お隣の天使様とJK~激甘で悶絶

2023/4/14 Fri

ダメ人間

誰かがアップしていた動画で,23年冬アニメ覇権!と吠えていたのが『お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件』だった.

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

”内容を全て説明する長いタイトル”からしてわかるように,ラノベ原作のラブコメ・アニメである.
Amazon Prime Videoにて配信されていたので途中からリアタイで鑑賞.

第一話は3本ローラーの友だったが,観ながら爆笑して途中で何度かずっこけそうになった.

「ホットケーキにバターとはちみつとメープルシロップとホイップクリームをのせ,さらにチョコレートチップをふりかけ,つぶあんを脇に添え,ドリンクはコカ・コーラ」という感想で集約されるほどの激甘ストーリーである.

ようするにストーリーなんてあってなきがごとし.
互いに相手への好意を全面に押し出しているのに,全く告白しようとしない系ジャンル.
有名どころでは『からかい上手の高木さん』が近い?(異論は認める)

劇場版「からかい上手の高木さん」

最近のヒット作では『その着せ替え人形は恋をする』もかな.
こちらも高校生のラブストーリーだが,ここからエロ要素をかなり差っ引いた感じ?(こちらも異論は認める)

その着せ替え人形は恋をする

他にもいわゆるラブコメ原作のアニメは他にもたくさんあるやろうけど,Kazchariもそれほど詳しいわけではない.

つーことで『天使様』全12話鑑賞.
実に面白かった.
こんな50を越えたおっさんを悶絶タヒさせるとは...タダモノではない.
他のおっさんはどうか知らんけど.

以下,微妙にネタバレ

そやなぁ,Kazchariが一番好きなのは第11話.周が寝ぼけた真昼を彼女の部屋のベッドまで運ぶシーン.
(周と思われる)写真や(周にもらった)ぬいぐるみと並び,レシピ本がズラっと並んでいたこと.
真昼は実際の調理場面では,レシピ本などを一切見ずにサクサク料理していたはず.
その完璧天使の彼女が,自室でこっそり(周のために)料理の勉強をしていた...いや,ここは泣けるでしょ.
その後の添い寝への誘いは...これに負けたら番組終了(ここも大爆笑).

そして白眉は最終回のモブキャラ公開処刑シーンでしょう.正に正論ハラスメント.ついでに周くんへのチェックメイトシーンもいいねぇ.

それにしてもこのアニメ,場面転換がほぼなく,周のリビング7割,学校2割,その他1割(適当)という,日常系どころか,ワンシチュエーションアニメなのだ.

それを保たせるのはほぼ会話だけ.
視聴者はほとんど動かない二人の会話を聞きながら悶絶するという,変な体験を強いられる.
このあたりはラノベ原作,つまり小説の力やな.
ちなみにKindle unlimitedで1巻のみ配信していたので読んでみた.

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 (GA文庫)

当然こっちも激甘である.

さて,アニメの方は最終回でキレイに完結したのだが,原作はまだ続いている.
先が気になるが,買うほどではないし,図書館に置いてるような本でもなし,モヤる.
わりと人気がありそうなのでアニメ二期の放送を待ちますか(現状告知なし).

それはさておき,この感想というか悶絶感(?)を誰かに伝えたい.
当然周りに観ている知り合い(おっさん)はいない.
SNSに投稿して見ず知らずの人というも何やし.

そう,それではKazchariは満足できぬ.
誰かが,このアニメを観ながら,その激甘展開に悶絶する様を観察したいのだ.

つまりPS『バイオハザード』の前半部,廊下の窓からゾンビ犬が飛び込んでくるシーン.その場面をプレイしている人の驚愕反応を観る...お分かりなるだろうか?

バイオハザードディレクターズカット デュアルショックVer.

ここでひらめいた.
うちのJK娘(16)と一緒に観るのはどうだろう.
正にキャラと同じリアル高校2年生.
これは面白い.

つーことで,娘を誘って『天使様』2周目決定.
娘と2人だけで食事する際に2話ずつ鑑賞した.

これがもう期待通り,いや期待以上に娘の悶絶反応が面白くて面白くて,こっちの腹筋が崩壊.
画面観ながら「ぐわーっ!」「告白しろ!」「そうじゃなーい!」「ちがーう!」「リア充爆発しろ!」「なんでやねん!」と突っ込みまくり,手で床や壁をバシバシ叩きまくり,床を転げ回って悶ている.その反応がとにかくサイコー.
ああ娘がいて良かった...しみじみ(おかしい).

一部気まずいシーン(周くんの例の夢)もあったが,さすがにもう意味はわかってるやろ?

つーことで,娘よ,花のいのちは短いのだ.いっぱい恋せよ.
とりあえず料理を習えば,たいていのオトコは落とせるで!

娘と見る機会がなくても,『天使様』は超おすすめです.
若干,作画崩壊しているところもあるが,その分重要シーンは気合入っているので無問題.

そうそう,主題歌もお気に入りの『グリッドマン』と同じ大石さん!

Au!

『グリッドマン ユニバース』の感想~約束と愛と

2023/4/8 Sat

賞味期限.

近所のイオンシネマにて上映中の『グリッドマン ユニバース』を観てきた.
素晴らしかった.
何しろシリーズ2本(+1)を完走したファンの要望,すべてに応えている.

例によって考察サイトや動画をシャットアウトして感想(ネタバレ)をつらつらと.

その完成度の高さですでに話題.
世間的にはそれほどの人気作ではない.むしろマイナー.

さて『ユニバース』を鑑賞するにあたり,まず,Amazon Prime Videoにて配信中の『SSSS.GRIDMAN』(2018)を再び鑑賞.

SSSS.GRIDMAN

全12話.やはり面白い.
フレームがしっかりしているというか,綿密に練られたプロット.
それに製作スタッフのオリジナル作品『電光超人グリッドマン』へのリスペクトと,“特撮愛”,”ウルトラマン愛”に満ちている.何よりもそこが大事.

主題歌もめっちゃ良い.
Kazchariのハスラー内でヘビロテ(死語)だ.

SSSS.GRIDMANオープニング主題歌「UNION」

放送終了して5年も経つため,ネタバレを気にする人も少ないと思われるが,以下,ストーリーの核心.

『GRIDMAN』の舞台は,満たされない毎日を過ごす少女(新条アカネ)が,とある永遠の命を持つ宇宙人にそそのかされて作ったデータ世界.

彼女は誰もが自分を愛してくれる世界の神となり,気ままに,かつ気まぐれに暮らしている.
だが,自分で作った人間や怪獣,および時空を越えてやって来たハイパーエージェントとの交流により,自己否定の泥沼から抜け出し,現実世界で目覚める場面で終わる.

先程も書いたが,『GRIDMAN』にはオリジナルがある.
それが特撮番組『電光超人グリッドマン』(1993年).

電光超人グリッドマン

どこかウルトラマンに似たデザインはTSUBURAYA作品だから.
こちらも(かつて)Amazon Primeで配信されていたので前半のみ視聴.

コンピュータがらみの事件発生,そして,プログラム内での戦い.
IoT世界の危うさを予見していた作品である.
時代を先取りしすぎた...とも評されている.

コンピュータ内での戦いという意味での類似作品としては『トロン』(1983)と『マトリックス』(1999)の間(強引?).その後『ゼーガペイン』(2006)もあったか.他にもたくさんありそう.

その『電光超人』だが,Kazchariは10話程度で挫折.
そのうち無料配信が終了し,全話視聴ならなかった.
ゆえに『GRIDMAN』で描写されたらしい数々の小ネタにはちと弱い.
それでも大まかなプロットに変更がないことはわかった.

そして,キレイに完結した『GRIDMAN』を受け,続編『SSSS.DYNAZENON』(2021)が作られた.こちらも全12話.

SSSS.DYNAZENON

こちらもリアタイで視聴していたが,その時は『GRIDMAN』ほど,はまらなかったなぁ.

『DYNAZENON』は前作とは別の世界.
新条アカネは無関係と考えて良いのだろうか?
それとも,アカネが考えた最初の世界がどんどん分岐していってパラレルになった?
このあたりはよくわからない.

成長したアンチくん(グリッドナイト)が出てくるので,てっきり未来の世界かと思ったが,「こちらの世界に干渉...」というセリフから,どうやらマルチバースの一つだと思われる.

