ガンプラな日曜日~1/144「ジュアッグ(ver.MSV)」を作る

2021/3/21 Sun

晴走雨作.

OLYMPUS TG-5

昨日の快晴と打って変わって,今日は春の雨
実走はあきらめて室内ライド.
そして,かつての趣味を復活させる.

「僕のプラモデル日記」というYouTuberさんがいる.
ガンダムやエヴァのプラモをハードウェザリングで組んだ後,100均商品を使ってジオラマ仕立てにするコンセプトで動画をあげておられるのだが,そのデキというか世界観がスゴイ.

プラモ系動画は数あれど,そのアイデアとクオリティが圧倒的.
そして何よりの驚きが,ほぼその塗装方法.
成型色を生かし「リアルタッチマーカー」「Mr.ウエザリングカラー」のみで仕上げているということ.
もう最近の色分けキットならではの手法やな.
気付かなかった.

Kazchariは第一次ガンプラブーム(1980年~)の洗礼をモロに受けた世代で,模型店や玩具店に朝早くから並び,もしくははしごして,ようやく1/144ギャン(¥300)を手に入れた時の喜びときたら!

積むだけでなく,もちろん作りまくった.
フルスクラッチまでは達しなかったが,ニコイチ,パテ盛り,プラ積層削りだしetc...(まぁ,当時はデキがあれだったので改造必須)
高校の合格祝いにピースコンとコンプレッサーをねだったのはいい思い出だ.

大学では模型研究会に参加して,コンテストに応募したり,学祭で展示会したなぁ...懐かしい.
その頃の作品がこれ.いずれも旧無印1/144.

NIKON COOLPIX E950
NIKON COOLPIX E950

就職してからはご多分にもれず時間に追われ,作ったとしてもせいぜい素組み.
ちょうどマスターグレードモデル(MG)が発売された頃で,プロポーションと色プラ技術など,そのデキの良さに感動した.
「ただ組むだけじゃいかん」となぜか一念発起して,2000年頃に最後に気合い入れて作ったのがこいつら.

NIKON COOLPIX E950

旧キットほどいじる個所はないが,プロポーション改造,ディテールアップ,パーティングラインをパテで埋め,金属細やすり,耐水ペーパー400~1200番,下地にシルバーを吹いてヒケやキズのチェック.
グレー&ブラックで下地塗り,暗い基本色から吹いて徐々に明度を上げていく.
墨入れしてウェザリング...
やっとれんわ.
いや,この工程も楽しいんですよ.
ただ時間と準備と後片づけがなぁ...

結局,好きなデザインのメカは「ROBOT魂」「超合金魂」で購入することが続いていた.

また作りたいと思いつつも,そのうちそのうちと引き延ばしているうちに,とうとう最大の障害がやってきた.
そう,老眼である.
最近のMGやRGのガンプラは素組で組んで,少し墨入れするだけで十分見栄えがするのだが,その細かい作業すらが非常に困難になった.

しかし,ここで救世主降臨(いや以前からそばにいらしたのだが,抵抗あっただけ).
案ずるより産むがやすし.
シニアグラスがこれほど快適だとは...

ポッドリーダースマート レッド PodReader Smart 折りたたみ式 +1.0~+3.0

時は満ちた.

「僕のプラモデル日記」さんの技法をマネして,シニアグラスをかけて,倉庫に眠っていたガンプラを組むのだ.

モノは2012年にプレバンから発売された1/144「ジュアッグ(Ver.MSV)」である.こいつはTVシリーズ,いわゆる1stガンダムには登場しない.
スポンサーからのテコ入れ(もっとロボを出せ)で,カントクがヤケッパチでデザインしたモノだろう.
同系統の機種に「アッグガイ」「ゾゴック」「アッグ」がある.
味があると言えばそうなのだが,兵器というより昔ながらのやられメカ風.
ガンプラブームの際,ジオン・連邦の全てのMSを商品化してしまった財団Bは,こいつらのような本編未登場のゲテモノメカまでキット化していた.

