旅の回顧写真~2004年のイースター島にて

2020/7/22 Fri

あこがれの地.

OLYMPUS CAMEDIA C5050Z 2004年7月9日撮影

青年海外協力隊の隊員として2年間をジャマイカで過ごしたKazchariは,2004年の4月に無事帰国.
就職活動をし,大阪から旭川に居住地を移すことを決めた後,ヨメさんと世界一周,もとい地球一周の旅に出かけた.
その最大の目的地は南太平洋に浮かぶ絶海の孤島,イースター島である.

スペイン語で「Isla de Pascua」.南米チリ領である.
言わずと知れた巨象,モアイが乱立している島として有名(後に勘違いだったことが判明).
幼少の頃からのあこがれの地だった.

タカラ・スクールパンチシリーズ『謎のイースター島』

「いつかはイースター島へ」と胸に秘めてはいたが(いや秘めてないか)何しろ遠い.そして時間と金もかかる.
よほどの覚悟がないと行けない土地なのは今も同じ.
行くなら再就職まで4ヵ月ほどあるその時しかなかった.
2004年当時,普通に日本からチリ経由でイースター島を目指すと,航空チケットだけで往復24万円ぐらいかかった.
そこで目をつけたのが『世界一周チケット』
ワンワールドグループの航空機を使って3大陸(北米・南米・ヨーロッパ)のそれぞれの都市でトランジットできる夢のようなチケットである.
なんと,その寄港地にイースター島が含まれているのだ.1年オープンで35万円.どう考えてもこれを使う方がお得.

ちなみに他の寄港地は,
日本⇒アンカレジ,カンクン(メキシコ),サンティアゴ(チリ),イースター島,プンタアレナス(チリ),マドリッド,カイロ,ヘルシンキ⇒日本
だった.

今のようなe-チケットではないので,最初にドンと分厚い束が送られてくる.
旅行が進むたびにどんどん薄くなっていくのが少々悲しいものがあった.

というわけで,6月半ばに日本を出発後,イースター島に着いたのは2004年7月8日だった.
歴史や文化の話はgoogle先生やWikipedia先生にお任せするとして,以下,モアイ写真をアップ.

OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z

行ってみて気付いたのだが,モアイは島中に乱立しているわけではなく結構分散している.
そこへのアクセスは実際レンタカーしかない.
当時のKazchariはペーパードライバーだったので少々困った.
しかし,偶然にも飛行機が一緒のメキシコ留学されていた日本人の方に助けられた.
クルマの運転は元より,留学されていただけあってスペイン語がペラペラだったのだ.

さて,イースター島の名物はモアイだけではなかった

OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z
OLYMPUS CAMEDIA C5050Z

火口湖があったり,なんとダイビングサービスまである.
絶海の孤島ゆえ波が高い日が多く,潜れる日は少ないらしいが,運よく滞在中1日だけチャンスができた.
残念ながらこれっという水中写真は撮れずじまい
一昔前であれば,映画『ラパ・ヌイ』(現地語でイースター島のこと)の撮影で使われたモアイ像のセットが沈められていて,面白い被写体になっていたそうだが.

他には,倒されていた15体モアイを引き起こした日本製クレーンが放置されていたり.

OLYMPUS CAMEDIA C5050Z

安宿のネコがやたらに人懐っこくてむっちゃ美猫だったり.

OLYMPUS CAMEDIA C5050Z

モアイの足元でサッカーしてたり.

OLYMPUS CAMEDIA C5050Z

と,なかなかシュールで楽しい場所であった.
やはり行って良かった.
この時はチリ,アルゼンチン,パラグアイを訪れたが南米旅の満足度は総じて高い.
それなりにリスクも高く緊張をしいられる場面もあったが,それを越える魅力がある.
めったに行けない南米大陸残りの人生用にまだ北半分を残してある

OLYMPUS CAMEDIA C5050Z

旅の回顧写真~2013年のレンベダイビングにて

2020/7/17 Fri

「ストックフォトを使って写真で稼ごう!」と思っていた時がKazchariにもありました.

OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

Amanaimagesにアカウントを作って,さぁ投稿と思ったら色々と制約が厳しい.
特に人物が写っているものは許可が必須.
一方で人物写真でないとなかなか売れないとか.

というわけで,“稼ぐ”は諦めて,より気軽に投稿できそうなinstagramを本格的に始めた.
アカウント自体はかなり以前に取得していたのだが,ほぼ放置.
投稿写真のテーマはこのブログ同様,チャリと水中写真がメイン.

両方を趣味にしている人は少ない気もするが,まぁ良いでしょう.

当初は元々の知り合いしか見ないので,当然「いいね」も「フォロー」も少ない.
最近ようやく「ハッシュタグ」の存在と意味を知り,写真の説明に記入してみる.
すると面白い.色々な国,職業,年代の人が次々に見てくれる.
こりゃクセになるわ.

さて,最近は一日一枚のペースでアップを続けている.
時々フォローがあると書いた.
その方の写真を確認する.
正直言って,うーんな人のフォローバックはしないことにしている.
ようするに写真から“こだわり”が感じ取れるかどうかで判断.えらそうだ.

せっかくなので,instagramの小さいコメント欄にはハッシュタグだけつけて,その写真にまつわる思ひ出うんぬんはこちらのブログで語ってみようかなと思った次第.たぶん不定期やけど.

さて,今日instagramにアップした一枚は,2013年9月19日8:10に撮ったこれ.

OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro / f2.8 1/160 ISO200

場所はインドネシアのレンベ
レンベと言えば,マクロというか変ないきもの天国
いわゆるマック・ダイブである.
差し棒で泥土をぶすぶす刺しながらの被写体を探し.
レンベではエビ,カニ,ボロカサゴたちが主なターゲット.
そこそこ大きな物から,1cm未満の極小物まで.
まるで宝探しの様.
結果,1回の潜水時間が70分以上と長い長い.水温が意外に低いので,防寒が重要かも.

大物が迫ってくるのを待ったり,群れに囲まれるのも悪くないが,マックのような宝探しも面白い.
じっくり写真が撮れるという点で,自分に向いているかも.

黒い泥の上を,とんでもないデザインと色彩のウミウシほかがうごめいている.
そのコントラストが面白い.

写真をいくつかピックアップ.あえて魚類以外を.

OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro

特に,この時のダイブはガイドさんとほとんどマンツーマンだった.
どれだけ粘っても周りに気を遣う必要はない.
最近のダイブでは,こうした”じっくりマクロ”してないなぁ.
いや,全体を通じてもこの時のレンベが最初で最後だったかもしれない.

新コロが終息したら,「じっくりねっとりマクロ撮影ダイブ」から再開させたい.
絞り開放,全集中でピント合わせ!

この旅では,レンベで泊まった宿「ヨスダイブ・ヴィラレンベ」も忘れがたい.
部屋がキレイな上に食事も最高.少人数制ゆえか,こちらのリクエスト通りのものを作ってくれるのだ.
味も文句なしにうまい.
実に快適な宿だった.

何よりも,テラスから見える海の景色が好きだったなぁ.

OLYMPUS OM-D E-M5 / M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ

ゴダイゴ『銀河鉄道999』English ver.

2020/6/15 Mon

実はおっさん向けソング

言わずと知れた神曲.ゴダイゴの歌う劇場版『銀河鉄道999』の主題歌である.
Kazchariはどストライク世代.
アニメも観たし,曲も数えきれないぐらい聴いた.
それに,旅先での長距離バスや列車の中でも,一人ボソボソ歌ったなぁ...

曲も良いが,なんと言っても歌詞が素晴らしい.
特に2番
もう聴くたび,歌うたびに泣ける
著作権上,歌詞をどこまで書いていいのかわからないので一部掲載.
そう,ここ!

♪そうさキ~ミはぁ気づいてしまぁったぁ~ 安らぎよりも素晴らしいぃものぉにぃ~

の部分.
元,いや心はいつでもどこでも旅人の,Kazchariの胸に突き刺さるのだ.
あ~旅に出たい.

ゴダイゴのメンバーは外国人がいたり,ボーカルのタケカワユキヒデが外語大出身だったりするためか,通常の日本語版に加え英語版だけのCDも発売されている.
Kazchariも所有.今ではAmazon prime musicでも聴ける.

GODIEGO GREAT BEST 2 HQCD, 限定版

ある日,チャリの洗車をしながら聴いていると,「あれ? これって日本語の歌詞と意味が全然違うくね?」と気付いた.

https://www.youtube.com/watch?v=MD5gHh9_W5I

もうひとつの有名曲「ガンダーラ」なんかは,日本語と英語でそれほど変わらないが,この曲は意味合いが全然違う.
英語歌詞原文の掲載はまずいと思うので,Kazchariが適当に訳したのが以下.

ついに終わりかと思ったさ
でもこの長い旅はまだ終わってなかった
探検すべき場所はまだたくさんある

誰も知らない宇宙のどこかで
輝く星の海で
別の星が呼んでいる
探し続けろと

夢みる限り
若いころの情熱は燃えつづける
焦がれる限り
キミは人生に退屈しない

銀河鉄道999はキミを旅に連れてくよ
終わりのない旅へ
星への旅へ

だいたいこんな感じ.
なんと,いきなり旅が終わっとるがな.
日本語版は出発前の心境.英語版は到着してからの感慨.
日々の生活に疲れている(元パッカー)おっさん向けソングに変わっている.
こりゃ,ささるわ~

自由人だった頃は,毎日会社に行き,定期的な収入があり,家族がいて,娯楽情報をチェックするという平凡な生活に憧れた.
いざ,その生活を手に入れると今度は逆に何をしても自由,気の向くまま必要最低限の旅生活,すなわち食べる,寝る,観るに徹することができた時代に焦がれる.

人とは贅沢な生き物だ.
Kazchariは現在そこそこの社会的地位もあり,日々の楽しみにも事欠かない.控えめに言って幸福.
しかし,何者でもなかったあの頃へのあこがれは未だにある.

ちなみに,ささきいさおの歌うTVアニメ版もOP,EDともに素晴らしい.

https://www.youtube.com/watch?v=IqEqEhG0L_Y

コロナ後の旅

2020/6/4 Thu

そうさ君は気づいてしまった

人生初の海外旅行.インドのバラナシ.1990年3月.大学の卒業旅行で訪れた.
貧乏旅行バックパッカーブームの真っただ中であった.
地球の歩き方』を片手にいかに安く旅行するかを競い,ハードな交通手段をあえて選び,陸路の国境を越え,ダニだらけのベッドに耐え,詐欺師と闘うなど数々のクエストをクリアし,自分の能力を試し,勝利に酔い,失敗しても何とかなるさとつぶやく.
愛読書は『深夜特急』と『ゴー・ゴー・インド』だった.

