Randonneurs Sapporo開催2020ブルベ雑感(補足)

2019/12/12 Thu

ここ数日,高気温が続いて雪が融け,路面がすっかり露出.スパイクタイヤのファットに乗れない.

ランドヌール札幌2020年開催ブルベの詳細(ルート情報)がアップされていたので,前回の雑感を補強.AJ-北海道ブルベとのスケジュールも考慮しつつアップデート.

① BRM502日高門別200km(札幌厚別区もみじ台緑地発)

AJ-北海道のシーズンイン・ブルベが「BRM426北海道200km新十津川」と判明.今年のブルベで走りまくったルートとほぼ同じなので,Kazchari的にはこちらの「日高門別」を選択したい.往路は交通量が多そう.ただのリターンではなく,日高からは別ルートなのが良い感じ.季節柄,風はどうだろう? いすれにせよ獲得標高865mの足慣らしド平坦コースですな.

② BRM516十和田クラシック200km(八戸駅発)

これはさすがにパスのまま.フェリーに乗っての参加は楽しそう.きれいやろなぁ,新緑の青森.

③ BRM606きのこの山300km(札幌市農試公園発)

予想通り,きのこ王国こと道の駅大滝方面に向かうルートでした.前半登るなぁ.獲得標高2655m.登別まで下りて海岸沿いを苫小牧まで.退屈な道なので精神的にもここがキツそう.目標14時間としてゴールは夜8時.その日のうちには旭川に帰れそう(= 許してもらえそう).いずれにせよチャリでは走ったことがない道.「参加候補」に入れておこう.

※ 説明しよう.「参加候補に入れる」とは,リビングの家族カレンダーにこっそりとイベント参加希望日を記入しておき,他の予定(子供の行事など)と被らなければ〇,ダメなら×で“上書き”される状況のこと.直接交渉(直訴)なんぞ怖くてできん.切腹モノ.

④ BRM620噴火湾200km(往路)(札幌市手稲区 星観緑地発)
⑤ BRM621噴火湾200km(復路)(八雲町発)

往路,復路でコースが異なる.山海の幸,両方満喫ルートでした.さらには八雲町では宴会もあるとのこと.ある意味一泊二日400kmのグルメフォンドか.非常に魅力的であるが...さすがにここまで家は空けられない.

八雲町に限らず,この近辺の旅館や民宿のコストパフォーマンスは素晴らしい.例えば数年前に泊まった長万部の宿「温泉旅館もりかわ」の怒涛の夕食が忘れられない.元から並べてある皿の数もすごかったが,「まだ食べるなら作るよ~」と歓喜のシステムだった.それでいて温泉付き,一泊二食で7000円ぐらいだった.

⑥ BRM723クロスコート200km from札幌(南幌町南13線西3番地 三重湖公園発)

⑦ BRM723クロスコート200km from旭川(旭川市末広東3条4丁目 秋月橋下発)

⑧ BRM723クロスコート200km from釧路(釧路市白金町 釧路駅北側広場発)

from旭川のみが検討対象.出発地,コースとも今年の「旭川400km」の半分とほぼ同じ.さらには翌日の...

⑨ BRM724アタック三国峠300km(音更町スポーツホテルクロスコート発)

は,同じコースを戻るだけ...うーむ.行った先で泊まるブルベには興味があるものの,祝日がらみの今年の参加は難しい.一日目が雨ブルベだったら宿の前で洗車したくなりそう.クロスコートには一度泊まってみたいが.

⑩ BRM829弁慶岬600km(札幌市・大通公園西10丁目ブロック発)

最後の万字峠越に敬意を表して別名「マジ卍600」とも言うらしい.PC1までの距離がに長い.全部で9個の峠を越えて獲得標高6261m! 平べったい北海道ブルベでは,これはなかなかの山岳チャレンジやな.なんともハードで面白そうなコースではある.深夜はどこあたりを走ることになるのやら.仮眠所情報が今のところないので自分でビジホか健康ランド確保? ただし最大の難点はスタート地点.交差点かぁ...駐車場問題発生やなぁ.2日間停めるといくらになるんやろ...悩む.今年の600はこの他にAJ-北海道の宗谷600があるだけ.北海道でSRが欲しい人は,こいつか宗谷かのどちらかに出る必要がある.天秤やな.

⑪ BRM926霧立400km(札幌前田森林公園発)

内陸通って幌加内へ.その後は海岸線.朝6時発は心身によさそう.目標20時間として夜中の2時ゴール? 夜間の海岸線トンネル走行はいかに.却って安全なのだろうか? 晴れていたら留萌あたりの夕日がきれい...って,9月の末やん! 寒さとの闘いが待っている.場合によっては台風も? 獲得標高2701m.例によって400kmも開催が少ないのでSRのためには参加候補に入れておく必要あり.AJ-北海道のシーズン最終ブルベは2020年も「大夕張200」なので出るならこっちでしょう.

さぁ,後は震える手で家族カレンダーに希望ブルベを記入するだけ!(ガクガクブルブル)

『2020年北海道1200km納沙布岬』の情報が出た

次年度の個人的最大目標,長距離ブルベの詳細な情報が出た.
AJ-北海道主催の『2020年北海道1200km納沙布岬』である.

