『2020年北海道1200km納沙布岬』の情報が出た

次年度の個人的最大目標,長距離ブルベの詳細な情報が出た.
AJ-北海道主催の『2020年北海道1200km納沙布岬』である.

AJ-Hokkaido 納沙布1200km特設サイト

開催日は2020年8月13~16日.前後泊つけて12~17日か.
エントリー開始は2020年1月15日.
国内外を問わず,毎年結構な人数が申し込むので,あっと言う間にSOLD OUTし,キャンセル待ちになるそうな.この日はスポーツエントリー張り付きやね.

いつものブルベと違い,参加費が¥29000.スタッフの労力や宿泊所付を考慮すると十分安い.これで4日間連続の”変態”Activityの代金と考えれば全然高くない.

事前のスタート時間選択,ドロップバッグシステムなど,初めての経験がてんこ盛り.それに,なんといってもその距離! 1200kmである.直線距離で旭川から大阪まで約1170kmなので…おお,自転車で帰省できるやん.完全に未知の領域.今からケツがひりひりするぜっ!

ネットや人脈を駆使して情報収集やな.楽しみ楽しみ.

Amazon Prime videoでこんなのがあった.

London Edinburgh London

こっちは納沙布やPBPよりも長い1400km! 走り切った後に残るモノは...たぶん次の超長距離ブルベへの挑戦権.

『ナイトクローラー』を観た

2019/11/9

ナイトクローラー(字幕版)

(以下,内容に触れます)

ZwiftしながらAmazon Primeでナイトクローラーを観た.

鑑賞後,まず感想として浮かぶのは主人公,ルーの胸糞悪さ.正真正銘のクズである.一方でこのような見方もできる.
「人間,自分が本当に好きなことを見つけると,倫理観もクソもなく徹底的に夢中になれる.うらやましい!」

このルー,他人への共感性は皆無.いわゆるサイコパスなのだろう.本当に孤独だが嘆いてはいない.学歴もコネもなく,建築資材の窃盗で生計を立てている.場合によっては殺人も(あの時計!).

ある日,偶然遭遇した交通事故の現場で報道ビデオカメラマンの仕事を知り,すっかり魅せられる.この時の恍惚とした表情が印象的.
一晩中無線を傍受し,警察より先に現場に到着し,映像を撮り,テレビ局に売る.
night crawler = 夜に這う者.こうした報道パパラッチを指す言葉らしい.

自らの天職に気づいたルー.ここからの行動が早い.高級ロードバイクを窃盗→転売し,小型のビデオカメラを手に入れる.運よく,過激な(テレビ受けする)映像が撮れ,テレビ局の女性ディレクターに認められる.

そこからのルーは水を得た魚状態.当初こそ実績がないのに助手を雇うなど清水的側面もあったが,持ち前の交渉力(コミュ力ではない),行動力,粘着性,さらには卓越したドライビングテクニック(なぜ?)により,実績を上げていく.

周りの人間,特に助手に対し経営学などから,偉そうな理論を宣うが,結局は自分の都合の良い考えだけをピックアップし,相手に押し付けている.
「よく知っているわね.どこで学んだの?」という女性ディレクターの問いに,「全部ネット」と答える臆面のなさ.相手がどう考えるかは関係ない.自らの欲望にとことん正直なのだ.

このような仕事なのに,目立ちすぎる赤くうるさいスポーツカーを選ぶ時点で,ルーの歪んだ認知が表現されている.

こうしたシリアス系映画を観ると,世界一豊かな国であっても,かの国には住みたくないなぁと思う.女性ディレクターが言う「郊外に住む裕福な白人が黒人やヒスパニック系に理不尽に殺される映像が理想的」.この図式が最も稼げるらしい.怖いもの見たさと共に,幸福だった人々が堕ちることに快感を得たいという心理が働くためか.
ヤフコメなんかでミスった素人や芸能人を徹底的に攻撃している人って,快感物質ドーパミンが出まくっているそうな.

