BRM1006北海道200km大夕張(その4)

【PC1~PC2セブンイレブン当別栄町店(178.7km)~ゴール】

えー,ブリーフィングで言われた「隣接店の前には自転車を停めない」ルールですが,すっかり忘れておりました.
ちょうど,後輪の半分がその店の壁にはみ出したまま駐輪...買い物を済ませ,自転車に戻る頃,ハッと気付き,あわててセイコマの裏側に移動させる.
ヤバかった.
それにしてもその店,窓にデカデカと『自転車・バイク乗り,店の前での飲食禁止』張り紙をどーんと貼ってある.
こりゃ相当トラブったんやろなぁ...

昼食は普段の外乗りとほぼ同じメニュー.
お気に入りの「チキンたっぷりペペロンチーノ」「紀州梅おにぎり」「セイコマゼリー」「トロピカーナオレンジ」.
やっぱりグルメ・ブルベにはならん.
10分ほどで食事を終え,早々と出発.
残り80kmである.

腹ごなしに夕張市内をゆっくりと漕いでいると,後方から1名ランドヌールが.
さっと抜かれる.
以降遠くに見えるこの方をペースメーカーにして巡行.
まぁ,向かい風区間で結局ちぎられるわけだが.

とある交差点で白+青縞模様のP-1仕様TREK Madoneを見かける.
いわゆるファクトリーチームのレディス・デザインである.
かっこ良い.
帰宅したら注文しよう!...と即決できる身分になりたいものである.

やがて何となく記憶にあるコースに入る.
おお,ここは『美唄200km』で通った道ではないか.
シーズンの始まりと終わりで同じコース.
何となく収まりが良い.

懐かしのセブイレブン栗山継立店を過ぎて,北上すると現れる丘陵地帯.
景色は良いのだが,アップダウンが地味に続いて結構きつい.
しかもやや向かい風.ゾンビ走法に切り替える.
まぁ,この時点でウラ目標タイム8時間切りは諦めなあかんなぁ.
またの機会に挑戦ということで.

さて,左折して周回コースの出発点である栗沢町に戻る.
往路も通った峠.振り返るとなかなかの景色.

13:23,再びの通過チェック,セブンイレブン栗沢町店に帰ってきた(150.5km).
今度はレシートが必要.
おやつ的補給の定番,温かい缶コーヒーとアイスを購入.
いやぁ,ガリガリくんの新製品,たまご焼き味うまし!

それにしても,この張り紙,泣かせますねぇ...


ゾロゾロと後続集団が到着.
仲間同士のドラフティングで走ると,タイムやら疲労感はどうなるんやろ?
あっ,別に批判しているわけではありません.
普段からぼっちなもんで,興味があるだけです.

出発し,高速&国道12号を越える,つまり左半分ルートに再突入.
ここから当別方面まではこれまた永遠に続くかと思われる直線ルート.
空知グルメフォンド,『トトロ300km』ルートと,これまでのライドのおさらい的,集大成的なコースで,これまた何となく収まりが良い.

14:48,PC2セブンイレブン当別栄町店着(178.7km).
まさに『トトロ300km』でもPCだった場所.
時間は異なるが,残り距離もほぼ同じ.
コーヒーとプリンを手に取ってレジ待ちしていると,店主らしき人物から突然,「この後,自転車の人たくさん来るの?」と質問.
「まだまだ来ますよ.たぶん70から80人ほど」と答えると,露骨に嫌な顔をして「えーっ,12時頃がピークって聞いてたのに!」と,自分に文句言われても困る.
お客が来るのがうれしくないのだろうか?
単価が安いから?
真意は測りかねるが,迷惑に思うんやったらPC利用を断れば良いのに...とも思う.

残り20km.
裏道的なルートを快走し国道337号へ.
札幌に向かう片側3車線道路は路肩も広くきれいで良い...と思っていたら,残土受け入れ業者が軒を連ねる付近,土とほこりでゲホゲホ.
今日の最終トラップか!

ぐるっとターンして,15:55,百合の会病院に無事ゴール(202km).
完走タイムは8時間55分.
いつもの200より少し遅めのタイム.
何が原因?
そんなに峠もなかったのになぁ.
その証拠に疲れはあまり感じない.
シューパロ湖キレイやったなぁ.
今秋中,車で行ってみようか.
ちゃんとしたカメラと三脚持って.

ドリンクとお菓子をいただきながら,スタッフのみなさんに来年の『札幌-納沙布-札幌1200km』の参加要件やらなんやらを訊く.
(体調,天候ともに順調であれば)完走に十分な走力は身についているようだ.
エントリー坂を乗り越えてぜひ参加・完走したい.
次年度の最大の目標やねぇ.
このような素晴らしいイベントの運営,いつも感謝です.

これで今年度のブルベは全て終了.

美唄200km(8時間22分)
旭川200km(8時間39分)
トトロ300km(14時間3分)
新十勝200km(8時間51分)
北村300km(12時間59分)
宗谷岬600km(33時間27分)
旭川400km(19時間16分)

そして今回の大夕張200kmで計8本.
目標のSRも取れたし,なかなか充実したブルベ2年目の参戦であった.
我が愛車のTREK Domane SLR7,よく頑張った.
今年もオーバーホールに出してあげよう.

