『キング・オブ・コメディ』を観た

先日のブログで『JOKER』について書いた.

現代版『タクシー・ドライバー』という印象を強く持ったが,ネット上でもプロ・アマ含む様々な映画評で同意見が散見された.
『JOKER』を楽しむには,もう1本『キング・オブ・コメディ』も必見とある.
監督がマーチン・スコセッシの大ファンゆえ,この2本を確信的にリスペクトしていたそうで,ストーリーや演出,映像表現に類似点が多数あるらしい.

『キング・オブ・コメディ』をAmazonで検索すると,ちゃんとPrimeで配信されいるではないか.
つーことで,今日のZwiftの友はこれに決定.

The King of Comedy (字幕版)

以下,内容にふれます.

...見終わった感想.

前半は一級のストーキング・ホラー映画でした.
後半はブラックジョークかな.
ストーカー仲間のねーちゃんは最初から最後まで怖かった.
今風の演出やと間違いないジェリーを刺してたな.
電気屋のTVを観ている所を横からグサッと.
確かに『JOKER』に与えた影響はすごい.
舞台設定は言うまでもなく,現実と妄想(願望や思い込み)が入り混じっている点も.

『JOKER』のアーサーは,脳外傷により,認知的に問題ありというような描写だったが,この映画の主人公はパーソナリティ障害やね.
悪いことをしている,迷惑をかけているという意識が全くない.
主人公は本当にコメディアンになりたかったのか?
底辺で生きるより,(犯罪者になってでも)一夜だけでもキングになりたい.
ただ人に認められたかっただけ?

誘拐事件以降は(たぶん)現実で話が進む.
何が怖いって,パプキンのネタに聴衆が笑っていること.
アメリカ人的にはおもろいのか?
あの聴衆の笑い声は本物?
警官のホメ言葉は皮肉?
これらも主人公の妄想かと思いきや,著書が売れてるのは本当っぽい(だけで実は...)

ジェリーのスターになってからの苦労,ストレスの吐露もあった.
劇中のジェリーは常に不機嫌でストレスを抱えている様子が執拗に描かれている.
スターも幸福ではない.
パプキンがそれに耐えれるとは思えない.
ラストシーンの出所後の初舞台では,何も話せないまま終わるような気がする.
でも,このシーンも妄想?

鑑賞後,いろいろ解釈できる映画は見ごたえがある.
『タクシー・ドライバー』も,もう一度観よう.

タクシードライバー (字幕版)

2020年は『ツール・ド・下半分』

先日,ツール・ド・フランス2020のコースプレゼンテーションが行なわれた.
今年はツール・ド・左半分,来年は下半分でどっちも山岳メインのルート.
今年はスプリンター涙目的なコース設定である.
個人TTも一つしかないうえ,しかも山岳ゴール.
復活前提のフルームやデュムラン,ログリッチェはともかく,これでTTスペシャリストも涙目.

主催者は一体誰を勝たせたいのか?
このコースに向いてるフランス人選手いたっけ?
もはやバルデは無理やろうし.
ピノかな?
アラフィリップの激走が再び見られる?
でも,やっぱり最後は例のチームかなぁ...まさか,再来年はツール・ド・上半分ってこたぁないやろね.

現状頭が痛いのは,東京オリンピックのおかげでスタートが例年より早い6月27日になったこと.
毎年J-Sportsの1ヵ月登録(月単位契約なので7月のみ)だけをしているので,最初の第4ステージまではダイジェストか海外オンデマンドしか視聴できない.
今年だけ配慮して「TDFパック」とか作ってくれへんかなぁ.
そういや毎年第1ステージだけは無料視聴だっけ.

どのチーム応援かというと,やはり例の赤黒軍団かな.
あれだけ強いと逆に爽快感がある.
フルーム復活するかなぁ...

グランツールでは,ジロ・デ・イタリアをDAZNの1ヵ月登録(こっちは登録日から1ヵ月)で観ている.
ジロと言えば,なんつっても2018年第19ステージのアレでしょう.

↓ジロ・デ・イタリア 2018 第19ステージ【2018年のベストレース1位】
https://youtu.be/AirQGSzscbA

これ生放送で観ましたよ.
ここ数年のスポーツ中継でここまで興奮したことはありません.