で,その『DYNAZENON』も映画館に行く前に急いで再視聴.
すると...いやいやいや,驚くほどに面白い.
主題歌の『インパーフェクト』の意味がようやくわかった.

インパーフェクト アニメジャケット盤

新条アカネの情動に焦点をおいていた前作(彼女の世界だから当然なのだが)と異なり,こちらは群像劇にシフト.

『GRIDMAN』世界では,各住民の記憶もアカネに作られたものなので,個々の内面に言及するのが難しい.ゆえにどこか浮世離れしたキャラばかりとなる.

一方『DYNAZENON』のキャラはそれぞれがしっかりと自分の過去を持っている(怪獣優生思想のメンバーはアレだが).

ゆえにこの二作が異なる作風になるのは自然なこと.

初視聴時は,そのことに気づかず「キャラにクセがありすぎる」「暗い」「GRIDMANの方が爽やか」だけで片付けてしまっていた.

『DYNAZENON』のキャラは,何かが欠けていたり,歪んでいたり,こだわり続けている.
その克服の物語となっている.
結果,前作に比べ,キャラの内面描写がぐっと増した.
怪獣そのものも「人の情動を吸収して種から発生する」という設定になったしな.

そして最終回にかけて,この2作の雰囲気が統合されて,それぞれが“けじめ”に向かって動く.これぞユニバース.

で,『グリッドマン ユニバース』である.
結論から言うと,ここ数年で最高の映画体験だった.

もちろん,先週観た『RRR』はエンタメとして圧倒的に面白い.

『RRR』を観てきた~インド映画はカロリー過多

その前の『シン・仮面ライダー』は,Kazchariを含む一部の人には刺さるが,庵野成分が濃過ぎ,手放しで傑作とは少々言い難い.

『シン・仮面ライダー』を観てきた~やりたい放題

両方とも好きやけどな.

その点『ユニバース』は好バランスというか...正直,色々泣けます.

ストーリーに,というだけではなく,まず(オタクの)おっさんを容赦なくノスタルジーの海に沈めてくるのだ.

巨大ヒーロー,怪獣,恐竜,ドリル,剣,変形,スーパー合体,ドラゴン...(Kazchariは専門外だが)プリキュア的要素まである.
カラダはおっさんになってしまった元男児のココロをくすぐりまくる.

戦闘シーンに関しては,CGの進化のおかげで,あの複雑極まりない線の多すぎるデザインが破綻なく動きまくる...というだけで驚愕なのだが,元々のTVシリーズからクオリティは神がかっているので,さほど驚きはない.

そやなぁ,ロボの作画に関してはもう来るところまで来た印象.
ただ...正直『めぐりあい宇宙』における手書きの安彦ガンダムやゲルググの方が,ずっと色気があって,かっこいいと思う.

別のノスタルジーは「学園祭の前日」...この強力なキーワードよ.
もちろん,黒歴史になっている御仁も多いかと思われるが,たいていの人にはほろ苦い思い出に包まれてしまうのではないだろうか.

まっ,それだけではなく,あの時代の空気感や友人関係.

その何とも言えない状況をこれ以上なく凝縮したのが『劇場版うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』だった.

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]

もう文句のつけようがない名作中の名作.
原作者は大激怒らしいが,面白いものは面白い.

余談だが,令和版『うる星やつら』は視聴断念.
原作に忠実だと言うが,メガネが出ないだけで,これほどつまらなくなるとは...
ただ,2期の製作も決定したらしいので,イマドキの視聴者にはこれでいいのだろう.ここにもおっさんのノスタルジー...

『ユニバース』に話を戻す.

基本的に『GRIDMAN』世界をベースに話は進む.
ハイパーエージェントが姿を消して数カ月後の世界.
グリッドマンに憑依されていたアラタは,かつての戦闘の記憶がない.
逆にその時の記憶を有しているのは内海と六花だけ.
この内海くん,TV同様我々ポジションでメタ的発言も多い.

そこへ久々に怪獣出現.
新世紀中学生も,ついでグリッドマンも復活.
アラタ,妙に飲み込みが早く,再び戦うことを決意.
グリッドマンとなる.
しかし,慣れない戦いにピンチ.
そこへ現れるダイノレックス! パイロットはガウマもとい,新世紀中学生の新人レックス.

家を出る直前まで『DAYNOZENON』を観ていたので懐かしさはないが,それでもこのシーンは熱い.
もうこのあたりまで,終始ニヤニヤしっぱなし.

この戦いの後,世界が徐々におかしくなってくる.
マルチバースが重なって,世界が崩壊するかもしれないマルチクラッシュ(?)が起きるかもしれないとのこと.

『GRIDMAN』の世界に『DYNAZENON』のメンバーが徐々に侵入してくる.
暦とアラタの家が同じとか芸コマ.

なぜこうなってしまったのか?
エネルギー体であるグリッドマンそのものが宇宙と融合してしまったから.
どうも,前回の戦いの後,弱っているグリッドマンのココロを新たな敵対宇宙人(?)が侵食して支配,ちらばったマルチバースを一つに集約しようとする.
それがこの事件の真相(たぶん).

それを阻止しようとアカネがアレクシスと共闘し宇宙を救う...というのが全体のあらすじ.

以下,雑感・考察.

この映画の主役は六花.
キャラ人気を考えれば納得.
『GRIDMAN』で決着がついてなかったのが,その六花とアラタの関係.
正にそのケジメで映画は終わる.
ヨモギとユメの関係にユニバース.

クライマックスの戦闘,さすがに「♪ベビダンダン」は採用されず.
安心したような残念なような...

実写パートのアカネ役の子が,もう少しアカネっぽかったら...と思わんでもないが,リアルな自分を否定していたから作ったキャラなので別人に近いほど正解か.

5000年前,つまり紀元前3千年紀がどういう世界だったのかよくわからんままだったが,中国の黄河に「龍山文化」が勃興していた時代やねんなぁ(Wiki調べ).だから龍=竜=“ダイナ”ゼノンなのか.
ガウマと姫,かつカニ好きの伏線回収が素晴らしい.

「怪獣優生思想」メンバーの復活は無理だったか.
途中でアカネがプリキュア風に変身した時,てっきりムジナになるのかと思ったわ.
実は『DYNAZENON』世界でのアカネ=ムジナ設定だったとか...

以上,『グリッドマン ユニバース』の感想でした.
まだまだいくらでも考察できそう.

鑑賞後,情報量の多さや情感の揺さぶりに疲弊し,しばらく呆けてしまった.

とりあえず「今を懸命に生きよう」「人生に賞味期限あり」と再認させてくれる“面白い”を超越した素晴らしい映画でした.

オススメです.

iPhone11 Pro

YMOと”教授”の思い出

2023/4/4 Tue

Art is long,life is short.

中学生の時だったか.
「Yellow Magic Orchestra」つまり「YMO」を知ったのは.

世の中はアイドル全盛期.
その中で異色の存在,異色の音楽,異色のファッション.
興味を持たずにいられなかった.

そして聴いてしまったあるラジオ番組.

1980年NHK-FM「サウンド・オブ・ポップス」にて,糸井重里司会,YMOの三人をゲストに5夜連続で曲紹介&トークを繰り広げるという放送があった.

この番組は大反響を呼び,その後も数回再放送された.
もちろん“エアチェック”
録音した120分のFUJIのカセットテープを何度も何も聴きまくった.

第1夜は「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」「テクノポリス」など,ブレイク(当時こんな言葉はない)曲の紹介.

第2夜は細野さん特集.

「はっぴぃえんど」「ティン・パン・アレイ」時代の話から始まり,YMO結成前のアルバム『トロピカル・ダンディー』『泰安洋行』『はらいそ』から数曲をピックアップ.

トロピカル・ダンディー

泰安洋行

はらいそ

当時は「何これ?全然テクノとちゃうやん」と全くイミフ.
だがしかし.今となってはどれもこれも魅力的でCDも買った.

アジア放浪中,雑踏を眺めながら,ウォークマンでこれらのエスニック系ミュージックを聴くのは至福だった.

いずれにせよ,売れっ子アイドルへの曲提供など,細野さんが当時の邦楽に与えた影響は凄まじい.
そして...YMO最後のメンバーになってしまった.

第3夜はユキヒロ特集.