さて,次回のブルベはRandonneurs札幌名物のアイスブルベ!
まだコースも日程も決まっていませんが,この次はモア・ベターよ!(古っ)

BRM1006北海道200km大夕張(その3)

【通過チェック2~PC1セイコーマート夕張清水沢店(114.9km)】

有人の通過チェックポイントなので,スタッフにサインをもらう.いつもご苦労様です.
道路反対側にある公衆トイレを利用後,休憩なしで早々と出発.
ブルベは距離に応じて精神的疲労感が異なるが,現在70km地点.
すなわち,まだ半分も走っていない.

先行者やら後続者がわらわらと見える中,ほとんど休憩せず再出発.
桂沢湖への登りが始まる.
日曜日やし時期的にも交通量が非常に多い.
危険だ~排ガスだ~
先行者を2名ほどパスし登る.
長い長い隊道(斜度時折10%超え)をこなし,ようやく見えてきた桂沢湖.
天気も良いし,実に美しい.
紅葉はまだ早いか.

この辺りを走るのは何年ぶりだろう.
ほとんど記憶に残っていない.
自転車で走るのは間違いなく初めて.
そう,自転車の良い点の一つは,車やオートバイに比べると,“道の記憶”がやたらに残っているということ.
もちろん“キレイな景色”だけではなく,キツイ,楽,辛い,登り,下り,追い風,向かい風,路面,雨,雪,太陽,暑さ,寒さ,匂い,その時の服装,体調,考えたことなど付加情報がやたらに多い.
ここまで扁桃体や海馬を刺激して記憶に残らないわけがない.

時には道路を横断してパチリ.
写真撮影停車が増える.
橋から谷が見えて,鉄橋?が見える.
使い古された表現だが,これぞ桃源郷...
春には桃か桜が似合いそうな風景.
後続の参加者ともしばし談笑.
終わってみて思うのだが,今回はあまり他の参加者と話さなかったなぁ...
人が多すぎる? むしろ20~30人のブルベだと連帯感が強く,単独走が続くと会話が恋しくなり,色々と話し込むことが多いような気がする.
そして別れ際にSTRAVAでつながったりすることもあるのだが...
今回は仲間内で参加している方が多く,その輪に入りにくい雰囲気もある.
まぁ,いいや.


この道は国道452号線.
絶景は続くものの,民家も商店もほとんどない山間の田舎道である.
今日は休日と晴天が重なったため,比較的交通量は多いように見えるが,普段はどうなのだろう?
なぜ,このようなことを考えるかというと,道が異様にキレイだから.
アスファルト舗装もガードレールも整備されている上に,さらには高架新道の建設現場もあちこちに.
この公共事業,ホンマに必要か?と,疑問に思いつつも,快適に利用させてもらっているこのもやもや感.

今回のブルベのチマコッピを登りきり,夕張に向かう怪しいトンネルを抜けてダウンヒル.

AJ北海道撮影

いよいよ今回のメインイベント,シューパロ湖である.
天気に恵まれて最高のロケーション.
ここは人造ダム湖.
いわゆる水の底に沈んだ村というヤツですね.
この設定だけで十分ロマン溢れるのだが,渇水期(?)なのか,いつもこうなのか,わずかに見えるアーチ橋が実にフォトジェニック.
イメージ的には第3新東京市かコロニー落とし後のシドニー,はたまたデイブレイクタウンか?
さらに気になったのが湖岸に降りる道.
一応ロープで通行止めとなっているが,自転車(特にファットバイク)なら...いかんいかん.




後でサイトを見ると,夕張発着の「シューパロダム湖面カヌーツアー」なるものがある.
これはうちの子どもたちも喜びそうだ(とガラにもなく家族サービスを考えてしまう)

シューパロ湖 湖面カヌーツアー

その後もちょこちょこ撮影ストップ.
さびれた炭鉱,シャッター街を通り,11:41ようやくPC1セイコーマート夕張清水沢店着(114.9km地点着).
いやぁ,腹減った.
フロントポーチに入れたジャムパンも食い尽くし,水もやばくなった頃,ようやく着いた.
結構混んでるなぁ.
あっ,ここ空いてるわ...
(地雷の予感でその4へ続く)

BRM1006北海道200km大夕張(その2)

【スタート~通過チェック2(70.1km:セラーズ幾春別店)】

朝の4時半.ロッカールームに駆け込んで作務衣から私服に着替える.
せっかくの温泉施設,本来であれば朝風呂にも入っていきたいところだが,開場は6時から.
残念.いつか24時間入れるようにしてほしいなぁ...

チェックアウト後,薄暗闇の中,車まで歩く.
いつも壁際に停車するようにしている.
こうするとハッチバックを開けてサイクルウェアに着替えていても誰の目にも止まらないっつーか,こんな早朝誰もおらん.

気温は間違いなく一桁.
とは言え,予想よりも温かく雨の気配もない.
少し悩んだのち,みんな大好きdhbのサーモ系長袖ジャージ(薄い裏起毛)とビブ,レッグカバー,サーモソックス,指だしグローブ,サイクルキャップで行くことにした.

インナーはファイントラック製メッシュ.
もう夏も冬もこれなしでは長距離は走れないほど気に入っている.
メッシュインナーならパールイズミ製のも所有しているが,同じメッシュ構造でも機能が異なるようである.
双方と吸汗効果は同様だが,前者はさらに汗を外にインナーの外に排出する.
つまり長時間着用しても(発汗しても)肌ツルツルでベタベタしない.
これははっきりと実感できる.
心なしか体臭もあまりしないような気がして,おっさん的にもうれしいわけですよ.
すっかりほれ込んでしまい冬ライド用にインナーソックス,インナーグローブも購入した.
というわけでインナーにファイントラック,オススメです!(ライムスター宇多丸風に).

