『仮面ライダーBLACK SUN』の視聴開始~第3話までの感想

2022/10/29 Sat

時をかけるルー大柴.

Amazon Prime Videoにて,いよいよ『仮面ライダーBLACK』さん...ではなく『BLACK SUN』の配信が10/28に始まった.
面白い試みとしては,一週間に1話ずつとかではなく,全10話を一度に配信とのこと.
1話45分として,全部で7.5時間か.スゴイな.

仮面ライダーBLACK SUN

事前情報を完全にシャットアウトしているため,これで終了なのか,次のシーズンにつながるのかどうかも知らない.

既に特撮系YouTuberには感想動画をアップしている猛者もいるようだが,当然見てません.

つーことで,本日第3話まで観たレビューを書いてみる.
正直まだまだ謎だらけの展開.

『仮面ライダーBLACK』と言えば1987年放送,つまりほぼ最後の昭和ライダー(正確にはRX?).
当時,Kazchariは大学生.
日曜の朝,”てつを”の歌声を聴き「HONDA VT-250FⅡ」にまたがり,時を超え,空を駆けた.

しかしながら,そのストーリーはほとんど覚えていない.
やたらに強いシャドームーンというメカメカしいライダーが出てきて,実はその正体は幼なじみで,BLACKは戦いたくないけど戦わなければならないという葛藤に悩まされて...みたいな展開だったような.
そうそう涙なしには見れないバトルホッパーとのお別れシーンは鮮明に覚えている.
えーと,後は決め台詞の「ゴルゴムの仕業だ」「ゆるざん」
そして“てつを”のバイク.
変身前は「GSX-R400」,RXの時は「RGV-γ」だったような...

つーことで,金曜日の朝から『BLACK SUN』を視聴開始.

地上波では絶対放送不可能な内容にびっくり.
スプラッタな映像だけなら『アマゾンズ』とどっこいどっこいだが,テーマがなぁ...

仮面ライダーアマゾンズ

怪人差別に名を借りた人種差別や階級差別.
ロケ地(山谷?)のせいか隣国の文字やポスターがやたら目に入る.
独居老人,LGBTを◯◯しろなんて,フィクションをフィクションとして捉えられない人から抗議がありそう.

『BLACK SUN』の物語は2022年と1972年を行き来する(冒頭のみ1962年頃?).

過去編のこだわりがスゴイ.
誰がどう見ても全共闘.
ただし戦う相手は日帝でも米国でもありません.時の政府反怪人主義者.

Kazchariが大阪の某マンモス大学に入学したのは1986年.

まだ,正門脇にゲバ字看板が並び,ヘルメット+タオル姿の人達がアジ演説を行っていた.なぜか総殲滅の「殲」はひらがなだった(ゲバ字でつぶれるから?)
暴れたりピケ張ったりすることはなかったけど,もはやネタ的存在やったなぁ.

さて,主人公の南光太郎(西島秀俊).
はっきり言って弱々しいおっさんである.
顔のシワも目立つし,歩く時は足を引きずっている.
借金の取り立てのような仕事をして日銭を稼ぎ,違法(?)な薬を購入し,定期的に打つ必要があるようだ.
子供の時に父親にバッタ男に改造され,さらにブラックストーンを体内に埋め込まれる.

成人してからは全共闘...ではなく「五流護六」という怪人解放組織に(美女に惹かれて)参加.

組織上層部の裏切り(初代ルー総理と手を組んだ)により組織を離脱.
その後50年,姿をくらまし廃バスで生活する(←無理がある).

物語上,偶然にもヒロインのJCと共同生活を送るようになるが.特に“守る”という使命感はまだ持っていない.マーベル映画『ローガン』と似たシチュエーション.

お試しのDisney+1ヶ月~継続する?

現状「自分を含め,怪人は滅んでしまえば良い」と考えているようだ.

さて,番組の予告編でチラ見した“てつを”っぽい変身ポースはまだしてくれない.それに“アレ”を食べてないせいか,変身後も対して強くない.
これからかな.

もうひとりの主役は言わずとしれたシャドームーンこと秋月信彦(中村倫也).
こっちは,50年間監禁されていたとはいえ,“アレ”を食ってたので見た目も若いままである.
変身後も強い.怪人瞬殺である.
何かにつけて容赦ない.
第三話時点での目的は,1972年時同様「怪人解放,権利拡大」のまま.

つーことで,ものすごく不思議な世界観と,伏線や謎を散らかしまくっている本作品.
3話までだと疑問だらけ.ちゃんと回収してくれるのだろうか?
以下,気になる点.

1)怪人差別というが,何をどう差別されているのかわからない.
学校にも通っているし,嫌がられるだけでバスにも乗っている.服装もキレイ.
どういう不利益があるのかの描写が足りない.
つーか,匂いで怪人かどうか判別してんの?

2)怪人は日本にしかいない?
ルー総理の目的は,怪人部隊を作って外国と戦争することとあるが,警官の銃であっさりと殺されてしまう程度で戦力になるのか?
ベースにした生物によりランクがあるということ?

3)創世王から滲み出るエキスと人間の肉を混ぜて作られる万能薬ヘヴンが設定てんこ盛り
- 人間を怪人にすることができる
- 怪人のケガを治すことができる
- 怪人を不老にできる
- 怪人を依存症にできる
他,あったっけ?

4)創世王とは?
50年前に突如日本に現れた? ⇒ 捕まった ⇒ エキスだけを採られる ⇒ 1972年時点ではなぜか五流護六の手にある

5)怪人のデザインが微妙
気合の入った主人公たちやクモとかアネモネはともかく,クジラを含むザコ怪人は被り物をしているだけにしか見えない.
どっかで見たなぁ...そう,ジューマン(動物戦隊ジュウオウジャー)や!

6)なぜかバイクのこだわりがスゲー
光太郎のバイク,何だろう?
古い空冷のDOHC4気筒のようだが,わからん.
やはり1972年にも乗っていたという設定だから?
まさか「バトルホッパー」という名前ではないよな.
信彦のバイクはボクサーツインなのでBMWか.
ふたりともノーヘルなので,封鎖道路以外で合成になっているのが悲しい.

以上,第3話までの感想でした.

もはや,おもちゃの販促とイケメン俳優のプロモとなり,脚本破綻しまくりの某キツネ面ライダーと異なり,想像以上にぶっ飛んだ内容となっている『BLACK SUN』.

『アマゾンズ』とは別方向で子供には見せられない内容だが,1972年当時の風俗・世情を少しでも知っていれば楽しめる内容だと思います.

残り7話も楽しみだ.

ないとは思うけど,各方面の団体からクレームがついて,配信中止にならないことを...信じる奴が正義!