びえいCYCLE STAMP RALLY 100kmコースライド

2020/9/12 Sat

なんだこの気温は?

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Overcast, 18°C, Feels like 18°C, Humidity 69%, Wind 2m/s from SSE

美瑛ではこの時期,センチュリーライド(60/100km)が行われるのだが,今年は新コロのせいで中止.確か第11回大会のはず.

その代替として9月いっぱい開催されるのが,「びえいCYCLE STAMP RALLY」である.

コースはセンチュリーライドを踏襲.
Kazchariはもろろん100kmコースを選択した.

思えばセンチュリーライドには第1回から第8回まで参加した(第4回は海外旅行でパス).
ソラチ中札内のグルメフォンドと違って,見事なまでにコースを変えてこないイベントである.提供される食事もほぼ変化なし.

Kazchariもここ最近はブルベにはまっていることもあり,コストや満足度の面から参加を止めていた.
ついでに言うと,脚力がついたこともあり,美瑛の丘がいつもの散歩コースになってしまったことも原因.
第一回に出た頃なんて,初日の60kmで家でぶっ倒れてたものなぁ...

それはさておき,今回のブルベちっくなこのイベント.
目的を持って走ると,また新鮮な気持ちで走れるかもしれん.

つーことで10:30頃,美瑛駅前の四季の情報館で受付を済ませスタート.
10個のPCに提示されているQRコードをスマホで読み取り,そこに表示される文字を記録していく方式.
これがまぁクセモノで...

おっと,その前にセイコマで補給.
そう,コース上にコンビニなどは一切ない.
自販機すら怪しい.
寄り道せず,100kmをきれいにトレースしたいのなら,事前に食料を買っておく必要がある.
今日も活躍したのがこのフロントポーチ.おすすめです.

R250(アールニーゴーマル) フロントポーチ レギュラー ブラック WWW-L-FPOUCHR-BK ブラック レギュラー

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記憶に残る100kmコース
天気は残念だが,やはり美瑛の風景は美しい.

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第一PC着
事前に「Garmin etrex」に転送しておいてよかった.わかりやすい.

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ここにたどり着くまでも,ちょこちょこ停まって写真を撮っていたのだが,かれこれ30分近く経つのに,スタートから8km程度しか進んでいない.
ま,まずい.
一応5時間ぐらいでゴール予定ので,写真を控えて少しAve速度を上げることにした.

以下,PCごとの写真を.
自分で楽しみたい方はとばしてください.

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PC5着.
これまでも3人ほど,同じスタンプラリーをやっているチャリダーに会ったが,ここにも先客がいた.
十勝の浦幌町から参戦のTさん.
残り半分ほどの距離を一緒に走らせていただいた.
このTさん,同じDomane乗りだが,筋金入りのZwifterで,500km走行とかエベレスティングをしているそうな.スゲー.想像しただけでケツがぁー

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PC6が見つけにくい.2kmほど通り過ぎたので戻った.
北西の丘公園でいももち休憩
お向かいからは60kmコースの方々が登ってくる.

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最後のPCを通り過ぎる頃は寒い寒い.
風も出てきた.
本州では30℃越えだというのに,美瑛は18℃! 北海道の一部では既にストーブを入れたとか.

で,さくっとゴール.
イマイチ,ポージングが決まらん.

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手に入れた10個の文字をつなげると...なんじゃこれ?
意味がわからん.
特に最後のこれは...?

途中で推測されないように考えまくったから?
正解なのかなんなのかよくわからんまま提出して,スタンプラリー終了.
今月中に60kmにも参加するつもり.

浦幌に帰るTさんから,使うことはないからと参加ノベルティ(クーポンや割引券)をいただく.
ソフトクリームの割引券があったけど...寒くてあかんわ.今度にしよ.

つーことで,100km無事終了.
ボッチ走行が基本のKazchariだが,ヒトと走る(+会話)とこんなに時間が過ぎるのが早いことに驚く日だった.

戦利品.

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『Tour de France 2020 Stage13』の感想

2020/9/12 Sat

INEOS大ピンチ.

『Tour de France 2020 Stage13』は山だらけの隠れクイーンステージ.
総合勢の実力差や調子の良しあしが如実に表れる日.
結果,17名の大集団逃げ切り組総合勢の2つの争いが繰り広げられた.

ステージ優勝者は,サイケなジャージが目立つEFのダニエル・マルチネス.
頂上ゴールのスプリントでBORA2名との接戦を制した.
ドーフィネ勝者は伊達ではなかった.
おまけに,ゴールのガッツポーズは,はあとズキューン!(本人ヒゲメン)

さて,総合勢の闘い.
まず集団落車によってバルデがぁー
そして,アラフィリップがぁー マルタンがぁー
ピノがぁーって...これは前からか.

フランス人にとっては悪夢の日
去年のような盛り上がりは今年は期待できなさそう.

フランス人以外でもキンタナがぁー モレマがぁー

後の情報でバルデ(脳震盪),モレマ(骨折)のリタイヤが発表された.
もう有力選手ボロボロである.

