モンキー125,美瑛のダートとHOKKAIDER BASE

2022/5/28 Sat

タイムスリップ.

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朝起きるとなぜか快晴.
何でや.
天気予報を信じて,ブルベもDNS,息子の運動会も延期になったというのに...
これだけ科学が進歩しても,大気の動きは予測できないということか.

ホンマやったら,今頃中山峠を...(我ながら未練がましい)
まぁ良い.
全ては終わったこと.

とは言え,一日中天気が保つというわけではなく,午後からは崩れるらしい(うん?これも予報?).
では,朝のうちに出かけますか.

先週乗らなかったモンキー125,スタンバイ!

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あてどもなく美瑛方面へ.
インターコムから流れるBGMは,もちろん『TOPGUN ORIGINAL SOUNDTRACK』だ!

ワインディングを戦闘機のごとく縦横無尽に走...ってるつもり.モンキーやしな.

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新栄の丘を過ぎて,美瑛のさらに奥へ.
チャリだと時間が足りなくて躊躇していた脇道,小道,ダート.
モンキーなら大丈夫.

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またしても良いダートを見つけてしまった.
距離は短いけれど,農作業用の軽トラがガシガシ走ってそうな締まった道.
何より天気が完全に初夏のそれ!

一旦舗装路に出る.
しばらく走ると,去年の冬にファットバイクで訪れたダートが.
どれどれ夏はどんな感じ?

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少々ジャリ深めダートだが,問題なし.
タイヤの径より,シート高の低さが安心感をくれるねえ.のんびり走る分には.

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iPhone11 Pro 2021年11月撮影.その上の写真と同じ場所.
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またまた舗装路経由で,本日3本目のダートへ.
あかん,すっかりオフ車感覚になってきた.
いつか転けそう.

つーことで知る人ぞ知る「JR北海道かみふらのの森」に突入.

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ファットバイクで入り口から左方面は走破済み.
今日は右側のルートを選ぶ.

これはこれは楽しい道.
適度に締まり,適度にワインディング.

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私有地なのか,登る方のルートは通れなかったので,川沿いへ.

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この道も大正解.
展望こそ開けないものの森林浴ルート.
クマさん出没の雰囲気プンプンだが,オートバイならうるさいのできっと大丈夫(たぶん).

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まだまだ森の奥深くへ進みたいところだが,今日は帰りに寄りたい場所がある.
徐々に雨雲も広まってきた.
楽しみは次回にとっておくことにしよう.
ここでターンする.

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上富良野からまっすぐ国道経由で帰るつもりが,道道脇にまたしても面白そうな道を発見.
どこかにはつながるだろうと爆走するが...右も左もダートの分岐点.
Google先生に現在地を尋ねるが,見事に圏外.
あかん,時間が足りん.進むのは危険.

ここも次回のリベンジリストに登録.

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美瑛の町に戻り,これまた知る人ぞ知る格安自販機で水分補給.

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ようやく国道経由で,本日の最終目的地HOKKAIDER BASE到着.
6月は本格的に店舗改装工事をするそうで,今日,明日を最後にしばらく休業.

前身の「TIME TUNNEL」を訪問したのは何年前だろう.
家族3人で行ったが,正直タバコの煙が苦手で,一度行ったきりで足が遠のいた.

現在は雑誌『OUTRIDER』などで活躍されていたカメラマンの小原信好さんがオーナーとなり,より広い層(ライダーだけでなく,チャリダー,トホダーも)を対象にした情報発信基地へと生まれ変わろうとしている.

小原さんは『ツーリングマップル北海道』の著者でもある.

ツーリングマップル 北海道

小原さんは,ホンマにフレンドリー.
Kazchariとほぼ同世代である.
過ごしてきた文化圏がほぼ同じ.

往年の名物ライダー,名物バイク,共通の話題が多すぎる.
中でも盛り上がったのが珍...いや名車「HONDA NX125」
小原さんは,このバイクで日本一周したそうな.

HONDA NX125

Kazchariも元オーナーである.

1988年8月撮影

他のお客さんも交え,この写真の場所も一発で開陽台と見抜かれ,さらに黄色のダンロップテントなど,当時の装備ネタで大うけ.

雨天ゆえに,お客さんがゾロソロとやってくるというわけではなかったが,常連の誰かがいつもいるようなそんな店.

お菓子付きのコーヒーは¥200だ.

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色々とお話していると,ヨメさんからのLINE.
Kazchari用に買っておいた昼食が子供らに食べ尽くされたとのこと.
これ幸いと,名物(?)メニュー「スパイシーパスタ」(¥500)をいただく.

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到着後しばらくしてから雨が本降りに.
止む気配が全くない.
仕方がない,濡れて帰ろう.

帰り際,小原さんに写真を撮ってもらう.
次年度のツーリングマップルに載るそうな.こら買わなあかんな.

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7月からは本格的にオープンの予定.
冬季営業もお願いしておきました(誰得?)

いずれにしても...また来よう.

自分で決めたこととは言え,ブルベDNSのせいでぽっかり空いたココロの穴.
それを埋めることができた一日だった.