2017年のデュムランも別の意味でかなりのインパクトでした.
ライド前にココアを飲みすぎてはいけません.

ブエルタ・エスパーニャはダイジェストのみ視聴.
ブエルタはブエルタでレースそのものより,そのコース設定や運営のユルさが笑える.

超人たちの祭典,今から楽しみである.
そういや東京オリンピック,暑いので危険というなら,ロードレースも北海道に移したらええのに.

外国語の習得は難しい(その2)

外国語の話のはずだったが,Kazchariの半生記もしくは旅行記っぽくなってきたので,以降要点だけ.
それぞれのエピソードは別の機会に.

伊丹決意したのは良いが,ではその方法はどうする?
そうだ,現地に住めば嫌でも話す,話せるようになるという単純な発想で,この決意の約10年後,Kazchariは青年海外協力隊に参加して英語圏で2年間生活することとなる.

↓JICA海外協力隊
https://www.jica.go.jp/volunteer/application/seinen/

はたして語学力は向上したのか,ネイティブ並みになったのか,その結果は...いやぁ,ダメでした.
いわゆる業務会話はわりと流暢に話せたが(ワンパターンなので),日常会話やパーティ会話は全然身につかず,帰国直後に受けたTOEICでも640点程度.
今はもっと下がっているはず.
今,思うに(その1)で書いた原則やら実践をあまり行っていなかったなぁ...と思ふ.

と済んだことを後悔,反省していても仕方がない.
終活中なのだ.
残りの人生,行動あるのみ.
再挑戦してやる.サイドバーでオススメされていた別の動画も観た.

『どんな言語でも簡単に習得できる方法.マシュー・ユールデン』

まとめると以下の通り.

【要約】
1) 母国語との共通点を探せ ⇒ 日本人だとハングルか中国語?
2) シンプルに ⇒ 複雑な言い回しはドツボにはまる
3) 状況と必要性に関連させよ ⇒ 効率よく
4) 1日30分,定期的に短く勉強 ⇒ 少量頻回で習慣化
5) ラジオや映画を言語で楽しむ ⇒ 学習と並行して

【ルール】
1) その言語を使いながら生活する ⇒ 夢まで見れたら最高
2) 間違えよ ⇒ 人は失敗から学ぶ.※ここやね,恥を恐れすぎ
3) 競争を楽しめ ⇒ モチベショーン維持に欠かせない

(その1)で紹介した動画と言っていることはほぼ同じやね.
結局,王道しかないということか.
習慣化が何より重要.
特にルール№3には完全に同意.
自分には実績がある.
そう自転車だ.
ここ2年間ほど毎日乗っていても飽きない.
これも全てSTRAVAのおかげ.記録と競争は偉大だ.

次の旅まであと2ヶ月を切った.
さぁ,インドネシア語をマスターするぞ!(えっ?)

旅の指さし会話帳2 インドネシア(インドネシア語)[第3版]

外国語の習得は難しい(その1)

なにげにYouTubeを見ていると,TEDxでこんなネタがあった.

『どんな外国語でも半年でマスターしてしまう方法』

まとめると以下の通り.

【5つの原則】
1)自分に関わる部分に集中しろ ⇒ 映画のやり取りがわからないのは当然
2)最初からコミュの道具として使え ⇒ 習ったら使え!
3)メッセージを理解したら,その言語は無意識に使える ⇒ 相手のいいたいことを察しろ.状況を分析!
4)トレーニング! ⇒ 筋トレと同じ.習慣の力
5)心理理面が重要 ⇒ 恥・間違いを恐れるな

【7つの実践法】
1)たくさん聴け ⇒ スピードラーニングにも意味がある
2)言葉より先に意味を知れ ⇒ 非言語メッセージを見逃すな
3)組み合わせよ ⇒ 難しい語彙は憶えていなくても大丈夫
4)核に集中! ⇒ 頻繁に使う単語は何だ? それほど多くないはず
5)外国語の親を見つけよ ⇒ 気を遣わず,かつ的確に指摘してくれるマスターは貴重!
6)顔をまねよ ⇒ 正しい発音は顔全体で発する
7)イメージに直結せよ ⇒ 母語に訳すな

字幕プラス個人的な解釈なので,おかしい所もあるかもしれないが,だいたいこんな感じのことを言っていた.