そんな中,圧倒的な強さを見せつけたのがログリッチェ.
もう表情が違う.余裕.
それに唯一ついていけたのが”後輩”ポガチャル
パリの表彰台ではこの2人がワン,ツーで立っている姿しか想像できない.
二人の実力は拮抗しているが,いかんせんチーム力の差が歴然.
たぶんログリッチェやろうなぁ...今年のツールは.

つまり,もうベルナルだめかもしれんね
いやベルナル個人というより,INEOSに例年の凄みが全く感じられない.
アシストしても千切れるの早いわ,謎の逃げ謎のアタック
あれだけ理論的に,効率的にツールでの勝利だけを考えた戦いを繰り広げてきたINEOS(SKY)は何処に...

今のベルナルに足りないのは...
指導者,アニキ,先輩,メンターetc.
戦力にならなかったとしても,ツール優勝経験者のフルームGを参加させといた方が良かったのでは.
頼むからベルナルとINEOSのゆかいな仲間たち,ここで終わるな.
今年のツールをもっと面白くしてくれ.

以上,勝手な妄想でした.
そやけど,INEOS(SKY)には,例の「ジロ2018のフルーム大逆転」の前例があるからなぁ.
カラパスやシヴァコフの謎の動きも,ゴール後の死にそうなベルナルも,モレマ砲の内容も全ては3週目大逆転の布石だったりして...

https://www.youtube.com/watch?v=AirQGSzscbA

再生回数65万回やって! Kazchariも何回観たことか!

それにしても,やはり栗村さん解説回は面白い.
Stage14のブエルタみたいな平坦ステージ詐欺へのコメントも聞きたかった.

https://www.youtube.com/watch?v=MLPvrTkLcuI

ああ,まぼろしの富良野上川線ライド

2020/9/11 Fri

あの道はやっぱり幻だったのでしょうか...

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Overcast, 21°C, Feels like 21°C, Humidity 74%, Wind 3m/s from NNE

道道1116号富良野上川線.
その名を聞いて胸躍らない者がいるだろうか? いやいない.
滅多に通行できないこのマボロシの道が,一か月限定で開いたと聞いて有給取って行って来ましたよ.

この道については公式資料の他,色々な方がブログをアップしている.
なぜ”まぼろし”なのかも学べます.

山ん中に見えてた橋

さてまずは忠別ダムへ向かう.
天気予報上は雨は降らないものの曇天.まさにその通り.

ダムで休憩後,いよいよ入口のチョボチナイゲートへ.
何も目印がないので,少し通り過ぎた.
さぁ行くでぇ~
あれ? ゲートが閉まってる! なんでぇ~!?

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なんてこったぁ.
ここ数日の雨のせいだろうか.
実際に地滑りが起きているわけではないと思うが...
未練がましくゲート付近をウロウロ.

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遠くに見える標識は斜度11%
ふふふ,なかなか最初からとばしてくれるやんけ.行かれへんけど.

もちろん自転車なのでかついで...なんてことはさすがに自粛
こういうのって,どこに連絡したら開いているのかどうか教えてくれるんやろか?
それとも,このまま今年は閉じたまま...

今日の目標がすっとんでしまったので,すっかりモチベーションが削がれてしまった.
美瑛にメシでも食いに行くかと,湖をぐるっと回ってSTRAVAセグメントの”ユイの壁”を登る.
おっ,ここも実は「富良野上川線」の一部やん.
期せずして当初の目的通り走ってるぞ.

寒さのあまりウインドブレーカーを着てたせいか,”ユイの壁”では汗だく.ミスった.
山越えしてしばらくするとまたまた左折.ここもなんと「富良野上川線」! 全くどういう計画で作ってんだか...

いきなり現れるのがトップ写真の「熊出没注意」看板.
もちろん熊ベルをセットしました.

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東京ベル 森の鈴(BEAR BELL) 消音機能付 TB-K1 パールブルー

いわゆるカウベルタイプより高周波に響く.
こちらの音を熊は嫌うそうな(ホンマにぃ?).
7~8%を淡々と登る.ダンシングを入れるとベルがさらに美しく響く.

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こっちの林道なんかむっちゃ熊遭遇率高そう...ごくり.
ところでこの道道.実にわかりやすい作り.
登るだけ登ったらずっと下り.
スッキリと風景が開けた.

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初めて通る道.
美瑛への抜け道に良い.
特に熊さんに会うこともなく街に到着.
ゴミ箱完備のセブンイレブンにて補給.

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「Dr.ペッパー」美味し.
何気に息の長い商品だ.ついでに「SASUKE」の復活も熱望.

さぁ帰るか.
でもこのまま真っすぐ帰宅したら100km越えにならん.
ここはちょっと遠回りして...(ブラックサイクリストだ

もう一回ダムに登ることにした.

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自立スタンドを試しに使う.
風がない日限定やな.

【追記】
後日,富良野上川線完走しました(10/4時点でチャリ2回+クルマ1回).
富良野上川線完全走破ライド
ファットな富良野上川線再びライド

『Tour de France 2020 Stage12』の感想

2020/9/11 Fri

ヒルシです.

『Tour de France 2020 Stage12』は丘陵コース.

この様なコースプロフィールの場合,アラフィリップの爆走シーンが脳内で再生される.
レース前のプレスもルルの勝利を予想していたところが多かった.
実際,彼自身も勝利を狙っていたような走りを見せていたが,今日は運がなかった.
ゴール前,かろうじて追走グループに入ってはいたものの,ローテーションは回らず,たまらず飛び出てもつぶされる.おまけにメカトラ(前輪パンク?).

