2025/5/18 Sun
とおりゃんせ,とおりゃんせ

曇り.温度:14 ℃,湿度:92%,体感温度:12 ℃,風速:10.0 km/時,風向:SE
前半戦はこちら ⇒ TopstoneなBRM518桂沢200(その1)
美唄富良野線を走る.
ゲートを越えたあたりから新しく作られた道となる.
ちなみに冬はまだ通行止め.
ラナさんが何かの事情で停車したので先行する.
以降,ゴール間際までソロでの走行となる.

今日は交通量が少ない.
確か昨年の開通直後は話題になったような気もするが.
ナビには走行路が示されているものの,脇道もたくさんある.
舗装路が完成する前は,林道が縦横無尽に張り巡らされていたのだろう.
その名残もある.

長いトンネル突入.
漏水があるのかトンネル内びちゃびちゃ.
これは前回モンキーで走っていた時にも気づいた要注意ポイント.
当然,Topstoneとケツもびちゃびちゃ.
やはりフェンダー重要(というのを後の「美瑛の丘300」で思い知ることになる).

道道の後半は下り基調.
北海道らしからぬタイトコーナーが続く.
そして「炭鉱メモリアル」の映えポイント.

12時近くになった.
美唄市内にて(PCではないが)ローソンにピットイン.
この先補給ポイントがない.
周辺のコンビニでも多くのランドールが休憩していた.
ローソンと言えばサンドイッチである.
何度目かの「海老カツタマゴサンド」.美味し.

さぁ,腹も満たされたし出発しますか.
ここからもソロ旅.
風は相変わらずアゲンスト.
菜の花畑があちこちに.
そう言えば「いちめんのなのはな×無限ループ」という”最初にやったもん勝ちの詩”を書いたの誰だっけ? ⇒ 山村暮鳥(大正4年)でした.

川沿いのストレート.
このブルベ最大の向かい風にヤラれる.
時速は15km/h以下まで落ちた.
辛そうに漕いでいると,歩道のクソガ...じゃなかったお子様たちが走って並走しやがる.嫌味か.

直線を終えて右折すると,風向きが変わってびっくりするほど楽になる.
面白そうなDIYの小屋キットを見つけたので停車.
これで¥300万ぐらいだっけ.
自宅庭ガレージ(もしくはサウナ),あこがれるねぇ.

川を渡ってしばらく走る.
【138.1km地点:通過チェック2 道の駅275つきがた】着.

花壇にタイヤをつっこむわけにはいかず,写真のレイアウトに悩む.
そこへスタッフのT夫さん登場.いつの間に先回り!?
ここの道の駅は「トマトジュース」が有名.
自販機で売っている.
ただし,空き缶を捨てるゴミ箱がない.
持ち運ぶのは嫌なので今日は買わない.
一般ごみはともかく,空き缶回収ボックスぐらい置いたらええのにと思う.
チャリダーのように「捨てるところがないから買わない」という層も一定数いるはず.
売り手も買い手の双方が機会損失では?
道道11号線に入る.
ちょっとしたヒルクライム...っつーか,これって前回の「薄野200」の逆ルート.
ほぼ登り終了の山頂.
季節が進み,一気に植物類が元気になってきた.
次は...蟲どもの登場か.

ダウンヒルして「当別ふくろう湖」着.
札幌発着のブルベではよく通る道.
ここまで来ると「もう終わり感」マシマシ.

だが,この「桂沢200」はまだ難所を残していた.
「Ride with GPS」のマップ上では「未舗装」表示されている部分である.

もちろん未舗装=グラベルということはありえないが,細くて荒れていることは予測できる.
まぁ,Topstoneならたいていの道はクリア可能だがなッ!ダヒャダヒャ(と,油断してたのでヤラれた).
直線道路,ナビがいきなり曲がれと言ってくる.
指示通り進むと,ものすごく不気味な雰囲気の道.
路面状況はまだマシだが,細い道の両端を黄色いタンポポが覆っている...まるで”あの世”に続いている感.
しばらく進むと,なぜか,田んぼのあぜ道を黒塗りのクルマが数台,ゆっくりと走行している場面に出くわす.
ホンマに現世なのか? ここ夜やったらめちゃめちゃ怖いで.

そしてはじまる結構な斜度のヒルクライム.
一時は13%を越えた.
クマが出ても不思議ではない.一応ベルは付けているけど.
「この道で合っている?」と疑念がわく頃,山頂らしき場所に到着.
軽自動車が停まっていた.

ああ,やっぱり少し前までは林道(グラベル)まんまだったようだ.
路面にはしっかり「自転車道マーキング」もある.
そやけど,わざわざこの道を走る猛者,いるのか?
いずれにせよ,ここからは下り基調(のはず).
どこか(舗装済みの)「NISEKO GRAVEL」に似た道.ここからは至高のヒャッハー・タイムのはず!...と思っていた時期がKazchariにもありました.
ここでKazchari,痛恨のミスをやらかす.
一歩間違えれば,このブルベの完走認定がされなかったかもしれない.
通過チェックに気付かず,2kmほどオーバーランしてしまったのだ.
要因は2つ.
1つはキューシートにある.
基本的にナビ(Bryton S500)を見ながら走っているが,次のPCや通過チェックまでの距離は事前配布のキューシートで確認するようにしている.
Bryton Rider S500 サイクルコンピューター サイコン 自転車用ナビ 地図表示 GPS搭載 タッチスクリーン搭載 無線 ブルートゥース ANT+対応
この「桂沢200」のシート(Excel版)はこれ.