今回のブログ開設もそうだが,終活の一環として様々なことに挑戦もしくは再挑戦を考えている.
外国語習得もその一つに加えたい.
この原則と実践法は大きな示唆を与えてくれた.

一般に日本人の場合,外国語≒英語という発想になろう.
英語ねぇ...中学までは得意っつーか,好きだったなぁ.
英文法はまるでパズルようだった.
思えばその認識があかんかったのかもしれん.
高校では並みの成績となり,大学では単位を取る為に講義に出て聞き流すだけで,全く興味の対象ではなくなっていた.

転機を迎えたのは大学の卒業旅行である.
初の海外は約5週間の個人旅.
当初はアフリカに行きたいという動機から予定を組んだものの,紆余曲折があり,結局ケニア2週間,インド・ネパール3週間の旅となった.
『地球の歩き方』を持ってのバックパッカー旅である.

出発前は「全部英語圏か.まぁなんとかなるやろ」という認識だったが,見事に玉砕.
こちらが言いたいことはなんとか言えたものの(事前に会話集で調べたりとか),返答の内容がわからない(ケニアはまだまし.インド英語は...).
現地の人との食堂やホテルでのやり取りだけならさほど問題なかったが,他国からの旅行者との世間話やジョークは全然成り立たない.
自分の言語能力の低さにあきれかえった.
今思えば,単純に語学力だけではなく,性格起因の対人関係力に問題があったことがわかるのだが,当時はそれに気づかなかった.

伊丹決意(当時は大阪伊丹も国際空港)ではないけれど,英語をなんとかしてやろうとこの時誓ったのだった...(その2に続く)

『装甲騎兵ボトムズ』にむせる

-予告-
こんな夢をみた.
荒野の中の廃墟を目指し2台の鉄騎兵が走る,飛ぶ,撃つ.四方八方から,敵の銃弾が霰のように降りかかる.
己の血潮で視界が赤く染まる.
意志だけは前へ,前へ.俺はまだ死なせてもらえないらしい.
次回「選択」
童心を忘れない大人たちへ

冒頭のような夢をマジで観たKazchariです.
『iPhone11 Pro』のおかげで,ネット界隈のおっさんたちがザワついている.
言うまでもなくあの三つ目レンズのせいである.
第一印象は最悪だった.
ジョブス存命中なら間違いなくこのようなデザインは認めなかったであろう.
しかし,改めて見るとアレに似ている.
そうATのターレットレンズに.
しかもディープグリーンカラーまである.
誰だ!こんな素晴らしい色を採用したのは?
日本人のアラフィフのおっさんか?
そやけど「ボトムズ,ボトムズ」と騒がれているが,総称ではなくスコープドッグ(スコタコ!),もしくはタートル系のレンズが正しいのでは?
後半になると異形レンズのATが増えてくるし.

というわけで,このスマホが気になって仕方がない.
それが引き金となって『装甲騎兵ボトムズ』が何度目かのMyブームである.
以下,あまり裏を取らずに当時の思い出を元に雑記.
細かい勘違いはご容赦.

先日は3本ローラー時にOVA『ザ・ラスト・レッドショルダー』(1985)を観た,初見はレンタルVHSやったなぁ...

装甲騎兵ボトムズ ザ・ラストレッドショルダー [DVD]

ストーリー,作画ともよくできている.
OVA作品の中でも秀逸.
本編との整合性も完璧(クメン直前のキリコとは思えない?).
何度も繰り返し観たせいかセリフもほとんど覚えている(ラピュタレベル).

「ターンピックが冴えないな.それに制御系もおかしいようだ」
「こいつの肩は赤く塗らねぇのかい?」「貴様,塗りたいのか?」
「やせ我慢はよせ.度が過ぎるのは見ていて辛い」

続編ではなく,合間のエピソードが新作で作られたのはこれが最初?