フィリピンなどのスラム街の住人の幸福度が高いのは,家族・友人とのつながりが深いからという話がある(“豊かな生活”を知らないからという反論もある).一方,豊かだが格差のある社会では,いわゆる勝ち組で物質的に豊かな人々でも,自宅周囲の治安に問題があると幸福度は下がるらしい.ちょっと買い物に出るだけでもドアtoドアでないと安心できない社会は嫌やなぁ.ストレスに殺されそう.ヨハネスブルグなんて外出時の犯罪遭遇率300%とかいうネタ話もあるし(ようするに3回強盗に遭う).

この映画,ラストシーンが最高のホラー.ルーが新人社員に向かって言う.
「俺は自分がしないことは,お前たちに強制しない」
これ言い換えると,
「俺がするようなことはしてもらう」
ということ.

てなわけで,ピカレスク・ロマンの傑作『ナイトクローラー』.オススメです.

スパイクタイヤ,はじめました.

2019/11/19

今朝の路面はやばい.やばすぎる.

OLYMPUS TG-5

昨日は午後から雪が雨に変わり,融雪&アスファルトが顔をだしつつあった.さらに夕方からの強風! 結果,自宅前がスケートリンクに変わっていた.

ふっふっふ,こんなこともあろうかと,昨夜のうちにノーマルのブロックタイヤをスパイクタイヤに変えておいたのだ.ただし前輪だけ.

根雪にはまだ余裕ありそうやし,予報上は今後10℃以上になる日もあるらしいし,露出アスファルトでピンを削りたくないし…で前輪だけ交換.理論上,前輪がグリップすれば転倒リスクはかなり減るっ(はず).

で,朝ですよ.いつも通り3本ローラーで汗を流し,朝飯食って家事をして,AM8:20頃,さぁ行くでと玄関開けたら…むっちゃ後悔した.後輪も変えときゃよかった.トラクションかけるとすぐに蛇行する.むしろこちらから露出路面を探してガリガリ走る始末.交差点は押して渡りましたよ.

ちなみに使用しているスパイクタイヤはこれ.

45NRTH Diliinger 4 Studded Fat Bike Tire 26×4.0

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

ノーマルの26×4.6に比べると,当然細身でファットらしさは半減するが,その安心感は爆上がり.ファット購入1年目の冬はノーマルだけで過ごし,交差点の圧雪で転倒しまくった.後続の車,さぞかし怖かったであろう.スイマセン.
2年目,すなわち昨年にこのタイヤを吉田輪業さんで購入.1本¥12500だったかな.ファットのタイヤは高いのです.

問題はファットのタイヤ交換,まだコツがうまくつかめない.30分はかかるなぁ.先月屋外でパンク修理した時は,なぜかスムーズだったのだが…
昨夜は前輪交換で某メーカーのタイヤレバー1本折ってしもた.でも,予備に持っていたPanaracer製のレバーはホンマ使いやすい.タイヤに差し込む先端の形が秀逸.

パナレーサー(Panaracer) タイヤレバー PTL 3本セット


さぁ,今夜は後輪のタイヤ交換!

Amazon Primeでこんなドキュメントを発見.冬チャリダー必見.

Bicicles

The Frozen Road

『キング・オブ・コメディ』を観た

先日のブログで『JOKER』について書いた.

現代版『タクシー・ドライバー』という印象を強く持ったが,ネット上でもプロ・アマ含む様々な映画評で同意見が散見された.
『JOKER』を楽しむには,もう1本『キング・オブ・コメディ』も必見とある.
監督がマーチン・スコセッシの大ファンゆえ,この2本を確信的にリスペクトしていたそうで,ストーリーや演出,映像表現に類似点が多数あるらしい.

『キング・オブ・コメディ』をAmazonで検索すると,ちゃんとPrimeで配信されいるではないか.
つーことで,今日のZwiftの友はこれに決定.

The King of Comedy (字幕版)

以下,内容にふれます.

...見終わった感想.