ここからスタート地点までは12kmほど.
やっぱり開いてたセイコマでおにぎりとバナナ,缶コーヒーの朝食を摂り,車をとばして予定通り6時前に百合の会病院着.
車からチャリを降ろしてセッティング.
今回は200kmということでいつもより軽装気味.
まずサドルバッグをR250からオルトリーブに小型化.
中身は輪行袋,レインウェア上のみ(防寒具兼ねる),替えチューブ.
サドルもセラアナトミカではなく,普段使いのスペシャのパワーサドル.
ライトもBONTRAGER Ion800RとCATEYE HL-EL140のみ,トップチューブバッグなしでサイコン用モバイルバッテリーはハンドルに直付けした.

参加者を見ると,ウインドブレイカー上下,ブーツカバー装着の方も多く結構厚着傾向.
そこまで寒いかなぁ...と思いつつ,人と違うと不安になってしまうのが,あぁ日本人.
目標タイムは15時頃(8時間)到着予定なので,走行中はまだ温かく,明るいだろうと期待してやはり軽装で行くことにした.

受付は病院の玄関ホール.
今日はトイレも開放されていて非常に助かる.
にしても...すごい参加人数である.
GW初めの美唄200よりも多い気がする.
約100名の参加だそうで,さすが今年度AJ北海道の最終ブルベである.
ファットバイク,プロンプトン軍団もいた.知り合いは...いない.

ブリーフィング開始.
特にPC隣の某店に要注意!だそうな.
そう,この後,ランドヌールというか自転車乗りへの世間の目を直接考えさせられる経験をすることになる.

車検を終え,定刻の7時少し前に出発.
これだけの人数である.
いくつもの集団が形成されスローペースで走る.
札幌市内は信号坂多数で我慢のしどころ.
それでも陸橋クライムなどで極端に遅い人(=マイペースを崩さない人)で集団がバラバラになり始める.
そこを埋めるべくジャンプアップしながら徐々にペースを上げていく.
自分にとっての快適スピードで走っているうち,市街地を抜け野幌の田舎道に入るころには,ほぼ単独走となった.

今年はこのあたりの道をブルベでよく走った.
相変わらず風が強い.
もっとも今回は8の字ルート.
追い風,向かい風が交互にやってくるのは仕方がない.
終わってみて思うのだが,今回のブルベ,中心の栗沢町を中心に,右半分は最高!左半分は修業モードという印象.
まぁ,楽あれば苦あり,苦悩を通じて歓喜に至るわけだが,絶妙なコース設計かもしれない.

つーことで39.7km地点の有人通過チェックポイント,セブンイレブン栗沢町店まで見事に印象に残らない.
いや,この時期にしてなお,ひまわり畑がきれいだったなぁ...

ブルベカードにサクっとサインをもらい,休憩なして次のポイントへ向かう.
最初の登りが始まる.

長距離走行では2点注意していることがある.
一つは呼吸.吐くこと意識する.
2回ハッハッと呼気し,吸気は意識しない.
吐くことが大事なのである.
巡行時やレースを意識しない峠ではこの呼吸リズムを意識している.
『いだてん』の金栗式は吸気がうるさい(気がする).
ヒルクライムレースでは,その様な余裕は全くなくなってしまうのだが.

もう一つはケイデンス.
7月開催の『北村300』ではゴール後,右膝外側の激痛で歩行困難になった.
おそらく腸脛靭帯炎だったと思う.
それ以来,ケイデンスは90以上を守るようにした.
これが前回の『旭川400』で功を奏し,実に快調に走れた.
ただし今回は200km.
グロスタイム,平均速度向上を狙うのなら,もう少し踏んでも...あぁ,いかんいかん.

とかなんとか考えつつ,最初の丘らしい丘を登っていると後方から,チームジャージを着た3人組が上がってきた.
あっと言う間にちぎられた.
普段からガチでレースやってる人達っぽいなぁ.と思ったら1人脱落.
あっ,坂が苦手な人でアシスト役終了?
マジでレースなのか?

新しくできた高架橋に惑わされたり,ランドヌールではない一般サイクリストにつられたりで,数百メートルミスコースするなどのトラブルがあったものの,第二通過チェックのセラーズ幾春別店着(70.1km地点).
時間は...レシートがないからよくわからない.
(その3へ続く)

BRM1006北海道200km大夕張(その1)

【前日~出発前まで】

2019年10月6日(日).
今シーズン最終ブルベ,大夕張200kmに参加した.
昔からある定番コースの一つらしいが,自分は初出走である.
ブルベ歴2年目の今年は札幌発のブルベにも積極的に参加したが,問題はスタート位置.
町中のコンビニやら交差点スタートは困る.
(無料)駐車場がないから.
大夕張のスタートもなかなか告知されずヤキモキしてたら(ヤキモキって何だ?),百合ヶ丘病院に決定したとのこと.
奇しくもGWの美唄200kmと同じスタート地点.
駐車問題も解決し安心して参加を決めた.

