけど.

機材が重すぎる?
では,こいつはどうだ.

最新iPhoneで水中撮影、音楽、通話可能!ダイビングの楽しさが格段に上がる画期的なスマホ用ハウジングとは?

陸上同様,水中写真もiPhoneに侵食されるかもしれんな.

とかなんとか言っているが,今回,ダイビングをネタにするために,昔の写真を検索したけど,やっぱいいね.
なんだかんだで一番好きな被写体は水中の生き物や風景やね.

新コロがさらに落ち着き,料金や飛行機代が落ち着けば,ダイビング趣味も復活するかもしれん.

そういや海外からの帰国時の隔離免除ってワクチン3回だっけ?

ありゃ? Kazchariは2回しか接種してへんわ.
あかんわ.

OLYMPUS E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8 / Lembeh

留学を嫌がるJK~費用か経験か

2022/10/26 Wed

もし自分だったら.

先日,知人からKazchariに「娘さん,交換留学に興味ない?」との話があった,

留学先はアメリカ合衆国イリノイ州
日本人の留学先として人気だそうな.

この話をもらった後,娘にLINE連絡.
すぐさま「やだ」という返事があった.

まぁ,娘の性格を考えると...そうやろな...の想定内.

入学時期にズレがあるので,今の高校を1年間休学することになるのだが,これが娘にとって一番の問題なのだろう.

親であるKazchariは大賛成で,ぜひ行ってほしいところである.

語学が身につくかどうかはともかく,10代のうちにこんなエキサイティングな経験ができるなんて,実にうらやましい.一生の宝となろう(たぶん).

もし,Kazchariがその立場だったら...行くね.

と,かく言うKazchariも高校生の頃は海外なんて全く興味がなかったけどな.

大学生になって始めた新聞社の編集部バイトで,政治・経済や宗教,海外事情について興味を持ち,やがて青年海外協力隊の存在を知り,個人旅行経験を経て,本気で参加を考えるようになった.

親や友人など,特定の誰かに海外体験を勧められたわけではない.
しいてあげれば自分で買って読んだ書籍からかな.

まっ,そういうことでしょう.
内発的動機に勝るものはない.

では現状,うちのJK娘は何を望んでいるのか?

高校卒業後は家を出て,関西の芸術系大学に進学したいらしい.
目当ての学校・学科はあるものの,具体的な職業イメージはまだない.

親として,私立だけは勘弁とだけ伝えている.
ずばり教育費が大問題.

たとえ公立大学に進学したとしても,単純計算で学費が年間120万☓4で,おおよそ500万.
さらに一人暮らしが加わると,その倍はかかりそう.
大阪の祖母宅に居候し,そこから通うとしても,生活費の援助は必要だろうし.

人生の晩年になって,ついに子供の教育費問題が出てきたなぁ.
10年前から続けているインデックス積立投資によって,娘の方はなんとかなりそうだが,うちには次のアホ息子も控えている.

世間のみなさんの,子どもの教育費に関する気苦労が身にしみる.

話を元に戻す.
もし,娘が今回のアメリカ留学に行きたいと言ってきていたら,どのくらい費用がかかっていたのだろう?

アメリカ高校留学費はどのくらい?~公立と私立の費用比較~

これはあくまで学費.
プラス生活費となると...

円安に伴い,日本も物価の上昇が凄まじいが,欧米はそれ以上と聞く.
先日,YouTubeでこんな動画がオススメされていた.

それでも生活できているということは,それだけ高給と言うことなのだろうか?
貯金や投資に回せる余裕はなさそう.

いざ,娘の留学が決まって諸費用を計算したら...たぶん,こっち(親)の生活が詰む.

それでも機会があれば,自らの意思と金で旅行でもいいので海外体験はして欲しいな.

自分探しとは言わない.

でも,旅に出ると,コミュ力,想像力,危機管理能力,度胸など己のスペックを嫌というほど認識させられる.
仮想的自己有能感なんぞ,いとも簡単に破壊されるだろう.

アフリカ,アジア,北米,南米,欧州をあてもなく彷徨い,太平洋の島々でダイビング.
今思うに夢のような日々だった.

そして今がある.

ジャークチキンがコンビニで?~ジャマイカの食べ物

2022/3/15 Tue

そーいや,全然食べてないわ.

iPhone11 Pro

某SNSでのつながりに,青年海外協力隊のジャマイカ時代,同時期に活動していた隊員がいる.
彼女は元々が大のジャマ好きで,今でも関連投稿をよくする.

その彼女が先日「セブンイレブンからジャークチキンサンドが出た!」と投稿していた.

