雨の休日のKazchari家~物価高にびっくり

2022/11/13 Sun

コスパとは?

せっかくの日曜日.
なのに雨.

それも暴風雨に近い.
気温は高いので雪に変わる気配はなし

もちろん,オートバイもチャリも外出は無理.
クルマ?
遠出する気にもならない.
そんな天気.

午前中,Kazchari以外の3人はそれぞれの用事で外出中.
おぢさんは1人でZwift.

そのお供はAmazon Prime Videoで『グッバイ,レーニン!』.

グッバイ、レーニン! [Blu-ray]

舞台は壁崩壊前の東ベルリン.
夫が西側に愛人と亡命した反動でバリバリの共産党員となった母親.
その子どもたち(姉と弟)が主人公(弟がメイン).

シングルマザーで出戻った姉.
宇宙飛行士の夢破れ,刺激もなく,なんとなく鬱屈した毎日を過ごしていた弟.

ついに,ベルリンの壁が崩れた.
だが,その直前に心臓発作で意識不明となっていた母親はその事実を知らない.
8ヶ月の昏睡状態から奇跡的に命を取り留めた母親.
その母にショックを与えないために,息子は壁崩壊の事実を隠蔽するために奔走する,といったストーリー.

コメディかと思いきやなにげにシリアス展開.

思えば,我々は北朝鮮をはじめとする“閉ざされた国家”の一般庶民の暮らしや考えはよくわからない.知らない.

Kazchariの旅歴だと,いわゆる共産主義を標榜していたのが,1993年のヴェトナムラオス.少し違うけどミャンマーも閉鎖国家と言えばそう.
モノ不足で,建物,乗り物何もかもが古く,政治システムはガチガチ.
一方で,そこに住む庶民は良い意味でのギラギラ感がなく,誠実でやさしい人が多かった印象.

ちなみに友人から聞いて興味深かったのが,壁崩壊前のルーマニアの話.
ホテルにしろ商店にしろ,何しろモノがなく,空っぽのショーケースに衝撃を受けたそうな.

映画の話に戻る.

少なくとも劇中では,壁崩壊の前後とも主人公一家が物資に困っている描写はなかった(フィクションだから?).
母親もしっかりした医療も受けている(党のエラいさんだったから?)
主人公は,むしろ,母親を騙すために,昔の東ドイツ製品を入手するため奔走することになる.

そして,母親は愛する国(システム)が無くなった事実を知らないまま,この世を去る(息子の恋人が暴露しているシーンがあったので,知らないふりをしていた可能性もあるけど).

彼女が最後に見た捏造報道が皮肉.
資本主義の競争社会に嫌気が差した大量の西ベルリン市民が,自由を求めて東に亡命してきている体にしているのだ.すんげー皮肉.

いや,本当に皮肉だろうか?

格差社会が固定化するに連れ,一度は死に絶えたはずの社会主義,共産主義への漠然とした憧れが復活するかもね.ベーシック・インカムを待望する人も増えてきてるらしいし...おっと,誰か来たようだ.

いやいや,日曜午後から重い作品を観てしまった.
娯楽映画も良いけど,この手の映画は何度も反芻して楽しめるのでお買い得?

ヨメさんと息子が戻ってきたので昼食.
昨夜のお好み焼きの残りを食べる.
息子が成長とともに食べる量が増えて,こういう取り分け飯の争奪戦が激しくなってきた.

雨は降り止まない.

こんな時には「サ活」
近くのスーパー銭湯に行く.

少し前は昔ながらのサウナ付き銭湯を色々散策するようなこともしていたけど,やはり外気浴スペースがあるところは少ない.
結果,馴染みの大型施設に行きがち.

それはともかく,本日は『杜のSPA神楽』

杜のSPA

ここの特徴は,低温サウナ室を通過して高温室に入室する仕組み.
さすが高温と名乗るだけに暑い.

わりと混雑していたが,水風呂にも待ち時間なしで入れた.

問題は外気浴.