自宅からは距離があるので,前日に札幌付近in.
土曜の夕方3時過ぎに旭川を出,『ふとみ銘泉 万葉の湯』へと向かう.
昨今札幌の宿が高騰し,さらには予約もなかなか取れない状況だそうで,最近はここに泊まるようになった.
なんと言っても加入している共済割引にて入浴料無料,オーバーナイト料金1620円のみで泊まれるのである.
ただし,一点問題があり,万葉の湯系列は食事がゴニョゴニョ...というわけで,入館前に太美駅近くの『本家なかむら』に寄って行くのもいつもの流れ.
この店,本業は焼肉店でテールラーメンが有名らしいが量的にキツいので,これまた私的定番の“お子様”味噌ラーメンと餃子を頼む.
初めて来店した際,「これでお子様?」的な量に驚き,さらにはニラ・にんにくのやたら多い餃子(これまたでかい)の美味さに驚く.
飯時は混んでそうで一人で入るのにはばかられそうな感じはする.

食後は万葉の湯前のセイコマでアイスやら明日の補給食やらを購入.
ここは24時間なので出走前に立ち寄っても良いのだが,目当てのミニサイズ5個入りのジャムパン(もしくはクリームパン)は品切れが多く,見かけたら買えの私的法則あり.
このサイズと個数がフロントポーチにちょうど良く,これまで何度も助けられた.
10月に入ってからは可能な限りクレカ払いに統一している.生活防衛っと.

入館し,作務衣に着替え早速入浴.
都会型の温泉施設ゆえ少々塩素臭いが仕方がない.
露天の景色も良い.
やたら充実している漫画コーナーやフリーWifiでネットしつつ,明日に備え9時過ぎには就寝.
リラックスルームの更に奥にある隠し部屋のごとき雑魚寝スペースに向かう.
全部で10床ほどマットレスが設置してあり,ブランケットを敷布団&掛け布団にし,耳栓をしてアイマスクをつければ就寝モード完成.
おっと忘れてはいけない.“何があっても絶対起きる”と宣伝されていた強力バイブ機能付き目覚まし時計(平べったいどら焼き形)を,4時起床にセットして作務衣のポケットに入れる.
これで安心.おやすみなさい...zzz

...むにゃむにゃ...うひゃ?...目ぇ覚めた?...何時や?...2時半? 体内時計的には起きる時間か...もう少し寝るか...zzz

...うとうと...ん? まだ振動しない...何時だ?...えーっと...よっ,4時半!?
(ガバッ!)んなアホな! バイブは? 何でや~? 壊れた!? やべぇ~!いつ振動した?してへんよなぁ? 何かの設定ミス? うわ~っどうでもええわ~起きなぁ~!

ということで,信頼をよせていた機械に裏切られ,偶然にも自然に起きたため助かった.
いや,確認すると,別に故障はしてなかったため信頼できないのは鈍感な自分のボディか?
まぁ,ポジティブに考えると熟睡できたということで...次回,どうしても起きなあかん時はどうしよ?
恐怖,それは効果のあやしい目覚まし時計...
(その2に続く)

3本ローラー用タイヤの交換

室内練習用に,寝室ベッドのすぐ横に3本ローラー台と専用自転車を設置している.
起床後,レーパンに履き替えればすぐに乗れることでトレーニングを習慣化しやすいこと,また万が一の落車でも,ベッドのおかげで負傷する可能性が低くなることがその理由.
ちなみに配置はこんな感じ.

自転車は2005年に初めて買ったロードバイク「TREK TCT5000」である.
エントリーちょい上のフルカーボンフレームで,280000円で買った.
ホリゾンタルフレームとメタリックブルーの塗装が美しい.
当時はレースの類に全く興味なかったが,偶然にもアームストロング,ツール7連覇記念モデルだったりする.
これぞ幻.

こいつで10年ほど,朝練やらローラーやら各種グルメイベントに出場.
2017年に今の「TREK DOMANE SLR7」を買ってからは3本ローラー専用マシンとなっている.
時折チェーンに注油するくらいで,ほとんどメンテもしていない.
ほこりがひどい.
乗るのは基本的に朝1時間程で,約20~30km,たまに映画を観ながらだと2時間乗ることもある.
一応衝撃吸収マットを敷いてはいるが,やはりそこそこうるさいらしく,時折家族から苦情がある.
まぁ見逃してもらっている.

外を走らなくても,固定ローラーでなくてもタイヤは減る.
減るどころか,最近表面に裂け目が目立ってきた.
外乗り用なら速攻交換しているレベルだが,ローラー用ゆえ,誤魔化して(見て見ぬふり)してきた.

てなわけで消費税導入前にAmazonでタイヤ(700×23c)をポチる.
できるだけ安いものを探すと,ちょうどIRCで良いものがあった.
1本1533円×2.

ブルーは不人気なのか,他の色に比べると若干安かった.
早速装着して試走.
新品だけあってすべるような印象.
安定感より安心感.

旭川はもうすぐ冬景色.
ファットで外も乗るけれど,3本ローラーの距離も増えてくる.

BRM824旭川400km(その5)

【通過チェック~セブンイレブン東光東3条店(ゴール)】

小雨の中,カッパも着ずに出発したが,幸いひどく降ることはなく,地面の濡れ,つまり水しぶきだけが気になる.

すでにシューズ,下半身は(再び)ビショビショである.

カッパと言えば,ブルベ民の間では,レインパンツを履くか履かないか問題がある(と思います).
どれだけ高価かつ優秀なパンツ(Goretex!)でも,結局は自分の汗で蒸れてしまうので濡れるし,結果股ズレの原因になるとかならないとか.
Kazchariはスタート時に雨なら履く派です.
しかしながらこれが正解とは思えず,今回に至ってはスタート前に脱いで以降,ずっとサドルバッグに入れたまま.
単なるオモリである.