そんな中,30km手前から独走態勢に入った3度目の正直男,サンウェブの22歳,ヒルシが逃げ切りステージ優勝!
下りの攻撃的な走り(滑る滑る),微動だにしない安定した体幹,そしてサイコンTTスタイルは,これまで何度も国際映像に映された.
ヒルシはスイス人でベルン出身.そう,あのカンチェラーラがエージェントらしい.指導も受けている?

ヒーローインタビューも印象的.

「僕が強いと,みんなが言ってくれてるのは報道で知っていた.でも今日の走りでそれが”確信”に変わった」

いやぁ,いい話だ.

最近,子どもや部下を「なんでもかんでもホメよう教育」が推奨されているが,「ホメて良いのは,ホメられる覚悟ができている人」だけだと思う.
本人が本当に努力して,成果を勝ち取ってからではないだろうか.
逆に,何かを手に入れようとする人,目標・目的が内在化している人に対しては,外からは何も言う必要はないのかもしれん.

今日のレース,前半はやや退屈だったものの後半盛り上がったなぁ.
久々に日付を越えて最後まで観てしまった.
今晩からは地獄の山岳連戦
あれ? 明後日の14ステージって平坦?(詐欺やろ)

https://www.youtube.com/watch?v=mwLctlvA-Bc

【サガンの降格処分】

レース前および途中のインタビューでは,サガンの降格処分がかなり取り上げられていた.
ファン・アールトは,サガンの危険行為に対してひたすら怒っている.中指立て罰金の件はスルー?
サガンも「自分は悪くない.スキマを見つけたから通っただけ.途中で右側のフェンスから”ポール”のようなものが付きだされていたので,それを避けた」と言っている.
確かに映像でも,サガンの言うポールというか...これってスマホの自撮り棒がくっきり映ってるやん!
超高速で走っている選手に,これが何なのか,当たっても大丈夫なのか認識できるわけがない.
反射的に避けてしまうだろう.
裁定の際,これについては考慮されへんかったのかなぁ...
今日のレースではSベネとのポイント差に変化なし

逆転は困難と言われているが,今年は新コロによる追放がどこのチームにも起こりうる.
何年か前にはキッテルマイヨ・ヴェールを着たままリタイヤしたこともあった.

マジでどうなるかわからん.
ヒルシ同様,諦めずに何度も挑戦した者だけが勝つ.

『Tour de France 2020 Stage11』の感想

2020/9/10 Thu

わりと平和...えっ?

『Tour de France 2020 Stage11』は特に波乱のない,純粋なスプリントステージになるはず...という予想が全く通用しない今大会.
またまたゴール後にハプニング発生

普段のツールなら第4ステージぐらいで登場しそうなコース.
サガンの言い方を借りるなら「最後の5kmだけ見れば十分」な日.
全くその通りで,逃げは一人,追走も出たらつぶされるで何も起きない.
こういう日は解説陣のコント...いやコメントが面白ければまだ救われるが,昨夜は...

それでもラストの僅差のゴール勝負は面白かった.
先に集団から飛び出したQuick-StepBORAの二選手のおかげでアシストが崩壊し,まともなトレインが作れない状況になった.
こうなると他チームを利用するか,個人の戦い
最後に並んだのはやはりこの4人.
ユアン,サガン,Sベネ,ファン・アールト.

絶好調のSベネ連勝か,それともスプリントも強い銀河系ファン・アールトか?
と思わせて,こういう状況にやたら強いユアンが2勝目.
中間ポイントを捨てる=マイヨ・ヴェールを諦めるという作戦が成功.
正に手に汗握る怒涛の展開で,呼吸するの忘れてました.

さて,サガンはまたしてもSベネに敗れ,ポイント差が広がってしまった.
明日以降の丘陵や山岳ステージで逃げにのってスプリントポイントを狙ってくるのかなぁ...と考えてたら,レース結果リストからサガンの名前が消えている!?

ファン・アールトへの後方からの割り込み頭突き(っぽい)行為が危険をみなされて,降格処分(集団後方同タイムゴール)にされてしまった.

あちゃー.数年前の「カベンディッシュ事案」に引き続き,やってもうたなぁ...
画面で見る限り混戦のスプリント勝負やったら,あの程度の接触ありがちと思いきや,昨今のルール,マナー厳格化風潮の中では許されなかったんやろなぁ.

さてサガン,今年のミドリはどうする?どうなる?
現状Sベネとは68ポイント差.
計算上はほぼ逆転不可能.
ただしSベネに何もなければ...だが.
諦めるのか,それとも,イマイチ上がらないというそのモチベーションをもう一度呼び覚ますのか? 来年へ持ち越すのか?

では,他の話題.

【ベルナルの散髪】
昨日,マイヨ・ブランの表彰台に上ったベルナル
なんだかよくわからない髪型が一部で話題に.
ツーブロックどころか,むしろ辮髪かと思うぐらいサイドが刈り上げられている.
先日の休息日に「時間ができたから」と“自分で”切ったらしい.
右を刈ったら左が長く,左を刈ったら右が...とまるでコントのようなことを繰り返しているうちにあの髪型になったらしい.