TV版ボトムズの特徴の一つに,ワンクールごとに舞台(戦場)が変わるというものがある.
さらにはパク...オマージュした映画も異なっている.
すなわち「ウド編」は『ブレードランナー』,「クメン編」は『地獄の黙示録』,「サンサ編前半」は『エイリアン』,「クエント編後半」は『2001年宇宙の旅』.
サンサとクエントの砂漠系は何やろ?元ネタがあるんやろか.

この時代のTVアニメは,担当の制作スタジオや作画監督ごとに主人公の顔がころころ変わる.
特に個性的なのが谷口顔のキリコ.
キャラ設定とは全く別人のヘチマ顔であるが,なかなか味わい深い.
それに谷口さん率いるアニメアールの超絶メカ作画!
クメン編のジャングル戦,パーフェクトソルジャー回の対イプシロン戦など,アニメアールの作画回はホンマにえげつない.
この人気が後のレイズナーにつながってくる.

解説動画などでは「スコタコは乗り捨て」「主人公のメカは特別ではない」と言及されるが,ラビドリードッグのことを忘れていませんか?
キリコ専用ではないもののかなりスーパーロボット扱い.
最終回1つ前の「修羅」の作画がアニメアールであったのならぁぁぁ(ロッチナ風に)!

最近,あの時代のリアルロボアニメに熱中した世代としては寂しい事件が続いた.
塩山さんは不慮の事故でなくなったし,湖川さんはヤフオクでやらかしたし...あれだけ有名なアニメーターでも老後は苦労するのだろうか.

えー色々と書きましたが,Kazchariはいまだにガラケーだったりするというオチ.
現状,何の不自由もないのですが今回は参った.
SIMフリーiPhone11をAppleストアで買って,格安SIMだけ契約するかぁ.
ガラケーと2台持ちで,などと,ここ数日考えています.

今朝のZwiftでは『ペールゼン・ファイルズ』(2007-8)を観ながらこいだ.
「嘘を言うなぁ!」(ホンマです)

装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ (1) [DVD]

『JOKER』を鑑賞

連休最終日の今日は朝から快晴.
ファットバイクな皆様から美瑛周辺グラベルツーリングのお誘いを受けていたものの,斜度軽く30%近いヨメ峠を越えることができず,あえなく撃沈...衣替えなど,自宅の冬ごもりの支度をすることになった.

我が家はKazchari以外のヨメ,娘,息子がラグビーヲタク.
もちろん昨夜はテレビにかじりつき.
これまでの経験から室内が異常にうるさくなるのがわかっていたので,一人で映画を観に行くことにした.
『ガルパン最終章第二部4DX』にもひかれたが,さらに評判の良い『JOKER』に決定.

ディノスシネマの1番劇場,20時半の回.
足が伸ばせるD-12の席を確保.
入場すると観客は10人ほど.
素晴らしい.

いつも思うが,ここ旭川の映画環境は最高である.
シネコンが3館もあり(うち1館には4DX),チケット代も安い.メンバーズDayその他を狙えば1000円ちょい.
ポイントもすぐにたまるので無料鑑賞しまくり.
そして一番気に入っているのは...空いていることだ.
経験上,満席だったのはエヴァ新劇場版の破ぐらい?
何の映画だったか忘れたが,自分一人ってのもあったなぁ.
この記録は永遠に破られることはないだろう(当たり前).
観客ゼロの時も映写機回すのか?
たまーに札幌どまりで旭川上映が見送られる作品もないではないが,この時代,レンタルかオンデマンドでたいていのモノは観れる.

で,肝心の『JOKER』だが,評判通りの傑作.
一晩経った今現在も引きずっている.

(以下,内容に少し触れます)

「バットマンの前日譚でジョーカーが主役」という程度の情報しか知らなかったので,いきなりロバート・デ・ニーロが出てきてびっくり.
重要な役なのかと思いつつ観ていると,重要どころか,これって現代版『タクシードライバー』やん!
そう考えると今回のデニーロの役割って完全に対局ポジション.
狙ってるなぁ...
あの『ダークナイト』のヒース・レンジャーと否が応でも比較されてしまうプレッシャーの中,ホアキン・フェニックスが何しろ素晴らしかった(チャリダー的には,ホアキンとくればロドリゲス!と言ってしまふ).あの役作りも究極の役者バカ,デニーロと通ずるものがあるなぁ.
最初から最後までJOKERの顔のアップ,異様な体形,歩き方,走り方(逃げ方),狂気の笑い,やたらキレの良いダンス,現実と妄想が入り混じる演出などなど,最高レベルの緊張感で進む.
ああ,胃がキリキリする.
劇中数回ある拳銃撃つシーン,マジでビビるで.