股ズレの中でもやっかいなのが,いわゆる毛嚢炎(おでき).
Kazchariの場合,いわゆる会陰部に生じやすい.
ブルベでは最強サドルのセラアナトミカに換装しているためか,臀部そのものの圧迫痛はそれほどでもないが,摩擦はどうしようもない.
よって出発前にはシャモアクリーム(お得な大容量Muc-offを愛用)をたっぷり塗っているのだが,当然時間とともに効果が薄れてくる.
ゆえに途中のPCでProtect S1(摩擦皮膚保護クリーム)を追加で塗るようにしている.
前回の宗谷600では,この携帯用のクリームが途中で切れてしまい,後半は地獄の痛みであった.
特に完走後の入浴がキツかった.

このまま国道273号沿いでまっすぐ美瑛か?と思わせつつ,コースは踏切を渡って麓郷,鳥沼方面へ.
通称“斜め道路”である.
かつてオートバイツーリングでよく通った.
まぁ,国道よりは車も信号も少ないし,快適に走れるわ~と思ったのは最初だけ.
永遠に続くかと思われる直線にさすがに飽きてきた.
ほとんど車も通らないので,ど真ん中を大声で歌いながら走る.

上富良野に突入する頃に空が白んできた.
夜明けである.
雲が多いせいか,朝焼けとは言えないものの,とうとう完徹したなぁ...と感慨にふける.

やがて国道273号に戻り,北上を続ける.
日も昇り,フロントライトも不要になった.
美瑛に入る.おおっ,ここで左折して丘ライドかぁ(事前のコースチェックをあまりしてないのです).

いつもの練習コースやん.

しかもAM5時.
普段の自分がよく走っている時間やん.
もちろん自宅も近い.このまま帰って...帰るわけがない.

空港脇を抜け,東神楽町へ.
旭川市内に入ってからの信号坂アタックにイライラしつつも,ゴール間近のアドレナリン効果で目がギンギン.
ようやくSRゲットの達成感を抱きつつ,秋月橋を越え,ゴールのセブンイレブン東光店へ.
エナジードリンクによる胸焼けのためか,食欲が全くなかったので,お腹にやさしい牛乳でファイナルレシート.

時刻は6:16.19時間16分でゴール!
目標の20時間切り達成!
STRAVAによると,平均速度は23.5km/h.まぁまぁか.

買い物を済ませると,後続のTさんも到着.
さらにはスタッフの北のHGことkaba3もお迎えにいらした.
どうやらKazchariがトップゴールだったようで,そろそろかと様子を見に来たとのこと.

ゴール受付時,豚汁をいただきながら,レシートチェックを受けて無事終了.
このあたりからじわじわと眠気が出てきて,そろそろヤバい状況.
徹夜なんて何年ぶりだ?

kaba3にはファットバイクでのブルベ参加を強烈に薦められるが,そこまで自分を縛る根性ありまへん.
興味がないわけではないが,ファットはパンクしたら手に負えなさそうというのが渋る理由です(今思えば,9月の「ちょいグラ200」は楽しそうで出ればよかったと思わないこともない).
とりあえず次年度のアイスブルベ参加を宣言しつつお暇する.

自宅まで10kmの自走.帰宅後はざっとシャワーを浴びて12時過ぎまで昼寝.
洗濯と洗車?
そんなんは明日!

(おまけの雑感)
ブルベ界ではヨメ坂(もしくは家族坂)という言葉がありまして.
ようするに家族サービスもほとんどせず,毎月毎月わけのわからない距離を自転車で走りに行くという旦那にあきれつつ,嫌味だけならともかく,場合によって参加許可すらでないという難易度の高い激坂です.
しかしながら,今回のブルベを終えて面白いことに気づいた.
自分の普段の夏トレは,朝は3本ローラーか外を1時間,夜はZwiftを1時間,土日で外を200kmほど走り,週あたりの走行距離はだいたい300~400km.
この合間をぬって,仕事やら家事やら子どもの相手をしているつもりですが,当然,ヨメはんに良い顔はされない.
ただ,今回のブルベ,帰宅後にトップゴールだったことを伝えるとやたらに喜んでおりまして...「レースではないので順位は関係ない」「ゆっくり走って観光を楽しむ人もいる」と説明しても,「んなこたぁどうでもええ.一番は一番や」とのこと.
つまり,「毎日異様な時間と距離,自転車に乗っているのだから,ちゃんと結果(優勝?)を出しなさい」「ただの趣味だから」とか「速さを競っているわけではないから」と言い訳するなということ?

結論.
(うちの)ヨメ坂攻略の最適手段はイベントで結果を出すこと.
スポーツ観戦(特にラグビー)好きの,やたら勝ち負けにこだわる男前の体育会系ヨメはんで良かったと(こういう時には)思うわけですよ.
この考察,合っているのだろうか?(ビクビク)

BRM824旭川400km(その4)

【PC3~通過チェック:セブンイレブン富良野山部店】

スタート以来履き続け,ジメジメだったソックスを履き替える.
が,サドルバック(R250スモールサイズ)内もしっかり浸水しており,やや湿っていた.
次回は手抜きせず,ビニールに包むなどして完全防水を心がけよう(といつも決意はする).
ここまでは半袖ジャージ+長袖インナーだったので,ウィンドブレーカー着用.
さらに眠気覚ましの夜間走行秘密兵器:骨伝導イヤホンを装着し,本ブルベ最大の山場,真夜中の狩勝峠へいざゆかん!