以下,引用.
―――――――――――――――――――――――――――

美味 一般ピーポーにも買って貰えるスパイス量だけど、スパイス内容はジャマイカ本場スタイルから遠く離れていない。これが街角でこの値段で買えるって素晴らしい。お試しあれ

―――――――――――――――――――――――――――
「ジャークチキン」とは,ジャマイカの名物料理.
スパイスやら何やらに漬け込んだ鶏肉を炭火焼きする料理である.
食堂をはじめ,屋台や道端でドラム缶を半分にぶったぎったグリルで焼いていることが多い.

Nikon Coolpix950 / 2002年撮影

店や個人ごとに味付けにかなり違いがあるものの,作るにしても食べるにしても失敗しようがない料理と言える.
ネットで検索すると様々なレシピが出てくる.

つーことで,そのセブンイレブン製の「ジャークチキンサンド」を早速買ってきた.

iPhone11 Pro

開封する.
もちろん冷えている.
これは温めた方が絶対美味いヤツ.
トースターで2分ほど焼く.

iPhone11 Pro

一気に見た目アップ.

食べる.
確かに美味い.

本格的かどうかと聞かれると...パンチ,つまり辛さが少々足りない気もする.
まっ,そこは個人の好みで味付け.
デスソースをかけるとか...

ブレアーズ ホットソース サドンデス ジョロキア デスソース 150ml

この「ジャークチキンサンド」はおそらく季節限定品.
見かけたら買うべし.

もちろん,ジャマイカ・ビール「レッドストライプ」も用意すべし.

Jamaica beer ジャマイカ ビール レッドストライプ 330ml/24n

さて,ここでジャマイカ滞在中の2年間の食生活を思い出してみる.
まず「ジャマイカ料理」でネット検索.

現地で絶対食べたいおすすめジャマイカ料理10選

このサイトで紹介されている料理が一番イメージに近いかも.
ジャークチキンに次に「アッキー&ソルフィッシュ」も有名だが,こちらはほとんど食べたことがない.よって味も覚えていない.

↓これが生で食べたらあかん「生アッキー」

Nikon Coolpix950 / 2002年撮影

そして,旅行者ではなく居住者だったので,朝晩はほぼ自炊.
Kazchariが住んでいたのは,人口6000人ほどの地方都市セントアンズベイ.

ここの公立病院に勤務し,敷地内にある寮で寝泊まりしていた.
幸い冷蔵庫があったのでスーパーで肉や卵を買っても保存できた.

まず朝食.
トーストにジャムを塗って食べる.
サイズがやたらに小ぶり.

Nikon Coolpix950 / 2002年撮影

昼は病院の売店.
「パティ」をほぼ毎日.
これとコークなどの炭酸.
よくこれだけで保ったものだ.

Nikon Coolpix950 / 2004年撮影

休みの日などで町に出た時はファーストフードのハンバーガー.
日本にも進出している「バーガーキング」がお気に入り.

Nikon Coolpix950 / 2003年撮影

夜は自炊.
基本メニューはチャーハン.
まず米(長粒米)を鍋で炊く.
ブロックで買った凍ったチキン胸肉を必要な分だけ包丁で削ぐ.
レタス,肉,玉ねぎを適当に切る.
オリーブオイルで上記材料を炒め,中華ソースでからめて食べる.
まぁ...不味くはない.栄養が摂れれば良し.
何度作ったことか...

Nikon Coolpix950 / 2002年撮影

ベーコンが手に入った時は「巻かないロールキャベツ」

Nikon Coolpix950 / 2003年撮影

めったに売っていない「ひき肉」が手に入った時は「ハンバーグ」

Nikon Coolpix950 / 2003年撮影

日本から救援物資が届いた時は「カレー」作ったなぁ(ルーなんて便利なモノは売っていなかった).

Nikon Coolpix950 / 2002年撮影

どうしても,作る気がでない時はインスタントラーメン(香港製).

Nikon Coolpix950 / 2003年撮影

たまーに(半年に一度くらい)首都のキングストンに戻った時は,隊員宿舎で飲めや歌えの大宴会.
料理好きな隊員が色々作ってくれるので助かる.
何より日本語で会話できるのがうれしかったりする.

Nikon Coolpix950 / 2003年撮影

他にも,ローカル価格のため,格安で利用できるオールインクルーシブホテル.
もちろん食べ放題なので,ここぞとばかり肉,肉,肉.
とは言え,悲しい事に,普段のストイックな食生活のおかげで,そのいざという時あまり入らない...シクシクシク36.

とまぁ,思い返しても現地の名物ってあまり食べていない.
これは長期滞在のジャマイカに限らず,他の旅先でも同じかも.
例えばタイだと屋台のぶっかけメシばかり食ってる.