それにしても今の香港ってリアルゴッサムシティやな.
格差の広がりからの暴発という意味では,日本の将来にも通ずるか...

ホアキン・ロドリゲスじゃなくて,フェニックスの映画では『Her 世界でひとつの彼女』も大傑作.
ぜひご覧ください.

Her 世界でひとつの彼女(字幕版)

今回,ディノスのチケットをネット購入したのだが,いつももらえる次回割引の特別鑑賞券がもらえなかったことに,帰りの車中で気づいた.
何か損した気分.
座席指定のクレカ払いは便利なものの,次回から窓口払いにしよう.

さらにグラベル探索(東川編)ライド

朝から暴風強風.ロードで出かけるつもりだったが,危険と判断し,ファットバイク(Specialized FATBOY)にて,ご近所グラベル探索へ.
今日は東川方面を攻めるつもり.

まずはオーバーホール予約のためクランカーさんへ.
いつの間にか予約したことになってた.
まぁ,今年もすでに12000km以上走ってるし,雨ブルベも多かったし,来年は1200km参戦予定やしで,やっぱやっといたほうが良いでしょう.
昨今のE-Bike,MTB事情を教えてもらった後,出発.
いつもの忠別川サイクリングロードだが,ほとんど走らない右岸側を選択.
こちらのほうが河原に降りる道があったりしてオフ車向き.
道なき道というか草むらをかき分けて進む.いやぁ楽しい.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

紅葉撮影のために停車を何度も繰り返す.
にしても油断ならんのが風である.
5回ぐらい強風にあおられて“停車中に”倒れた.
しかもスタンド側.
アスファルト上に倒れた時はバーエンドが傷だらけになるが,そこはオフ車.
まったく気にならない.カーボンロードやったら大騒ぎ.

OLYMPUS TG-5

東川のセイコーマートで昼食.
ペコマカードに変えてSAVASゲット.
やたらに辛いエスニック焼きそばを選んだが,イートインがないので外で.
強風の中,食べるのにむっちゃ苦労した.

山を目指して進む.
いわゆるクラフト街道に沿ってダートを探すがなかなか見つからない.
ここぞと思って侵入すると,たいていは行き止まりの私道.
斜度16%超えのダートを登った先が民家の裏庭だったり...うーむ,東川はハズレか...行き当たりばったりではなく,調べてから来たほうがよかったか...と後悔しはじめた頃,ようやく“らしい”入口発見.
帰り道とも方向が合いそうだったため,いざ突入!

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

結局,ここが大当たりで素晴らしい道.
展望こそほとんどないが,新しい道らしく,深ジャリ,幅広で斜度もそれほどきつくない.
途中の看板には「H29開通」とあった.
道の状態からしてピストンではなく,あちら側につながっていると判断.
ふっふっふ,モーターサイクルの方のオフロード歴は結構長いのだ.
その勘が冴える!(そして結構外す)

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

クランカーのご主人にこれからダートに行くと話したら,「クマに注意したほうがいいよ」と言われて,少しびびっていたのだが,楽天的にGo!
クマベル付けてるし!
走りだすとそんなこたぁ忘れ,ダートを楽しむ.
特にこの時間(14時過ぎ)は日の入りもよく,色づき始めた紅葉が映える.
正に黄金の秋.

OLYMPUS TG-5
OLYMPUS TG-5

予想通り5kmほどで幹線道路に抜けた.
道の駅に寄って缶コーヒータイム.
忠別川沿いを通って暗く,寒くなる前に帰宅.
今日も満足いく一日であった.

スマートトレーラーでZwift

台風19号の上陸で関東が大変なことになっている.
千葉に至っては地震も発生とか.
台風と地震の発生には因果関係があるそうだが(仮説),どうなのだろう?