深夜特急(1~6) 合本版 Kindle版

新ゴーゴー・インド (日本語) 単行本

時は流れて2020年.新コロ後の海外旅行について,旅行業者やブロガーが次々に記事をアップしている.

まず,悲観的な意見として,

【航空運賃が高くなる】
感染対策への巨額投資.
座席数を減らす=客数が減ることで,コスト増
格安運賃,LCCが消滅することにより競争原理が働かなくなる.
オンライン会議が普及し,企業の出張が減る.

【終息までまだまだかかる】
先進国はともかく,Kazchariが好む途上国や秘境では新コロ終息に,より時間がかかる.一説にはワクチンの完成が2020年末.全世界に行きわたるのが2021年末…

【入国手続きが大変】
これまでのように日本のパスポートホルダーならほぼフリーパス…ではなくなり,健康状態に関する検査や聴取が煩雑になる.

【外国人差別】
客商売ならともかく,一般の人の外国人観光客への視線が厳しくなる.息が詰まりそう.治安も悪化しているかも.

次に楽観的な意見

旅ホリック,旅しなければ生きている意味がないと感じる人々が,反動によって大挙してでかける可能性がある.特にバカンス大国のヨーロピアン.
日本政府も検討中のようだが,旅行クーポンの発行などにより,航空運賃の値上げがペイできる.
また,多少料金が上がったとしても,以前よりお得感がある.つまりダイビングに関して言えば,しばらくヒトが海に入らなかったため,かつてないほど自然環境が回復しているらしい.

Kazchariもここ十何年,毎年海外旅行に出かけていた.
最近は旅行会社の海外ダイビングツアーに申し込むことが多い.何しろ楽.日本人経営のショップだと,英語すら使わずに全てがスムーズに進む.ダイブクルーズに至っては寝るか食べるか潜るかしかできない.

何もかも自分で手配する方が,安くて融通がきき,面白いプランが組めるのはわかっている.
しかし,Kazchariも一応社会人なので帰国できなくなるような不測の事態はなるべく避けたい.

しかし,ダイビングもたいていの有名どころ,行きたいところは潜ってしまった(ガラパゴスやココ島はまだだが).
そろそろ,昔に戻って古式ゆかしいパッカー旅を再開したくなった.

きっかけは最近楽しみに観ているこのシリーズ.

このYouTuberさんの旅,若き日のKazchariが1993年に10ヵ月ほどかけて回った東南アジア周遊コースによく似ているのだ.
もちろん,この動画ほど飛行機は多用しなかったが,ラオスの街並みなんて懐かし過ぎて涙が出た.一方でこの30年間の発展もしっかり感じた.
もう一度あの地に立ちたい.これも思い出補正にあたるのだろうか.

昔と今ではバックパッカースタイルもかなり変わったようだ.
以前は飛び込みで宿を探すことが普通.予約したくても方法がないし,電話があっても語学堪能でなければ電話での会話はハードルが高い
宿を確保できたらできたで,次は情報収集.
有名な安宿にはたいてい情報ノートがロビーにおいてあり,有益な(?)情報が得られたものだ.
もちろん直接会話による情報はより貴重.特にとんでもないへき地で日本人を見かけるや否や,もう互いにしゃべりまくる

今のパッカーは,それぞれが端末を持っているので,情報から予約まで全て事前検索.宿では個室にこもり,SNSにひたすらアップしたり,YouTubeでお笑い番組を観ていることが多いとか…

その行動を否定するわけではない.かく言うkazchariも次にパッカー旅に出るとしたら,必ずスマホを持参する.保証付きの便利さと安全は捨てがたい.
部屋にこもることはしたくない.けど,おっさんに話しかけられても,若いパッカーは引くやろうなぁ…日本語に飢えてなさそうやし

後,あれやな.若者が困っていたら周りは助けてくれる.おっさんだと,みんな冷たそう.そういう意味でも旅立つなら若いうちに

何はともあれ感受性が全く異なる.パッカー旅を経験できてよかった…って,まだ行けるで!

1990/3/24 アグラ-インド

あぁゴールドカード…

2020/5/27 Wed

やっぱり影響あるねんなぁ

OLYMPUS TG-5

世界中を巻き込んでいる新コロ禍.幸い,Kazchari家では“現状”それほどのダメージはない(ゼロではない).そこに,先日とある封書が送られてきた.

いつも私学メンバーズカードをご愛顧いただき,誠にありがとうございます.このたび弊社ではサービス維持費用の増大により,年会費の見直しをさせていただくようになりました.つきましては,年会費の無料サービスを改定し,2021年以降,年会費3,300円(税込み)とさせていただきます.

Kazchariは色々と転職を繰り返し,現在は私学で働いている.入職するまで知らなかったが,自動加入となる私学共済には様々なメリットがあった.
例えば,手厚い傷病手当金出産手当金結婚手当金,複利率の良い積み立て貯金などなど.中でも保険料率がお得な共済年金は,残念ながら厚生年金との一元化が行われたためメリットがなくなってしまったが,それでもありがたい制度であった.

とまぁ加入して10年以上になるものの,上記のメリットをそれほど意識したことないし,積極的に利用してこなかった.毎年来る「私学共済ブック」をパラパラと眺めて,引き出しの奥に入れて1年後まで放置というパターン.