大大ヒット曲「ライディーン」(♪今日の~仕事は辛かったぁ~)
「サディステックス」および「サディステック・ミカバンド」時代の話.

武蔵美中退,そしてファッションデザイナー...など,YMOのイメージ作り(人民服もどき)に一番貢献していたユキヒロ.
さらに磯釣りが趣味とか,
全く浸透しなかったが,糸井重里に付けられた「ホバークラフト・ユキヒロ」というニックネームが秀逸だった.

そして紹介されたアルバム『サラヴァ!』

サラヴァ!

こいつがもう空前絶後の名盤で,今でも週に一度は聴いている.
後半はソロ・アルバム『音楽殺人』の紹介もあったかな.
ここからは一気にテクノっぽくなり,そして回帰していく.

そして第4夜は教授.

始まりは「東風」,そして「千のナイフ」へ.
教授の曲は長いのでトーク時間は少なめだったような記憶.
ぼそぼそと話す教授.
糸井重里もなぜかつっこみを遠慮がち.まぁ「教授」だし・
掴みどころのない一番謎の人物だった.

※ ここでGoggle先生で検索したら,なんと書き起こしを発見! スゲー!

セピア色のラジオな日々

教授の話は一旦置いとく.

続く第5夜は,他のミュージシャンとの関係とNEWアルバム『増殖』の話が中心.
シーナ&ザ・ロケット,サンディ,大貫妙子だったかな.
もちろん『増殖』は例のコントをカット.

増殖(Standard Vinyl Edition)(アナログ盤)(特典なし)

それにしても,このNEWアルバムの構成にびっくりした.
そう,YMOはアルバムが出る度「思ってたんとちゃう」と物議をかもす.

だって『増殖』の次はこれまた衝撃の『BGM』ですよ.

BGM

とても同じグループの作品とは思えない.
それでも,やがて全てが好きになる.

さて,その後しばらくたってから,毎週火曜日の10時だったか,これまたNHK-FM『サウンドストリート』を教授が担当することになった.

自虐的に“ワーストDJ”と名乗るぐらい,朴訥で何言ってんだかよくわからない,不思議なノリの番組だった.

その人脈ゆえ,ゲストは超豪華.
デヴィット・ボウイも来なかったっけ?
ちょうど『戦場のメリークリスマス』の公開時期と重なっていたように思う.

戦場のメリークリスマス

個人的に好きだったのは,やはり矢野顕子ゲスト回.
マジで夫婦漫才.

世間的に一番有名な企画は「デモテープ特集」だろう.
Kazchariもエアチェックして何度も聴いてはまった.

正確なタイトルは不明だが,印象に残るフレーズを思い出してみる.

「なんめのきなこ」
「マニ60の歌」
「モンゴロイドが来るぞ」
「ぬらりひょん」
「ぼくの買った本には主人公がいない」
「かしくれロックンロール」
「にゃあ(猫を怒らせるだけの曲)」
「はい/いいえ(酔っ払った二人の女子)」
「こんなのはもー」
「超電磁アヘホヘ」

実はCDにもなっていたようだ.

DEMO TAPE‐1

何人かはメジャーデビューしているらしい.
ホンマ40年以上たった今でも耳から離れない,貴重な思い出.

もちろん曲を作り,送りつける(笑)リスナーもスゴイが,それを一曲一曲ちゃんと聴いて選抜する教授もスゴイ.
中にはオリジナルを丸々ダビングした曲もあったけど,どうして流した(^^;

はい.
これらに刺激されて,実はKazchariもオリジナル曲作りました.

そう,うちには当時一世を風靡していたSHARPのダブルカセットデッキがあったのだ.
家にあった縦笛やら,鈴やら,タンバリンを順番に鳴らして多重録音,
世にも奇妙な雑音を作り出した.
もちろん送る勇気(図太さ)はなかったけど.

結局YMOの音楽に触れたことがきっかけとなり,Kazchariの嗜好はクラシック音楽に流れていくことになる.
同時に日本文学や世界文学,絵画,映画にも興味を抱くようになり,正に「芸術が人生を豊かにしてくれる」と実感できるようになった.

人間の死亡率は100%だし,末期ガンであることは周知だったので,教授の死に驚きはない.
ただし,己が一番多感だった時期に,その作品とともに過ごしたことは事実.
そんなプレゼントをくれた教授に心から感謝します.

そしてそれらは今でも,いつでも聴ける.
正にArt is long.

マスゴミは,今さらのように教授の女性関係を取り上げていたりするけど,その相関図が,大河ドラマのそれみたいで笑ってしまった.

『増殖』ジャケットのYMOフィギュア.
いつか財団BがSHFフィギュアーツ化してくれる日を待っています.

『RRR』を観てきた~インド映画はカロリー過多

2023/3/31 Fri

スーパー合体.

はい.
予定通り,本日は有給取って超大作インド映画RRRを観てきました.

観る前から面白いとわかっていたけど,想像以上.

※ 以下,ネタバレ.

とりあえず基礎中の基礎.
インド映画は長い.
この映画も3時間.

しかも10:35からの上映と,ちょうどお昼をまたぐ.
ゆえに久々に売店のポップコーンを買った(コスパ悪いけど).

新コロ禍になってからトレーでの提供をやめたんかな?
持ちにくいし食べにくい.

それはともかく,予告を終えて上映開始.
もう冒頭のシーン,音楽からインド臭全開.
懐かしさも含め,大好きだ.

なんと,主役の2名の紹介と,協力して少年を助けるまでの話,いわゆるアバンだけで40分近くある.
そこからようやくオープニング.

その間,二人の友情が深まっていく様がダイジェストで流れる.
このあたりの構成はホンマ巧み.

命令,任務に極端なまでに忠実な警察官ラーマ.
ひたすら村の少女(妹?)奪還を目指すビーム.

敵同士が互いの正体を知らぬまま,どんどんヤバイ方向に進んでいく.
ビームはともかく,なぜラーマがそこまで侵略者イギリスに対し従順なのか,その理由は隠されたまま.
観客は焦らされ続ける.

そして噂のナートゥダンス!

このレベルのダンスシーンがもう一回ぐらいあるかなと思ったけど,それはエンディングまで待たなあかんかった.

ラーマ,必死の捜査でついにビーム一派の一人を逮捕.
かなり手荒な拷問をする.完全に悪役やん.
これで,この二人最後にホンマに共闘すんの? ハラハラドキドキ.

油断し毒蛇に噛まれて瀕死となるラーマ.
それを”森の人”の知恵で救うビーム.

助かるかどうかわからない友,そして自分も死ぬかもしれない状況での正体バラシ.
もう,説得力しかない.泣ける.

だがしかし,その時不思議なことが起こった.
謎の薬草のおかげでラーマがいきなり全回復!
友情か任務か,そのジレンマに葛藤し,壁に穴を開けまくるラーマ・パンチ!
もう,呆れるしかない.

その頃,猛獣満載のトラックで総督府に特攻をかけるビーム.
大混乱の中,対峙する二人.
力は互角.
しかし,少女を人質に取られ,ビームは逮捕されてしまう.

ここまでが前半.

しっかりと「インターミッション」表示が出るので,日本でも5分ほど休憩にした方がいいのに.
あー,トイレ行くならこのタイミングですね.
ラーマの過去編がしばらく続くので.

そう,ラーマは実は大義(独立闘争)のために忠実なふりをしていたのだ.
警察内で出世し,武器庫の管理を任されるようになった暁には,反乱軍に武器を横流してイギリスを倒す!

あれ? 同じ様なストーリーのマンガなかったっけ?
「出世して中から組織を変えてやるッ!」みたいなヤツ.思い出せん.

過去編の少年ラーマのスナイプシーン,かっこ良かった.
これはあれやな,『極大射程』(小説版)思い出したわ(※映画は◯◯).

極大射程(上)

ショック死者が出たという伝説のキリスト映画『パッション』を思い出させるムチウチ刑.

パッション [DVD]

確かに痛々しいシーンではあるが,インド映画らしくいきなり歌い出すビーム.
もうネタキャラとしか言いようがない悪役オバサンが,棘付きの鞭を何気に用意してるなど,ギャグとしか言いようのない演出でシリアスさが半減されている.

そんな中,何気に鎖を脚で引っ張って,ビームをなんとか跪かそうとするラーマのやさしさ.
ホンマ,大雑把に見せかけて細かい演出が光る映画やな.

