2025/10/31 Fri
Lightweight or Convenience?

モンキー125同様,BROMPTONもカスタムのしがいがあるマシンである.
ともに多種多様,魅力的なパーツであふれている.
モンキーはほぼ理想的なマシンに仕上がったので,今はBROに夢中.
先日のミーティングでさらに火が付いた.
これまでも外装を中心にちょこちょこいじってきた ⇒ 『甘い罠』シリーズ
特に苦労したのがハンドルバー.その顛末は以下の記事に.
で,いよいよ最終章なのか,まだ途中なのかわからんが,今回はサドルとシートポスト,それにリアフェンダーホイールに手をつけた.
カスタムや調整にあたり一番参考になるのが,すくみずさんのこのシリーズ.
「あえて壊れやすくすることでフレームを守る.それが長持ちの秘訣」
この説明に納得し,クランプとサスペンションブロックはノーマルのままにしようと決めた.
ただし,シートポストに関しては...
ノーマル「P Line」のシートポストは激重のスチール製.マジ鈍器.
ここを軽い素材に交換すればかなりの軽量化になるのは明らか.
スチール以外の素材だと,アルミ,カーボン,チタンがある.
軽量化にもっとも貢献するのは言うまでもなくカーボンである.
しかし,あまりにもろい.
ロードのカーボンフレームしかりだが,一点集中や想定外からの衝撃に弱い.
またBROの構造上,シートポストの頻回な上げ下げは避けられない.
必ず表面にキズがつくっつーか,削れていく.
中華通販をはじめ格安カーボン・シートポストが大量に出回っているが,動画でも言及されている通り,安全性・耐久性の面から使用するのはためらわれる.
BROの最上級モデルであるチタンフレームの「T Line」のシートポストはカーボン製だが,その表面を極薄のスチールで巻いてあるらしい(公称310g).
要はカーボン素材むき出しはメーカー的にもあり得ない,ということだろう.
チタンも同様.
カーボンほど脆弱ではないが,こちらは質によって強度のばらつきが激しいらしい.
要するに良い物は高く,安い物は粗悪品.
つまり軽量化とのバランス上,コスパが悪くなる.
そこで,有力候補となるのがアルミ製である.
純正のスチールよりは強度で劣るが,チタンよりは丈夫...という印象.
ただし,信頼できるブランドだと¥20,000越え.
さすがに躊躇していた.
で,先日,例によってネットをポチポチしていると,SALE品を発見!
Kazchariが買ったのはYahooショッピング経由で『ワールドサイクル』さん.
メーカーの『KCNC』は自転車用の各種アルミパーツを多数販売していることで知られている.信頼できそう.
お得な日まで待って,ポイント即還元を駆使すると,最終的な価格は¥11,520になった! これは即ポチ.
送料無料ですぐに届いた.


ノーマルのスチール製をBROから抜く.
盗難防止のための構造となっており,サドルとダンパーゴムを外して下から抜くのが正しい.

手前がノーマルのスチール製.実測で406g.
奥が今回買ったアルミ製.実測で260g.
なんと,146gの軽量化である.

シートポストの下部にはクッションパーツが付いている.
外せるとは知らなかったのでAmazonにて格安の代替パーツ(右側)を事前購入.
結果から言うと不要だった.
元のクッションを外し,少し削って調整すると,新しいポストにすっぽり入った.

早速,BROに取り付け.
スチールに比べるとスムーズさは犠牲になった.
ところどころ引っかかる.
これが”アンチスリップ”の効果?
だがしかし,明らかに軽い!
さて,お次はサドルである.

真ん中がオリジナルの「BROOKS カンビウムC17」.
革製と異なりオールウェザーで運用できるのだが,中心に”ミゾ”がないのが難点.長時間乗ると痺れてくるのだ.
それに重い.実測470gもある.
デザインおよび軽量という点から考えるなら左の「BONTRAGER ELITE」サドルが良い.
重さは実測235gである.ノーマルサドルの半分になった.
元はうちのハイエンドEMONDA用.
ミゾあり硬めのシート.基本はこいつで問題ない.
ロードのような前傾姿勢だとケツ圧分をペダルへの踏み込みに変換できるが,BROの直立姿勢だと走行距離が50kmを越えたあたりから,違和感が出て来る.
週末100km,場合によっては200ブルベ程度ならなんとかなりそうだが,100km越えの日々が1週間以上続く旅サドルとしては少々不安.
そこで今回買ったのが右のサドル.
快適性を求めてママチャリやクロスバイク界隈で評判のこいつにした(あくまでレビューから).
重量は実測355g.何より気に入っているのは...値段だ.
実はこの記事を書いている時点で,このサドルの試走はできていない.
大事なイベントに新兵器を投入するのはリスクが高い行為だが,まぁ,触った感じ大丈夫でしょう.
柔らかい=快適でないのはわかっているけど...一種の賭けですな.
と,シートポストとサドルをいじっている合間に,みんな大好き(?)Aliexpressから別の商品が届いた.

「TWTOPSE」というメーカーの商品で,これまでもBRO用バッグを購入済み.
作りがしっかりしているのは知っていた.
元々BROにはリアフェンダー上に小さいホイールがついている.
こいつはリアフレームを折りたたんだ際(いわゆるお座り)に,シート下のホイールとともに車体を支える役割を持っている.

押して歩き用?
不可能ではないが,回転も安定性も悪い.
オプションのリアキャリアを取り付け,付属のホイールで4輪化すれば問題ないのだが.
で,これまた魔窟のAliexpressをさ迷っていると,このリアフェンダーホイールのカスタムパーツを発見.
「1輪(計3輪)で安定しないのなら2輪(計4輪)化すればいいのよ!」
という発想の商品である.

こいつの軸は固定だが,軸に伸縮機構が仕組まれていて基底面積を広げられるタイプの商品もある.なんじゃその発想?
つーことで早速装着.
フェンダー裏に固定用の金具があり,それとホイールの基部を合わせるのに少々手こずったものの無事完成.
このメーカーのアクセントであるユニオンジャックが目立つ.

折りたたんでみる.
予想以上に安定感アップ.
それに転がし(押し歩き)も格段にスムーズになったっつーか,これなら空港や駅などのフラットな場所だと十分実用レベル.

いやぁ,良い買い物をした.
これでとりあえず四国一周前のカスタムは終了.
先ほど述べたように,試走が出発(発送)直前になってしまうのが不安要素であるが,現地で何かあっても所詮は日本である.
何でも売っているし,家から近いっちゃー近い(そうか).
なんとかなるでせう.
それにしても,我がBROのカスタム,方向性が定まっとらん.
軽量化なのか利便性なのか...
前者を目指すなら「T Line」を購入するのが一番合理的ではある(やめとけ).
後者を目指すなら,素直にリアキャリアを取り付けるか「G Line」の増車だな.
アカン,買うための理由づけを探し始めた.
BROMPTONの甘い罠はまだまだ続く...のか?