OLYMPUS TG-5

しかしながら,ここ数年は早朝スタートのブルベに参加するために,札幌前泊しなければならない機会が増えた.だが昨今のインバウンド政策によりホテル代が軒並み高騰,さらには予約すらとれない場合も出てきた.キャンプ車中泊も考えたが睡眠の質疲労度を考えるとできるだけ避けたい.そこで浮上してきたのがいわゆる「健康ランド」に泊まるパターン.

私学共済の厚生施設利用サービスを使えば札幌近郊の「ふとみ銘泉 万葉の湯」の入場料が無料になるのだ.夕方にチェックインし,そのまま泊まったとしても深夜料金1500円のみでOK.リラックスルームという名の”マットレス雑魚寝エリア”での就寝だが,耳栓アイマスクさえあれば問題なく熟睡できる.実に快適.

MOLDEX 使い捨て耳栓 コード無し お試し8種エコパック ケース付 (Camoplugs Sparkplugs Goin’green Meteors Softies Mellows Pura-fit 各1ペア)

Hysying アイマスク 立体型 安眠 遮光 圧迫感なし 調節可能 眼精疲労 疲労回復 昼寝 旅行 安眠マスク 男女兼用 耳栓セット付き

また,加入者のみが手にできる「私学メンバーズカード」(りそな)の特典も見逃せない(なかった).一番大きいメリットは,退職後も永年会費無料で維持できるゴールドカード(だった)ということ.もちろん国内外の旅行保険付帯(最高5000万),空港ラウンジ利用も旅行好きにはうれしかった.昨年末のインドネシア旅でも,旭川空港羽田空港のラウンジを利用した.

旭川空港ラウンジ OLYMPUS TG-5

加えて入会条件の難度も魅力的やね.「選ばし者の恍惚と不安我にあり」つーかなんつーか…(アホなのか)もちろんヨメさん用の家族カードも無料で作れる.

とまぁ,魅力の多いカードだったのだが,今回の改悪...年間30万円使えば翌年の年会費無料は継続されるようだが,メインカードではないので,その金額を使うことはまずない.
退職後も定年後も無料で使えるゴールドカード」として価値が色あせてしまった今,所持し続ける理由がなくなったなぁ.解約すっか

ここであらためてKazchari名義のクレカを数えてみると,この「私学メンバーズ」を入れて全部で7枚もあった.支払いカードが指定されているモノは仕方ないとして,少々持ちすぎかも.

Kazchariのメインカードは「JALカード」(一般).ネット通販やコンビニでの支払いはこれ一択である.理由はもちろんマイルを貯めるため.普通に1年暮らしていれば,旭川-羽田往復の特典航空券に引き換え可能なマイル(15000)は確実に貯まる.とりあえず羽田さえ行けば,国内外のたいていのダイビングスポットに飛べるのだ.

しかしなぁ…海外旅行は当分行けへんやろなぁ…沖縄でさえ怪しい.するとこの「JALカード」にこだわる意味がなくなる.メインカードの見直し要か.

定年がどんどん延長されていく昨今だが,後何年現役で働けるだろうか? 手持ちのカードの整理も含め,資産に関してはいつ終活を始めても遅くはあるまい.

『ジェームズ・メイの日本探訪』がやたらに面白い

2020/4/7 Tue

変なニッポンではありません.

ジェームズ・メイの日本探訪 (字幕版)

ジェームズ・メイと言えば英国の名物司会者で,自動車バラエティ『トップ・ギア』が有名.
Kazchariはそれほど車好きではないので,2,3話観ただけで打ち切った.

彼の番組では,何といってもEテレで個人的絶賛放送中の『地球ドラマチック』で2012年に放送された「鉄道模型で行こう~廃止路線16キロを走破~」回が印象に残っている.

他にも模型グライダーでドーバー海峡を横断させたり,GIジョーを超音速で飛ばしたり...と小学生男子が好きそうなジャンルの実験や取材が多くて,日本で言うと...所ジョージ的な存在?

さて,Amazon Prime Videoでのオリジナル企画,『ジェームズ・メイの日本探訪』がすこぶる面白い.
日本人でもほとんど知らないマニアックな場所や文化,参加したことがないイベントに独自っつーか英国人らしくシニカルな視点でぐいぐい迫る.
冒頭にはわざわざ「番組内で話される内容は出演者の個人的見解です」とのエクスキューズが流れる.
残念ながらそこまで物議をかもすような発言はしてない様に思えるけど.
また,各編で違う日本人通訳がつくのだが,どうもプロの方ではないようで,全然固くない.
クセのあるやり取りが面白い.

日本を6分割し,50分ずつじっくり紹介している.
内容を忘れないように最初の3エピソード分の簡単なレビューを書いておくことにした.
内外問わず通常の紀行番組では中々取り上げないネタが多い.
どれも“実際に体験してみる”がベースになっている.

【北海道編】
- いきなりの犬ぞり体験でコケまくる
- 居酒屋での地元民と交流.とりあえず“スミマセン”連発.
- ガチな雪合戦に飛び入り参加.なぜか通訳に罵倒されて“スミマセン”
- 食堂でのラーメン注文に迷う.自販機に英語表記なし.半券システムが分かりづらい?
- 刀鍛冶に弟子入り.途中で交代させられる
- 地ビールに美味いものなしと思っていたら美味かった
- 小樽でタコ漁に挑戦するも不発.他の漁師から買って料理する
と,エピソード1からかなりマニアック.「ばんえい競馬はあまりに退屈だったのでカットした」に笑えた.