AJ-Hokkaido 納沙布1200km特設サイト

開催日は2020年8月13~16日.前後泊つけて12~17日か.
エントリー開始は2020年1月15日.
国内外を問わず,毎年結構な人数が申し込むので,あっと言う間にSOLD OUTし,キャンセル待ちになるそうな.この日はスポーツエントリー張り付きやね.

いつものブルベと違い,参加費が¥29000.スタッフの労力や宿泊所付を考慮すると十分安い.これで4日間連続の”変態”Activityの代金と考えれば全然高くない.

事前のスタート時間選択,ドロップバッグシステムなど,初めての経験がてんこ盛り.それに,なんといってもその距離! 1200kmである.直線距離で旭川から大阪まで約1170kmなので…おお,自転車で帰省できるやん.完全に未知の領域.今からケツがひりひりするぜっ!

ネットや人脈を駆使して情報収集やな.楽しみ楽しみ.

Amazon Prime videoでこんなのがあった.

London Edinburgh London

こっちは納沙布やPBPよりも長い1400km! 走り切った後に残るモノは...たぶん次の超長距離ブルベへの挑戦権.

Randonneurs Sapporo開催2020ブルベ発表!

2019/11/15 Fri

朝起きると,この様な状況に...

OLYMPUS TG-5

スパイクはまだ早い.
来週の月曜日は雨で最高気温11℃くらいまで上がるそうなので,再び融けるか.
ネットにつなぐと,ランドヌール札幌の2020ブルベリストが発表になっていた.

Randonneurs Sapporo

まだルートが出ておらず名称のみ.
詳細は順次発表とのことで,現時点での雑感を.

⓪ アイスブルベ(2020/1/25 キトウシ温泉発)

ランドヌール札幌の独自ブルベ(認定外).
今年は高砂温泉から鷹栖方面を巡る50kmに出走.
3時間30分でゴール.
ほぼ快晴で実に走りやすかった.
ゴール後の高砂温泉は至福.
今年はルートが変わって東川(キトウシ)-美瑛-上富良野方面の50もしくは100kmのどちらか.
参加するならやはり100kmかなぁ.
50kmだといつもの冬サイクリングと距離が変わらないので達成感がイマイチなのです.
とは言え,アイスブルベは天候次第で天国にも地獄にも変わる.
「2017年,完走者1名」の悲劇が思い起こされる(出てないけど).

① BRM502日高門別200km(札幌発)
ルートが全く想像つかないGW半ばのブルベ.
AJ北海道の方で4月のシーズンイン・ブルベあり?
いずれにせよチャリでは走ったことがないルートだと思われる.
参加可能性〇(マル)で.
前泊はGWでも安定の空室あり,ふとみ温泉リラックスルームか.

② BRM516十和田クラシック200km
これはさすがにパス.
出たい気持ちはヤマヤマだが,ヨメ峠は絶対に越えられない.

③ BRM606きのこの山300km(札幌発)
謎ルート.
きのこ王国(?)のことだとすると,超豪華なトイレで有名な大滝周りだろうか?
興味はあるので参加可能性は△.

④ BRM620噴火湾200km(往路)(札幌発)
⑤ BRM621噴火湾200km(復路)(札幌発)
名称からなんとなくルートの想像がつくが,なぜ400km一発ではないのか?
片方は内陸経由で獲得標高がとんでもないとか.
旭川からの移動を含めると2泊3日...これも参加は難しいかも.

⑥ BRM723クロスコート200km from札幌
⑦ BRM723クロスコート200km from旭川
⑧ BRM723クロスコート200km from釧路
このような開催方法もあるのかと.
この3つだと意図がよくわからないのだが,翌日の...

⑨ BRM724アタック三国峠300km(音更発)
で,真相が明らかに.
睡眠がたっぷりとれる500kmブルベだったのねん.
アタック三国峠は2018年に完走.
2020年はスタート地点も違うし,幌鹿峠も開通済みなので難易度がアップしているはず.
残念ながら祝日開催.
両方とも参加は無理か...

⑩ BRM829弁慶岬600km(札幌発)
これはぜひ参加したい.
弁慶岬がどこかわからなかったので早速検索.
寿都にあるらしい.
つまり道南周りの600?
現時点で参加意欲は◎.
問題はその2週間前にAJ北海道の「納沙布1200」があるということ.
疲労回復峠のみならずヨメ峠は越えられるか?

⑪ BRM926霧立400km(札幌発)
霧立はやはり霧立峠のこと?
すると増毛や北村300っぽい海岸沿いから内陸に入るルートかな.
時期が時期だけに夜間の防寒がポイントか.
シーズン最終に近いので参加可能性は〇(マル).

正式ルート確認後,アップデートかな.
さすがにランドヌール札幌だけではSR達成は難しそう.
AJ北海道との組み合わせは必須.

今年のブルベ界隈,最大の話題はルートラボ代替問題でしょう(ホンマ?).
いつ決定打が登場するのやら...とすっかり他力本願.

BRM1006北海道200km大夕張(その4)

【PC1~PC2セブンイレブン当別栄町店(178.7km)~ゴール】

えー,ブリーフィングで言われた「隣接店の前には自転車を停めない」ルールですが,すっかり忘れておりました.
ちょうど,後輪の半分がその店の壁にはみ出したまま駐輪...買い物を済ませ,自転車に戻る頃,ハッと気付き,あわててセイコマの裏側に移動させる.
ヤバかった.
それにしてもその店,窓にデカデカと『自転車・バイク乗り,店の前での飲食禁止』張り紙をどーんと貼ってある.
こりゃ相当トラブったんやろなぁ...