ビームの怒りが民衆に伝わり暴動発生.

自分の大義のために友情を捨てようとしたラーマだが,ビームを死なせるわけにはいかないと決意.
わかりやすい展開だ.

ビームの処刑場への移送日.
銃殺帯の小銃に細工,ビームに縄を切るためのカミソリを渡す,提督を足止めする罠を準備.
ビームと少女を逃すことには成功したが,ラーマは負傷し捕まってしまう.
ビームがラーマを...と,勘違いさせるシーンもあるが,いやホンマうまいわ.まさに演出の妙.

潜伏中のビームと少女,仲間,その危機を救ったのがなんとラーマの許嫁のシータだった!
ラーマのこれまでの行動の真実を知るビーム.
友を救うため,再び立ち上がる! 泣けるわ.
もう,伏線回収がうますぎる.

一方,正体がばれて牢獄につながれるラーマ.
週に一度の食事しか与えられず瀕死のはず...なのだが,なんとひたすら懸垂して筋トレ.
さらに歩けないように足を殴打され独房へ.
なんと,そこでも懸垂!

まさに,監獄トレーニング!

プリズナー・トレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ

これらが,全て伝説の最強肩車への伏線だったとは!

ジャングルに逃げる二人.
またまた不思議なことが起こり,ラーマの傷は全快.
それどころか,神の弓矢を入手.
その名前の通り,古代インドの伝説の英雄神と化す.

もうそこからは良い意味でめちゃめちゃ.
『ランボー』『コマンドー』『プレデター』『フルメタル・ジャケット』と...えー,なんでもいいのでアクション映画のかっこいいシーン全部盛りの戦闘.
あの熱かった80年代ハリウッドを彷彿とさせ大興奮.

「上映時間3時間は長い」と言ったが...スマン,あれは嘘だ.
テンポ良いストーリー展開のおかげで,あっという間.

ラスボス(と言っても強くないが)との対決があっさりしていたが,最後に「銃弾1発と命の値段の比較」講話すらも回収.
ホンマにスキがない.

てっきり,主役2人がイギリス軍の大群に囲まれ,ピンチになった時に,蜂起した住民が押し寄せて大乱戦かとも思ったけど.
ひょっとして,この後のストーリーは続編?(予定があるそうな)

監督の前作『バーフバリ』は古代叙事詩モノ,つまりファンタジーだったが,今回は1920年のイギリス支配下のインド.

バーフバリ 伝説誕生/王の凱旋 &完全版ブルーレイBOX

その非道な圧政がこれでもかと描かれる.
そして敵側は一分の理もない悪役.

そうそう,ようするに健さんのヤクザ映画と同じ展開やな.
耐えて耐えて最後に爆発.

多様性だとかポリコレだとか,理屈でこねくり回すのは現実だけで十分.
アクション映画はこういう勧善懲悪でいいのだ(聞いているか,ネズミー?)

まぁ,インド人の顔がみんな同じに見えてしまうという欠点もあるが,これは仕方がない.
あっちもあっちで平たい顔族の判別はでけへんやろな.

後,インド映画にしてはダンス少なめかな?
どこからともなく現れるインド女性の群舞がなかったような...

贅沢を言うなら,劇場を出た後もインドのマチナカだったら良かったのに...(無茶やな)
やっぱり死ぬまでにインド再訪やな.

アメコミヒーローやSF映画の代わり映えのないアクションに食傷気味だったところに,それとは全く次元の怒涛のアクション.
最初から最後までニヤニヤが止まらない.

おすすめです.
可能な限り劇場で!

Apple Musicの6ヶ月無料期間が終了したのでPrime Music Unlimitedに回帰

2023/3/10 Fri

音楽体験.

Kazchari家の携帯キャリアはUQ-mobile.
そのキャンペーンの一貫で「Apple Music6ヶ月間無料」が実施されていた(今もやっている).

Apple Music 6ヶ月無料

知った際に即加入.
その期限が今月の15日でとうとう切れる.
継続するどうかの判断が必要になった.

「Apple Music」の曲揃えや音質,それに使い勝手に不満があったわけではないが,有料化に伴いとりあえず解約.
以前から使っていた「Amazon Prime Music」に回帰することにした.

ただし,無印っつーかPrime会員特典のままだと,曲制限は元より,いつの間にかシャッフル再生しかできないように改悪されたという.
ゆえに「Unlimited」に加入することにした.

Amazon Music Unlimited

「Unlimited」は,これまでも割引キャンペーンで利用していたことはある.
やはり制限なしは快適だった.

料金は月々¥880.
年間契約だと¥8,800と2ヶ月分お得.ゆえに後者にした.

こうしたサブスク音楽配信は,ドライブやツーリング時に便利.

Anker Soundsync Bluetoothレシーバー(Bluetooth 5.0 レシーバー)

バイク インカム ヘルメット スピーカー Bluetooth 薄型 IPX 65防水機能

アニソン,特ソン,レゲエ,(古い)歌謡曲がルーティンでかかる.
ようするにBGMやな.

それ以外の時間?
CD時代の方が“聴く”時間は遥かに長かった.

Kazchariが音楽鑑賞に目覚めたのは,ちょうどレコードからCDへの移行期.
静電気除去スプレーを吹いて,クリーナーで拭き取る,いわゆる“儀式”をやめだした最初の世代かもしれん(※個人の印象です).

CD時代になってキズやホコリにあまり気を使う必要がなくなった.
手軽になったことで,“鑑賞”への真剣度が薄れた.

また,パソコンの登場により,ダビングしても音質が落ちないどころか,よくも悪くもオリジナルと全く同じモノが手に入ってしまう.
この時点で一枚もしくは一曲の“価値”が下がった.

コレクションとしての楽しみは明らかに減少.
「レコードのあのサイズが良かった」という人は多い(多かった).

話はここで終わらない.

やがてMP3からのデジタルオーディオプレーヤー,つまりiPodへ.
データとなり質量は無問題.つまり棚全てのCDを持ち出せるようになった.

時代は進んでとうとう配信へ.
データすら自分で保存しておく必要がなくなった.

これがここ40年ほどの変化か.
こうやって書くとスゴイな.

次は何だ?
デバイスそのものがなくなって,脳で直接受信?

その頃は音楽データ以外も可能となってるやろうから,暗記⇒筆記試験とかもなくなっているか.

それはさておき,最終的に有料サブスクに加入してしまった.
「Unlimited」聴かな損である.

ブログ書きつつ,プラモ作りつつ,まずは大好きなモーツァルトを聴いてみる.
まずは少しマニアックな「交響曲第29番」

”斜め45°の男”カラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー.
これはYouTubeで見つけた1988年の東京ライブ.

映画『アマデウス』で使用されたためブレイク...はしてない.

アマデウス ディレクターズカット [Blu-ray]

うーん,やっぱりクラシック音楽は良いわぁ.

最初はアレっと思った曲も,繰り返し聴いていると,突然好きになってしまう体験はクラシックがほとんど.
理屈ではなく,魂の奥の方に訴えてくる楽曲だらけ.

特に室内楽はそう.
生涯独身で過ごしたブラームスなんて,おっさんに刺さりまくる!(究極の侘び寂び)

音楽鑑賞媒体の主流がレコードからCDに以降した時,クラシックに関して2つの意見があったように思う.

「高音域まではっきり聞こえる.これで売れなきゃクラシックは終わり」

という意見と.

「やっぱりデジタルはあかん.アナログ(針)の温かみが足りん!」

そこまでKazchariの耳は肥えてません.
魑魅魍魎が跋扈するオーディオ趣味...恐ろしや(※個人の感想です).

それにしても,音楽ジャンルは様々やけど,やはり時の洗礼を受けた一級品は違う.
人生の最後まで聴き続けたいのは,やはりこれやな,と思ふ.

上質な音楽に包まれた生活よ,再び.

それにしても,このCDの山どうしよう...
iPodを手に入れた際,手持ちのCDのほとんどをMP3化 ⇒ 転送した.

データ元としてはもはや不要な存在...

そやけど,こんな意見もあるな.

CDは時代遅れ!?音楽を愛する同志に伝えたい、CDで買う意味とメリット!