【東北編】
- 民間製作の巨大ロボに試乗.デカ過ぎて屋内専用だが,ちゃんとタマも発射できる
- 修験道,山伏体験と言っても参道を歩いただけ.露天温泉ははじめて?
- なぜか男性地下アイドルのライブに参加,ファッションのくだりはなんじゃそら?
- 仙台と言えば牛タン.英国ではあまり食べない?
- 甲冑を着る.相当重いらしい.サムライリスペクトが半端ない.本気?
- 南相馬と浪江町訪問.車内でガイガーカウンターの警報が鳴る.避難地域に戻り開業している食堂を訪問
- 豪華列車の四季島に乗る.とんでもない料金.撮影用料理に手をつけてしまう
エピソード2の白眉は汚染地域のドライブでしょう.日本では絶対にここまで放送しないと思う.

【関東編】
- 大混雑&複雑怪奇な地下鉄
- 猫カフェ体験.最近は海外にもあるが日本は動物の種類が多い
- カラオケ.路上で会った初対面のサラリーマンと,日本人の“Honne and Tatemae”への分析が面白い
- 花見.桜よりも騒いでいる日本人にフォーカス
- 川崎のペニス祭り(かなまら祭)で神輿体験.これ,日本の番組で放送できるんやろか?
- 秋葉原の変なアイデアグッズにあきれる.その究極であるウォッシュレットは驚異の技術
- 鉄道マニアと鉄道談義.架空のジェームズ・メイ駅のテーマを作曲してもらう
- 俳句のコーチを受ける.まぁ,お互い理解するのは難しいわな
- 回転寿司.最近は海外でも増えているらしく珍しくはないようだ.皿クジは別.
- 交通違反.追い越し禁止ラインを越えてしまった? 罰金処分?
- 声優学校で犬の役.上手い.
- チームラボボーダレス.ここには個人的に行ってみたい

もう,いろんなジャンルがてんこ盛り.

海外のホテルに泊まると,たまに日本紹介番組を放送している.
アニメなどのサブカルの他,富士山料理や伝統工芸系が多いように思う.
現地の言葉か英語で聴いているので誤解があるかもしれないが,概ね無難,悪く言えばつまらない.
一方でメジャー映画に登場するフィクションの「ニッポン」の何と変なことか.
この差は確信犯なのか?
この『日本探訪』は非常に良質なエンタメ・ドキュメントだと思う.

ジェームズは25年前にも来日したことがあるらしく,東京編のまとめでは「最先端テクノロジーを駆使した独自性は薄まったが,まだまだ東洋の神秘的な部分は残っており,その探求が楽しみ」と話している.
その趣向が訪問先や取り上げるトピックの選択につながっているのだろう.
日本は西洋人にとってまだ魅力的か?
インバウンドが増えたのは”異常に”コスパの良い国になったから」というのがよくある分析だが,少なくとも彼の日本への関心は本物のように思えた.

ここでふと考えた.

日本で放送されている世界を取り上げている番組って,現地ではどの様に受け止められているのだろう?
日本人は外国のことを正確に理解していると思っているのは自分だけ…というのはよくある話.

後半のエピソードも楽しみである.

インド映画の思い出

2020/4/1 Wed

悩んでいる若者には,ついついインドに行けと言ってしまう

OLYMPUS TG-5

世の中には「〇〇が人生の悩みの99%を解決する」という格言があるとかないとか.
〇〇に入る言葉として「筋トレ」や「自転車」に反論する者はいないと思われるが,Kazchariはそこに「インド」も加えたい.かの地には人生の全て(生・老・病・死)があり,真と嘘,聖と邪,スラムと高層ビル,貧困と裕福などの相対する混沌とした事象の渦の中に放り込まれれば,己が“一人であって一人ではない”ことを痛感できるであろう...

と,えらそうなことを言っているKazchariですが,それほど長期間滞在したわけではない.改めて思い返すと1990年に北インド(+ネパール)に3週間.また1995年には南インド(+モルディブ)に3週間ほど.いずれも30年近く前の話である.変化していないわけがない.しかしながら,日数や頻度で言えばより馴染みがあるタイインドネシア,および2年居住したジャマイカよりも圧倒的に印象深い国.それがインドである.

というわけで,そんな太古のインドでの体験(認識)ですがご容赦を.そのうち「旅の回顧録~1990年のインド」公開予定(まるでニーズがない).

インドと言えばカースト制度.法的には禁止されているが,社会には差別(区別)が依然として残っている.職業には貴賤があり,基本的には親の職業を継ぐ(旅行者は親の職業を良く聞かれるので要注意).文字通り分相応な夢は見ない.一方で,身分が固定していることに心理的・社会的安心感があるという意見も聞いたことがある.「自分の運命があらかじめ決まっていると“覚悟”ができる」って...あれ? プッチ神父

インド映画はそんな庶民のファンタジー.叶わない夢を体験しよう的要素が強い.インド映画の特徴と言えば,まず長いこと.『きっと,うまくいく』も3時間近くある.余計なシーンを削ればもっと短くなると思うが,それはない.なぜならインド映画だから.夢見る時間は長い方が良い.途中でちゃんと休憩タイムもあります.
そして,唐突に始まるミュージカル(群舞)シーン.話の流れやキャラ設定を無視することもしばしば.『きっと,うまくいく』にも2回ほどあります.曲も良いがインド映画にしては少ないし地味.コメディはコメディやけどシリアス寄りの内容やから?

Kazchariは旅行中,現地でよく映画を観る.以下,思い出に残ったものである.