ここ旭川に台風の影響はまだない.
ただし天気は悪い.
雨こそ降らず朝から時折,陽はさすものの,基本的に曇天.
息子の習い事の送迎義務があるので遠出できず.
スキマ時間を見つけて室内トレーニングすることにした.
先日紹介した3本ローラーか,それとも「スマートローラー(Tax Neo Smart)+ iPadでZwift」かの2択で,今日は後者にした.
ちなみに設置状況は以下の通り.


Tacx – Neo 2 スマートトレーナー

kazchariで使っているのは旧型.
今は新型が出ています.
不具合時のサポートが気になる方は国内販売店が安心だと思いますが,価格的にはWiggle他,海外通販の方が関税込みでも安いです.

2階の自室で,夜間回しても1階で就寝中の家族からのクレームは(表立っては)ない.
かれこれ1年近く使っているが,ストイックに自分を追い込むっつーのができない性格なので,全力で回すようなワークアウトはしたことがない.
トレーニング効果を考えるなら,FTPトレとかした方がええんやろね.
しんどそうやけど.

全力漕ぎがしたくない理由はもう一つ.カーボンフレームへの負担が気になるため.
まぁ,公式も大丈夫と言っているらしいし,シートレールが折れただの,クラックが入っただのといった話を見聞きしたことはないがやはり心配.
もし本当にヤバかったら,世界中でクレームの嵐になってへん?

てなわけで,基本的にAmazon primeを観ながらWatopiaもしくは他の地域をLSDしてます(ほぼ毎晩).
で,本日のZwiftの友は『犬神家の一族』(1976年版)

犬神家の一族(1976)

小学生の時,映画館で観たなぁ(どんな小学生だ).
当時,横溝正史ブームというのがあって,角川が売れ筋作品を次々と映画化(石坂浩二が金田一耕助).
さらにはテレビドラマ化もされました(古谷一行が金田一).
名コピー『観てから読むか,読んでから観るか』に感化されて,ほとんどの作品を観て読みました(だから,どんな小学生だ).
もう言うまでもなく傑作ぞろい!
シャーロックホームズやらアガサ・クリスティとは異なり,日本の田舎のドロドロとした恩讐,耽美な見立て殺人などの世界観に酔いしれた(だから(略)).

小説で一番好きなのは『獄門島』.
映画にもドラマにもなったが,メジャーな映像作品で原作通りの犯人だったことはなかったはず.
真犯人がややこしいから?
テレビでは映画にならなかった中堅どころの作品も次々と映像化された.
『三つ首塔』『真珠郎』とかよくできてたなぁ...(エロシーンでドキドキ)てなことを考えつつWatopiaの荒野,ジャングル,火山を1時間,30kmほど漕ぐ.
いい汗かいた.
この市川崑監督の犬神家における極太明朝体がエヴァに影響を与えたのは有名な話.
で,今日気づいたのだが,猿三のキャラはザブングルのファットマンになった?
野々宮珠代(島田陽子)むっちゃ美人やな.

BRM1006北海道200km大夕張(その4)

【PC1~PC2セブンイレブン当別栄町店(178.7km)~ゴール】

えー,ブリーフィングで言われた「隣接店の前には自転車を停めない」ルールですが,すっかり忘れておりました.
ちょうど,後輪の半分がその店の壁にはみ出したまま駐輪...買い物を済ませ,自転車に戻る頃,ハッと気付き,あわててセイコマの裏側に移動させる.
ヤバかった.
それにしてもその店,窓にデカデカと『自転車・バイク乗り,店の前での飲食禁止』張り紙をどーんと貼ってある.
こりゃ相当トラブったんやろなぁ...

昼食は普段の外乗りとほぼ同じメニュー.
お気に入りの「チキンたっぷりペペロンチーノ」「紀州梅おにぎり」「セイコマゼリー」「トロピカーナオレンジ」.
やっぱりグルメ・ブルベにはならん.
10分ほどで食事を終え,早々と出発.
残り80kmである.

腹ごなしに夕張市内をゆっくりと漕いでいると,後方から1名ランドヌールが.
さっと抜かれる.
以降遠くに見えるこの方をペースメーカーにして巡行.
まぁ,向かい風区間で結局ちぎられるわけだが.