なんつーか,ツールの激戦真っ最中に自分で散髪する,その余裕が恐ろしい.

【トニー・マルティンがアイウェアをしない件】
Quick-Stepの強力な牽引リーダー.
常に先頭.
元TT世界チャンピオン.
深海魚みたいな形相で,顔中の穴から様々なモノを分泌しながら走る(ミユキ自転車談)姿が有名だが,そのパワーはえげつない.
なんでも並みのルーラー3人分は働けるとか(全盛期は4人分とか言われていた).
飯島アニキが指摘していたが,このマルティン,確かにアイウェアをせずに走っていることが多い.
目の色素が薄い西洋人はまぶしさに弱い=普段からサングラス愛用者が多いはず.
また,道の凹凸がわかりやすい,目の日焼け問題や虫ストライク予防になるなど,アイウェアの恩恵はかなりある.
Kazchariなんて,ロードでもファットでも,ロングライドでも近所の買い物でもアイウェアを着用している.

好きなブランドは“みんな大好き”OAKLEY.
自転車用3本(Jawbreaker,EVZero,Radar)を所有している.
日本正規品(?)だとやたらと高いので,基本的にWiggleで購入.

Oakley – Jawbreaker (ジョウブレイカー) Prizm Road サングラス (マットブラック)

Oakley – EVZero Path サングラス (調光レンズ, ブラック)

Oakley – Radar EV Prizm Road サングラス

やはり調光レンズがオススメかな.
トンネルであわてなくて済む.
夜間走行でも使える.
OAKLEY純正もしくはサードパーティで交換レンズだけの入手もできる.

Kazchariはド近眼でコンタクトを愛用している.
すると,いくらOAKLEY着用と言えど,向かい風が強い日長距離ブルベでは,走行終了時,目が真っ赤っか(軽い結膜炎)になる.

OAKLEYのフレームに合った度付きレンズなんて高くて買えないので,300km以上をオールナイトで走ることがわかっている時は,素直にメガネ+このヘルメットを選択.

OGK KABUTO(オージーケーカブト) ヘルメット AERO-R1-TR(エアロR-1・TR) カラー:G-1ホワイトレッド サイズ:L/XL(頭囲:59~61cm)

で,トニー・マルティンだが,単純にアイウェア嫌いなのだろうか?
雨中走行ならわかるが,晴天時にしないメリットがあるのだろうか?

https://www.youtube.com/watch?v=i4wyAGYwL4U

ちなみに,結膜炎にはこの目薬.

【第2類医薬品】ロート抗菌目薬i 0.5mL×20

コンタクト対応ではないので裸眼でどうぞ.効きます

『Tour de France 2020 Stage10』の感想

2020/9/9 Wed

四番ファースト,ヴィヴィアーニ.

休息日明けの『Tour de France 2020 Stage10』は,今大会では貴重なド平坦ステージ
ただし海岸沿いやら橋上を走るので,がどの様に影響するのかの不確定要素あり.

さて何よりもPCR検査の結果が気になるところだが,とりあえず選手は全員クリア.
追放者はいなかった模様.

しかしながらcofidis,AG2R,INEOS,Mitcheltonのスタッフ1名ずつから陽性者が出たらしい.
1チームから2名出たらアウトなので,予断を許さない状況が続く.

特に総合2位のベルナルを抱えるINEOSがbanされたらえらいこっちゃ.
おっと,まさかのプリュドムさんを忘れてた.無症状ながら陽性.
「15年ぶりにツールをTVで観るよ」と,ジョークなのか何なのかわからないコメント.

いずれにせよ,レースそのものに関係ない緊張も続くなぁ.
一週目と比べ人口が多い地区なので観客の密度がすごい.
先週の山岳のような,ノーマスクで身を乗り出して,顔のすぐそばで大声で応援するような人はいなかったけど心配やな.パリもひどいらしいし.

さて,本日の勝利者はクイックステップのサム・ベネット.
ゴール後のインタビューを聞いてびっくりした.

サム「僕には全くふさわしくない勝利です.僕はいい位置にもいれなくて,それで勝ってしまってショックで...」
インタビュアー「いやいや,私は勝利を伝えているんですよ」
サム「...(号泣)」

もちろん元は英語なので,真意は違うのかもしれんが,なんだぁこの日本人みたいなメンタリティは?
このインタビューに関しては,栗村さんも拾っていて同じ感想を持っていた.
何やらアイルランド人は我々が勝手に想像している強いメンタル&陽気なヨーロッパ人とは少々異なるらしく,繊細でやさしい人が多いとのこと.
まぁ,元同僚,もっと言ってしまえばBORAに所属している限りサガンと競えない=マイヨ・ヴェールが取れない状況を,思い切って打破(移籍)しての勝利.
そりゃうれしいよな.

ちなみに,アイルランドっぽさはこの映画で堪能できます.
行ったことないから知らんけど.