昼食は普段の外乗りとほぼ同じメニュー.
お気に入りの「チキンたっぷりペペロンチーノ」「紀州梅おにぎり」「セイコマゼリー」「トロピカーナオレンジ」.
やっぱりグルメ・ブルベにはならん.
10分ほどで食事を終え,早々と出発.
残り80kmである.

腹ごなしに夕張市内をゆっくりと漕いでいると,後方から1名ランドヌールが.
さっと抜かれる.
以降遠くに見えるこの方をペースメーカーにして巡行.
まぁ,向かい風区間で結局ちぎられるわけだが.

とある交差点で白+青縞模様のP-1仕様TREK Madoneを見かける.
いわゆるファクトリーチームのレディス・デザインである.
かっこ良い.
帰宅したら注文しよう!...と即決できる身分になりたいものである.

やがて何となく記憶にあるコースに入る.
おお,ここは『美唄200km』で通った道ではないか.
シーズンの始まりと終わりで同じコース.
何となく収まりが良い.

懐かしのセブイレブン栗山継立店を過ぎて,北上すると現れる丘陵地帯.
景色は良いのだが,アップダウンが地味に続いて結構きつい.
しかもやや向かい風.ゾンビ走法に切り替える.
まぁ,この時点でウラ目標タイム8時間切りは諦めなあかんなぁ.
またの機会に挑戦ということで.

さて,左折して周回コースの出発点である栗沢町に戻る.
往路も通った峠.振り返るとなかなかの景色.

13:23,再びの通過チェック,セブンイレブン栗沢町店に帰ってきた(150.5km).
今度はレシートが必要.
おやつ的補給の定番,温かい缶コーヒーとアイスを購入.
いやぁ,ガリガリくんの新製品,たまご焼き味うまし!

それにしても,この張り紙,泣かせますねぇ...


ゾロゾロと後続集団が到着.
仲間同士のドラフティングで走ると,タイムやら疲労感はどうなるんやろ?
あっ,別に批判しているわけではありません.
普段からぼっちなもんで,興味があるだけです.

出発し,高速&国道12号を越える,つまり左半分ルートに再突入.
ここから当別方面まではこれまた永遠に続くかと思われる直線ルート.
空知グルメフォンド,『トトロ300km』ルートと,これまでのライドのおさらい的,集大成的なコースで,これまた何となく収まりが良い.

14:48,PC2セブンイレブン当別栄町店着(178.7km).
まさに『トトロ300km』でもPCだった場所.
時間は異なるが,残り距離もほぼ同じ.
コーヒーとプリンを手に取ってレジ待ちしていると,店主らしき人物から突然,「この後,自転車の人たくさん来るの?」と質問.
「まだまだ来ますよ.たぶん70から80人ほど」と答えると,露骨に嫌な顔をして「えーっ,12時頃がピークって聞いてたのに!」と,自分に文句言われても困る.
お客が来るのがうれしくないのだろうか?
単価が安いから?
真意は測りかねるが,迷惑に思うんやったらPC利用を断れば良いのに...とも思う.

残り20km.
裏道的なルートを快走し国道337号へ.
札幌に向かう片側3車線道路は路肩も広くきれいで良い...と思っていたら,残土受け入れ業者が軒を連ねる付近,土とほこりでゲホゲホ.
今日の最終トラップか!

ぐるっとターンして,15:55,百合の会病院に無事ゴール(202km).
完走タイムは8時間55分.
いつもの200より少し遅めのタイム.
何が原因?
そんなに峠もなかったのになぁ.
その証拠に疲れはあまり感じない.
シューパロ湖キレイやったなぁ.
今秋中,車で行ってみようか.
ちゃんとしたカメラと三脚持って.

ドリンクとお菓子をいただきながら,スタッフのみなさんに来年の『札幌-納沙布-札幌1200km』の参加要件やらなんやらを訊く.
(体調,天候ともに順調であれば)完走に十分な走力は身についているようだ.
エントリー坂を乗り越えてぜひ参加・完走したい.
次年度の最大の目標やねぇ.
このような素晴らしいイベントの運営,いつも感謝です.

これで今年度のブルベは全て終了.

美唄200km(8時間22分)
旭川200km(8時間39分)
トトロ300km(14時間3分)
新十勝200km(8時間51分)
北村300km(12時間59分)
宗谷岬600km(33時間27分)
旭川400km(19時間16分)

そして今回の大夕張200kmで計8本.
目標のSRも取れたし,なかなか充実したブルベ2年目の参戦であった.
我が愛車のTREK Domane SLR7,よく頑張った.
今年もオーバーホールに出してあげよう.

さて,次回のブルベはRandonneurs札幌名物のアイスブルベ!
まだコースも日程も決まっていませんが,この次はモア・ベターよ!(古っ)

BRM1006北海道200km大夕張(その3)

【通過チェック2~PC1セイコーマート夕張清水沢店(114.9km)】

有人の通過チェックポイントなので,スタッフにサインをもらう.いつもご苦労様です.
道路反対側にある公衆トイレを利用後,休憩なしで早々と出発.
ブルベは距離に応じて精神的疲労感が異なるが,現在70km地点.
すなわち,まだ半分も走っていない.