前半は一級のストーキング・ホラー映画でした.
後半はブラックジョークかな.
ストーカー仲間のねーちゃんは最初から最後まで怖かった.
今風の演出やと間違いないジェリーを刺してたな.
電気屋のTVを観ている所を横からグサッと.
確かに『JOKER』に与えた影響はすごい.
舞台設定は言うまでもなく,現実と妄想(願望や思い込み)が入り混じっている点も.

『JOKER』のアーサーは,脳外傷により,認知的に問題ありというような描写だったが,この映画の主人公はパーソナリティ障害やね.
悪いことをしている,迷惑をかけているという意識が全くない.
主人公は本当にコメディアンになりたかったのか?
底辺で生きるより,(犯罪者になってでも)一夜だけでもキングになりたい.
ただ人に認められたかっただけ?

誘拐事件以降は(たぶん)現実で話が進む.
何が怖いって,パプキンのネタに聴衆が笑っていること.
アメリカ人的にはおもろいのか?
あの聴衆の笑い声は本物?
警官のホメ言葉は皮肉?
これらも主人公の妄想かと思いきや,著書が売れてるのは本当っぽい(だけで実は...)

ジェリーのスターになってからの苦労,ストレスの吐露もあった.
劇中のジェリーは常に不機嫌でストレスを抱えている様子が執拗に描かれている.
スターも幸福ではない.
パプキンがそれに耐えれるとは思えない.
ラストシーンの出所後の初舞台では,何も話せないまま終わるような気がする.
でも,このシーンも妄想?

鑑賞後,いろいろ解釈できる映画は見ごたえがある.
『タクシー・ドライバー』も,もう一度観よう.

タクシードライバー (字幕版)

『JOKER』を鑑賞

連休最終日の今日は朝から快晴.
ファットバイクな皆様から美瑛周辺グラベルツーリングのお誘いを受けていたものの,斜度軽く30%近いヨメ峠を越えることができず,あえなく撃沈...衣替えなど,自宅の冬ごもりの支度をすることになった.

我が家はKazchari以外のヨメ,娘,息子がラグビーヲタク.
もちろん昨夜はテレビにかじりつき.
これまでの経験から室内が異常にうるさくなるのがわかっていたので,一人で映画を観に行くことにした.
『ガルパン最終章第二部4DX』にもひかれたが,さらに評判の良い『JOKER』に決定.

ディノスシネマの1番劇場,20時半の回.
足が伸ばせるD-12の席を確保.
入場すると観客は10人ほど.
素晴らしい.

いつも思うが,ここ旭川の映画環境は最高である.
シネコンが3館もあり(うち1館には4DX),チケット代も安い.メンバーズDayその他を狙えば1000円ちょい.
ポイントもすぐにたまるので無料鑑賞しまくり.
そして一番気に入っているのは...空いていることだ.
経験上,満席だったのはエヴァ新劇場版の破ぐらい?
何の映画だったか忘れたが,自分一人ってのもあったなぁ.
この記録は永遠に破られることはないだろう(当たり前).
観客ゼロの時も映写機回すのか?
たまーに札幌どまりで旭川上映が見送られる作品もないではないが,この時代,レンタルかオンデマンドでたいていのモノは観れる.

で,肝心の『JOKER』だが,評判通りの傑作.
一晩経った今現在も引きずっている.

(以下,内容に少し触れます)

「バットマンの前日譚でジョーカーが主役」という程度の情報しか知らなかったので,いきなりロバート・デ・ニーロが出てきてびっくり.
重要な役なのかと思いつつ観ていると,重要どころか,これって現代版『タクシードライバー』やん!
そう考えると今回のデニーロの役割って完全に対局ポジション.
狙ってるなぁ...
あの『ダークナイト』のヒース・レンジャーと否が応でも比較されてしまうプレッシャーの中,ホアキン・フェニックスが何しろ素晴らしかった(チャリダー的には,ホアキンとくればロドリゲス!と言ってしまふ).あの役作りも究極の役者バカ,デニーロと通ずるものがあるなぁ.
最初から最後までJOKERの顔のアップ,異様な体形,歩き方,走り方(逃げ方),狂気の笑い,やたらキレの良いダンス,現実と妄想が入り混じる演出などなど,最高レベルの緊張感で進む.
ああ,胃がキリキリする.
劇中数回ある拳銃撃つシーン,マジでビビるで.