シング・ストリート 未来へのうた(字幕版)

レース後半は実況サッシャ,解説は栗村さんとダバディさん.
CCCのトレンティンのインタビュー映像の時,サッシャが,

「イタリア人のトレンティンの話す英語にドイツなまりがあるので,彼はチロル地方出身ではないか」

というコメントし,ダバディさんと推理していた.
多言語を操る人の耳はすごいなぁと思ったが,よく考えれば協力隊の語学訓練時の,

「日本人のKazchariの話す英語に関西なまりがあるので,彼は大阪出身ではないか」

と同じ状況か(よく指摘されました)

言語ネタと言えば,大活躍中のポガチャル
スロベニア語だと「ポガーチャル」が正しい.
ダバディさんがこの話をどこからひっぱってきたかと言うと,ランス・アームストロングのPodcastからだそう.
なんでも,番組内でスロベニア女性と話すコーナーがあって,そこで「ポガーチャル」が正確な発音と知ったとのこと.
ちなみにランスのPodcastの内容はここで時々紹介されている.

ランスはPodcastからの収入で,ベルナルの賞金以上を稼いでいるそうな.
莫大な借金は返せたのか?

この日は横風注意報が発令されていたので,ゴール前の各チームの位置取り合戦が激しかった.
さらに町中を走るため,コース幅が狭くカーブがきつい所多数.
実際の横風はそれほど激しくなかったものの,数回の集団落車が発生.
フランス人スプリンターのコカール(名前通り?小柄)も落車に巻き込まれたのだが,集団復帰の際,ずっとチームカーの後ろに付きっきり.
つまりドラフティングを最大限に利用していた.
それを見た解説陣が「これはペナルティになるかも」と心配していた.
こうしたトラブル時のルールすれすれの行為は,以前は割と見逃されてきたが,ここ10年ほどの間にどんどん厳格化してきているらしい.

それはツールの国際化が原因.
選手の国籍もそうだが,視聴者=放送エリアも世界中に広がっている.
そんな中,暗黙のルールがあまりにも多すぎる自転車競技に対する”フェア”の視点が厳しくなっている.
初見の人がチームカー・ドラフティングを見てどう思うだろうか...ということらしい.

そのうち,“走りション”も禁止されるかもしれんな.
ある地点で簡易トイレが沿道にずらりと並ぶ? いやいやいや...

それにしてもこのステージ,レ島に渡る際の橋上集団走行は美しかった.
こういうのが見れるから,ツール視聴(ハイライトではなくフル)はやめられない.

レースの感想というより,JSPORTS解説陣の小ネタ拾いみたいになっているが,面白いので良いでしょう.
明日のコースも今日よりはデコボコしてるけど平坦.
サガンの巻き返しなるか?

「四番ファースト,ヴィヴィアーニ」は栗村さんの“今日の見どころ”
ファースト(ファスト)はともかく,着順は4位でした.さすがだ.

https://www.youtube.com/watch?v=Wbl8sKxh3gY

『Tour de France 2020 Stage9』の感想

2020/9/7 Mon

ようやく9連勤が終了.

『Tour de France 2020 Stage9』はピレネー第2戦.
断面上は昨日のStage8と比較して,それほど厳しくは見えないが,それは縮尺のワナ? それぞれの山の斜度がエゲツない.

娘のバレエ発表会を終えて帰宅し,オンデマンドにつなぐと,レースは残り90kmを切り,最初の一級を登攀中.
サンウェブのヒルシュが単独逃げ中.

今日の旭川は台風余波の熱気と湿気でむんむん.
発表会では写真とビデオ撮影スタッフをしていたのだが,会場の体育館が灼熱地獄で軽い熱中症状態.体調最悪だったが「やはりツールは臨場感が大事」とZwiftにまたがる.アホや.

さて,レースの方は画面真っ白.
最初の一級の頂上付近は濃霧
小雨もぱらつき,気温は10℃付近だったようだ.
選手の吐く息も白い
ウインドブレーカージレを着る選手が多かった.

ところで,この「ジレ」,なぜか実況も解説者も誰もこの言い方をしない.
「ベスト」(たまにチョッキ)が多いかな.
「gilet」がフランス語だから?
でも,よく使われる「サコッシュ(sacoche)」もフランス語.
英語の場合「cycling musette bag」から「ミュゼット」と言われる.
(外国である)日本だけなのか,様々な言語が混じるのが興味深い.

言葉の話はさておき,何しろ寒そう.
先頭のヒルシュは着るヒマもなかったのか,うすうすジャージでダウンヒル.
元々西洋人は寒さへの耐性が強いと言われる.
その昔,バックパッカー時代に東南アジアのドミトリーの安宿に泊まった時,西洋人はたいがい&部屋に一つしかない扇風機を身体に直当てしてたなぁ.日本人が同じことしたら一発で風邪ひく.

そして,ヒルシュの乗るバイクはサーベロ
サーベロと言えば新開隼人
新開隼人と言えばスプリンター
スプリンターと言えば,エアロロード
なんだかよくわからなくなってきたが,ヒルシュのバイクはサーベロの「S5」というエアロロード(たぶん.すいませんTREKだと詳しいのですが).
変わった形状のバイクが多い印象があるサーベロだが,特にこのモデルは2股ステムが特徴的.
山岳なので軽量モデルがある機材スポンサーならそちらを選択すると思われる.
サーベロにもRシリーズという軽量モデル(?)があるようだが,ヒルシュは「S5」を使っていた.