ボトルに水を補給,フロントポーチにオレンジシュースをつっこみ,人気の全くない鹿追-新得の市街地を走る.
300mほど後方からは先ほどのTさん号のライトが迫る!
別にレースではないが,なんとなく追いかけられている気分で,なぜか焦る.

これまた昨年の『アタック三国峠』で通った見覚えのあるコース(屈足付近)をたどり,峠の上り下りを繰り返す.
乗用車はほとんど通らないものの,時折,大型トラックや自衛隊車両とはすれ違ったり,追い抜かれたりしたなぁ...こっちも相当怖いが,向こうもまさかこんな夜に,こんな道をチャリが走っていたらびっくりするやろなぁ...
鼻歌を歌いつつ,路肩の向こうからのカサカサ音にびびりつつ,ゾンビ走法を意識しつつ(矛盾?),非日常的な異空間に漂う.

眠気は全くない.

正直うわさの“幻覚”が観たい気がしないでもないが...それは相当ヤバい状況?

やがて国道39号に合流し,いよいよヒルクライム開始.
スタート地点にはご丁寧に“ここは二合目”といった看板まである.
目標になるかプレッシャーになるのか...
たまにすれ違う対向車線の車からクラクションの応援.
あれ,幻覚ではなく本物やろな?
後で他の参加者のブログを読んだり話を聴くと,狩勝峠は雨と風で大荒れだったそう.
幸い自分の登攀時は無風・無雨で実に平和.
暑くて途中でウィンドブレーカーを脱いだくらい.
9合目を過ぎ,山頂ちょっと前に日付が変わった.
ややガスがかかっているものの視界良好.
峠で休憩も考えたが,先のコンビニでの補給を優先し,ダウンヒル開始.
もちろん最大の脅威は鹿!

寝ぼけていたのか,自分の走力が上がったせいか,思ったよりもずっと早く落合へ.
そのまま順調に幾寅のセブンイレブンでセルフPC.
24時間営業のありがたさよ...バナナだけでは寂しいので,生まれて初めてエナジードリンク(緑の爪跡のヤツ)を購入.
カフェインの含有量に制限がなく,中毒性が高いとかなんとか健康ヲタクの間では非常に評判の悪いブツだが,いかんせん夜中の1時.
覚醒的に最も危険な時間ということで,試してみた.
やたらに甘い炭酸という印象.
エナジージェルの方がまし.
おいしくないし,目が覚めた感もない.
まぁ,こんな時にしか飲まんわな...という感想を抱きつつ出発したが,まさか,その後しばらく,極度の胃のむかつきに襲われるとは...

道の駅南ふらのを横目に樹海峠を越え,富良野方面への北上開始.
車での旅行だと,自宅まですぐそこという感じなのだが,チャリだとそうは行かない.
残り約100kmはまだ遠い.それでも行程の3/4終了かぁ...
2:00頃,通過チェックのセブンイレブン富良野山部店着(324.9km地点).
それっぽいチャリが一台もない.
みんな先行したのか,速いなぁ...と,駐車場を見回してみると,ランドヌール札幌号が!
ジロジロ見ていると,スタッフさんが降りてきてくださった.
「先頭?」と聞かれたが,「2,3人先に行っているのでは?」と答える.
まだ誰にも会っていないとのこと.
ここは通過チェックではあるが,コンビニレシートは必要なので,ガリガリくんとコーヒーという至高の組合せで補給.
ランドヌール札幌さんのFBに続々と入ってくる情報を聞きつつ(牛の大横断にはびっくり),少々休憩.
まだ眠くはない.
自分ってこんなに夜強かったっけ?
そこへTさんも着.
さぁ,もうひと踏ん張りということで,出発.
嫌なことに,外は小雨がぱらついていた...(その5へ)

BRM824旭川400km(その3)

【PC2~PC3セブンイレブン鹿追南町店】

夕食にはちょうど良い時間である.
ホットシェフ豚丼,SAVASプロテイン,オレンジジュース,水を補給.道民大好きセイコマのコンビニ飯は日常でも食べまくり.少々飽きるが仕方がない.
なんつってもコスト的には非常に良い.

さすがに陽が落ちて外は暗い.
今後は町を離れ街灯なしエリアに突入.
いよいよ夜間走行開始である.
まずは初使用の18650ライトをつける.

ま,丸い.

明るいのは明るいのだが(公称3000ルーメン?),
スポット配光で広がりを欠く.
そこでLEZYN 1100iの出番ですよ!
横二連ライトが左路肩,右センターラインを照らし,これで安全な視界確保.
さらにはCATEYE HL-EL140をヘルメットに移動させて進行方向を照らす.
青看板もよく見える.
単三電池2本だが,首の負担と機能を考えての現状最適解かも.
ヘルメットのリアライト,Bikeguyトライスターも点灯(これまた明るい!).
どのライトもバッテリ残量を考慮し,中もしくは低光度で運用.
真っ暗時または雨天・濃霧時は最強に切り替えるつもり.