先行者やら後続者がわらわらと見える中,ほとんど休憩せず再出発.
桂沢湖への登りが始まる.
日曜日やし時期的にも交通量が非常に多い.
危険だ~排ガスだ~
先行者を2名ほどパスし登る.
長い長い隊道(斜度時折10%超え)をこなし,ようやく見えてきた桂沢湖.
天気も良いし,実に美しい.
紅葉はまだ早いか.

この辺りを走るのは何年ぶりだろう.
ほとんど記憶に残っていない.
自転車で走るのは間違いなく初めて.
そう,自転車の良い点の一つは,車やオートバイに比べると,“道の記憶”がやたらに残っているということ.
もちろん“キレイな景色”だけではなく,キツイ,楽,辛い,登り,下り,追い風,向かい風,路面,雨,雪,太陽,暑さ,寒さ,匂い,その時の服装,体調,考えたことなど付加情報がやたらに多い.
ここまで扁桃体や海馬を刺激して記憶に残らないわけがない.

時には道路を横断してパチリ.
写真撮影停車が増える.
橋から谷が見えて,鉄橋?が見える.
使い古された表現だが,これぞ桃源郷...
春には桃か桜が似合いそうな風景.
後続の参加者ともしばし談笑.
終わってみて思うのだが,今回はあまり他の参加者と話さなかったなぁ...
人が多すぎる? むしろ20~30人のブルベだと連帯感が強く,単独走が続くと会話が恋しくなり,色々と話し込むことが多いような気がする.
そして別れ際にSTRAVAでつながったりすることもあるのだが...
今回は仲間内で参加している方が多く,その輪に入りにくい雰囲気もある.
まぁ,いいや.


この道は国道452号線.
絶景は続くものの,民家も商店もほとんどない山間の田舎道である.
今日は休日と晴天が重なったため,比較的交通量は多いように見えるが,普段はどうなのだろう?
なぜ,このようなことを考えるかというと,道が異様にキレイだから.
アスファルト舗装もガードレールも整備されている上に,さらには高架新道の建設現場もあちこちに.
この公共事業,ホンマに必要か?と,疑問に思いつつも,快適に利用させてもらっているこのもやもや感.

今回のブルベのチマコッピを登りきり,夕張に向かう怪しいトンネルを抜けてダウンヒル.

AJ北海道撮影

いよいよ今回のメインイベント,シューパロ湖である.
天気に恵まれて最高のロケーション.
ここは人造ダム湖.
いわゆる水の底に沈んだ村というヤツですね.
この設定だけで十分ロマン溢れるのだが,渇水期(?)なのか,いつもこうなのか,わずかに見えるアーチ橋が実にフォトジェニック.
イメージ的には第3新東京市かコロニー落とし後のシドニー,はたまたデイブレイクタウンか?
さらに気になったのが湖岸に降りる道.
一応ロープで通行止めとなっているが,自転車(特にファットバイク)なら...いかんいかん.




後でサイトを見ると,夕張発着の「シューパロダム湖面カヌーツアー」なるものがある.
これはうちの子どもたちも喜びそうだ(とガラにもなく家族サービスを考えてしまう)

シューパロ湖 湖面カヌーツアー

その後もちょこちょこ撮影ストップ.
さびれた炭鉱,シャッター街を通り,11:41ようやくPC1セイコーマート夕張清水沢店着(114.9km地点着).
いやぁ,腹減った.
フロントポーチに入れたジャムパンも食い尽くし,水もやばくなった頃,ようやく着いた.
結構混んでるなぁ.
あっ,ここ空いてるわ...
(地雷の予感でその4へ続く)

BRM1006北海道200km大夕張(その2)

【スタート~通過チェック2(70.1km:セラーズ幾春別店)】

朝の4時半.ロッカールームに駆け込んで作務衣から私服に着替える.
せっかくの温泉施設,本来であれば朝風呂にも入っていきたいところだが,開場は6時から.
残念.いつか24時間入れるようにしてほしいなぁ...

チェックアウト後,薄暗闇の中,車まで歩く.
いつも壁際に停車するようにしている.
こうするとハッチバックを開けてサイクルウェアに着替えていても誰の目にも止まらないっつーか,こんな早朝誰もおらん.

気温は間違いなく一桁.
とは言え,予想よりも温かく雨の気配もない.
少し悩んだのち,みんな大好きdhbのサーモ系長袖ジャージ(薄い裏起毛)とビブ,レッグカバー,サーモソックス,指だしグローブ,サイクルキャップで行くことにした.

インナーはファイントラック製メッシュ.
もう夏も冬もこれなしでは長距離は走れないほど気に入っている.
メッシュインナーならパールイズミ製のも所有しているが,同じメッシュ構造でも機能が異なるようである.
双方と吸汗効果は同様だが,前者はさらに汗を外にインナーの外に排出する.
つまり長時間着用しても(発汗しても)肌ツルツルでベタベタしない.
これははっきりと実感できる.
心なしか体臭もあまりしないような気がして,おっさん的にもうれしいわけですよ.
すっかりほれ込んでしまい冬ライド用にインナーソックス,インナーグローブも購入した.
というわけでインナーにファイントラック,オススメです!(ライムスター宇多丸風に).