そういや『Bike News Mag』さんの記事で,レースでは黙ってエアロ乗っとけ,みたいな記事を読んだことがある.

ヒルクライム用の超軽量バイクは無意味?山岳レースでも不利になるたった1つの理由

さて,その選択が正しかったのか,ヒルシュのダウンヒル・テクニックも伴って,下りから平坦にかけて快調にとばす.
そのポジションは完全にTT
肘を深く曲げて前腕をハンドルバーにのせ,サイコンを両手で握りしめている.
通常のレースでTTバーを付けるのは禁止なので,こういう技を使っているのだが,ハンドルブラケットから出ていないのでルール的にはグレー?
「グレー=やって良い」がここでも発動される.
このヒルシュの走りを見て,デカいサイコン(ガーミンのEdge1030?)と,振動で折れない丈夫なマウントがこれからのトレンドになるか?

さて,ゴールまで残り約2,5kmで後方から迫りくる強力な追走軍団
ここでヒルシュに究極の選択
ログ,ポガ,ベル,ランダのエースグループに参加して,”付き位置”しながら足を休め,スプリント勝負に持ち込むか,それともこのまま先行して逃げ切るか...

ヒルシュもしくはチーム監督が選んだのは前者.
結果,その選択は裏目にでてヒルシュは3位
スロベニア人の1,2フィニッシュとなる.
残念.

この辺りのかけひき,実に面白い.
以前,ロードレースに全く興味がない知り合いにNHKの『ツール2013総集編』を録画したものを見せたことがある.
見終わった後,その人が「自転車レースって頭脳戦なんですね」と言っていたのが記憶に残っている.その通り! いい観察眼だ.

【ログとポガが衝突寸前!】
一級の山頂ラインを越える寸前,ポガが後方確認しようと振り向いた瞬間,カーブラインを外れてログにぶつかりかけた
無事に回避できたが,この時2人とも落車していたらどうなってたやろ.
いずれにせよ,このアクシデントの後,ログがポガに手を振り上げて何か言ってた.
てっきりクレームかと思いきや,直後にがっちり握手.
2人ともスロベニア出身の同国人.
先輩-後輩の関係
ちょっ,待てよ.
これは非常に穿った見方だが,ツールの後半戦での二人のタイム差次第では,ポガがログのチーム外アシストになる可能性もあるかも...かつてのポート(BMC)とフレーム(SKY)のような.

【アダム・イエーツが遅れた!】
でも,傷は最小限にとどめた!
サイモンもそうだが,二人が以前より愛用しているサングラスがいつも気になる.
バイクメーカーと同じSCOTT製製らしい.
二人とも顔が小さいのでめちゃめちゃ巨大に見える.
『ターンAガンダム』のこの人っぽい.

欲し...くはないな.

【解説の畑中選手】
実況並みによくしゃべる.
話も上手い.
声も声優張りに通る.
ゲストのプロライダーのみなさん,しゃべりは苦手な方が多い印象なのだが,昨夜は違った.

【明日は休息日なのか?】
長時間のバス移動となる.
次のスタート地点まで400kmほど離れているらしい.
通常であれば飛行機移動だが「新コロ対策のためチームバスを使いたい」との声が大きかったようだ.
いくらリクライニング完備とは言え,休息になるのだろうか?

これでツール一週目が無事終了したわけだが,選手とスタッフには運命のPCR検査が待っている.
その結果次第では,第10ステージのスタート地点に立っていないチームがいるかもしれない.

近年まれに見る面白い展開のレース.
ホンマ,パリまで続いてほしい.

https://www.youtube.com/watch?v=fOF4FDhlZSw

『Tour de France 2020 Stage8』の感想

2020/9/6 Sun

栗村さん絶好調.

『Tour de France 2020 Stage8』は,今大会ここまでで最凶山岳ステージ.
超級,一級を連続越えしてからの下りゴール.

最後のピルスルド峠は,2016年大会の,あのフルーム衝撃のダウンヒルが登場した山.それを逆コースから登るらしい.
まるで休息日前のようなレイアウトだが...明日もある.
こういうキツイステージが2日続くと,どちらかが落ち着く日になるような気もするが,今日は激しいというかスゴかった.
何しろ役者だらけ.まるで『半沢直樹』.

ステージ優勝はAG2Rのピータース.
プロ2勝目だが1度目は昨年のジロという大舞台に強いタイプ.
普段はアシストなのでしゃあないのか.
バルデ,ラトゥールなき後のAG2Rのエース?

プルドゥムさんがスタート旗を車から抜けない事件(マウントを壊した)から始まった本ステージ.
割と早めに13人の逃げが決まった.

前半の主演男優賞はなんつってもクイックステップのモルコフさん.
集団ローテに入らず,ずっとツキイチ(”付き位置”で良い?).
他のメンバからの非難もなんのその.
その間,バイクカメラに向かってVサイン.
「チェーンの調子が悪いのでローテに入れません」という謎の言い訳
チーム戦略からも矛盾.
挙句の果てには,スプリントポイント前でアタックしてしっかり2位をゲット
”次元大介”ことクザンの「ぷいっ」という態度も爆笑.

その”次元大介”の心拍センサーの位置がおかしい問題.
心臓ではなく,ほとんど胃の位置にある.
胸毛のせい?