露天風呂に大理石のイスがあり,そこが「ととのいスペース」となるのだが,申し訳程度に付いている屋根では,この大雨を防ぐことはできず,常に身体は濡れたまま.長時間は保たん.
残念ながら十分なととのいは得られなかった.

この辺の作りは難しい.

さて,3セット後上がる.

休憩室にてマンガ...ではなく持参した書籍を読む.

かわいい我には旅をさせよ ソロ旅のすすめ

わざわざこういうタイトルの本が出るということは,昔以上にソロ旅する人が減っているのだろうか?
年代的にKazchariより10年遅れで旅立った人かな.

それにしても...”あるある”が多すぎて...

多くのエピソードが紹介されているが,最も共感できたのは「旅先で出会った人を信頼するかどうか」問題.

ツアーや団体に比べ,ソロ旅はリスク高めなのは事実.

だからと言って,話しかけてくる人を疑っていたら,旅が全然おもしろくない.
何も警戒せずホイホイついていくのもマズイ.場合によっては命にかかわる.

そのバランスが難しい.
その意味で,Kazchariは旅が下手だったなぁ...人の本質を見抜く力はあまりない.

とは言え,死ぬまでにもう一度旅立ちたい.
観たいポイントはまだまだ残してあるのだ(特に南米)

今,カラダを鍛え,お金を貯めているのは,全てそのため...といっても過言ではない(そうなのか?).

入浴+休憩で3時間ほど滞在し帰宅.
これで¥650+ジュース代のみ.
やはり「サ活」はコスパの良い娯楽だ.

家族で旭川駅前のイオンへ.
現地集合の娘と合流して夕食.

久々に入ったのが『鎌倉パスタ』.

メニューを見て,その価格の高騰ぶりに驚いた.

パスタに「サラダ」や「パン食べ放題」のセットをつけると,あっという間に1人¥2,000越え.
高級レストランや(田舎の)おしゃれなカフェなら,まだ理解できるが,いわゆるチェーン店でこの価格.
うーむ.

確か新コロ流行前なら,同じような組み合わせで食べても¥1,500ぐらいだったような気がする(あいまい).

家族四人で外食¥8,000越えか...ここはヨーロッパなのか?
気楽に出かけられる値段ではなくなってきたなぁ...

さて,この夕食の席で,娘が面白い話を披露.

今日は友達とテスト勉強をしていたらしいのだが,昼食に”人生初めて”「赤地に黄色のMマーク」に行ったらしい.
普通にチーズバーガーのセットを頼んだらしいが,値段はともかく,その量と味にびっくり.あまりに◯◯だったとのこと.

そう,Kazchari家がハンバーガー屋に行く際は「緑地に白色の方のMマーク店」.
同じファストフード店であるが,こちらの方が美味い(※個人の感想です)
値段はやや高いが,コスパ的には圧勝でしょう.

この話につられて,娘がまだ小学校低学年だった頃のエピソードも思い出した.

娘が友達とその家族と外出した時,「赤黄M」の店に誘われたらしい.
その時にうちの娘,「うちのおとーちゃん,おかーちゃんがここで食べちゃダメと言ってる」(アーニャか?)と発言し,相手方を唖然とさせたらしい.
いや,そこまで厳密に禁止していたわけではないのだが...

それはさておき,その食料品の値上げがここ数ヶ月異常である.
日々の買い物でも支払額がめちゃめちゃ高くなっていたが,外食だと物価高をより感じた.

生きている以上食べねばならない.

一方,「現代人はその運動量に比べて食べ過ぎ,いまこそ少食を!」と主張する本もたくさん出ている.

「空腹」こそ最強のクスリ

物価高のせいで(致し方なく)飽食が減らせるなら,それはそれで良いことかも知れん...と,ポジティブに捉えることにしますか.
出ないと,この物価高...やっとれんわ!

そうそう『鎌倉パスタ』での晩餐ですが,結局,食べ放題のパン(美味い)をできるだけ胃に詰めて¥2,000の元は取ったつもり(←おい!)