おわかりいただけただろうか.
通過チェック3の項目に「道の駅」の文字がついていることに.
おそらく,シート作成時にセルをコピー後「道の駅」を削除するのを忘れておられたのだろう.
これが頭に残っていて「次の通過チェックは道の駅か」という思い込みがKazchariに生じていたのだ.
「サイコンの距離は目的地に近づいている,なのになぜ,まだ山中なのだ?」
この不自然さに早々に気付くべきだった.
もしかしたら,出発前のブリーフィング時に説明があったかもしれないが,完全に聞き漏らしていた(伏線回収).
もう一点は軽自動車とのバトル.
この元林道,狭いのに意外に交通量が多い.
降りたドライバーの行動を見ると,どうやら山菜ゲッターに有名な場所のようだ.
通過チェックの手前,順調に下っていると停車していた軽自動車が急に動き出し,こちらは急ブレーキ.
あぁ,せっかくの位置エネルギーがぁ~
しかもこの軽,この後もやたらチンタラ走っている.
そして,いきなり停まる.
そう,正に山菜ゲッターの行動パターンそのもの.
こちらがイライラしているのに気づいたのか,Kazchariを先行させるが,運悪く登りが始まる.逆に軽につかれる.
これが数回繰り返される.
やがて軽は去っていったが,おそらく,このバトルの間に通過チェックを見逃してしまったのだ.
上記2つの要因が重なって,このデッドリーロスに気付いたのは171km地点になってから.目的地を2km過ぎた”下り”の途中だった.
さすがにおかしいと,スマホを取り出し,Google先生に「石狩油田八の沢鉱業所跡石碑」の場所を尋ねてみる.
幸いにも,本当に幸いにも電波が届いていた.
そして2km後方に,その存在を知る.
ようやく「道の駅」が誤記であったことにも気づく.
ここから2km,登り返しかぁ...と一瞬迷ったが”自称”クライマーとしては諦めるわけにはいかーん!
マウントのナビとスマホを入れ替えて,通過チェックを目指す.
途中,前方からやってきたランドヌールとすれ違う.
ありゃ,これ通り過ぎたのバレたか.
で,無事到着.
【169.1km地点:通過チェック3 石狩油田八の沢鉱業所跡石碑】

うぉーやったぜ.
ミスをなんとか取り戻した.
アドレナリンが出まくっていたせいか,ここまでの道のり,あっという間だった.
個人的「通過チェック難易度ランキング」では堂々の第二位やな.
ちなみに1位はこれ.
まぁ,今回はKazchari自身のミスであるが(ちゃんと確認しませう).
そやけど,Kazchari同様,見つけるのに苦労した方が多かったようで,事後のランドヌ札幌さんのSNSでも示唆されてたな.
元の地点を過ぎてリセット・ダウンヒル.
林道終わりかけの場所にある民宿(?)にパトカーが停まっており,やたら物々しい雰囲気.
その後の国道でも,やたらこの現場に向かうであろうパトカーを見たので,重大事件だったのかもしれない(調べたけどわからんかった).

巨大な石狩川河口橋,巨大な霊園脇を過ぎゴールを目指す.
信号待ち時,後続のラナさんやらTさんと合流.
おお,なんだかんだでラナさん,復活してるやん.ハリボー,恐るべし(たぶん無関係).

で,市内に入り信号峠をクリアして,ゴールのセイコマ着.
【200.8km地点:GOAL セイコーマート屯田五条店】
Kazchariはプラス4km,余計に走っています.

ゴールレシート入手のために買うのは,もちろん「ザバスヨーグルト風味ミルクプロテイン」.
SAVAS(ザバス) MILK PROTEIN 脂肪0 ヨーグルト風味 430ml×8本 ミルクプロテイン 15g
スタートした屯田西公園駐車場に戻り,完走手続き.
9時間51分.
「薄野200」のBROMPTONと40分ほどしか変わらんのはナゼ?
完走メダルを購入し,次のブルベの情報収集.
次週「BRM524美瑛の丘300」,6/7「Flèche」以降の予定は未定.
ただ,本日話を聞いて「BRM614もっと当丸コースター」への参戦を決意.
データ上,302kmで「5080m」登るという,グランツール並みの凶悪さである.
あー,これは挑戦のし甲斐あるなぁ.
昨年は雨のせいで”もっと”がつかない「当丸」をDNSしたっけ.
さすがにBROやTopstoneだとDNFの可能性も高くなるので,いよいよ”アイツ”をブルベ初投入かな(マジ?)

数名と「美瑛の丘」での再会を約束し,帰路につく.
「200」の帰りだと,あわてず騒がず温泉にゆっくりつかれる.
向かうはちょうど良い場所にある「北村温泉」.
昼間チャリで走ったルートをほぼトレース.これはこれで面白い.

ただしレストランは宿泊客の貸し切り.
少し遅くなったが滝川の「かつや」で失われた栄養を補給する.
ここ数週やたら走っている国道12号,本日も無事,帰宅できました.
ありがたや.
さて,次は久々の「300」である.
今度こそTopstoneをマグネットコーティング(?)してやる.