項目「2.4」に関しては同意...っつーか,これ,レコードからCDに移った時も言われてたやろな.

iPhone11 Pro

モンキー125と冬越えの準備

2022/11/20 Sun

諸事情による自宅軟禁生活は続く.

iPhone11 pro

昨日(11/19)は今季初の雪らしい雪.
出かけるどころか外での作業も無理.
それでも昼には解けた.

FaceBookを観ていると,3年前のツルツル路面の画像をアップしている知り合いが多かった.

OLYMPUS TG-5 / 2019年11月19日

そうそう,こんな路面やった.既にスパイクタイヤ.

やはり今年も雪が遅い.

午前中は自宅の片付け.
そして...ついに手を出した積み(罪)プラ.

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RGなので,老眼にはキツイが楽しく組み立て中.
ほぼ最新作だけあって,その造形やら可動に感心することしかり.

接着剤も合わせ目消しも不要.

誰かが言っていた.

「これは模型じゃなくブロックだ」

そうかもしれぬ.

夜は家族全員でAmazon Prime Videoにて『シン・ウルトラマン』鑑賞.

シン・ウルトラマン

公開時にはレビューも書いた.

思った以上にウルトラマン~『シン・ウルトラマン』を観た

自宅の「55インチ」で観ても,やっぱり面白いな.
(娘はザラブの手が神永の手をつかむシーンでギブアップ)

最後のゾーフィとの会話からすると,やはりシンジとリピアは分離してない.
こりゃ続編あり,とみた.

レビューにも書いたが,ザラブ戦の前に,禍特対とウルトラマンの活躍を(OP風の)ダイジェストでいいから流してほしかった.

さて,一緒に観ていた娘とヨメさんは「ザラブが津田健次郎,ゾーフィが山寺宏一」だと信じなかった.謎.

明けて日曜日は朝から快晴.

これから冬を迎える北海道.
色々と準備が必要.

クルマのタイヤは交換済み.
そう,本日はオートバイの冬ごもり準備である.

まずは,ヨメさんの「SL230」でガソリンスタンドまで.
タンクを満タンにする.
久々のキャブ車.しばらく乗っていなかったせいか,エンジンの調子が今ひとつ.電装系もやばい.
そらそうだの1997年製.

それでも230ccはKazchariのモンキー125よりパワフル(当たり前).

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さて,お次は我がモンキー125.
同じくガソリンスタンドに乗っていくが...えーっとせっかくなので少し(?)遠回りすることにしました.

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いやいや11月下旬の風景ではないな.
観光客もほぼ皆無.

途中の気温表示パネルを見ると8℃とある.
暖かいわぁ...と言いたいところだが,本州基準で考えると十分冬.
すれ違うバイクもセローの一台のみだった.

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さすがに冷えてきた.
美瑛の町中で知る人ぞ知る格安自販機にてコーヒー休憩.
この気温だと,冬サイクリング用グローブ最強と名高い「防寒テムレス」がぴったり.

昨年の今頃はモンキーにもハンドルカバーを装着してたけど,ウインカースイッチが押しにくくて仕方がない.
うーん,今後は使わないかな.
いずれにせよ,今年のバイクシーズンは今日でおしまい.

帰りにガソリンを入れて帰宅.安定のリッター70kmである.
オートバイ2台分のバッテリーを外す.

iPhone11 Pro
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Kazchari家ではバッテリをバイク屋に預けることにしている.
本日の営業時間を確認するために電話するが...もう閉店していた(まだ15時).
まぁ,客が来るシーズンではないしな.

仕方がないので他の冬支度.
子供らのチャリを車庫に入れる.

そしてファットバイクのペダル交換.

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片面SPDからフラペへ.
これからは冬用ブーツで乗ることが多いのだ.

こうして冬越えの準備が着々と進む.
季節の変わり目にくしゃみを一つ...って今,風邪症状はヤバイって.

トクサツ家族,ナイトスクープで大爆笑

2022/11/8 Tue

本日もKazchari家は平常運転.

親が重度のヲタのせいか,子供らもヲタに育った.
夕食の際,家族4人で相当量の「特撮」もしくは「アニメ」を鑑賞している.

2022年11月現在の視聴ラインナップは以下の通り.

『仮面ライダーギーツ』『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』『弱虫ペダル』『SPY FAMILY』『機動戦士ガンダム 水星の魔女』かな.あれ?思ったより少ない?

ある意味特撮ドラマな『鎌倉殿の13人』『舞い上がれ!』も追加しておこう.

最近ではKazchariのオススメでAmazon Prime Videoで『リコリス・リコイル』も視聴開始.一気にハマらせた.

リコリス・リコイル

それはさておき,上記の作品中,特に熱中しているのが,なにはともあれ『ドンブラザーズ』.

いや,もう毎回大爆笑.
正味25分に,よくもここまで多種多様な要素を詰め込めるもんだ.
戦隊と言えばワンパターン? 子供だまし? そう考えている人は一度観ると良い.
予測不能の展開でぶっとんでる.
もう終盤なのに,未だに5人揃っての名乗りがない異常事態.これだけでもスゴイ.

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』がとうとう始まった!

さて,歴史あるスーパー戦隊シリーズだが,Kazchari家では『特捜戦隊デカレンジャー』(2004)の頃から継続して全話視聴中.

ちなみに,Kazchari自身は『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975)リアタイ世代である.通しで視て一番好きなのは,もちろん『未来戦隊タイムレンジャー』(2000)!

未来戦隊タイムレンジャー

昔から家族で出かける際は,iPodに入れた戦隊ソング集を車内でガンガン流すのが定番となっている(最近はサブスク).

そのおかげなのか,16歳のJK娘も『ゴレンジャー』から『ドンブラ』までOP,EDとも完璧に歌える(しかも娘は合唱団にいたのでむっちゃ上手い)

さて,このように十分なポテンシャル(?)を持ったKazchari家.
満を持してとある番組を見た.

それは先日放送された『探偵!ナイトスクープ』だ!

探偵!ナイトスクープ

言わずとしれた関西の老舗番組.

大阪に住んで居た頃は,それこそ上岡局長時代からの定番視聴番組だったが,最近は全く観ていなかった.

たまたまテレビの番組表をザッピング中に『ナイトスクープ』のとある依頼が眼にとまった.

それは大学生からの「スーパー戦隊のオープニング全47曲を熱唱したい!」というもの.

戦隊ソングの歌詞は前向きな曲が多く,歌うとモチベーション瀑上がりだそうな(完全に同意).

そう,全てが”正しく男の子ソング”なのだ(←ポリコレ的にはアウト)

ちなみにKazchariが一番好きな戦隊ソングは『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011)のOPだ!

https://www.youtube.com/watch?v=3GkSHN7jtbA

特に二番の歌詞が放送が震災年だったことを考えると感慨深く,これ以上の曲はちょっと想像できない.

スーパー戦隊シリーズテーマコレクション vol.7

こ,これは録画せねば!
つーことで昨夜になって家族4人で鑑賞.

わかる人にはわかるが,戦隊ソングは“合いの手”“掛け声”“はもり”が重要(できれば前口上もあれば完璧)

さらには早口英語だらけの歌詞(タイムレンジャー).

https://www.youtube.com/watch?v=B-oVb6CoB_g

超絶難曲のデュエット(ルパンレンジャーvsパトレンジャー)もある.

https://www.youtube.com/watch?v=fAaXDMVe_Jg

ようするに難曲ぞろいで1人では歌いきれないのである.

それゆえの依頼なのだが,“たまたま”似た願いの視聴者がいたらしい!(まぁ,偶然ということで)

番組ではその二人が熱唱.
石田探偵が感動して泣く.

そして,Kazchari家も熱唱しつつ大爆笑!
特にJK娘はイスから転げ落ちて笑い続けていた.

いやあ,実に楽しい時間だった.

このまごうことなき神回.
ネットの反応も上々でいくらでも記事が見つかる.

そして出演者した大学生本人のnoteを発見.

収録裏話と戦隊ソングの歌い方のコツが詳しく書かれていて実に面白い.

探偵!ナイトスクープに出演しました  ①動機編

それにしても出演者のお二人,おそらく「仮面ライダー」「メタルヒーロー」シリーズも全曲歌えるに違いない.
収録したであろう編集前の「スーパー戦隊ソングフルver」の配信,もしくは第二弾の放送を求む!