シンガポール⇒『クリフハンガー』:冷房が効きすぎ.臨場感ありすぎ.半袖で入場し死ぬかと思った

ジャマイカ⇒『パッション』:イエスの拷問・処刑内容をどれだけリアルに描くかに”文字通り”心血注いだ内容に,敬虔なクリスチャンが多いジャマイカ人大号泣(もしくは失神

アルゼンチン⇒『スパイダーマン2』:もちろん全員スペイン語で吹き替え.オンブレ・デ・アラーニャ.

フィリピン⇒『アイアンマン2』:これは英語セリフのまま.ここも寒かった.

などなど.基本的に台詞の意味がわからなくてもOKなアクション映画を選択.で,肝心のインドですが...
1995年.南インド旅行中のKazchariは商店でも食堂でもバスの中でも,いつも同じ歌が流れていることに気付いた.あまりにもリピートされるので覚えてしまった.それは空耳で「♪クチクチラコマーチャーサイナ アレクスミナ~イブラアマ チャミスミ~コーカラ~」とかなんとか….気になったので店員の目の前で口ずさんでみたところ,ちゃんと通じた.

「それ,ボンベイの歌やで」
「へっ?ボンベイって都市の?」
「ちゃう,映画や」

そう,当時インドで絶賛上映中の『BOMBAY』の挿入歌だった.その町の映画館に早速観に行く.

今はどうだか知らないが,当時は入場料によって席が決まっていた(つまり階級).前列は安く,後列は高い.外人はどこでもOKなのだが.後方にしとけと教えてもらった.理由は途中のダンスシーンになると,前方はみんな歌って踊って大騒ぎする場合があるから(毎回ではない).そこに外人がいると危ないのでやめとけという忠告だった.

さて,この『BOMBAY』,映像もストーリーも素晴らしかった.ヒンドゥーとイスラムの対立から生じた現実の暴動事件に,主人公とヒロインの悲恋を絡めた社会派映画である.おかげでボンベイ(現在のムンバイ)では上映禁止だったとか.例の“クチクチラコマ”な歌も大ヒットしていた.映画を観た翌日,おみやげにカセットテープを,数年後に日本で公開された際には.DVD(輸入盤英語字幕)とサントラCDも購入した.

ボンベイ [DVD]

日本では同時期に『ムトゥ 踊るマハラジャ』も大流行し,インド映画が大ブームになった.KazchariもCDを買って一時期ヘビロテ(死語).

ムトゥ 踊るマハラジャ ≪4K&5.1chデジタルリマスター版≫[Blu-ray]

最近では『バーフバリ』が話題になった.Kazchariは未見だが,Primeに登録されたら観る予定.

バーフバリ 伝説誕生 [Blu-ray]

インド映画はブーム定期的に繰り返すなぁ...クセがありすぎて続かんけど.

今や配信にて大抵の映画は観ることができるようになった.またインド映画をなどのマイナー系もYouTube,もしくは輸入盤で見つけることができる.つまり,日本にいながらにして世界中のコンテンツを楽しむことはできる.だが,外国の映画館で観る,ましてや,その国で製作された映画を観るのは独特で貴重な体験だったように思う.

1995年 カルカッタ(現コルカタ)

世界観の転換

2020/3/26 Thu

まさかここまでとは...
周辺に起きた,または現状起きている話題についていろいろ考察.

【『ザ・●●●●・レポート』を観た】

ザ・レポート (字幕版)

Amazon Prime Videoにて『ザ・●●●●・レポート』(2019)を観た.墨で消された●●●●には『トーチャー』=拷問が入る.あらすじをコピペ.

事実に基づいたスリラー作品.ある上院議員が,9.11テロ事件以後にCIAが行なった尋問プログラムについて調査を進めると,CIAがひた隠しにしていた残忍な行為の日常が明らかになっていく.

スリラー?という表現には違和感があるが,映画の内容は文句なし.なんだかんだでアメリカには良心が残っている.問題は色々あるもののヒーローの国,もしくは神の前に正直であらねば地獄行を信じている国だ.アメリカの行政や司法制度に詳しくないので,どういう経緯で主人公が調査をすることになって,どの程度の権限を持っているのか,結局どういう力学が働いてレポートの公表に至ったのか,正直理解しづらい映画ではある.ここでもアダム・ドライバー熱演.いい役者さんやね.
えー,言うまでもなく,当事者がごねまくっている身近な某国の政治スキャンダルと比較すると興味深い.誰か中の人からこういう告発がもっとされないものかな.まぁ,オリンピックも延期になったし,ほっといても自壊するかもしれんが.

【提案:学校の9月スタートはどうだろう?】
ご存じの方も多いと思われるが,南半球のオーストラリアやニュージーランドを除き,世界の先進国のほとんどの学校は9月入学.日本と同じ4月スタートはパナマぐらい
いっそ,このまま9月まで休校措置を続けて,日本も世界基準の9月入学(新学期スタート)にしたらどないだ? そうすれば,留学時などに生じる“空白の半年問題”が解決する.一斉変更の最初で最後のチャンスかも.まぁ,Kazchariも含む親が大変だが...

