2025/9/11 Thu
妄想と幻惑

ホンマ,ここ数年はチャリを中心に人生が回っている.
毎月毎月イベント続きで退屈するヒマがない.
とは言え,いまだ現役で働いているので休日をチャリ時間にあてているのは確か.
そこでかなり近づいてきた退職後,つまり完全フリーになった後のことを少し考えてみる.
正社員でなくなっても65までは働くつもりだが,その後は今と異なる仕事をしたいねぇ.
現状,第一候補はいわゆるリゾートバイト.
『おてつたび』には既に登録済み.
定期的に配信される勤務地の情報だけみてニヤニヤしている.変態だ.
もう一つは起業.
ずばり自転車屋である.
正直,少子化,高価格化によって斜陽だとわかっているが,「好きなことを仕事にする」という言葉を真に受けるのなら,こうなるね.
そして,開くのはママチャリ屋でもなく,スポーツバイク屋でもない.BROMPTON(もしくは小径車)専門店である.
というのも,今年から晴れてBROオーナーになったものの,旭川にはいわゆる専門店がない.
小径車が欲しくても,また所有者であっても困っている人が多いはず.
正にブルーオーシャン!
だがしかし.このKazchari,商売人の子だが商才がない,メカいじりは好きだがスキルがない.
あくまで出資者として,資金提供だけして無理難題だけ言うか(ウォンさん?).
まぁ,そもそもそんな資金はないうえ,失敗⇒老後破産が目に見ているので,あくまで空想上の話である.
ただの1ユーザーの方が幸せか.
さて,『納沙布岬1200』も『カミヒル』も終わって,お次はBROのカスタム熱が上がってきたぞ(前振りが長い).
グリップを格安のエルゴ・グリップに交換し,エンドにバックミラーを付けた以外は,ほぼノーマルで楽しんできた我がBROMPTON.
購入以来,ブルベ走ったり,ヒルクラしまくったりした中で,ここはいじりたい,という箇所が明確になってきた.
ズバリ「ライト」「ポジション」,そして「軽量化」である.
まずはライトの話.
うちの「P-Line Paris Edition」には,限定車ゆえ最初から前後ライトが付属している.
フロントライトは形状からして,明らかにキャットアイのOEM.

しっかり「3BROイラスト」が刻まれているのが個性.
ただし,このライト,ブルベ民にすこぶる評判が悪い.
何せ,ローモード(250ルーメン)でのランタイムはたった3時間なのだ.
ハイ(500ルーメン)に至っては,なんと1.5時間.
夜通し走行には全く使えない.
この筐体の大きさでこれはないやろ.
普段のライドどころか,通勤・通学でしか使えない(BROの用途としてはOK?).
このライトのイマイチな点は他にもある.
充電コネクタがmicroUSBなのだ(2022年発売).
USB-C全盛の中で,よけいなケーブルを持参する必要がある.
※ USB-Cに変更された後継機『AMPP500N』が発売されたが,なぜか実店舗限定.
で,決定的なのは走行しながらスイッチのON-OFFができないこと.
もっとも,これはこのライトだけの問題ではなく,BROのライト取り付け位置がフェンダー上にあることが原因.
夜間つけっぱなしならともかく,トンネル進入時など,こまめにON-OFFしたい時にはなかなか面倒である.
『薄野200』では,ハンドルバーにサブライトを付けて対応した.
キャットアイの汎用マウントなので,別のライトを装着すれば持続時間の問題は解決できるが,この手元で操作できないという点は変わらない.
次にリアライト.付属しているライトは出自がよくわからない.
なぜかこちらは単4電池駆動である.
リアフレームの幅ぴったりに収まるので専用設計なのだろう.

リアにはこいつだけではなく,高い位置に付けたくて,普段は昔購入したBONTRAGERのライトを装着して点滅モードで運用.
200ブルベの走行時間,10時間程度なら問題ない.
てなわけで,ずっと気になっていたライト問題.
たまたま見つけてしまったのがこの動画.
「こ,これは!」と一目ぼれ.
動画にある通り,光量,持続時間,照射範囲とも実に考えられている.
極めつけはリモコンでの前後ライト連動と防眩を考え抜いた配光.
ライトのデザインそのものも良い.
特殊なカットのレンズ面.
まるで最近のクルマのLEDライトのようなイカリング.
動画で見る限りボディの質感も高そう.
そしてリモコン!
手元で前後ライトのON-OFFおよび光量(モード)の操作ができる.
取り付け方法も秀逸.
BROのレバー基部に付いている謎穴(ベル穴)部分にピタリと収まるのだ.

宣伝文句のBROMPTON専用は伊達じゃない!
でも...お高いんでしょ?
公式ストアへのリンクがあったのでクリック.
よくある話だが,初回購入割引があって,¥17,850(購入時).
クラシックブラックキット – VTG 1000 & VTG 50 TL
安い...のか?
メーカー名は『Magicshine』?
聞いたことがあるようなないような...あぁ,スーパー戦隊第29作『魔法戦隊マジレンジャー』の追加戦士マジシャインか!
長女のマジブルーと結婚するという,家族戦隊に相応しい演出があったなぁ...って,違ーう!
ではなくて,他にどこかで...あっ!
モンキー125に装着しているOLIGHTのライト「RN3500」の裏蓋にも「Magicshine」の刻印があったはず.
で,あらためて商品ラインナップを見ると,OLIGHTのRNシリーズとクリソツなライトがたくさん並んでいる.
あーそういうことか.元々OEMメーカーなのねん.
ただし,この『VTG 1000 & VTG 50 TL』はOLIGHTをはじめ,他のブランドでも販売されていない.オリジナル製品なのだろうか?
そしてAmazon他,国内ECサイトでは売られていない.
Aliexpressにはあったが,日本円で¥27,000と公式より割高.
こ,これは...欲しい...ポチりますか!
で,3週間ほどで届いた.




最近の中華製品らしく,箱の作りがやたら立派.
付属品も過不足ない.
取り付け方や照射テストに関しては先ほどの動画にまかせるとして(おいおい),既述の通りデザイン,質感,操作性とも大満足.


とりわけ,リモコンのフィット感は異常.

説明書には「専用アプリをダウンロードして,前後ライトの同期うんぬん」的なことが書いてあったが一切不要.
デフォルトのまま,ON-OFF,光量調整できた.
まだ夜間走行の経験はないものの,このスタイルと機能だけでも大満足.
ホンマいい買い物した.
ただでさえ個性的なカラーの我がBRO.
国内ではなかなか見かけないライトカスタムで,ますます唯一無二の存在になってきたぞ.
ちなみに「AMPP500」はお役御免になったかと言えばそうでもない.
サブライトとして「Ride on Bag」のサイドに装着することにした.
せっかくの純正マーク入りやしな.

充電コネクタには...目をつむろう.
そして,次なるカスタムは...

にしても...G-Lineが気になり過ぎる.