ここからスタート地点までは12kmほど.
やっぱり開いてたセイコマでおにぎりとバナナ,缶コーヒーの朝食を摂り,車をとばして予定通り6時前に百合の会病院着.
車からチャリを降ろしてセッティング.
今回は200kmということでいつもより軽装気味.
まずサドルバッグをR250からオルトリーブに小型化.
中身は輪行袋,レインウェア上のみ(防寒具兼ねる),替えチューブ.
サドルもセラアナトミカではなく,普段使いのスペシャのパワーサドル.
ライトもBONTRAGER Ion800RとCATEYE HL-EL140のみ,トップチューブバッグなしでサイコン用モバイルバッテリーはハンドルに直付けした.

参加者を見ると,ウインドブレイカー上下,ブーツカバー装着の方も多く結構厚着傾向.
そこまで寒いかなぁ...と思いつつ,人と違うと不安になってしまうのが,あぁ日本人.
目標タイムは15時頃(8時間)到着予定なので,走行中はまだ温かく,明るいだろうと期待してやはり軽装で行くことにした.

受付は病院の玄関ホール.
今日はトイレも開放されていて非常に助かる.
にしても...すごい参加人数である.
GW初めの美唄200よりも多い気がする.
約100名の参加だそうで,さすが今年度AJ北海道の最終ブルベである.
ファットバイク,プロンプトン軍団もいた.知り合いは...いない.

ブリーフィング開始.
特にPC隣の某店に要注意!だそうな.
そう,この後,ランドヌールというか自転車乗りへの世間の目を直接考えさせられる経験をすることになる.

車検を終え,定刻の7時少し前に出発.
これだけの人数である.
いくつもの集団が形成されスローペースで走る.
札幌市内は信号坂多数で我慢のしどころ.
それでも陸橋クライムなどで極端に遅い人(=マイペースを崩さない人)で集団がバラバラになり始める.
そこを埋めるべくジャンプアップしながら徐々にペースを上げていく.
自分にとっての快適スピードで走っているうち,市街地を抜け野幌の田舎道に入るころには,ほぼ単独走となった.

今年はこのあたりの道をブルベでよく走った.
相変わらず風が強い.
もっとも今回は8の字ルート.
追い風,向かい風が交互にやってくるのは仕方がない.
終わってみて思うのだが,今回のブルベ,中心の栗沢町を中心に,右半分は最高!左半分は修業モードという印象.
まぁ,楽あれば苦あり,苦悩を通じて歓喜に至るわけだが,絶妙なコース設計かもしれない.

つーことで39.7km地点の有人通過チェックポイント,セブンイレブン栗沢町店まで見事に印象に残らない.
いや,この時期にしてなお,ひまわり畑がきれいだったなぁ...

ブルベカードにサクっとサインをもらい,休憩なして次のポイントへ向かう.
最初の登りが始まる.

長距離走行では2点注意していることがある.
一つは呼吸.吐くこと意識する.
2回ハッハッと呼気し,吸気は意識しない.
吐くことが大事なのである.
巡行時やレースを意識しない峠ではこの呼吸リズムを意識している.
『いだてん』の金栗式は吸気がうるさい(気がする).
ヒルクライムレースでは,その様な余裕は全くなくなってしまうのだが.

もう一つはケイデンス.
7月開催の『北村300』ではゴール後,右膝外側の激痛で歩行困難になった.
おそらく腸脛靭帯炎だったと思う.
それ以来,ケイデンスは90以上を守るようにした.
これが前回の『旭川400』で功を奏し,実に快調に走れた.
ただし今回は200km.
グロスタイム,平均速度向上を狙うのなら,もう少し踏んでも...あぁ,いかんいかん.

とかなんとか考えつつ,最初の丘らしい丘を登っていると後方から,チームジャージを着た3人組が上がってきた.
あっと言う間にちぎられた.
普段からガチでレースやってる人達っぽいなぁ.と思ったら1人脱落.
あっ,坂が苦手な人でアシスト役終了?
マジでレースなのか?

新しくできた高架橋に惑わされたり,ランドヌールではない一般サイクリストにつられたりで,数百メートルミスコースするなどのトラブルがあったものの,第二通過チェックのセラーズ幾春別店着(70.1km地点).
時間は...レシートがないからよくわからない.
(その3へ続く)

BRM1006北海道200km大夕張(その1)

【前日~出発前まで】

2019年10月6日(日).
今シーズン最終ブルベ,大夕張200kmに参加した.
昔からある定番コースの一つらしいが,自分は初出走である.
ブルベ歴2年目の今年は札幌発のブルベにも積極的に参加したが,問題はスタート位置.
町中のコンビニやら交差点スタートは困る.
(無料)駐車場がないから.
大夕張のスタートもなかなか告知されずヤキモキしてたら(ヤキモキって何だ?),百合ヶ丘病院に決定したとのこと.
奇しくもGWの美唄200kmと同じスタート地点.
駐車問題も解決し安心して参加を決めた.

自宅からは距離があるので,前日に札幌付近in.
土曜の夕方3時過ぎに旭川を出,『ふとみ銘泉 万葉の湯』へと向かう.
昨今札幌の宿が高騰し,さらには予約もなかなか取れない状況だそうで,最近はここに泊まるようになった.
なんと言っても加入している共済割引にて入浴料無料,オーバーナイト料金1620円のみで泊まれるのである.
ただし,一点問題があり,万葉の湯系列は食事がゴニョゴニョ...というわけで,入館前に太美駅近くの『本家なかむら』に寄って行くのもいつもの流れ.
この店,本業は焼肉店でテールラーメンが有名らしいが量的にキツいので,これまた私的定番の“お子様”味噌ラーメンと餃子を頼む.
初めて来店した際,「これでお子様?」的な量に驚き,さらにはニラ・にんにくのやたら多い餃子(これまたでかい)の美味さに驚く.
飯時は混んでそうで一人で入るのにはばかられそうな感じはする.