それにしても今の香港ってリアルゴッサムシティやな.
格差の広がりからの暴発という意味では,日本の将来にも通ずるか...

ホアキン・ロドリゲスじゃなくて,フェニックスの映画では『Her 世界でひとつの彼女』も大傑作.
ぜひご覧ください.

Her 世界でひとつの彼女(字幕版)

今回,ディノスのチケットをネット購入したのだが,いつももらえる次回割引の特別鑑賞券がもらえなかったことに,帰りの車中で気づいた.
何か損した気分.
座席指定のクレカ払いは便利なものの,次回から窓口払いにしよう.

スマートトレーラーでZwift

台風19号の上陸で関東が大変なことになっている.
千葉に至っては地震も発生とか.
台風と地震の発生には因果関係があるそうだが(仮説),どうなのだろう?

ここ旭川に台風の影響はまだない.
ただし天気は悪い.
雨こそ降らず朝から時折,陽はさすものの,基本的に曇天.
息子の習い事の送迎義務があるので遠出できず.
スキマ時間を見つけて室内トレーニングすることにした.
先日紹介した3本ローラーか,それとも「スマートローラー(Tax Neo Smart)+ iPadでZwift」かの2択で,今日は後者にした.
ちなみに設置状況は以下の通り.


Tacx – Neo 2 スマートトレーナー

kazchariで使っているのは旧型.
今は新型が出ています.
不具合時のサポートが気になる方は国内販売店が安心だと思いますが,価格的にはWiggle他,海外通販の方が関税込みでも安いです.

2階の自室で,夜間回しても1階で就寝中の家族からのクレームは(表立っては)ない.
かれこれ1年近く使っているが,ストイックに自分を追い込むっつーのができない性格なので,全力で回すようなワークアウトはしたことがない.
トレーニング効果を考えるなら,FTPトレとかした方がええんやろね.
しんどそうやけど.

全力漕ぎがしたくない理由はもう一つ.カーボンフレームへの負担が気になるため.
まぁ,公式も大丈夫と言っているらしいし,シートレールが折れただの,クラックが入っただのといった話を見聞きしたことはないがやはり心配.
もし本当にヤバかったら,世界中でクレームの嵐になってへん?

てなわけで,基本的にAmazon primeを観ながらWatopiaもしくは他の地域をLSDしてます(ほぼ毎晩).
で,本日のZwiftの友は『犬神家の一族』(1976年版)

犬神家の一族(1976)

小学生の時,映画館で観たなぁ(どんな小学生だ).
当時,横溝正史ブームというのがあって,角川が売れ筋作品を次々と映画化(石坂浩二が金田一耕助).
さらにはテレビドラマ化もされました(古谷一行が金田一).
名コピー『観てから読むか,読んでから観るか』に感化されて,ほとんどの作品を観て読みました(だから,どんな小学生だ).
もう言うまでもなく傑作ぞろい!
シャーロックホームズやらアガサ・クリスティとは異なり,日本の田舎のドロドロとした恩讐,耽美な見立て殺人などの世界観に酔いしれた(だから(略)).

小説で一番好きなのは『獄門島』.
映画にもドラマにもなったが,メジャーな映像作品で原作通りの犯人だったことはなかったはず.
真犯人がややこしいから?
テレビでは映画にならなかった中堅どころの作品も次々と映像化された.
『三つ首塔』『真珠郎』とかよくできてたなぁ...(エロシーンでドキドキ)てなことを考えつつWatopiaの荒野,ジャングル,火山を1時間,30kmほど漕ぐ.
いい汗かいた.
この市川崑監督の犬神家における極太明朝体がエヴァに影響を与えたのは有名な話.
で,今日気づいたのだが,猿三のキャラはザブングルのファットマンになった?
野々宮珠代(島田陽子)むっちゃ美人やな.