Kazchariはグルメに興味がない,もしくは味音痴?

違うな.

各種エスニック料理は日本で食うのが一番美味い.正にアレンジの妙.

話は変わるが,ジャマイカの国旗は超カッコよい.

構成もカラーも.
個人的に世界で一番イケテルと思う.

つーことで,セブンイレブンの「ジャークチキンサンド」おすすめです.

『南の島の大統領』を観た~モルディブの思い出

2021/11/10 Wed

個人の力で世界は変わるのか.

南の島の大統領 -沈みゆくモルディブ-(字幕版)

新コロのせいでここ最近海外に渡航できていない.
となれば,過去の訪問先に関する映画でも観て思い出に浸りますかぁ...と思って観たこの映画,見事にテンション・ダウン系でした.

モルディブは,この世の楽園と称されるインド洋の島国.
Kazchariは1994年と2011年の2度,訪れたことがある.

噂にたがわぬ,それはそれは美しい国である.
日本でもハネムーン先の候補によく挙げられる.

1994年,最初の訪問時はモルディブが目的地ではなかった.
元々は南インド旅がメイン.
まずはカルカッタ(コルカタ)からスタート.
数日後,列車にてマドラス(チェンナイ)へ移動.

インド経験者ならわかると思うが,いわゆる“インドらしさ”は有名な観光地が集中する北部に凝縮されている.
とりわけ「ボラれた」「騙された」などのトラブル系に関しては北インドの圧勝.
バナラシ,アグラ,ニューデリーとかは地名を思い出すだけで腹立たしい...ってそれが“らしさ”でもある.何もかもみな懐かしい.

その点,南インドは違っていた.
一言で表現するなら平和で紳士的.
北で散々お見舞いされながらも身に着けた料金交渉術が,南では全く役に立たない(いい意味で).
タクシー料金も固定,宿代も食事代も固定.
ボラれているのではない.普通にfixed priceだった.
駅でもバス停でも客引きが寄ってこない.
米中心の食事も美味いし,人もおだやかで親切.
これは後年,スリランカに行った時も同様に感じたので,大陸の南地域はそういう基質の住民が多いのだろう.

それはさておき,インド大陸南端に近いトリヴァンドラムという町を散策中,旅行代理店に貼ってあったモルディブの観光ポスターに目が留まった.
美しい写真であった.
そしてこの町から往復US$100で飛べるとのこと.
これは安い.
それまではモルディブなんて,バックパッカーに無関係な国と思っていたが,
これは面白そうと行ってみることにした.

有名な話だが,モルディブは島ごとに機能が分散している.
ざっと分けると空港島,首都マーレとなる行政島,リゾート島,ローカル住民島そして無人島である.

で,インドからあっと言う間に着いた空港.
宿も何も決めていない客はめずらしく,かつインドからの入国ということもあり,めちゃくちゃ怪しまれた.久々の荷物総チェックだった.

スタンプをもらってロビーに出ると旅行代理店のカウンターがあった.
よくわからないまま食事付きのリゾート,一泊US$60に決める.
ちなみに前日は1泊60インドルピー(約¥600)の宿に泊まっていたのだが.

空港島からはボートで島まで移動.
それほど離れていなかった.
宿はコテージタイプ.
目の前は白い砂浜と青い海.
いや,ただもうびっくりするぐらい美しい風景で,正に天国(あれですよ,炭治郎の深層みたいな).

計算外だったのは、このリゾート島の客はドイツ人オンリー.
レセプションの表記もドイツ語オンリー.
知らなかったが,モルディブには1島1リゾートおよび(場所によっては)1島1国という法則もあるようなのだ.
もちろんスタッフに英語は通じたので問題ない.

ここで人生初めてのスキューバダイビングにチャンレンジした.
いきなりモルディブ・ダイビング.
初心者ドライバーが「いきなりベンツ」に乗るようなものである.
体験なのでそれほど深いところまで潜れないが,逆にそれが良かったかも.
陽が差すサンゴ礁にカラフルな小魚の群れ.
カメラも何も持っていなかったが,あの海は今でも鮮烈に覚えている.

となれば,帰国後直ぐにライセンス(Cカード)を取得して,ダイビングにはまりそうなものだがそうはならなかった.
本格的なダイバーデビューは,約10年後にジャマイカで,ということになる.
最初が良すぎたのだ.