アニメ化された『ガンダムUC』にはジオン残党の使用機体として,たくさんのボツメカやMSVが登場した(通称ジオン大運動会).
このキットはその際に発売されたHG「ジュアッグ」の,さらにMSV版というややこしい存在.
右手がマニュピレーターで,グフっぽいサーベルを持っている(ただし実剣?).

実はかれこれ数十年前に旧キットの「ジュアッグ」を組もうとしたのだが,ホビージャパンの作例をマネしようとして見事に挫折.
その改造というのが「頭部にパテ盛りして厚みを出す」というもの.そら挫折するわ.

とまぁ,いわくつきのMSなのだが,財団B驚異のメカニズムによって,HGとしてカッコよくよみがえった次第.
プロポーションに全く問題ない(あってもいじりません).
これはリベンジ!と購入したものの,はや8年が経過...ついに時は満ちた(しつこい).

さて,その塗装技法だが,まとめるとこんな感じ(一部kazchariオリジナル).

(1)キットのプロポーションはいじらない(いじると挫折する)

(2)裏側は艶消しブラック,もしくは縁を油性マジックで塗る

(3)パーティングラインを消すために,スナップキットなれど接着剤を使う(はみ出したモノが乾燥後パテがわりになる)

(4)「神ヤス」600,800,1000番でヤスる.昔の紙ペラペラと違って非常に使いやすい

ゴッドハンド(GodHand) 神ヤス! 10mm厚 3種類セットB [#600/#800/#1000]

(5)中性洗剤でパーツを洗う.

(6)乾燥後「つや消しスプレー」を吹く(この後の塗料の食いつきが違う)

GSIクレオス Mr.スーパークリアー つや消し スプレー 170ml ホビー用仕上材

(7)濃い色のパーツ⇒「ガンダムリアルタッチマーカーグレー3」,薄い色のパーツ⇒「Mr.ウェザリングカラー」を塗りたくり,完全に乾燥する前にメラニンスポンジ(100均で十分)でふき取る(※品薄.プレミア価格に注意!)

GSIクレオス ガンダムマーカー GM406 リアルタッチマーカー グレー3

GSIクレオス Mr.ウェザリングカラー マルチブラック

(8)バーニア内側など,細かいパーツの色分け(これもガンダムマーカー).今回はバックパックとフレームを水性ホビーカラーの黒鉄色で筆塗り.

(9)デカール,シールを貼る(水転写式がベター)

(10)好みに応じて,砂埃,サビ,シルバードライブラシなどでウェザリング(マテリアル多数.ただしほどほどに)

だいたいこんな感じ.
いわゆる有機溶剤は接着剤のみ.
これなら家族の健康も安心.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

こんな感じで床置きモデリング.
無理な姿勢で腰が痛い.でも,楽しい.
もちろん,モノアイは「WAVE Hアイズ」.

WAVE オプションシステム シリーズ Hアイズ 2 ピンク

さて,上記の手順でサクサクと組んでは塗り,拭く,汚す.
もう夢中のあまり,経過写真撮るのを忘れた.
で,さっき完成したのがコレ.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

和風と言うか和菓子カラー.
なぜかこのキット,説明書にあるモノアイシールドが入っていなかった.
欠品?
請求できるようだが,まぁ,なくても問題ない.
デカールを適当に貼ってたら,エラく余る.
ノーマルとMSVバージョンでデザインが異なっていた様.
まっいいか.

実際には乾燥時間もあったので,今日一日だけで組み立てたわけではないが,実にお気軽に満足いくモノができた.
こりゃ,オートバイに続いてかつて夢中だった趣味の復活か.

そして,何より,今回の塗装技法は先日購入した「RG ジオング」製作のための練習だったりする.
毎日の楽しみがまた増えてしまった.

RGジオング購入&ヒガシカワうろうろライド

OLYMPUS TG-5

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