2020/11/23 Mon
信頼と楽観と信念と.
『Long Way Up』の感想,その6はメキシコとUSA編.
正直,感動というより少々不満の残るエンディングだった.
ビビりまくりの前置きの割には,妙にあっさりと通過してしまったメキシコ.
てっきりバイカー垂涎のルート,バハ・カルフォルニアを縦断すると思ってたけどな.
見どころ満載の国なのにもったいない.
やはり,この旅(番組)のメインイベントは南米やったな.
それに,メキシコがやたらに危険危険と強調され過ぎているような印象.
実際の外務省の危険マップ上はこんな感じ(2020年11月現在).
Kazchariはメキシコをこれまでに3度訪問している.
2004年にユカタン半島(プラヤ・デル・カルメン,コスメル)を2回.
2016年にバハのラパスである.
特に2004年はツアーではない個人バス旅.
深夜バス内での荷物万引き事件に遭遇したものの,特に問題なかった.
『Long Way Up』の予定ルートでもオアハカとベラクルス州抜けたら,危険地帯を避けて北上できるのでは?
確かに夜間のバイク走行は危ないかもしれないが,日暮れまでにセキュリティの利いた高級ホテルにチェックインすれば良いだけの話では?
とは言え,超有名人ユアン・マクレガーを危険にさらすわけにはいかないということ?
バイク旅の時点で十分リスキーなような気もするが.
いすれにせよ,スタッフがグアテマラ滞在時から考えていた作戦というのが...
なんと!ローカルバスを改造,バイクを積み込めるようにして,夜間の休息・移動・充電を一度に済ませるという,まるでリアル『富豪刑事』もしくは中川財閥(byこち亀)のような金に糸目をつけない作戦(スゲー).
さらに!このバスの改造作業工程にやたらに尺をとるという謎展開.
解せぬ.
この旅の主役はバイクでは?
一方で,バイク以上に目立つ存在の電動クルマ,リヴィアンはそのまま走行してて大丈夫なのだろうか?
このライトのデザインなんて,どうみても普通のクルマには見えん.
さらに驚いたのが,この改造バスの使用が(画面上)たった一晩だけだったこと(違ってたらすまん).
どんだけ金かけてんねーん!
まるで,バスの改造を見せたかったような展開で少々興ざめ.
このあたりの演出意図はよくわからん.
いずれにせよ,USA国境の町ファレスの手前で,バイクを下ろし,豪雨の中バラバラに走って互いを見失うなど,これまたよくわからない展開(GPSは?無線は?).
少々仕込み過ぎでは?
日本のワイドショーやバラエティなんかも,過剰に不安を煽るような演出が多いが,むこうもそう変わらん印象.
ドラマとまで言わないが,セミドキュメントやな.これやと.
メンタリストDaiGoによると,「人は不安になると消費行動が増す」らしいので,この番組を通して消費を活性化させる目的なのかと邪推する.
ファレスと言えば,これまた世界凶悪都市のひとつ.
『Long Way Up』視聴後,たまたま見つけたのがAmazon Prime Videoにあるこの2本.
エミリー・グラントが主役と思いきや...「えっ?そういう話なん?」的な展開.
重低音のBGMが並々ならぬ緊張感を醸し出す.
続編もあり.
こちらの方が面白い.
人と車両は手続き場所が別とかなんとかのややこしい手続きを経て,一行は無事USA入国.
ここからは...まぁ,特に面白くない.
最後はお約束の家族との再会および地元ライダーとのパレードラン.
つーことで,全11話を見終わってしまった.
後半の娘登場やら駆け足展開がもったいなかったが,南米からパナマ上陸にかけては見どころ満載.
ここ数日,最大の楽しみでワクワクさせていただきました.
最後にユアンが「一週間も経てば,また次の旅の計画を立てたくなる」と話していた.
残るルートはもうアジアしかない.
オーストラリアから東南アジア,日本,中国を抜けてロシアの北極圏まで.
『Long Way Up2』か『Long Way Down2』,もしくは『Long Way in ASIA』?
中国へのビジネス展開を考えると十分ありえるルート.
Kazchariは,Project-ONEで組んだ自分のDomane SLR7に以下の言葉を刻んでいる.
Frank,Cool,No Fear
大好きな作家,森博嗣の言葉である.これが旅および人生におけるKazchariの信条.
冒頭に上げた,
信頼と楽観と信念と.
は,メキシコ入国前に,プロデューサーのデイビットがつぶやいた言葉.
英語だと,
Trust,Optimism,Belief
となる.
これも良い言葉.
早く次の旅に出たい.