ところで,ブルベの夜間走行は一般的にはあまり評判よろしくない.
夜になるからブルベは200か300kmまでと決めている人もいると言う.
かく言うKazchariは夜間走行が嫌いではない.
日常でわざわざ夜に走りに行くことはないが,ブルベ中は大歓迎である.
昨年の『アタック三国峠』で,本当に暗い田舎道を薄暗いライトだけで暗闇を走るという非現実感.
空には満天の星.まるで宇宙旅行の疑似体験をしているような体験であった.
たったまらん.

と,素晴らしい初体験の刷り込みのせいか,ようするに夜好きなのですよ.
まぁ,もちろん恐怖感もあり,裸足のダッシュばばぁが追いかけてくるような気がして絶対に後方を振り返らないとか,急坂のカーブがわかりにくいとか,道路陥没にビビるとか...
まぁ,本当に怖いのはクマであり,鹿であり,言うまでもなくヒトやクルマなのでしょうが...

とかなんとか考えつつ,田舎道の緩峠の上り下りを繰り返す.
道の駅「しほろ温泉」への下り道でミスコースしかけ,200mほど登り返して復帰するなどのトラブルもあったが,無事復帰できた.
GPSバンザイ!である.
幸い眠気などは全くなく,鹿追の自衛隊駐屯地横をハイスピードで駆け抜け,PC3のセブンイレブンへ.
先行する参加者がちょうど新得方向へ曲がっていくのが見えた.

21:53 PC3,セブンイレブン鹿追南町店着(248.8km地点).
参加者は誰もいない.
このPCは6月の新十勝200でも立ち寄っている.
あの時は異常に寒かった.
メインイベントの幌鹿峠から然別温泉峡間のみ大豪雨という苦行モード.
然別温泉のストーブとホット(缶)コーヒーのなんとありがたかったことか...
本別で夕食は済ませたつもりだったが,早くも空腹.
これからの狩勝峠越えを考慮し,ハンバーグ&パスタのプレートを食す.
個人的にブルベ中の定番メニューやね.
そしてブラックコーヒーがぶ飲み.
まだ眠くない.
眠くなるわけにはいかない.

しばらくすると本別PCでもお話したTさんが到着.
先々週のパラダイス・ウィーク全ルート完走だそうな.
すごっ.自分は初日の宗谷岬600kmだけ走った.
完走後,思ったほど疲れや痛みがなかったため,その先も行けそうな気がした.
そう,この瞬間,来年開催予定の「札幌-納沙布1200km」が目標として湧き上がってきた.(その4へ)

BRM824旭川400km(その2)

【PC1~PC2セイコーマート本別店】

基本的にPCのコンビニでは座り込まないようにしている.
さて,雨も止んで晴れ間も出てきたため,再びレインウェアをキャストオフ.
知る人ぞ知る「ヌグフルキルヤムの法則」が発動しなければ良いのだが...おにぎりやらバナナで軽く補給して出発.

ここから前半の山場,三国峠アタックが始まる.
ちょうど2ヶ月前に「旭ヶ丘ヒルクライム大会」に出場したのだが,あまりに不甲斐ない成績だったため(出し切ってない!),「走りたりん」と大会後に一人で登った.
その際はヒルクライム用装備として軽量ホイール(BONTRAGER Paradigm Elite),軽量タイヤ(Panaracer Gillar 25c),軽量チューブ(tubolito),1400円の中華製カーボンサドル(98g!)の他,ボトル,ツールボックス,ベル,ライト全部外しての最軽量仕様(と言っても,Domaneなので7.4kgが限界).
さらには手持ちのウェアを全て計量し,もっとも軽い半袖ジャージ,Giroの軽量シューズ(片足150g!)など数々の飛び道具を導入したものの...惨敗.
まぁ,タイムはともかく,自分より年長者に抜かれたのが悔しいぞ.
この悔しさを怒りに変えてモチベーションアップに努めるわけだが...その時の比べると今日のブルベ仕様はさすがにヘビィ.

と,様々な思いを抱きつつ,えっちらおっちら登る.
この峠,こちらの上川側から登る方が楽な印象.
昨年の『アタック三国峠300km』で士幌側から登った時は辛かった.
なんだかんだで15:30頃,峠のCafé着.
いっそここでカレー夕食をとも思ったが,明るいうちに距離を稼ぐことにし,フロントポーチに収納していたジャムパン&缶コーヒーで補給後,ダウンヒル開始.
何度通っても美しい峠の架橋.
車やチャリで通るたびに,30年ほど前にオートバイ(当時はHONDA NX-125)で通った際の記憶がよみがえる.
その頃はまだ未舗装ジャリ道で,大型トラックにばんばん抜かれたなぁ...

森林エリアで一番怖いのは鹿の飛び出し.
その危険を担保しつつ抑え気味に...すると,後方から来たダウンヒルバー装備の他の参加者に抜かされる.
速い! 速い人は体幹,大腿,下腿の張りが違う(この方とはその後PCごとに出会うことになる).

やがて糠平温泉峡着.
夏休み期間のせいか,大学生っぽい集団サイクリストにやたらと会う.
友達と一緒もええけど,野宿キャンプはソロがええでぇ~とおっさん的には思うわけですよ.

このまままっすぐ上士幌か...ではなく,左折して道道へ.
長い上り坂&川沿いの細道&10mおきの舗装段差アタックを受ける.ふっ,なかなかの攻撃だぜっ!(手が,手がぁ~)
「一本元気バー」をかじりつつ(甘すぎるし,歯に詰まる),ケイデンス90を保ちつつ巡行.
次のPCまではまだまだ遠いので道の駅足寄湖でドリンク休憩.
ここのレストランの鹿肉シチューが絶品だった記憶があるが,グルメしている余裕はないので,トイレを済ませてそそくさと出発する.
自衛隊車両がゾロゾロと進入してきた.