【海外に行けない】
旅行ばかりしている昔からの友人と,このコロナ禍の“前に”かわした会話.「世界は狭くなった」.
確かに飛行機にのれば,世界中どこでも,最低2日以内に入国はできる(たぶん).また,TVはもとよりネットによって世界が接続されさらに近くなった.しかし,今回の新コロのせいで,少なくと距離的・心的の双方で,再び遠のいた.
Kazchariはここ20年程,だいたい年に一度は一週間ほど海外旅行に出かけている.最近ではブログにも書いた去年12月のラジャ・アンパット(インドネシア).数か月後,もしくは数年後に再び渡航が解禁されたとしても,明らかに以前のような気軽さは消失しているような気がする.常に警戒態勢というか…わからんけど.

【ブルベ『岡山1200km』中止!】
今年のGWに開催予定だった超長距離ブルベ『岡山1200km』が新コロのせいで中止に! 先日のアイスブルベ後の懇親会でも,確か3名ほど参加表明している方がいたなぁ...屋外で濃厚接触がない,大声も出さないイベントさえ中止とは...はっ!まさか8月の『納沙布1200km』も...うわーっ!

【食料品は大丈夫なのか?】
マスクや消毒液が店頭から消えて久しいが,それに比べると,不思議なくらい加工品も生鮮品も食料の生産・流通は止まっていない.さらに多少のリスクはあるものの,外食も普通(つまり選り取り見取り)に可能.
エラい人やインフルエンサーが「次は食料危機だ!」と叫んだら,買い占めが起こるのだろうか? 人類滅亡系のパニック映画でお約束の商店襲撃が発生するのか? Kazchari家は現在,何も動いていない.杞憂に終わればよいが...

【積み立て投資信託】
ここ数週間の日経平均およびダウの暴落で,ここ数年のインデックス投信で順調に増えていた資産がめっちゃ減った(泣).それこそウン百万円レベルの損害.まぁ定年退職時までバイ&ホールドし続ける予定なので今は何もしないつもり.これが長期投資の鉄則と信じて.

以上,小ネタブログでした.

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(10)

2019/12/8 Sun Day10 Denpasar ⇒ Narita ⇒ Haneda ⇒ Asahikawa

帰還.

(9)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(9)

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まだまだ続く大移動.
ようやくたどり着いた国際線ターミナル.DenpasarはJakarta以上に混雑していた.
Narita行ガルーダ航空のカウンターでチェックインし,イミグレ・手荷物検査を終えて搭乗口へ向かう.

以前の訪問時も驚いたが,イミグレを抜けると,これがまぁ狂乱のお土産街.深夜だというのに人でごった返し,たとえて言うなら「千と千尋」的世界? 時間的に既に店が閉まっているのではないかという懸念もあったが,これなら大丈夫と,残っているルピア札(2000円分くらい?)で,家族.職場への土産を買う.と言っても変哲のない「怪しい菓子」だが.町中探索の時間がある場合は,地元のスーパーの方が面白いものが安く買える.

そして,これまた記憶にある搭乗口へ.当然だが成田便なので日本人だらけ.不景気,不景気と言われるが,こんな12月上旬の季節外れでも旅行する人はたくさんいる.バリは近いし(まだ)安いしな.

定刻出発.さらばインドネシア.

...時計の表示を日本時間に戻し,もう寝るしかない.いつも通り耳栓とアイマスク着用.疲れているはずなので,すぐに眠れると思いきや.やっぱりあかん.うつらうつら&寝返りを何度もうち,あるはずのない睡眠快適ポジションを探しているうちに機内灯がつき朝食が配られはじめた.いやぁ,食欲なくて久々に食えん.

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8:30,成田着.特に問題なく入国.それにしても旅行者だけではなく,外国人労働者多いなぁ.北海道にいてると,なかなかわからん世相.

Kazchariの移動はまだ続く.今度はバスで羽田まで.うつらうつらが続く.さすがに疲れている.羽田空港着.バリの空港で買えなかったヨメさんへのお土産として『舟和の芋ようかん』を買う.芋ようかんと聞いて,カーレンジャーを思い出すのはKazchariだけ?

国内線チェックイン時に少々トラブル発生.

土産やら不用品を詰め込んだ預け荷物が約23kgで見事に重量オーバー.
海外旅行帰りであると訴え,「見せろ」と言われたのでe-チケットで確認してもらう.担当の方,新人さんかつ研修中なのか,こちらが何か言うたびに隣カウンターの上司に確認.上司も忙しいので「マニュアルを読んで」しか言わない.新人さん,それでも対処がわからなくてフリーズ状態.まぁKazchariが素直に超過重量料金を払えば済む話なのだが,そうもいかない.なぜなら,“国際線”ターミナルの乗り継ぎカウンターでチェックインした場合,重量に関してはスルーなのだ(計量すらしない).同じ会社なのにカウンターによって対応が異なるとはこれ如何に?

...と,言いつつも何だかクレーマーっぽくなってきたし,新人さんがかわいそうなので,「じゃぁ,抜きます」とトランクを開けて中身を手荷物やらビニール袋に分散.ようやく20kgになりパス.お騒がせしました.ただ,気にくわないのは,Kazchariが立ち去る際,エラい上司が新人さんを「対応の仕方が不味い」「もっと毅然とした態度で」云々...と叱っていたこと.そういう指導は客のいないところですべきでは? 丸聴こえやで.

保安検査場を通り,搭乗口へ.朝食抜きだったので久々に日本食.

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これで1000円しないし美味い.さすが日本,少なくとも食に関するコストパフォーマンスは世界最強である(それはそれで問題視されつつあるが).

13:30,この旅,最後のフライト.旭川行である.

