新春,美瑛の丘ライド

2020/1/4 Sat

宗谷帰りの猛者に会う.

OLYMPUS TG-5

Overcast, -7°C, Feels like -11°C, Humidity 78%, Wind 2m/s from ESE

新春恒例,美瑛の丘ライド.夏の朝練でよく行くコースである.
冬は当然,よりハードになる.

まず,昨夜からの雪が積もる家の前を雪かき.
自宅前がこういう状態ということは...はい,住宅街はどこもかしこもフカフカ&ボコボコでした.それでもファットだと楽勝.本当に楽しい乗り物だ.

道道を使って南方面へ.歩道が使えないので危険な車道を走る.ところどころ凍結面が出ているが問題ない.

こういう時の安全対策にはリアライトが重要.メインライトはこれなのだが,

キャットアイ(CAT EYE) セーフティライト [TL-LD570R] リフレックスオート 自動点灯消灯 JIS規格適合リフレクター

暗闇+振動のオートライトなので,昼間はトンネルに入らない限り作動しない.

予備にこのUSB充電式のものを使っている.安いけど小型軽量の優れもの.常時点滅状態.

ziyueセーフティーライト 自転車 usb充電式 高輝度ledテールライト 防水 4点灯モード 夜間走行の視認性をアピール

ただし,この商品,OEMでいろいろなブランド(いわゆる中華)で出ているが,値段と品質はマチマチ.Kazchariも2つ違うブランドで買ったところ一つはすぐに故障した.運やね.

いい感じで水平線が見渡せる場所が出てきたので一旦停止して撮影.まるで南極の様(そうなのか?)

OLYMPUS TG-5
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踏切を越えて五稜方面へ.だらだらと続くヒルクライム.冬ライドの敵,発汗がすごい.愛用のファイントラックメッシュの撥水作用が低下しているように感じたので,今朝アイロンをかけた.やや機能復活?

ファイントラック(finetrack) スキンメッシュロングスリーブ男性用 FUM0411

マイルドセブンの丘に到着.相変わらず観光客だらけ.タイやら台湾の人からすればこの雪景色最高らしい.

そういや昨夜,レンタカーに乗った香港からの観光客が凍結路面で止まれず踏切に進入.列車と衝突するという事故が釧路であったらしい.そんなん雪が降らない国の人が冬期北海道で運転したらあかんやろ~ それに確か中国人って,国際免許があっても日本で使えないんとちゃうかったっけ?(と,調べてみたら香港人は条件付きでOKでした)

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駐車場にて,やっぱりいてはりました! 年越し宗谷岬帰りの相模ナンバーセロー.今年の様子を尋ねてみた.スンゴイ暴風雪だったそうな.

OLYMPUS TG-5

しばし談笑.年越し宗谷は2回目,さらに毎夏にも来ているらしい.その気持ちわかります.自作スパイクタイヤやら,前輪ブレ防止のステアリングダンパーが装着してあって冬装備の工夫が面白い.パッキングがやたら右加重なので,大丈夫?と尋ねたところ,こうしないとサスが十分に沈まず,左側にひっくり返ってしまうらしい.

ライダーさんはライダーさんで,うちのファットくんに興味津々.試乗してもらった.

今回は雪が少ないので快調に飛ばしていたら,時速80kmで転倒したとのこと.ケガはなく無事だったそうだが(生きていれば)こういうのも笑い話になってしまうのがライダーである.
そういえば,先日の旭岳アタックを“軽く死にかけた”という内容でFacebookにアップしたところ,数人から真面目に心配された.ご安心を.チャリダーが“死にかけた”とか“ひどかった”“辛かった”と言うのは“楽しかった”とほぼ同義ですので.

ライダーさんと別れ,なぜか除雪されている冬期通行止め道路へ.観光客へサービス? 最近多い気がする.丁度良い感じで陽が入り,実に美しい風景となる.そやけど撮影のため止まると寒い.特に手がぁ~ 旭岳の再来か! まぁ,丘の上は気温低いからな.

OLYMPUS TG-5
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次に,これまた除雪済みの森の小道へ.ここも雰囲気が良い.

OLYMPUS TG-5
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さて,色々と時間を食った.今日はヨメと子供らが大阪から帰ってくる日.空港へのお迎え業務があるので,そろそろ戻らねばと予定のコースを短縮して帰路に就く.

