『2020年北海道1200km納沙布岬』の情報が出た

次年度の個人的最大目標,長距離ブルベの詳細な情報が出た.
AJ-北海道主催の『2020年北海道1200km納沙布岬』である.

AJ-Hokkaido 納沙布1200km特設サイト

開催日は2020年8月13~16日.前後泊つけて12~17日か.
エントリー開始は2020年1月15日.
国内外を問わず,毎年結構な人数が申し込むので,あっと言う間にSOLD OUTし,キャンセル待ちになるそうな.この日はスポーツエントリー張り付きやね.

いつものブルベと違い,参加費が¥29000.スタッフの労力や宿泊所付を考慮すると十分安い.これで4日間連続の”変態”Activityの代金と考えれば全然高くない.

事前のスタート時間選択,ドロップバッグシステムなど,初めての経験がてんこ盛り.それに,なんといってもその距離! 1200kmである.直線距離で旭川から大阪まで約1170kmなので…おお,自転車で帰省できるやん.完全に未知の領域.今からケツがひりひりするぜっ!

ネットや人脈を駆使して情報収集やな.楽しみ楽しみ.

Amazon Prime videoでこんなのがあった.

London Edinburgh London

こっちは納沙布やPBPよりも長い1400km! 走り切った後に残るモノは...たぶん次の超長距離ブルベへの挑戦権.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(19)

1993/Mar/31 Wed

プノンペンへ戻る.
宿をチェックアウト.最後にオーナーと記念撮影.

タクシーを3人でシェア.一人US$5,たった3時間でプノンペンに戻ることができた.往路の列車旅は何だったのか?

内戦での被害をあまり受けなかったのか,またはPKO効果で猛スピード復旧されたのか,4号線は整備された実に美しい道だった.

なじみの「INN House」に宿をとるつもりだったが,大前田氏の提案で別口をあたってみることにした.
「Capitol」の裏通りに良い宿を見つけた.なんと1ベットUS$2!
ここは正確にはホテルではない.門に「HOUSE for RENT」と書かれたボードを出している普通の民家である.3階建て住居のせまい階段を昇る.広い空間に蚊帳付きベッドが置いてある.“見た目は”清潔そうなシーツがかけてある.ベッドにノミ,ダニの類がいなければ出国予定日まで定住することにしよう.

「Capitol」で久々の昼食.たむろしている日本人旅行者に最近のプノンペンの様子を聞くが,大して変わりはないようである.

リーダー格の大前田氏が決断すれば,明日はタケオに行くことになりそうだが,派遣されている自衛隊も年度末の人員交代時期で何かと忙しいらしく,訪問してもロクに相手をしてもらえないのでは?との情報を得た.
民間人がノコノコと“遊び”に行っていいものかどうか…判断が難しいところである.
今度来るのは北海道の部隊らしい.となると,いきなり気温差40℃近いところに派遣されるわけで,PKOの是非はともかくご苦労さんという他はない.

いろんな旅人の話を聞けば聞くほど,次の訪問予定地ベトナムが楽しみになってきた.何よりメシがうまいそうだ.

夕食に奮発して屋台の豚足を食う.3000リエル.美味であった.

(3月度の会計)
タイ :  4450バーツ
ラオス:  3500キープ゚
カンボジア: 290 USドル(リエルは変動が激しかったため両替したドルで計算)

今月は3ヶ国にまたがったので計算がややこしい.1日平均で約¥1938か.使いすぎやな…(その20へ)

『チェリオ クリーミーマヨネーズ』を食べた

2019/11/23 Sat

家族で外食をした.ファミレスデザートの誘惑に負けず,帰り道のローソンで各自アイスを購入することになった.
Kazchariが選んだのがこの一品.偶然見つけた.

OLYMPUS TG-5

公式ページもある.カロリーモンスターチェリオ クリーミーマヨネーズ味

なんと言うか,味が想像つくようなつかないような…何よりも驚くのがそのカロリー! なんと307kcalもあるっ! まさに悪魔の食べ物.
パッケージからの情報は以下の通り.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

融けないように急いで帰宅.写真撮影してから開封の儀.ドギャ~ン!