食後は万葉の湯前のセイコマでアイスやら明日の補給食やらを購入.
ここは24時間なので出走前に立ち寄っても良いのだが,目当てのミニサイズ5個入りのジャムパン(もしくはクリームパン)は品切れが多く,見かけたら買えの私的法則あり.
このサイズと個数がフロントポーチにちょうど良く,これまで何度も助けられた.
10月に入ってからは可能な限りクレカ払いに統一している.生活防衛っと.

入館し,作務衣に着替え早速入浴.
都会型の温泉施設ゆえ少々塩素臭いが仕方がない.
露天の景色も良い.
やたら充実している漫画コーナーやフリーWifiでネットしつつ,明日に備え9時過ぎには就寝.
リラックスルームの更に奥にある隠し部屋のごとき雑魚寝スペースに向かう.
全部で10床ほどマットレスが設置してあり,ブランケットを敷布団&掛け布団にし,耳栓をしてアイマスクをつければ就寝モード完成.
おっと忘れてはいけない.“何があっても絶対起きる”と宣伝されていた強力バイブ機能付き目覚まし時計(平べったいどら焼き形)を,4時起床にセットして作務衣のポケットに入れる.
これで安心.おやすみなさい...zzz

...むにゃむにゃ...うひゃ?...目ぇ覚めた?...何時や?...2時半? 体内時計的には起きる時間か...もう少し寝るか...zzz

...うとうと...ん? まだ振動しない...何時だ?...えーっと...よっ,4時半!?
(ガバッ!)んなアホな! バイブは? 何でや~? 壊れた!? やべぇ~!いつ振動した?してへんよなぁ? 何かの設定ミス? うわ~っどうでもええわ~起きなぁ~!

ということで,信頼をよせていた機械に裏切られ,偶然にも自然に起きたため助かった.
いや,確認すると,別に故障はしてなかったため信頼できないのは鈍感な自分のボディか?
まぁ,ポジティブに考えると熟睡できたということで...次回,どうしても起きなあかん時はどうしよ?
恐怖,それは効果のあやしい目覚まし時計...
(その2に続く)

BRM824旭川400km(その5)

【通過チェック~セブンイレブン東光東3条店(ゴール)】

小雨の中,カッパも着ずに出発したが,幸いひどく降ることはなく,地面の濡れ,つまり水しぶきだけが気になる.

すでにシューズ,下半身は(再び)ビショビショである.

カッパと言えば,ブルベ民の間では,レインパンツを履くか履かないか問題がある(と思います).
どれだけ高価かつ優秀なパンツ(Goretex!)でも,結局は自分の汗で蒸れてしまうので濡れるし,結果股ズレの原因になるとかならないとか.
Kazchariはスタート時に雨なら履く派です.
しかしながらこれが正解とは思えず,今回に至ってはスタート前に脱いで以降,ずっとサドルバッグに入れたまま.
単なるオモリである.

股ズレの中でもやっかいなのが,いわゆる毛嚢炎(おでき).
Kazchariの場合,いわゆる会陰部に生じやすい.
ブルベでは最強サドルのセラアナトミカに換装しているためか,臀部そのものの圧迫痛はそれほどでもないが,摩擦はどうしようもない.
よって出発前にはシャモアクリーム(お得な大容量Muc-offを愛用)をたっぷり塗っているのだが,当然時間とともに効果が薄れてくる.
ゆえに途中のPCでProtect S1(摩擦皮膚保護クリーム)を追加で塗るようにしている.
前回の宗谷600では,この携帯用のクリームが途中で切れてしまい,後半は地獄の痛みであった.
特に完走後の入浴がキツかった.

このまま国道273号沿いでまっすぐ美瑛か?と思わせつつ,コースは踏切を渡って麓郷,鳥沼方面へ.
通称“斜め道路”である.
かつてオートバイツーリングでよく通った.
まぁ,国道よりは車も信号も少ないし,快適に走れるわ~と思ったのは最初だけ.
永遠に続くかと思われる直線にさすがに飽きてきた.
ほとんど車も通らないので,ど真ん中を大声で歌いながら走る.

上富良野に突入する頃に空が白んできた.
夜明けである.
雲が多いせいか,朝焼けとは言えないものの,とうとう完徹したなぁ...と感慨にふける.

やがて国道273号に戻り,北上を続ける.
日も昇り,フロントライトも不要になった.
美瑛に入る.おおっ,ここで左折して丘ライドかぁ(事前のコースチェックをあまりしてないのです).

いつもの練習コースやん.

しかもAM5時.
普段の自分がよく走っている時間やん.
もちろん自宅も近い.このまま帰って...帰るわけがない.

空港脇を抜け,東神楽町へ.
旭川市内に入ってからの信号坂アタックにイライラしつつも,ゴール間近のアドレナリン効果で目がギンギン.
ようやくSRゲットの達成感を抱きつつ,秋月橋を越え,ゴールのセブンイレブン東光店へ.
エナジードリンクによる胸焼けのためか,食欲が全くなかったので,お腹にやさしい牛乳でファイナルレシート.