時は流れて2002年.
青年海外協力隊の派遣前訓練のためKazchariは長野県駒ケ根にいた.
訓練時間のほとんどは現地語の取得に費やされる.
入所早々の選抜テストによって,まずクラス分けされた.
Kazchariの派遣先ジャマイカは英語圏なので英語クラス.
全部で8クラスだったかな? 上から4番目のクラスだった.
その時,一緒になったのが「職種:音楽」としてモルディブに派遣予定のIくんだった.
確かまだ現役の音大生ではなかったかな?
20年前ではあるが,ほぼ毎日顔を合わせていただけあって,今でも顔を覚えている.
モルディブの隊員OBから「あそこで2年も過ごしたら人間ダメになるよ~」と散々脅されていた.他にもモルディブの食事は「カリー」「カツオ・カリー」しかないとか...
今どうしているのだろう.無事,音楽教師になれたのだろうか?

さらに時は過ぎて2011年.
既にガチ・ダイバー(フォト派)に進化していたKazchariは,満を持してモルディブ・ダイビングクルーズに参加.
以下,写真をいくつか.

OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS E-5 / 2011年10月撮影
OLYMPUS XZ-1 / 2011年10月撮影
OLYMPUS XZ-1 / 2011年10月撮影

ジンベイ・スイムを経験できたり,ローカル住民島,無人島に上陸できたりとこれはこれで楽しかったのだが,気づいたこともある.
モルディブ行くなら,クルーズではなく島リゾート滞在が良い.
クルーズの場合,深場にてマンタやジンベイなどの大物狙いポイントに行くことが多い.
Kazchariはサンゴ礁に群れるハナゴイ,岩場やイソギンチャクに隠れるエビ・カニの方が好きなのだと気づいた.

そして...やはり白いビーチと青い海,ヤシの木の下でくつろぐ時間がないと!
プラス,ローカルな人たちとの交流も欲しい.

ダイビングクルーズはとにかく忙しい.
寝るか食べるか潜るの3点.
それがいい,それを求めているという人には良いけど,忙しすぎるクルーズはもういいかな,という感じ.

そんな一個人,一旅人の身勝手な印象はさておき,冒頭の映画の話にようやく戻る.

観客にモルディブの美しい風景を見せて,ウエルカム!という映画ではなく,硬派なドキュメントである.
以下,Amazon Prime Videoにおけるあらすじ.

ジョン・シェンク監督作品『南の島の大統領-沈みゆくモルディブ』は,モルディブのモハメド・ナシード元大統領のある一年間を描いた物語である.当時彼は,世界の他のどんなリーダー経験したよりも大きな問題に直面していた

知らなかった.
Kazchari滞在中もこのような強権的な独裁政権が30年も続いていたとは...
この映画は主に2009年のコペンハーゲンで開催された「国連気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)」での声明に向け,独裁政権を倒した若き大統領モハメド・ナシード(Kazchariと同い年!)の奮闘を描いたものである.
結局は規制などが当初よりかなりマイルドになった条約が採択されたが,その削減目標を守れなかったからといってペナルティがあるわけではない(某星マーク国旗の2大国のせい).

エンドロールが衝撃的.
結局,翌年はCO2排出量がさらに増え,水没の危機性はさらにアップ.
さらには2012年,旧政権支持派のクーデターでナシード失脚...
未来の心配よりも,今を豊かに生きていきたいという人の欲望を抑えることは難しいのか.

さらにWikipediaでナシードを調べると,衝撃の事実が.

モハメド・ナシード

現在,テロに巻き込まれ重体?
なんという悲劇的な人生だろう.

折しも,現在イギリスにてCOP26が開催中.
これがまた茶番だ茶番だと騒がれている(このご時世,どうして航空燃料を使いまくって一か所に集まる必要があるのか?).

中でも,エキセントリックな言動で注目を浴びるグレタさん.
あまりも激しすぎて,主張内容はともかく,彼女を見ていると不愉快になるというのが正直な感想.

とは言え,グレタさんを批判する側の「彼女は中国を批判しない(黒幕だから)」もしくは「彼女のバックにはウォール街がついている」といった陰謀論すらも左右多数入り乱れて,わけのわからない状況になっている.
日本でもグレタさんに賛同した学生がデモをしたりしているようだ.

ここで頭に思い浮かぶのは『逆襲のシャア』におけるアムロの名言.

「革命はいつもインテリが始めるが,夢みたいな目標を持ってやるから,いつも過激なことしかやらない」

「地球温暖化懐疑説」も含め,Kazchariには何が正しいのかよくわかりません.
例えばここで何らかの意見に賛同したところで,それはネットや書籍からの情報でしかない.
また,批判側のソースも結局はネット情報.

結局”言うだけ番長”になるぐらいなら,黙って日々の省エネに努めようとは思う.
無駄なエネルギー,特に化石燃料の使用は控えるしかできない.
クルマにはあまり乗らず,リッター70kmのモンキーに乗り,休日は人力オンリーのチャリで汗を流す.
これで許してください(誰に向かって?).