OLYMPUS TG-5

ホワイトチョコの塊.味の方はまぁ予想通り,ひたすら甘い.と言ってもそこは日本製.途上国の菓子にあるような砂糖丸かじり感はなく,やはり上品.売り(?)のマヨネーズ風味も後味じんわり効いてくる.北海道名物『ジンギスカン・キャラメル』よりクセはない.

まぁ二回目はないかな.これと『ガリガリ君タマゴ焼き味』が並んでいたら,絶対にガリガリ君を選ぶ.

人によっては,その摂取カロリー307kcalに罪悪感を覚える御仁もいよう.
自称アスリートのKazchariもその一人.しかし,自転車さえあれば何も恐れるものはない.
入浴前にZwiftでNew Yorkはセントラルパークを45分ほど走った.

走行後のログを見てびっくり! なんと消費カロリー307kcalジャスト! 狙ったわけではない.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(18)

1993/Mar/30 Tue

わかっているものの,コンポンソムのこの宿は不便だ.
ビーチ,マーケットとも非常に遠い.今日も今日とて,朝,市場にて焼きそばを食い,宿のすぐ裏にある“ヤシの木10本レストラン(というより雑貨屋)”でサンドイッチ(ここのはなかなかイケル)と3本500リエルのバナナを食べただけで,残りの時間はずーっとテラスでゴロゴロ.アメリカ人の女性パッカーはいつの間にかチェックアウトしていなくなっていた.

急ぐ旅ではないのだけれど,不思議なことに罪悪感を覚える.

気がつけば,カンボジア入国時からずっと一緒のY氏から『Lonly Planet』の東南アジア編を借りて読む.欧米人向けの『地球の歩き方』である.もちろん英語.ガイドブックにしては写真の数が非常に少ないが,その分,安宿やアクセス方法などの情報量が半端ない.記事にもユーモアがある.曰く「朝,早起きする必要があるならモスクの隣に宿をとれ」など.

世界地図が好きだ.東南アジアの地図を何度も眺める.ベトナム,ラオス,タイそしてマレーシアを南下し,インドネシアはニューギニア島のイリアンジャヤまで…帰国予定日まで,まだ半年以上ある.それでもアジアは広い.急ぐ旅はしたくない.でも経験したい.可能な限り多くの土地と文化と人との出会いを.

夕方の短波ニュース(ラジオ日本)にて,プノンペンのレストランに手榴弾が投げ込まれて死者が2名出たことを知る.テロは4ヶ所でいずれもベトナム料理店らしい.近頃は選挙をひかえて,ポルポト派がベトナム人を殺しまくっている.果たしてこのまま無事に出国することができるだろうか?

旅の回顧録~1993年のカンボジア(17)

1993/3/29 Mon

コンポンソムはかつて,シアヌークビルと呼ばれていた.

人に対して何か良いことをすると,それを神様が毎回チェックしていて,その分だけ楽しい人生を与えてくれる…心のどこかではそうであることを望んでいる.これが自分の道徳観,倫理観の正体.単純単純.

周期的に訪れる鼻炎のおかげでくしゃみが止まらない.時期的に花粉症なのだろうか?

その様な状況ではあるが,コンポンソムに来た本来の目的である「ピーチで泳ぐ」をようやく完遂することができた.

宿を出て海を目指す.しばらく荒涼とした大地をさまよう.まるでヨーロッパの芸術映画のごとき風景が広がる.刑務所風建物の壁沿いを通過し,たどり着いたビーチは遠浅の美しい白浜であった.
ホテルらしき建物もあるが,我々以外に人影はない.全くない.

持参した競泳用ゴーグルをつけて潜る.魚はほとんどおらず,シュノーケリングには不向きであったが,久々の海水浴に満足.シャワー生活が続いた後の湯船みたいなものである.曇天の下,静かな波間をふわふわと漂う.
“リゾート”というわけにはいかなかったが,なんとなく哲学している空間だった.

3時間ほどビーチで過ごした後,市場へ.途中,駐車場付きのバンガローが立ち並ぶ通りに出る.そのいくつかにUNTACのランドクルーザーが停車していた.ネオン付きのけばけばしい看板には「大香港旅社」と描かれていた.用途はおおよそ想像がつく.