しばらくすると太陽が沈みはじめる.
黄金色の夕焼けにシャッターチャンスとばかり停車.
継続する参加者のシルエット.
なかなかいい画が撮れた.

ブルベに持参するカメラはいつもOLYMPUS TG-5.
明るいレンズ,防水,耐衝撃,顕微鏡なみの超絶接写のアウトドア最強カメラ.
STRAVAはじめ,ネットアップ用なので基本的にARTフィルターのポップアートで撮っています.
昔からデジカメはオリ党.

陽が落ちる頃,本別市街へ.
セブンではなくセイコマを探す.
18:20,PC2セイコーマート本別店着(181.8km地点).
なかなか良いペースである.
先着3名ほどがイートインで食事中.
これで全行程のほぼ半分が終了.(その3へ)

BRM824旭川400km(その1)

2019/8/24 Sat

2019年8月24~25日.

SR狙いでRandonneurs Sapporo主催の400kmブルベに参加した.

遡ること2週間前にBRM810宗谷岬600kmを完走(33時間27分)した.

400は距離は短いものの,仮眠のタイミングが難しいため,ブルベ界では600よりキツイともっぱらの噂.
どうなることかと思いきや,結果的には特に寝落ちもせず,完徹にて無事完走.

以下,その備忘録である.

【スタート~PC1セブンイレブン上川層雲峡店】

午前11時というこれまでに経験のない出発時間.

20時間切りを目標タイムとしていたため,元々仮眠をとるつもりはなく,前夜は寝貯め作戦を実行した...のだが,やはり体内時計は正直.

前夜10時就寝も,きっかり4時過ぎには目覚めてしまった.

脳は起きても身体を休ませることは可能!とダマシ×ダマシまどろんでいたら,6時になったため起床.
カーテンを開ける.期待の天気は小雨っ! 予報通りっ! 残念!

今回の出発地点は自宅から10kmほど.河川敷のサイクリングロードを通って自走参加することにした.
時刻は9時.昼からは天気回復予報かつレインウェアなんぞできれば着たくないし,持参すらしたくない.
逡巡しているとまさかの豪雨.
泣く泣くフル装備で出撃.

「カッパ嫌やなぁ.特にパンツ.漕ぎにくうてしゃあない」とブツブツ言いながら河川敷を走っていると.雨が止み,さらには晴れ間も見えて気温も上昇.
こりゃたまらんとストップ.レインウェアの上下,ブーツカバーをキャストオフ.

その横を同ブルベに参加するランドヌールが通り過ぎた.

AM10:00スタート地点着.

受付名簿にサインするも,なんと参加予定だった同僚がDNS.
メールを確認すると「道路が濡れてて」「ガスってて」「天気不安定だったから」とのこと.
えーい,この軟弱者!

しばらくするとブリーフィング開始.

参加者は30名ほど.
車検へと順調に進む.

300km以上のブルベではライト系装備が重要.
毎回少しずつアップデートしているのだが,今回は...

フロント: BONTRAGER Ion800R,LEZYN 1100i,中華製18650ライト(公称3000ルーメン?),CATEYE HL-EL140(夜間はヘルメットに)

リア: CATEYE OMNI5×2,CATEYE WEARABLE X SL-WA100,Bikeguyトライスター,中華製USB充電リアライト

と,少々トラブルが起きても大丈夫な鉄壁の布陣.
ちなみに600kmもこの装備.
メーカーどころか電力供給方法もバラバラなのが気になるが,まぁ良いでしょう.

てなわけで出発.
まずパークゴルフ場でトイレを済ませ,橋を渡って旭川環状線に突入.
いわゆる信号峠が続き,車の追い越しにおびえ,ところどころに残る水たまりを避け,早く街を抜けようともがく.
通常のライドではまず通らない.

当麻方面に曲がると交通量が減る.
しばらくは集団走行.
先を考えるとペースを押さえ,このままトレインに乗っかるのもよいが...あかん.全然自分の心地よいペースではない.
というわけで,単独走を選択.

一部,旭川200のコースをなぞり,国道39号へ.

いつもは並走する旭川層雲峡自転車道を使っているので何やら新鮮ではある.
しばらくすると,雨がポツポツと...上川に入るころには本降りとなり,レインウェアの上だけ着る.
dhbのこのレインウェア(セールで約10000円),最初は撥水最高,と思いきやあっと言う間にズブ濡れに.
ちゃんとアイロンせなあかんな.(ちなみに下はワークマンのストレッチレインパンツで1900円!)

交通量の多い国道や,やたら長いトンネル(隊道)をビビリながら走り,13時半頃,PC1セブンイレブン上川層雲峡店着.
景観保護のせいか,セブンのロゴが茶色に塗られており,知らない人にはわかりづらい.

後日知ったのだが,先ほどの覆道トンネルでランドヌールが車に追突された事故があったとのこと.
十分あり得るシチュエーション.

お叱り覚悟で告白するが,個人的にこの辺りの覆道トンネルを通る際には川側にある歩道を通るようにしている.
こちらからだと右側通行になってしまうが,命には代えられない.

今回はブルベ中につき,左側通行を守ったが...(その2に続く)