さて,Kazchari家の推し番組はもうひとつある.

それは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』だ.

機動戦士ガンダム 水星の魔女

Kazchariはファースト本放送世代(小学生).
なんか,同じデザインのロボット(ザク)がいっぱい出てくるなぁ...と思いつつ観ていた.そして,その後の大ブーム.

当然,それ以降の映像作品はほぼ観ている(ビルドダイバーズ系は除く)程度のガノタである.

さて,最新作『水星の魔女』であるが,日曜日5時になると家族4人,テレビの前で正座してリアタイ視聴している.

内容に関しては,世間でも大評判,かつYouTubeに考察動画があふれまくっているのであまり触れないが,ここ数年ないぐらいの面白さである.

学園モノでスタートしたかと思ったが,徐々に不穏な空気に.そして第6話でキターッ!の展開.いやぁ見事にガンダム.鬱展開化と言えば『ZZ』を彷彿?

まだまだ今後の展開も評価も,どう転ぶかわからんけどね.

そう,個人的に心配なのは脚本家.

過去作の『コードギアス』は,なんとか前半のクオリティを保ったまま完走したが,当初のショッキングな展開で話題を振りまいた『ヴァルヴレイヴ』『カバネリ』は見事なまでに失速.

コードギアス 反逆のルルーシュ

オリジナル作品は好評でも不評でも,製作委員会から変なテコ入れが入って,ロクでもない路線に行くことはよくある(いわゆるライブ感覚らしい).
同じ轍を踏んでほしくないなぁ.

もちろん今期のアニメでは『チェンソーマン』『SPY FAMILY』も安定の作画と面白さ.そやけど,原作ありきゆえ,先のストーリーはわかっている=成功は保証されている.

えっ?『約ネバ』の第2シーズン? まぁ,たまには例外も...

アニメ『約束のネバーランド Season2』が大変なことに

いずれにせよ,今日もKazchari家は平和である.

お試しのDisney+1ヶ月~継続する?

2022/10/19 Wed

時間泥棒.

「1ヶ月¥200!」のお試しキャンペーンにつられて加入した「Disney+」
その契約がもうすぐ終わる.

そもそもなぜ加入したのかというと「Disney+独占配信!」ってのがめっちゃ多いため.特にマーベルスター・ウォーズ関連やね.

継続するか否か?  結論から言うと一旦解約.
サブスクは厳選しないとキリがない.

映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形~ (光文社新書)

とりあえずこの一ヶ月の間に観たコンテンツの紹介.

※ ネタバレ注意

【マンダロリアン】

巷で大評判のこいつが観たくて加入したようなもの.
全話視聴済み.文句なしの大傑作.

秋分の雨とDisney+で『マンダロリアン』

もう主人公がカッコ良すぎる.
作中,素顔を晒したのはわずかに2回(たぶん).
ハードボイルド&ロードムービーはこうあるべしの手本.

ここぞというところでグローグーの活躍が期待外れなのも面白い.
最終話,ルーク登場からの無双シーンは鳥肌.

【ボバ・フェット】

一応「マンダロリアン」の続編.
前半は,Epi.Ⅵで死んだはずのボバが如何にして生き延びたか.
どこかの田舎の大名(?)になるまでの抗争と,砂漠の民との思い出シーンが交互に繰り返される.
正直退屈.

ただし後半でガラリとストーリー...というか主役が変わってしまう.

そう,マンダロリアン(マンド)の登場である.
それどころか,グルーグー,ルーク,アソーカまで出てくるのだ.
まるで『ガンダム種死』並の主役交代劇.
もちろん,後半の方が数倍面白い.

【オビ=ワン・ケノービ】

話が退屈過ぎて途中で挫折.
面白くなるの? これ?

【プレデター ザ・プレイ】

これまた高評価作品だったが,Kazchariには微妙.
まず時間配分に問題.
前半パートが退屈.
早くプレデターと戦え!
では,その肝心のクライマックスは...えっ? そんなんでいいの?

ある薬草(血止め用)を食べると血流が遅くなってプレデターのセンサーに認識されない(?)謎設定.
食べた本人も動けなくなるのでは?

戦闘シーンも,もっとネイティブ・アメリカンならではの攻略法はなかったのだろうか?
知恵と勇気と工夫というよりも,パワー勝負の域を出ない.

【スターウォーズ:クローン・ウォーズ】

ディズニーに買収される前のルーカス・フィルム作品.
そうか,クローンとの戦いでなく,クローンが活躍する短編集だったのねん.

もし実写で作っていれば恐ろしいくらいの予算がかかりそう(だからアニメ).
過去と続編をつなぐ小ネタが面白い.
デフォルメの効いたキャラデザインも元々の俳優さんにスゴク似ている.

ただし...展開が少々ワンパターン.

誰かが逃げる(か捕まる)⇒助けに行く⇒軽口で戦うジェダイ⇒救出⇒グリーパス将軍もしくはドゥークー伯爵は逃走.

結局,最終話まで観れなかったが「もういいや」となった.

【ターミネーター:ニューフェイト】

ターミネーター:ニュー・フェイト

駄作というより蛇足.
若いT-800とジョン・コナーなど,映像技術は目を瞠るものがあるが,ただそれだけ.
メカであるはずのシュワの老化と感情機能誕生には違和感しかない.ここも若いままにしておけば良かったのに.

ストーリー,キャラ設定がびっくりするくらい「1」「2」と同じ.
未来からの刺客は永遠に送られ続けるのだろうか? キリがない.

もう普通のタイムリープものでは,観衆は納得しない.
時代はマルチバースなのだ(それすら食傷気味になりつつある).

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』を観た~そう来たか!

一か所だけ爆笑できたのが,シュワのアジトでヒロインからの「どうしてこんなに武器を用意しているの?」という問に(対ターミネーターだけでなく)「ここはテキサス州だ」と答えるシーン.

【ソー・ラブ&サンダー】

ソー:ラブ&サンダー 4K UHD MovieNEX

MCU作品としては,これの前作にあたる『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を鑑賞済み.

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』を観た~そろそろ潮時

同じくMCUフェーズ4だが,特に今作とのつながりはない.
『MOM』を観て,もうMCUを追いかけるのはやめようと決めていたが,「ソーのキャラは好きだしぃ,予告だと作風をガラリと変えてきてるしぃ,どうせサブスクだしぃ」ということで鑑賞.

結論 ⇒ 劇場で観なくて良かった.
ナタリー・ポートマン,よく出たな.
ギャグとシリアスでどっちつかず.

ラスト.ぽっと出の「ラブ」役の子供,どう感情移入しろと?

【ローガン】

LOGAN/ローガン

これまた長期間続く「X-MEN」シリーズの主役キャラ.
その最後を描く作品.

本編のみならず,人気キャラのウルヴァリンはスピンオフ作品が多数作られているが,どれもこれもイマイチ.
この最終作品のみは,割りと評判高めだったと記憶していたが,これまで未視聴.

「Disney+」にラインナップされていたので視聴する.

感想は...うん.イマイチ.

展開がご都合的すぎる.
- ローガンの言動にずっとイライラさせられっぱなし.確かに本編でもイライラキャラだったが,今回はそれに老害がくっついている印象.
- ずっと咳き込み,足を引きずっている.
- 明らかに超能力で追跡されているのに,ベントン先生(懐かしい!)の家にお邪魔する危機感のなさ.結果ベントン家全滅で胸糞.
- 道路でぶっ倒れたローガンをクルマに乗せたのは誰? ローラには無理.
- ローラ役の女の子,あまりにも残虐な役のためか,この後の出演映画が心配.売れたのか?
-「国境を越えたら安全」の意味がわからん.それくらいで諦める組織なのか?

いずれにせよ,ローガン,チャールズとも,びっくりするくらいあっさりと死ぬ.ようするにカタルシスがない.
強敵(自分のクローン)と相打ちとか,愛情は芽生えたローラを守って...ではない.

ようするに,かつてのヒーローの老年期の活躍を描いた『スペース・カウボーイ』『トップガン・マーヴェリック』とは逆方法のアプローチ.

あれ? どこかで老害元ヒーローの映画観たぞ...あっ『スターウォーズEpiⅧ:最後のジェダイ』や!

こんなん見せられて,何に共感しろと?

つーことで,1ヶ月でこれだけ視聴.
『マンダロリアン』だけで¥200の価値以上.