市場の食堂のテーブルは真っ黒だった.そう,ハエテーブルと化していた.カンボジアにはハエが非常に多い.慣れというのは恐ろしいもので,その様な場所でも食事が平気になった.適当に選んだおかずをのせたぶっかけメシを食う.

宿に戻ってテラスで読書.たまたま読んでいるのが『ガリバー旅行記』.馬人国,フウイヌム編が実におもしろい.全ての人間は唾棄すべき畜生,ヤフーなのだ.昨日読んだ巨人国の食事場面を思い出した.先ほどのハエテーブルと重ね合わせると…ウッぷ.(その18へ)

『GoPro ダイブハウジング』を買った

2019/11/21 Thu

いよいよ来週末から,インドネシアはラジャ・アンパットへのダイビング旅.
現在,旅の準備中.

今回のラジャ旅はクルーズ船で重器材レンタル無料.年に1度くらいしか使われないMy器材より,よっぽど信頼できる.そして荷物が減るのがありがたい.

今回に限らず最近のダイビングでは,水中にカメラを3台持ち込んでいる.

【1台目】
メイン機材は,『OLYMPUS OM-D E-M1』に『45m防水プロテクタ PT-EP11』,『防水レンズポート PPO-EP02』,『M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO』もしくは『M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro』.これに『INON D2000』の2灯体制.状況に応じて各種INONライトを装着.
重てぇ.水中では浮力でやや軽くなるとは言え,フルサイズの人,よく持てるなぁ...

OLYMPUS TG-4

MarkII用のプロテクタは高くて買えないし,これでも十分通用する.

【2台目】
みんな大好き『OLYMPUS TG-5』+『プロテクタ PT-058』.OM-Dがワイド装備の時はマクロ用に,マクロの時はワイド用に.
『TG-3』の頃から継続買い替え購入.コンデジならではの利便性から,陸でも大活躍.現状,最も多用している機種.当ブログのチャリ写真はほぼこれ.全天候対応,超絶マクロ,多彩なコンバージョンレンズ,それになんといっても壊れないのが良い(いつの間にか電池開閉ブタの爪が折れてたけど).ダイビングでは万が一の浸水事故でも本体+データが無事なのが良い,と安心してたらなぜか毎回浸水する.カメラは無事でも浸水するとレンズが曇るのです.今回はOリングを新品にする予定.

OLYMPUS TG-5用 防水プロテクター PT-058

すっかりプレミア化してるなぁ.今から買うなら『TG-6+PT-059』の組合せの方が良い.性能はあまり変わらない.

【3台目】
オリ渾身のアクションカメラ(だったはずの)『OLYMPUS TG-Tracker』は動画担当.セルフィをつけることで自撮りはもちろんのこと,岩の隙間の撮影やウツボのドアップなどが撮れる.打倒GoProのはずが,見事に1代限りでシリーズ消滅っぽい.
画質良好・超広角・耐衝撃と性能はいいのになぁ.水中WBも実装されていてフィルター不要で青被りしません.デザインもかっこいい.
弱点は重いこと.GoProの倍くらいあるかも.さらにケチがついたのはハウジングなしで30m防水のはずが,水圧による液晶死亡事故が多発したこと(メーカーからの公式発表はない).幸いKazchariは無事だったが,怖くて水中使用は遠慮したくなる.現在,あえなくディスコンとなり,値段も一時2万円ほどになった.
今でも一応買えます.陸上撮影中心ならおすすめ.

OLYMPUS アクションカメラ STYLUS TG-Tracker グリーン 防水性能30m 耐衝撃2.1m 耐荷重100kgf 防塵 耐低温-10℃

で,今回は『TG-Tracker』の代わりに手持ちの『GoPro HERO6』を持ち込むことにした.純正ハウジングがAmazonで売り切れだったのでYahoo shopping経由Joshinで購入.定価かな.