行動すればたいていのことは解決するものだ.

『トップガン マーヴェリック』を観た~ニンジャぁ!

2022/5/27 Fri

はーいうえぃ・とう・ざ・でんじゃーぞーん.

”行く行かない音頭”をずっと踊っていた300kmブルベ「きのこの山」
「降るのか,降らんのかどっちや~」とヤキモキし続け,アプリごとに異なる天気予報を見比べるのにも疲れ...結局DNSすることにしました.

エントリーブルベ初のDNS...宿とか予約してたら行ってたけどな.

つーことで気を取り直して映画でも観に行って,夜は『ジロ』を楽しむか(シクシクシク36).

映画はもちろん,本日より公開の『トップガン マーヴェリック』だッ!

以下,ネタバレ.

オリジナルは1986年公開.
確か梅田の映画館で当時の彼女と一緒に観たなぁ.

トップガン (字幕版)

衝撃だった.

何がって?
もちろん,滑走路で戦闘機と並走するGPZ900ですよ!
ノーヘルでかっ飛ばすトム・クルーズが何しろカッコよかった.
そう,あの頃のKazchariはバリバリのバイカーだったのだ.

一方の主役たる「VF-1Jバルキリー」...ではなく「F-14トムキャット」
確かに美しい機体だが,肝心の戦闘シーンの迫力は今ひとつ(に感じた).
何か同じような構図が多くて飽きてしまったのだ.
当時の撮影技術の限界だとは思うけど.

とは言え,ディープヲタクの岡田斗司夫によると,斬新かつ画期的だったそうな.

そして待ちに待った『マーヴェリック』
本来は2019年の公開予定だったが,新コロのせいで延期に次ぐ延期.
そう,我々は3年待ったのだ.

今日は札幌前泊のつもりで午後から年休を取得.
昼からの4DX席を購入した.
シネプレックス旭川の金曜日は会員ディのため,¥2,100だった(安い).

座席は安定のC-7.
映画スタート.

最初に流れてくるのは,耳に馴染みのあるエレキのBGM.
映るのは空母の甲板.おいおいデジャヴか!?

そして...ダメ押しに『DANGER ZONE』が流れる.
やたらにカッコよい発進シークエンスと甲板作業員のジェスチャー.
何もかも懐かしい.だけど新鮮! 「最高」の言葉意外思いつかない!

なんだこのおっさん泣かせのオープニングは?

砂漠の真ん中にある倉庫で飛行機をいじるトム.
うん? 現役引退して隠居暮らしか?
と,思わせてからの~ あのGPZ,ニンジャぁ~!
どこまで泣かせんねん!

公開時のポスターで話題になった,革ジャンから日本国旗が消えている件(某国への配慮?).
安心してください.
しっかり日の丸写っています(公開国ごとに修正?).同盟国のまま.

向かうのは実験機「SR-72 Dark Star」の格納庫.
引退どころか,バリバリの現役パイロットだった.
(久しぶりに見た)エド・ハリスの「ドローン使うからもうパイロットいらね」方針に反旗を翻し,最高速チャレンジ.
新記録のマッハ10.2を達成したところで機体爆散.
もちろんトムは生きている.
もうこの辺りから,この映画の基本方針を理解した.
こいつは,おっさん向けのファンタジー映画だ.

さて,またしても命令違反のトムだが,司令官に出世したアイスマン(ヴァル・キルマー)のおかげで今回も命拾い.
古巣のトップガンの教官役に任命される.

ここで再びバイクシーン.
駆るのはなんと「Kawasaki Ninja H2」,ニンジャぁ~!

まだあった”例の”バーに行く.
そこで女主人(ジェニファー・コネリー)に会うのだが...誰?
さすがにケリー・マクギリス(62歳)は出せなかったか.

この女主人って,前作オマージュだらけの,この映画のために作られた役やな.たぶん.

そこへ登場するのが,トップガンを優秀な成績で卒業したエリート中のエリートパイロット.
難攻不落の某国のウラン貯蔵庫を爆破(爆撃)するために集められた12名である.
トムは彼らを鍛え,内6名を選出するための教官として呼ばれたのだった.

そのパイロット達の中に,グリーン先生...ではなく”グース”の息子”ルースター”がいた.
親父の死亡事故の件,および母(メグ・ライアン)に頼まれてトムが海軍への願書を破棄したことを恨んでいる.
まぁ,こうしたわだかまりはこのての映画あるある.
ちなみに前作の回想シーンがオリジナルのまま.みんな若い.

目玉のドッグファイトシーンはこれまたスゴイ.
4DXだとジェットコースター.
何でもコクピットにIMAXカメラを持ち込んで,さらに本物の俳優さんも乗り込んでの撮影だったそうな(吐きまくり...).
『MADMAX 怒りのデスロード』のように爆音上映会やらへんかな?

そらそうだ.
トムと言えばジャッキーチェンの意思を継ぎ(違う),なるべくノースタントで危険な撮影をするので有名.
出演者に”させない”理由がない.