これらの栗村さんの解説が神レベル.
Zwiftしながら観てて大爆笑した.

ゲストの渡辺航先生の話も興味深かった.

・アシスタントは2人
・先生が背景も書いている
・シクロクロスも1シーズン10レースは出てる
・2年目のインターハイを書き上げた後,少々燃え尽き
・編集部の意見を取り入れてMTB編を描いてみたらうまくいった
・無理と思っていたことも,やってみると意外といける ⇒(栗村さんの質問を受けて)将来,坂道君がツールを走るかも...
・月曜と金曜の夜はフリー
・昨今のデジタル化に伴い,スクリントーンの欠番やペン先の精度が下がったと嘆く
・渡辺先生は手書き派(一目瞭然)

渡辺先生って『弱ペダ』だけでなく,もう一本,月間連載もしてなかったっけ?
なのに,自分でレースでたり,チーム運営したり,イベントでたり,チャリで長崎まで帰省したり,TVでたりタイムマネジメントがうまいんやろな.

その他の役者たち.

【ザカリンのダウンヒル】
せっかく登りで詰めても,下りの遅さ(しかも観ている方が怖い)でブチ壊し.
栗村さんの「モルコフが引いてないことにも気づいていない天然キャラ」というコメントにこれまた爆笑.

【ピノの不調】
ヤギ大好き.
しかしまぁ,毎年毎年大変な目に遭うなぁこの人.
フランス全体の期待が完全にプレッシャーになっている.
繊細,ナイーブというキャラづけが一番似合う男.ヒゲ濃いけど.

【ファンアールトの超級で先頭引き】
あくまでアシストなので総合優勝こそないだろうけど,マンガの主役みたいなスーパーラウンダー.
しかも,昨年のあの事故からの復帰である.
来年はどうする?

【ポガチャルの復活】
タイムを取り戻して総合優勝争いに復帰.

総合の方は,スター選手が前に出たり,遅れそうになったり,また戻ったりと忙しい展開.
上位陣の順位は変わらず,イエーツがマイヨ・ジョーヌのまま
依然,ログリッチェ(ユンボ軍団)に泳がされている状態.
一方,デュムランをはじめサブエースが軒並み遅れて,各チームのエースがはっきりした.

今年のツールは一週目からして例年以上に面白い.
しかし,心配なのは新コロ感染の拡大.
山の頂上付近,人が多すぎ.
しかもノーマスクで大絶叫

月曜日のPCR検査で陽性者だらけとなり,大会そのものが中止なんてことに...

https://www.youtube.com/watch?v=T79oOj2pRU4

『Tour de France 2020 Stage7』の感想

2020/9/5 Sat

一日一日を大切に.

『Tour de France 2020 Stage7』は前半にちょこちょこ山があるものの,後半は下り基調の平坦

いわゆるブリッジステージ...つまりピレネー山脈への”つなぎ”のはずだった.
通常であれば,”逃げ”が形成されるものの,ゴール前で吸収され集団スプリントになだれ込むはずだった.
総合勢は週末の山岳2連戦に向けて(走りながらの)休息日になるはずだった.

しかし,今年は違う.

主催者曰く「ワナの多いステージ」
その最大要因は横風である.

まず前半~中盤に山があり,BORAの引きが始まるとサム・ベネット,カレブ・ユアンが遅れる.
これはサガンに大チャンス.
中間ポイントは先頭こそ逃したものの2位に入り,マイヨ・ヴェール(専用服)を奪還.
そのままステージ優勝も狙う勢い.

後半,平地に出てからは横風が集団を分断した.
去年もこんな日があったなぁ.確かティボー・ピノが完全に取り残された.

情報戦にたけたINEOSの牽引で,多くの総合勢を含んでいた先頭集団が分裂!
その犠牲者は現状総合3位のポガチャル,そして(ツキのないSky卒業生1)リッチーポート,(ツキないSky卒業生2)ランダ...

やや下り+追い風で先頭は時速60km近くに.
ステージ優勝者をみんなが予測しだした頃...INEOSのカラパスがパンク!
セカンドエースが大ピンチということで,カストロビエホが引き上げに戻る.ベルナルのサポートはいいのか?
二人で激コギするものの,結局,超高速の先頭集団には追い付けず,第二グループに吸収.
結果論とは言え,山岳ステージを前に脚を無駄に消耗してしまった.

INEOSは大丈夫なのか.
パンクには「1%の改善」は通用しないのか.
うん十万円もするlightweightホイールを買いまくるチームへの,庶民のひがみがこの悲劇を誘引したのか.

これで負傷者シヴァコフカラパスは,チームが優勝するためのカードとしては使えなくなった.
一週目が終わる前にベルナルが単独エースになってしまった.
それに比べてユンボの人材の豊富なこと...当初の王者INEOSに挑む総北っぽかったのが,むしろ箱根学園にキャラ変しているような...

そう,今日の優勝者もユンボのファン・アールト! 2勝目!

最後にするするっと出てきた漢・アラフィリップが行けるか!と思いきや,隣のスプリンタと接触して失速.
そうやねぇ,やっぱルルは急坂での独走勝利のイメージ.平坦ガチスプリントには向いてないんやろな.
※ 後の情報によるとクリートが外れたらしい.サガンもチェーントラブル.