とある交差点で白+青縞模様のP-1仕様TREK Madoneを見かける.
いわゆるファクトリーチームのレディス・デザインである.
かっこ良い.
帰宅したら注文しよう!...と即決できる身分になりたいものである.

やがて何となく記憶にあるコースに入る.
おお,ここは『美唄200km』で通った道ではないか.
シーズンの始まりと終わりで同じコース.
何となく収まりが良い.

懐かしのセブイレブン栗山継立店を過ぎて,北上すると現れる丘陵地帯.
景色は良いのだが,アップダウンが地味に続いて結構きつい.
しかもやや向かい風.ゾンビ走法に切り替える.
まぁ,この時点でウラ目標タイム8時間切りは諦めなあかんなぁ.
またの機会に挑戦ということで.

さて,左折して周回コースの出発点である栗沢町に戻る.
往路も通った峠.振り返るとなかなかの景色.

13:23,再びの通過チェック,セブンイレブン栗沢町店に帰ってきた(150.5km).
今度はレシートが必要.
おやつ的補給の定番,温かい缶コーヒーとアイスを購入.
いやぁ,ガリガリくんの新製品,たまご焼き味うまし!

それにしても,この張り紙,泣かせますねぇ...


ゾロゾロと後続集団が到着.
仲間同士のドラフティングで走ると,タイムやら疲労感はどうなるんやろ?
あっ,別に批判しているわけではありません.
普段からぼっちなもんで,興味があるだけです.

出発し,高速&国道12号を越える,つまり左半分ルートに再突入.
ここから当別方面まではこれまた永遠に続くかと思われる直線ルート.
空知グルメフォンド,『トトロ300km』ルートと,これまでのライドのおさらい的,集大成的なコースで,これまた何となく収まりが良い.

14:48,PC2セブンイレブン当別栄町店着(178.7km).
まさに『トトロ300km』でもPCだった場所.
時間は異なるが,残り距離もほぼ同じ.
コーヒーとプリンを手に取ってレジ待ちしていると,店主らしき人物から突然,「この後,自転車の人たくさん来るの?」と質問.
「まだまだ来ますよ.たぶん70から80人ほど」と答えると,露骨に嫌な顔をして「えーっ,12時頃がピークって聞いてたのに!」と,自分に文句言われても困る.
お客が来るのがうれしくないのだろうか?
単価が安いから?
真意は測りかねるが,迷惑に思うんやったらPC利用を断れば良いのに...とも思う.

残り20km.
裏道的なルートを快走し国道337号へ.
札幌に向かう片側3車線道路は路肩も広くきれいで良い...と思っていたら,残土受け入れ業者が軒を連ねる付近,土とほこりでゲホゲホ.
今日の最終トラップか!

ぐるっとターンして,15:55,百合の会病院に無事ゴール(202km).
完走タイムは8時間55分.
いつもの200より少し遅めのタイム.
何が原因?
そんなに峠もなかったのになぁ.
その証拠に疲れはあまり感じない.
シューパロ湖キレイやったなぁ.
今秋中,車で行ってみようか.
ちゃんとしたカメラと三脚持って.

ドリンクとお菓子をいただきながら,スタッフのみなさんに来年の『札幌-納沙布-札幌1200km』の参加要件やらなんやらを訊く.
(体調,天候ともに順調であれば)完走に十分な走力は身についているようだ.
エントリー坂を乗り越えてぜひ参加・完走したい.
次年度の最大の目標やねぇ.
このような素晴らしいイベントの運営,いつも感謝です.

これで今年度のブルベは全て終了.

美唄200km(8時間22分)
旭川200km(8時間39分)
トトロ300km(14時間3分)
新十勝200km(8時間51分)
北村300km(12時間59分)
宗谷岬600km(33時間27分)
旭川400km(19時間16分)

そして今回の大夕張200kmで計8本.
目標のSRも取れたし,なかなか充実したブルベ2年目の参戦であった.
我が愛車のTREK Domane SLR7,よく頑張った.
今年もオーバーホールに出してあげよう.