典型的な俺様キャラの”ハングマン”(声が中村悠一)やら,ポリコレ準拠の黒人,女性,ラテン,アジア系を揃えたメンバー.
お約束のゴタゴタからの結束.いいですよ,この辺りはありがちでも.
そんな中,神業的な操縦技術で若者たちを圧倒するトム様.
それはさすがにやり過ぎでは...おっさんファンタジーだからおK.

撮影時,トムは57歳.
老けやすいと言われる西洋人にしては非常に若く見える(キアヌほどではないが).
この後,ビーチバレーならぬ「ビーチアメフト」シーンがあるのだが,しっかりと裸を披露.
やや重力に負けてはいるが,マッチョなボディを隠さない.
(さすがにその後のベットシーンは前作に比べるとあっさり)

それにしても,この爆破作戦.
何かとそっくりと思ったら,まるでエピソード4のデス・スター攻略戦.
レーザー誘導ミサイル,崖超え,ピンポイント目標,対第五世代戦闘機空中戦など完全なる無理ゲー.
フォースが使えないと死ぬ.

シミュレーションを繰り返すが,なかなか成功しない.
そんな中,トムを擁護し続けていた司令官アイスマンが死亡.
後ろ盾がなくなったトムは教官をクビになってしまう.

落ち込んだトムはジェニファーに泣きつく.
「諦めずにあなたのできることをやりなさい」的なことを言われ,取った手段は...

これまた命令違反で,デス・スター...ではなくウラン貯蔵庫爆破シミュレーションを最速タイムでクリア.
実力を見せつける.
これにはトムをクビにした上官も絶句.
教官に呼び戻す...どころか,なんと編隊長に任命!
そんなん,最初からトム様にしといたらええやん!(おっさんファンタジーやからおK...なのか?)

いよいよ,空母にて某国へ向け出撃.
甲板エレベーターの「F/A-18スーパーホーネット」とトム様の並びシルエットのかっちょええこと!

やはり目立っていた6名が選出され発進.
作戦通り,まずトマホーク攻撃で滑走路を破壊.
「ホーネット」4機もシミュレーション通り渓谷を抜け,トム様の導きで爆撃成功.

しかし,予測通りGに耐え,山の稜線を出たところから誘導ミサイルの総攻撃を受ける.
回避運動やチャフばらまきでミサイルをかわすが,ルースターがやばい!
トムはルースターをかばって被弾⇒墜落してしまう.

相手にするにはヤバすぎる「第五世代」敵機が迫ってくるため,誰もトムの救助には行けない.
空母からも帰還命令が出ている.

当然のごとく,脱出済みのトム様.
雪原で目を覚ます.
そこへ現れるザ・共産圏ヘリ,ハインド
絶体絶命のピンチだが,もちろんトム様に弾はあたらないッ!

「いよいよここまでか!」の瞬間,ルースターのホーネットがハインドを撃墜! まぁ,わかってたけどな.
ルースターのホーネットはミサイルで撃墜⇒脱出.
敵国の地上に取り残された二人.
さてどうする?

このまま敵の地上部隊との戦闘になったりすると,別の映画になってしまう(ミッション…)
そ,そうか,最初の方の作戦説明場面でわざわざ”アレ”の映像と話をしていたのは,このための伏線か!

もう,ここからは爆笑!
この映画のメインテーマである”おっさんファンタジー”全開である!

最重要ネタバレ!
トムがグースの息子とトムキャットに乗って戦うのだ!
まさか,こんな,ありえない胸熱展開が待っていようとは!

『トップガン』の続編制作の話を聞いた時,「まさかもうトムキャットは出さへんやろな.さすがに古すぎて最新戦闘機とのドッグファイトなんて成り立たへんでぇ」と思っていた時期がKazchariにもありました.
それを,こういう形でやってしまうとは! なんという神脚本!(ファンタジーやけどな)

もちろん,トムの神がかった操縦で「第五世代」敵機を2機撃破.
この時の,後方席に座るルースターとの会話が面白いっつーか,グースとの会話そっくり.

ようやく海上に抜けるものの,またしても敵機に遭遇.
ミサイルもバルカンもチャフも切れ,正真正銘の大ピンチ.

ここを救うのはもちろん,生意気キャラのハングマンだ!
彼が敵機を撃墜し,無事空母に帰還.
上官,甲板作業員,パイロットたちから称賛を受ける.
うん? これまたデジャブ.

場面は最初の砂漠の工場に戻る.
今度こそ引退?

ヨットの旅から帰ってきたジェニファーと,ポルシェの前でキス.
もう,完璧にポスター構図.
還暦手前のおっさんとは思えんかっこよさ(しつこい).

大満足のうちに映画終了.
びっくりするぐらい,前作とストーリー展開が同じだが,まとめると「『トム・クルーズ』および『トムキャット』というオールディーズが,若者や最新鋭機にケンカを売って勝ってしまう映画」

「リアル戦争中に不謹慎」だとか,「トムのありえない強さでリアリティが」とかの感想はどうでも良い.
これ以上ない,究極のおっさんファンタジー・ムービー.
超オススメです.できれば4DX推奨.