GoPro ダイブハウジング(HERO7 Black / HERO6 Black / HERO5 Black)ブラック Super Suit AADIV-001

昨夜届いたので開封の儀.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

Gopro本体のレンズカバーが固い.爪折れそう.なんとか外して装着.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

さらにAmazonにてレンズフィルターと吸湿剤を購入.はたして使えるか?

【Taisioner】GoPro HERO7/6/5専用 外線透過フィルター 三つタイプ レンズフィルターキット 水中撮影セット 3個入り

水中撮影の曇り止めシート 24枚入り再使用可能な水分吸収ストリップ

Kazcahriはプロではありません.ただのカメラ沼で溺れている素人です.水中写真はダメです.まともな人は足を踏み入れてはなりませぬ.毎回,この重装備に我ながらアホやなぁと思いつつも,こんな絵が撮れるからやめられない...

OLYMPUS OM-D E-M5 / ZUIKO DIGITAL ED 8mm F3.5 Fisheye
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO ED 60mm F2.8 Macro

ラジャ旅の回顧録は帰国後にアップ予定.

というわけでバリバリのオリユーザなのですが,ここに来て嫌な噂が...

オリンパスCEOが「カメラ事業は売却しない」という発言を撤回

えーっ!

『ナイトクローラー』を観た

2019/11/9

ナイトクローラー(字幕版)

(以下,内容に触れます)

ZwiftしながらAmazon Primeでナイトクローラーを観た.

鑑賞後,まず感想として浮かぶのは主人公,ルーの胸糞悪さ.正真正銘のクズである.一方でこのような見方もできる.
「人間,自分が本当に好きなことを見つけると,倫理観もクソもなく徹底的に夢中になれる.うらやましい!」

このルー,他人への共感性は皆無.いわゆるサイコパスなのだろう.本当に孤独だが嘆いてはいない.学歴もコネもなく,建築資材の窃盗で生計を立てている.場合によっては殺人も(あの時計!).

ある日,偶然遭遇した交通事故の現場で報道ビデオカメラマンの仕事を知り,すっかり魅せられる.この時の恍惚とした表情が印象的.
一晩中無線を傍受し,警察より先に現場に到着し,映像を撮り,テレビ局に売る.
night crawler = 夜に這う者.こうした報道パパラッチを指す言葉らしい.

自らの天職に気づいたルー.ここからの行動が早い.高級ロードバイクを窃盗→転売し,小型のビデオカメラを手に入れる.運よく,過激な(テレビ受けする)映像が撮れ,テレビ局の女性ディレクターに認められる.

そこからのルーは水を得た魚状態.当初こそ実績がないのに助手を雇うなど清水的側面もあったが,持ち前の交渉力(コミュ力ではない),行動力,粘着性,さらには卓越したドライビングテクニック(なぜ?)により,実績を上げていく.

周りの人間,特に助手に対し経営学などから,偉そうな理論を宣うが,結局は自分の都合の良い考えだけをピックアップし,相手に押し付けている.
「よく知っているわね.どこで学んだの?」という女性ディレクターの問いに,「全部ネット」と答える臆面のなさ.相手がどう考えるかは関係ない.自らの欲望にとことん正直なのだ.

このような仕事なのに,目立ちすぎる赤くうるさいスポーツカーを選ぶ時点で,ルーの歪んだ認知が表現されている.

こうしたシリアス系映画を観ると,世界一豊かな国であっても,かの国には住みたくないなぁと思う.女性ディレクターが言う「郊外に住む裕福な白人が黒人やヒスパニック系に理不尽に殺される映像が理想的」.この図式が最も稼げるらしい.怖いもの見たさと共に,幸福だった人々が堕ちることに快感を得たいという心理が働くためか.
ヤフコメなんかでミスった素人や芸能人を徹底的に攻撃している人って,快感物質ドーパミンが出まくっているそうな.

フィリピンなどのスラム街の住人の幸福度が高いのは,家族・友人とのつながりが深いからという話がある(“豊かな生活”を知らないからという反論もある).一方,豊かだが格差のある社会では,いわゆる勝ち組で物質的に豊かな人々でも,自宅周囲の治安に問題があると幸福度は下がるらしい.ちょっと買い物に出るだけでもドアtoドアでないと安心できない社会は嫌やなぁ.ストレスに殺されそう.ヨハネスブルグなんて外出時の犯罪遭遇率300%とかいうネタ話もあるし(ようするに3回強盗に遭う).