出発前は今回を最後にダイビング趣味を止めようと考えていた.
理由は単純.チャリの方に金と時間をかけたいから.両方ともそこそこ金のかかる趣味なのでやりくりがしんどくなってきた.
でも,旅を終えて思う.ダイビングはやはり楽しい.もっと美しい水中風景,珍しい生物を見たい.何よりも海と島と空と太陽! 青と緑と白のコントラストとギラつく光は想像するだけでハイになる.

結局,こちらの趣味も続けてしまいそうだ.ただし,もう少し出費を抑えながら.今回のラジャ・アンパット,悪くはなかったが,そのコスパは...正直今一つ.Kazchari好みの海とは言い難かったなぁ.もちろん,海況により印象は異なると思うが,もう一度行きたいかと尋ねられると...まだ楽園は見つかっていない.

楽園大百科

旭川に着いた.
マイナス9.6℃,ヨメと子どもたちが迎えに来ていた.

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2019年のラジャアンパット・ダイビングクルーズ(完)

2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(9)

2019/12/7 Sat Day9 Sorong ⇒ Jakarta ⇒ Denpasar

郷愁.

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(8)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(8)

6日ほどお世話になった船を降りる.快適な客室,おいしい食事,親切で気の利くスタッフがそろった良い船だった.

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Sorongの港へ.これは警察の巡視船?

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さて,ここから帰国までが長い.
時差がない=そのまま北上すれば日本なのだが,まずインドネシア国内を西へ東への大移動.しかもそれぞれの飛行機の乗り継ぎ時間が長い.さらに時差もあるのでややこしい.

Sorong 8:25 ⇒ Jakarta 10:10(時差-2)
Jakarta 18:40 ⇒ Denpasar 21:35(時差+1)
そして,
Denpasar 12/8 0:45 ⇒ Narita 8:40(時差+1)
となる.

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港でタクシーに乗り換え空港へ.例によって大混雑.預け荷物はデンパサールまで.成田までは無理でした.ロストの心配が減ったと考えよう.
空港内にはクリスマスの飾り付けがちらほら.そうか,そういう季節か.インドネシアはイスラム国だが,東部地域にはクリスチャンが多い.ちなみにバリはヒンドゥ.

定刻通り出発.機内食でミーゴレン(焼きそば)が出た.やたら辛かった.隣席の西洋人夫婦.一口食べてそっとフォークを置いていた.

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往路でも降りたジャカルタの巨大空港着.

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これから乗り継ぎまで8時間近く過ごさねばならない.実はクルーズ乗船中に,こうした待機時間を利用した各種ツアーの予約ができるのだ.今回は空港を一度出て,近所の『FM7 RESORT HOTEL』でマッサージを受けることにした.

スパトランスファーパッケージ $80(1名様)
90分のマッサージ(Traditional Massage)とホテル内施設(プール,サウナ,フィットネス等)をご利用いただけるパッケージ(※お部屋はご利用いただけません).

同じ船に乗っていたMさんと,空港からのシャトルバスに乗り込む.バスから見える風景はジャカルタの街だ.懐かしい.

ジャカルタと言えば,1993年にシンガポールからの27時間の船旅が一番の思い出.ただしその船に“神戸高速船”と書いてあった.つまり日本の船舶会社の払い下げ.そんな小さな船で外洋を進むもんやから揺れる揺れる.常に水平線が目の高さよりはるか上か下にあった.食事も出たがとてもじゃないが食べられず,船内は阿鼻叫喚.もちろんトイレも使えるような状態ではなかった.それでいて,飛行機代に比べUS$100安いだけという,最高級にお見舞いされた旅であった.ジャカルタ港に着いたら着いたで,もうヤバイ雰囲気バリバリ.怖かったなぁ...

で,現在に戻る.空港に合わせて周辺の再開発も始まっているのか,高速道路脇あちこちで工事している.それでもKazchariの郷愁を誘わずにいられない“アジアの街角”があちこちに残っている.あぁこんな店でメシくったなぁ...

ホテル着後,直ぐにマッサージ,で予約したはずなのだが,なぜか2時間待ちとのこと.うーん,まぁ,仕方がない.トランクスタイプの水着を貸してもらえたので,プールで泳ぐ.久々の浴槽感覚.温水やサウナまである.Wifiもつながる.おお,何もいう事ないぞ.

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やがてマッサージの時間となる.ロビーは怪しい,もといアジアンエスニックな雰囲気.照明の落とされた静かな空間でフリーのハーブティーを飲む.やがて名前を呼ばれ,個室に案内される.以前,コモドクルーズの帰りにバリ島で同様のスパに行ったことがある.似てると言えば似ている.ただし最大の違いは,バリではマッサージ中紙パンツを履かされていたこと.こちらはスッポンポンである...

と,90分のマンサージ終了.1時間ごとにホテルから出るバスに乗って空港に戻る.昼食を食べ損ねたため,空港内レストランで食事.

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インスタント味なのはともかく,これで1000円近いのはなんとも...
定刻,再び東へ戻るデンパサール便に乗り込む.機内食を食べ,しばらくすると到着.こちらも久々の空港(5年ぶり?)
それにしてもターミナル間の移動距離が長いのなんのって...これシンガポールやったらモノレール移動やで.しかもこの通路,なぜか人が全然いない.ハリウッド映画やったら暗殺死亡フラグ立ちまくりそうな空間.そこをカートを押してひたすら進む.

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さぁ,次はようやく日本!(その10へ)

(10)はこちら ⇒ 2019年のラジャ・アンパットダイビングクルーズ(10)