そうそう即日配信してくれる『水星の魔女』はありがたいな.
Amaだと5日後やし.

Disney+は『マンダロリアン』の第3シーズンが開始されたら再加入かな.

それにしてもサブスクは恐ろしい.
まさに時間泥棒.

現在Kazchariが加入中のサブスクは以下の通り.

『Amazon Prime』

『kindle unlimited』

『Zwift』

『Apple Music』(UQモバイルユーザー6ヶ月無料プラン)

最後のAppleは無料期間が終わったら解約の予定.
Amaに比べるとインターフェイスが分かりづらい.

あっ,一番金を払っているサブスク,NHKを忘れてた!

色々言われているけど,大河と朝ドラの2枚看板,『鎌倉殿の13人』『舞い上がれ!』はめちゃくちゃ面白いですね.
払っている価値は...あるかな.

『トップガン マーヴェリック』を観た~ニンジャぁ!

2022/5/27 Fri

はーいうえぃ・とう・ざ・でんじゃーぞーん.

”行く行かない音頭”をずっと踊っていた300kmブルベ「きのこの山」
「降るのか,降らんのかどっちや~」とヤキモキし続け,アプリごとに異なる天気予報を見比べるのにも疲れ...結局DNSすることにしました.

エントリーブルベ初のDNS...宿とか予約してたら行ってたけどな.

つーことで気を取り直して映画でも観に行って,夜は『ジロ』を楽しむか(シクシクシク36).

映画はもちろん,本日より公開の『トップガン マーヴェリック』だッ!

以下,ネタバレ.

オリジナルは1986年公開.
確か梅田の映画館で当時の彼女と一緒に観たなぁ.

トップガン (字幕版)

衝撃だった.

何がって?
もちろん,滑走路で戦闘機と並走するGPZ900ですよ!
ノーヘルでかっ飛ばすトム・クルーズが何しろカッコよかった.
そう,あの頃のKazchariはバリバリのバイカーだったのだ.

一方の主役たる「VF-1Jバルキリー」...ではなく「F-14トムキャット」
確かに美しい機体だが,肝心の戦闘シーンの迫力は今ひとつ(に感じた).
何か同じような構図が多くて飽きてしまったのだ.
当時の撮影技術の限界だとは思うけど.

とは言え,ディープヲタクの岡田斗司夫によると,斬新かつ画期的だったそうな.

そして待ちに待った『マーヴェリック』
本来は2019年の公開予定だったが,新コロのせいで延期に次ぐ延期.
そう,我々は3年待ったのだ.

今日は札幌前泊のつもりで午後から年休を取得.
昼からの4DX席を購入した.
シネプレックス旭川の金曜日は会員ディのため,¥2,100だった(安い).

座席は安定のC-7.
映画スタート.

最初に流れてくるのは,耳に馴染みのあるエレキのBGM.
映るのは空母の甲板.おいおいデジャヴか!?

そして...ダメ押しに『DANGER ZONE』が流れる.
やたらにカッコよい発進シークエンスと甲板作業員のジェスチャー.
何もかも懐かしい.だけど新鮮! 「最高」の言葉意外思いつかない!

なんだこのおっさん泣かせのオープニングは?

砂漠の真ん中にある倉庫で飛行機をいじるトム.
うん? 現役引退して隠居暮らしか?
と,思わせてからの~ あのGPZ,ニンジャぁ~!
どこまで泣かせんねん!

公開時のポスターで話題になった,革ジャンから日本国旗が消えている件(某国への配慮?).
安心してください.
しっかり日の丸写っています(公開国ごとに修正?).同盟国のまま.

向かうのは実験機「SR-72 Dark Star」の格納庫.
引退どころか,バリバリの現役パイロットだった.
(久しぶりに見た)エド・ハリスの「ドローン使うからもうパイロットいらね」方針に反旗を翻し,最高速チャレンジ.
新記録のマッハ10.2を達成したところで機体爆散.
もちろんトムは生きている.
もうこの辺りから,この映画の基本方針を理解した.
こいつは,おっさん向けのファンタジー映画だ.

さて,またしても命令違反のトムだが,司令官に出世したアイスマン(ヴァル・キルマー)のおかげで今回も命拾い.
古巣のトップガンの教官役に任命される.

ここで再びバイクシーン.
駆るのはなんと「Kawasaki Ninja H2」,ニンジャぁ~!

まだあった”例の”バーに行く.
そこで女主人(ジェニファー・コネリー)に会うのだが...誰?
さすがにケリー・マクギリス(62歳)は出せなかったか.

この女主人って,前作オマージュだらけの,この映画のために作られた役やな.たぶん.

そこへ登場するのが,トップガンを優秀な成績で卒業したエリート中のエリートパイロット.
難攻不落の某国のウラン貯蔵庫を爆破(爆撃)するために集められた12名である.
トムは彼らを鍛え,内6名を選出するための教官として呼ばれたのだった.

そのパイロット達の中に,グリーン先生...ではなく”グース”の息子”ルースター”がいた.
親父の死亡事故の件,および母(メグ・ライアン)に頼まれてトムが海軍への願書を破棄したことを恨んでいる.
まぁ,こうしたわだかまりはこのての映画あるある.
ちなみに前作の回想シーンがオリジナルのまま.みんな若い.

目玉のドッグファイトシーンはこれまたスゴイ.
4DXだとジェットコースター.
何でもコクピットにIMAXカメラを持ち込んで,さらに本物の俳優さんも乗り込んでの撮影だったそうな(吐きまくり...).
『MADMAX 怒りのデスロード』のように爆音上映会やらへんかな?

そらそうだ.
トムと言えばジャッキーチェンの意思を継ぎ(違う),なるべくノースタントで危険な撮影をするので有名.
出演者に”させない”理由がない.

典型的な俺様キャラの”ハングマン”(声が中村悠一)やら,ポリコレ準拠の黒人,女性,ラテン,アジア系を揃えたメンバー.
お約束のゴタゴタからの結束.いいですよ,この辺りはありがちでも.
そんな中,神業的な操縦技術で若者たちを圧倒するトム様.
それはさすがにやり過ぎでは...おっさんファンタジーだからおK.

撮影時,トムは57歳.
老けやすいと言われる西洋人にしては非常に若く見える(キアヌほどではないが).
この後,ビーチバレーならぬ「ビーチアメフト」シーンがあるのだが,しっかりと裸を披露.
やや重力に負けてはいるが,マッチョなボディを隠さない.
(さすがにその後のベットシーンは前作に比べるとあっさり)

それにしても,この爆破作戦.
何かとそっくりと思ったら,まるでエピソード4のデス・スター攻略戦.
レーザー誘導ミサイル,崖超え,ピンポイント目標,対第五世代戦闘機空中戦など完全なる無理ゲー.
フォースが使えないと死ぬ.

シミュレーションを繰り返すが,なかなか成功しない.
そんな中,トムを擁護し続けていた司令官アイスマンが死亡.
後ろ盾がなくなったトムは教官をクビになってしまう.

落ち込んだトムはジェニファーに泣きつく.
「諦めずにあなたのできることをやりなさい」的なことを言われ,取った手段は...

これまた命令違反で,デス・スター...ではなくウラン貯蔵庫爆破シミュレーションを最速タイムでクリア.
実力を見せつける.
これにはトムをクビにした上官も絶句.
教官に呼び戻す...どころか,なんと編隊長に任命!
そんなん,最初からトム様にしといたらええやん!(おっさんファンタジーやからおK...なのか?)

いよいよ,空母にて某国へ向け出撃.
甲板エレベーターの「F/A-18スーパーホーネット」とトム様の並びシルエットのかっちょええこと!

やはり目立っていた6名が選出され発進.
作戦通り,まずトマホーク攻撃で滑走路を破壊.
「ホーネット」4機もシミュレーション通り渓谷を抜け,トム様の導きで爆撃成功.

しかし,予測通りGに耐え,山の稜線を出たところから誘導ミサイルの総攻撃を受ける.
回避運動やチャフばらまきでミサイルをかわすが,ルースターがやばい!
トムはルースターをかばって被弾⇒墜落してしまう.

相手にするにはヤバすぎる「第五世代」敵機が迫ってくるため,誰もトムの救助には行けない.
空母からも帰還命令が出ている.