OLYMPUS TG-5

このコース,一番の問題は食事である.コンビニがない.カフェの類は不定期休業,もしくは混んでいる(もしくは,おしゃれ過ぎて入りづらい).
そろそろ消費カロリーが700Kcalを越え,カラータイマーが鳴っている.自宅まで5kmの地点でギブアップ.公園内にあるバス停風の建物で休憩.Mag-onとサーモスに入れたコーヒーで補給.

OLYMPUS TG-5

Mag-on マグオン エナジージェル おためし5味各2個 新味計10個セット

Mag-onは高いのでここで使うのはもったいないが仕方がない.賞味期限も近いし.

残りの距離を激走し,14:00頃帰宅.
冷凍コロッケやら,台所にストックしてあった菓子類を食べて落ち着く.

さぁ,お迎えに行こうか.
そしてさらば,静寂の日々よ...

OLYMPUS TG-5

『バイクパッキングBOOK』を読んだ

バイクパッキング BOOK 軽量バッグシステムが創る新しい自転車旅

軽量バッグシステムによる自転車旅の提案書である.
忘れかけていた何かを思い出させてくれる良書であった.
MTBによるグラベルツーリング(+テント泊)の話題が多く,まさにKazchariの旬の趣向に合致する.

自転車旅と言えば,頑丈だが重量級のクロモリ・チャリの前輪と後輪に,これまた頑丈なサイドラックと帆布バッグを4つ装着して,夏休みに真っ黒になりながら日本各地を旅する,というイメージが強い.

そしてチャリダーのメシの量は半端ない.

本書によると,昔に比べて何よりも装備の軽量・小型化が進んだ.
身軽になったことにより,未知なる場所へ踏み込むハードルがかなり下がった.
このブログで紹介してきたグラベルは基本,車も通れるダブルトラック,農業や林業用道路がほとんど.
著者の意見ではシングルトラック,つまり登山道や獣道のトレイルにこそ旅の醍醐味があるそうな.

Kazchariも元々はオートバイ野宿ライダー.最近,乗る機会がすっかり減ったものの,『HONDA XR250 BAJA』(1996年型)を未だに所有している.

思い起こせば1987年の夏,初の北海道ツーリングはなかなかの苦行であった.
当時はインターネットも,ノウハウを教えてくれる師匠も友人もいない.
せいぜい雑誌(『OUTRIDER』など)をむさぼり読んで装備を整えるぐらいしか事前準備できなかった.

若さは得てして楽観的思考を生む(準備万端にできるほど資金もない).
保温性能が低いわりにかさばる3シーズンシュラフと,雨風にめっぽう弱くデッドスペースだらけのダンロップの黄色い三角テント,EPIストーブとコッヘルのみがキャンプグッズ.
しかもバイクはレーサーレプリカポジションの『HONDA VFR400Z』.
何とかなるだろうと大阪の自宅を出発.

舞鶴からフェリーに乗って,小樽に上陸し北を目指すという定番パターン.
キャンプ最初の夜は背中が痛くて眠れない.
そう,銀マットなどの地面に対するクッション類は持っていなかったからだ.
さらにはライトもないので夜は真っ暗.8月と言えど,北海道の朝は寒くて目が覚めた.

それでも2週間の旅からの帰宅後はすっかり野宿ツーリングに目覚めた.
出会った旅人たちのなんと面白かったことか.
失敗経験からの反省や社会人になったことによる金銭的余裕から装備品も徐々にアップデート.
オフロードバイク『HONDA NX125』も買い足した.

大阪在住時には四国,九州方面.
沼津に住んでいた頃には伊豆半島,信州方面は元より,東北地方まで足を延ばすなど,ほぼ日本中をバイクで周った.

昨今は,スノーピークのアメニティドームを軽自動車(ハスラー)に積んで,家族4人で毎年8月に1泊×2回ほどするファミリーキャンパーである.
これが決してつまらないわけではないが,何かが足りない.

スノーピーク(snow peak) テント アメニティドーム (新品番)

自転車趣味が高じてからは,オートバイではなく,旅するチャリダーが目に付く.
正直に言おう.うらやましいのだ.

しかしながら,よくよく考えてみると,ここ数年は既にバイクパッキングに極めて近いことを既に実践していることに気づいた.
そう,これって600kmのブルベ装備とさほど変わらない.
サドルバッグ,トップチューブバッグ,フロントポーチは既に持っている.
ストーブなどの調理道具もある.軽量テントさえ買い足せば,いつでも旅立てる.

プロモンテ(PuroMonte) 超軽量山岳テント [日本国内生産品]

現在,年末から元旦にかけての,ファットくんによる年越し宗谷岬ツーリングを計画中.

本当に実行するのか?
予断を許さない状況である.