結局,マイヨ・ジョーヌはイエーツのまま.
ポガチャルカラパスはいなくなってしまったが,ベスト10には有力選手がぞろりと並んでいる.
これで週末山岳ステージか.ごくり...

気になったのがベルナルの様子.
マイヨ・ブランを着て表彰台に上がったものの,その表情には覇気がなく,心なしが歩行姿勢も前かがみで弱々しい.
フルームのような最強チームの最強リーダーのオーラを全く感じないのはKazchariだけだろうか...

はい.
今日のステージも期待以上に面白かった.
解説の中野さんがコメントしていたが,新コロの中で開催が危ぶまれた今年のツール.
選手はともかく(超ハード),我々観ている側は待ちに待った一大イベントに,一日一日,丁寧に視聴している気がする.

ホンマ,気が抜けない.
サッカーのように陽性者が出まくって中断にならないように願う.

https://www.youtube.com/watch?v=5sivhxlfT_Y

『Tour de France 2020 Stage6』の感想

2020/9/4 Fri

「プロトンは既にヘロヘロ」らしい.

『Tour de France 2020 Stage6』はまたしても頂上ゴール(少し変則的).

ここで何かが起こる!なーんて,散々煽られていたステージ.
しかしながら,昨日と打って変わって強力な逃げメンバが形成されたためか,(総合勢にとっては)割と平和な一日だった.

とは言え,平均速度も速くて一級山岳の登り付き.キツイやろなぁ.
しかし,後半になって牽引しだしたINEOSは一体何がしたいのだろうか? 3週目にピークを持ってくるためのトレーニング?

解説の栗村さんから「『プロトンは既にヘロヘロ』ととある選手(TREKのスクインシュ)が言っている」との情報あり.
のべ100人以上が転倒したと言われる阿鼻叫喚の第一ステージから始まって,山&山の連続,練習不足,レース勘取り戻し不足など,様々な要因が選手を痛めつけている.
ホンマ,アドベンチャーレースの様.

そんな中でも漢,アラフィリップは魅せますなぁ.
集団ゴールに甘んじることなく,数秒でも稼ごうと最後の飛び出し.
結果1秒取り戻した.
もう「かっこええ!」の一言.
そら人気出るわ.

ちなみに優勝は悪の...もとい,やらかし軍団アスタナのルツェンコ軍曹(適当).

レース後のインタビューがなんとも不思議で,インタビュアーが英語で質問しているのに対してスペイン語で答えている.
リスニングとスピーキング能力に差があるのだろうか?

インタビュアーはいつも同じ人.
英仏西伊を使い分けてはるのだが,確か第一ステージでは,通常のインタビュー後に「では祖国のみなさんに母国語で話してあげてください」と促し,クリストフがノルウェー語で話していたのが印象的.

様々な言語を聞く,特にマイナー言語を聞くのは楽しい.
これはやはり自分自身のバックパッカー時代の趣向の名残やろなぁ...(遠い目)

ようするにルツェンコのカザフ語も聞きたかったということ.
ちなみにアスタナ選手のレーパンには,カザフスタンの略字「KAZ」と入っていて,何か親しみがもてるぞ.

アスタナのステージ優勝はニバリフルサングのおかげで,あまり珍しい印象はないが,カザフスタン人としては10年ぶりだそうな.

その前回の優勝者が,かの有名なヴィノクロフ大佐
Kazchariがレース観戦にはまる前なので,その現役時代をよく知らないのだが,色んなサイトで,面白おかしくネタ(超怖い絶対権力者扱い)にされている.

特にお気に入りはミユキ自転車さんのサイト.
毎年ジロやツールの四コマ漫画を楽しみにしているけど,今年はお休みなのかな?

第一ステージの,せっかくの集団統制を乱す,あのアホな飛び出し&その後の自爆プレイ.なぜ,あのような行動に走ったのか.ヴィノクロフ大佐からの天の声があったとかなかったとか...しんあな.

https://www.youtube.com/watch?v=2I4zIM66Cdo

以下,ツール本編とは全く関係ない怪奇現象

ちょうどその第一ステージの話を職場の同僚と話していたところ,その自爆当事者のミケル・アンヘル・ロペスの,昨年のジロにおける「観客タコ殴り事件」に話がとんだ.
あれはあれで「『人として仕方ない暴力』だから無罪」という,わけのわからない裁定が下されたのだが,毎度やらかしてくれる.

その後帰宅.
家事のついでに,iPadのYouTubeアプリを立ち上げると...
なんと,その動画がトップページに!

いや,もうびっくりした.
確かにGoogleで検索したワードや商品が,ポップ広告やYouTubeのトップ画面に並ぶのは理解できる.Kazchariの趣味趣向が解析されているのだろうから.
しかし,普通の会話の中に出てきた話題が,どうしてアプリでお薦めされる!?

以前,AmazonのAlexaがリビングでの日常会話を“こっそり聞いている”という記事が話題になった.

でも職場にAlexaはないはず.
あれ? そういえばiPhoneを手元に置いてしゃべってた! ま,まさかSiri,お前が...(シュッ,ドサっ(倒れる音))

Echo Dot (エコードット)第3世代 – スマートスピーカー with Alexa、チャコール