この映画,ラストシーンが最高のホラー.ルーが新人社員に向かって言う.
「俺は自分がしないことは,お前たちに強制しない」
これ言い換えると,
「俺がするようなことはしてもらう」
ということ.

てなわけで,ピカレスク・ロマンの傑作『ナイトクローラー』.オススメです.

旅の回顧録~1993年のカンボジア(16)

1993/3/28 Sun

Kazchariは実のところ,長期旅行向きの性格をしていないのかもしれない.
会社での生活や日本でのバイクツーリングが思い出されて仕方がない.誰でもそうなのだろうか? 長い旅に出て,これまでの26年間の人生を客観的に見つめる余裕ができたのかもしれない.

この名もない宿は木造2階建て.高床式構造に近く,1階はほぼ物置になっているようだ.階段を昇ると,張り出したテラスがある.両開きの扉があり,そこを開けた部屋の奥にベッドがいくつか並んでいる.ビーチ沿いの貸別荘という雰囲気である.

昨日の強行軍の疲れからか,夜中に一度トイレに起きた以外は熟睡できた.
首都よりもシムリアップよりも,夜は格段に涼しく,静かだ.

アジア的ペースが身についてきたためか,あわててビーチに出かける気もおきない.
午前中に市場にて両替とメシを済ませた後は,宿のテラスで河部利夫著『東南アジアの歴史』を読んでのんびりと過ごす.すぐ目の前が海であったなら何も言うことはないのだが…

カンボジアを始め,途上国には大人,子供を問わず物乞いがたくさんいる.旅行者間では,そういった方たちに「施しをするかどうか」がよく話題になる.

Kazchariはあまり施しをしない方だと思う.
日本にいる時,特に大学時代に大手新聞社の編集部でバイトをしていた頃には,飢えた人,虐げられた人,不幸な人たちを勝手に想像し作り上げ,いたたまれなくなることもあった.

結果,途上国の子供たちの里親制度,フォスターペアレントに申し込むこともあった.里親と言ってもその子との直接交流はなく,居住する村全体に寄付をする形式にはなっていた(月々5千円).
人生初の海外旅行がケニアだったのは,西アフリカのトーゴに住むその子,ザカール君に会いにいくつもりだったからだ.さすがに海外初心者による西アフリカ個人旅行はハードルは高すぎた.航空機の手配,ヴィザの取得…何より西アフリカなんてガイドブックすら皆無.結局,ケニアで挫折.訪問するには至らなかった.

その後,インドやネパール,今回のような東南アジアの旅を経験し,現実の彼らには嫌悪感を抱いてしまう自分に気づくことになる.
ギラギラした目で,フケだらけの髪の毛で,真っ黒な手のひらで,障害のある幼子を抱いたままで,足がなくスケボーに乗ったままで追いかけてくる彼らに,ほとんどの場合,見たくないものを見せられたという気になる.恐怖だ.
だが,彼らが去った後,良心らしきもの(?)が抵抗を示し,自己嫌悪に陥ってしまう.

Y氏は“地雷によって足をなくした人”には「やる」と決めているらしい.自分で一定の基準を決めておかないと,目前に突き出された手を見る度に悩むことになる.

読書に飽きると,市場へ.ここコンポンソムもまた,他の地方都市同様,食物に乏しい所であった.タイの屋台メシが懐かしい.パッタイが食べたい.

スパイクタイヤ,はじめました.

2019/11/19

今朝の路面はやばい.やばすぎる.

OLYMPUS TG-5

昨日は午後から雪が雨に変わり,融雪&アスファルトが顔をだしつつあった.さらに夕方からの強風! 結果,自宅前がスケートリンクに変わっていた.

ふっふっふ,こんなこともあろうかと,昨夜のうちにノーマルのブロックタイヤをスパイクタイヤに変えておいたのだ.ただし前輪だけ.