時刻は6:16.19時間16分でゴール!
目標の20時間切り達成!
STRAVAによると,平均速度は23.5km/h.まぁまぁか.

買い物を済ませると,後続のTさんも到着.
さらにはスタッフの北のHGことkaba3もお迎えにいらした.
どうやらKazchariがトップゴールだったようで,そろそろかと様子を見に来たとのこと.

ゴール受付時,豚汁をいただきながら,レシートチェックを受けて無事終了.
このあたりからじわじわと眠気が出てきて,そろそろヤバい状況.
徹夜なんて何年ぶりだ?

kaba3にはファットバイクでのブルベ参加を強烈に薦められるが,そこまで自分を縛る根性ありまへん.
興味がないわけではないが,ファットはパンクしたら手に負えなさそうというのが渋る理由です(今思えば,9月の「ちょいグラ200」は楽しそうで出ればよかったと思わないこともない).
とりあえず次年度のアイスブルベ参加を宣言しつつお暇する.

自宅まで10kmの自走.帰宅後はざっとシャワーを浴びて12時過ぎまで昼寝.
洗濯と洗車?
そんなんは明日!

(おまけの雑感)
ブルベ界ではヨメ坂(もしくは家族坂)という言葉がありまして.
ようするに家族サービスもほとんどせず,毎月毎月わけのわからない距離を自転車で走りに行くという旦那にあきれつつ,嫌味だけならともかく,場合によって参加許可すらでないという難易度の高い激坂です.
しかしながら,今回のブルベを終えて面白いことに気づいた.
自分の普段の夏トレは,朝は3本ローラーか外を1時間,夜はZwiftを1時間,土日で外を200kmほど走り,週あたりの走行距離はだいたい300~400km.
この合間をぬって,仕事やら家事やら子どもの相手をしているつもりですが,当然,ヨメはんに良い顔はされない.
ただ,今回のブルベ,帰宅後にトップゴールだったことを伝えるとやたらに喜んでおりまして...「レースではないので順位は関係ない」「ゆっくり走って観光を楽しむ人もいる」と説明しても,「んなこたぁどうでもええ.一番は一番や」とのこと.
つまり,「毎日異様な時間と距離,自転車に乗っているのだから,ちゃんと結果(優勝?)を出しなさい」「ただの趣味だから」とか「速さを競っているわけではないから」と言い訳するなということ?

結論.
(うちの)ヨメ坂攻略の最適手段はイベントで結果を出すこと.
スポーツ観戦(特にラグビー)好きの,やたら勝ち負けにこだわる男前の体育会系ヨメはんで良かったと(こういう時には)思うわけですよ.
この考察,合っているのだろうか?(ビクビク)

BRM824旭川400km(その4)

【PC3~通過チェック:セブンイレブン富良野山部店】

スタート以来履き続け,ジメジメだったソックスを履き替える.
が,サドルバック(R250スモールサイズ)内もしっかり浸水しており,やや湿っていた.
次回は手抜きせず,ビニールに包むなどして完全防水を心がけよう(といつも決意はする).
ここまでは半袖ジャージ+長袖インナーだったので,ウィンドブレーカー着用.
さらに眠気覚ましの夜間走行秘密兵器:骨伝導イヤホンを装着し,本ブルベ最大の山場,真夜中の狩勝峠へいざゆかん!

ボトルに水を補給,フロントポーチにオレンジシュースをつっこみ,人気の全くない鹿追-新得の市街地を走る.
300mほど後方からは先ほどのTさん号のライトが迫る!
別にレースではないが,なんとなく追いかけられている気分で,なぜか焦る.

これまた昨年の『アタック三国峠』で通った見覚えのあるコース(屈足付近)をたどり,峠の上り下りを繰り返す.
乗用車はほとんど通らないものの,時折,大型トラックや自衛隊車両とはすれ違ったり,追い抜かれたりしたなぁ...こっちも相当怖いが,向こうもまさかこんな夜に,こんな道をチャリが走っていたらびっくりするやろなぁ...
鼻歌を歌いつつ,路肩の向こうからのカサカサ音にびびりつつ,ゾンビ走法を意識しつつ(矛盾?),非日常的な異空間に漂う.

眠気は全くない.

正直うわさの“幻覚”が観たい気がしないでもないが...それは相当ヤバい状況?

やがて国道39号に合流し,いよいよヒルクライム開始.
スタート地点にはご丁寧に“ここは二合目”といった看板まである.
目標になるかプレッシャーになるのか...
たまにすれ違う対向車線の車からクラクションの応援.
あれ,幻覚ではなく本物やろな?
後で他の参加者のブログを読んだり話を聴くと,狩勝峠は雨と風で大荒れだったそう.
幸い自分の登攀時は無風・無雨で実に平和.
暑くて途中でウィンドブレーカーを脱いだくらい.
9合目を過ぎ,山頂ちょっと前に日付が変わった.
ややガスがかかっているものの視界良好.
峠で休憩も考えたが,先のコンビニでの補給を優先し,ダウンヒル開始.
もちろん最大の脅威は鹿!