さて,次回のブルベはRandonneurs札幌名物のアイスブルベ!
まだコースも日程も決まっていませんが,この次はモア・ベターよ!(古っ)

BRM1006北海道200km大夕張(その3)

【通過チェック2~PC1セイコーマート夕張清水沢店(114.9km)】

有人の通過チェックポイントなので,スタッフにサインをもらう.いつもご苦労様です.
道路反対側にある公衆トイレを利用後,休憩なしで早々と出発.
ブルベは距離に応じて精神的疲労感が異なるが,現在70km地点.
すなわち,まだ半分も走っていない.

先行者やら後続者がわらわらと見える中,ほとんど休憩せず再出発.
桂沢湖への登りが始まる.
日曜日やし時期的にも交通量が非常に多い.
危険だ~排ガスだ~
先行者を2名ほどパスし登る.
長い長い隊道(斜度時折10%超え)をこなし,ようやく見えてきた桂沢湖.
天気も良いし,実に美しい.
紅葉はまだ早いか.

この辺りを走るのは何年ぶりだろう.
ほとんど記憶に残っていない.
自転車で走るのは間違いなく初めて.
そう,自転車の良い点の一つは,車やオートバイに比べると,“道の記憶”がやたらに残っているということ.
もちろん“キレイな景色”だけではなく,キツイ,楽,辛い,登り,下り,追い風,向かい風,路面,雨,雪,太陽,暑さ,寒さ,匂い,その時の服装,体調,考えたことなど付加情報がやたらに多い.
ここまで扁桃体や海馬を刺激して記憶に残らないわけがない.

時には道路を横断してパチリ.
写真撮影停車が増える.
橋から谷が見えて,鉄橋?が見える.
使い古された表現だが,これぞ桃源郷...
春には桃か桜が似合いそうな風景.
後続の参加者ともしばし談笑.
終わってみて思うのだが,今回はあまり他の参加者と話さなかったなぁ...
人が多すぎる? むしろ20~30人のブルベだと連帯感が強く,単独走が続くと会話が恋しくなり,色々と話し込むことが多いような気がする.
そして別れ際にSTRAVAでつながったりすることもあるのだが...
今回は仲間内で参加している方が多く,その輪に入りにくい雰囲気もある.
まぁ,いいや.


この道は国道452号線.
絶景は続くものの,民家も商店もほとんどない山間の田舎道である.
今日は休日と晴天が重なったため,比較的交通量は多いように見えるが,普段はどうなのだろう?
なぜ,このようなことを考えるかというと,道が異様にキレイだから.
アスファルト舗装もガードレールも整備されている上に,さらには高架新道の建設現場もあちこちに.
この公共事業,ホンマに必要か?と,疑問に思いつつも,快適に利用させてもらっているこのもやもや感.

今回のブルベのチマコッピを登りきり,夕張に向かう怪しいトンネルを抜けてダウンヒル.

AJ北海道撮影

いよいよ今回のメインイベント,シューパロ湖である.
天気に恵まれて最高のロケーション.
ここは人造ダム湖.
いわゆる水の底に沈んだ村というヤツですね.
この設定だけで十分ロマン溢れるのだが,渇水期(?)なのか,いつもこうなのか,わずかに見えるアーチ橋が実にフォトジェニック.
イメージ的には第3新東京市かコロニー落とし後のシドニー,はたまたデイブレイクタウンか?
さらに気になったのが湖岸に降りる道.
一応ロープで通行止めとなっているが,自転車(特にファットバイク)なら...いかんいかん.




後でサイトを見ると,夕張発着の「シューパロダム湖面カヌーツアー」なるものがある.
これはうちの子どもたちも喜びそうだ(とガラにもなく家族サービスを考えてしまう)

シューパロ湖 湖面カヌーツアー

その後もちょこちょこ撮影ストップ.
さびれた炭鉱,シャッター街を通り,11:41ようやくPC1セイコーマート夕張清水沢店着(114.9km地点着).
いやぁ,腹減った.
フロントポーチに入れたジャムパンも食い尽くし,水もやばくなった頃,ようやく着いた.
結構混んでるなぁ.
あっ,ここ空いてるわ...
(地雷の予感でその4へ続く)