根雪にはまだ余裕ありそうやし,予報上は今後10℃以上になる日もあるらしいし,露出アスファルトでピンを削りたくないし…で前輪だけ交換.理論上,前輪がグリップすれば転倒リスクはかなり減るっ(はず).

で,朝ですよ.いつも通り3本ローラーで汗を流し,朝飯食って家事をして,AM8:20頃,さぁ行くでと玄関開けたら…むっちゃ後悔した.後輪も変えときゃよかった.トラクションかけるとすぐに蛇行する.むしろこちらから露出路面を探してガリガリ走る始末.交差点は押して渡りましたよ.

ちなみに使用しているスパイクタイヤはこれ.

45NRTH Diliinger 4 Studded Fat Bike Tire 26×4.0

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

ノーマルの26×4.6に比べると,当然細身でファットらしさは半減するが,その安心感は爆上がり.ファット購入1年目の冬はノーマルだけで過ごし,交差点の圧雪で転倒しまくった.後続の車,さぞかし怖かったであろう.スイマセン.
2年目,すなわち昨年にこのタイヤを吉田輪業さんで購入.1本¥12500だったかな.ファットのタイヤは高いのです.

問題はファットのタイヤ交換,まだコツがうまくつかめない.30分はかかるなぁ.先月屋外でパンク修理した時は,なぜかスムーズだったのだが…
昨夜は前輪交換で某メーカーのタイヤレバー1本折ってしもた.でも,予備に持っていたPanaracer製のレバーはホンマ使いやすい.タイヤに差し込む先端の形が秀逸.

パナレーサー(Panaracer) タイヤレバー PTL 3本セット


さぁ,今夜は後輪のタイヤ交換!

Amazon Primeでこんなドキュメントを発見.冬チャリダー必見.

Bicicles

The Frozen Road

旅の回顧録~1993年のカンボジア(15)

カンボジアでリゾート?

1993/3/27 Sat

AM4:30,起床.
隣のベッドの日本人に,タケオ情報を聞きつつ荷造りをする. 
便意に襲われ,トイレにあたふたと駆け込む.久々の快便であった.腸の機能は回復しつつあるようだ.

「Inn house」をチェックアウトし,もう2度と利用することはあるまいと思っていたプノンペン駅にY氏,大前田氏と3人で向かう.そしてコンポンソム行の列車(今回はショベルカー運搬車!)に乗り込む.

AM7:00,出発.
いつもながらスタート時は心地よいカンボジア鉄道の旅.やがて南部方面へ線路が分岐する.しばらく進むと永野護がデザインしたかのような純白で繊細な寺院がジャングルの中にそびえていた.実に美しい.

やはり暑さはやってくる.ショベルの中に身を隠すも焼け石に水.あまりの暑さに意識が朦朧としてきた.

途中で何度も列車の連結,切り離し作業が行われる.このため到着時刻がどんどん遅れていく…それにしてもやなぁ,駅の切符売り場のおっさんは昼の2時には着くと言うてたで,なんでや!

Kazchari達の乗っていた運搬車両もとうとう切り離された.もはや扉の閉じた貨物車しか残っていない.屋根にも上れず途方にくれていると,機関士が声をかけてくれ,運転席に乗せてもらうことができた.

身体が疲れきっていたので,質問などに生返事していたにも関わらず,弁当やお茶をくれ,しまいにはコンポンソム駅の職員用宿舎に泊まれと言ってくれた.感謝感謝.クメール人は誠に親切である.

PM7:30,ようやくコンポンソム着.

機関士に別れを告げ,群がるバイクタクシーを振り払い,Y氏がドイツ人から聞いたという安ホテルを探して2キロ程海岸沿いを歩く.

キーポイントとなるレストランを発見.なんでも,ここの主人が空き家をゲストに開放しているらしい.そこでタイ製インスタントラーメンの夕食をとる.TVでは懐かしの『Take On Me』のMTVが流れていた.何か意味深.

ゲストハウスまでくるまで送ってもらう.一泊US$5のベッドにようやく落ち着く.
この宿,電気はあるが水道はない.外の大甕にたまった雨水でカラダを洗うシステム.一人旅のアメリカ人女性が,先客として滞在していた.(その16へ)