寝ぼけていたのか,自分の走力が上がったせいか,思ったよりもずっと早く落合へ.
そのまま順調に幾寅のセブンイレブンでセルフPC.
24時間営業のありがたさよ...バナナだけでは寂しいので,生まれて初めてエナジードリンク(緑の爪跡のヤツ)を購入.
カフェインの含有量に制限がなく,中毒性が高いとかなんとか健康ヲタクの間では非常に評判の悪いブツだが,いかんせん夜中の1時.
覚醒的に最も危険な時間ということで,試してみた.
やたらに甘い炭酸という印象.
エナジージェルの方がまし.
おいしくないし,目が覚めた感もない.
まぁ,こんな時にしか飲まんわな...という感想を抱きつつ出発したが,まさか,その後しばらく,極度の胃のむかつきに襲われるとは...

道の駅南ふらのを横目に樹海峠を越え,富良野方面への北上開始.
車での旅行だと,自宅まですぐそこという感じなのだが,チャリだとそうは行かない.
残り約100kmはまだ遠い.それでも行程の3/4終了かぁ...
2:00頃,通過チェックのセブンイレブン富良野山部店着(324.9km地点).
それっぽいチャリが一台もない.
みんな先行したのか,速いなぁ...と,駐車場を見回してみると,ランドヌール札幌号が!
ジロジロ見ていると,スタッフさんが降りてきてくださった.
「先頭?」と聞かれたが,「2,3人先に行っているのでは?」と答える.
まだ誰にも会っていないとのこと.
ここは通過チェックではあるが,コンビニレシートは必要なので,ガリガリくんとコーヒーという至高の組合せで補給.
ランドヌール札幌さんのFBに続々と入ってくる情報を聞きつつ(牛の大横断にはびっくり),少々休憩.
まだ眠くはない.
自分ってこんなに夜強かったっけ?
そこへTさんも着.
さぁ,もうひと踏ん張りということで,出発.
嫌なことに,外は小雨がぱらついていた...(その5へ)

BRM824旭川400km(その3)

【PC2~PC3セブンイレブン鹿追南町店】

夕食にはちょうど良い時間である.
ホットシェフ豚丼,SAVASプロテイン,オレンジジュース,水を補給.道民大好きセイコマのコンビニ飯は日常でも食べまくり.少々飽きるが仕方がない.
なんつってもコスト的には非常に良い.

さすがに陽が落ちて外は暗い.
今後は町を離れ街灯なしエリアに突入.
いよいよ夜間走行開始である.
まずは初使用の18650ライトをつける.

ま,丸い.

明るいのは明るいのだが(公称3000ルーメン?),
スポット配光で広がりを欠く.
そこでLEZYN 1100iの出番ですよ!
横二連ライトが左路肩,右センターラインを照らし,これで安全な視界確保.
さらにはCATEYE HL-EL140をヘルメットに移動させて進行方向を照らす.
青看板もよく見える.
単三電池2本だが,首の負担と機能を考えての現状最適解かも.
ヘルメットのリアライト,Bikeguyトライスターも点灯(これまた明るい!).
どのライトもバッテリ残量を考慮し,中もしくは低光度で運用.
真っ暗時または雨天・濃霧時は最強に切り替えるつもり.

ところで,ブルベの夜間走行は一般的にはあまり評判よろしくない.
夜になるからブルベは200か300kmまでと決めている人もいると言う.
かく言うKazchariは夜間走行が嫌いではない.
日常でわざわざ夜に走りに行くことはないが,ブルベ中は大歓迎である.
昨年の『アタック三国峠』で,本当に暗い田舎道を薄暗いライトだけで暗闇を走るという非現実感.
空には満天の星.まるで宇宙旅行の疑似体験をしているような体験であった.
たったまらん.

と,素晴らしい初体験の刷り込みのせいか,ようするに夜好きなのですよ.
まぁ,もちろん恐怖感もあり,裸足のダッシュばばぁが追いかけてくるような気がして絶対に後方を振り返らないとか,急坂のカーブがわかりにくいとか,道路陥没にビビるとか...
まぁ,本当に怖いのはクマであり,鹿であり,言うまでもなくヒトやクルマなのでしょうが...

とかなんとか考えつつ,田舎道の緩峠の上り下りを繰り返す.
道の駅「しほろ温泉」への下り道でミスコースしかけ,200mほど登り返して復帰するなどのトラブルもあったが,無事復帰できた.
GPSバンザイ!である.
幸い眠気などは全くなく,鹿追の自衛隊駐屯地横をハイスピードで駆け抜け,PC3のセブンイレブンへ.
先行する参加者がちょうど新得方向へ曲がっていくのが見えた.

21:53 PC3,セブンイレブン鹿追南町店着(248.8km地点).
参加者は誰もいない.
このPCは6月の新十勝200でも立ち寄っている.
あの時は異常に寒かった.
メインイベントの幌鹿峠から然別温泉峡間のみ大豪雨という苦行モード.
然別温泉のストーブとホット(缶)コーヒーのなんとありがたかったことか...
本別で夕食は済ませたつもりだったが,早くも空腹.
これからの狩勝峠越えを考慮し,ハンバーグ&パスタのプレートを食す.
個人的にブルベ中の定番メニューやね.
そしてブラックコーヒーがぶ飲み.
まだ眠くない.
眠くなるわけにはいかない.

しばらくすると本別PCでもお話したTさんが到着.
先々週のパラダイス・ウィーク全ルート完走だそうな.
すごっ.自分は初日の宗谷岬600kmだけ走った.
完走後,思ったほど疲れや痛みがなかったため,その先も行けそうな気がした.
そう,この瞬間,来年開催予定の「札幌-納沙布1200km」が目標として湧き上がってきた.(その4へ)