当然のごとく,脱出済みのトム様.
雪原で目を覚ます.
そこへ現れるザ・共産圏ヘリ,ハインド
絶体絶命のピンチだが,もちろんトム様に弾はあたらないッ!

「いよいよここまでか!」の瞬間,ルースターのホーネットがハインドを撃墜! まぁ,わかってたけどな.
ルースターのホーネットはミサイルで撃墜⇒脱出.
敵国の地上に取り残された二人.
さてどうする?

このまま敵の地上部隊との戦闘になったりすると,別の映画になってしまう(ミッション…)
そ,そうか,最初の方の作戦説明場面でわざわざ”アレ”の映像と話をしていたのは,このための伏線か!

もう,ここからは爆笑!
この映画のメインテーマである”おっさんファンタジー”全開である!

最重要ネタバレ!
トムがグースの息子とトムキャットに乗って戦うのだ!
まさか,こんな,ありえない胸熱展開が待っていようとは!

『トップガン』の続編制作の話を聞いた時,「まさかもうトムキャットは出さへんやろな.さすがに古すぎて最新戦闘機とのドッグファイトなんて成り立たへんでぇ」と思っていた時期がKazchariにもありました.
それを,こういう形でやってしまうとは! なんという神脚本!(ファンタジーやけどな)

もちろん,トムの神がかった操縦で「第五世代」敵機を2機撃破.
この時の,後方席に座るルースターとの会話が面白いっつーか,グースとの会話そっくり.

ようやく海上に抜けるものの,またしても敵機に遭遇.
ミサイルもバルカンもチャフも切れ,正真正銘の大ピンチ.

ここを救うのはもちろん,生意気キャラのハングマンだ!
彼が敵機を撃墜し,無事空母に帰還.
上官,甲板作業員,パイロットたちから称賛を受ける.
うん? これまたデジャブ.

場面は最初の砂漠の工場に戻る.
今度こそ引退?

ヨットの旅から帰ってきたジェニファーと,ポルシェの前でキス.
もう,完璧にポスター構図.
還暦手前のおっさんとは思えんかっこよさ(しつこい).

大満足のうちに映画終了.
びっくりするぐらい,前作とストーリー展開が同じだが,まとめると「『トム・クルーズ』および『トムキャット』というオールディーズが,若者や最新鋭機にケンカを売って勝ってしまう映画」

「リアル戦争中に不謹慎」だとか,「トムのありえない強さでリアリティが」とかの感想はどうでも良い.
これ以上ない,究極のおっさんファンタジー・ムービー.
超オススメです.できれば4DX推奨.

誤解の誤解は?~「運命」と「フランケンシュタイン」

2021/11/6 Sat

へぇーへぇーへぇー.

iPhone11 Pro

今回はKazchariが知らなかった,もしくは世間の大多数が誤解していた(いる)かもしれないトピック.

まずは『タクトオーパス』というアニメについて.

takt op.Destiny

2021年度秋アニメ.
「Amazon Prime Video」で現在5話まで配信中.
題名がややこしい.
全くノーチェックだったが「戦闘シーンの作画が素晴らしい」という評を目にして視聴開始.
確かにアニメーションとしての”動き”は素晴らしい.
ヒロインの武器は銃と剣を兼ねる.
最近の仮面ライダーのそれっぽい.
ただし...戦闘そのものは単調なので飽きやすいかも.

残念ながらストーリーは(現在)イマイチ...既視感強め(これは仕方がないかも).

以下,あらすじ.

どこからか現れた謎の怪物D2(地球に実存する生物にどこか似ている)に侵略された地球.
そいつらは何故か音楽を憎んでおり,国家は国民に対し,大規模な音楽イベントなどを自粛させている(あれ?どこかで聞いたような).
主人公はピアニストだが,自宅で一人練習する日々(なぜかピアノソナタ「悲愴」推し).
有名な指揮者だった父親が過去に何かをやらかして,大規模被害を人類に与えたらしい.以来引きこもり気味.
ある日,幼馴染に誘われて街の音楽イベントに参加.
あらためて人前で演奏することの喜びを実感したのもつかの間,D2に襲われて主人公は負傷,そして幼馴染死亡.
絶対絶命だったが,幼馴染はかつてD2を撃退したという伝説の戦士プリ...じゃなかったムジカートに転生し,D2を駆逐する.
主人公はコンダクターと呼ばれ,ムジカートを指揮(指示)しながら戦う.
ただし,戦闘が長引くとコンダクターがどんどん消耗していき,動けなくなってしまう.
転生後の幼馴染は人間だった頃の記憶を無くしており,無感情+D2絶対コロス+やたらカロリー消費キャラに変化.
もろもろの謎を解くために,シンフォニカというD2対抗組織の本部があるニューヨークまで,世話係だが文句だらけのお姉さんと3人でアメ車で向かうというロードムービー.

音楽がテーマのSFアニメというくくりなら,昨年マニアック過ぎて大爆死した『LISTENERS』と似ているような似てないような.
あっちはロック(の歴史),こっちはクラシック音楽をテーマとしている.

LISTENERS リスナーズ

ムジカートの魅力が全てとも言える『タクトオーパス』だが,その設定の詰めが非常に甘い.

まずはヒロインの「運命(うんめい)」
次に「巨人(タイタン)」が登場.
なぜか和名と英名がごちゃごちゃ.
主人公補正かな?
今後も有名な交響曲の副題で名づけていくパターンかなぁ...と思っていた.

「巨人」はマーラーの交響曲第一番のこと.副題も作曲者自らが命名.
Kazchariには本編で曲が使われていた記憶がないが,なぜタイタン?

問題は「運命」の方.
これはベートーベン交響曲第5番の副題.
誰もが知っている♪ジャジャジャジャーンである.
彼の信条である「苦悩を通じて歓喜に至れ」を具現化した楽曲である.
劇中では何度か第四楽章が使われているが,ここだけ流してもなぁ...

それはともかく,この曲を「運命」なんて呼んでいるのは日本だけ.
ベートーベンが名付けたわけではない.
「運命はかく扉を叩く」と言ったからとか言わなかったとか.
海外で紹介する時にはどうするのだろう...と思っていた時期がKazchariにもありました.

だがしかし! こんなサイトを発見!

ベートーベン《運命》のタイトル

だそうな.
知らんかった.
マウントとって話していたら,エライ恥をかく所やったな.

さて,本編に戻る.
オープニングには後2体のムジカートが描写されていたので,順当に行けば「ジュピター」「未完成」かなと思っていた.
ところが,5話になって3人目「ワレキューレ」,4人目「地獄」(?)が登場.
交響曲縛りから外れた.
いきなりのワグナーとオッフェンバック? なぜ後者は「天国と地獄」ではない?(アンシンメトリィなコスチュームに意味あり?)

そして最大の不満は戦闘シーンなどで由来となった曲が全く流れないこと.
これは「運命」も「巨人」も同じ.
何のための楽曲からの命名なのか? さっぱりわからん.

ただのファッションなのだろうか?
キャラ名に必然性があったり,作曲者や曲のエピソードに準じた技があったりした方が絶対ヲタク受けすると思うのだが.
未視聴だが「文豪なんちゃら」とか「クラシカなんちゃら」とかって,そのあたりのこだわりあったんとちゃうん?
OP,EDともクラシック無関係やし.

とりあえず視聴は続ける予定.
最終回で評価は変わるかも.

次は「フランケンシュタイン」について.

冒頭の画像は,息子が英語教室でもらってきたプリント(ハロウィンパーティー用).
「そもそもフランケンシュタインってドイツ語では?」というツッコミはさておき,知っている人は知っているように,この絵はフランケンシュタインではない.
ただの「怪物」
フランケンシュタインとは,この人工生物を作った科学者の名前である...とうんちくを述べていた時期がKazchariにもありました.
これに関しても,今ではこのような解釈が...

フランケンシュタインは怪物の名前というのは「誤解」なのか?

アシモフ先生にまで認識されてしまっていたとは...
言葉は生き物とはよく言ったもの.

日本語にも「情けは人の為ならず」とか「議論が煮詰まる」といった誤用が誤用でなくなってしまった例もたくさんあるしな.

また,時と場合に応じて,相手がどちらの意味で用いているのか確認する必要がある言葉もある.

そう,犬も歩けば棒に当たるのように.